JP5764323B2 - 不織布及びこれを用いた吸収性物品 - Google Patents
不織布及びこれを用いた吸収性物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5764323B2 JP5764323B2 JP2010288536A JP2010288536A JP5764323B2 JP 5764323 B2 JP5764323 B2 JP 5764323B2 JP 2010288536 A JP2010288536 A JP 2010288536A JP 2010288536 A JP2010288536 A JP 2010288536A JP 5764323 B2 JP5764323 B2 JP 5764323B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nonwoven fabric
- protrusion
- fiber
- orientation
- fibers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 title claims description 93
- 230000002745 absorbent Effects 0.000 title description 8
- 239000002250 absorbent Substances 0.000 title description 8
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 158
- -1 polyethylene Polymers 0.000 description 21
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 17
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 15
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 13
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 13
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 11
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 11
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 11
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 11
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 11
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 10
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 10
- 229920000139 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 9
- 239000005020 polyethylene terephthalate Substances 0.000 description 9
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 description 8
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 7
- 239000000463 material Substances 0.000 description 7
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 7
- 239000000047 product Substances 0.000 description 7
- 230000029142 excretion Effects 0.000 description 6
- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 238000007493 shaping process Methods 0.000 description 6
- 210000002700 urine Anatomy 0.000 description 5
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 4
- 230000009471 action Effects 0.000 description 3
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 3
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 3
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 3
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 3
- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 3
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 2
- 238000009960 carding Methods 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 239000002657 fibrous material Substances 0.000 description 2
