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JP5791199B2 - 定着装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いる定着装置及びそれを備えた画像形成装置に関し、特に、定着装置内部で発生する超微粒子が定着装置外部に拡散することを防ぐ定着装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式を用いた画像形成装置では,感光体上に形成した静電潜像にトナーを付与してトナー像を形成し、トナー像を用紙に転写した後、定着装置によって用紙上のトナー像を定着させている。
用紙を加熱することでトナー像を用紙に定着させる加熱型の定着装置では,その加熱に起因して発生する超微粒子(UFP:Ultra Fine Particle)が、画像形成装置の内部に飛散することがある。近年、環境問題に対する意識の高まりから、超微粒子(UFP)の装置の外部への発散を抑制することが望まれている。超微粒子(UFP)とは、浮遊粒子状物質(SPM:Suspended Particulate Matter)のうち、直径が100nm以下の粒子のことをいう。この超微粒子(UFP)は、加熱ローラー等の弾性層として用いられるシリコーンゴムから主に発生することがわかってきている。即ち、シリコーンゴムが加熱されると、低分子シロキサンが発生し、この低分子シロキサンが超微粒子(UFP)として発散する。
そこで、超微粒子(UFP)を除去する技術が知られている。例えば特許文献1記載の定着装置は、吸引ファンと集塵フィルターとダクトとを有する超微粒子除去装置を備える。吸引ファンによって空気流が定着ローラーの側面付近からダクトを流れた後、集塵フィルターを経て画像形成装置の外部に排出されるが、シリコーンゴムの弾性層を有する加熱ローラーから発生する超微粒子(UFP)は、吸引ファンによる空気流とともにダクトを流れ、集塵フィルターに捕らえられる。これによって、超微粒子(UFP)が画像形成装置の外部に排出されることがない。
特開2012−47790号公報(段落[0039]〜[0043]、第4図)
超微粒子(UFP)は、加熱ローラー或いは加圧ローラーの弾性層に用いられるシリコーンゴム以外に、加熱ローラー内周面に形成される熱吸収部から発生することがわかってきている。例えば、熱吸収部は、熱源の熱を効率良く吸収して加熱ローラーに熱を伝えるために、セルモブラックやオキツモ塗装やテツゾール(以上、何れも商品名)等の黒色塗料が用いられる。これらの黒色塗料は金属酸化物に変性シリコーンを添加して生成される。熱源によって熱吸収部の温度が上昇すると、熱吸収部の変性シリコーンからシロキサンが発生し、このシロキサンが超微粒子(UFP)として発散するという問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、加熱部材の内周面に形成された熱吸収部から発生する超微粒子(UFP)が装置の外部に発散することを防ぐ定着装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1の発明は、赤外線を発生させる熱源と、内蔵する前記熱源によって加熱される加熱部材と、該加熱部材に圧接され、前記加熱部材との間に未定着トナー像を担持した記録媒体を挟持して、記録媒体上の未定着トナー像を溶融定着するニップ部を形成する加圧部材と、前記加熱部材の内周面に形成され前記熱源の輻射熱を吸収する熱吸収部と、 を備える定着装置であって、前記熱源と前記加熱部材の内周面との間に配置され、赤外線を透過させるとともに300℃以上の耐熱性を有する中空円筒型の保持部材と、前記加熱部材の軸方向の両端部で前記保持部材を支持する端部支持部材と、を有し、前記熱源は、前記保持部材の中空部に配設され、前記熱吸収部は、前記保持部材の外周部に隙間を有して対向し、前記保持部材の外周部と前記加熱部材の内周面と前記端部支持部材は、前記熱吸収部を密封する密封空間を形成することを特徴としている。
