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JP5849735B2 - 駆動対象スイッチング素子の駆動装置 - Google Patents

駆動対象スイッチング素子の駆動装置 Download PDF

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JP5849735B2 JP2012017847A JP2012017847A JP5849735B2 JP 5849735 B2 JP5849735 B2 JP 5849735B2 JP 2012017847 A JP2012017847 A JP 2012017847A JP 2012017847 A JP2012017847 A JP 2012017847A JP 5849735 B2 JP5849735 B2 JP 5849735B2
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Description

本発明は、電圧制御形のスイッチング素子を駆動対象スイッチング素子とし、前記駆動対象スイッチング素子をオン状態およびオフ状態のいずれか一方から他方へと切り替えるべく前記他方とするための電荷を前記駆動対象スイッチング素子の開閉制御端子に充電する際に用いられて且つ、前記開閉制御端子に接続される充電経路を備える駆動対象スイッチング素子の駆動装置に関する。
この種の駆動装置としては、たとえば下記特許文献1に見られるように、駆動対象スイッチング素子としての絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)をオフ操作すべく、ゲートから正の電荷を放電するに際し、コレクタ電流の減少が検出されることでスイッチング速度を低下させるものも提案されている。詳しくは、抵抗値の相違する2つの放電経路を有し、コレクタ電流の減少が検出されることをトリガとして、抵抗値の低い放電経路を開状態とするとともに、抵抗値の高い放電経路を閉状態とする。これにより、コレクタ電流の減少速度を低下させることができ、ひいてはスイッチング損失を抑制しつつもサージ電圧を低減することができる。
特許第3339311号公報
ところで、上記コレクタ電流の減少速度を低下させる機能に異常が生じる場合、スイッチング素子の温度が過度に上昇したり、スイッチング素子に過度に高い電圧が印加されたりするおそれがある。すなわち、スイッチング素子のオフ操作開始直後からコレクタ電流の減少速度が小さくなる異常が生じる場合には、スイッチング損失が増加し、ひいてはスイッチング素子の温度が過度に高くなるおそれがある。また、コレクタ電流の減少速度が低下しない場合には、サージ電圧が大きくなり、ひいてはスイッチング素子に過度に高い電圧が印加されるおそれがある。
本発明は、上記課題を解決する過程でなされたものであり、その目的は、電圧制御形のスイッチング素子を駆動対象スイッチング素子とし、前記駆動対象スイッチング素子をオン状態およびオフ状態のいずれか一方から他方へと切り替えるべく前記他方とするための電荷を前記駆動対象スイッチング素子の開閉制御端子に充電する際に用いられて且つ、前記開閉制御端子に接続される充電経路を備える新たな駆動対象スイッチング素子の駆動装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、およびその作用効果について記載する。
発明は、電圧制御形のスイッチング素子を駆動対象スイッチング素子(S¥#:¥=u,v,w,c、#=p,n)とし、前記駆動対象スイッチング素子をオン状態およびオフ状態のいずれか一方から他方へと切り替えるべく前記他方とするための電荷を前記駆動対象スイッチング素子の開閉制御端子に充電する際に用いられて且つ、前記開閉制御端子に接続される充電経路を備え、前記充電経路は、プリドライブ用スイッチング素子(Pdc1,Pdc2,Pdd1,Pdd2)および抵抗体(Rc1,Rc2,Rd1,Rd2)の直列接続体であり、前記プリドライブ用スイッチング素子および抵抗体の接続点の電位を入力信号として入力する入力手段(40,42,44,46,47,5
8,60)と、前記入力信号に基づき、前記駆動対象スイッチング素子の駆動に関する異常の有無を診断する診断手段(32)と、を備えることを特徴とする。
上記接続点の電位は、プリドライブ用スイッチング素子のスイッチング状態に応じて定まり、異常時には、正常時のものと相違すると考えられる。上記発明では、この点に鑑み、異常の有無を診断する。
なお、本発明にかかる以下の代表的な実施形態に関する概念については、代表的な実施形態の後の「その他の実施形態」の欄に説明してある。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるドライブユニットの回路構成を示す回路図。 同実施形態にかかるドライブユニットの処理を示すタイムチャート。 同実施形態にかかる異常診断処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる異常診断処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる異常診断処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかるフェールセーフ処理を示す図。 第2の実施形態にかかるドライブユニットの回路構成を示す回路図。 同実施形態にかかる異常診断処理の手順を示す流れ図。 第3の実施形態にかかる異常診断の実行判断の処理手順を示す流れ図。 第4の実施形態にかかるアクティブゲート制御の実行判断処理の手順を示す流れ図。 第5の実施形態にかかるドライブユニットの回路構成を示す回路図。 同実施形態にかかる異常診断処理の手順を示す流れ図。 第6の実施形態にかかるドライブユニットの回路構成を示す回路図。
<第1の実施形態>
以下、本発明にかかる駆動対象スイッチング素子の駆動装置を車載主機としての回転機に接続される電力変換回路の駆動装置に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかる制御システムの全体構成を示す。モータジェネレータ10は、車載主機としての回転機であり、図示しない駆動輪に機械的に連結されている。モータジェネレータ10は、インバータINV、昇圧コンバータCNVおよび電源用開閉手段(リレーSMR)を介して高電圧バッテリ12に接続されている。ここで、昇圧コンバータCNVは、コンデンサCと、コンデンサCに並列接続された一対のスイッチング素子Scp,Scnと、一対のスイッチング素子Scp,Scnの接続点と高電圧バッテリ12の正極とを接続するリアクトルLとを備えている。そして、スイッチング素子Scp,Scnのオン・オフによって、高電圧バッテリ12の電圧(例えば百V以上)を所定の電圧(例えば「666V」)を上限として昇圧するものである。一方、インバータINVは、スイッチング素子Sup,Sunの直列接続体と、スイッチング素子Svp,Svnの直列接続体と、スイッチング素子Swp,Swnの直列接続体とを備えており、これら各直列接続体の接続点がモータジェネレータ10のU,V,W相にそれぞれ接続されている。これらスイッチング素子S¥#(¥=u,v,w,c;#=p,n)として、本実施形態では、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)が用いられている。そして、これらにはそれぞれ、ダイオードD¥#が逆並列に接続されている。
制御装置18は、低電圧バッテリ16を電源とする制御装置である。制御装置18は、モータジェネレータ10を制御対象とし、その制御量を所望に制御すべく、インバータINVや昇圧コンバータCNVを操作する。詳しくは、昇圧コンバータCNVのスイッチング素子Scp,Scnを操作すべく、操作信号gcp、gcnをドライブユニットDUに出力する。また、インバータINVのスイッチング素子Sup,Sun,Svp,Svn,Swp,Swnを操作すべく、操作信号gup,gun,gvp,gvn,gwp,gwnをドライブユニットDUに出力する。ここで、高電位側の操作信号g¥pと、対応する低電位側の操作信号g¥nとは、互いに相補的な信号となっている。換言すれば、高電位側のスイッチング素子S¥pと、対応する低電位側のスイッチング素子S¥nとは、交互にオン状態とされる。
ここで、高電圧バッテリ12を備える高電圧システムと低電圧バッテリ16を備える低電圧システムとは、基準電位が相違するものである。すなわち、たとえば高電圧バッテリ12の正極電位および負極電位の中央値を車体電位として且つ低電圧バッテリ16の負極電位を車体電位とする等、高電圧バッテリ12の負極電位と低電圧バッテリ16の負極電位とが互いに相違する設定となっている。そして、これら両システム間での信号の授受は、例えばフォトカプラ等の絶縁通信手段を備えるインターフェース14を介して行われる。
図2に、上記ドライブユニットDUの構成を示す。
図示されるように、ドライブユニットDUは、1チップ化された半導体集積回路であるドライブIC20を備えている。ドライブIC20の端子T1には、たとえば低電圧バッテリ16からフライバックコンバータを介して供給される電力を利用した電源の電圧Vomが印加されている。端子T1は、PチャネルMOS電界効果トランジスタ(充電用スイッチング素子Pdc1)を介して端子T2に接続され、端子T2は、抵抗体Rc1を介してスイッチング素子S¥#の開閉制御端子(ゲート)に接続されている。また、端子T1は、PチャネルMOS電界効果トランジスタ(充電用スイッチング素子Pdc2)を介して端子T3に接続され、端子T3は、抵抗体Rc2を介してスイッチング素子S¥#のゲートに接続されている。ここで、抵抗体Rc1の抵抗値r1は、抵抗体Rc2の抵抗値r2よりも大きい値とされている。
