JP5773746B2 - 端末連携システム - Google Patents
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Description
このような放送通信連携サービスでは、放送と通信という異なる伝送路を用いてコンテンツを配信し、デジタルテレビやパーソナルコンピュータ、携帯端末などの受信機に、配信されたそれらの複数のコンテンツの表示画面を合わせて同時に表示することが考えられている。例えば、ウィジェット(又はガジェット)やブラウザなどのアプリケーションプログラム(以下、「アプリケーション」と記載する。)を用い、放送により配信されたコンテンツである放送番組の表示画面上に、通信により配信された文字情報、音声、動画などの通信コンテンツを重ね合わせて表示することなどが想定される。
例えば、特許文献1では、コンテンツ(放送番組)を放送する事業者が有する設備から、コンテンツの表示方法を決定するための制御情報を当該コンテンツと紐付けて通信により配信し、コンテンツ表示装置である受信機が、その制御情報に基づいてコンテンツの表示画面とアプリケーションの表示画面の表示方法を決定することが記載されている。これにより、番組の作品性を侵害せずに複数のアプリケーション画面を表示することができる。
この点について、ユーザからの指示を受け付けることでテレビ受信機で表示中の放送番組を把握する仕組みが考えられるが、サービスの開始をユーザの手動操作に依存しなければならず煩雑であり、サービス普及には更なる工夫が求められる。
また、個々のテレビ受信機の視聴状態を把握するための管理サーバをネットワーク上に設ける仕組みも考えられるが、個々のテレビ受信機を管理する管理コストや管理するための通信負荷が膨大になるため、現実的ではない。
また、本発明は、テレビ受信機と情報処理端末との連携に際し、情報処理端末毎のアプリケーションの実行環境の相違による問題を解決可能な端末連携システムを提供することを目的とする。
初めに、図1を参照して、本発明の端末連携システム1の概要について説明する。
端末連携システム1は、放送局2と、受信機3と、情報処理端末4と、機器状態管理サーバ5と、サービスロケーション管理サーバ6と、サービスサーバ7と、を含んで構成され、放送と通信とを連携する放送通信連携サービスにおいて、受信機3で表示する放送番組と、情報処理端末4で表示する各種サービスとの連携を実現する。なお、放送通信連携サービスの形態は複数存在するが、本実施形態では、受信機3において、ISDB(Integrated Services Digital Broadcasting:統合デジタル放送サービス)方式による放送サービスと、インターネットによる通信サービスとを連携する。
データストリーム伝送では、映像や音声などの番組コンテンツを構成する主なデータが伝送され、PESの所定領域(例えば、ヘッダ)に再生時刻などの時間情報を含むことができる。また、データカルーセル伝送では、メタデータなどの番組に関連する様々なデータが伝送され、個々のデータ(モジュール)に識別情報や時間情報などの情報を付すことができる。
また、APP1(音声(英語))のロケーション情報、APP2(音声(中国語))のロケーション情報、及びAPP3(関連地図)のロケーション情報は、全てサービスロケーション管理サーバ6のアドレス(URL1)となっている。これは、本実施形態では、サービスロケーション管理サーバ6がアプリケーションの所在を管理することとしているためであり、ロケーション情報をアプリケーション毎に異なることとすることを妨げるものではない。
また、受信機3は、放送局2から放送又は通信を介して伝送される番組コンテンツ信号から映像データ、音声データ、データ放送や字幕データ、SI(Service Information)データなどの各種データを分離し、適宜デコード処理など行った上で番組コンテンツ(映像・音声など)を出力する機能と、アプリケーションを実行し、実行されているアプリケーションがネットワークを経由してサービスサーバ7から取得したアプリ用コンテンツの映像及び音声を出力する機能と、を少なくとも有する。
なお、受信機3の詳細については、図3及び図4を参照して後述する。
ここで、本実施形態では、情報処理端末4は、受信機3との間で所定の連携認証が行われているものとする。なお、連携認証の方法については、本実施形態で規定するものではなく、受信機3に表示した2次元コードを読み込んだ情報処理端末4や、受信機3からの要求に応答した情報処理端末4と連携するなど任意の方法により行うことができる。
なお、情報処理端末4の詳細については、図5及び図6を参照して後述する。
ここで、アプリケーションを実行する端末のアプリケーション実行環境は様々であり、同一のアプリケーションについて、実行環境に応じた様々なバージョンのアプリケーションを作成することがある。そこで、サービスロケーション管理サーバ6は、受信機3及び情報処理端末4の実行環境に応じたアプリケーション及びアプリ用コンテンツのロケーション情報を管理することとしている。すなわち、サービスロケーション管理サーバ6は、実行環境毎に、当該実行環境で実行可能なアプリケーション及びアプリ用コンテンツを管理するサービスサーバ7のロケーション情報を管理する。
このとき、端末連携システム1では、情報処理端末4の実行環境に応じたアプリケーションを実行させることとしている。そのため、情報処理端末4のアプリケーションの実行環境に影響を受けることなく、受信機3で表示する番組コンテンツと、情報処理端末4で表示する各種サービスとの連携を実現することができる。
続いて、図3及び図4を参照して、受信機3の詳細について説明する。図3は、受信機3の機能構成を示すブロック図であり、図4は、受信機3の処理の流れを示すフローチャートである。
図3を参照して、受信機3は、番組コンテンツ受信部31と、解析部32と、連携端末管理部33と、端末通信部34と、サーバ通信部35と、アプリケーション実行部36と、提示部37と、を含んで構成される。また、受信機3は、アプリケーション蓄積部38も併せて備えることとしてもよい。
ここで、コンテンツ識別情報とは、その番組コンテンツを一意に特定できる情報であり、例えば、CRID(Content Reference Identifier)の概念を適用することができる。また、タイムコードとは、受信機3におけるその番組コンテンツの視聴シーンを一意に特定できる情報であり、例えば、PESパケットに含まれる時間情報(例えば、PTS(Presentation Time Stamp))やカルーセル内に重畳された時間情報などを用いることができる。
また、番組コンテンツ受信部31は、番組コンテンツ信号に含まれているコンテンツ識別情報、タイムコード及びアプリケーション管理情報を含むデータを解析部32に送る。
なお、サーバ通信部35は、サービスサーバ7から受信したアプリケーションをアプリケーション蓄積部38に記憶することとしてもよい。
続いて、受信機3の処理について図4を参照して説明する。なお、図4では、主に受信機3と情報処理端末4との連携に必要となる処理について説明する。
受信機3についての説明は以上である。続いて、図5及び図6を参照して、情報処理端末4の詳細について説明する。図5は、情報処理端末4の機能構成を示すブロック図であり、図6は、情報処理端末4の処理の流れを示すフローチャートである。
図5を参照して、情報処理端末4は、アプリケーション情報受信部41と、機器状態管理サーバ通信部42と、サービスロケーション管理サーバ通信部43と、サービスサーバ通信部44と、アプリケーション実行部45と、提示部46と、を含んで構成される。また、情報処理端末4は、機器状態管理部47と、アプリケーション蓄積部48とを併せて備えることとしてもよい。
なお、情報処理端末4が自端末のアプリケーション実行環境を把握可能、すなわち、情報処理端末4が自端末の機器状態を管理する機器状態管理部47を備えるのであれば、機器状態管理サーバ5にアクセスする必要はない。
なお、サービスサーバ通信部44は、サービスサーバ7から受信したアプリケーションをアプリケーション蓄積部48に記憶することとしてもよい。
続いて、情報処理端末4の処理について図6を参照して説明する。なお、図6では、主に受信機3で視聴中の番組コンテンツと連携するサービスを情報処理端末4で提供するために必要となる処理について説明する。
情報処理端末4についての説明は以上である。続いて、図7から図10に示す本発明の端末連携システム1により実現される端末連携サービスを参照して、本発明の端末連携システム1の動作について説明する。なお、図7から図10に示す端末連携サービスは、本発明の端末連携システム1により想定されるサービスの一例に過ぎず、これらに限られるものではない。
初めに、図7から図9を参照して、本発明の端末連携システム1による端末連携サービスの一例である多国語音声サービスについて説明する。近年の家族構成の変化や生活環境の変化に関わらず、1台の受信機3を介して複数のユーザが同一のテレビ番組を同時に視聴する場合が多々ある。このような場合において、ユーザによっては視聴中の番組を他のユーザとは異なる音声で視聴することを望むことがある。典型的には、日本語の番組を外国語で視聴することや、スポーツ中継を他の実況者による実況で視聴することが考えられる。
このような要望に対して、本発明の端末連携システム1では、視聴中のユーザ毎に個別の音声サービスを提供することができる。以下、図面を参照して説明する。
また、受信機3で視聴中の番組コンテンツによっては、視聴シーンの補完情報を望む場合があり、本発明の端末連携システム1によれば、受信機3のディスプレイを利用することなく補完情報を提供することができる。図10に示す関連地図サービスを例にとり、補完情報を提供するサービスについて説明する。
2 放送局
3 受信機
31 番組コンテンツ受信部
32 解析部
33 連携端末管理部
34 端末通信部
35 サーバ通信部
36 アプリケーション実行部
37 提示部
38 アプリケーション蓄積部
4 情報処理端末
41 アプリケーション情報受信部
42 機器状態管理サーバ通信部
43 サービスロケーション管理サーバ通信部
44 サービスサーバ通信部
45 アプリケーション実行部
46 提示部
47 機器状態管理部
48 アプリケーション蓄積部
5 機器状態管理サーバ
6 サービスロケーション管理サーバ
7 サービスサーバ
Claims (3)
- 放送又は通信を介して、番組コンテンツと共に複数の情報が多重化されて構成される番組コンテンツ信号を受信する受信機と、当該受信機との間で所定の連携認証が行われた情報処理端末と、前記番組コンテンツと連携して前記受信機及び情報処理端末で実行されるアプリケーションのバージョンを各々管理し、前記受信機及び前記情報処理端末からの要求に応じてアプリケーションを配信する複数のサービスサーバと、複数の前記サービスサーバの各々のロケーション情報を管理するサービスロケーション管理サーバと、を含む端末連携システムであって、
前記受信機は、
前記番組コンテンツ信号を受信することを契機として、当該番組コンテンツ信号から、1又は複数の前記アプリケーションの識別情報、前記アプリケーションのうち前記情報処理端末で実行すべき1又は複数の端末連携アプリケーションの識別情報、及び前記サービスロケーション管理サーバのロケーション情報を含むアプリケーション情報を抽出する解析部と、
前記端末連携アプリケーションの識別情報及び前記サービスロケーション管理サーバのロケーション情報を、前記情報処理端末に送信する端末通信部と、
を備え、
前記情報処理端末は、
前記受信した前記サービスロケーション管理サーバのロケーション情報に基づいて、前記サービスロケーション管理サーバにアクセスして、前記受信機から受信した前記識別情報により識別される前記端末連携アプリケーションのうち、自端末で実行可能な端末連携アプリケーションのバージョンを管理する前記サービスサーバのロケーション情報を、前記情報処理端末のアプリケーション実行環境及び要求すべき端末連携アプリケーションの識別情報に基づく問合せを行い、前記サービスロケーション管理サーバから取得するサービスロケーション管理サーバ通信部と、
取得した前記サービスサーバのロケーション情報に基づいて、前記サービスサーバにアクセスして、前記端末連携アプリケーションのバージョンを、前記サービスサーバに要求して取得するサービスサーバ通信部と、
取得した前記端末連携アプリケーションのバージョンを実行するアプリケーション実行部と、
を備える、
端末連携システム。 - 前記情報処理端末と通信可能に接続され、前記情報処理端末のアプリケーション実行環境を含む機器状態を判別する機能を備える機器状態管理サーバを更に含み、
前記情報処理端末は、前記機器状態管理サーバから自端末の機器状態を取得する機器状態管理サーバ通信部、を更に備え、
前記情報処理端末の前記サービスロケーション管理サーバ通信部は、取得した自端末の前記機器状態に含まれるアプリケーション実行環境及び要求すべき端末連携アプリケーションの識別情報に基づく問合せを行い、自端末で実行可能な端末連携アプリケーションのバージョンを管理する前記サービスサーバのロケーション情報を前記サービスロケーション管理サーバから取得する、
請求項1に記載の端末連携システム。 - 前記アプリケーション情報は、さらに前記受信機で受信している前記番組コンテンツを特定するコンテンツ識別情報、当該番組コンテンツとの連携に用いられるタイムコードを含む、前記番組コンテンツの視聴シーンを特定するための情報を含み、
前記受信機の前記端末通信部は、前記端末連携アプリケーションの識別情報に加え、前記番組コンテンツの視聴シーンを特定するための情報もあわせて前記情報処理端末に送信し、
前記情報処理端末の前記サービスサーバ通信部は、前記番組コンテンツの視聴シーンを特定するための情報を指定した上で、前記受信機で受信している前記番組コンテンツの進行と連携した前記端末連携アプリケーションを前記サービスサーバに要求して取得する、
請求項1又は2に記載の端末連携システム。
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