JP5769614B2 - 焼却設備における還元剤供給方法および還元剤供給装置 - Google Patents
焼却設備における還元剤供給方法および還元剤供給装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5769614B2 JP5769614B2 JP2011282567A JP2011282567A JP5769614B2 JP 5769614 B2 JP5769614 B2 JP 5769614B2 JP 2011282567 A JP2011282567 A JP 2011282567A JP 2011282567 A JP2011282567 A JP 2011282567A JP 5769614 B2 JP5769614 B2 JP 5769614B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reducing agent
- exhaust gas
- amount
- nox
- red
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Treating Waste Gases (AREA)
Description
この発電量向上の方策として、触媒を用いた脱硝技術を採用しないで、排ガスの再加熱器で使用する蒸気を発電に供する方法、すなわち無脱硝触媒技術を用いたごみ焼却設備がある(例えば、特許文献1参照)。
したがって、排ガス中における窒素酸化物の量を把握してアンモニアの供給量を適正にする必要があるが、焼却炉内で窒素酸化物の量を正確に計測するのが難しいという問題があった。
排ガス処理経路部より排出される排ガス量から当該排ガス処理経路部に供給された水・空気量などの流体流量を減算して焼却炉出口側での排ガス量(FGAS)を求め、
この求められた排ガス量(FGAS)を下記(U1)式に代入することにより、還元剤の供給手前位置での窒素酸化物濃度(CNOx−in)(ppm)を求め、
CNOx−in=A1×FGAS+A2 ・・・(U1)
(但し、A1およびA2は定数)
上記求められた窒素酸化物濃度(CNOx−in)および目標値としての窒素酸化物濃度(CNOx−out)(ppm)を下記(U2)式に代入して脱硝率xを求め、
x=1−[CNOx−out/{CNOx−in×(21−12)/(21−CO2)}] ・・・(U2)
(但し、CO2は焼却炉出口側での酸素濃度(%))
予め求められている脱硝率xと当該脱硝率xを達成するための還元剤の当量比(還元剤/窒素酸化物)λとの関係を示すデータに基づき、上記(U2)式にて求められた脱硝率xに対応する当量比λを求め、
上記当量比λを下記(U3)式に代入して、排ガス量に基づく還元剤の供給量(F)を求めるとともに、
FRED=10−6×FGAS×(1−CH2O)×CNOx−in×λ ・・・(U3)
(但し、CH2Oは焼却炉出口側での水分(体積比))
当該焼却設備から排出される排ガス中の還元剤濃度の規制値に対応する還元剤の供給濃度(CRED)(ppm)を下記(U4)式に代入して、当該規制値に基づくアンモニアの供給量(F′RED)を求め、
F′RED=10−6×CRED×FGAS×(1−CH2O) ・・・(U4)
且つ上記排ガス量に基づき求められた還元剤供給量(FRED)でもって還元剤の供給を行う際に、排ガス量に基づく還元剤供給量(FRED)が規制値に基づく還元剤供給量(F′RED)を超えた場合には、当該規制値に基づく還元剤供給量(F′RED)でもって還元剤を供給する方法である。
供給手前位置での窒素酸化物濃度を求める式として下記(V1)式を用いる方法である。
(但し、B1,B2およびB3は定数、CO2は焼却炉出口側での酸素濃度)
また、請求項3に係る焼却設備における還元剤供給方法は、請求項1にまたは2記載の還元剤供給方法において、
排ガス処理経路部出口側の排ガス中の窒素酸化物濃度(CNOx−s)を計測し、当該計測された窒素酸化物濃度(CNOx−s)を下記(W1)式に代入することにより供給手前位置の窒素酸化物濃度(CNOx−in)を補正して補正窒素酸化物濃度(CNOx−in−M)を求めるとともに、この求められた補正窒素酸化物濃度(CNOx−in−M)を用いて脱硝率xを補正する方法である。