上記スイッチング素子S¥#のゲートは、抵抗体Rd1を介して端子T4に接続され、端子T4は、NチャネルMOS電界効果トランジスタ(放電用スイッチング素子Pdd1)を介してスイッチング素子S¥#の開閉対象とする流通経路(コレクタおよびエミッタ間)の一方の端部(エミッタ)に接続されている。また、スイッチング素子S¥#のゲートは、抵抗体Rd2を介して端子T5に接続され、端子T5は、NチャネルMOS電界効果トランジスタ(放電用スイッチング素子Pdd2)を介してスイッチング素子S¥#の開閉対象とする流通経路の一方の端部(エミッタ)に接続されている。ここで、抵抗体Rd1の抵抗値r3は、抵抗体Rd2の抵抗値r4よりも大きい値とされている。
上記充電用スイッチング素子Pdc1,Pdc2や放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2は、駆動対象としてのスイッチング素子S¥#を駆動するためのプリドライブ用スイッチング素子である。それらは、駆動制御部22によって操作される。
充電用スイッチング素子Pdc1,Pdc2や、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2には、電位固定用抵抗体24,26,28,30が並列接続されている。本実施形態では、これらの抵抗値を全て同一の抵抗値r0としている。これらは、抵抗体Rc1,Rc2、Rd1,Rd2の抵抗値r1〜r4と比較して十分に大きい値とされている。これは、充電用スイッチング素子Pdc1,Pdc2のオフ状態時における電圧Vomの電源およびゲート間の充電電流や、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2のオフ状態時におけるゲートおよびエミッタ間の放電電流をゼロとみなすことを可能とするための設定である。
上記スイッチング素子S¥#は、その開閉する流通経路(コレクタおよびエミッタ間の電気経路)に流れる電流(コレクタ電流)と相関を有する微少電流を出力するセンス端子Stを備えている。そして、センス端子Stは、センス抵抗34を介してエミッタに電気的に接続されている。これにより、センス端子Stから出力される電流によってセンス抵抗34に電圧降下が生じるため、センス抵抗34による電圧降下量(センス電圧Vse)を、スイッチング素子S¥#のコレクタ電流の検出信号とすることができる。
一方、上記スイッチング素子S¥#のゲートは、ソフト遮断用抵抗体36およびソフト遮断用スイッチング素子Ssfを介して、スイッチング素子S¥#の流通経路の一方の端部(エミッタ)に接続されている。ここで、ソフト遮断用抵抗体36の抵抗値は、抵抗体Rd1,Rd2の抵抗値r3,r4よりも大きい値に設定されている。これは、ソフト遮断用抵抗体36やソフト遮断用スイッチング素子Ssfを備える電気経路を、通常時における正の電荷の放電経路と比較して抵抗値の大きい経路とするためのものである。
そして、駆動制御部22では、端子T8を介して入力されるセンス電圧Vseに基づき、スイッチング素子S¥#を流れる電流量が許容上限値を超えると判断される場合、充電用スイッチング素子Pdc1,Pdc2や、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2をオフして且つ、端子T10を介してソフト遮断用スイッチング素子Ssfをオン操作する。これにより、スイッチング素子S¥#に過度に大きい電流が流れる状況下、通常時よりも低いスイッチング速度でオフ状態への切替制御を行なうことができ、ひいてはサージ電圧を抑制することができる。
なお、上記センス電圧Vseは、異常診断部32にも取り込まれる。異常診断部32では、許容上限値を超えると判断される場合、ドライブIC20から低電圧システム(制御装置18)にフェール信号FLを出力する。
上記ドライブユニットDUは、さらに、スイッチング素子S¥#のゲートおよびエミッタ間を短絡するためのNチャネルMOS型電界効果トランジスタ(オフ保持用スイッチング素子Sok)を備えている。オフ保持用スイッチング素子Sokは、スイッチング素子S¥#のゲートおよびエミッタ間を低抵抗にて接続すべく、スイッチング素子S¥#に極力近接して設けられている。そして、スイッチング素子S¥#のゲートおよびエミッタ間を接続させる経路のうち、オフ保持用スイッチング素子Sokを備える経路のインピーダンスは、抵抗体Rd1,Rd2を備える経路のインピーダンスよりも低くなるように設定されている。これは、上記操作信号g¥#に応じてスイッチング素子S¥#がオフ状態とされている際、スイッチング素子S¥#の流通経路の端部(コレクタおよびエミッタ)とゲートとの間の寄生容量を介してゲートに高周波ノイズが重畳することでスイッチング素子S¥#が誤ってオン状態となることを回避するためのものである。
上記オフ保持用スイッチング素子Sokのゲートは、端子T9を介して、ドライブIC20内の駆動制御部22に接続されている。駆動制御部22では、端子T9を介して取り込まれるスイッチング素子S¥#の流通経路の一方の端部(エミッタ)および開閉制御端子(ゲート)間の電位差(ゲート電圧Vge)をモニタし、ゲート電圧Vgeがオフ保持開始電圧Vgthとなることで、オフ保持用スイッチング素子Sokをオン操作する処理を行う。なお、オフ保持用スイッチング素子Sokは、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2の双方がオフ状態とされることでオフ操作される。
ドライブIC20は、さらに、端子T11を介して感温ダイオードSDによって検出される温度Tjを取り込む。ここで、感温ダイオードSDは、スイッチング素子S¥#の温度を検出する手段である。
本実施形態では、スイッチング素子S¥#をオン状態とするための電荷をゲートに充電する経路として、充電用スイッチング素子Pdc1を備える経路と、充電用スイッチング素子Pdc2を備える経路との一対の経路を備える。これにより、スイッチング素子S¥#のオフ状態からオン状態への切り替え期間において、充電経路の線形素子の抵抗値を変更することができ、ひいてはアクティブゲート制御を実行することができる。
同様に、スイッチング素子S¥#をオフ状態とするための電荷をゲートに充電する経路(正の電荷の放電経路)として、放電用スイッチング素子Pdd1を備える経路と、放電用スイッチング素子Pdd2を備える経路との一対の経路を備える。これにより、スイッチング素子S¥#のオン状態からオフ状態への切り替え期間において、オフとするための電荷の充電経路の線形素子の抵抗値を変更することができ、ひいてはアクティブゲート制御を実行することができる。
ところで、アクティブゲート制御を実行する場合には、充電用スイッチング素子Pdc1,Pdc2や放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2のスイッチング状態の切り替えタイミングが重要となる。これは、アクティブゲート制御を実行しない場合と比較して切り替えタイミングに高い精度が要求されるためである。ここで、アクティブゲート制御において、切り替えタイミングに高い精度が要求されるのは、スイッチング状態の切り替え期間という極短時間の間におけるタイミング調整が要求されるためである。
こうした実情に鑑み、本実施形態では、上記異常診断部32に、コンパレータ40〜46の比較信号CMc1,CMc2,CMd1,CMd2を入力する。コンパレータ40は、充電用スイッチング素子Pdc1と抵抗体Rc1との接続点の電位nc1と基準電位との大小の比較結果を比較信号CMc1として異常診断部32に出力する。コンパレータ42は、充電用スイッチング素子Pdc2と抵抗体Rc2との接続点の電位nc2と基準電位との大小の比較結果を比較信号CMc2として異常診断部32に出力する。コンパレータ44は、放電用スイッチング素子Pdd1と抵抗体Rd1との接続点の電位nd1と基準電位との大小の比較結果を比較信号CMd1として異常診断部32に出力する。コンパレータ46は、放電用スイッチング素子Pdd2と抵抗体Rd2との接続点の電位nd2と基準電位との大小の比較結果を比較信号CMd2として異常診断部32に出力する。
図3に、スイッチング素子S¥#の正常駆動時の比較信号CMc1,CMc2,CMd1,CMd2の推移を、以下の推移とともに示す。すなわち、操作信号g¥#、ゲート電圧Vge、センス電圧Vse、アクティブゲート制御による切り替えタイミング(ACG)の推移や、充電用スイッチング素子Pdc1,Pdc2、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2、オフ保持用スイッチング素子Sokのオン・オフとともに示す。
図示されるように、操作信号g¥#がオン操作指令に切り替わることで、充電用スイッチング素子Pdc1がオン操作される。そして、ゲート電圧Vgeが上昇することで閾値電圧を超え、コレクタ電流が流れ始めた後、コレクタ電流の上昇速度が略ゼロとなるタイミング以降において、アクティブゲート制御による充電経路の線形素子の抵抗値の切り替えタイミング(ACG:L→H)となる。これにより、充電用スイッチング素子Pdc2がオン操作される。このため、充電経路の線形素子の抵抗値は、抵抗値r1から、「r1・r2/(r1+r2)」に低減される。このため、オン状態への切り替え期間において、まず、抵抗値r1によってスイッチング素子S¥#のコレクタ電流の増加速度を制限することでサージ電圧を抑制する。そしてその後、抵抗値の切り替えによって、スイッチング素子S¥#のオン抵抗の低下速度を大きくすることでスイッチング損失の低減を図る。
一方、操作信号g¥#がオフ操作指令に切り替わることで、充電用スイッチング素子Pdc1,Pdc2をオフ操作し、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2をオン操作する。これにより、スイッチング素子S¥#のゲートの正の電荷が放電されるため、ゲート電圧Vgeが低下する。そして、ゲート電圧Vgeの低下速度が一旦低下するミラー期間においてコレクタ電流が減少し始めるものの、この際、センス電圧Vseは上昇する。すなわち、スイッチング状態の切り替え期間において、センス電圧Vseとコレクタ電流との相関が一時的に崩れる現象が見られる。
