以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る電子機器の一例である携帯電話装置1の外観斜視図を示す。なお、図1は、いわゆる折り畳み型の携帯電話装置の形態を示しているが、本発明に係る携帯電話装置の形態としては特にこれに限られない。例えば、両筐体を重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(ターンタイプ)や、操作部と表示部とが一つの筐体に配置され、連結部を有さない形式(ストレートタイプ、フリップタイプ)でも良い。
また、本実施例では、物理的な操作部側筐体部2を備える形態について説明するが、これに限られない。例えば、表示部の表面にタッチスクリーンを搭載し、表示部にソフトキーボードを表示し、タッチスクリーンをタッチ操作することによって文字の入力等が行われる構成でも良い。
携帯電話装置1は、操作部側筐体部2と、表示部側筐体部3とを備えて構成される。操作部側筐体部2は、表面部10に、操作部11と、携帯電話装置1の使用者が通話時に発した音声が入力されるマイク12とを備えて構成される。操作部11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための操作キー14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作キー15と、から構成されている。
また、表示部側筐体部3は、表面部20に、各種情報を表示するための表示部21と、通話の相手側の音声を出力する第1のスピーカ22と、音楽等を出力する第2のスピーカ23を備えて構成されている。なお、表示部21は、各種情報を表示できる構成であれば良く、LCD(Liquid Crystal Display)や、有機ELパネル等が該当する。
また、操作部側筐体部2の上端部と表示部側筐体部3の下端部とは、ヒンジ機構4を介して連結されている。また、携帯電話装置1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを互いに開いた状態(開放状態)にしたり、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを折り畳んだ状態(折畳み状態)にしたりできる。
また、図2は、携帯電話装置1の機能を示す機能ブロック図である。携帯電話装置1は、図2に示すように、操作部11と、マイク12と、メインアンテナ40と、RF回路部41と、表示制御部42と、音声処理部43と、メモリ44と、制御部45と、再生部46が操作部側筐体部2に備えられ、表示部21と、第1のスピーカ22と、第2のスピーカ23と、ドライバIC24とが表示部側筐体部3に備えられている。
メインアンテナ40は、第1の使用周波数帯(例えば、800MHz)で基地局等と通信を行い、GPS通信のための第2の使用周波数帯(例えば、1.5GHz)に対応できるデュアルバンド対応構成である。なお、本実施の形態では、第1の使用周波数帯として、800MHzとしたが、これ以外の周波数帯であっても良い。また、メインアンテナ40は、第1の使用周波数帯で外部装置と通信を行い、GPS通信のための第2の使用周波数帯に対応できるアンテナを別途設けても良い。
RF回路部41は、メインアンテナ40によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号を制御部45に供給する。そして、制御部45から供給された信号を変調処理し、メインアンテナ40を介して外部装置(基地局)に送信する。また、その一方で、メインアンテナ40によって受信している信号の強度を制御部45に通知する。また、メインアンテナ40とRF回路部41を総括して、通信部50という。
表示制御部42は、制御部45の制御にしたがって、所定の画像処理を行い、処理後の画像データをドライバIC24に出力する。ドライバIC24は、表示制御部42から供給された画像データをフレームメモリに蓄え、所定のタイミングで表示部21に出力する。
音声処理部43は、制御部45の制御にしたがって、RF回路部41から供給された信号に対して所定の音声処理を行い、処理後の信号を第1のスピーカ22に出力する。第1のスピーカ22は、音声処理部43から供給された信号を外部に出力する。
また、音声処理部43は、制御部45の制御にしたがって、マイク12から入力された信号を処理し、処理後の信号をRF回路部41に出力する。RF回路部41は、音声処理部43から供給された信号に所定の処理を行い、処理後の信号をメインアンテナ40に出力する。