第1の発明によれば、熱源の赤外線は保持部材を透過し、更に熱吸収部に吸収され、輻射熱が熱吸収部から加熱部材に伝えられる。これによって加熱部材の温度が上昇し、加熱部材が所定の温度になると、ニップ部で記録媒体の未定着トナー像が記録媒体上に溶融定着される。定着処理時に、熱吸収部が赤外線を吸収して熱吸収部の温度が上昇すると、熱吸収部から超微粒子が発生する。しかし、保持部材の外周部と加熱部材の内周面と端部支持部材によって形成される密封空間に超微粒子が封じ込められ、装置の外部に発散することがない。
本発明の第1実施形態である定着装置を備えた画像形成装置を示す断面図 第1実施形態である定着装置を示す側面断面図 第1実施形態である定着装置を示す縦断面図 本発明の第2実施形態である定着装置に用いられる加熱部材を示す断面図
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、この実施形態に限定されない。また発明の用途やここで示す用語等はこれに限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る定着装置を備えた画像形成装置の構成を示す断面図である。画像形成装置1は、その下部に配設された給紙部2と、給紙部2の側方に配設された用紙搬送部3と、用紙搬送部3の上方に配設された画像形成部4と、画像形成部4よりも用紙の排出側に配設された定着装置5と、画像形成部4及び定着装置5の上方に配設された画像読取部6とを備えている。
給紙部2は、記録媒体である用紙Pを収容する複数の給紙カセット7を備えており、給紙ローラー8の回転により、複数の給紙カセット7のうち選択された給紙カセット7から用紙Pを1枚ずつ用紙搬送部3に送り出す。
用紙搬送部3に送られた用紙Pは、用紙搬送部3に備えられた用紙搬送経路10を経由して画像形成部4に向けて搬送される。画像形成部4は、電子写真プロセスによって、用紙Pにトナー像を形成するものであり、図1の矢印方向に回転可能に支持された感光体11と、この感光体11の周囲にその回転方向に沿って、帯電部12と、露光部13と、現像部14と、転写部15と、クリーニング部16と、除電部17を備えている。
帯電部12は、高電圧を印加される帯電ローラーを備えており、感光体11表面に接触する帯電ローラーから感光体11表面に所定電位を与えると、感光体11表面が一様に帯電させられる。そして、画像読取部6によって読み取られた原稿の画像データに基づく光が、露光部13から感光体11に照射されると、感光体11の表面電位が選択的に減衰され、感光体11表面に静電潜像が形成される。
現像部14は感光体11表面の静電潜像を現像し、感光体11表面にトナー像が形成される。このトナー像が転写部15によって感光体11と転写部15との間に搬送される用紙Pに転写される。
トナー像が転写された用紙Pは、画像形成部4の用紙搬送方向の下流側に配置された定着装置5に向けて搬送される。定着装置5では用紙Pが加熱及び加圧され、用紙P上にトナー像が溶融定着される。トナー像が定着された用紙Pは、排出ローラー対20によって排出トレイ21上に排出される。
転写部15によるトナー像の用紙Pへの転写後、感光体11表面に残留しているトナーは、クリーニング部16により除去され、また感光体11表面の残留電荷は除電部17により除去される。そして、感光体11は帯電部12によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われる。
図2、図3は、上述の画像形成装置1に用いられる定着装置5を示す側面断面図、及び縦断面図(図2の紙面と垂直方向の断面図)である。
図2に示すように、定着装置5は、ローラー定着方式であり、加熱部材である加熱ローラー18と、加圧部材である加圧ローラー19と、熱源であるヒーター44と、保持部材51を備える。
加熱ローラー18は、熱伝導性に優れたアルミや鉄等の金属からなる円筒形状の芯金上に、フッ素樹脂のコーティングやチューブを被覆したものが用いられる。加熱ローラー18の芯金内部にハロゲンランプやキセノンランプ等の輻射熱を発生させるヒーター44が設けられている。
加圧ローラー19は、合成樹脂、金属その他材料から構成される円筒形状の基材上にシリコーンゴム等の弾性層が形成され、この弾性層の表面をフッ素樹脂コートにて被覆したものが用いられる。