また、請求項4に係る焼却設備における還元剤供給方法は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の還元剤供給方法において、
還元剤として、アンモニア、アンモニア希釈水および尿素希釈水のいずれかを用いる方法である。
焼却炉の煙道内に還元剤を供給する還元剤供給用ノズルと、排ガス処理経路部にて供給される水量および空気量を計測する水量計測器および空気量計測器と、排ガス処理経路部出口側の排ガス量を計測する排ガス量計測器と、排ガス処理経路部出口側の酸素濃度を計測する酸素濃度計と、上記排ガス量計測器で計測された排ガス量および上記酸素濃度計で計測された酸素濃度を入力して還元剤の供給量を制御する還元剤制御部とを具備し、
上記還元剤制御部を、
排ガス量計測器で計測された排ガス量から水量計測器および空気量計測器で計測された流体流量を減算して焼却炉出口側での排ガス量(FGAS)を求める出口側排ガス量算出部と、
この出口側排ガス量算出部で求められた排ガス量(FGAS)を下記(U1)式に代入することにより、還元剤の供給手前位置での窒素酸化物濃度(CNOx−in)(ppm)を求める入口側窒素酸化物濃度算出部と、
CNOx−in=A1×FGAS+A2 ・・・(U1)
(但し、A1およびA2は定数)
上記入口側窒素酸化物濃度算出部で求められた窒素酸化物濃度(CNOx−in)および目標値としての窒素酸化物濃度(CNOx−out)を下記(U2)式に代入して脱硝率xを求める脱硝率算出部と、
x=1−[CNOx−out/{CNOx−in×(21−12)/(21−CO2)}] ・・・(U2)
(CO2は焼却炉出口側での酸素濃度(%))
予め求められている脱硝率xと当該脱硝率xを達成するための還元剤の当量比(還元剤/窒素酸化物)λとの関係を示すデータに基づき、上記(U2)式にて求められた脱硝率xに対応する当量比λを求める当量比算出部と、
上記当量比λを下記(U3)式に代入して排ガス量に基づく還元剤供給量(FRED)を求める第1還元剤供給量算出部と、
FRED=10−6×FGAS×(1−CH2O)×CNOx−in×λ ・・・(U3)
(但し、CH2Oは焼却炉出口側での水分(体積比))
当該焼却設備から排出される排ガス中の還元剤濃度の規制値に対応する還元剤の供給濃度(CRED)(ppm)を下記(U4)式に代入して規制値に基づく還元剤供給量(F′RED)を求める第2還元剤供給量算出部と、
F′RED=10−6×CRED×FGAS×(1−CH2O) ・・・(U4)
上記排ガス量および規制値に基づき求められた両還元剤供給量(FRED,F′RED)を比較し、排ガス量に基づく還元剤供給量(FRED)が規制値に基づく還元剤供給量(F′RED)以下である場合には、排ガス量に基づく還元剤供給量(FRED)を選択し、排ガス量に基づく還元剤供給量(FRED)が規制値に基づく還元剤供給量(F′RED)を超えた場合には、規制値に基づく還元剤供給量(F′RED)を選択する還元剤供給量選択部とから構成したものである。
入口側窒素酸化物濃度算出部で用いられる式として下記(V1)式を用いたものである。
(但し、B1,B2およびB3は定数、CO2は焼却炉出口側での酸素濃度)
また、本発明の請求項7に係る焼却設備における還元剤供給装置は、請求項5または6に記載の還元剤供給装置において、
排ガス処理経路部出口側の排ガス中の窒素酸化物濃度(CNOx−s)を計測する窒素酸化物濃度計を設け、
還元剤制御部に、
上記窒素酸化物濃度計で計測された窒素酸化物濃度(CNOx−s)を下記(W1)式に代入することにより得られる補正窒素酸化物濃度(CNOx−in−M)を求める窒素酸化物濃度補正部を有し、
且つこの窒素酸化物濃度補正部で求められた補正窒素酸化物濃度(CNOx−in−M)に基づき脱硝率xを補正するようにしたものである。
また、請求項8に係る焼却設備における還元剤供給方法は、請求項5乃至7のいずれか一項に記載の還元剤供給装置において、
還元剤として、アンモニア、アンモニア希釈水および尿素希釈水のいずれかを用いたものである。
まず、本実施例に係る還元剤供給装置が具備される焼却設備の概略全体構成について説明する。