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 2
- 230000004927 fusion Effects 0.000 description 2
- 238000000691 measurement method Methods 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 229920000098 polyolefin Polymers 0.000 description 2
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 2
- 239000004952 Polyamide Substances 0.000 description 1
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 1
- 239000008280 blood Substances 0.000 description 1
- 210000004369 blood Anatomy 0.000 description 1
- 210000001124 body fluid Anatomy 0.000 description 1
- 239000010839 body fluid Substances 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 238000010924 continuous production Methods 0.000 description 1
- 125000004122 cyclic group Chemical group 0.000 description 1
- 230000006837 decompression Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000004049 embossing Methods 0.000 description 1
- 210000003608 fece Anatomy 0.000 description 1
- 238000010191 image analysis Methods 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 230000002175 menstrual effect Effects 0.000 description 1
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 1
- 239000012466 permeate Substances 0.000 description 1
- 239000002504 physiological saline solution Substances 0.000 description 1
- 229920002647 polyamide Polymers 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 1
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 1
- 238000012827 research and development Methods 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 239000002356 single layer Substances 0.000 description 1
- 230000001502 supplementing effect Effects 0.000 description 1
- 230000002459 sustained effect Effects 0.000 description 1
- 229920005992 thermoplastic resin Polymers 0.000 description 1
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
上記の点に鑑み本願発明は、液体の引き込み性が良く、排泄物の捕集性に優れ、特に柔らかなクッション性を有し押圧したときの戻りが良い、(表面シート等)として好適に利用することができる不織布の提供を目的とする。
・クッション性
本実施形態の不織布は表裏の片面だけではなく、両面において突出した部分を有するため、その構造に特有のクッション性を発現する。例えば筋状の突起や片面の突起ではどうしても線ないし面としての弾力性を発現することとなるが、本実施形態によれば三次元的な動きに対してもよく追従して両面において点で支持された立体的なクッション性を奏する。また、詳細については後述するが、壁部3においてはその壁の起立する方向に向け配向した繊維の配向性を有する。そのため、ここにしっかりとしたコシが生まれ、繊維が厚み方向に潰れてしまうことのない適度のクッション性を実現する。さらに、上述した壁部の繊維配向性により、押圧力を受けて不織布が潰されても、その形状復元力が大きく、梱包状態や着用が継続されても初期のクッション力を喪失しにくい。
・肌触り
本実施形態の不織布には両面方向に第1及び第2の突出部があり、その頂部は丸みを帯びている。そのため、そのどちらの面を肌面側にしても、表面シートが肌に対して点で柔らかく接触する良好な肌触りが実現される。また、装着時の圧力に対しても接触する点が面状に増減することで肌触りを良好としながら、圧力に対する表面シート全体の形状変形を少なく抑えることができ、また、圧力変形からの形状復元も容易とすることができる。上記の良好なクッション性に起因する作用もあり、点接触による動的な作用と相俟って、独特の良好な肌触りが得られる。また、排泄等を受けたときにも、上述した点接触が効果を奏し、サラッとした肌触りが実現される。このサラッとした肌触り(吸収性の効果)について補足すると、壁部3においてはその壁の起立する方向に向け配向した繊維の配向性を有することとは、壁部厚み方向に配向した繊維によって、液がスムースに繊維を伝い流れることによって、吸収体に移行し、且つ、壁部繊維の配向性により液戻りが少なく、サラッとした肌触りが実現される。また、上述した構造の維持による不織布自体の通気性に優れや、点接触の効果により、カブレの防止に役立つ。