加圧ローラー19は加熱ローラー18に所定の圧力で圧接される。加熱ローラー18が図示しないモーターによって回転駆動させられると、加熱ローラー18の回転にともなって、加圧ローラー19は従動回転する。加熱ローラー18及び加圧ローラー19が互いに逆回転しながら当接する部分には、ニップ部Nが形成される。尚、加圧ローラー19がモーターによって回転駆動させられ、加熱ローラー18が従動回転する構成であってもよい。
用紙Pが用紙搬送方向の上流側(図2の右側)からニップ部Nに搬送され、ニップ部Nにおいて、加熱ローラー18と加圧ローラー19によって加熱及び加圧されることにより、用紙P上の粉体状態のトナーが熱溶融して定着される。定着処理後の用紙Pは、図示しない分離爪によって加熱ローラー18の表面から分離された後、定着装置5の用紙搬送方向の下流側に搬送される。
図3に示すように、加熱ローラー18の内周面には、熱吸収部25が形成される。熱吸収部25は、加熱ローラー18の軸方向において、ニップ部N(図2参照)に挿通される用紙Pの幅と同等以上の長さを有して、加熱ローラー18の内周面の全周に形成される。また、熱吸収部25は、加熱ローラー18の内周面に焼き付けた黒色塗料(例えば、オキツモ塗料No.8264:商品名)からなる。ヒーター44により加熱される金属製の加熱ローラー18の内周面に黒色塗装を施すことにより、ヒーター44から発生する赤外線の吸収率が上り、その結果、ヒーター44の輻射熱の吸収率を高めて加熱ローラー18へ伝えることができる。
熱吸収部25(黒色塗料)は、金属酸化物に変性シリコーンを添加して生成される。熱吸収部25の温度がヒーター44によって上昇すると、熱吸収部25の変性シリコーンからシロキサンが発生し、シロキサンが超微粒子(UFP)として熱吸収部25の周辺に発散する。
超微粒子(UFP)が熱吸収部25から定着装置5の外部に発散しないようにするために、本実施形態では、熱吸収部25の周辺に密封空間Sを形成し、密封空間S内に超微粒子(UFP)を封じ込めるようにしている。
密封空間Sは、加熱ローラー18の内周面(熱吸収部25が形成される面)と、保持部材51の外周部51aと、端部支持部材であるオーリング52とによって形成される。
保持部材51は、赤外線を透過し、且つ300℃以上の耐熱性を有する、例えば石英ガラス等の材料からなる。また、保持部材51は、加熱ローラー18の軸方向に熱吸収部25と同等以上の長さを有して中空円筒型に形成される。保持部材51の外周部51aは所定の隙間を隔てて熱吸収部25に対向している。保持部材51の中空部51bには、ヒーター44が配設される。従って、ヒーター44から発生する赤外線が保持部材51を透過し熱吸収部25に吸収されることで、ヒーター44の輻射熱が加熱ローラー18に効率よく伝えられる。尚、保持部材51は、ヒーター44の赤外線を透過し、ヒーター44の熱に対して300℃以上の耐熱性を有する材料であれば、石英ガラスに限らず、二酸化ケイ素以外の成分を含有するガラス等の無機材料であってもよい。また、ヒーター44が高温側にオーバーシュートするおそれがある場合、保持部材51は400℃以上の耐熱特性を有するものが好ましい。
オーリング52は、ゴム等の弾性を有する材料で円環状に形成され、保持部材51の軸方向の両端部に配設される。オーリング52は、保持部材51の外周部51aと加熱ローラー18の内周面とに圧接する。尚、オーリング52は断面視で矩形であっても円形でもよい。
オーリング52の外側(保持部材51の軸方向の端部側)には、一対のスナップリング53が配設される。スナップリング53は、平面視でC字型に形成される金属製の板からなり、その弾性により、加熱ローラー18の内周面に設けた円周溝18aに嵌め込まれる。スナップリング53が加熱ローラー18の円周溝18aに嵌め込まれることで、保持部材51の軸方向端面及びオーリング52の外側面がスナップリング53に当接し、保持部材51とオーリング52は、軸方向に所定の位置で支持される。
保持部材51の外周部51aと加熱ローラー18の内周面がオーリング52に圧接することで、密封空間Sが形成される。
