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JP5753109B2 - 車両用ディスクブレーキ装置 - Google Patents

車両用ディスクブレーキ装置 Download PDF

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本発明は、車両用ディスクブレーキ装置に係り、詳しくは、パーキングブレーキに使用される機械式作動機構を備えた車両用ディスクブレーキ装置に関する。
四輪自動車等に用いられるディスクブレーキ装置として、ブレーキペダルの操作で発生させた液圧により作動する液圧式作動機構と、ハンドレバーやフットペダルといった操作子の操作で牽引されるブレーキワイヤにより作動する機械式作動機構とを設けたパーキングブレーキ付きのディスクブレーキ装置がある。このパーキングブレーキ付きのディスクブレーキ装置は、一般に、キャリパボディに設けたシリンダ孔の先端開口側に液圧式作動機構を構成するピストンを配置し、このピストンの後面側にアジャストナット及びアジャストボルトを有するアジャスタを配置すると共に、シリンダ孔の底部側に機械式作動機構を配置している。
機械式作動機構としては、アジャスタの後方にシリンダ孔の軸線方向に移動可能なカムの回動軸を配置し、キャリパボディのシリンダ孔底部側にシリンダ孔の軸線方向の回動軸を回動可能に配置すると共に、キャリパボディから突出した回動軸に回動レバーを固着し、該回動レバーにブレーキワイヤを組み付けたものがあった。回動レバーには、非作動時における回動レバーの初期状態の位置決めを図る位置決め部が設けられると共に、シリンダ孔の底壁には、前記位置決め部に当接して回動レバーを位置決めする受け部と、前記ブレーキワイヤを保持するブレーキワイヤ保持部とを備えたワイヤガイドアームを設けたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−36332号公報
しかし、上述の特許文献1のものでは、ワイヤガイドアームに設ける受け部は、回動レバーの位置決め部に当接する位置決め用当接面が、シリンダ孔の接線方向に形成されていることから位置決め部との当接角度が浅く、各部品の寸法公差に対する影響を受け易かった。このため、回動レバーの初期位置にずれが生じる虞があり、パーキング性能が低下する虞があることから、各部品の寸法精度を上げる必要があり、コストアップの要因となっていた。
そこで本発明は、機械式作動機構を構成する部品の寸法公差に対する影響を極力小さく抑え、非作動時における回動レバーの初期位置がずれることを抑制できる車両用ディスクブレーキ装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の車両用ディスクブレーキ装置は、キャリパボディに設けたシリンダ孔にピストンを内挿し、シリンダ孔の底部側に前記ピストンをディスクロータの側面に向けて押動する機械式作動機構を配置し、該機械式作動機構を作動させる回動軸の一端を前記キャリパボディから突出させ、前記回動軸の突出端部に該回動軸を回動させる回動レバーを固着し、該回動レバーは、該回動レバーの初期状態を位置決めする位置決め部と、操作子による牽引操作によって前記回動レバーを回動作動させるブレーキワイヤを連結する連結腕とを備え、前記シリンダ孔の底壁の外部に、前記位置決め部に当接して前記回動レバーを位置決めする受け部と、前記ブレーキワイヤのブレーキワイヤ保持部とを備えたワイヤガイドアームを取り付けた車両用ディスクブレーキ装置において、前記回動レバーは、前記位置決め部を前記回動軸を挟んで前記連結腕と反対側に設けると共に、前記受け部は、前記位置決め部と当接する位置決め用当接面を、前記回動軸の法線方向に形成することを特徴としている。
また、前記ワイヤガイドアームは、前記シリンダ孔の底部に取り付けられる取付部から、前記位置決め用当接面と平行に前記ブレーキワイヤ保持部を突出させると好ましい。さらに、前記位置決め部は、前記位置決め用当接面と当接する当接部が円弧状に突出して形成されると好適である。また、前記ワイヤガイドアームは、前記回動レバーに当接して前記回動レバーの回動を規制する規制部を備えていると好ましい。
本発明の車両用ディスクブレーキ装置によれば、ワイヤガイドアームの受け部の位置決め用当接面を、回動軸の法線方向に形成したことにより、位置決め用当接面に、回動レバーの位置決め部が略直角に当接して、非作動状態における回動レバーの初期位置が位置決めされる。これにより、各部品の寸法公差による、位置決め部と受け部との当接位置のばらつきを極力小さく抑えることができ、非作動状態における回動レバーの初期位置のずれを小さく抑えることができ、各部品の寸法精度を上げることなくパーキング性能が低下することを防止でき、コストの削減化を図ることができる。
また、ワイヤガイドアームは、シリンダ孔の底壁に取り付けられる取付部から、ブレーキワイヤ保持部を位置決め用当接面と平行に突出させることから、ワイヤガイドアームを加工する際に、ブレーキワイヤ保持部と位置決め用当接面とを平行に加工でき、位置決め用当接面の加工精度を向上させることができる。
さらに、位置決め部の位置決め用当接面と当接する当接部を円弧状に突出させることにより、位置決め用当接面と、受け部の当接部との当接位置のばらつきによる非作動状態における回動レバーの初期位置のずれを極力小さくすることができる。
また、ワイヤガイドアームは、回動レバーに当接して回動レバーの回動を規制する規制部を備えていることから、回動レバーが設定された所定量を越えて回動することを防止し、機械式作動機構を良好に作動させることができる。
本発明の第1形態例を示す車両用ディスクブレーキ装置の正面図である。 同じく要部拡大正面図である。 同じく要部拡大側面図である。 同じくワイヤガイドアームの斜視図である。 同じく車両用ディスクブレーキ装置の要部拡大断面図である。 図1のV-V断面図である。 本発明の第2形態例を示すワイヤガイドアームの斜視図である。
図1乃至図6は、本発明の第1形態例を示すもので、ディスクブレーキ装置1は、キャリパボディ2の作用部2aに、ブレーキペダルの操作で発生させた液圧により作動する液圧式作動機構3と、ハンドルバーやフットペダル等の操作子の操作で牽引されるブレーキワイヤにより作動する機械式作動機構4とが組み込まれている。液圧式作動機構3は、主としてディスクロータ5が矢印A方向へ回転する車両前進走行時の主ブレーキとして用いられ、また、機械式作動機構4は、ディスクロータ5が回転を停止している車両駐車時の副ブレーキとして用いられる。
キャリパボディ2は、ディスクロータ5の一側部に配置される前記作用部2aと、ディスクロータ5の他側部に配置される反作用部2bと、これらをディスクロータ5の外側を跨いで連結するブリッジ部2cとを有し、ディスクロータ5の一側部で車体に固設されるキャリパブラケット6に一対のスライドピン7を介してディスク軸方向にスライド可能に支持され、作用部2aと反作用部2bとの間には、一対の摩擦パッド8,8がディスクロータ5を挟んで配置されている。
作用部2aの内部には、ディスクロータ側に開口するシリンダ孔2dと、該シリンダ孔2dに連通し、シリンダ孔2dの底壁2eをディスク軸方向に貫通する回動軸挿通孔2fとが設けられ、シリンダ孔底壁2eの外面のディスク内周側には、ワイヤガイドアーム9が取り付けられている。シリンダ孔2dは、先端開口側に大径部2gが、シリンダ孔底壁側に小径部2hがそれぞれ形成され、大径部2gには、有底円筒状のピストン10が、小径部2hには、機械式作動機構4を構成する推力変換機構11がそれぞれ収容されている。さらに、ピストン10と推力変換機構11との間には、ディスクロータ5と摩擦パッド8との制動間隙を自動的に調節するためのアジャスタ12が配設され、シリンダ孔2dの底壁2eには、固定側カム板13が配設されている。
アジャスタ12は、アジャストボルト12aとアジャストナット12bとで構成され、アジャストボルト12aの頭部には、小径ピストン12cとクラッチ板12dとが設けられている。アジャストナット12bは、内部にアジャストボルト12aと螺合する多条ねじが形成され、シリンダ孔底部側の端部に推力伝達板12eが設けられている。また、アジャストナット12bの外周側には、カムスプリング14と推力伝達板12eとを収容する円筒状のハウジング15が配設されている。
ピストン10は、底部をディスクロータ側に向けてシリンダ孔2dの大径部2gに収容されており、ピストン10の内部中心軸上に、前記アジャストナット12bとアジャストボルト12aとが設けられている。ピストン10の底部内面には、嵌合孔10aが設けられ、該嵌合孔10aに、前記小径ピストン12cがシール材を介して嵌合し、クラッチ板12dは、嵌合孔10aの開口部から拡開する円錐面10bに、ばね部材16の作用で圧接している。
推力変換機構11は、シリンダ孔2dの底壁2eと固定側カム板13とに対して回動可能、且つ、シリンダ軸方向に移動可能に貫通した回動軸17と、該回動軸17のシリンダ孔開口側に設けられた駆動側カム板17aと該駆動側カム板17a及び前記固定側カム板13の対向位置にそれぞれ形成される複数のランプ溝18及び該ランプ溝18にそれぞれ収容されるカムベアリング19とを備えている。
回動軸17は、シリンダ孔2dの底壁2eから突出する突出部の先端側に、小径のローレット部17bが形成され、該ローレット部17bに回動レバー19を挿通し、該回動レバー19から突出するねじ部にワッシャ20を介してナット部材21を締結することによって回動レバー19が回動軸17に連結されている。駆動側カム板17aは、シリンダ孔開口側端部の中央に円筒部17cが突設され、シリンダ孔開口側面に、スラストベアリング22とスペーサー23とを介して前記推力伝達板12eが当接している。
機械式作動機構4は、ピストン10と、アジャスタ12と、推力変換機構11と、回動レバー19と、ワイヤガイドアーム9とで構成されており、ブレーキワイヤ24の先端に接合された連結金具25が、回動レバー19に連結されている。
回動レバー19は、鋼板等の板材を所定形状に成形加工したものであって、回動軸17のローレット部17bに挿通されて該回動軸17に連結される固着部19aと、該固着部19aから一側方へ突出し前記ブレーキワイヤ24を連結する連結腕19bと、固着部19aから他側方へ突出し回動レバー19の非作動時における初期状態の位置決めを図る位置決め部19cとを備えている。固着部19aは、略円形状に形成され、中心部に前記回動軸17のローレット部17bを挿通させる挿通孔19dが形成されている。連結腕19bは、先端に、前記ブレーキワイヤ24の連結金具25を連結するフック部19eが形成され、連結腕19bのワイヤガイドアーム側に、回動レバー19の回動を規制する平面状の規制面19fが形成されている。位置決め部19cは、突出端部に、円弧状に突出する当接部19gが形成されている。
ワイヤガイドアーム9は、鋼板等の板材を所定形状に成形加工したものであって、シリンダ孔底壁2eのディスク内周側に2本のボルト部材26,26によって取り付けられる取付部9aと、該取付部9aから、固着部19aの反ブレーキワイヤ24側に突出する受け部9bと、取付部9aから、固着部のブレーキワイヤ24側に突出する規制部9cと、取付部9aから、受け部9b及び規制部9cと反対方向に突出するワイヤガイド部9dとを備えている。
取付部9aは、前記ボルト部材26,26をそれぞれ螺合させるボルト孔9e,9eを備えている。受け部9bは、取付部9aから略直角に立上り、先端部を反シリンダ孔底壁方向へ直角に折曲して、位置決め部19cが当接する位置決め用当接面9fが、回動軸17の法線L1方向、即ち、回動軸17の軸線を中心とする円の法線方向に形成されている。規制部9cは、取付部9aからブレーキワイヤ方向へ傾けた状態で立上り、先端部を反シリンダ孔底壁方向へ直角に折曲して、回動レバー19の連結腕19bの規制面19fが当接する回動規制用当接面9gを形成している。ワイヤガイド部9dは、シリンダ孔2dの底壁2eよりもディスク内周側に突出するブラケット部9hと、該ブラケット部9hから突出するブレーキワイヤ保持部9iとを備え、ブレーキワイヤ保持部9iの先端部には、ブレーキワイヤ24を保持するワイヤ保持部材27を装着する装着凹部9kと、ワイヤ保持部材27を抜け止めする抜止部材(図示せず)の固着孔9mとが形成されている。また、ブレーキワイヤ保持部9iの外面9jは、回動軸17の法線L1方向に形成した位置決め用当接面9fと平行な面で形成されている。