・排泄物の捕集性
本実施形態の不織布10においては、その両面に突出する第1突出部1及び第2突出部2がある。そしてそのそれぞれに、内部に形成された第1内部空間1k及び第2内部空間2kがある。したがって、排泄液や排泄物の物性に応じて多様な形態でこれらを捕集し対応することができる。例えば、図1の不織布10の第1面側z1を肌面側としたと想定して説明すると、粘度が高く浸透性の低い排泄物であれば、表面シートを透過せずに、内部空間2kに一時その排泄物がストックされる。一方、粘度が低く透過しやすい排泄液であれば、表面シートを透過したのち、内部空間1kにこれが捕集される。このいずれの場合にも、肌面にまず当たる部分が第1突出部の頂部11であり、上記捕集された排泄液ないし排泄物は肌に接触しにくくされている。これにより、尿や便、経血や下り物の排泄ののちにも、幅広く対応して極めて良好なサラッと感じが持続される。
なお、「MD」は不織布等のシート材が製造時に流れる方向をいい、「Machine Direction」の略語である。流れ方向ともいう。「CD」は上記MDに直交する方向であり、「Cross Direction」の略語である。
本実施形態においては、0°位置(壁部部分31)と180°位置(壁部部分33)は第2面側(z2)側に偏倚した状態でその強い配向性(線g1b)を示す部分が位置しており、他方、90°位置(壁部部分32)と270°位置(壁部部分34)は第1面側(z1)側に偏倚した状態でその強い配向性(線g1a)を示す部分が位置している。同図では図が混み合うため図示していないが、壁部部分31’〜34’においても同様であり、全面的に同様の繊維配向性を有している。ただし、強い配向性を示す壁部部分は31、32、33、34と変化するその中間位置で全体において漸次変化する環状の壁部の配向性の構造を構成している。これにより本実施形態において特有のクッション性を生じることは前述のとおりである。
一方、例えば、繊維ウェブを賦形する前に融着した不織布にエンボス加工等によりくぼみを与えた場合は、くぼみを与えるときにはすでに繊維同士が融着しているため、繊維の配向性に変化が生じず、通常図6(b)のように環状の壁部(またはメルカルト図法のように環状に投影した壁部)を平面視において90°ごとに分割してみると、融着された時のシートの繊維配向性が残り、その分割位置ごとに繊維配向性が変わることとなる。具体的には同図に示したとおり壁部部分31、33ではその起立方向(線g1c)に繊維が配向するが、壁部部分32、34ではそれと直交する方向(線g2)に繊維が配向する。これは、通常不織布を製造するときに、そのMD方向に繊維が配向しそのまま融着されるため、MD方向段権における壁部の繊維はその起立方向に繊維が配向するものの、CD方向断面においては、起立方向とは直行する方向に繊維が配向することとなる。
本実施形態においては、第1突出部頂部11は厚さ方向に繊維配向性(q11)を有しており、第2突出部頂部は厚さ方向に繊維配向性(q21)を有していない。第1突出部頂部における繊維配向性(q11)は、配向角は50°〜130°であり、配向強度1.05以上であることが好ましい。これにより、液を第2突出部に移動しやすくなり、第1面側に接する肌がドライに保たれる効果を発揮する。第2突出部頂部における繊維配向性(q21)は、0°以上50°未満又は130°超180°以下であることが好ましく、また、配向強度1.05未満であることが好ましい。これにより、不織布シートのMD方向及びCD方向の引張強度をバランスよく保つことが出来、使用時にシートが破断したり、引き伸ばされたりするのを防ぐことが出来る。第1第2突出部の頂部の繊維配向性が第1>第2(q11>q21)となることにより、第1突出部は第2突出部に比べて圧力による変形が起こり易く、柔軟性・変形性に優れるという作用を奏する。
<繊維密度の測定>
不織布部分の切断面を、走査電子顕微鏡を用いて拡大観察(繊維断面が30から60本計測できる倍率(150〜500倍)に調整(本実施例については150倍とした)し、繊維の断面数を測定し、繊維断面数を測定した視野部分の面積を求めた。次に1mm2辺りの繊維の断面数に換算し、これを繊維密度(本/mm2)とした。測定は3ヶ所行い、平均してそのサンプルの繊維密度とした。また、観察部の中心は、第1突出部及び第2突出部頂部において、図2に示した11a、11bの中点あるいは21a、21bの中点を中心部とした。
・顕微鏡;日本電子(株)社製のJCM−5100(商品名)
<繊維量の測定>
・キーエンス製デジタルマイクロスコープVHX−1000で測定する部位が十分に視野に入り測定できる大きさ(10〜100倍)に拡大し、図2に示した第1突出部頂部の厚み(S1)および第2突出部頂部の厚み(S2)を測定する。測定は、5回行い、その平均をそのサンプルの第1突出部頂部、及び第2突出部頂部の厚み(mm)とする。
・前述した繊維密度の測定方法により、1mm2辺りの繊維本数を計測する。
・繊維量は、厚み(mm)×1mm2辺りの繊維本数(本)を計測することで評価した。つまり、第1突出部頂部、及び第2突出部頂部の厚み×1mm2辺りの繊維本数がほぼ等しければ、繊維量(本/mm3)も等しいと判断した。ほぼ等しいとは、測定誤差範囲の違いを含む意味である。