炉本体11の第1煙道13および第2煙道14の上方半円状の接続部近傍が800〜1000℃の高い温度範囲、すなわち無触媒脱硝において、高い脱硝性能が得られる800〜900℃の温度域の排ガス中に還元剤であるアンモニアを供給するようにしている。例えば、図1に示すように、3箇所で(3箇所に限定されるものではなく、焼却するごみ質に応じて増減される)且つ煙道の横断面内でアンモニアを供給し得るように供給用ノズル(噴射用ノズルともいえる)31がそれぞれ配置されている。なお、アンモニアを煙道の横断面(a,b,c)に均一に供給し得るように、その横断面(a,b,c)に沿って且つその左右両側に、複数の供給用ノズル31が配置されることになるが、1つの横断面に対応する左右両側の供給用ノズル31をそれぞれ代表して第1供給用ノズル(31A)、第2供給用ノズル(31B)、第3供給用ノズル(31C)と称して説明する。
すなわち、排ガス処理経路部3の出口側、具体的には、バグフィルタ22の出口側の排ガス管路23に、排ガス量を計測し得る排ガス量計測器41が設けられている。また、排ガス処理経路部3の減温塔21においては、水が噴霧されており、供給される水量および噴霧用の空気量も計測されている。さらに、バグフィルタ22の手前側にも、排ガス処理用薬剤を吹き込むための空気が供給されており、この空気量についても計測されている。
まず、排ガス量計測器41で計測された排ガス量から、水量計測器44および空気量計測器45で計測された水量および空気量(纏めて、流体流量とも言うことができ、また水については蒸気量つまりガス量としての値が用いられる)を減算することにより、焼却炉出口側における排ガス量(FGAS)(m3N/h・wet)を求める。
上記式中、A1およびA2は定数である。
なお、この(1)式は、焼却炉を実際に稼動させて、焼却炉出口側(脱硝部出口側)の排ガス量と脱硝部入口側でのNOx濃度とを実測し、多くの計測データに基づき両者の関係を表す一次式を例えば最小二乗法などを用いて求めたものである。例えば、或る焼却炉の場合では、A1が0.00311、A2は90.1であった。
但し、(2)式中、CO2は焼却炉出口側での酸素濃度(dry値が用いられる)(%)である。
FNH3=10−6×FGAS×(1−CH2O)×CNOx−in×λ ・・・(3)
但し、(3)式中、CH2Oは焼却炉出口側での水分(体積比)であり、第3煙道15の出口側に配置された水分計48により計測されている。なお、水分計48の計測値を用いる代わりに、予め、排ガス中の水分を計測しておいた水分値を用いるようにしてもよい。
次に、上記求められた両アンモニア供給量(FNH3,F′NH3)を比較し、通常は、排ガス量に基づくアンモニア供給量(FNH3)を選択するが、排ガス量に基づくアンモニア供給量(FNH3)が規制値に基づくアンモニア供給量(F′NH3)を超えた場合には、当該規制値に基づくアンモニア供給量(F′NH3)を選択する。
なお、上記(1)式で用いられるNOx濃度(CNOx−in)は計算値であるため、実際に計測された(所定時間毎に計測されている)NOx濃度(CNOx−s)を下記(5)式に代入して補正し、この補正濃度(CNOx−in−M)(ppm・dry)を上記(2)式に代入して脱硝率xを補正する。
ところで、焼却炉1内に配置された供給用ノズル31は、燃焼負荷に応じて、用いられるノズルが選択される。
すなわち、上記還元剤制御部34は、図2に示すように、排ガス量計測器41で計測された排ガス量から水量計測器44および空気量計測器45で計測された水、空気などの流体流量を減算して焼却炉出口側での排ガス量(FGAS)を求める出口側排ガス量算出部51と、
この出口側排ガス量算出部51で求められた排ガス量(FGAS)を下記(6)式に代入することにより、脱硝部入口側でのNOx濃度(CNOx−in)を算出する入口側NOx濃度算出部52と、
CNOx−in=A1×FGAS+A2 ・・・(6)
[但し、(6)式中、A1およびA2は定数]
上記排ガス量計測器41で計測された排ガス量、酸素濃度計47で計測された酸素濃度、水量計測器44で計測された水量、空気量計測器45で計測された空気量、および水分計48により計測された水分値(予め計測しておいた水分値を用いてもよい)を入力して、焼却炉出口側での酸素濃度を算出する酸素濃度算出部53と、
上記NOx濃度(CNOx−in)および焼却炉出口側での目標値としてのNOx濃度(CNOx−out)を、下記(7)式に代入することにより、脱硝率xを求める脱硝率算出部54と、
x=1−[CNOx−out/{CNOx−in×(21−12)/(21−CO2)} ・・・(7)
[但し、(7)式中、CO2は焼却炉出口側での酸素濃度]
上記求められた脱硝率xを用いて、予め求められているNOxに対するアンモニアの当量比(アンモニア/NOx)λと脱硝率xとの関係を示すグラフ(例えば、図3に示す)(数値データであってもよい)から、当該脱硝率xに対応する当量比λを求める当量比算出部55と、
上記求められた当量比λを下記(8)式に代入して、排ガスに基づくアンモニアの供給量(FNH3)を求める第1還元剤供給量算出部56と、
FNH3=10−6×FGAS×(1−CH2O)×CNOx−in×λ ・・・(8)
[但し、(8)式中、CH2Oは焼却炉出口側での水分(体積比)(水分計48による計測値;なお予め計測しておいた水分値を用いてもよい)]
上記アンモニアの供給量の算出と並行して、煙突4から排出されるリークアンモニア濃度の規制値(例えば10ppmなどの規制値、または上乗せ規制値である)に対応する脱硝部入口側でのアンモニア供給濃度(CNH3)を下記(9)式に代入して規制値に基づくアンモニア供給量(F′NH3)を求める第2還元剤供給量算出部57と、
F′NH3=10−6×CNH3×FGAS×(1−CH2O) ・・・(9)
上記求められた両アンモニア供給量(FNH3,F′NH3)を比較し、通常は、排ガス量に基づくアンモニア供給量(FNH3)を選択するが、当該排ガスに基づくアンモニア供給量(FNH3)が規制値に基づくアンモニア供給量(F′NH3)を超えた場合に、規制値に基づくアンモニア供給量(F′NH3)を選択する還元剤供給量選択部58と、
処理経路部出口側に設けられたNOx濃度計46で計測された排ガス中のNOx濃度(CNOx−s)を下記(10)式に代入して計算によるNOx濃度(CNOx−in)を補正する補正濃度(CNOx−in−M)に基づき脱硝率xを補正する脱硝率補正部59とから構成されている。なお、CNOx−sとして、10秒〜1時間の移動平均値を採用することもできる。
勿論、上記還元剤制御部34には、各計測機器で計測された温度、NOx濃度、排ガス量、水量、空気量、酸素濃度、水分などの各計測値が入力されるとともに、ここで求められたアンモニア供給量がアンモニアの供給量を制御する流量制御弁33に出力されている。
[但し、(11)式中、B1,B2およびB3は定数]
2 排ガス処理機器
3 排ガス処理経路部
4 煙突
5 還元剤供給装置
11 焼却炉
12 燃焼室
13 第1煙道
14 第2煙道
15 第3煙道
21 減温塔
22 バグフィルタ
31 供給用ノズル
32 流体供給用配管
33 流量制御弁
34 還元剤制御部
36 温度計
41 排ガス量計測器
44 水量計測器
45 空気量計測器
46 NOx濃度計
47 酸素濃度計
48 水分計
49 レーザ式酸素濃度計
51 出口側排ガス量算出部
52 入口側NOx濃度算出部
53 酸素濃度算出部
54 脱硝率算出部
55 当量比算出部
56 第1還元剤供給量算出部
57 第2還元剤供給量算出部
58 還元剤供給量選択部
59 脱硝率補正部
Claims (8)
- 廃棄物を燃焼させる燃焼室および当該燃焼室で発生した排ガスを外部に導く煙道が設けられた焼却炉およびこの焼却炉から排出される排ガスを大気側に導くとともに途中に排ガス処理機器が設けられた排ガス処理経路部を具備する焼却設備における上記排ガス中の窒素酸化物の発生を抑制するための還元剤の供給方法であって、
排ガス処理経路部より排出される排ガス量から当該排ガス処理経路部に供給された水・空気量などの流体流量を減算して焼却炉出口側での排ガス量(FGAS)を求め、
この求められた排ガス量(FGAS)を下記(U1)式に代入することにより、還元剤の供給手前位置での窒素酸化物濃度(CNOx−in)(ppm)を求め、
CNOx−in=A1×FGAS+A2 ・・・(U1)
(但し、A1およびA2は定数)
上記求められた窒素酸化物濃度(CNOx−in)および目標値としての窒素酸化物濃度(CNOx−out)(ppm)を下記(U2)式に代入して脱硝率xを求め、
x=1−[CNOx−out/{CNOx−in×(21−12)/(21−CO2)}] ・・・(U2)
(但し、CO2は焼却炉出口側での酸素濃度(%))
予め求められている脱硝率xと当該脱硝率xを達成するための還元剤の当量比(還元剤/窒素酸化物)λとの関係を示すデータに基づき、上記(U2)式にて求められた脱硝率xに対応する当量比λを求め、