ブレーキワイヤ24は、先端部に前記連結金具25が取り付けられ、ワイヤガイドアーム9の装着凹部9kにワイヤ保持部材27を介して保持され、基端側が運転席近傍の前記ハンドルレバーやフットペダルに接続されている。また、ワイヤ保持部材27から突出するブレーキワイヤ24の外周には、防塵ブーツ28が取り付けられている。
上述のように形成されたディスクブレーキ装置1では、液圧式作動機構3を用いたブレーキ操作では、シリンダ孔2d内に導入された作動液の圧力によってピストン10がディスクロータ方向に押動され、作用部2aの摩擦パッド8をディスクロータ5の一側面に押圧すると共に、その反力によってキャリパボディ2が作用部2a方向に移動し、反作用部2bが反作用部側の摩擦パッド8をディスクロータ5の他側面に押圧し、制動作用が行われる。
このとき、摩擦パッド8とディスクロータ5との制動間隙が所定範囲内にある場合は、ピストン10の移動量がアジャストボルト12aとアジャストナット12bとのバックラッシ分を移動するのみでアジャスト作用は行われない。摩擦パッド8の摩耗によってディスクロータ5との制動間隙が所定値を超えると、ピストン10が前記バックラッシ分を超えてディスクロータ側に大きく移動しするので、アジャストボルト12aが回って前進し、クラッチ板12dとピストン10の円錐面10bとが当接する。この状態でブレーキ操作を解除すると、ピストン10及びアジャストボルト12aがバックラッシ分を後退することにより。摩擦パッド8とディスクロータ5との制動間隙が所定範囲に自動的に調節されることになる。
また、機械式作動機構4によるパーキングブレーキ操作では、ハンドレバーやフットペダルによって回動レバー19が回動操作されると、回動軸17と共に駆動側カム板17aが回動し、駆動側カム板17aの各ランプ溝18と非回動状態の固定側カム板13の各ランプ溝18との位相がずれることにより、各カムベアリング19がランプ溝18の浅い部分にそれぞれ移動し、固定側カム板13から駆動側カム板17aが離反するようにしてディスクロータ側に移動する。この駆動側カム板17aの軸方向の移動は、アジャストナット12bからアジャストボルト12aを介してピストン10に伝達され、該ピストン10をディスクロータ側に押動する推力となり、前記液圧式作動機構3による制動作用と同じようにして制動作用が行われる。
このように、機械式作動機構4によるパーキングブレーキ操作を行う際に、回動レバー19は、位置決め部19cの当接部19gと、ワイヤガイドアーム9の受け部9bの位置決め用当接面9fとが当接して、非作動状態における初期状態が位置決めされている。このとき、位置決め用当接面9fが回動軸17の法線L1方向に形成されていることから、位置決め用当接面9fに当接部19gが略直角に当接し、ワイヤガイドアーム9や、回動レバー19,回動軸17等の機械式作動機構4を構成する各部品の寸法公差によって、当接部19gと位置決め用当接面9fとの当接位置にばらつきが生じたとしても、このばらつきを極力小さく抑えることができ、回動レバー19の初期位置のずれを小さく抑えることができる。さらに、位置決め部19cの当接部19gが円弧状に突出していることから、当接部19gと位置決め用当接面9fとの当接位置のばらつきによる回動レバー19の初期位置のずれを極力小さくすることができる。これにより、機械式作動機構4を構成する各部品の寸法精度を上げることなくパーキング性能が低下することを防止でき、コストの削減化を図ることができる。
さらに、回動レバー19の回動量は、回動レバー19の連結腕19bの規制面19fと、ワイヤガイドアーム9の規制部9cの回動規制用当接面9gとが当接することにより、規制されていることから、回動レバー19が所定量以上回動して、カムベアリング19がランプ溝18から外れることを防止し、機械式作動機構を良好に作動させることができる。
また、ワイヤガイドアーム9は、取付部9aから、位置決め用当接面9fと平行にブレーキワイヤ保持部9iを突出させることから、鋼板等の板材を成形加工してワイヤガイドアーム9を所定形状に加工する際に、ブレーキワイヤ保持部9iと位置決め用当接面9fとを平行に加工でき、加工工数を減少させることができると共に、位置決め用当接面9fの加工精度を向上させることができる。
図7は、本発明の第2形態例を示すもので、第1形態例と同様の構成要素を示すものには、同一の符号をそれぞれ付して、その詳細な説明は省略する。本形態例のワイヤガイドアーム9の受け部9nは、取付部9aから、略直角に立上る立上り部9pと、該立上り部9pの先端部から反取付部側に直交方向に延出する延出部9qと、該延出部9qの先端部から反シリンダ孔2dの底壁側に突出する突出部9rとを備え、突出部9rの回動レバー側面で、位置決め用当接面9sが形成され、該位置決め用当接面9sは、回動軸17の法線L1方向に形成されている。本形態例では、突出部9rの切削加工面となる回動レバー側面が位置決め用当接面9sとなることから、位置決め用当接面9sの精度の向上を図ることができる。
尚、本発明の車両用ディスクブレーキ装置は、上述の各形態例に限るものではなく、ブレーキワイヤを接続した回動レバーにより回動軸を回動させるものであれば、シリンダ孔の内部構造は任意である。
1…ディスクブレーキ装置、2…キャリパボディ、2a…作用部、2b…反作用部、2c…ブリッジ部、2d…シリンダ孔、2e…底壁、2f…回動軸挿通孔、2g…大径部、2h…小径部、3…液圧式作動機構、4…機械式作動機構、5…ディスクロータ、6…キャリパブラケット、7…スライドピン、8…摩擦パッド、9…ワイヤガイドアーム、9a…取付部、9b…受け部、9c…規制部、9d…ワイヤガイド部、9e…ボルト孔、9f…位置決め用当接面、9g…回動規制用当接面、9h…ブラケット部、9i…ブレーキワイヤ保持部、9j…外面、9k…装着凹部、9m…固着孔、9n…受け部、9p…立上り部、9q…延出部、9r…突出部、9s…位置決め用当接面、10…ピストン、10a…嵌合孔、10b…円錐面、11…推力変換機構、12…アジャスタ、12a…アジャストボルト、12b…アジャストナット、12c…小径ピストン、12d…クラッチ板、12e…推力伝達板、13…固定側カム板、14…カムスプリング、15…ハウジング、16…ばね部材、17…回動軸、17a…駆動側カム板、17b…ローレット部、17c…円筒部、18…ランプ溝、19…回動レバー、19a…固着部、19b…連結腕、19c…位置決め部、19d…挿通孔、19e…フック部、19f…規制面、19g…当接部、20…ワッシャ、21…ナット部材、22…スラストベアリング、23…スペーサー、24…ブレーキワイヤ、25…連結金具、26…ボルト部材、27…ワイヤ保持部材、28…防塵ブーツ

Claims (4)

  1. キャリパボディに設けたシリンダ孔にピストンを内挿し、シリンダ孔の底部側に前記ピストンをディスクロータの側面に向けて押動する機械式作動機構を配置し、該機械式作動機構を作動させる回動軸の一端を前記キャリパボディから突出させ、前記回動軸の突出端部に該回動軸を回動させる回動レバーを固着し、該回動レバーは、該回動レバーの初期状態を位置決めする位置決め部と、操作子による牽引操作によって前記回動レバーを回動作動させるブレーキワイヤを連結する連結腕とを備え、前記シリンダ孔の底壁の外部に、前記位置決め部に当接して前記回動レバーを位置決めする受け部と、前記ブレーキワイヤを保持するブレーキワイヤ保持部とを備えたワイヤガイドアームを取り付けた車両用ディスクブレーキ装置において、前記回動レバーは、前記位置決め部を前記回動軸を挟んで前記連結腕と反対側に設けると共に、前記受け部は、前記位置決め部と当接する位置決め用当接面を、前記回動軸の法線方向に形成することを特徴とする車両用ディスクブレーキ装置。
  2. 前記ワイヤガイドアームは、前記シリンダ孔の底部に取り付けられる取付部から、前記位置決め用当接面と平行に前記ブレーキワイヤ保持部を突出させることを特徴とする請求項1記載の車両用ディスクブレーキ装置。
  3. 前記位置決め部は、前記位置決め用当接面と当接する当接部が円弧状に突出して形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ディスクブレーキ装置。
  4. 前記ワイヤガイドアームは、前記回動レバーに当接して前記回動レバーの回動を規制する規制部を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の車両用ディスクブレーキ装置。
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