第1突出部の第1面側における繊維密度は、10本/mm2〜50本/mm2が好ましく、第2面側における繊維密度は、20本/mm2〜100本/mm2が好ましい。より好ましくは第1突出部の第1面側における繊維密度(r11a)は、15本/mm2〜30本/mm2が好ましく、第2面側における繊維密度(r11b)は、45本/mm2〜70本/mm2が好ましい。第1突出部の第1面側と第2面側の繊維密度の比(r11b/r11a)を2〜5倍程度つけることによる効果として、上述した柔軟性等に加え、液の引き込み力が向上することによって、良好な通液性を得ることができる。
シートの厚さについては、不織布10の全体としてみたときの微小加圧時(0.05×103Pa)の厚さをシート厚み(T)といい(以下、Tは微小加圧時(0.05×103Pa)の厚さをいう)、その凹凸に湾曲したシートの局部的な厚さを層厚み(S)として区別する(図2参照)。シート厚み(T)は用途によって適宜調節すればよいが、おむつや生理用品等の表面シートとして用いることを考慮すると、0.5mm〜10mmが好ましく、1mm〜5mmがより好ましい。その範囲とすることにより、好適なクッション感を得ることができる。層厚みは、シート内の各部位において異なっていてよく、用途によって適宜調節すればよい。おむつや生理用品等の表面シートとして用いることを考慮すると、第1突出部頂部の層厚み(S1)は0.2mm〜3.0mmであることが好ましく、0.6mm〜2.0mmがより好ましい。好ましい層厚みの範囲としては第2突出部頂部の層厚み(S2)及び壁部の層厚み(S3)も同様である。各層厚み(S1)、(S2)、(S3)の関係は、S1>S3>S2であることが好ましい。これにより、第1突出部において、特に肌面側では、繊維層の厚みが高く、良好な肌当たりを実現することができる。一方、壁部、第2突出部、及び、壁部は繊維層の厚みは低いが、実質てきな目付が第1突出部と同じなため、密度が高く、潰れにくく、型崩れせずに良好なクッション性優れた不織布とすることができる。
芯がポリエチレンテレフタレートで鞘がポリエチレンからなる2.4dtex×51mmの芯鞘型複合繊維を目付27g/m2となるようカード機からウェブ賦形装置に供給した。ウェブ賦形装置では、多数の突起を有し通気性を有する台座(MD方向ピッチ8mm、CD方向ピッチ4mm)の上に上記繊維ウェブを定着させた。次いで、その台座上の繊維ウェブに熱風(温度145℃、風速37m/sec)を吹きつけて、前記台座上の突起にそって繊維ウェブを賦形するとともに、各芯鞘構造の繊維を融着させた。このように熱融着して賦形した不織布を取り出し、不織布試験体1とした。
熱風の条件を温度140℃、風速37m/秒にした以外は、実施例1と同様にして、不織布試験体2とした。
熱風の条件を温度140℃、風速50m/秒にした以外は、実施例1と同様にして、不織布試験体3とした。
熱風の条件を温度145℃、風速50m/秒にした以外は、実施例1と同様にして、不織布試験体4とした。
熱風の条件を温度150℃、風速30m/秒にした以外は、実施例1と同様にして、不織布試験体5とした。
熱風の条件を温度150℃、風速37m/秒にした以外は、実施例1と同様にして、不織試験体6とした。
熱風の条件を温度150℃、風速50m/秒にした以外は、実施例1と同様にして、不織布試験体7とした。
特開2008−25081号公報実施例1記載の方法に準じ、坪量を調整して不織布試験体c1を作成した。不織布試験体c1は、筋状の凹凸形状を有するため、独立凹部を持たず、開孔を有することを特徴とする。おむつは、実施例の不織布試験体1の変わりに不織布試験体c1を用いて作製した。
特開平03−137258号公報の実施例1と同様にして、開孔を有する不織布を作製した。具体的には以下のとおりである。
ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレンの芯鞘繊維2.4dtex×51mmからなるウェブを定法のカード機で形成した。次いで、該ウェブを通気性を有する凹凸ネット及び平織りネットの間に挟持し、該平織りネット側から空気を噴射した。そして前記凹凸ネットの凹部にウェブを押し込むことにより、繊維の粗密部分が所定のピッチで形成されたウェブを作製した。その後、この状態のウェブを140℃の加熱空気中に通し、ポリエチレン部分を溶着し、該ウェブを一体化させた。これにより、凹凸状態が所定のピッチで形成され、凹状部分に開孔した不織布試験体c2を作製した。
特開平08−246321号公報の実施例1と同様にして、開孔を有する不織布を作製した。具体的には以下のとおりである。
ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレンの芯鞘繊維3.3dtex×51mmからなるウェブを定法のカード機で形成した。次いで、該ウェブを通気性を有する平織りネットの上で、140℃の加熱空気中に通し、ポリエチレン部分を溶着し、該ウェブを一体化させ、シート状の不織布試験体c3を得た。この後、ピンによって開孔を付与した。
特開2008−289662号公報実施例1記載の方法と同様にして不織布試験体c4を作成した。不織布試験体c4は、各々独立した凸形状を有し、表面シートに適したクッション性を有するシート材として用いられることを特徴とする。
不織布の目付けは次の方法で測定される。先ず、不織布を250mm×200mmの大きさに裁断し、これを測定片とする。電子天秤(メーカー問わず)に、この測定片を載置する。この状態での重量を測定し、その重量を面積で割ることにより、目付(gsm)とする。測定値としては、各3点を測定しその平均値を採用する。
KES圧縮試験機(カトーテック(株)製KES FB−3[商品名])を用い、不織布について、通常モードで5.0×103Paまでの圧縮特性評価を行い、下記圧縮性能を読み取った。
KES圧縮試験機(カトーテック(株)製KES FB−3)を用い、不織布について、通常モードで5.0×103Paまでの圧縮特性評価を行い、微小加圧時(0.05×103Pa)の厚み(T)をチャートから読み取った。測定値としては、各3点を測定しその平均値を採用する。
<圧縮方向加圧下厚みの測定>
KES圧縮試験機(カトーテック(株)製KES FB−3)を用い、不織布について、通常モードで5.0×103Paまでの圧縮特性評価を行い、3.5×103Pa加圧時の厚みをチャートから読み取った。測定値としては、各3点を測定しその平均値を採用する。この値は、0.8〜2.0であることが好ましい。
KES圧縮試験機(カトーテック(株)製KES FB−3)を用い、不織布について、通常モードで5.0×103Paまでの圧縮特性評価を行い、圧縮戻時の3.5×103Pa加圧時の厚みをチャートから読み取った。測定値としては、各3点を測定しその平均値を採用する。この値は、0.6〜1.8であることが好ましい。
KES圧縮試験機(カトーテック(株)製KES FB−3)を用い、不織布について、通常モードで5.0×103Paまでの圧縮特性評価を行い、3.5×103Pa加圧時の厚みをチャートから読み取り、厚みTから、その値を割り、クッション性の評価とした。測定値としては、各3点を測定しその平均値を採用する。この値は、37〜80%であることが好ましい。
日本電子(株)社製の走査電子顕微鏡;JCM−5100(商品名)を使用し、図1におけるz軸方向が上下となるようにサンプルを静置し、サンプルの測定する面に対して垂直の方向から撮影した画像を(測定する繊維が10本以上計測できる倍率に拡大;50〜300倍)印刷し、透明PET性シート上に繊維をなぞった。前記の画をパソコン内に取り込み、株式会社ネクサス社製のnexusNewQube[商品名](スタンドアロン版)画像処理ソフトウエアを使用し、前記画像を二値化した。次いで、繊維配向解析プログラムである、Fiber Orientation Analysis 8.13 Single(ソフト名)を用い、前記二値化した画像から、配向角と配向強度を得た。各試験体の測定結果を表1に示した。配向角は繊維が最も配向している角度を示し、配向強度はその配向角における強度を示している。壁部の測定においては、配向角が90°に近い値ほど、起立方向に繊維が配向していることを示す。また、配向強度の値が大きいほど繊維の向きがそろっていることをあらわす。配向強度が1.05以上の場合を配向しているとする。
なお、図5で説明すると、想定されるMD方向(線j1)における壁部部分32(もしくは34)を壁部(MD)とすると、想定されるCD方向(線j2)における壁部部分31(もしくは33)が壁部(CD)となる関係で両者の繊維配向性を測定する。測定値としては、各3点を測定しその平均値を採用する。
花王株式会社の市販のベビー用おむつ(商品名「メリーズさらさらエアスルーMサイズ」)から表面シートを取り除き、その代わりに、100×250mmに切り出した不織布試験体を積層し、その周囲を固定して評価用のベビー用おむつを得た。上記不織布試験体上に20g/cm2の荷重を均等にかけ、試験体のほぼ中央に設置した断面積1000mm2の筒を当て、そこから人口尿を注入した。人工尿としては、生理食塩水を用い、10分ごとに40gずつ3回にわたり人工尿を注入し、吸収しきる時間(秒)を測定した。
11 第1突出部頂部
11a 第1突出部頂部 第1面側
11b 第1突出部頂部 第2面側
1k 第1突出部 内部空間
2 第2突出部
21 第2突出部頂部
21a 第2突出部頂部 第1面側
21b 第2突出部頂部 第2面側
2k 第2突出部 内部空間
3 壁部
6 尾根部
9 突起
10 不織布
T シート厚み
S(S1,S2,S3) 層厚み
Claims (7)
- 第1面側に突出する第1突出部と第2面側に突出する第2突出部とが面内の第1方向と第2方向との2つの方向に向け壁部を介して複数交互に広がった不織布であって、前記壁部は、前記第1方向と第2方向とで定義される面方向の実質的にいずれの箇所においても、前記第2突出部の頂部に向かって収束する、放射状の繊維配向性を有する不織布。
- 前記第1突出部の頂部の繊維密度r11は前記第2突出部の頂部の繊維密度r12より低い請求項1に記載の不織布。
- 前記壁部は環状になっており、その横断面の中央点をとおる前記面内第1方向に沿った仮想線が横切る部分の壁部部分と、前記中央点をとおる前記面内第2方向に沿った仮想線が横切る壁部部分とで繊維の配向性が異なる請求項1又は2に記載の不織布。
- 前記壁部における配向角がMD/CD両方向において50°以上である請求項1から3のいずれか1項に記載の不織布。
- 前記壁部の配向強度がMD/CD両方向において1.05以上である請求項1から4のいずれか1項に記載の不織布。
- 前記第1突出部の頂部の繊維配向性と前記第2突出部の頂部の繊維配向性とが異なっている請求項1から5のいずれか1項に記載の不織布。
- 前記第1突出部の頂部の繊維配向性q 11 が前記第2突出部の頂部の繊維配向性q 21 より大きい請求項1から6のいずれか1項に記載の不織布。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010288536A JP5764323B2 (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | 不織布及びこれを用いた吸収性物品 |
CN201180066033.0A CN103339309B (zh) | 2010-12-24 | 2011-12-21 | 无纺布和使用该无纺布的吸收性物品 |
MYPI2013701072A MY161013A (en) | 2010-12-24 | 2011-12-21 | Nonwoven fabric and absorbent article using the same |
RU2013134458/12A RU2598303C2 (ru) | 2010-12-24 | 2011-12-21 | Нетканый материал и использующее его абсорбирующее изделие |
RU2016104532A RU2642033C1 (ru) | 2010-12-24 | 2011-12-21 | Нетканый материал и использующее его абсорбирующее изделие |
PCT/JP2011/079732 WO2012086730A1 (ja) | 2010-12-24 | 2011-12-21 | 不織布及びこれを用いた吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010288536A JP5764323B2 (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | 不織布及びこれを用いた吸収性物品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012136790A JP2012136790A (ja) | 2012-07-19 |
JP5764323B2 true JP5764323B2 (ja) | 2015-08-19 |
Family
ID=46674424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010288536A Active JP5764323B2 (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | 不織布及びこれを用いた吸収性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5764323B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10603229B2 (en) | 2017-02-13 | 2020-03-31 | The Procter & Gamble Company | Methods and tooling for making three-dimensional substrates for absorbent articles |
US10918532B2 (en) | 2017-12-19 | 2021-02-16 | The Procter & Gamble Company | Methods of making elastic belts for absorbent articles |
US11273083B2 (en) | 2017-11-06 | 2022-03-15 | The Procter & Gamble Company | Structure having nodes and struts |
US11376169B2 (en) | 2017-05-03 | 2022-07-05 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article having multiple zones |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6468803B2 (ja) * | 2014-10-30 | 2019-02-13 | 花王株式会社 | 積層不織布 |
JP6709068B2 (ja) * | 2016-02-22 | 2020-06-10 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
JP6877430B2 (ja) * | 2016-07-29 | 2021-05-26 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品の液透過性シート用の積層不織布、並びに上記積層不織布の、吸収性物品の液透過性シートへの使用 |
GB2577821B (en) * | 2017-08-31 | 2021-01-06 | Kao Corp | Nonwoven fabric |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2849204B2 (ja) * | 1990-11-21 | 1999-01-20 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品の表面シート |
JP3171457B2 (ja) * | 1991-04-26 | 2001-05-28 | 日本フイルコン株式会社 | 突起を設けた不織布製造用ベルト及び模様を形成した不織布の製造方法 |
JP3611745B2 (ja) * | 1999-07-05 | 2005-01-19 | 花王株式会社 | 圧縮回復性シート及びそれを用いた吸収性物品 |
JP5112047B2 (ja) * | 2007-12-28 | 2013-01-09 | 花王株式会社 | 吸収性物品の表面シート |
-
2010
- 2010-12-24 JP JP2010288536A patent/JP5764323B2/ja active Active
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10603229B2 (en) | 2017-02-13 | 2020-03-31 | The Procter & Gamble Company | Methods and tooling for making three-dimensional substrates for absorbent articles |
US10966880B2 (en) | 2017-02-13 | 2021-04-06 | The Procter & Gamble Company | Methods and tooling for making three-dimensional substrates for absorbent articles |
US11076998B2 (en) | 2017-02-13 | 2021-08-03 | The Procter & Gamble Company | Laminates for absorbent articles |
