JP5799815B2 - 画像処理プログラムおよび画像処理装置 - Google Patents
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Description
<1.画像処理装置の概要>
図1に示す画像処理装置1は、本発明に係る画像処理装置の一実施形態である。画像処理装置1は、汎用のパーソナルコンピュータである。この画像処理装置1には、本発明に係る画像処理プログラムの一実施形態である画像処理プログラム2がインストールされている。画像処理プログラム2は、動画および静止画に対する画像処理を支援するためのアプリケーションソフトウェアであり、画像処理装置1に後述する動作に含まれるステップを実行させる。
制御部40は、ユーザが入力部20を介して所定の操作を行ったことを検知すると、画像処理プログラム2を起動する。画像処理プログラム2が起動されると、基本画面W1(図2参照)がディスプレイ10上に表示される。なお、制御部40は、ディスプレイ10上に表示される画面、ウィンドウ、ボタンその他の全ての要素の表示を制御する。
基本画面W1は、オリジナル画像領域51への画像データの取り込みの命令をユーザから受け付ける。オリジナル画像領域51へ取り込まれた画像データは、後述する画像処理の対象になる。制御部40は、静止画ファイル又は動画ファイルから、オリジナル画像領域51へ画像データを取り込む。なお、本明細書において、静止画ファイルとは、静止画形式のデータファイルであり、動画ファイルとは、動画形式のデータファイルである。
オリジナル画像領域51へ静止画ファイル群が取り込まれると、制御部40は、基本画面W1上に表示ウィンドウW2(図3参照)を重ねて表示させる。表示ウィンドウW2は、オリジナル画像領域51への静止画ファイル群の取り込み動作の数だけ、表示される。
以下、選択フレーム群に対する画像処理について説明する。ここでは、動画の中で移動する対象物が存在する場合、その対象物に追従して移動する標識を付する画像処理を行う。上述した画像選択部41、標識設定部42、および画像処理部43は、このような標識を付する画像処理モジュールを実行可能である。そして、画像処理モジュールは、画像処理プログラム2に組み込まれている。
モザイクを選択した場合、図5に示すようなモザイク設定用ダイアログボックスD2が表示され、詳細な設定が可能となる。ここでは、「モザイク」という処理名が付されているが、モザイク以外の画像処理も選択可能であり、例えば、黒着色、ぼかし、階調反転など、画像の視認を抑制する処理を選択することができる。すなわち、ある領域を選択してその領域の内部又は外部に画像処理を施すことで標識を作成することを示す処理として、代表例のモザイクという処理名を付している。したがって、以下では、「モザイク」という文言を、ぼかしなどの他の処理を含む総称として用いることもある。このダイアログボックスD2が現れると、動画に付する画像処理の種類の設定を行うほか、処理を行う先頭フレームまたは最後尾フレームの選択を行うことができる。
対象物を指し示す標識としては「矢印」を用いることもできる。図4の標識選択ダイアログボックスD1で「矢印」を選択すると、図13に示すような矢印設定用ダイアログボックスD3が現れる。これにより、例えば、矢印の先端の矢の形状、矢の有無、線のサイズ(太さ)、及び矢印の色の選択が可能である。そして、モザイクの設定時と同じく、先頭フレーム及び最後尾フレームにおいて、矢印を付する領域を設定する。図13のダイアログボックスD3では、下端部のラジオボタンで、始点フレームがチェックされているので、表示ウィンドウW2には、選択フレーム群の先頭フレームが表示される。そして、この先頭フレームに対して、矢印を描画する。すなわち、モザイクの設定と同様に、キーボードのCtrlボタンを押しながらマウスをドラッグすることで、画像処理部43は、図14に示すように、画像上に矢印を描画する。このとき、マウスでドラッグするときの始点から終点の間に矢印が描画され、終点に矢印の矢が描画される。そして、標識設定部42は、矢印の始点と終点の座標を標識設定領域53に記憶し、ダイアログボックスD3にもその座標を表示する。なお、矢印の描画は、マウスで行うほか、座標を直接入力することでも行うことができる。また、標識設定領域53には、ダイアログボックスD3で設定した矢印の種類、色なども記憶される。
対象物を指し示す標識としては「文字」を用いることもできる。図4のダイアログボックスで「文字」を選択すると、図18に示すような文字設定用ダイアログボックスD4が現れる。このダイアログボックスD4の中では、任意の文字を入力できるほか、各フレームのファイル名や時刻を設定することができる。この点は後述する。時刻とは、タイムライン上での各フレームの時刻であり、各フレームの画像ファイルとともに組み込まれている。また、文字の大きさ、文字の色、文字が付される領域の背景色も選択可能である。そして、モザイク、矢印の設定時と同じく、先頭フレーム及び最後尾フレームにおいて、文字を付する領域を設定する。図18のダイアログボックスD4では、下端部のラジオボタンで、始点フレームがチェックされているので、表示ウィンドウW2には、選択フレーム群の先頭フレームが表示される。そして、この先頭フレームに対して、文字を付する位置を選択する。ここでは、モザイクや矢印の設定とは異なり、文字を付する位置のみを選択する。すなわち、文字列の先頭を配置すべき位置を画像上でマウスによりクリックすると、画像処理部43は、図19に示すように、画像上の選択位置に文字列を表示させる。この例では、タイムライン上での時刻を表示させている。この場合、画像処理部43は、オリジナル画像領域51及び選択フレーム群領域52の少なくとも一方を参照し、先頭フレームの時刻を読み出して描画を行う。そして、標識設定領域53には、文字列の先頭の座標が記憶され、ダイアログボックスD4にもその座標が表示される。なお、文字列の表示は、マウスで行うほか、座標を直接入力することでも行うことができる。また、標識設定領域53には、ダイアログボックスD4で設定した文字の種類なども記憶される。
以上のように、本実施形態によれば、1のタイムライン上の画像群の中から、2つの画像を選択し、各画像に標識を書き込むとともに、各標識の絶対座標を記憶する。そして、両絶対座標を結ぶ直線上に、選択した画像の間にある中間フレームと同じ数の中間絶対座標を割り付け、各中間フレームの中間絶対座標を基準としてモザイク、矢印、文字などの標識を描画する画像処理を行っている。すなわち、動画を構成するフレームの中で、対象物等を考慮して標識を書き込むのは、最初と最後の2つのフレームだけであり、残りの中間フレームは、最初と最後のフレームの各標識の間の直線上にあると仮定して、標識を書き込んでいる。したがって、中間フレームについては、対象物を考慮せずに標識を書き込むため、画像処理にかかる時間を短縮でき、処理を軽減することができる。なお、上述した標識であるモザイク、矢印、文字は、単独で用いる以外に、一つのフレーム画像の中にこれらのうちの2以上を描画することもできる。例えば、フレーム画像の中に矢印を2つ表示させたり、あるいはモザイクと矢印と文字を表示させることもできる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。
上記実施形態では、モザイク、矢印、文字を標識として用いているが、これ以外の図形などを採用することもできる。例えば、円形、楕円形、多角形状の図形、アイコンなど、種々の標識を用いることができる。モザイク等を設ける場合にも、同様に、矩形状の領域にモザイクを設定する以外に、円形、楕円形、多角形状などの領域を設定し、この領域の内側または外側にモザイクなどを設定することができる。また、中間フレームの標識を設定するための規定点の数は、上記実施形態では1または2を採用したが、この数は特には限定されず、3以上であってもよい。すなわち、標識を決定するための最小限の規定点の数が設定されればよい。例えば、円形、楕円形の場合には、少なくとも2つの規定点が設定されていればよい。
文字を標識とする場合、文字のみを表示する以外に、例えば、吹き出しなどのアイコンと合わせて表示し、その中に文字を表示することもできる。また、文字のフォントの大きさ、矢印の長さ、太さなどを先頭フレームと最後尾フレームとで異なるものを使用した場合、これらが、中間フレームで徐々に変化するように構成することもできる。
上記実施形態では、選択フレーム群の設定に伴って、先頭フレームと最後尾フレームとを選択しているが、これらのフレームを個別に選択することもできる。また、先頭フレームの選択、先頭フレームへの標識の設定、最後尾フレームの選択、及び最後尾フレームへの標識の設定の順序は、特には限定されず、先に先頭フレームの選択と,このフレームへの標識の設定を行った後に、最後尾フレームの選択と,このフレームへの標識の設定を行ってもよい。
また、中間フレームの選択領域の絶対座標を設定するときは、先頭フレームの規定点と、最後尾フレームの規定点とを直線で結び、これを等分して絶対座標を割り付けているが、これに限定されるものではなく、フレームのコマ割りにしたがって微調整することもできる。
2 画像処理プログラム
41 画像選択部
42 標識設定部
43 画像処理部
Claims (7)
- 1のタイムライン上の画像群の中から第1の画像、及び当該第1の画像との間に少なくとも一つの中間画像が存在する第2の画像、をユーザから受け付けるステップと、
前記第1の画像上への第1の標識の位置をユーザから受け付けるとともに、前記第1の標識の前記タイムラインの画像上での絶対位置である第1の絶対位置を記憶するステップと、
前記第2の画像上への第2の標識の位置をユーザから受け付けるとともに、前記第2の標識の前記タイムラインの画像上での絶対位置である第2の絶対位置を記憶するステップと、
前記第1の絶対位置と前記第2の絶対位置とを結ぶ直線上に、前記中間画像の数と同じ数の中間標識用の中間絶対位置を所定間隔で割り付けて前記各中間画像とそれぞれ対応づけるステップと、
前記第1の画像における第1の絶対位置、前記第2の画像における第2の絶対位置、及び前記中間画像における中間絶対位置に、それぞれ、前記各画像を特定するための文字を前記各標識として表示させるステップと、
をコンピュータに実行させる、画像処理プログラム。 - 前記第1の画像及び第2の画像をユーザから受け付けるステップは、
前記タイムライン上の画像群の中から連続する3以上の画像の選択をユーザから受け付け、前記3以上の画像のうち、先頭の画像を前記第1の画像、最後尾の画像を前記第2の画像として受け付ける、請求項1に記載の画像処理プログラム。 - 前記第1絶対位置及び第2絶対位置は、前記各標識上にある少なくとも一つの規定点の絶対位置を含み、
前記中間絶対位置は、前記第1の標識における各規定点の第1絶対位置と前記第2標識における各規定点の第2絶対位置との直線上にそれぞれ設けられる、請求項1または2に記載の画像処理プログラム。 - 前記第1絶対位置及び第2絶対位置は、前記各標識において最も離れた第1規定点及び第2規定点の絶対位置を含み、
前記中間絶対位置は、前記第1規定点の第1絶対位置と第2絶対位置との直線上、及び前記第2規定点の第1絶対位置と第2絶対位置との直線上にそれぞれ設けられる、請求項1または2に記載の画像処理プログラム。 - 前記文字が、前記各画像に対応する時間表示である、請求項1から4のいずれかに記載の画像処理プログラム。
- 前記文字が、前記各画像のファイル名である、請求項1から4のいずれかに記載の画像処理プログラム。
- 1のタイムライン上の画像群の中から第1の画像と、当該第1の画像との間に少なくとも一つの中間画像が存在する第2の画像と、をユーザから受け付ける画像選択部と、
前記第1の画像上への第1の標識の位置をユーザから受け付けるとともに、前記第1の標識の前記タイムラインの画像上での絶対位置である第1の絶対位置を記憶し、且つ前記第2の画像上への第2の標識の位置をユーザから受け付けるとともに、前記第2の標識の前記タイムラインの画像上での絶対位置である第2の絶対位置を記憶する標識設定部と、
前記第1の絶対位置と前記第2の絶対位置とを結ぶ直線上に、前記中間画像の数と同じ数の中間標識用の中間絶対位置を所定間隔に割り付けて前記各中間画像とそれぞれ対応づけるとともに、前記第1の画像における第1の絶対位置、前記第2の画像における第2の絶対位置、及び前記中間画像における中間絶対位置に、それぞれ、前記各画像を特定するための文字を前記各標識として表示させる、画像処理部と、
を備えている、画像処理装置。
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