従って、熱吸収部25の温度がヒーター44によって上昇し、熱吸収部25から超微粒子(UFP)が発生しても、超微粒子(UFP)は密封空間Sに封じ込められ、定着装置5の外部に発散することがない。密封空間Sが、超微粒子(UFP)を貯留する所定広さを有することで、超微粒子(UFP)を捕獲する集塵フィルター等を用いる必要がなく、集塵フィルタの交換等の煩雑な操作を行わなくてもよく、また簡単な装置構成となる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態である定着装置5に用いられる加熱ローラー18を軸方向に沿って切断した断面図である。第2実施形態は、密封空間Sを形成した加熱ローラー18の内部に、流通路Vを形成したものであり、第1実施形態と異なる、加熱ローラー18の周辺の構成について説明し、以降、第1実施形態と同じ部分の説明を省略する。
加熱ローラー18は、軸受部62を介して枠体61に回転可能に支持される。加熱ローラー18の内周面には、熱吸収部25が形成される。
熱吸収部25は、加熱ローラー18の軸方向において、ニップ部N(図2参照)に挿通される用紙Pの幅と同等以上の長さを有して、加熱ローラー18の内周面の全周に形成される。また、熱吸収部25は、加熱ローラー18の内周面に焼き付けた黒色塗料(例えば、オキツモ塗料No.8264:商品名)からなる。ヒーター44により加熱される金属製の加熱ローラー18の内周面に黒色塗装を施すことにより、ヒーター44から発生する赤外線の吸収率が上がり、その結果、ヒーター44の輻射熱の吸収率を高めて加熱ローラー18へ伝えることができる。
熱吸収部25(黒色塗料)は、金属酸化物に変性シリコーンを添加して生成される。熱吸収部25の温度がヒーター44によって上昇すると、熱吸収部25の変性シリコーンからシロキサンが発生し、シロキサンが超微粒子(UFP)として熱吸収部25の周辺に発散する。
超微粒子(UFP)が熱吸収部25から定着装置5の外部に発散しないようにするために、本実施形態では、熱吸収部25の周辺に密封空間Sを形成し、密封空間S内に超微粒子(UFP)を封じ込めるようにしている。
密封空間Sは、加熱ローラー18の内周面(熱吸収部25が形成される面)と、保持部材51の外周部51aと、端部支持部材である枠体61とによって形成される。
保持部材51は、赤外線を透過し、且つ300℃以上の耐熱性を有する、例えば石英ガラス等の材料からなる。また、保持部材51は、加熱ローラー18の軸方向に熱吸収部25と同等以上の長さを有して中空円筒型に形成される。保持部材51の外周部51aは所定の隙間を隔てて熱吸収部25に対向している。保持部材51の中空部51bには、ヒーター44が配設される。従って、ヒーター44から発生する赤外線が保持部材51を透過し熱吸収部25に吸収されることで、ヒーター44の輻射熱が加熱ローラー18に効率よく伝えられる。尚、保持部材51は、ヒーター44の赤外線を透過し、ヒーター44の熱に対して300℃以上の耐熱性を有する材料であれば、石英ガラスに限らず、二酸化ケイ素以外の成分を含有するガラス等の無機材料であってもよい。また、ヒーター44が高温側にオーバーシュートするおそれがある場合、保持部材51は400℃以上の耐熱特性を有するものが好ましい。
枠体61は、保持部材51の軸方向の両端部に配設され、加熱ローラー18を回転可能に支持するとともに、保持部材51を軸方向に所定の位置で支持する。枠体61は、その嵌装部61aで保持部材51の外周部51aに嵌合して保持部材51を支持し、その端部当接部61bで保持部材51の端面に当接して保持部材51を支持する。この構成により、保持部材51の外周部51aと加熱ローラー18の内周面と枠体61の側面部61cによって、密封空間Sが形成される。
従って、熱吸収部25の温度がヒーター44によって上昇し、熱吸収部25から超微粒子(UFP)が発生しても、超微粒子(UFP)は密封空間Sに封じ込められ、定着装置5の外部に発散することがない。密封空間Sが、超微粒子(UFP)を貯留する所定広さを有することで、超微粒子(UFP)を捕獲する集塵フィルター等を用いる必要がなく、集塵フィルターの交換等の煩雑な操作を行わなくてもよく、また簡単な装置構成となる。
また、枠体61には、L字状の上流側ダクト63が設けられるとともにI字状の下流側ダクト64が設けられる。上流側ダクト63の一端(上流側ダクト63の下流側:図4の左側)と下流側ダクト64の一端(下流側ダクト64の上流側:図4の下側)との間には、流通路Vが設けられる。
流通路Vは、保持部材51の中空部51bとヒーター44との間で加熱ローラー18の軸方向に延びて形成され、上流側ダクト63と下流側ダクト64に繋がっている。