US11083639B2 (en) | 2017-02-13 | 2021-08-10 | The Procter & Gamble Company | Methods of making laminates for absorbent articles |
US11096838B2 (en) | 2017-02-13 | 2021-08-24 | The Procter & Gamble Company | Methods and tooling for forming performance zones in substrates |
US11246768B2 (en) | 2017-02-13 | 2022-02-15 | The Procter & Gamble Company | Laminates for absorbent articles and methods of making the same |
US11844670B2 (en) | 2017-02-13 | 2023-12-19 | The Procter And Gamble Company | Methods of making laminates for absorbent articles |
US12097104B2 (en) | 2017-02-13 | 2024-09-24 | The Procter & Gamble Company | Methods of making laminates for absorbent articles |
US11376169B2 (en) | 2017-05-03 | 2022-07-05 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article having multiple zones |
US11273083B2 (en) | 2017-11-06 | 2022-03-15 | The Procter & Gamble Company | Structure having nodes and struts |
US10918532B2 (en) | 2017-12-19 | 2021-02-16 | The Procter & Gamble Company | Methods of making elastic belts for absorbent articles |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012136790A (ja) | 2012-07-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5764323B2 (ja) | 不織布及びこれを用いた吸収性物品 | |
WO2012086730A1 (ja) | 不織布及びこれを用いた吸収性物品 | |
JP5674454B2 (ja) | 不織布及びこれを用いた吸収性物品 | |
WO2013099625A1 (ja) | 不織布 | |
JP5439524B2 (ja) | 不織布 | |
JP6273101B2 (ja) | 不織布 | |
JP6047428B2 (ja) | 不織布 | |
JP6140388B2 (ja) | シート及びこれを用いた吸収性物品 | |
JP5921866B2 (ja) | 不織布 | |
JP6595051B2 (ja) | 不織布 | |
CN103339309A (zh) | 无纺布和使用该无纺布的吸收性物品 | |
JP5674455B2 (ja) | 不織布 | |
JP6587509B2 (ja) | 積層不織布 | |
JP2019044320A (ja) | 不織布 | |
JP6320349B2 (ja) | 不織布及びそれを用いた吸収性物品 | |
JP2013249558A (ja) | 不織布 | |
JP5956206B2 (ja) | 不織布およびその製造方法 | |
JP6566852B2 (ja) | 不織布 | |
JP5827526B2 (ja) | 不織布 | |
JP6468803B2 (ja) | 積層不織布 | |
JP2013087366A (ja) | 不織布 | |
JP6233778B2 (ja) | 不織布 | |
JP5912907B2 (ja) | 積層シート | |
JP2018079035A (ja) | 吸収性物品 | |
JP6105867B2 (ja) | 不織布およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130919 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140715 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20140911 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140911 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20140911 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150317 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20150511 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150602 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150615 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5764323 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |