JP5705775B2 - ドアレス自動改札機の改札処理方法 - Google Patents
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Description
このタイミングによって、改札機はIC乗車券から乗車券データを読み取り、通過を許可するかどうかを判定している。
通過を許可しない利用者が改札機を通過しようとすると、改札機は視覚と音声で一定時間警告を発し、警告を発している間、改札機は、乗車券の受付を停止する。その後一定時間経過し、警告を終了すると、次の乗車券の受付を開始し、リーダライタや案内表示装置にICカード受付可能状態であることを表示する。
(1)利用者がICカード乗車券をICカードリーダライタにタッチする。
(2)自動改札機は読み込まれた乗車券情報の有効性を判断し、有効であればドアを開き通過を許可する(既にドアが開いている場合は、そのままドアを開き続ける)。
(4)乗車券を持っていない利用者の場合は、通過しようとして自動改札機の途中まで進むと、この状態を検知してドアを閉じ、表示部に無札であることを表示するとともに音声・チャイム等により無効であることを利用者に伝え、通過を抑止する。
ここで、ドアレス改札機において同じシーケンスで制御すると、以下のような状況となる。
(2)無効な乗車券を持った利用者、もしくは乗車券を持っていない利用者が使用した場合でも、ドアのある場合と同じ行動(ドアの前で引き返して、自動改札機の入口から出るという動作)ができている場合であれば、不具合は発生しない。
(4)無効な乗車券を持った利用者、もしくは乗車券を持っていない利用者が改札機を強行突破をした時、後続の利用者が再度受付状態になる前に、ICカード乗車券を読み取り機にかざしていると、受付状態になった瞬間に一旦表示が変化する(すなわち、ICカード受付可能状態であることを示す表示が行われる)ために、改札処理ができたと勘違いをして、まだ改札処理ができていないにもかかわらず、改札機を通ってしまうという不具合が発生する。この状態は、改札機からすると無札の利用者が通過しようとしたという処理になってしまう。ここで本質的な問題は、後続の利用者が前の利用者がどのような状況で通過したかを正確に把握できていないということにある。なお、磁気式乗車券(磁気券)を持つ利用者については投入口にシャッターがあるため、このような問題は発生しない。
この図に示すような二次元コード乗車券の利用者は、ICカードと同様に物理的にかざすことを抑止できないために、上記したと同様の問題が発生する。
本発明は、このような状況に鑑みて、無効な乗車券を持った利用者、もしくは乗車券を持っていない利用者が、ドアレス改札機を強行突破をして再度受付状態になる時、後続の利用者がこの再度受付状態になる以前に、乗車券をリーダライタにかざしていると、受付状態になった瞬間に一旦表示が変化するために、改札処理ができたと勘違いをしてしまい、まだ改札処理ができていないにもかかわらず、改札機を通ってしまうという勘違いによるエラーを抑制することができる、ドアレス自動改札機の改札処理方法を提供することを目的とする。
〔1〕ドアレス自動改札機の改札処理方法において、無効な乗車券を持った利用者、もしくは乗車券を持っていない利用者が、改札機を強行突破をした時、後続の利用者が再度受付状態になる前に、乗車券をリーダライタにかざしている場合は、エラー表示の状態を継続したまま次の利用者の改札処理を行い、判定結果が出た時に、受付状態の表示をスキップして直ちに判定表示を行うようにしたことを特徴とする。
〔3〕上記〔1〕記載のドアレス自動改札機の改札処理方法において、前記乗車券が二次元コード乗車券であることを特徴とする。
〔4〕上記〔1〕から〔3〕の何れか一項記載のドアレス自動改札機の改札処理方法において、前記ドアレス自動改札機は鉄道車両、乗合バスまたは路面電車(LRT)の車載用改札機であることを特徴とする。
図1は本発明の第1実施例を示すドアレス自動改札機の構成模式図である。
この図において、1はドアレス自動改札機、2は改札機本体、3は磁気券の投入口、4は磁気券の取出口、5は磁気券シャッター、6A,6Bは磁気券搬送部、7は磁気券処理部、8は磁気券集札部、9は改札機本体の制御部、11〜14は人間検知センサー、15はICカードリーダライタ(読取・書込装置)、16はICカード処理部、17は表示部である。
図2は本発明の第1実施例を示すドアレス自動改札機の改札処理フローチャートである。
以下の説明は、ICカード乗車券と磁気式乗車券(磁気券)を共用できる自動改札機の説明である。二次元コード乗車券を使う場合は、ICカードリーダライタの代わりに二次元コードリーダ(読取装置)、ICカード処理部の代わりに二次元コード処理部が構成される。
(2)磁気券シャッター5を閉じ、ICカードリーダライタ15を受け付け禁止の状態とする(ステップS2)。
(3)磁気券であるか否かをチェックする(ステップS3)。
(5)有効な乗車券か否かをチェックする(ステップS5)。
(6)有効な乗車券である場合には、改札処理結果を表示し、磁気券取出口に磁気券を排出し、磁気券シャッターを開け、ICカードリーダライタの抑止を解除し、改札処理はエンドとする(ステップS6)。
(8)利用者が戻って改札機から出たかをチェックする(ステップS8)。
(10)利用者が戻らずそのまま通過した場合には、一定時間エラー表示を継続する(ステップS10)。