上記当量比λを下記(U3)式に代入して、排ガス量に基づく還元剤の供給量(F)を求めるとともに、
FRED=10−6×FGAS×(1−CH2O)×CNOx−in×λ ・・・(U3)
(但し、CH2Oは焼却炉出口側での水分(体積比))
当該焼却設備から排出される排ガス中の還元剤濃度の規制値に対応する還元剤の供給濃度(CRED)(ppm)を下記(U4)式に代入して、当該規制値に基づくアンモニアの供給量(F′RED)を求め、
F′RED=10−6×CRED×FGAS×(1−CH2O) ・・・(U4)
且つ上記排ガス量に基づき求められた還元剤供給量(FRED)でもって還元剤の供給を行う際に、排ガス量に基づく還元剤供給量(FRED)が規制値に基づく還元剤供給量(F′RED)を超えた場合には、当該規制値に基づく還元剤供給量(F′RED)でもって還元剤を供給することを特徴とする焼却設備における還元剤供給方法。 - 供給手前位置での窒素酸化物濃度を求める式として下記(V1)式を用いることを特徴とする請求項1に記載の焼却設備における還元剤供給方法。
CNOx−in=B1×FGAS+B2×CO2+B3 ・・・(V1)
(但し、B1,B2およびB3は定数、CO2は焼却炉出口側での酸素濃度) - 排ガス処理経路部出口側の排ガス中の窒素酸化物濃度(CNOx−s)を計測し、当該計測された窒素酸化物濃度(CNOx−s)を下記(W1)式に代入することにより供給手前位置の窒素酸化物濃度(CNOx−in)を補正して補正窒素酸化物濃度(CNOx−in−M)を求めるとともに、この求められた補正窒素酸化物濃度(CNOx−in−M)を用いて脱硝率xを補正することを特徴とする請求項1または2に記載の焼却設備における還元剤供給方法。
CNOx−in−M=(CNOx−s/CNOx−out)×CNOx−in ・・・(W1) - 還元剤として、アンモニア、アンモニア希釈水および尿素希釈水のいずれかを用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の焼却設備における還元剤供給方法。
- 廃棄物を燃焼させる燃焼室および当該燃焼室で発生した排ガスを外部に導く煙道が設けられた焼却炉およびこの焼却炉から排出される排ガスを大気側に導くとともに途中に排ガス処理機器が設けられた排ガス処理経路部を具備する焼却設備における上記排ガス中の窒素酸化物の発生を抑制するための還元剤の供給装置であって、
焼却炉の煙道内に還元剤を供給する還元剤供給用ノズルと、排ガス処理経路部にて供給される水量および空気量を計測する水量計測器および空気量計測器と、排ガス処理経路部出口側の排ガス量を計測する排ガス量計測器と、排ガス処理経路部出口側の酸素濃度を計測する酸素濃度計と、上記排ガス量計測器で計測された排ガス量および上記酸素濃度計で計測された酸素濃度を入力して還元剤の供給量を制御する還元剤制御部とを具備し、
上記還元剤制御部を、
排ガス量計測器で計測された排ガス量から水量計測器および空気量計測器で計測された流体流量を減算して焼却炉出口側での排ガス量(FGAS)を求める出口側排ガス量算出部と、
この出口側排ガス量算出部で求められた排ガス量(FGAS)を下記(U1)式に代入することにより、還元剤の供給手前位置での窒素酸化物濃度(CNOx−in)(ppm)を求める入口側窒素酸化物濃度算出部と、
CNOx−in=A1×FGAS+A2 ・・・(U1)
(但し、A1およびA2は定数)
上記入口側窒素酸化物濃度算出部で求められた窒素酸化物濃度(CNOx−in)および目標値としての窒素酸化物濃度(CNOx−out)を下記(U2)式に代入して脱硝率xを求める脱硝率算出部と、
x=1−[CNOx−out/{CNOx−in×(21−12)/(21−CO2)}] ・・・(U2)
(CO2は焼却炉出口側での酸素濃度(%))
予め求められている脱硝率xと当該脱硝率xを達成するための還元剤の当量比(還元剤/窒素酸化物)λとの関係を示すデータに基づき、上記(U2)式にて求められた脱硝率xに対応する当量比λを求める当量比算出部と、
上記当量比λを下記(U3)式に代入して排ガス量に基づく還元剤供給量(FRED)を求める第1還元剤供給量算出部と、
FRED=10−6×FGAS×(1−CH2O)×CNOx−in×λ ・・・(U3)
(但し、CH2Oは焼却炉出口側での水分(体積比))
当該焼却設備から排出される排ガス中の還元剤濃度の規制値に対応する還元剤の供給濃度(CRED)(ppm)を下記(U4)式に代入して規制値に基づく還元剤供給量(F′RED)を求める第2還元剤供給量算出部と、
F′RED=10−6×CRED×FGAS×(1−CH2O) ・・・(U4)
上記排ガス量および規制値に基づき求められた両還元剤供給量(FRED,F′RED)を比較し、排ガス量に基づく還元剤供給量(FRED)が規制値に基づく還元剤供給量(F′RED)以下である場合には、排ガス量に基づく還元剤供給量(FRED)を選択し、排ガス量に基づく還元剤供給量(FRED)が規制値に基づく還元剤供給量(F′RED)を超えた場合には、規制値に基づく還元剤供給量(F′RED)を選択する還元剤供給量選択部とから構成したことを特徴とする焼却設備における還元剤供給装置。 - 入口側窒素酸化物濃度算出部で用いられる式として下記(V1)式を用いたことを特徴とする請求項5に記載の焼却設備における還元剤供給装置。
CNOx−in=B1×FGAS+B2×CO2+B3 ・・・(V1)
(但し、B1,B2およびB3は定数、CO2は焼却炉出口側での酸素濃度) - 排ガス処理経路部出口側の排ガス中の窒素酸化物濃度(CNOx−s)を計測する窒素酸化物濃度計を設け、
還元剤制御部に、
上記窒素酸化物濃度計で計測された窒素酸化物濃度(CNOx−s)を下記(W1)式に代入することにより得られる補正窒素酸化物濃度(CNOx−in−M)を求める窒素酸化物濃度補正部を有し、
且つこの窒素酸化物濃度補正部で求められた補正窒素酸化物濃度(CNOx−in−M)に基づき脱硝率xを補正するようにしたことを特徴とする請求項5または6に記載の焼却設備における還元剤供給装置。
CNOx−in−M=(CNOx−s/CNOx−out)×CNOx−in ・・・(W1) - 還元剤として、アンモニア、アンモニア希釈水および尿素希釈水のいずれかを用いるようにしたことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の焼却設備における還元剤供給装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011282567A JP5769614B2 (ja) | 2011-12-26 | 2011-12-26 | 焼却設備における還元剤供給方法および還元剤供給装置 |
CN201210576564.0A CN103170224B (zh) | 2011-12-26 | 2012-12-26 | 焚烧设备中的还原剂供给方法及还原剂供给装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011282567A JP5769614B2 (ja) | 2011-12-26 | 2011-12-26 | 焼却設備における還元剤供給方法および還元剤供給装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015124312A Division JP6049809B2 (ja) | 2015-06-22 | 2015-06-22 | 焼却設備における還元剤供給方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013132566A JP2013132566A (ja) | 2013-07-08 |
JP5769614B2 true JP5769614B2 (ja) | 2015-08-26 |
Family
ID=48630676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011282567A Expired - Fee Related JP5769614B2 (ja) | 2011-12-26 | 2011-12-26 | 焼却設備における還元剤供給方法および還元剤供給装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5769614B2 (ja) |
CN (1) | CN103170224B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102204218B1 (ko) * | 2020-07-31 | 2021-01-19 | 경인환경에너지 주식회사 | 질소산화물 저감 효율이 향상된 소각로용 선택적 무촉매환원 시스템 |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6049809B2 (ja) * | 2015-06-22 | 2016-12-21 | 日立造船株式会社 | 焼却設備における還元剤供給方法 |
CN105435615A (zh) * | 2015-12-15 | 2016-03-30 | 盐城市兰丰环境工程科技有限公司 | 一种水泥窑炉sncr脱硝还原剂循环利用的方法 |
CN105786034B (zh) * | 2016-04-15 | 2020-07-28 | 中国大唐集团科学技术研究院有限公司西北分公司 | 一种锅炉脱硝出口氮氧化物含量的控制系统及方法 |
JP6439207B1 (ja) * | 2018-06-29 | 2018-12-19 | 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 | 排ガス水銀除去システム |
JP7203674B2 (ja) * | 2019-04-11 | 2023-01-13 | 日立造船株式会社 | 排ガス処理装置および排ガス処理方法 |
CN113048467A (zh) * | 2020-12-10 | 2021-06-29 | 哈尔滨博深科技发展有限公司 | 一种带有还原氮氧化物喷射装置的燃煤锅炉 |
CN113257368B (zh) * | 2021-04-08 | 2022-09-09 | 西安电子科技大学 | 一种燃气当量比预测方法、系统及处理终端 |
CN114087616A (zh) * | 2021-12-09 | 2022-02-25 | 广州特种承压设备检测研究院 | 用于垃圾焚烧锅炉燃烧室的氨逃逸控制系统 |
CN114811589B (zh) * | 2021-12-31 | 2023-12-05 | 华南理工大学 | 基于大数据技术的垃圾焚烧脱硝反应动态控制方法及系统 |
CN117434910B (zh) * | 2023-12-20 | 2024-03-01 | 沧州中铁装备制造材料有限公司 | 一种基于物联网的发电厂脱硝剂供给泵智能运行控制系统 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52153869A (en) * | 1976-06-17 | 1977-12-21 | Kurabo Ind Ltd | Method and device for controlling equipment for removal of nitrogen oxides |
JPS53132469A (en) * | 1977-04-25 | 1978-11-18 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | Dry denitrating apparatus using reducing method with ammonia |
JPS6219229A (ja) * | 1985-07-16 | 1987-01-28 | Babcock Hitachi Kk | アンモニアの注入量制御装置 |
JPS6344925A (ja) * | 1986-08-12 | 1988-02-25 | Takuma Co Ltd | 排気ガスの脱硝処理方法 |
JP3902737B2 (ja) * | 2001-12-03 | 2007-04-11 | 新日鉄エンジニアリング株式会社 | 廃棄物処理設備の脱硝触媒装置のアンモニア吹き込み制御方法 |
-
2011
- 2011-12-26 JP JP2011282567A patent/JP5769614B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2012
- 2012-12-26 CN CN201210576564.0A patent/CN103170224B/zh active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102204218B1 (ko) * | 2020-07-31 | 2021-01-19 | 경인환경에너지 주식회사 | 질소산화물 저감 효율이 향상된 소각로용 선택적 무촉매환원 시스템 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013132566A (ja) | 2013-07-08 |
CN103170224B (zh) | 2016-06-29 |
CN103170224A (zh) | 2013-06-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5769614B2 (ja) | 焼却設備における還元剤供給方法および還元剤供給装置 | |
JP5931506B2 (ja) | 脱硝装置及び脱硝装置の還元剤分配調整方法 | |
CN103541792B (zh) | 减少来自柴油发动机废气的氮氧化物的方法 | |
JP5302597B2 (ja) | 排ガス処理装置及び排ガス処理方法 | |
US9051863B2 (en) | Flue gas purifying device | |
KR101738091B1 (ko) | 실시간 보일러 배기가스 분석을 통한 공연비 및 질소산화물 제어 시스템 | |
JP2010234321A (ja) | アンモニア注入量補正制御装置及びアンモニア注入量補正制御方法 | |
CN104215546A (zh) | 一种电站锅炉空气预热器堵灰监测系统及其工作方法 | |
JP2017200668A (ja) | 排ガス脱塩装置 | |
KR101139601B1 (ko) | 질소산화물 처리 시스템의 환원제 주입 방법 | |
US20150218993A1 (en) | Exhaust treatment system and method | |
JP6049809B2 (ja) | 焼却設備における還元剤供給方法 | |
JP5276460B2 (ja) | 排ガス浄化装置 | |
KR102337026B1 (ko) | 화력발전소의 질소산화물 함유 배가스 처리장치 및 화력발전소의 질소산화물 함유 배가스 처리방법 | |
KR102337021B1 (ko) | 화력발전소의 배가스 처리장치 및 화력발전소의 배가스 처리방법 | |
JP2013017934A (ja) | 脱硝装置及び脱硝方法 | |
JP5838034B2 (ja) | 脱硝制御方法及び排ガス処理設備 | |
KR102274546B1 (ko) | 엔진을 위한 탈초율의 측정방법 및 측정장치 | |
JP4455349B2 (ja) | 廃棄物処理設備のNOx処理方法及び装置 | |
JP2013205003A (ja) | 無触媒脱硝方法及び装置 | |
JP2010099603A (ja) | 排ガス処理方法及び排ガス処理装置 | |
JP5501665B2 (ja) | 排ガス処理システム及びボイラ燃焼制御方法 | |
JP2012002463A (ja) | 燃焼プラント制御装置及び燃焼プラント制御方法 | |
KR100899105B1 (ko) | 연소가스 배기장치에 적용되는 암모니아튜닝방법 | |
JP2016050679A (ja) | 焼却設備 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140519 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150108 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150303 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150423 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150526 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150623 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5769614 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |