JP2015100087A - デジタル放送受信機、及び、放送通信連携システム - Google Patents
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Abstract
【課題】デジタル放送受信機が放送番組を録画するときに、ユーザに対して妨害することなく、外部端末を利用可能にすること。
【解決手段】デジタル放送受信機(5)は、記憶部(13)と、放送番組視聴指示に応じて、放送番組を含む放送信号を受信し、放送番組録画指示に応じて、放送信号を受信して放送番組を記憶部(13)に格納する放送波受信部(12)と、外部端末(6)に対する端末連携を実行可能な端末連携制御部(33)と、指示が放送番組視聴指示である場合、外部端末(6)に対する端末連携を実行するように端末連携制御部(33)を制御し、指示が放送番組録画指示である場合、外部端末(6)に対する端末連携を実行しないように端末連携制御部(33)を制御する受信機用制御部(32)と、を具備する。
【選択図】図1
【解決手段】デジタル放送受信機(5)は、記憶部(13)と、放送番組視聴指示に応じて、放送番組を含む放送信号を受信し、放送番組録画指示に応じて、放送信号を受信して放送番組を記憶部(13)に格納する放送波受信部(12)と、外部端末(6)に対する端末連携を実行可能な端末連携制御部(33)と、指示が放送番組視聴指示である場合、外部端末(6)に対する端末連携を実行するように端末連携制御部(33)を制御し、指示が放送番組録画指示である場合、外部端末(6)に対する端末連携を実行しないように端末連携制御部(33)を制御する受信機用制御部(32)と、を具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、放送通信連携サービスをユーザに提供するデジタル放送受信機、及び、放送通信連携システムに関する。
IP(Internet Protocol)を利用してデジタルテレビ放送を配信する技術(その技術をIPTVという)が開発されている。そのIPTVの規定として、放送通信連携システム(ハイブリッドキャスト方式)が策定されている(例えば非特許文献1)。この放送通信連携システムでは、デジタル放送受信機は、放送信号を放送波により受信して、放送信号に含まれる放送コンテンツ(放送番組)を出力すると共に、ネットワーク経由で通信コンテンツを取得して、放送コンテンツと通信コンテンツとを同期再生する。これにより、放送と通信とを連携することが可能である。
具体的には、放送通信連携システムでは、ユーザが放送コンテンツの番組をデジタル放送受信機により視聴しているときに、デジタル放送受信機と外部端末(タブレット端末など)とをホームネットワーク内で端末連携(ペアリング)させる。デジタル放送受信機は、その放送コンテンツが例えばコマーシャル(commercial、以下、CMと称する)になったタイミングで、放送信号によりCMコンテンツ提示用アプリケーションを取得して起動すると共に、外部端末では、そのCMコンテンツ提示用アプリケーションを端末連携により起動する。これにより、ユーザは、CMコンテンツ提示用アプリケーションが提供するCMコンテンツを外部端末により視聴可能である。CMが終了した場合、デジタル放送受信機は、放送信号によりCMコンテンツ提示用アプリケーションを終了すると共に、外部端末は、そのCMコンテンツ提示用アプリケーションを端末連携により終了する。これにより、ユーザは、放送コンテンツの番組をデジタル放送受信機により視聴可能である。すなわち、ユーザはCM視聴から番組視聴に移行する。このように、放送信号により起動及び終了が制御できるアプリケーションを放送マネージドアプリケーションという。
IPTV規定 放送通信連携システム仕様 IPTVFJ STD−0010 1.0版(2013年3月22日1.0版策定)
デジタル放送受信機は、上述のように、ユーザが放送番組を視聴可能にする機能を有している。ユーザは、放送番組を視聴したいときに、デジタル放送受信機と、デジタル放送受信機と端末連携を行なう外部端末とを利用することにより、放送コンテンツ(放送番組)と通信コンテンツ(放送マネージドアプリケーション)とを同期再生することができる。
