JP5703594B2 - 化合物、光学フィルム及び光学フィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
1.式(1−1)で表される化合物。
[式(1−1)中、Z1及びZ2は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、−R1、シアノ基、ニトロ基、−SOR1、−SO2R1、カルボキシ基、−OR1、−SR1、−NR1R2又は−SO2NR1R2を表す。
R1は、炭素数1〜6のアルキル基を表す。
R2は、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
Q1は、−CR3R4−、−S−、−NR3−、−CO−又は−O−を表す。
R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
Y1は、式(Y1−1)で表される基、式(Y1−2)で表される基又は式(Y1−3)で表される基を表す。
B1、B2、D1、D2、E1及びE2は、それぞれ独立に、単結合又は2価の連結基を表す。
G1及びG2は、それぞれ独立に、炭素数3〜12の2価の脂環式炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、−R6、−OR6、シアノ基またはニトロ基で置換されていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−S−又は−NH−で置き換わっていてもよい。
R5は、炭素数1〜4のアルキル基を表す。
R6は、炭素数1〜4のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
A1及びA2は、それぞれ独立に、2価の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜20の2価の芳香族炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−R6又は−OR6で置換されていてもよい。
k及びlは、それぞれ独立に、0〜3の整数を表す。kが2以上の整数である場合、複数のA1及びB1は互いに同一であっても異なっていてもよい。lが2以上の整数である場合、複数のA2及びB2は互いに同一であっても異なっていてもよい。
F1及びF2は、それぞれ独立に、炭素数1〜12のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基に含まれる水素原子は、−OR5又はハロゲン原子で置換されていてもよく、該アルカンジイル基に含まれる−CH2−は、−O−又は−CO−で置き換わっていてもよい。
P1及びP2は、それぞれ独立に、水素原子又は重合性基を表す。]
[式(Y1−1)、式(Y1−2)及び式(Y1−3)中、*は結合手を表す。
Z3及びZ4は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、−R1、−SOR1、−SO2R1、−R7、−OR1、−SR1、−NR3R5又は−SO2NR1R2を表す。
R7は、炭素数1〜6のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
J1及びJ2は、それぞれ独立に−CO−、−S−、−NR3−、−O−、−Se−又は−SO2−を表し、J1及びJ2のうち少なくとも1つは、−S−、−NR3−、−O−又は−Se−を表す。
L1は、−CR3=又は−N=を表す。
aは、0〜2の整数を表す。aが2以上の整数である場合、複数のZ3は互いに同一であっても異なっていてもよい。
bは、0〜4の整数を表す。bが2以上の整数である場合、複数のZ4は互いに同一であっても異なっていてもよい。
R1、R2、R3及びR5は、前記と同じ意味を表す。]
4.A1及びA2が、それぞれ独立に、1,4−フェニレン基又はシクロヘキサン−1,4−ジイル基である1.〜3.のいずれか記載の化合物。
5.A1のみに結合しているB1及びA2のみに結合しているB2が、それぞれ独立に、−CH2−CH2−、−CO−O−、−CO−NH−、−O−CH2−又は単結合であり、F1に結合しているB1及びF2に結合しているB2が、それぞれ独立に、−O−、−CO−O−、−O−CO−O−、−CO−NH−又は単結合である1.〜4.のいずれか記載の化合物。
6.重合性基が、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基である1.〜5.のいずれか記載の化合物。
8.さらに、式(20)で表される化合物を含む7.記載の組成物。
P11−E11−(B11−A11)t−B12−G (20)
[式(20)中、A11は、2価の芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基又は複素環基を表し、該芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基及び複素環基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、−R1、−OR1、−NR1R2、ニトロ基、シアノ基又はスルファニル基で置換されていてもよい。