メモリ44は、例えば、ワーキングメモリを含み、制御部45による演算処理に利用される。また、メモリ44には、複数のアプリケーションや当該アプリケーションが必要とする各種のテーブルや、音楽データや、映画データ等が記憶されている。また、メモリ44は、着脱可能な外部メモリを兼ねていても良い。
再生部46は、例えば、メモリ44に格納されている映画データに対して再生処理を行い、同期をとって、再生処理後の映像信号を表示制御部42に供給し、音声信号を第2のスピーカ23に供給する。
制御部45は、携帯電話装置1の全体を制御しており、中央処理装置(CPU)等を用いて構成される。ここで、操作部11によるキー操作に応じた制御部45の制御動作について説明する。制御部45は、原則的に現在アクティブに起動されているアプリケーションに応じて、操作部11を構成する各キー(機能設定操作キー13、操作キー14、決定操作キー15)に割り当てる記号や機能を変化させる。
また、メモリ44には、複数のキーアサインテーブルが格納されており、制御部45は、起動されているアプリケーションに応じて、参照するキーアサインテーブルを切り替え、操作部11から送信されてくるキーの情報(例えば、各キーに固有に割り当てられているID情報等)に基づいて所定のキーアサインテーブルを参照し、所定の処理を実行する。
また、携帯電話装置1では、通信の待ち受け状態(待受画面が表示されている状態)において、キー操作が行われた場合に、当該キーに割り当てられている複数の記号(例えば、数字や文字)のそれぞれを、例えば、別々の画面領域に並列的に表示する機能を有している。ここで、待受画面が表示されている状態とは、主電源が投入され、通信セッションの確立処理が終了し、通信の待ち受けや、メールアプリケーション等の起動が可能になっている状態をいう。
例えば、制御部45は、待受画面100が表示されている状態において(図3(a))、操作キー14の第2行左列のキー(数字の「1」等が印刷されているキー)が2回押下され、その後、操作キー14の第3行左列のキー(数字の「4」等が印刷されているキー)が1回押下され、当該押下に応じてキーの位置情報が入力された場合、メモリ44に格納されている文字のキーアサインテーブルを参照して文字表示領域101に文字列「いた」を表示し、かつ、メモリ44に格納されている数字のキーアサインテーブルを参照して数字表示領域102に数字列「114」を表示させる(図3(b))。
また、制御部45は、文字表示領域101に表示されている文字の変換候補を変換候補表示領域103に表示する。具体的には、制御部45は、図3(b)に示すように、文字表示領域101に表示されている「いた」に対する変換候補として、「いた」、「板」を変換候補表示領域103に表示する。なお、本実施例では、変換候補表示領域103は、文字表示領域101の下部に表示されるものとして説明するが、この表示位置に限られない。
また、制御部45は、文字表示領域101に「いた」を表示し、数字表示領域102に「114」を表示している状態において、変換機能が操作された場合(例えば、決定操作キー15の上下キーが操作された場合)、文字表示領域101に表示されている「いた」に対して変換処理を行う。また、制御部45は、文字表示領域101に「いた」を表示し、数字表示領域102に「114」を表示している状態において、発信の操作がされた場合(例えば、操作キー14のオンフックボタンが選択された場合)、数字表示領域102に表示されている「114」を電話番号として発信処理を行う。
このように構成される携帯電話装置1は、操作性の向上を図る機能を有している。以下に、上述した機能を発揮するための構成について詳細に説明する。
表示部21は、図4に示すように、文字を表示する文字表示領域101と、複数のアプリケーションの中から一のアプリケーションを選択するためのアプリケーション選択領域104とを表示する。なお、図4において、アプリケーション選択領域104には、複数のアプリケーションとして、3つのアプリケーションのショートカットアイコン(AP1、AP2及びAP3)を示しているが、3つに限られない。また、アプリケーション選択領域104は、スクロール表示等を利用して、複数のアプリケーションが選択可能なように構成されても良い。
制御部45は、アプリケーション選択領域104の中で選択されたアプリケーションにより、文字表示領域101に表示されている文字を用いた処理を実行する。また、制御部45は、文字表示領域101及びアプリケーション選択領域104とともに、文字を用いた処理結果を表示部21に表示する。
具体的には、制御部45は、文字表示領域101に「はつめい」が表示されている状態において、アプリケーション選択領域104から辞書アプリケーションを選択すると、「今までなかったものを新たに考え出すこと。・・・」という処理結果を、文字表示領域101及びアプリケーション選択領域104とともに表示する。なお、文字表示領域101に表示される文字は、ユーザが操作キー14を操作して入力するものでも良いし、メモリ44に記憶されているテキストデータを読み出し、当該テキストデータに入力されているものでも良いし、インターネットを利用して閲覧したWebページから読み込んだものでも良い。
このようにして、携帯電話装置1は、文字表示領域101に表示された文字を用いて処理した結果を別のページ(画面)に切り替えて表示せずに、文字表示領域101及びアプリケーション選択領域104とともに表示することができる。よって、携帯電話装置1は、利用した文字と、複数のアプリケーションの中から処理したアプリケーションと、その処理の結果を、ひと目で把握させることができ、操作性の向上を図ることができる。
また、上述では、携帯電話装置1の構成と動作について説明したが、これに限られず、各構成要素を備え、操作性を向上するための方法や、プログラムとして構成されても良い。
制御部45は、文字を用いた処理結果が表示された状態で、選択されたアプリケーションとは異なるアプリケーションが新たに選択された場合に、新たに選択されたアプリケーションにより、文字表示領域101に表示されている文字を用いた処理を実行して、当該文字を用いた処理結果を表示部21に表示する構成でも良い。
なお、以下では、アプリケーション選択領域104には、図5に示すように、辞書アプリケーションと、和英辞典アプリケーションと、英和辞典アプリケーションを起動するためのアイコンがそれぞれ表示されているものとする。
制御部45は、文字表示領域101に「はつめい」が表示されている状態において、アプリケーション選択領域104から辞書アプリケーションが選択されると、例えば、「今までなかったものを新たに考え出すこと。・・・」という処理結果を表示する。
そして、制御部45は、この状態で、アプリケーション選択領域104から和英辞典アプリケーションが選択されると、例えば、「今までなかったものを新たに考え出すこと。・・・」に変えて「invention」という処理結果を表示する。
このようにして、携帯電話装置1は、文字表示領域101に表示された文字を用いて処理した結果を別のページ(画面)に切り替えて表示せずに、文字表示領域101及びアプリケーション選択領域104とともに表示することができる。よって、携帯電話装置1は、アプリケーションの選択を変更するだけで、同じ文字について、様々な処理結果をひと目で得ることができ、操作性の向上を図ることができる。
表示部21は、図6に示すように、文字表示領域101とアプリケーション選択領域104とともに、数字を表示する数字表示領域102を表示する。制御部45は、文字表示領域101に表示されている文字又は数字表示領域102に表示されている数字を処理の対象として選択し、処理の対象として選択されなかった側の表示領域に処理結果を表示する構成でも良い。
具体的には、制御部45は、キー操作にしたがって、文字表示領域101に「はつめい」が表示され、数字表示領域102に「6444777711」が表示されている状態において、アプリケーション選択領域104から辞書アプリケーションが選択された場合には、以下のように動作する。制御部45は、文字表示領域101に表示されている「はつめい」に基づいて、「今までなかったものを新たに考え出すこと。・・・」という処理結果を数字表示領域102に表示する。
また、制御部45は、キー操作にしたがって、文字表示領域101に「あを」が表示され、数字表示領域102に「100」が表示されている状態において、アプリケーション選択領域104から両替アプリケーションが選択された場合には、以下のように動作する。制御部45は、数字表示領域102に表示されている「100」に基づいて、「0.96ユーロ」という処理結果を文字表示領域101に表示する。なお、両替アプリケーションは、様々な通貨間の価値を換算するためのアプリケーションであって、日本円からユーロへの変換のみに限られない。
このようにして、携帯電話装置1は、文字表示領域101に表示された文字、又は数字表示領域102に表示された数字のいずれかを処理の対象として選択し、アプリケーションによって処理された結果を処理の対象とされなかった側の表示領域に表示するので、表示領域を有効に活用することができる。また、携帯電話装置1は、利用した文字又は数字と、処理したアプリケーションと、その処理の結果を、ひと目で把握させることができ、操作性の向上を図ることができる。
なお、アプリケーション選択領域104に表示されるアプリケーションは、携帯電話装置1の内部又は外部のデータベースを利用して、文字表示領域101や数字表示領域102に表示される文字等に基づいて、情報(結果)を取得するものであって、例えば、辞書アプリケーションや、翻訳アプリケーションや、両替アプリケーションや、インターネットを利用した検索用アプリケーション等が該当する。
また、本実施例では、辞書アプリケーション、翻訳アプリケーション及び検索用アプリケーションは、文字表示領域101に表示されている文字等を利用し、両替アプリケーションは、数字表示領域102に表示されている数字を利用するものとして説明するが、これに限られない。例えば、アプリケーションを選択後に、文字表示領域101又は数字表示領域102のいずれかを選択する構成でも良い。
また、携帯電話装置1は、上述したように、文字及び数字が割り当てられている複数の操作キー14を有している。制御部45は、操作キー14が操作されると、操作された操作キー14に対応する文字を文字表示領域101に表示し、かつ操作された操作キー14に対応する数字を数字表示領域102に表示する構成でも良い。
なお、操作キー14には、直接的に文字及び数字が割り当てられていなくても良く、固有のID情報が割り当てられている構成でも良い。この構成の場合には、制御部45は、操作キー14からID情報が送信されたときに、所定のキーアサインテーブルを参照して、当該ID情報に対応する文字を文字表示領域101に表示し、また、当該ID情報に対応する数字を数字表示領域に表示する。
具体的には、制御部45は、図7(a)、(b)に示すように、待受画面(通信の待受状態であって、メールアプリケーション等が起動していない状態)100から、キー操作を行った場合に、キーに対応する文字と数字をそれぞれ異なる表示領域に表示する。その後、制御部45は、アプリケーション選択領域104の中から選択されたアプリケーションに応じて、文字表示領域101に表示されている文字、又は数字表示領域102に表示されている数字を利用して処理を実行する。そして、制御部45は、処理の結果を処理の対象とされなかった側の表示領域に表示する。
このようにして、携帯電話装置1は、表示領域を有効に活用することができる。また、携帯電話装置1は、利用した文字又は数字と、処理したアプリケーションと、その処理の結果を、ひと目で把握させることができ、操作性の向上を図ることができる。
また、表示部21は、図8に示すように、文字表示領域101とアプリケーション選択領域104とともに、文字表示領域101に表示されている文字の変換候補を表示する変換候補表示領域103を表示する。制御部45は、アプリケーション選択領域104の中で選択されたアプリケーションにより、変換候補表示領域103の中で選択された文字の変換候補を用いた処理を実行する構成でも良い。
具体的には、図9(a)に示すように、キー操作にしたがって、文字表示領域101に「あ」が表示され、変換候補表示領域103に「あ」の変換候補(「明日」、「朝」、「あなた」)が表示され、数字表示領域102に「1」が表示され、変換候補表示領域103の「明日」が選択されている状態において、アプリケーション選択領域104から辞書アプリケーションが選択された場合には、制御部45は、以下のように動作する。制御部45は、図9(b)に示すように、変換候補表示領域103の「明日」に基づいて、「今日の次の日。明日(みょうにち)」という処理結果を数字表示領域102に表示する。
また、図9(c)に示すように、キー操作にしたがって、文字表示領域101に「あ」が表示され、変換候補表示領域103に「あ」の変換候補(「明日」、「朝」、「あなた」)が表示され、数字表示領域102に「1」が表示され、変換候補表示領域103の「朝」が選択されている状態において、アプリケーション選択領域104から辞書アプリケーションが選択された場合には、制御部45は、以下のように動作する。制御部45は、図9(d)に示すように、変換候補表示領域103の「朝」に基づいて、「夜が明けてからしばらくの間。」という処理結果を数字表示領域102に表示する。
また、図10(a)に示すように、キー操作にしたがって、文字表示領域101に「あ」が表示され、変換候補表示領域103に「あ」の変換候補(「明日」、「朝」、「あなた」)が表示され、数字表示領域102に「1」が表示され、変換候補表示領域103の「明日」が選択されている状態において、アプリケーション選択領域104から和英辞書アプリケーションが選択された場合には、制御部45は、以下のように動作する。制御部45は、図10(b)に示すように、変換候補表示領域103の「明日」に基づいて、「tomorrow」という処理結果を数字表示領域102に表示する。
また、図10(c)に示すように、キー操作にしたがって、文字表示領域101に「あ」が表示され、変換候補表示領域103に「あ」の変換候補(「明日」、「朝」、「あなた」)が表示され、数字表示領域102に「1」が表示され、変換候補表示領域103の「朝」が選択されている状態において、アプリケーション選択領域104から和英辞書アプリケーションが選択された場合には、制御部45は、以下のように動作する。制御部45は、図10(d)に示すように、変換候補表示領域103の「朝」に基づいて、「morning」という処理結果を数字表示領域102に表示する。
また、図11(a)に示すように、キー操作にしたがって、文字表示領域101に「あを」が表示され、変換候補表示領域103に「あを」の変換候補(「アヲ」)が表示され、数字表示領域102に「100」が表示されている状態において、アプリケーション選択領域104から両替アプリケーション(円から米ドルへの変換)が選択された場合には、制御部45は、以下のように動作する。制御部45は、図11(d)に示すように、数字表示領域102の「100」に基づいて、米ドルに換算した値である「1.30ドル」を文字表示領域101に表示する。
また、図11(c)に示すように、キー操作にしたがって、文字表示領域101に「あを」が表示され、変換候補表示領域103に「あを」の変換候補(「アヲ」)が表示され、数字表示領域102に「100」が表示されている状態において、アプリケーション選択領域104から両替アプリケーション(円からユーロへの変換)が選択された場合には、制御部45は、以下のように動作する。制御部45は、図11(d)に示すように、数字表示領域102の「100」に基づいて、ユーロに換算した値である「0.96ユーロ」を文字表示領域101に表示する。なお、両替アプリケーションは、変換前後の通貨を自由に設定できるものとする。
また、図12(a)に示すように、キー操作にしたがって、文字表示領域101に「ant」が表示され、変換候補表示領域103に「ant」の変換候補(「ant」、「ant bear」)が表示され、数字表示領域102に「2668」が表示され、変換候補表示領域103の「ant」が選択されている状態において、アプリケーション選択領域104からdicアプリケーション(英英辞典アプリケーション)が選択された場合には、制御部45は、以下のように動作する。制御部45は、図12(b)に示すように、変換候補表示領域103の「ant」に基づいて、「a small insect that lives in highly organized groups.」という処理結果を数字表示領域102に表示する。
また、図12(c)に示すように、キー操作にしたがって、文字表示領域101に「ant」が表示され、変換候補表示領域103に「ant」の変換候補(「ant」、「ant bear」)が表示され、数字表示領域102に「2668」が表示され、変換候補表示領域103の「ant bear」が選択されている状態において、アプリケーション選択領域104からdicアプリケーションが選択された場合には、制御部45は、以下のように動作する。制御部45は、図12(d)に示すように、変換候補表示領域103の「ant bear」に基づいて、「a large anteater」という処理結果を数字表示領域102に表示する。
また、図13(a)に示すように、キー操作にしたがって、文字表示領域101に「ant」が表示され、変換候補表示領域103に「ant」の変換候補(「ant」、「ant bear」)が表示され、数字表示領域102に「2668」が表示され、変換候補表示領域103の「ant」が選択されている状態において、アプリケーション選択領域104からEJ−dicアプリケーション(英和辞典アプリケーション)が選択された場合には、制御部45は、以下のように動作する。制御部45は、図13(b)に示すように、変換候補表示領域103の「ant」に基づいて、「虫、アリ(蟻)」という処理結果を数字表示領域102に表示する。
また、図13(c)に示すように、キー操作にしたがって、文字表示領域101に「ant」が表示され、変換候補表示領域103に「ant」の変換候補(「ant」、「ant bear」)が表示され、数字表示領域102に「2668」が表示され、変換候補表示領域103の「ant bear」が選択されている状態において、アプリケーション選択領域104からEJ−dicアプリケーションが選択された場合には、制御部45は、以下のように動作する。制御部45は、図13(d)に示すように、変換候補表示領域103の「ant bear」に基づいて、「動、1.オオアリクイ、2.ツチブタ」という処理結果を数字表示領域102に表示する。
上述は、携帯電話装置1による動作の一例を示したものであって、これに限られない。
例えば、文字表示領域101に入力した文字列を利用して処理した結果を数字表示領域102に表示する一例について以下に説明する。
制御部45は、文字表示領域101に「よこ」が入力され、変換候補表示領域103の中から「横浜太郎」が選択され、アプリケーション選択領域104から誕生日アプリケーションが選択された場合には、例えば、アドレス帳を参照し、横浜太郎の誕生日(7月15日)を抽出し、「0715」を数字表示領域102に表示する。
また、制御部45は、文字表示領域101に「かが」が入力され、変換候補表示領域103の中から「加賀原」が選択され、アプリケーション選択領域104から郵便番号検索アプリケーションが選択された場合には、例えば、インターネットを利用して所定のWebページにアクセスし、神奈川県横浜市都筑区加賀原の郵便番号(224−0055)を抽出し、「2240055」を数字表示領域102に表示する。
また、制御部45は、文字表示領域101に「いて」が入力され、変換候補表示領域103の中から「射手座」が選択され、アプリケーション選択領域104から星座アプリケーションが選択された場合には、例えば、インターネットを利用して所定のWebページにアクセスし、射手座の誕生日(11月23日12月22日)を抽出し、「1123−1222」を数字表示領域102に表示する。
また、制御部45は、文字表示領域101に「もり」が入力され、変換候補表示領域103の中から「森」が選択され、アプリケーション選択領域104から画数アプリケーションが選択された場合には、例えば、インターネットを利用して所定のWebページにアクセスし、森の画数(13画)を抽出し、「13」を数字表示領域102に表示する。
また、制御部45は、文字表示領域101に「ひまわ」が入力され、変換候補表示領域103の中から「ひまわり」が選択され、アプリケーション選択領域104から花言葉アプリケーションが選択された場合には、例えば、インターネットを利用して所定のWebページにアクセスし、ひまわりの花言葉(崇拝)を抽出し、「崇拝」を数字表示領域102に表示する。
つぎに、数字表示領域102に入力した数字列を利用して処理した結果を文字表示領域101に表示する一例について以下に説明する。
制御部45は、数字表示領域102に「117」が入力され、文字表示領域101に「いま」が表示され、変換候補表示領域103に「今」が表示され、アプリケーション選択領域104から緊急連絡先アプリケーションが選択された場合には、例えば、インターネットを利用して所定のWebページにアクセスし、電話番号117番に対応するサービス(時報)を取得し、「時報」を文字表示領域101に表示する。
また、制御部45は、数字表示領域102に「7」が入力され、文字表示領域101に「ま」が表示され、変換候補表示領域103に「また」が表示され、アプリケーション選択領域104から暦アプリケーションが選択された場合には、例えば、インターネットを利用して所定のWebページにアクセスし、7月の情報を取得し、「文月(ふみづき、ふづき)、July、Jul.」を文字表示領域101に表示する。
また、制御部45は、数字表示領域102に「4」が入力され、文字表示領域101に「た」が表示され、変換候補表示領域103に「だから」が表示され、アプリケーション選択領域104から誕生石アプリケーションが選択された場合には、例えば、インターネットを利用して所定のWebページにアクセスし、4月の誕生石(ダイヤモンド)を取得し、「ダイヤモンド」を文字表示領域101に表示する。
また、制御部45は、数字表示領域102に「110」が入力され、文字表示領域101に「いわ」が表示され、変換候補表示領域103に「いわゆる」が表示され、アプリケーション選択領域104から長寿の祝アプリケーションが選択された場合には、例えば、インターネットを利用して所定のWebページにアクセスし、110歳の賀寿(珍寿)を抽出し、「珍寿」を文字表示領域101に表示する。
また、制御部45は、数字表示領域102に「4」が入力され、文字表示領域101に「た」が表示され、変換候補表示領域103に「だから」が表示され、アプリケーション選択領域104から震度アプリケーションが選択された場合には、例えば、インターネットを利用して所定のWebページにアクセスし、震度4の解説を抽出し、「ほとんどの人が驚く。歩いている人のほとんどが、揺れを感じる。眠っている人のほとんどが、目を覚ます。」を文字表示領域101に表示する。
また、制御部45は、数字表示領域102に「12」が入力され、文字表示領域101に「あか」が表示され、変換候補表示領域103に「赤」が表示され、アプリケーション選択領域104から2進数計算アプリケーションが選択された場合には、例えば、電卓機能を利用して、12を2進数に変換した値(1100)を算出し、「1100」を文字表示領域101に表示する。
また、制御部45は、数字表示領域102に「30」が入力され、文字表示領域101に「さわ」が表示され、変換候補表示領域103に「爽やか」が表示され、アプリケーション選択領域104からsin算出アプリケーションが選択された場合には、例えば、電卓機能を利用して、sin30を算出し、「0.5」を文字表示領域101に表示する。
また、制御部45は、数字表示領域102に「4」が入力され、文字表示領域101に「た」が表示され、変換候補表示領域103に「だから」が表示され、アプリケーション選択領域104から階乗計算アプリケーションが選択された場合には、例えば、電卓機能を利用して、4の階乗(4!)を算出し、「24」を文字表示領域101に表示する。
また、制御部45は、数字表示領域102に「77」が入力され、文字表示領域101に「み」が表示され、変換候補表示領域103に「皆さん」が表示され、アプリケーション選択領域104から華氏・摂氏換算式アプリケーションが選択された場合には、例えば、電卓機能を利用して、華氏77度を摂氏に換算し、「25」を文字表示領域101に表示する。
このようにして、携帯電話装置1は、文字表示領域101に表示された文字、又は数字表示領域102に表示された数字のいずれかを処理の対象として選択し、アプリケーションによって処理された結果を処理の対象とされなかった側の表示領域に表示するので、表示領域を有効に活用することができる。
また、携帯電話装置1の動作の流れについて、図14に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、以下では、文字表示領域101に表示される文字は、操作キー14により入力されるものとして説明するが、これに限られず、既に文字が入力されているテキストデータの文字を利用しても良い。
ステップST1において、制御部45は、操作キー14が操作された場合に、操作に応じた文字が入力された文字表示領域101と、アプリケーションを選択するためのアプリケーション選択領域104を表示部21に表示する。
ステップST2において、制御部45は、操作キー14によりアプリケーション選択領域104の中から一のアプリケーションが選択されたか否かを判断する。アプリケーションが選択されたと判断した場合(Yes)には、ステップST3に進み、アプリケーションが選択されていないと判断した場合(No)には、処理を終了する。
ステップST3において、制御部45は、ステップST2により選択されたアプリケーションにより文字表示領域101に表示されている文字を用いた処理を実行する。
ステップST4において、制御部45は、ステップST3により処理された結果を表示部21に表示する。例えば、制御部45は、文字表示領域101に「はつめい」が表示されている状態において、アプリケーション選択領域104から辞書アプリケーションが選択された場合、「今までなかったものを新たに考え出すこと。・・・」という処理結果を、文字表示領域101及びアプリケーション選択領域104とともに表示する。
このようにして、携帯電話装置1は、文字表示領域101に表示された文字を用いて処理した結果を別のページ(画面)に切り替えて表示せずに、文字表示領域101及びアプリケーション選択領域104とともに表示することができる。よって、携帯電話装置1は、利用した文字と、処理したアプリケーションと、その処理の結果を、ひと目で把握させることができ、操作性の向上を図ることができる。