デジタル放送受信機は、更に、放送番組を録画する機能を有している場合もある。ユーザは、放送番組を録画したいときは、デジタル放送受信機に対して録画予約を行なうことにより、デジタル放送受信機が放送番組の録画を行なう。しかし、デジタル放送受信機が放送番組を録画している間、ユーザは、放送番組を視聴しないで、外部端末を別目的で利用している場合が考えられる。デジタル放送受信機が放送番組を録画している場合、外部端末に放送マネージドアプリケーションが提示されることは、外部端末を別目的で利用しているユーザに対して妨害となり、好ましくない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、デジタル放送受信機が放送番組を録画するときに、ユーザに対して妨害することなく、外部端末を利用可能にすることができるデジタル放送受信機、及び、放送通信連携システムを提供することを目的とする。
本発明のデジタル放送受信機は、放送番組視聴指示に応じて、放送番組を含む放送信号を受信し、放送番組録画指示に応じて、前記放送信号を受信して前記放送番組を録画する放送波受信部と、外部端末に対する端末連携を実行可能な端末連携制御部と、指示が前記放送番組視聴指示である場合、前記外部端末に対する端末連携を実行するように前記端末連携制御部を制御し、前記指示が前記放送番組録画指示である場合、前記外部端末に対する端末連携を実行しないように前記端末連携制御部を制御する受信機用制御部と、を具備することを特徴とする。
本発明の放送通信連携システムは、上述のデジタル放送受信機と、前記デジタル放送受信機に対する端末連携を実行可能な外部端末と、を具備することを特徴とする。
本発明のコンピュータプログラムは、放送番組視聴指示に応じて、放送番組を含む放送信号を受信し、放送番組録画指示に応じて、前記放送信号を受信して前記放送番組を録画するステップと、指示が前記放送番組視聴指示である場合、外部端末に対する端末連携を実行するステップと、前記指示が前記放送番組録画指示である場合、前記外部端末に対する端末連携を実行しないステップと、の各ステップをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、デジタル放送受信機は、放送番組が視聴される場合、外部端末に対する端末連携を実行し、放送番組が録画される場合、外部端末に対する端末連携を実行しないため、デジタル放送受信機が放送番組を録画するときに、ユーザに対して妨害することなく、外部端末を利用することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の放送通信連携システムの構成を示す概略ブロック図である。放送通信連携システムは、放送局が放送波により放送サービスを提供するための放送局サーバ1と、サービス事業者がインターネット等の通信ネットワークを介して通信サービスを提供するための通信サーバ2と、利用者に利用されるデジタル放送受信機3及び外部端末4と、を具備している。
外部端末4としてはタブレット端末が例示され、外部端末4はホームネットワーク内でデジタル放送受信機3と接続され、そのデジタル放送受信機3と端末連携(ペアリング)可能である。ホームネットワークによる短距離無線通信技術としては無線LAN(Local Area Network)やブルートゥース(Bluetooth(登録商標))などが例示される。
放送局サーバ1は、一般的なデジタル放送用の放送設備(図示しない)を備えたコンピュータである。放送局サーバ1は、コンピュータが実行可能なコンピュータプログラムが格納された記憶装置(図示しない)と、そのコンピュータプログラムを読み出して実行するCPU(Central Processing Unit)(図示しない)と、を具備している。放送局サーバ1は、放送番組、データ放送、アプリケーション制御情報(Application Information Table:AIT)等を多重化した放送信号を生成する。放送局サーバ1は、その放送信号を放送波に変調し、放送用アンテナを介して放送波を送信する。
放送信号は、ARIB(登録商標)(Association of Radio Industries and Broadcast:社団法人電波産業会)標準規格で規定される。デジタル放送によって提供される映像、音声等の各種データは、国際標準規格MPEG-2 Systemsで規定されるTSパケット(トランスポートストリームパケット)に格納されて、時分割で多重伝送される。TSパケットには、セクションに対してPSI(Program Specific Information)/SI(Service Information)が規定されている。PSI/SIは、TSパケットに格納されているデータの種別を示す情報や、コンテンツの種別を示す情報を含んでいる。データの種別を示す情報は、データ放送用のデータとAITとを伝送するための伝送情報(Program Map Table:PMT)を含んでいる。
