JP5768423B2 - 電気集塵装置 - Google Patents
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Description
このような電気集塵装置では、補集した粒子状物質をそのまま放置すると補集効率が低下することから、補集した粒子状物質を洗い流す洗浄処理を行う必要がある。このような洗浄機能を有する電気集塵機として、例えば電気集塵機の機内におけるトンネル内の浮遊微粒子多くを含む空気を通過させる通路に形成した集塵部に下流側から対向して補集ダスト払い落とし用のエアブロー式ダスト洗浄機構を装備した電気集塵装置の補集ダスト洗浄方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、粒子状物質含有ガスの通過を停止させることなく、補集した粒子状物質の回収を行うことができる電気集塵装置を提供することを目的としている。
また、流体噴射ノズルを補集領域の一端側に配置し、他端側に流体吸引部を設けたので、流体噴射ノズルから噴射した流体によって筒状電極及びケーシング電極で補集した粒子状物質を他端側へ吹き飛ばし、この吹き飛ばされた粒子状物質を流体吸引装置で吸引することにより、補集した粒子状物質を効果的に回収することができる。
また、流体噴射ノズルを補集領域の一端側に配置し、他端側に流体吸引部を設けたので、流体噴射ノズルから噴射した流体によって筒状電極及びケーシング電極で補集した粒子状物質を他端側へ吹き飛ばし、この吹き飛ばされた粒子状物質を流体吸引装置で吸引することにより、補集した粒子状物質を効果的に回収することができる。
この構成によると、流体噴射ノズルから気体を噴射するので、補集領域が乾燥状態のまま粒子状物質の回収を行うことができる。
この構成によると、流体噴射ノズルから液体を噴射するので、こびりついた粒子状物質でも確実に剥離して回収することができる。この場合には、流体噴射ノズルを上方側に設置することにより、重力を使用して噴射液体の流速を上げることができる。
この構成によれば、液体として、陸上であれば、水を使用し、船舶等であれば海水を使用し、粒子状物質の汚れが酷い場合には、洗浄液を使用して粒子状物質の回収を行う。
この構成によれば、筒状電極の貫通孔の開口比が流体噴射ノズルから噴射した流体が筒状電極の内部に流入することを阻止する値に設定されているので、筒状電極の内部へ流体が流入して一度補集した粒子状物質を引き剥がして再飛散させてしまうことを防止し、粒子状物質の回収を確実に行うことができる。
この構成によれば、筒状電極が回収機構を構成する流体噴射ノズル及び流体吸引部の少なくとも一方に対向する位置に貫通孔を形成しない貫通孔非形成領域が形成されているので、流体噴出ノズルから噴射される流体が筒状電極内に入ることを確実に防止することができ、筒状電極の内部へ流体が流入して一度補集した粒子状物質を引き剥がして再飛散させてしまうことを防止し、粒子状物質の回収を確実に行うことができる。
図1は本発明の第1の実施形態を示す全体構成図である。
図中、1は例えば内燃機関特にディーゼルエンジンの排気ガス中に含まれる炭素を主成分とする粒子径が100μm以下の粒子状物質(PM:Particulate Matter)、特に粒子径が10μm以下の浮遊粒子状物質(SPM:Suspended Particulate Matter)を補集可能な電気集塵装置である。
この電気集塵装置1には、ディーゼルエンジン2から排出される粒子状物質含有ガスが供給される。
ここで、放電電極18は、図4に示すように、外周面に円周方向に90°間隔で4つの針状電極17aを形成した電極群が3組軸方向に所定間隔を保ち各電極群で円周方向に30°ずれた関係で多数形成されている。
筒状電極21、ケーシング電極22、端板25a及び25bで囲まれる半閉空間が粒子状物質の補集領域23とされ、この補集領域23内における端板25a及び25bに補集した粒子状物質を回収する回収機構26が形成されている。
さらに、筒状電極21の貫通孔21aの開口比βは、図5に示すように、レイノルズ数を例えばRe=16としたときに、0.4〜0.5に設定することにより、抵抗係数Kが大きくなり、流体噴射ノズル27から噴射されて筒状電極21の外周面及びケーシング電極22の内周面に補集された粒子状物質を吹き飛ばしながら上昇する空気流が貫通孔21aを通じて筒状電極21の内周側に入ることを阻止することができる。
ディーゼルエンジン2から排気される粒子状物質含有ガスは、電気集塵装置1に供給され、ガス導入部15から旋回流形成部16で旋回気流として電気集塵部19の筒状電極21内に流される。粒子状物質含有ガスは、筒状電極21を通過する際に、前述したように、粒子状物質がコロナ放電によって帯電され、帯電された粒子状物質がクーロン力によって筒状電極21の貫通孔21aを通じて筒状電極21の外側の補集領域23に移動し、筒状電極21の外周面及びケーシング電極22の内周面に付着補集される。
付着補集された粒子状物質が多くなると、回収機構26を作動させて、筒状電極21の外周面及びケーシング電極22の内周面に付着補集された粒子状物質を外部に回収する。
そして、回収機構26の流体噴射ノズル27から流体を噴射しても筒状電極21の外周面及びケーシング電極22の内周面に付着補集された粒子状物質が残留する場合には、流体噴射ノズル27から水、海水等の液体を噴射させ、これでも粒子状物質が残留する場合には、液体に洗浄剤を含有させて洗浄液として流体噴射ノズル27から噴射させる。このように、流体噴射ノズル27から水、海水、洗浄液等の液体を噴射させる場合には、流体噴射ノズル27を上方の端板25bに形成し、流体吸引部29を下方の端板25aに形成することが好ましい。