B11及びB12は、それぞれ独立に、−CR13R14−、−C≡C−、−CH=CH−、−CH2−CH2−、−O−、−S−、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−O−、−C(=S)−、−C(=S)−O−、−CH=N−、−N=N−、−C(=O)−NR12−、−OCH2−、−OCF2−、−NR12−、−CH=CH−C(=O)−O−又は単結合を表す。
R13及びR14は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R13及びR14は互いに連結して炭素数4〜7のアルカンジイル基を形成してもよい。
R12は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
Gは、水素原子、ハロゲン原子、−R15、−OR16、−NR16R17、シアノ基、ニトロ基又は−E12−P12を表す。
R15は、炭素数1〜13のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
R16は、炭素数1〜13のアルキル基を表す。
R17は、水素原子又は炭素数1〜13のアルキル基を表す。
E11及びE12は、炭素数1〜12のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基に含まれる水素原子は、−OR1又はハロゲン原子で置換されていてもよい。
P11及びP12は、重合性基を表す。
tは、1〜5の整数を表す。tが2以上の整数である場合、複数のA11及びB11は互いに同一であっても異なっていてもよい。
R1及びR2は、前記と同じ意味を表す。]
10.重合開始剤が、アセトフェノン化合物を含有する重合開始剤である9.記載の組成物。
11.7.〜10.のいずれか記載の組成物を用いて形成される光学フィルム。
12.偏光フィルム及び11.記載の光学フィルムを含む偏光板。
13.11.記載の光学フィルムが、カラーフィルタ基板上に塗布された配向膜上に形成されてなるカラーフィルタ。
14.11.記載の光学フィルム、12.記載の偏光板及び13.記載のカラーフィルタからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むフラットパネル表示装置。
15.7.〜10.のいずれか記載の組成物を支持基材に塗布し、乾燥し、組成物に含まれる重合性成分を重合させる光学フィルムの製造方法。
16.支持基材に配向膜が形成されている15.記載の光学フィルムの製造方法。
R1は、炭素数1〜6のアルキル基を表す。
R2は、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
R5は、炭素数1〜4のアルキル基を表す。
R6は、炭素数1〜4のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
R7は、炭素数1〜6のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
R8、R9、R10及びR11は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
R12は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
炭素数1〜6のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。
アルキル基に含まれる水素原子がフッ素原子で置換されている炭素数1〜6の基としては、フルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基等のフッ化アルキル基等が挙げられる。
R1は、炭素数1〜6のアルキル基を表す。
R2は、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
Q1は、−CR3R4−、−S−、−NR3−、−CO−又は−O−を表す。
R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
Y1は、式(Y1−1)で表される基、式(Y1−2)で表される基又は式(Y1−3)で表される基を表す。
B1、B2、D1、D2、E1及びE2は、それぞれ独立に、単結合又は2価の連結基を表す。
G1及びG2は、それぞれ独立に、炭素数3〜12の2価の脂環式炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、−R6、−OR6、シアノ基またはニトロ基で置換されていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−S−又は−NH−で置き換わっていてもよい。
R5は、炭素数1〜4のアルキル基を表す。
R6は、炭素数1〜4のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
A1及びA2は、それぞれ独立に、2価の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜20の2価の芳香族炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−R6又は−OR6で置換されていてもよい。
k及びlは、それぞれ独立に、0〜3の整数を表す。kが2以上の整数である場合、複数のA1及びB1は互いに同一であっても異なっていてもよい。lが2以上の整数である場合、複数のA2及びB2は互いに同一であっても異なっていてもよい。
F1及びF2は、それぞれ独立に、炭素数1〜12のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基に含まれる水素原子は、−OR5又はハロゲン原子で置換されていてもよく、該アルカンジイル基に含まれる−CH2−は、−O−又は−CO−で置き換わっていてもよい。
P1及びP2は、それぞれ独立に、水素原子又は重合性基を表す。]
[式(Y1−1)、式(Y1−2)及び式(Y1−3)中、*は結合手を表す。
Z3及びZ4は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、−R1、−SOR1、−SO2R1、−R7、−OR1、−SR1、−NR3R5又は−SO2NR1R2を表す。
R7は、炭素数1〜6のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
J1及びJ2は、それぞれ独立に−CO−、−S−、−NR3−、−O−、−Se−又は−SO2−を表し、J1及びJ2のうち少なくとも1つは、−S−、−NR3−、−O−又は−Se−を表す。
L1は、−CR3=又は−N=を表す。
aは、0〜2の整数を表す。aが2以上の整数である場合、複数のZ3は互いに同一であっても異なっていてもよい。
bは、0〜4の整数を表す。bが2以上の整数である場合、複数のZ4は互いに同一であっても異なっていてもよい。
R1、R2、R3及びR5は、前記と同じ意味を表す。]
Z1及びZ2を表す−SOR1としては、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、プロピルスルフィニル基、イソプロピルスルフィニル基、ブチルスルフィニル基、イソブチルスルフィニル基、sec−ブチルスルフィニル基、tert−ブチルスルフィニル基、ペンチルスルフィニル基、ヘキシル基スルフィニル等が挙げられ、炭素数1〜4のアルキルスルフィニル基が好ましく、炭素数1〜2のアルキルスルフィニル基がより好ましく、メチルスルフィニル基が特に好ましい。
Z1及びZ2を表す−OR1としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等が挙げられ、炭素数1〜4のアルコキシ基が好ましく、炭素数1〜2のアルコキシ基がより好ましく、メトキシ基が特に好ましい。
Q1は、−S−、−NH−、−N(CH3)−又は−O−であると化合物(1−1)の液晶性に優れることから好ましく、−S−又は−O−であると化合物(1−1)の安定性に優れることからより好ましい。
Z3及びZ4は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、−R1、−SOR1、−SO2R1、−R7、−OR1、−SR1、−NR3R5又は−SO2NR1R2を表す。
R7は、炭素数1〜6のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
J1及びJ2は、それぞれ独立に−CO−、−S−、−NR3−、−O−、−Se−又は−SO2−を表し、J1及びJ2のうち少なくとも1つは、−S−、−NR3−、−O−又は−Se−を表す。
L1は、−CR3=又は−N=を表す。
aは、0〜2の整数を表す。aが2以上の整数である場合、複数のZ3は互いに同一であっても異なっていてもよい。
bは、0〜4の整数を表す。bが2以上の整数である場合、複数のZ4は互いに同一であっても異なっていてもよい。
R1、R2、R3及びR5は、前記と同じ意味を表す。]
J2は、−S−又は−O−であることが好ましい。
L1は、それぞれ独立に、−CH=又は−N=であることが好ましい。
J1及びJ2のうち少なくとも1つは、−S−、−NR3−、−O−又は−Se−であり、−S−、−NR3−又は−O−であることが好ましい。
aは0又は1であることが好ましい。bは0又は1であることが好ましい。
D1及びD2を表す2価の連結基としては、−CO−O−、−C(=S)−O−、−CR8R9−、−CR8R9−CR10R11−、−O−CR8R9−、−CR8R9−O−CR10R11−、−CR8R9−O−CO−、−O−CO−CR8R9−、−CR8R9−CO−O−CR10R11−、−NR12−CR8R9−、−NR12−CO−、−O−、−S−、−NR12−及び−CR8=CR9−が挙げられる。2つの結合手は、どちらの向きで結合してもよい。
本発明の化合物の製造がより容易であるという点で、D1とD2とが同一であることが好ましい。
本発明の化合物の製造がより容易であるという点で、E1とE2とが同一であることが好ましい。
F1に結合しているB1及びF2に結合しているB2は、それぞれ独立に、−O−、−CO−O−、−O−CO−O−、−CO−NH−又は単結合であることが好ましい。
本発明の化合物の製造がより容易であるという点で、B1とB2とが同一であることが好ましい。
前記脂環式炭化水素基は、炭素数が3〜12かつ置換されている−CH2−の数が0〜2である2価の脂環式炭化水素基が好ましく、5員環又は6員環の2価の脂環式炭化水素基であることがより好ましい。G1及びG2としては、式(g−1)〜式(g−10)で表される基が挙げられる。
重合性基とは、本発明の化合物の重合反応に関与し得る基であればよく、具体的には、ビニル基、ビニルオキシ基、スチリル基、p−(2−フェニルエテニル)フェニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、カルボキシ基、アセチル基、ヒドロキシ基、カルバモイル基、炭素数1〜4のN−アルキルアミノ基、アミノ基、オキシラニル基、オキセタニル基、ホルミル基、イソシアナト基又はイソチオシアナト基等が挙げられる。中でも、F1又はF2とエーテル結合又はエステル結合を介して結合している基が好ましく、光重合に適するという点で、ラジカル重合性基又はカチオン重合性基が好ましく、取り扱いが容易で、本発明の化合物の製造も容易であるという点でアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基がより好ましく、アクリロイルオキシ基が特に好ましい。
本発明の化合物は、Methoden der Organischen Chemie、Organic Reactions、Organic Syntheses、Comprehensive Organic Synthesis、新実験化学講座等に記載されている公知の有機合成反応(例えば、縮合反応、エステル化反応、ウイリアムソン反応、ウルマン反応、ウイッティヒ反応、シッフ塩基生成反応、ベンジル化反応、薗頭反応、鈴木−宮浦反応、根岸反応、熊田反応、檜山反応、ブッフバルト−ハートウィッグ反応、フリーデルクラフト反応、ヘック反応、アルドール反応等)を、その構造に応じて、適宜組み合わせることにより、製造することができる。
で示される化合物とを反応させることにより製造することができる。
なお、化合物(1−1)のうち、−G1−E1−(A1−B1)k−F1−P1と−G2−E2−(A2−B2)l−F2−P2とが同じ種類の基である場合には、式(11−1)で示される化合物と2当量以上の式(11−2)化合物とを反応させることにより、一段階で目的の化合物を製造することができる。
液晶化合物(2)は、単独で用いてもよいし、異なる複数種を併用してもよい。
[式(20)中、A11は、2価の芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基又は複素環基を表し、該芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基及び複素環基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、−R1、−OR1、−NR1R2、ニトロ基、シアノ基又はスルファニル基で置換されていてもよい。
B11及びB12は、それぞれ独立に、−CR13R14−、−C≡C−、−CH=CH−、−CH2−CH2−、−O−、−S−、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−O−、−C(=S)−、−C(=S)−O−、−CH=N−、−N=N−、−C(=O)−NR12−、−OCH2−、−OCF2−、−NR12−、−CH=CH−C(=O)−O−又は単結合を表す。
R13及びR14は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R13及びR14は互いに連結して炭素数4〜7のアルカンジイル基を形成してもよい。
R12は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
Gは、水素原子、ハロゲン原子、−R15、−OR16、−NR16R17、シアノ基、ニトロ基又は−E12−P12を表す。
R15は、炭素数1〜13のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
R16は、炭素数1〜13のアルキル基を表す。
R17は、水素原子又は炭素数1〜13のアルキル基を表す。
E11及びE12は、炭素数1〜12のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基に含まれる水素原子は、−OR1又はハロゲン原子で置換されていてもよい。
P11及びP12は、重合性基を表す。
tは、1〜5の整数を表す。tが2以上の整数である場合、複数のA11及びB11は互いに同一であっても異なっていてもよい。
R1及びR2は、前記と同じ意味を表す。]
A11を表す2価の芳香族炭化水素基及び2価の脂環式炭化水素基としては、前記のA1及びA2を表す基として挙げたものと同じ基が挙げられる。
複素環基としては、式(A11−1)〜(A11−10)で表される基が挙げられる。
A11としては、フェニレン基、ナフタレンジイル基、ピリジンジイル基、シクロヘキサンジイル基、フルオレンジイル基が好ましく、フェニレン基、シクロヘキサンジイル基が特に好ましい。
B12は、それぞれ独立に、−O−、−CO−O−、−O−CO−O−、−CO−NH−又は単結合であることが好ましい。
ベンゾフェノン化合物としては、例えば、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、3,3’,4,4’−テトラ(tert−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン等が挙げられる。