データ放送は、放送番組と連携するコンテンツである。データ放送向けの記述言語としては、BML(Broadcast Markup Language)文書が使用され、BMLはARIB(登録商標)により策定されている。PMTは、データ放送を伝送するコンポーネントに関わるデータ符号化方式記述子のadditional_arib_bxml_info()において、データ放送の起動を最優先とするか否かを指定するための起動優先制御情報を含んでいる。その起動優先制御情報が最優先を示している場合は、データ放送はデジタル放送受信機3により起動される。
AITは、放送マネージドアプリケーションを管理するための情報である。放送マネージドアプリケーションは、放送番組と連携する他のコンテンツであり、データ放送とは記述言語等のデータ形式が異なる。放送マネージドアプリケーション向けの記述言語としては、HTML(Hyper Text Markup Language)文書が使用される。また、AITは、放送マネージドアプリケーションを識別するアプリケーションIDと、放送マネージドアプリケーションの所在を示す所在情報(Uniform Resource Locator:URL)と、を含んでいる。PMTは、AITを伝送するコンポーネントに関わるデータ符号化方式記述子のait_identifier_info()において、放送マネージドアプリケーションの起動を最優先とするか否かを指定するための起動優先制御情報を含んでいる。その起動優先制御情報が最優先を示している場合は、放送マネージドアプリケーションはデジタル放送受信機3により起動される。
通信サーバ2は、放送局サーバ1の設備と通信可能に接続され、放送マネージドアプリケーションを配信するコンピュータである。通信サーバ2は、コンピュータが実行可能なコンピュータプログラムが格納された記憶装置(図示しない)と、そのコンピュータプログラムを読み出して実行するCPU(図示しない)と、を具備している。通信サーバ2は、アプリケーション取得要求に応じて、放送マネージドアプリケーションを、通信ネットワークを介して配信する。
デジタル放送受信機3は、チューナ部11と、放送波受信部12と、記憶部13と、受信機用出力部20と、通信部31と、受信機用制御部32と、端末連携制御部33と、これらを制御するCPU(図示しない)と、を具備している。通信部31は、通信ネットワークを介して通信サーバ2と通信を行う通信インタフェースである。端末連携制御部33は、ホームネットワーク内で通信可能な機器(外部端末4)を発見し、外部端末4に対して端末連携を実行する。CPUは、チューナ部11、放送波受信部12、記憶部13、受信機用出力部20、通信部31、受信機用制御部32、端末連携制御部33に対して制御を行う。記憶部13にはコンピュータが実行可能なコンピュータプログラムが格納され、CPUはそのコンピュータプログラムを読み出して実行する。
放送波受信部12は、放送番組が視聴される放送番組視聴指示に応じて、放送番組を提示する放送番組提示機能(図示しない)を備えている。放送波受信部12の放送番組提示機能は、チューナ部11を介して放送局サーバ1から放送されている放送波を受信する。放送波受信部12は、その放送波を復調し、放送波から放送信号、すなわち、TSパケットを抽出する。放送波受信部12の放送番組提示機能は、TSパケットのPSI/SIを参照して、TSパケットに含まれている放送番組(映像データ及び音声データ)を受信機用出力部20に出力する。また、放送波受信部12の放送番組提示機能は、予め規定されている伝送方法に応じて、TSパケットからPMTやAITを抽出して記憶部13に格納する。
また、放送波受信部12は、放送番組が録画される放送番組録画指示に応じて、放送番組を録画する録画処理を実行する放送番組録画機能(図示しない)を備えている。録画処理において、放送波受信部12の放送番組録画機能は、放送波を受信して復調し、放送波から抽出されたTSパケットに含まれている放送番組(映像データ及び音声データ)を録画番組として記憶部13に格納(録画)する。
受信機用出力部20は、音声制御部21と、表示制御部22と、スピーカ23と、表示部24と、を備えている。音声制御部21は、放送波受信部12からの音声データを、表示制御部22により表示制御される映像データと同期をとりながらスピーカ23に出力する。表示制御部22は、放送波受信部12からの映像データを、音声制御部21により出力制御される音声データと同期をとりながら表示部24に表示する。