図示しないファンによって、上流側ダクト63から矢印方向に空気が送られると、空気は、上流側ダクト63から流通路Vでヒーター44の周りを矢印方向に流通し、下流側ダクト64から排出される。流通路Vでヒーター44の周りを軸方向に空気を通過させることで、ヒーター44の過昇温によるヒーター44やヒーター44の周辺部材の破損を防止することができる。尚、加熱ローラー18近傍に温度検知センサーを配設し、温度検知センサーがヒーター44の過昇温を検知した場合、ファンを駆動して流通路Vに空気を送るように構成してもよい。この構成により、ヒーター44の過昇温を抑え、ヒーター44やヒーター44の周辺部材の破損を防止することができる。
上記第1実施形態の定着装置5を備えた画像形装置1(実施例1とする)と、第1実施形態の密封空間Sを形成していない定着装置5を備えた画像形成装置1(比較例1とする)を用いて、超微粒子(UFP)の発生量を評価した。評価のための試験の手順は、画像形成装置1をステンレス製の容積5m3のチャンバーに設置し、15m3/hの風量でチャンバー内を喚起後、10分間、画像形成装置1により所定の画像を用紙Pに印刷した。印刷終了後50分間、画像形成装置1をチャンバー内に放置し、リアルタイム粒子解析装置(FMPS:Fast Mobility Particle Sizer)Model3091 (TSI社製:アメリカ合衆国ミネソタ州セントポール)によって、超微粒子(UFP)量(個数)を測定した。測定データから算出した10分間の超微粒子(UFP)量の積算値PER10を表1に示す。密封空間Sを形成した定着装置5(実施例1)は、比較例1に対して超微粒子(UFP)量の積算値が小さくなり、良好な結果が得られた。
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いる定着装置及びそれを備えた画像形成装置に利用することができ、特に、定着装置内部で発生する超微粒子が定着装置外部に拡散することを防ぐ定着装置及びそれを備えた画像形成装置に利用することができる。
1 画像形成装置
5 定着装置
18 加熱ローラー(加熱部材)
19 加圧ローラー(加圧部材)
25 熱吸収部
44 ヒーター(熱源)
51 保持部材
51a 外周部
51b 中空部
52 オーリング(端部支持部材)
53 スナップリング
61 枠体(端部支持部材)
61a 嵌装部
61b 端部当接部
61c 側面部
62 軸受部
63 上流側ダクト
64 下流側ダクト
S 密封空間
V 流通路

Claims (5)

  1. 赤外線を発生させる熱源と、
    内蔵する前記熱源によって加熱される加熱部材と、
    該加熱部材に圧接され、前記加熱部材との間に未定着トナー像を担持した記録媒体を挟持して、記録媒体上の未定着トナー像を溶融定着するニップ部を形成する加圧部材と、
    前記加熱部材の内周面に形成され前記熱源の輻射熱を吸収する熱吸収部と、 を備える定着装置であって、
    前記熱源と前記加熱部材の内周面との間に配置され、赤外線を透過させるとともに300℃以上の耐熱性を有する中空円筒型の保持部材と、
    前記加熱部材の軸方向の両端部で前記保持部材を支持する端部支持部材と、を有し、
    前記熱源は、前記保持部材の中空部に配設され、
    前記熱吸収部は、前記保持部材の外周部に隙間を有して対向し、
    前記保持部材の外周部と前記加熱部材の内周面と前記端部支持部材は、前記熱吸収部を密封する密封空間を形成することを特徴とする定着装置。
  2. 前記保持部材は、400℃以上の耐熱性を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記保持部材は、石英ガラスからなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記保持部材の中空部と前記熱源との間には、前記加熱部材の軸方向に空気を通過させる流通路が形成されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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