トリアジン化合物としては、例えば、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシナフチル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシスチリル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(5−メチルフラン−2−イル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(フラン−2−イル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(3,4−ジメトキシフェニル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン等が挙げられる。
言い換えると、本発明の組成物における固形分濃度は、2〜50質量%が好ましく、5〜50質量%がより好ましい。固形分濃度が2質量%以上であると、膜厚が薄くなりすぎず、偏光子に必要な二色性が得られる。また50質量%以下であると、組成物の粘度が低いことから、塗膜の膜厚にムラが生じにくくなる傾向がある。ここで固形分濃度とは、組成物から溶剤を除いた成分の合計の量をいう。
本発明の組成物の粘度は、0.1〜10mPa・sが好ましく、0.1〜7mPa・sがより好ましい。上記粘度が上記範囲内であれば、光学フィルムの膜厚にムラが生じにくくなる傾向がある。
本発明の光学フィルムとは、光を透過し得るフィルムであって、光学的な機能を有するフィルムをいう。光学的な機能とは、屈折、複屈折等を意味する。光学フィルムの一種である位相差フィルムは、直線偏光を円偏光や楕円偏光に変換したり、逆に円偏光又は楕円偏光を直線偏光に変換したりするために用いられる。
(a)本発明の化合物の含有量が異なる本発明の組成物を2〜5種類程度調製する、
(b)調製したそれぞれの組成物を用いて、同じ膜厚であり、かつ本発明の化合物に由来する構造単位の含有量が異なる光学フィルムをそれぞれ製造する、
(c)(b)で得られた光学フィルムの位相差値をそれぞれ求める、
(d)(c)で得られた位相差値に基づいて、本発明の化合物に由来する構造単位の含有量と光学フィルムの位相差値との相関関係を求める、
(e)(d)で得られた相関関係から、上記膜厚における光学フィルムに所望の位相差値を与えるために必要な本発明の化合物に由来する構造単位の含有量を決定する。
ある波長λにおける位相差値Re(λ)を550nmにおける位相差値Re(550)で除した値(Re(λ)/Re(550))が1に近い波長域や、[Re(450)/Re(550)]<1かつ[Re(650)/Re(550)]>1の逆波長分散性を示す波長域では、一様の偏光変換が可能である。
本発明の組成物を塗布し、乾燥したフィルムがネマチック相等の液晶相を示す場合、得られる光学フィルムは、モノドメイン配向による複屈折性を示す。
Re(λ)=d×Δn(λ) (7)
(式中、Re(λ)は、波長λnmにおける位相差値を表し、dは膜厚を表し、Δn(λ)は波長λnmにおける光学フィルムの複屈折率を表わす。)
に従って決定されるため、所望のRe(λ)を得るためには、膜厚d及びΔn(λ)を調整すればよい。
配向膜の厚さは、10nm〜10000nmであり、好ましくは10nm〜1000nmである。上記範囲とすれば、本発明の化合物等を該配向膜上で所望の角度に配向させることができる。
配向膜をラビングする方法としては、例えばラビング布が巻きつけられ、回転しているラビングロールを、ステージに載せられ搬送されている配向膜に接触させる方法が挙げられる。
複屈折率Δn(λ)は、前記光照射時の露光量、加熱温度、加熱時間適宜調整することにより、所望の位相差を与えるように調製することができる。
本発明の光学フィルムは1枚でも優れた光学特性を示すが、複数枚を積層して用いてもよい。また、他のフィルムと組み合わせて用いてもよい。他のフィルムと組み合わせた具体例としては、偏光フィルムに本発明の光学フィルムを貼合させた楕円偏光板、該偏光フィルムに本発明の光学フィルムを広帯域λ/4板として貼合させた広帯域円偏光板等が挙げられる。
カラーフィルタ1は、本発明の光学フィルム2が、配向膜3を介して該カラーフィルタ層4上に形成されてなるカラーフィルタである。
続いて、得られた配向膜3上に、得られる光学フィルムが所望の波長分散特性をもつように、本発明の化合物の含有量が調整された本発明の組成物を調製し、所望の位相差値になるような厚みになるよう該組成物を塗布して、光学フィルム2を形成する。
図2に示す液晶表示装置5では、偏光板6上に、例えばガラス基板等のバックライトと対向する基板7が接着剤を介して固定されている。基板7上に作成されたカラーフィルタ層4’上に配向膜3’を介して本発明の光学フィルム2’が形成されている。さらに光学フィルム2’上に対向電極8が形成され、対向電極8上に液晶相9が形成されている。バックライト側は、偏光板10にガラス基板等の基板11が接着剤を介して固定されており、さらに基板11には液晶層をアクティブ駆動させるための薄膜トランジスタ(TFT)及び絶縁層12が形成され、さらに絶縁層上にAg、Al又はITO(Indium Tin Oxide)による透明電極13及び/又は反射電極13’が形成されている。図2に示す液晶表示装置5の構成は、従来の液晶表示装置と比較して、光学フィルムの枚数が少ない構成であり、より薄型の液晶表示装置の製造が可能となる。
図3(a)に示す偏光板30aは、積層体14と、偏光フィルム15とが直接貼り合わされており、積層体14は、支持基材16、配向膜17及び本発明の光学フィルム18からなる。偏光板30aは、支持基材16、配向膜17、本発明の光学フィルム18、偏光フィルム15の順に積層されている。
図3(c)に示す偏光板30cは、積層体14と積層体14’とが直接貼り合わされ、さらに積層体14’と偏光フィルム15とが直接貼り合わされている。
図3(d)に示す偏光板30dは、積層体14と積層体14’とが接着剤層19を介して貼り合わされ、さらに積層体14’上に偏光フィルム15が直接貼り合わされている。
図3(e)に示す偏光板30eは、積層体14と積層体14’とを接着剤層19を介して貼り合わせ、さらに積層体14’と偏光フィルム15とを接着剤層19’を介して貼り合せた構成を示す。
本発明の偏光板は、積層体を複数積層してもよく、その複数の積層体は、全て同一であっても、異なっていてもよい。
<化合物(A5−1)の合成例>
化合物(A5−1)は下記のスキームに従って合成した。
2−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド20g、炭酸カリウム38.53g、をN、N’―ジメチルアセトアミド120mLに分散させた。80℃に加温した後、ブロモ酢酸ターシャリーブチル22.66gを30分かけて滴下した。混合液を140℃で2時間反応させた。反応液を室温まで冷却後、メチルイソブチルケトン200mLを加えて、純水1000mLで分液した。さらに有機層を2回1N−塩酸水500mLで洗浄し、有機層を回収した。無水硫酸ナトリウムで脱水後、エバポレータにて溶媒を留去した。残渣を酢酸150gに溶解させて、臭化水素酸水溶液45gを加えて、40℃で1時間攪拌した。室温まで放冷後、1N−塩酸150gを加えて析出した白色粉末を濾取した。得られた白色粉末をさらに、1N−塩酸、ついでn−ヘプタン、トルエンで洗浄した後、真空乾燥させることにより、化合物(5−a)を20.06gオフホワイト粉末として得た。収率は2−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド基準で81%であった。
2,5−ジメトキシアニリン21.66g、化合物(5−a)20.00gをクロロホルム100gに分散させた。得られた懸濁液を氷浴にて冷却した後、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩19.87gとクロロホルム120gの混合物を4時間かけて加えて室温で48時間反応させた。得られた混合物を濃縮し、残渣に1N−塩酸、メタノールの混合溶液(塩酸水2体積部、メタノール1体積部)400gを加えて結晶化させた。得られた沈殿を濾取し塩酸水―メタノールの混合溶液(塩酸水2体積部、メタノール1体積部)に加えた。淡黄緑色沈殿を濾取し、1N―KOH水溶液―メタノールの混合溶液(水酸化カリウム水溶液1体積部、メタノール2体積部)で洗浄し濾取した。真空乾燥して、淡黄色粉末として化合物(5−b)を30.19g得た。収率は化合物(5−a)基準で92%であった。
化合物(5−b)30.19g、2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド(ローソン試薬)21.09g及びトルエン300gを混合し、得られた混合液を110℃に昇温して6時間反応させた。冷却後、トルエン溶液を2N−水酸化ナトリウム水溶液500mLで3回洗浄後、有機層を回収後、これを濃縮し、n−ヘプタンを加え結晶化させた。得られた淡橙色結晶31.59gを濾取した。粗化合物(5−c)はローソン試薬の分解物を含むが、全量そのまま次ステップに使用した。
化合物(5−c)を31.59g、水酸化カリウム26.61g及び水505gを混合した。続いてフェリシアン化カリウム78.07gを加え化合物(5−c)を含む分散液を調製した。分散液にメタノール101.12gを加えて室温で24時間、70℃で8時間反応させて、析出した黄色沈殿を濾取した。濾取した沈殿を水、次いでメタノールで洗浄した。さらに黄色粉末を熱エタノールで洗浄、ついでトルエン50mLで洗浄後濾取した。得られた黄色を真空乾燥して、化合物(5−d)を主成分とする淡黄色固体26.80gを得た。収率は化合物(5−b)基準で85%であった。
化合物(5−d)10.00g及び塩化ピリジニウム100.1g(10倍質量)を混合し、180℃に昇温して3時間反応させた。得られた混合液を氷に加え、得られた沈殿を濾取した。水で懸洗後、トルエン、洗浄後、飽和亜ニチオン酸ナトリウム水溶液、クロロホルムに分散させて室温で2時間攪拌した。分散液をろ過し、さらに沈殿を純水で洗浄後真空乾燥させて、化合物(5−e)を主成分とする橙色固体9.1gを得た。収率は化合物(5−d)基準で99%であった。
化合物(5−e)1.10g、化合物(A)2.90g、ジメチルアミノピリジン0.04g及びクロロホルム10g、トルエン10gを混合した。得られた混合液にN,N'
−ジイソプロピルカルボジイミド1.00gを氷冷下で加えた。得られた反応溶液を室温で終夜反応させた。反応液に、シリカゲル2g、活性炭を150mg加えて、一時間室温で攪拌後、セライト濾過した。濾液を減圧濃縮しクロロホルムを除去後、溶液にメタノールを加えて晶析させた。オフホワイト粉末を濾取し、さらにエタノールで2回洗浄後、ヘプタンで洗浄、真空乾燥して化合物(A5−1)をオフホワイト粉末として3.02g得た。収率は化合物(5−e)基準で81%であった。
<光学フィルムの製造例>
ガラス基板に、ポリビニルアルコール(ポリビニルアルコール1000完全ケン化型、和光純薬工業株式会社製)の2重量%水溶液を塗布し、乾燥後、厚さ89nmの膜を形成した。続いて、得られた膜の表面にラビング処理を施し、ラビング処理を施した面に、表1の組成の組成物をスピンコート法により塗布し、表2に記載の乾燥温度で1分間乾燥した。次いで表5に記載の光照射時の温度まで加温しながら、表2に記載の積算光量の紫外線を照射して、表3に記載の膜厚の光学フィルムを形成させた。
重合開始剤:2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタン−1−オン(イルガキュア369;BASFジャパン(株)製)
重合開始剤:アシルホスフィンオキシド化合物(イルガキュア819;BASFジャパン(株)製)
レベリング剤:BYK361N(ビックケミージャパン製)
液晶化合物LC242:PoliocolorLC242(BASF社登録商標)
溶剤:シクロペンタノン
光学フィルムの正面位相差値を測定機(KOBRA−WR、王子計測機器社製)を用いて測定した。尚、基材に使用したガラス基板には、複屈折性が無いため、ガラス基板付きフィルムを測定機で計測することにより、ガラス基板上に作製した光学フィルムの正面位相差値を得ることができる。得られた光学測定正面位相差値は、波長450.9nm、549.4nm、及び627.8nmにおいて、それぞれ測定し、[Re(450.9)/Re(549.4)](αとする)及び[Re(627.8)/Re(549.4)](βとする)を算出した。また、光学フィルムの膜厚d(μm)を、レーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス社製)を用いて測定した。結果を表3に示す。Δnは、Re(549.4)の値を膜厚で割って算出した(Δn=Re(549.4)/d)。
2,2’,18,18’ 本発明の光学フィルム
3,3’ 配向膜
4,4’ カラーフィルタ層
5 液晶表示装置
6,10 偏光板
7,11 基板
8 対向電極
9 液晶層
12 TFT、絶縁層
13 透明電極
13’ 反射電極
30,30a,30b,30c,30d,30e 偏光板
14,14’ 積層体
15 偏光フィルム
16,16’ 支持基材
17,17’ 配向膜
19,19’,22,25 接着剤層
20 液晶パネル
21 貼合品
23 有機ELパネル
24 発光層
Claims (14)
- 式(1−1)で表される化合物。
[式(1−1)中、Z1及びZ2は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、−R1、シアノ基、ニトロ基、−SOR1、−SO2R1、カルボキシ基、−OR1、−SR1、−NR1R2又は−SO2NR1R2を表す。
R1は、炭素数1〜6のアルキル基を表す。
R2は、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
Q1は、−CR3R4−、−S−、−NR3−、−CO−又は−O−を表す。
R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
Y1は、式(Y1−1)で表される基、式(Y1−2)で表される基又は式(Y1−3)で表される基を表す。
A 1 のみに結合しているB 1 及びA 2 のみに結合しているB 2 が、それぞれ独立に、−CH 2 −CH 2 −、−CO−O−、−CO−NH−、−O−CH 2 −又は単結合であり、 F 1 に結合しているB 1 及びF 2 に結合しているB 2 が、それぞれ独立に、−O−、−CO−O−、−O−CO−O−、−CO−NH−又は単結合である。
D 1 及びD 2 は−CO−O−を表わし、2つの結合手は、どちらの向きで結合してもよい。
E 1及びE2は、−CO−O−を表し、2つの結合手は、どちらの向きで結合してもよい。
G1及びG2は、それぞれ独立に、炭素数3〜12の2価の脂環式炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、−R6、−OR6、シアノ基またはニトロ基で置換されていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−S−又は−NH−で置き換わっていてもよい。
R5は、炭素数1〜4のアルキル基を表す。
R6は、炭素数1〜4のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
A1及びA2は、それぞれ独立に、2価の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜20の2価の芳香族炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−R6又は−OR6で置換されていてもよい。
k及びlは、それぞれ独立に、0〜3の整数を表す。kが2以上の整数である場合、複数のA1及びB1は互いに同一であっても異なっていてもよい。lが2以上の整数である場合、複数のA2及びB2は互いに同一であっても異なっていてもよい。
F1及びF2は、それぞれ独立に、炭素数1〜12のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基に含まれる水素原子は、−OR5又はハロゲン原子で置換されていてもよく、該アルカンジイル基に含まれる−CH2−は、−O−又は−CO−で置き換わっていてもよい。
P1及びP2は、それぞれ独立に、水素原子、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を表す。
[式(Y1−1)、式(Y1−2)及び式(Y1−3)中、*は結合手を表す。
Z3及びZ4は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、−R1、−SOR1、−SO2R1、−R7、−OR1、−SR1、−NR3R5又は−SO2NR1R2を表す。
R7は、炭素数1〜6のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
J1及びJ2は、それぞれ独立に−CO−、−S−、−NR3−、−O−、−Se−又は−SO2−を表し、J1及びJ2のうち少なくとも1つは、−S−、−NR3−、−O−又は−Se−を表す。
L1は、−CR3=又は−N=を表す。
aは、0〜2の整数を表す。aが2以上の整数である場合、複数のZ3は互いに同一であっても異なっていてもよい。
bは、0〜4の整数を表す。bが2以上の整数である場合、複数のZ4は互いに同一であっても異なっていてもよい。
R1、R2、R3及びR5は、前記と同じ意味を表す。]] - G1及びG2が、トランス−シクロヘキサン−1,4−ジイル基である請求項1又は2記載の化合物。
- A1及びA2が、それぞれ独立に、1,4−フェニレン基又はシクロヘキサン−1,4−ジイル基である請求項1〜3のいずれか記載の化合物。
- 請求項1〜4のいずれか記載の化合物と溶剤とを含む組成物。
- さらに、式(20)で表される化合物を含む請求項5記載の組成物。
P11−E11−(B11−A11)t−B12−G (20)
[式(20)中、A11は、2価の芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基又は複素環基を表し、該芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基及び複素環基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、−R1、−OR1、−NR1R2、ニトロ基、シアノ基又はスルファニル基で置換されていてもよい。
B11及びB12は、それぞれ独立に、−CR13R14−、−C≡C−、−CH=CH−、−CH2−CH2−、−O−、−S−、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−O−、−C(=S)−、−C(=S)−O−、−CH=N−、−N=N−、−C(=O)−NR12−、−OCH2−、−OCF2−、−NR12−、−CH=CH−C(=O)−O−又は単結合を表す。
R13及びR14は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R13及びR14は互いに連結して炭素数4〜7のアルカンジイル基を形成してもよい。
R12は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
Gは、水素原子、ハロゲン原子、−R15、−OR16、−NR16R17、シアノ基、ニトロ基又は−E12−P12を表す。
R15は、炭素数1〜13のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
R16は、炭素数1〜13のアルキル基を表す。
R17は、水素原子又は炭素数1〜13のアルキル基を表す。
E11及びE12は、炭素数1〜12のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基に含まれる水素原子は、−OR1又はハロゲン原子で置換されていてもよい。
P11及びP12は、それぞれ独立して、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基又はビニルオキシ基を表す。
tは、1〜5の整数を表す。tが2以上の整数である場合、複数のA11及びB11は互いに同一であっても異なっていてもよい。
R1及びR2は、前記と同じ意味を表す。] - さらに重合開始剤を含有する請求項5又は6記載の組成物。
- 重合開始剤が、アセトフェノン化合物を含有する重合開始剤である請求項7記載の組成物。
- 請求項5〜8のいずれか記載の組成物を用いて形成される光学フィルム。
- 偏光フィルム及び請求項9記載の光学フィルムを含む偏光板。
- 請求項9記載の光学フィルムが、カラーフィルタ基板上に塗布された配向膜上に形成されてなるカラーフィルタ。
- 請求項9記載の光学フィルム、請求項10記載の偏光板及び請求項11記載のカラーフィルタからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むフラットパネル表示装置。
- 請求項5〜8のいずれか記載の組成物を支持基材に塗布し、乾燥し、組成物に含まれる重合性成分を重合させる光学フィルムの製造方法。
- 支持基材に配向膜が形成されている請求項13記載の光学フィルムの製造方法。
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