受信機用制御部32は、放送マネージドアプリケーションを取得して提示するための機能としてアプリケーションエンジン34を備えている。取得された放送マネージドアプリケーションは、そのアプリケーションエンジン34上で起動・終了する。アプリケーションエンジン34は、記憶部13に格納されたAITに基づいて、アプリケーション取得要求(デジタル放送受信機3を識別する識別子と、上述のAITのアプリケーションID、URLと、を少なくとも含む)を、通信部31を介して通信サーバ2に送信し、通信サーバ2から放送マネージドアプリケーションを取得する。アプリケーションエンジン34は、その放送マネージドアプリケーションを起動させて受信機用出力部20に提示する。
受信機用制御部32は、更に、データ放送を提示するためのデータ放送提示機能(図示しない)を備えている。受信機用制御部32のデータ放送提示機能は、記憶部13に格納されたPMTに基づいて、データ放送を起動させて受信機用出力部20に提示する。
受信機用制御部32は、更に、記憶部13に格納(録画)された録画番組(映像データ及び音声データ)を再生して提示するための録画番組再生機能(図示しない)を備えている。受信機用制御部32の録画番組再生機能は、録画番組再生指示に応じて、記憶部13から録画番組を読み出して受信機用出力部20に提示する。
受信機用制御部32は、更に、連携判断部35と、状態管理部36とを備えている。状態管理部36には、放送番組視聴指示に応じて視聴フラグが設定され、放送番組録画指示に応じて録画フラグが設定される。
上述のAITは、更に、端末連携を要求するか否かを表す記述を含んでいる(非特許文献1の「11.7. 端末連携制御」を参照)。
例えば、状態管理部36に視聴フラグが設定されている場合、連携判断部35は、アプリケーション提示処理を実行するように、アプリケーションエンジン34を制御する。アプリケーション提示処理において、アプリケーションエンジン34は、記憶部13に格納されたAITに基づいて、放送マネージドアプリケーションを通信ネットワークにより取得し、その放送マネージドアプリケーションを起動させて受信機用出力部20に提示する。
また、記憶部13に格納されたAITの記述内容が端末連携を要求していて、かつ、状態管理部36に視聴フラグが設定されている場合、連携判断部35は、外部端末4に対する端末連携を実行するように、アプリケーションエンジン34を経由して端末連携制御部33を制御する。この場合、アプリケーションエンジン34は、端末連携により、記憶部13に格納されたAITを外部端末4に通知する。
一方、記憶部13に格納されたAITの記述内容が端末連携を要求しているが、状態管理部36に録画フラグが設定されている場合、連携判断部35は、外部端末4に対する端末連携を実行しないように、アプリケーションエンジン34を経由して端末連携制御部33を制御する。
外部端末4は、通信部41と、端末用制御部42と、端末連携制御部43と、端末用出力部50と、これらを制御するCPU(図示しない)と、記憶部(図示しない)とを具備している。通信部41は、通信ネットワークを介して通信サーバ2と通信を行う通信インタフェースである。端末連携制御部43は、デジタル放送受信機3の端末連携制御部33に対して端末連携を実行する。記憶部にはコンピュータが実行可能なコンピュータプログラムが格納され、CPUはそのコンピュータプログラムを読み出して実行する。
端末用出力部50は、音声制御部51と、表示制御部52と、スピーカ53と、表示部54と、を備えている。音声制御部51は、音声データを、表示制御部52により表示制御される映像データと同期をとりながらスピーカ53に出力する。表示制御部52は、映像データを、音声制御部51により出力制御される音声データと同期をとりながら表示部54に表示する。端末用制御部42は、ユーザにより選択された位置に応じて、外部端末4の各構成要素を制御する。
端末用制御部42は、放送マネージドアプリケーションを取得するアプリケーションエンジン44を備えている。取得された放送マネージドアプリケーションは、そのアプリケーションエンジン44上で起動・終了する。アプリケーションエンジン44は、デジタル放送受信機3から端末連携により通知されるAITに基づいて、アプリケーション取得要求(デジタル放送受信機3を識別する識別子と、上述のAITのアプリケーションID、URLと、を少なくとも含む)を、通信部31を介して通信サーバ2に送信し、通信サーバ2から放送マネージドアプリケーションを取得する。アプリケーションエンジン44は、その放送マネージドアプリケーションを起動させて端末用出力部50に提示する。
上述のように、デジタル放送受信機3は、ユーザが放送番組を視聴可能にする機能(例えば、上述の放送番組提示機能)と、放送番組を録画する機能(例えば、上述の放送番組録画機能、録画番組再生機能)とを有している。
図2に示されるように、ユーザは、放送番組を視聴したいときに、デジタル放送受信機3と、デジタル放送受信機3に対して端末連携を行なう外部端末4とを利用することにより、放送コンテンツ(放送番組)と通信コンテンツ(放送マネージドアプリケーション)とを同期再生することができる。
ユーザは、放送番組を録画したいときは、デジタル放送受信機3に対して録画予約を行なうことにより、デジタル放送受信機3が放送番組の録画を行なう。しかし、図3に示されるように、デジタル放送受信機3が放送番組を録画している間、ユーザは、放送番組を視聴しないで、外部端末4を別目的で利用している場合が考えられる。デジタル放送受信機3が放送番組を録画している場合、外部端末4に放送マネージドアプリケーションが提示されることは、外部端末4を別目的で利用しているユーザにとっては妨害となり、好ましくない。この場合、図4に示されるように、デジタル放送受信機3が放送番組を録画している間は、外部端末4に対して端末連携を行なわないことが好ましい。
[第1実施形態]
図5は、本発明の第1実施形態に係る放送通信連携システムにおけるデジタル放送受信機3の動作を示すフローチャートである。デジタル放送受信機3の動作としては、(A)放送番組が視聴される場合と、(B)放送番組が録画される場合とに分けられる。
図5は、本発明の第1実施形態に係る放送通信連携システムにおけるデジタル放送受信機3の動作を示すフローチャートである。デジタル放送受信機3の動作としては、(A)放送番組が視聴される場合と、(B)放送番組が録画される場合とに分けられる。
まず、(A)放送番組が視聴される場合について説明する。
連携判断部35は、放送番組視聴指示に応じて、視聴フラグを状態管理部36に設定する(ステップS1−No、S2)。放送波受信部12は、放送番組視聴指示に応じて、放送信号を受信する(ステップS5)。放送波受信部12は、放送信号に含まれている放送番組を受信機用出力部20に出力すると共に、放送信号から最新のPMTやAITを抽出して記憶部13に格納する(ステップS6)。
次に、連携判断部35は、最新のAITの記述内容に従った処理を実行する(ステップS7)。次に、記憶部13に格納された最新のAITの記述内容が端末連携を要求していない場合(ステップS8−No)、即ち、対象の放送番組が外部端末4と連携しない放送番組である場合、現在の処理が継続され(ステップS9)、ステップS5以降が実行される。
ステップS5〜S7が再度実行される。ステップS7における最新のAITの記述内容に従った処理として、連携判断部35は、例えばアプリケーション提示処理を実行するように、アプリケーションエンジン34を制御する。アプリケーション提示処理において、アプリケーションエンジン34は、記憶部13に格納されたAITに基づいて、放送マネージドアプリケーションを通信ネットワークにより取得し、その放送マネージドアプリケーションを起動させて受信機用出力部20に提示する。
ここで、記憶部13に格納された最新のAITの記述内容が端末連携を要求していて(対象の放送番組が外部端末4と連携する放送番組である場合)、かつ、状態管理部36に視聴フラグが設定されている場合(ステップS8−Yes、S10−No)、連携判断部35は、外部端末4に対する端末連携を実行するように、アプリケーションエンジン34を経由して端末連携制御部33を制御する(ステップS11)。この場合、アプリケーションエンジン34は、端末連携により、記憶部13に格納されたAITを外部端末4に通知する。
放送番組の視聴が終了していない場合(ステップS12−No)、ステップS5以降が実行される。一方、放送番組の視聴が終了した場合(ステップS12−Yes)、デジタル放送受信機3は、放送番組の視聴又は録画の指示があるまで待機する。
次に、(B)放送番組が録画される場合について説明する。
連携判断部35は、放送番組録画指示に応じて、録画フラグを状態管理部36に設定する(ステップS1−Yes、S3)。放送波受信部12は、放送番組録画指示に応じて、録画処理を開始する(ステップS4)。録画処理において、放送波受信部12は、放送信号を受信して(ステップS5)、放送信号に含まれている放送番組を記憶部13に格納すると共に、放送信号から最新のPMTやAITを抽出して記憶部13に格納する(ステップS6)。
次に、連携判断部35は、最新のAITの記述内容に従った処理を実行する(ステップS7)。次に、記憶部13に格納された最新のAITの記述内容が端末連携を要求していない場合(ステップS8−No)、即ち、対象の放送番組が外部端末4と連携しない放送番組である場合、現在の処理が継続され(ステップS9)、ステップS5以降が実行される。
ステップS5〜S7が再度実行される。ここで、記憶部13に格納された最新のAITの記述内容が端末連携を要求しているが(対象の放送番組が外部端末4と連携する放送番組であるが)、状態管理部36に録画フラグが設定されている場合(ステップS8−Yes、S10−Yes)、連携判断部35は、外部端末4に対する端末連携を実行しないように、アプリケーションエンジン34を経由して端末連携制御部33を制御する(ステップS13)。この場合、外部端末4には、記憶部13に格納されたAITが通知されない。
放送番組の録画が終了していない場合(ステップS14−No)、ステップS5以降が実行される。一方、放送番組の録画が終了した場合(ステップS14−Yes)、デジタル放送受信機3は、放送番組の視聴又は録画の指示があるまで待機する。
以上の説明により、本発明の第1実施形態に係る放送通信連携システムでは、デジタル放送受信機3は、放送番組が視聴される場合、外部端末4に対する端末連携を実行し、放送番組が録画される場合、外部端末4に対する端末連携を実行しない。このため、本発明の第1実施形態に係る放送通信連携システムによれば、デジタル放送受信機3が放送番組を録画するときに、ユーザに対して妨害することなく、外部端末4を利用することができる。
[第2実施形態]
図6及び図7は、本発明の第2実施形態に係る放送通信連携システムにおけるデジタル放送受信機3の動作を示すフローチャートである。デジタル放送受信機3の動作としては、(A)放送番組が視聴される場合と、(B)放送番組が録画される場合と、(C)放送番組が視聴されているときに、録画に切り替わった場合とに分けられる。
図6及び図7は、本発明の第2実施形態に係る放送通信連携システムにおけるデジタル放送受信機3の動作を示すフローチャートである。デジタル放送受信機3の動作としては、(A)放送番組が視聴される場合と、(B)放送番組が録画される場合と、(C)放送番組が視聴されているときに、録画に切り替わった場合とに分けられる。
ここで、(B)放送番組が録画される場合については、第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
次に、(A)放送番組が視聴される場合について、第1実施形態からの変更点のみ説明する。
放送番組の視聴が終了してなく、かつ、ユーザによる指示が放送番組視聴指示から放送番組録画指示に切り替わらない場合(ステップS12−No、S20−No)、ステップS5以降が実行される。一方、放送番組の視聴が終了していないうちに、ユーザによる指示が放送番組視聴指示から放送番組録画指示に切り替わった場合(ステップS12−No、S20−Yes、S21)、連携判断部35は、放送番組録画指示に応じて、録画フラグを状態管理部36に設定する(ステップS22)。
ここで、端末連携制御部33が外部端末4に対する端末連携を実行していない場合(ステップS23−No)、ステップS5以降が実行される。
一方、端末連携制御部33が外部端末4に対する端末連携を実行している場合(ステップS23−Yes)、連携判断部35は、外部端末4に対する端末連携を実行しないように、アプリケーションエンジン34を経由して端末連携制御部33を制御する(ステップS24)。ここで、連携判断部35は、外部端末4に対する端末連携を実行しない旨について、受信機用出力部20を用いてユーザに確認を行ない、ユーザの同意を得た場合にステップS24を実行してもよい。その後、ステップS5以降が実行される。
以上の説明により、本発明の第2実施形態に係る放送通信連携システムでは、デジタル放送受信機3は、放送番組が視聴されているときに、録画に切り替わった場合、外部端末4に対する端末連携を実行しない。このため、本発明の第2実施形態に係る放送通信連携システムによれば、デジタル放送受信機3において放送番組の視聴から録画に切り替わった場合でも、ユーザに対して妨害することなく、外部端末4を利用することができる。
[第3実施形態]
図8及び図9は、本発明の第3実施形態に係る放送通信連携システムにおけるデジタル放送受信機3の動作を示すフローチャートである。デジタル放送受信機3の動作としては、(A)放送番組が視聴される場合と、(B)放送番組が録画される場合と、(C)放送番組が視聴されているときに、録画に切り替わった場合と、(D)放送番組が録画されているときに、視聴に切り替わった場合とに分けられる。
図8及び図9は、本発明の第3実施形態に係る放送通信連携システムにおけるデジタル放送受信機3の動作を示すフローチャートである。デジタル放送受信機3の動作としては、(A)放送番組が視聴される場合と、(B)放送番組が録画される場合と、(C)放送番組が視聴されているときに、録画に切り替わった場合と、(D)放送番組が録画されているときに、視聴に切り替わった場合とに分けられる。
ここで、(A)ユーザにより放送番組視聴指示が行なわれた場合と、(C)放送番組が視聴されているときに、録画に切り替わった場合とについては、第2実施形態と同じであるため、説明を省略する。
次に、(B)放送番組が録画される場合について、第1、第2実施形態からの変更点のみ説明する。
放送番組の録画が終了してなく、かつ、ユーザによる指示が放送番組録画指示から放送番組視聴指示に切り替わらない場合(ステップS14−No、S30−No)、ステップS5以降が実行される。一方、放送番組の録画が終了していないうちに、ユーザによる指示が放送番組録画指示から放送番組視聴指示に切り替わった場合(ステップS14−No、S30−Yes、S31)、連携判断部35は、放送番組視聴指示に応じて、視聴フラグを状態管理部36に設定する(ステップS32)。
ここで、記憶部13に格納されたAITの記述内容が視聴中の放送番組のものではない場合(ステップS33−No)、ステップS5以降が実行される。例えば、録画中の放送番組に対して、端末連携を要求するAITが伝送されていない場合(対象の放送番組が外部端末4と連携しない放送番組である場合)、記憶部13には、別の放送番組に対するAITが格納されている可能性がある。この場合、ステップS5以降が実行される。これにより、視聴中の放送番組における最新のAITが記憶部13に格納される。
一方、記憶部13に格納されたAITの記述内容が視聴中の放送番組のものである場合(ステップS23−Yes)、連携判断部35は、外部端末4に対する端末連携を実行するように、アプリケーションエンジン34を経由して端末連携制御部33を制御する(ステップS34)。その後、ステップS5以降が実行される。
以上の説明により、本発明の第3実施形態に係る放送通信連携システムでは、デジタル放送受信機3が、放送番組が録画されているときに、視聴に切り替わった場合、外部端末4に対する端末連携を実行する。このため、本発明の第3実施形態に係る放送通信連携システムによれば、デジタル放送受信機3において放送番組の録画から視聴に切り替わった場合、外部端末4を別目的で利用していたユーザは、デジタル放送受信機3と、デジタル放送受信機3と端末連携を行なう外部端末4とを利用することにより、放送コンテンツ(放送番組)と通信コンテンツ(放送マネージドアプリケーション)とを同期再生することができる。
以上、本発明について詳述してきたが、具体的な構成は実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
1 … 放送波サーバ、
2 … 通信サーバ、
3 … デジタル放送受信機、
4 … 外部端末、
11 … チューナ部、
12 … 放送波受信部、
13 … 記憶部、
20 … 受信機用出力部、
21 … 音声制御部、
22 … 表示制御部、
23 … スピーカ、
24 … 表示部、
31 … 通信部、
32 … 受信機用制御部、
33 … 端末連携制御部、
34 … アプリケーションエンジン、
35 … 連携判断部、
36 … 状態管理部、
41 … 通信部、
42 … 端末用制御部、
43 … 端末連携制御部、
44 … アプリケーションエンジン、
50 … 端末用出力部、
51 … 音声制御部、
52 … 表示制御部、
53 … スピーカ、
54 … 表示部
2 … 通信サーバ、
3 … デジタル放送受信機、
4 … 外部端末、
11 … チューナ部、
12 … 放送波受信部、
13 … 記憶部、
20 … 受信機用出力部、
21 … 音声制御部、
22 … 表示制御部、
23 … スピーカ、
24 … 表示部、
31 … 通信部、
32 … 受信機用制御部、
33 … 端末連携制御部、
34 … アプリケーションエンジン、
35 … 連携判断部、
36 … 状態管理部、
41 … 通信部、
42 … 端末用制御部、
43 … 端末連携制御部、
44 … アプリケーションエンジン、
50 … 端末用出力部、
51 … 音声制御部、
52 … 表示制御部、
53 … スピーカ、
54 … 表示部
Claims (5)
- 放送番組視聴指示に応じて、放送番組を含む放送信号を受信し、放送番組録画指示に応じて、前記放送信号を受信して前記放送番組を録画する放送波受信部と、
外部端末に対する端末連携を実行可能な端末連携制御部と、
指示が前記放送番組視聴指示である場合、前記外部端末に対する端末連携を実行するように前記端末連携制御部を制御し、前記指示が前記放送番組録画指示である場合、前記外部端末に対する端末連携を実行しないように前記端末連携制御部を制御する受信機用制御部と、
を具備することを特徴とするデジタル放送受信機。 - 前記受信機用制御部は、前記放送番組が視聴されているときに、前記指示が前記放送番組視聴指示から前記放送番組録画指示に切り替わった場合、前記外部端末に対する端末連携を実行しないように前記端末連携制御部を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信機。 - 前記受信機用制御部は、前記放送番組が録画されているときに、前記指示が前記放送番組録画指示から前記放送番組視聴指示に切り替わった場合、前記外部端末に対する端末連携を実行するように前記端末連携制御部を制御する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル放送受信機。 - 前記放送信号は、放送マネージドアプリケーションを管理するためのアプリケーション制御情報を更に含み、
前記受信機用制御部は、
前記アプリケーション制御情報の記述内容が端末連携を要求していて、かつ、前記指示が前記放送番組視聴指示である場合、前記外部端末に対する端末連携を実行するように前記端末連携制御部を制御し、
前記アプリケーション制御情報の記述内容が端末連携を要求しているが、前記指示が前記放送番組録画指示である場合、前記外部端末に対する端末連携を実行しないように前記端末連携制御部を制御する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のデジタル放送受信機。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のデジタル放送受信機と、
前記デジタル放送受信機に対する端末連携を実行可能な外部端末と、
を具備することを特徴とする放送通信連携システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013240129A JP2015100087A (ja) | 2013-11-20 | 2013-11-20 | デジタル放送受信機、及び、放送通信連携システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013240129A JP2015100087A (ja) | 2013-11-20 | 2013-11-20 | デジタル放送受信機、及び、放送通信連携システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015100087A true JP2015100087A (ja) | 2015-05-28 |
Family
ID=53376437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013240129A Pending JP2015100087A (ja) | 2013-11-20 | 2013-11-20 | デジタル放送受信機、及び、放送通信連携システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015100087A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012244338A (ja) * | 2011-05-18 | 2012-12-10 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 端末連携システム |
JP2012257230A (ja) * | 2011-05-19 | 2012-12-27 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 受信機 |
JP2013009333A (ja) * | 2011-05-20 | 2013-01-10 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 受信機及び端末連携システム |
-
2013
- 2013-11-20 JP JP2013240129A patent/JP2015100087A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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