ここで、センス電圧Vseが上昇してピークとなるタイミングは、スイッチング素子S¥#の流通経路の両端の電圧(コレクタエミッタ間電圧Vce)が上昇する過程でピークとなるタイミングと同期していることが発明者らによって見出されている。本実施形態では、この点に鑑み、センス電圧Vseがピークへと上昇するタイミングにおいて、スイッチング素子S¥#のゲートの正の電荷の放電経路を、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2を備える経路から放電用スイッチング素子Pdd1のみを備える経路に切り替える。詳しくは、センス電圧Vseがアクティブゲート用閾値電圧Vsth以上となるタイミングにおいて、放電用スイッチング素子Pdd2をオフ操作する。これにより、スイッチング損失を極力低減しつつもサージを好適に抑制することができる。
すなわち、スイッチング損失を低減する上では、ゲートの放電速度は大きいほどよい。これに対し、サージを抑制する上では、ゲートの放電速度は小さいほどよいものの、スイッチング素子S¥#を流れる電流の変化に起因した寄生インダクタの起電圧がある程度大きくなったとしても、スイッチング素子S¥#の流通経路の両端の電圧(コレクタエミッタ間電圧Vce)がコンバータCNVの出力電圧以下の領域にあっては、スイッチング素子S¥#に過度に高い電圧が印加されることはない。このため、理想的には、コレクタエミッタ間電圧がコンバータCNVの出力電圧となることでゲートの放電経路の抵抗値を大きくすることが望ましい。一方、コレクタエミッタ間電圧がコンバータCNVの出力電圧となるタイミングとセンス電圧Vseがピークへと上昇するタイミングとの一対のタイミングについて、それらは近似している。このため、本実施形態ではセンス電圧Vseの上昇タイミングを利用して放電経路の抵抗値を切り替える。
そして、ゲート電圧Vgeがオフ保持用閾値電圧Vg0以下となることで、オフ保持用スイッチング素子Sokをオン操作する。
こうした一連の処理において、充電用スイッチング素子Pdc1がオン操作されるに伴って、充電用スイッチング素子Pdc1と抵抗体Rc1との接続点の電位nc1が持ち上がるため、比較信号CMc1が論理Lに反転する。また、アクティブゲート制御により充電用スイッチング素子Pdc2がオン操作されるに伴って、充電用スイッチング素子Pdc2と抵抗体Rc2との接続点の電位nc2が持ち上がるため、比較信号CMc2が論理Lに反転する。これに対し、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2がオン操作されるに伴って、放電用スイッチング素子Pdd1と抵抗体Rd1との接続点の電位nd1や、放電用スイッチング素子Pdd2と抵抗体Rd2との接続点の電位nd2が低下するため、比較信号CMd1,CMd2が論理Hに反転する。また、アクティブゲート制御により放電用スイッチング素子Pdd2がオフ操作されるに伴って、放電用スイッチング素子Pdd2と抵抗体Rc2との接続点の電位nd2が持ち上がるため、比較信号CMd2が論理Lに反転する。
以下、図4〜図6を用いて、異常診断部32の行なう異常診断処理について説明する。
図4に示す一連の処理では、まずステップS10において、操作信号g¥#がオフ操作指令からオン操作指令に切り替わったか否かを判断する。そしてステップS10において肯定判断される場合、ステップS12において、放電用スイッチング素子Pdd1をオフ操作し、充電用スイッチング素子Pdc1をオン操作する。
続くステップS14においては、比較信号CMc1が論理Hから論理Lに反転するか否かを判断する。詳しくは、操作信号g¥#のオン操作指令への切り替えからの経過時間Tが閾値時間Tthに達する以前に論理Lに反転するか否かを判断する。この処理は、充電用スイッチング素子Pdc1のオープン異常の有無を診断するためのものである。すなわち、充電用スイッチング素子Pdc1がオン状態に切り替わることで、充電用スイッチング素子Pdc1および抵抗体Rd1の接続点の電位nd1が持ち上がるはずであるため、比較信号CMc1が論理Lに反転しない場合には、充電用スイッチング素子Pdc1のオープン異常と考えられる(ステップS16)。なお、閾値時間Tthは、正常時において、充電用スイッチング素子Pdc1がオン状態に切り替わるまでに要する時間の上限値以上であって且つ極力短い時間に設定される。こうした設定によれば、充電用スイッチング素子Pdc1のオン操作指令に対して実際にオン状態へと切り替えられるまでに要する時間が過度に長くなる異常についても、オープン異常とみなして診断することができる。
これに対し、ステップS14において、論理Lに反転したと判断される場合、ステップS18において、アクティブゲート制御による切り替えタイミング(ACG:L→H)であるか否かを判断する。そして、切り替えタイミングとなることで、ステップS20において、充電用スイッチング素子Pdc2をオン操作する。続くステップS22においては、比較信号CMc2が論理Hから論理Lに反転したか否かを判断する。詳しくは、充電用スイッチング素子Pdc2のオン操作指令への切り替えからの経過時間Tが閾値時間Tthに達する以前に論理Lに反転するか否かを判断する。この処理は、充電用スイッチング素子Pdc2のオープン異常の有無を診断するためのものである。すなわち、充電用スイッチング素子Pdc2がオン状態に切り替わることで、充電用スイッチング素子Pdc2および抵抗体Rd2の接続点の電位nd2が持ち上がるはずであるため、比較信号CMc2が論理Lに反転しない場合には、充電用スイッチング素子Pdc2のオープン異常と考えられる(ステップS24)。なお、閾値時間Tthは、正常時において、充電用スイッチング素子Pdc2がオン状態に切り替わるまでに要する時間の上限値以上であって且つ極力短い時間に設定される。こうした設定によれば、充電用スイッチング素子Pdc2のオン操作指令に対して実際にオン状態へと切り替えられるまでに要する時間が過度に長くなる異常についても、オープン異常とみなして診断することができる。
ステップS22において肯定判断される場合、ステップS26において、比較信号CMd1が論理Lであるか否かを判断する。この処理は、放電用スイッチング素子Pdd1のショート異常や抵抗体Rd1のオープン異常の有無を診断するためのものである。すなわち、スイッチング素子S¥#がオン状態である場合、ゲート電圧Vgeが電圧Vomまで上昇するため、放電用スイッチング素子Pdd1および抵抗体Rd1の接続点の電位nd1が電圧Vom程度まで持ち上がる。詳しくは、この際、電位nd1は、「Vom・r0/(r0+r3)」となるのであるが、抵抗値r0と比較して抵抗値r3が無視できるほど小さいため、この電位を、電圧Vomとみなすことができる。このため、比較信号CMd1が論理Lとならないなら、電位nd1が低下する異常が生じているため、放電用スイッチング素子Pdd1のショート異常または抵抗体Rd1のオープン異常であると考えられる(ステップS28)。
一方、ステップS26において肯定判断される場合、ステップS30において、比較信号CMd2が論理Lであるか否かを判断する。この処理は、放電用スイッチング素子Pdd2のショート異常や抵抗体Rd2のオープン異常の有無を診断するためのものである。すなわち、スイッチング素子S¥#がオン状態である場合、ゲート電圧Vgeが電圧Vomまで上昇するため、放電用スイッチング素子Pdd2および抵抗体Rd2の接続点の電位nd2が電圧Vom程度まで持ち上がる。詳しくは、この際、電位nd2は、「Vom・r0/(r0+r4)」となるのであるが、抵抗値r0と比較して抵抗値r4が無視できるほど小さいため、この電位を、電圧Vomとみなすことができる。このため、比較信号CMd2が論理Lとならないなら、電位nd2が低下する異常が生じているため、放電用スイッチング素子Pdd2のショート異常または抵抗体Rd2のオープン異常であると考えられる(ステップS32)。
一方、図5に示す一連の処理では、まずステップS40において、操作信号g¥#がオン操作指令からオフ操作指令に切り替わったか否かを判断する。そしてステップS40において肯定判断される場合、ステップS42において、充電用スイッチング素子Pdc1,Pdc2をオフ操作し、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2をオン操作する。
続くステップS44においては、比較信号CMd1が論理Lから論理Hに反転するか否かを判断する。詳しくは、操作信号g¥#のオフ操作指令への切り替えからの経過時間Tが閾値時間Tthに達する以前に論理Hに反転するか否かを判断する。この処理は、放電用スイッチング素子Pdd1のオープン異常の有無を診断するためのものである。すなわち、放電用スイッチング素子Pdd1がオン状態に切り替わることで、放電用スイッチング素子Pdd1および抵抗体Rd1の接続点の電位nd1が低下するはずであるため、比較信号CMc1が論理Hに反転しない場合には、放電用スイッチング素子Pdd1のオープン異常と考えられる(ステップS46)。
また、ステップS48においては、比較信号CMd2が論理Lから論理Hに反転するか否かを判断する。詳しくは、操作信号g¥#のオフ操作指令への切り替えからの経過時間Tが閾値時間Tthに達する以前に論理Hに反転するか否かを判断する。この処理は、放電用スイッチング素子Pdd2のオープン異常の有無を診断するためのものである。すなわち、放電用スイッチング素子Pdd2がオン状態に切り替わることで、放電用スイッチング素子Pdd2および抵抗体Rd2の接続点の電位nd2が低下するはずであるため、比較信号CMc2が論理Hに反転しない場合には、放電用スイッチング素子Pdd2のオープン異常と考えられる(ステップS50)。
なお、閾値時間Tthは、正常時において、充電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2がオン状態に切り替わるまでに要する時間の上限値以上であって且つ極力短い時間に設定される。こうした設定によれば、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2のオン操作指令に対して実際にオン状態へと切り替えられるまでに要する時間が過度に長くなる異常についても、オープン異常とみなして診断することができる。
上記ステップS48において肯定判断される場合、ステップS52において、アクティブゲート制御による切り替えタイミング(ACG:L→H)であるか否かを判断する。そして、切り替えタイミングとなることで、ステップS54において、放電用スイッチング素子Pdd2をオフ操作する。そして、ゲート電圧Vgeがオフ保持用閾値電圧Vg0以下まで低下するまで待機し(ステップS56)、ステップS58において、オフ保持用スイッチング素子Sokをオン操作する。
その後、ステップS60において、比較信号CMc1が論理Hであるか否かを判断する。この処理は、充電用スイッチング素子Pdc1のショート異常や抵抗体Rc1のオープン異常の有無を診断するためのものである。すなわち、スイッチング素子S¥#がオフ状態である場合、ゲート電圧VgeがほぼゼロVまで低下しているため、充電用スイッチング素子Pdc1および抵抗体Rc1の接続点の電位nc1がゼロV程度まで低下する。詳しくは、この際、電位nc1は、「Vom・r1/(r0+r1)」となるのであるが、抵抗値r0と比較して抵抗値r1が無視できるほど小さいため、この電位を、ゼロとみなすことができる。このため、比較信号CMc1が論理Hとならないなら、電位nc1が上昇する異常が生じているため、充電用スイッチング素子Pdc1のショート異常または抵抗体Rc1のオープン異常であると考えられる(ステップS62)。
そして、ステップS60において肯定判断される場合、ステップS64において、比較信号CMc2が論理Hであるか否かを判断する。この処理は、充電用スイッチング素子Pdc2のショート異常や抵抗体Rc2のオープン異常の有無を診断するためのものである。すなわち、スイッチング素子S¥#がオフ状態である場合、ゲート電圧VgeがほぼゼロVま低下しているため、充電用スイッチング素子Pdc2および抵抗体Rc2の接続点の電位nc2がゼロV程度まで低下する。詳しくは、この際、電位nc2は、「Vom・r2/(r0+r2)」となるのであるが、抵抗値r0と比較して抵抗値r2が無視できるほど小さいため、この電位を、ゼロとみなすことができる。このため、比較信号CMc2が論理Hとならないなら、電位nc2が上昇する異常が生じているため、充電用スイッチング素子Pdc2のショート異常または抵抗体Rc2のオープン異常であると考えられる(ステップS66)。
図6に示す処理は、先の図4のステップS28,S32や、図5のステップS62,S66の処理において診断された異常が、ショート異常であるかオープン異常であるかを識別するためのものである。
すなわち、ステップS70においては、先の図4のステップS28,S32や、図5のステップS62,S66の処理において異常がある旨診断されたか否かを判断する。そしてステップS70において肯定判断される場合、ステップS72において、ゲート電圧Vgeが下限電圧VthL以上であって且つ上限電圧VthH以下であるか否かを判断する。この処理は、充電用スイッチング素子Pdc1,Pdc2や放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2のショート異常であるか、抵抗体Rc1,Rc2,Rd1,Rd2のオープン異常であるかを識別するためのものである。
すなわち、抵抗体Rc1,Rc2のオープン異常の場合、先の図5のステップS60,S64の時点において、電位nc1,nc2が電圧Vomにプルアップされる。これに対し、充電用スイッチング素子Pdc1,Pdc2のショート異常である場合、先の図5のステップS60,S64の時点において、電位nc1,nc2が充電用スイッチング素子Pdc1,Pdc2と抵抗体Rc1,Rc2とによって電圧Vomを分圧した値となる。また、抵抗体Rd1,Rd2のオープン異常の場合、先の図4のステップS26,S30の時点において、電位nd1,nd2が電位固定用抵抗体28,30によってゼロVにプルダウンされる。これに対し、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2のショート異常である場合、先の図4のステップS26,S30の時点において、電位nd1,nd2が放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2と抵抗体Rd1,Rd2とによって電圧Vomを分圧した値となる。
なお、下限電圧VthLは、ゼロよりも大きい値とし、上限電圧VthHは、電圧Vomよりも低い電圧とする。
上記ステップS72において肯定判断される場合、ステップS74においてショート異常であると判断し、否定判断される場合、ステップS76においてオープン異常であると判断する。
こうして異常の種類が特定されると、異常に応じて図7に示すフェールセーフ処理を行なう。
すなわち、充電用スイッチング素子Pdc1,Pdc2や放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2のショート異常である旨診断される場合、モータジェネレータ10を正常に駆動できないと判断し、インバータINVやコンバータCNVの駆動を停止させる。これは、異常診断部32から制御装置18にフェール信号FLを出力することで、制御装置18によって実行される。
また、充電用スイッチング素子Pdc1や抵抗体Rc1のオープン異常時においては、充電用スイッチング素子Pdc2のみを用いてスイッチング素子S¥#のオン状態への切り替え処理を行なう。この際、コンバータCNVを操作することで、インバータINVの入力電圧VHを制限する処理と、モータジェネレータ10のトルクTrqを制限する処理との一対の処理について、それらの少なくとも一方を行なう。これは、スイッチング素子S¥#に印加される電圧が過度に大きくなることがないようにするためのものである。
すなわち、正常時において、コレクタ電流の増加速度が略ゼロとなるまでその増加速度を抵抗体Rd1で制限していたものを、このフェールセーフ処理においては、抵抗体Rd2で制限するしかなくなるため、コレクタ電流の増加速度が大きくなりやすい。これに対し、インバータINVの入力電圧VHを制限するなら、コレクタ電流の増加速度が大きくなることに起因したサージ電圧の増加を補償することができ、ひいてはスイッチング素子S¥#に印加される電圧を制限することができる。すなわち、スイッチング素子S¥#のオフ状態への切り替えに伴って過渡的に印加される電圧は、オフ状態が継続される際に印加される電圧(インバータINVの入力電圧VH)とサージ電圧との和となる。このため、コンバータCNVの操作によって入力電圧VHを制限することで、スイッチング素子S¥#nに印加される電圧が過度に大きくなる事態を回避することができる。また、トルクTrqを制限するなら、スイッチング素子S¥#を流れる電流が小さくなることから、コレクタ電流の増加速度を制限することができ、ひいてはサージ電圧を抑制することができる。
また、充電用スイッチング素子Pdc2や抵抗体Rc2のオープン異常時においては、充電用スイッチング素子Pdc1のみを用いてスイッチング素子S¥#のオン状態への切り替え処理を行なう。この場合、スイッチング素子S¥#のスイッチング損失が正常時よりも大きくなることから、スイッチング素子S¥#の温度が過度に上昇するおそれがある。このため、異常診断部32では、感温ダイオードSDによって検出される温度Tjが閾値温度以上となる場合、フェール信号FLを制御装置18に出力することが望ましい。
一方、放電用スイッチング素子Pdd1や抵抗体Rd1のオープン異常時においては、放電用スイッチング素子Pdd2のみを用いてスイッチング素子S¥#のオフ状態への切り替え処理を行なう。この際、コンバータCNVを操作することで、インバータINVの入力電圧VHを制限する処理と、モータジェネレータ10のトルクTrqを制限する処理との一対の処理について、それらの少なくとも一方を行なう。
また、放電用スイッチング素子Pdd2や抵抗体Rd2のオープン異常時においては、放電用スイッチング素子Pdd1のみを用いてスイッチング素子S¥#のオフ状態への切り替え処理を行なう。この場合、スイッチング素子S¥#のスイッチング損失が正常時よりも大きくなることから、スイッチング素子S¥#の温度が過度に上昇するおそれがある。このため、異常診断部32では、感温ダイオードSDによって検出される温度Tjが閾値温度以上となる場合、フェール信号FLを制御装置18に出力することが望ましい。
以上説明した本実施形態によって奏することのできるいくつかの効果を以下に記載する。
(1)プリドライブ用スイッチング素子(Pdc1,Pdc2,Pdd1,Pdd2)のスイッチング状態の切り替えが指令される状況下、一定時間(閾値時間Tth)以内に切り替えがなされない場合に異常がある旨診断した(図4;S14,S22,図5;S44,S48)。これにより、切り替え指令に対して実際の切り替えに要する時間が過度に長くなる異常を診断することができる。
(2)電位固定用抵抗体24,26,28,30を備えた。これにより、抵抗体Rc1,Rc2,Rd1,Rd2のオープン異常に際して、電位nc1,nc2,nd1,nd2を固定することができ、ひいては診断(S28,S32,S62,S66)の精度を向上させることができる。
(3)プリドライブ用スイッチング素子(Pdc1,Pdc2,Pdd1,Pdd2)のショート異常と抵抗体(Rc1,Rc2,Rd1,Rd2)のオープン異常とを識別する処理を行った(図6)。これにより、スイッチング素子S¥#の駆動を継続できる異常と継続できない異常とを識別することができ、ひいてはスイッチング素子S¥#を極力駆動することが可能となる。
(4)第1充電経路を構成するプリドライブ用スイッチング素子(Pdc1,Pdd1)および抵抗体(Rc1,Rd1)と、第2充電経路を構成するプリドライブ用スイッチング素子(Pdc2,Pdd2)および抵抗体(Rc2,Rd2)とのいずれに異常が生じているかを識別した。これにより、フェールセーフ処理を適切に行なうことができる(図7)。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図8に、本実施形態にかかるドライブユニットDUの構成を示す。なお、図8において、先の図2に示した部材に対応するものについては、便宜上同一の符号を付している。また、図8では、特にスイッチング素子S¥#をオフ状態とする電荷の充電経路(正の電荷の放電経路)の異常の有無の診断処理のみについて記載している。
図示されるように、本実施形態では、電位nd1,nd2の電位差を差動増幅する差動増幅回路47を備えている。そして差動増幅回路47の出力信号(差信号Δnd)が、コンパレータ50〜56に取り込まれる。コンパレータ50〜56は、互いに相違する基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4と差信号Δndとの大小を比較するものである。ここでは、「Vref1<Vref2<0」、「Vref2<Vref3<Vref4」としている。また、基準電圧Vref3は、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2の双方がオン状態である場合、差信号Δndよりも大きい値となるように設定されている。ちなみに、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2の双方がオン状態である場合、放電用スイッチング素子Pdd1のオン抵抗よりも放電用スイッチング素子Pdd2のオン抵抗の方が大きくなる。このため、電位nd1よりも電位nd2の方が高くなり、差信号Δndは正となる。なお、コンパレータ50〜56の比較信号CM1〜CM4は、異常診断部32に取り込まれる。
図9に、本実施形態にかかる異常診断部32の処理の手順を示す。
この一連の処理では、まずステップS80において、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2の双方のオン操作指令が出されているか否かを判断する。この処理は、たとえば駆動制御部22の動作状態に関する信号を取得することで行なうことができる。ステップS80において肯定判断される場合、ステップS82において、比較信号CM1が論理Hであって且つ比較信号CM2が論理Lであるか否かを判断する。この処理は、抵抗体Rd1のショート異常や放電用スイッチング素子Pdd1のオープン異常の有無を診断するためのものである。すなわち、抵抗体Rd1がショートしたり、放電用スイッチング素子Pdd1のオープン異常が生じたりする場合、電位nd1がゲート電圧Vge程度まで引き上げられるため、電位nd1が電位nd2よりも高くなり、差信号Δndが負となる。この現象を捉えることができるように、基準電圧Vref2を設定しておくことで、比較信号CM2が論理Lとなることに基づき、抵抗体Rd1がショートする異常や放電用スイッチング素子Pdd1のオープン異常である旨診断することができる(ステップS84)。
一方、ステップS86においては、比較信号CM1,CM2の双方が論理Lであるか否かを判断する。この処理は、抵抗体Rd2のオープン異常や放電用スイッチング素子Pdd2のショート異常の有無を判断するためのものである。すなわち、抵抗体Rd2のオープン異常が生じたり、放電用スイッチング素子Pdd2のショート異常が生じたりする場合、電位nd2が0V付近まで引き下げられるため、電位nd1が電位nd2よりも高くなり、差信号Δndが負となる。特に、このときの差信号Δndの絶対値は、抵抗体Rd1のショート異常や放電用スイッチング素子Pdd1のオープン異常の場合よりも大きくなる。この現象を捉えることができるように、基準電圧Vref1を設定しておくことで、比較信号CM1が論理Lとなることに基づき、抵抗体Rd2のオープン異常や放電用スイッチング素子Pdd2のショート異常が生じた旨診断することができる(ステップS88)。
また、ステップS90では、比較信号CM3が論理Hであって且つ比較信号CM4が論理Lであるか否かを判断する。この処理は、抵抗体Rd1のオープン異常や放電用スイッチング素子Pdd1のショート異常の有無を診断するためのものである。すなわち、抵抗体Rd1のオープン異常や放電用スイッチング素子Pdd1のショート異常が生じる場合、電位nd1がゼロV程度まで引き下げられるため、電位nd2が電位nd1を上回る度合いが正常時よりも大きくなる。この現象を捉えることができるように、基準電圧Vref3を設定しておくことで、比較信号CM3が論理Hとなることに基づき、抵抗体Rd1のオープン異常や放電用スイッチング素子Pdd1のショート異常である旨診断することができる(ステップS92)。
さらに、ステップS94において、比較信号CM3,CM4の双方が論理Hであるか否かを判断する。この処理は、抵抗体Rd2のショート異常や放電用スイッチング素子Pdd2のオープン異常の有無を診断するためのものである。すなわち、抵抗体Rd2がショートしたり、放電用スイッチング素子Pdd2のオープン異常が生じたりする場合、電位nd2がゲート電圧Vge程度まで引き上げられるため、電位nd2が電位nd1を上回る度合いが正常時よりも大きくなる。特に、この際の差信号Δndは、ゲート電圧Vgeの低下が小さい期間においては、抵抗体Rd1のオープン異常や放電用スイッチング素子Pdd1のショート異常が生じたときよりも大きくなる。この現象を捉えることができるように、基準電圧Vref4を設定しておくことで、比較信号CM4が論理Hとなることに基づき、抵抗体Rd2のショート異常や放電用スイッチング素子Pdd2のオープン異常である旨診断することができる(ステップS96)。
なお、上記ステップS88,S92の診断がなされる場合、上記第1の実施形態の要領で、ショート異常であるか否かを識別すればよい。
<第3の実施形態>
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、異常の有無の診断処理を行なう期間を図10に示す態様にて制限する。図10に示す処理は、ドライブIC20において実行される。
この一連の処理では、まずステップS100において、車両の走行許可スイッチがオン状態に切り替わったか否かを判断する。ここで、走行許可スイッチは、ユーザが車両の走行許可の意思表示をする際にオンとなるスイッチである。走行許可スイッチとしては、ユーザによる機械的な操作がなされるものに限らず、たとえばユーザが携帯し、車両に近づくことでオンとなる無線通信機器であってもよい。走行許可スイッチがオンとなったか否かは、制御装置18からドライブユニットDUに通知するようにすればよい。
そしてステップS100において肯定判断される場合、ステップS102において、診断処理を実行する。そして、診断処理が完了すると、ステップS104において、高電圧バッテリ12をコンバータCNVと接続すべくリレーSMRを閉状態に切り替える。これにより、高電圧バッテリ12からモータジェネレータ10に電力を供給することが可能となり、モータジェネレータ10の起動が可能となる。
なお、上記ステップS104の処理が完了する場合や、ステップS100において否定判断される場合には、この一連の処理を一旦終了する。
このように、本実施形態ではモータジェネレータ10の起動前に異常の有無を診断することができるため、正常であることが確認された後にモータジェネレータ10を起動することができる。
<第4の実施形態>
以下、第4の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、モータジェネレータ10に対するトルク指令値Trq*が低い場合やインバータINVの入力電圧VHが低い場合には、アクティブゲート制御を停止する。ここでトルクについての条件は、トルク指令値Trq*が小さい場合、スイッチング素子S¥#を流れる電流が小さくなるため、スイッチング状態の切り替え速度が大きくても、サージ電圧が過度に大きくならないことに鑑みたものである。また、入力電圧VHについての条件は、入力電圧VHが低い場合、スイッチング素子S¥#に印加される耐圧が過度に大きくならないことに鑑みたものである。アクティブゲート制御を行なわない場合、スイッチング素子S¥#をオン状態に切り替えるに際しては、充電用スイッチング素子Pdc1,Pdc2の双方をオン状態とし、オフ状態に切り替えるに際しては、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2の双方をオン状態とする。
こうした設定を前提とした場合、モータジェネレータ10の起動から所定期間内に、先の図4および図5に示した診断を行なうことができない可能性がある。そこで本実施形態では、走行許可スイッチがオン状態に切り替えられた直後の所定期間については、トルク指令値Trq*や入力電圧VHの値にかかわらず、アクティブゲート制御を行なうようにする。
図11に、本実施形態にかかるアクティブゲート制御の実行の有無を示す処理の手順を示す。この処理は、制御装置18によってたとえば所定周期でくり返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS110において、走行許可スイッチがオン状態に切り替えられたから所定期間内であることと、トルク指令値Trq*が閾値Trqth以上であることとの論理和が真であるか否かを判断する。この処理は、アクティブゲート制御の実行条件が成立したか否かを判断するためのものである。ここで閾値Trqthは、入力電圧VHが高いほど小さい値に設定される。これは、入力電圧VHが高いほどスイッチング素子S¥#の耐圧を許容上限値以下とするうえで許容されるサージ電圧が低くなることに鑑みたものである。
ステップS110において肯定判断される場合、アクティブゲート制御を実行し(ステップS112)、否定判断される場合、アクティブゲート制御を停止する(ステップS114)。なお、これらアクティブゲート制御の実行の有無は、制御装置18からドライブユニットDUに指令信号として伝達されるようにすればよい。
以上説明した本実施形態によれば、モータジェネレータ10の起動に際してはアクティブゲート制御を強制的に実行することで、異常の有無の診断を早期且つ確実に行なうことができる。
<第5の実施形態>
以下、第5の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図12に、本実施形態にかかるドライブユニットDUの構成を示す。なお、図12において、先の図2に示した部材に対応するものについては、便宜上同一の符号を付している。また、図12では、特にスイッチング素子S¥#をオフ状態とする電荷の充電経路(正の電荷の放電経路)の異常の有無の診断処理のみについて記載している。
本実施形態では、電位nd1と電位nd2との大小を直接比較する直接比較手段(コンパレータ58)と、電位nd1を規定電圧によってオフセット補正したものと電位nd2との大小を比較するオフセット比較手段(コンパレータ60)とを備える。ここで、オフセット補正は、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2の双方がオン状態となる場合において、オフセット補正された電位と電位nd2との大小関係を、電位nd1,nd2の大小関係とは逆とするためのものである。
図13に、本実施形態にかかる異常診断部32の処理の手順を示す。
この一連の処理では、まずステップS120において、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2の双方のオン操作指令がなされているか否かを判断する。そして、なされている場合、ステップS122において、比較信号CM1,CM2の双方が論理Lであるか否かを判断する。この処理は、抵抗体Rd2のオープン異常、放電用スイッチング素子Pdd2のショート異常、抵抗体Rd1のショート異常、および放電用スイッチング素子Pdd1のオープン異常のいずれかが生じたか否かを判断するためのものである(ステップS124)。
すなわち、正常時においては、放電用スイッチング素子Pdd1に流れる電流の方が放電用スイッチング素子Pdd2に流れる電流よりも少ないため、電位nd1の方が電位nd2よりも低い。このため、比較信号CM1が論理H、比較信号CM2が論理Lとなるはずである。これに対し、比較信号CM1が論理Lであることは、電位nd2が低くなる異常、または電位nd1が高くなる異常が生じていると考えられる。ここで、抵抗体Rd2のオープン異常時においては、電位nd2がスイッチング素子S¥#のエミッタ電位に引き下げられる。また、放電用スイッチング素子Pdd2のショート異常時においては、電位nd2がスイッチング素子S¥#のエミッタ電位程度まで引き下げられる。また、抵抗体Rd1のショート異常時においては、電位nd1がゲート電圧Vge程度まで引き上げられる。また、放電用スイッチング素子Pdd1のオープン異常時においては、電位nd1がゲート電圧Vgeまで引き上げられる。
これに対し、上記ステップS122において否定判断される場合、ステップS126において、比較信号CM1,CM2の双方が論理Hであるか否かを判断する。この処理は、抵抗体Rd2のショート異常、放電用スイッチング素子Pdd2のオープン異常、抵抗体Rd1のオープン異常、および放電用スイッチング素子Pdd1のショート異常のいずれかが生じているか否かを判断するためのものである(ステップS128)。
上述したように、正常時においては、比較信号CM1が論理H、比較信号CM2が論理Lとなるはずである。これに対し、比較信号CM2が論理Hであることは、電位nd2が高くなる異常、または電位nd1が低くなる異常が生じていると考えられる。ここで、抵抗体Rd2のショート異常時においては、電位nd2がゲート電圧Vge程度まで引き上げられる。また、放電用スイッチング素子Pdd2のオープン異常時においては、電位nd2がゲート電圧Vgeまで引き上げられる。また、抵抗体Rd1のオープン異常時においては、電位nd1がスイッチング素子S¥#のエミッタ電位まで引き下げられる。また、放電用スイッチング素子Pdd1のショート異常時においては、電位nd1がスイッチング素子S¥#のエミッタ電位程度まで引き下げられる。
なお、上記ステップS124,S128の診断結果によっては、先の図7のフェールセーフ処理を行なうには情報が不十分である。このため、本実施形態では、異常があると診断されることで、インバータINVやコンバータCNVの駆動を停止する。なお、車両走行中においても、車両が内燃機関のみによっても走行可能なハイブリッド車であるならこうした対処が可能である。
<第6の実施形態>
以下、第6の実施形態について、先の第5の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図14に、本実施形態にかかるドライブユニットDUの構成を示す。なお、図14において、先の図12に示した部材に対応するものについては、便宜上同一の符号を付している。また、図14では、特にスイッチング素子S¥#をオフ状態とする電荷の充電経路(正の電荷の放電経路)の異常の有無の診断処理のみについて記載している。
本実施形態では、電位nd1と電位nd2との大小を直接比較する直接比較手段(コンパレータ58)のみ備える。
この場合、放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2の双方のオン操作指令がなされている状況下、正常時には比較信号CM1が論理Hとなる。これに対し、比較信号CM1が論理Lであるなら、電位nd1が高くなる異常か、電位nd2が低くなる異常が生じていることとなる。これらは、先の図13のステップS124,S128で対象となる異常が生じている際に生じる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
「充電経路について」
たとえば、放電用スイッチング素子Pdd1とスイッチング素子S¥#のエミッタとの間に抵抗体Rd1を備えてもよい。この場合であっても、放電用スイッチング素子Pdd1および抵抗体Rd1の接続点の電位に基づき、放電用スイッチング素子Pdd1や抵抗体Rd1の異常の有無を診断することができる。なお、この場合であっても、放電用スイッチング素子Pdd1に並列に電位固定用抵抗体28を接続することは有効である。
また、充電経路としては、第1充電経路および第2充電経路の一対の経路からなるものに限らず、1つの充電経路のものや3つ以上の充電経路のものであってもよい。
たとえば、抵抗体Rc1の電圧降下量を一定値に制御すべく充電用スイッチング素子Pdc1のゲート電圧を操作し、抵抗体Rc2の電圧降下量を一定値に制御すべく充電用スイッチング素子Pdc2のゲート電圧を操作してもよい。こうした操作によれば、ゲート電圧Vgeが電圧Vomに近づくまでは、第1充電経路や第2充電経路を流れる電流を一定値に制御することができる。
「変更手段について」
たとえば、上記第1の実施形態(図3)において、放電用スイッチング素子Pdd2をオン状態とした後、放電用スイッチング素子Pdd2をオフ操作し、その後、放電用スイッチング素子Pdd1をオン操作してもよい。
「入力手段について」
プリドライブ用スイッチング素子および抵抗体の接続点の電位(電位nc1,nc2,nd1,nd2)を入力信号とする入力手段としては、コンパレータ40〜46,58,60や差動増幅回路47に限らない。たとえば、コンパレータ40〜46,58,60や差動増幅回路47の機能をソフトウェア処理手段によって実現する場合、入力手段を、電位nc1,nc2,nd1,nd2が入力されるアナログデジタル変換器等としてもよい。
「プリドライブ用スイッチング素子のスイッチング状態の切替指示の認識について」
上記第1の実施形態(図4)等では、操作信号g¥#の指令の切り替わりや、アクティブゲート制御の実行判定信号(ステップS18)等に基づき、切替指令を認識したが、これに限らない。たとえば、プリドライブ用スイッチング素子のゲート電圧に基づき切替指令を認識してもよい。
「識別手段について」
1.充電経路の識別
上記第2の実施形態(図8)において、たとえば放電用スイッチング素子Pdd1のみオン操作する期間における差信号Δndに基づき診断を行ってもよい。この場合であっても、閾値を複数設定することで、放電用スイッチング素子Pdd2のショート異常または抵抗体Rd2のオープン異常と、放電用スイッチング素子Pdd1のショート異常または抵抗体Rd1のオープン異常と、放電用スイッチング素子Pdd2のオープン異常または抵抗体Rd1のショート異常とを、識別することはできる。
上記第1の実施形態(図2)や上記第2の実施形態(図8)に例示したものに限らない。たとえば上記第6の実施形態(図14)に例示するように、直接比較手段(コンパレータ48)を用いるものであってもよい。この場合であっても、たとえば放電用スイッチング素子Pdd1のみオン操作する期間において、コンパレータ48の比較信号CM1が論理Lとなる場合に、放電用スイッチング素子Pdd2のショート異常または抵抗体Rd2のオープン異常と診断することはできる。また、第5の実施形態(図12)に例示するように、直接比較手段(コンパレータ48)とオフセット比較手段(コンパレータ50)とを用いるものであってもよい。この場合であっても、たとえばオフセット補正値の設定によっては、放電用スイッチング素子Pdd1のみオン操作する期間において、コンパレータ50の比較信号CM2が論理Hとなる場合に、放電用スイッチング素子Pdd1のショート異常または抵抗体Rd1のオープン異常と診断することはできる。
2.プリドライブ用スイッチング素子と抵抗体との識別
上記第1の実施形態(図2)の構成を前提とするものに限らない。たとえば、上記第2の実施形態(図8)において、プリドライブ用スイッチング素子(放電用スイッチング素子Pdd1,Pdd2)の双方のオフ操作時のゲート電圧Vgeに基づき、放電用スイッチング素子Pdd1のショート異常と抵抗体Rd1のオープン異常との識別を行ってもよい。
「電位固定用抵抗体について」
上記第2の実施形態(図8)において、電位固定用抵抗体24,26,28,30を削除しても、上記第2の実施形態の診断に差し支えない。
「差信号に基づく診断処理について」
上記第2の実施形態(図8)において、比較信号CM1〜CM4のいずれもが異常時に論理「L」となるようにして且つ、それらの論理積信号を異常診断部32に入力するようにしてもよい。この場合であっても、論理積信号に基づき異常診断部32において異常の有無を診断することはできる。
なお、異常箇所の識別を行なう処理についても上記第2の実施形態において例示したものに限らないことについては、「識別手段について」の欄に記載したとおりである。
「オフセット補正手段について」
上記第5の実施形態(図12)では、電位nd1を正の電圧でオフセット補正したが、これに限らない。たとえば、電位nd2を負の電圧でオフセット補正してもよい。これによっても、直接比較手段(コンパレータ48)とオフセット比較手段(コンパレータ50)とで、正常時の大小比較結果を相違させることができる。
「フェールセーフ手段について」
上記第1の実施形態(図7)では、第2充電経路(充電用スイッチング素子Pdc2および抵抗体Rc2、放電用スイッチング素子Pdd2および抵抗体Rd2)に異常が生じる場合、トルク制限や電圧制限をしたが、これに限らない。たとえば、抵抗体Rc1の抵抗値r1と抵抗体Rc2の抵抗値r2とを同一としたり、抵抗体Rd1の抵抗値r3と抵抗体Rd2の抵抗値r4とを同一としたりする場合、第1充電経路と第2充電経路とで抵抗値に相違が生じない。このため、上記制限も不要となる。
異常箇所に応じてフェールセーフ処理を変更すること自体必須ではないことについては、上記第5の実施形態において例示したとおりである。ただし、異常が検出される場合、モータジェネレータ10の駆動を禁止して且つ異常がある旨報知する処理を行なうことが望ましい。
「停止手段について」
ショート異常時にのみ適用されるものに限らないことについては、「フェールセーフ手段について」の欄に記載したとおりである。
「アクティブゲート制御の停止条件(所定の条件)について」
上記第4の実施形態(図11)においては、トルク指令値Trq*が閾値Trqth以上であることを条件にアクティブゲート制御を実行し、閾値Trqthを電圧VHに応じて可変設定したがこれに限らない。たとえば、閾値Trqthを固定値としてもよく、またたとえば、電圧VHが規定値未満である場合にアクティブゲート制御を禁止してもよい。
「電源用開閉手段について」
リレーSMRを高電圧バッテリ12の正極側および負極側のいずれか一方に限って備えてもよい。
「貯蔵手段について」
高電圧バッテリ12に限らない。たとえば、燃料電池であってもよい。
「駆動対象スイッチング素子について」
IGBTに限らず、たとえばNチャネルMOS電界効果トランジスタであってもよい。もっともこれに限らず、たとえばPチャネルMOS電界効果トランジスタであってもよい。ただし、この場合、開閉する流通経路の一方の端部(ソース)に対する開閉制御端子(ゲート)の電位差をマイナスとすることでオン状態となるものであるため、オフ操作に際して、ゲートに正の電荷を充電することとなる。
「電力変換回路について」
コンバータCNVを備えず、直流交流変換回路(インバータINV)のみとしてもよい。また、インバータINVとしては、車載主機としての回転機に接続されるものに限らず、たとえば車載空調装置のコンプレッサに内蔵される回転機に接続されるものであってもよい。また、インバータINVを備えるものに限らず、たとえば高電圧バッテリ12の電圧を降圧して低電圧バッテリ16に出力する降圧コンバータを備えるものであってもよい。
10…モータジェネレータ(回転機の一実施形態)、12…高電圧バッテリ(貯蔵手段の一実施形態)、Pdd1,Pdd2…放電用スイッチング素子、Rd1,Rd2…抵抗体。

Claims (21)

  1. 電圧制御形のスイッチング素子を駆動対象スイッチング素子(S¥#:¥=u,v,w,c、#=p,n)とし、前記駆動対象スイッチング素子をオン状態およびオフ状態のいずれか一方から他方へと切り替えるべく前記他方とするための電荷を前記駆動対象スイッチング素子の開閉制御端子に充電する際に用いられて且つ、前記開閉制御端子に接続される充電経路を備え、
    前記充電経路は、プリドライブ用スイッチング素子(Pdc1,Pdc2,Pdd1,Pdd2)および抵抗体(Rc1,Rc2,Rd1,Rd2)の直列接続体であり、
    前記プリドライブ用スイッチング素子および抵抗体の接続点の電位を入力信号として入力する入力手段(40,42,44,46,47,58,60)と、
    前記入力信号に基づき、前記プリドライブ用スイッチング素子および前記抵抗体のオープン異常またはショート異常の有無を診断する診断手段(32)と、
    を備えることを特徴とする駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  2. 電圧制御形のスイッチング素子を駆動対象スイッチング素子(S¥#:¥=u,v,w,c、#=p,n)とし、前記駆動対象スイッチング素子をオン状態およびオフ状態のいずれか一方から他方へと切り替えるべく前記他方とするための電荷を前記駆動対象スイッチング素子の開閉制御端子に充電する際に用いられて且つ、前記開閉制御端子に接続される充電経路を備え、
    前記充電経路は、プリドライブ用スイッチング素子(Pdc1,Pdc2,Pdd1,Pdd2)および抵抗体(Rc1,Rc2,Rd1,Rd2)の直列接続体であり、
    前記プリドライブ用スイッチング素子および抵抗体の接続点の電位を入力信号として入力する入力手段(40,42,44,46,47,58,60)と、
    前記入力信号に基づき、前記プリドライブ用スイッチング素子のショート異常または前記抵抗体のオープン異常の有無を診断する診断手段(32)と、
    を備えることを特徴とする駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  3. 前記充電経路は、第1充電経路(Pdc1,Pdd1)および該第1充電経路とは別の第2充電経路(Pdc2,Pdd2)を備え、
    前記第1充電経路および前記第2充電経路のそれぞれは、プリドライブ用スイッチング素子および抵抗体の直列接続体であり、
    前記他方の状態への切替に際して前記充電経路の少なくとも一部を閉状態とした後、前記第1充電経路および前記第2充電経路のうち閉状態となるものを変更すべく前記プリドライブ用スイッチング素子を操作する変更手段を備え、
    前記入力手段は、前記第1充電経路および前記第2充電経路のそれぞれを構成する前記プリドライブ用スイッチング素子および抵抗体の接続点について、それらの電位を入力信号として入力するものであり、
    前記診断手段は、前記第1充電経路および前記第2充電経路のそれぞれの前記入力信号に基づき、前記異常の有無を診断することを特徴とする請求項1または2記載の駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  4. 前記診断手段は、前記第1充電経路および前記第2充電経路のそれぞれの前記入力信号に基づき、前記第1充電経路および前記第2充電経路のいずれに異常があるかを識別する識別手段を備えることを特徴とする請求項記載の駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  5. 前記診断手段は、前記一方の状態が指令されているときにおける前記入力信号に基づき前記充電経路の異常の有無を診断する機能を備え、
    前記プリドライブ用スイッチング素子に並列接続される抵抗体である電位固定用抵抗体(24,26,28,30)を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  6. 前記駆動対象スイッチング素子は、その開閉対象とする流通経路の一方の端部と前記開閉制御端子との間の電位差(Vge)に応じてオン・オフされるものであり、
    前記診断手段は、前記入力信号に加えて、前記電位差の検出値に基づき、前記抵抗体および前記プリドライブ用スイッチング素子のいずれに異常があるかを識別する識別手段を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  7. 前記診断手段は、前記第1充電経路に関する前記入力信号と前記第2充電経路に関する前記入力信号との差信号(Δnd)に基づき、前記診断を行なうことを特徴とする請求項記載の駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  8. 前記診断手段は、前記差信号と閾値との大小比較に基づき前記診断を行なうことを特徴とする請求項7記載の駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  9. 前記診断手段は、前記第1充電経路に関する前記入力信号と前記第2充電経路に関する前記入力信号との大小比較を行なう直接比較手段(58)を備え、該直接比較手段の比較結果に基づき、前記診断を行なうことを特徴とする請求項記載の駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  10. 前記第1充電経路の閉状態時における抵抗値と、前記第2充電経路の閉状態時における抵抗値とは互いに相違しており、
    前記診断手段は、前記第1充電経路に関する前記入力信号および前記第2充電経路に関する前記入力信号の一対の入力信号について、それらのいずれか一方をオフセット補正したものといずれか他方との大小比較を行なうオフセット比較手段(60)を備え、
    前記直接比較手段および前記オフセット比較手段の比較結果に基づき、前記診断を行なうことを特徴とする請求項記載の駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  11. 前記第1充電経路の閉状態時における抵抗値は、前記第2充電経路の閉状態時における抵抗値よりも大きく、
    前記診断手段によって、前記第1充電経路を構成するプリドライブ用スイッチング素子のオープン異常、または前記第1充電経路を構成する抵抗体の異常がある旨診断される場合、前記駆動対象スイッチング素子を流れる電流量、および前記駆動対象スイッチング素子のオフ状態が継続される場合にその流通経路の両端に印加される電圧の少なくとも一方を制限する制限処理、および前記第2充電経路を用いて前記他方の状態への切替処理を行なうフェールセーフ手段を備えることを特徴とする請求項記載の駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  12. 前記第1充電経路の閉状態時における抵抗値は、前記第2充電経路の閉状態時における抵抗値よりも大きく、
    前記診断手段によって、前記第2充電経路を構成するプリドライブ用スイッチング素子のオープン異常、または前記第2充電経路を構成する抵抗体の異常がある旨診断される場合、前記第1充電経路を用いて前記他方の状態への切替処理を行なうフェールセーフ手段を備えることを特徴とする請求項または1記載の駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  13. 前記診断手段によって、前記第1充電経路を構成するプリドライブ用スイッチング素子および前記第2充電経路を構成するプリドライブ用スイッチング素子の少なくとも一方にショート異常がある旨診断される場合、前記駆動対象スイッチング素子の駆動を停止する停止手段を備えることを特徴とする請求項3,11または12記載の駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  14. 電圧制御形のスイッチング素子を駆動対象スイッチング素子(S¥#:¥=u,v,w,c、#=p,n)とし、前記駆動対象スイッチング素子をオン状態およびオフ状態のいずれか一方から他方へと切り替えるべく前記他方とするための電荷を前記駆動対象スイッチング素子の開閉制御端子に充電する際に用いられて且つ、前記開閉制御端子に接続される第1充電経路(Pdc1,Pdd1)および該第1充電経路とは別の第2充電経路(Pdc2,Pdd2)であって、プリドライブ用スイッチング素子および抵抗体の直列接続体からなる前記第1充電経路及び前記第2充電経路と、
    前記他方の状態への切替に際して前記充電経路の少なくとも一部を閉状態とした後、前記第1充電経路および前記第2充電経路のうち閉状態となるものを変更すべく前記プリドライブ用スイッチング素子を操作する変更手段と、
    前記第1充電経路および前記第2充電経路のそれぞれを構成する前記プリドライブ用スイッチング素子および抵抗体の接続点について、それらの電位を入力信号として入力する入力手段(40,42,44,46,47,58,60)と、
    前記第1充電経路および前記第2充電経路のそれぞれの前記入力信号に基づき、異常の有無を診断する診断手段(32)と、
    を備え、
    前記診断手段は、前記第1充電経路に関する前記入力信号と前記第2充電経路に関する前記入力信号との差信号(Δnd)に基づき、前記診断を行なうことを特徴とする駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  15. 前記診断手段は、前記差信号と閾値との大小比較に基づき前記診断を行なうことを特徴とする請求項14記載の駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  16. 電圧制御形のスイッチング素子を駆動対象スイッチング素子(S¥#:¥=u,v,w,c、#=p,n)とし、前記駆動対象スイッチング素子をオン状態およびオフ状態のいずれか一方から他方へと切り替えるべく前記他方とするための電荷を前記駆動対象スイッチング素子の開閉制御端子に充電する際に用いられて且つ、前記開閉制御端子に接続される第1充電経路(Pdc1,Pdd1)および該第1充電経路とは別の第2充電経路(Pdc2,Pdd2)であって、プリドライブ用スイッチング素子および抵抗体の直列接続体からなる前記第1充電経路及び前記第2充電経路と、
    前記他方の状態への切替に際して前記充電経路の少なくとも一部を閉状態とした後、前記第1充電経路および前記第2充電経路のうち閉状態となるものを変更すべく前記プリドライブ用スイッチング素子を操作する変更手段と、
    前記第1充電経路および前記第2充電経路のそれぞれを構成する前記プリドライブ用スイッチング素子および抵抗体の接続点について、それらの電位を入力信号として入力する入力手段(40,42,44,46,47,58,60)と、
    前記第1充電経路および前記第2充電経路のそれぞれの前記入力信号に基づき、異常の有無を診断する診断手段(32)と、
    を備え、
    前記診断手段は、前記第1充電経路に関する前記入力信号と前記第2充電経路に関する前記入力信号との大小比較を行なう直接比較手段(58)を備え、該直接比較手段の比較結果に基づき、前記診断を行なうことを特徴とする駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  17. 前記第1充電経路の閉状態時における抵抗値と、前記第2充電経路の閉状態時における抵抗値とは互いに相違しており、
    前記診断手段は、前記第1充電経路に関する前記入力信号および前記第2充電経路に関する前記入力信号の一対の入力信号について、それらのいずれか一方をオフセット補正したものといずれか他方との大小比較を行なうオフセット比較手段(60)を備え、
    前記直接比較手段および前記オフセット比較手段の比較結果に基づき、前記診断を行なうことを特徴とする請求項16記載の駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  18. 前記駆動対象スイッチング素子は、車載主機としての回転機(10)と、該回転機に供給するための電気エネルギを貯蔵する貯蔵手段(12)との間に設けられる電力変換回路(INV,CNV)を構成するものであり、
    前記変更手段による変更は、前記回転機を駆動すべく前記駆動対象スイッチング素子をオン・オフする状況下において所定の条件が成立する場合に停止されるものであり、
    前記診断手段は、前記電力変換回路の駆動開始に際して、前記所定の条件が成立しているかいないかにかかわらず、前記変更手段による変更処理を行わせつつ前記診断を行なうことを特徴とする請求項3,4,7〜17のいずれか1項に記載の駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  19. 前記駆動対象スイッチング素子は、車載主機としての回転機と、該回転機に供給するための電気エネルギを貯蔵する貯蔵手段との間に設けられる電力変換回路を構成するものであり、
    前記貯蔵手段および前記電力変換回路間には、それらの間を電気的に開閉する電源用開閉手段(SMR)が備えられ、
    前記診断手段は、前記電源用開閉手段が閉状態とされるのに先立って前記診断を行なうことを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  20. 前記診断手段は、前記プリドライブ用スイッチング素子のスイッチング状態の切替が指示される状況下、一定時間以内に切り替えがなされない場合に前記駆動対象スイッチング素子の駆動に関する異常がある旨診断することを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
  21. 電圧制御形のスイッチング素子を駆動対象スイッチング素子(S¥#:¥=u,v,w,c、#=p,n)とし、前記駆動対象スイッチング素子をオン状態およびオフ状態のいずれか一方から他方へと切り替えるべく前記他方とするための電荷を前記駆動対象スイッチング素子の開閉制御端子に充電する際に用いられて且つ、前記開閉制御端子に接続される充電経路を備え、
    前記充電経路は、プリドライブ用スイッチング素子(Pdc1,Pdc2,Pdd1,Pdd2)および抵抗体(Rc1,Rc2,Rd1,Rd2)の直列接続体であり、
    前記プリドライブ用スイッチング素子および抵抗体の接続点の電位を入力信号として入力する入力手段(40,42,44,46,47,58,60)と、
    前記入力信号に基づき、前記駆動対象スイッチング素子の駆動に関する異常の有無を診断する診断手段(32)と、
    を備え、
    前記駆動対象スイッチング素子は、その開閉対象とする流通経路の一方の端部と前記開閉制御端子との間の電位差(Vge)に応じてオン・オフされるものであり、
    前記診断手段は、前記入力信号に加えて、前記電位差の検出値に基づき、前記抵抗体および前記プリドライブ用スイッチング素子のいずれに異常があるかを識別する識別手段を備えることを特徴とする駆動対象スイッチング素子の駆動装置。
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