(11)磁気券シャッターを開け、ICカードリーダライタの抑止を解除し、改札処理はエンドとする(ステップS12)。
(13)有効な乗車券か否かをチェックする(ステップS14)。
(14)有効な乗車券である場合には、改札処理結果を表示し、磁気券シャッターを開け、ICカードリーダライタの抑止を解除し、改札処理はエンドとする(ステップS15)。
(16)利用者が戻って改札機から出たかをチェックする(ステップS17)。
(17)上記ステップS17において、利用者が戻って改札機から出ずに、そのまま改札機を通過したか否かをチェックする(ステップS18)。YESの場合には、エラー表示を解除(ステップS21)し、後述するステップS22へ移行する。
(19)次の利用者がICカードをかざしているか否かをチェックする(ステップS20)。
(20)上記ステップS20において、次の利用者がICカード乗車券をICカードリーダライタへかざしていないNOの場合には、磁気券シャッターを開け、ICカードリーダライタの抑止を解除し、改札処理はエンドとする(ステップS22)。
すなわち、無効な乗車券を持った利用者、もしくは乗車券を持っていない利用者が、改札機を強行突破をした時、後続の利用者が再度受付状態になる以前に、乗車券をリーダライタにかざしている場合は、エラー表示の状態を継続したまま次の利用者の改札処理を行い、判定結果が出た時に、受付状態の表示をスキップして直ちに判定表示を行うようにした。
(1)ICカードの処理において、ICカードリーダライタ15でICカードの読取・書込をする。ICカード処理部16は、ICカードリーダライタ15と改札機本体の制御部9の間の処理を行う。この制御部9は、改札機本体2の制御を行い、改札処理の結果を表示する。なお、人間検知センサーは改札機の内方にいる人間の検知を行い通過人数の監視や通過の有無などのチェックを行う。
(5)一定時間経過後、後続の利用者が乗車券をICカード読取装置15にタッチしていない場合は、通常の自動改札機と同様とする。
(6)一定時間経過後、受付状態になったときに後続の利用者が乗車券をICカード読取装置15にタッチしていた場合は、エラー表示の状態を継続したまま次の利用者の改札処理を行い、判定結果が出た時に、受付状態の表示をスキップして直ちに判定表示を行う。
これらの図において、21は改札機本体であり、両側に人間検知ユニットが配置されている。22は改札機本体の入口側に配置されるICカード乗車券または2次元コード乗車券のリーダライダ(読取・書込装置)、23は乗車券の受付状態表示部、24は乗車券のタッチエリア(IC乗車券と無線によりデータをやりとりをするためのアンテナ部)である。このリーダライダ(読取・書込装置)22内には乗車券処理部25を内蔵している。26は乗車券処理部25に接続される改札機本体の制御器、27は改札機本体の制御器26に接続される表示部、28は改札機本体21に配置される人間検知センサーである。
そこで、上記した一般の自動改札機から磁気券を処理する機構がなくなったものとする。改札機の改札処理シーケンスは、一般の自動改札機と同じである。つまり、人間検知センサーも搭載しているので、全く同じ改札処理ができる。
(1)この改札処理により、後続の利用者が有効な乗車券を持っている場合は、すぐに通過許可の表示がされ、スムーズに改札機を通過することができる。
(2)後続の利用者が無効な乗車券を使った場合は、引き続きエラーとなるが、エラー表示の内容は後続の利用者に対応した表示となるために、正しく利用者にエラー内容を通知することができ、正規の行動をしてもらうことが期待できる。
また、二次元コードの代わりに光学式読み取り型カラーコードなどを使用するようにしてもよい。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
2,21 改札機本体
3 磁気券の投入口
4 磁気券の取出口
5 磁気券シャッター
6A,6B 磁気券搬送部
7 磁気券処理部
8 磁気券集札部
9 改札機本体の制御部
11〜14,28 人間検知センサー
15 ICカードリーダライタ(読取・書込装置)
16 ICカード処理部
17,27 表示部
22 ICカード乗車券または2次元コード乗車券のリーダライダ(読取・書込装置)
23 乗車券の受付状態表示部
24 乗車券をかざす箇所
25 乗車券処理部
26 改札機本体の制御器
Claims (4)
- 無効な乗車券を持った利用者、もしくは乗車券を持っていない利用者が、改札機を強行突破をした時、後続の利用者が再度受付状態になる前に、乗車券をリーダライタにかざしている場合は、エラー表示の状態を継続したまま次の利用者の改札処理を行い、判定結果が出た時に、受付状態の表示をスキップして直ちに判定表示を行うようにしたことを特徴とするドアレス自動改札機の改札処理方法。
- 請求項1記載のドアレス自動改札機の改札処理方法において、前記乗車券がICカード乗車券であることを特徴とするドアレス自動改札機の改札処理方法。
- 請求項1記載のドアレス自動改札機の改札処理方法において、前記乗車券が二次元コード乗車券であることを特徴とするドアレス自動改札機の改札処理方法。
- 請求項1から3の何れか一項記載のドアレス自動改札機の改札処理方法において、前記ドアレス自動改札機は鉄道車両、乗合バスまたは路面電車(LRT)の車載用改札機であることを特徴とするドアレス自動改札機の改札処理方法。
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