さらに、筒状電極21の貫通孔21aの開口比を抵抗係数が大きくなる値に選定することにより、流体噴射ノズル27から噴射された流体が貫通孔21aを通過して筒状電極21の内周側に侵入することを確実に防止することができ、筒状電極21の内部へ流体が流入して一度補集した粒子状物質を引き剥がして再飛散させてしまうことを防止することができる。
この第2の実施形態においては、軸方向に延長する複数の電極収納部を形成することにより、電気集塵部を複数形成して集塵能力を向上させるようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図6に示すように、前述した第1の実施形態における電気集塵装置1を例えば4本分を組み合わせた大きさに相当する大きさの導電性を有する角筒状の筐体41を備えている。この筐体41の内部を平面から見て十字形状の仕切板42で仕切って軸方向に延長する4つの電極収納部43a〜43dを形成している。
そして、筒状電極21の外側の筐体41の内面及び仕切板42によって角筒状のケーシング電極44が形成されている。また、筒状電極21が軸方向の両端で、中央部に開口34を有する端板45a及び45bによって保持され、これら端板45a及び45bで筒状電極21及びケーシング電極44間の補集領域46の上下端部が閉塞されている。
筒状電極21の上下端部側には貫通孔非形成部21b及び21cが形成されているとともに、貫通孔21aの開口比が抵抗係数Kを増加させる値に設定されて、流体噴射ノズル47から噴射された流体が貫通孔21aを通じて筒状電極21内に侵入することを防止している。
これによって、電極収納部43aの流体噴射ノズル47に圧縮流体を供給して補集領域46内に上方に向けて流体を噴射するとともに、流体吸引部48から流体を吸引することにより、筒状電極21の外周面及びケーシング電極44の内周面に補集されている粒子状物質を吹き飛ばして流体流とともに外部のサイクロン30に排出して回収する。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、電気集塵部19のケーシング電極22が角筒状である場合について説明したが、これに限定されるものではなく、筒状電極21を、半閉空間の補集空間23を形成して覆うことができればよく、円筒状、ハニカム形状、多角筒状等の任意の形状とすることができる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、旋回流形成部16により粒子状物質含有ガスが旋回流として導入される場合について説明したが、旋回流形成部16による圧力損失を低減したい場合には、旋回流形成部16を設けずに、粒子状物質含有ガスをそのまま通流させてもよい。
Claims (7)
- 軸方向に延長する放電電極と、
該放電電極を半径方向に所定距離を保って覆い所要数の貫通孔を有する筒状電極と、
前記筒状電極の外側を半径方向に所定距離を保って覆うケーシング電極と、
前記放電電極と前記筒状電極及び前記ケーシング電極との間に高電圧を印加して、前記筒状電極内を通流する粒子状物質含有ガスの粒子状物質を帯電させて前記筒状電極の前記貫通孔を通過させて当該筒状電極の外周面及び前記ケーシング電極の内周面に補集させる高電圧源と、
前記筒状電極の外周面及び前記ケーシング電極の内周面間の前記粒子状物質を補集する補集領域に配置された前記粒子状物質を回収する回収機構とを備え、
前記回収機構は、前記筒状電極及びケーシング電極の軸方向の一端側に配置し、補集した前記粒子状物質を吹き飛ばす流体噴射ノズルと、前記筒状電極及びケーシング電極の軸方向の他端側に配置した前記粒子状物質を含む流体を吸引する流体吸引部とを備えている
ことを特徴とする電気集塵装置。 - 筒状筐体内を仕切板で仕切って形成した軸方向に延長する複数の電極収納部を備え、
前記各電極収納部は、
軸方向に延長する放電電極と、
該放電電極を半径方向に所定距離を保って覆い所要数の貫通孔を有する筒状電極と、
前記筒状電極の外側を半径方向に所定距離を保って覆うケーシング電極と、
前記放電電極と前記筒状電極及び前記ケーシング電極との間に高電圧を印加して、前記筒状電極内を通流する粒子状物質含有ガスの粒子状物質を帯電させて前記筒状電極の前記貫通孔を通過させて当該筒状電極の外周面及び前記ケーシング電極の内周面に補集させる高電圧源と、
前記筒状電極の外周面及び前記ケーシング電極の内周面間の前記粒子状物質を補集する補集領域に配置された前記粒子状物質を回収する回収機構とを備え、
前記回収機構は、前記筒状電極及びケーシング電極の軸方向の一端側に配置し、補集した前記粒子状物質を吹き飛ばす流体噴射ノズルと、前記筒状電極及びケーシング電極の軸方向の他端側に配置した前記粒子状物質を含む流体を吸引する流体吸引部とを備えている
ことを特徴とする電気集塵装置。 - 前記流体噴射ノズルは、気体を噴射するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気集塵装置。
- 前記流体噴射ノズルは、液体を噴射するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気集塵装置。
- 前記液体は水、海水及び洗浄液の何れかであることを特徴とする請求項4に記載の電気集塵装置。
- 前記筒状電極は、前記貫通孔の開口比が前記流体噴射ノズルの流体が当該筒状電極内部に流入することを阻止する値に設定されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の電気集塵装置。
- 前記筒状電極は、前記回収機構の流体噴射ノズル及び前記流体吸引部の少なくとも一方に対向する位置に前記貫通孔を形成しない貫通孔非形成領域が形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の電気集塵装置。
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