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JP5637301B2 - ステータ、及びステータ製造方法 - Google Patents

ステータ、及びステータ製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、一対の直線部と連結部によりU字形状に構成されるセグメントコイルが、ステータコアのスロット内に装着されると共に、前記連結部と反対側に突出している一対の前記直線部の先端部が、円周方向に捻られ、他の前記セグメントコイルの前記直線部と接合されるステータ、及びステータ製造方法に関するものである。
一対の直線部と連結部によりU字形状に構成されるセグメントコイルが、ステータコアのスロット内に装着されると共に、連結部と反対側に突出している一対の直線部の先端部が、円周方向に捻られ、他のセグメントコイルの円周方向に捻られた直線部と接合されるステータ、及びステータ製造方法については、特許文献1に記載されている。
例えば、スロット内導線が10本装着されている場合、内周から数えて、奇数番目のスロット内導線の先端部を時計回りに捻り、偶数番目のスロット内導線の先端部を反時計回りに捻る。この捻り成形は、全周のスロット内導線の先端部に対して行われる。そのため、U相の一のセグメントコイルについて考えたときに、時計回りに捻られた内周から1番目と3番目の先端部の間に、U相の隣のセグメントコイルの内周から2番目の先端部が、反時計回りに捻られて、一のセグメントコイルの1番目と3番目の先端部の間に位置する。
すなわち、U相の一のセグメントコイルの1番目の先端部、U相の隣のセグメントコイルの2番目の先端部、U相の一のセグメントコイルの3番目の先端部が径方向に密に並んだ状態となる。そして、U相の一のセグメントコイルの1番目の先端部と、U相の隣のセグメントコイルの2番目の先端部が端面で、TIG溶接されて接合される。そのときの状態を図19に、ステータの一部平面図で示す。
特開2004−282947号公報
しかしながら、特許文献1の技術には、次のような問題があった。図19に示すように、一のセグメントコイルの1番目の先端部101と、隣のセグメントコイルの2番目の先端部102との先端面をTIG溶接により溶接接合したとき、ビード玉103が導線端面よりはみ出す恐れがあった。ビード玉103が先端部端面よりはみ出した場合に、U相の一のセグメントコイルの3番目の先端部104と接触する恐れがあった。
それを回避するためには、ビード玉103の大きさを正確に制御しなければならないが、そのためには、TIG溶接において、余分かつ正確な制御を必要とするため、製造設備のコストがアップし、ひいては製品コストがアップする問題があった。
本発明は、上記課題を解決して、先端部をTIG溶接するビード玉が大きくなった場合でも、ビード玉が隣接する先端部と接触する恐れのないように、円周方向及び径方向における隙間を確保し得る、ステータ、及びステータ製造方法を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するための本発明の一態様におけるステータは、一対の直線部と連結部によりU字形状に構成されるセグメントコイルが、ステータコアのスロット内に複数本装着されると共に、前記連結部と反対側に突出している一対の前記直線部の先端部のうち、径方向の外周側または内周側から奇数番目に位置する前記先端部が一方向に捻られ、偶数番目に位置する前記先端部が前記一方向と反対方向に捻られ、前記一方向に捻られた前記先端部と、前記反対方向に捻られた前記先端部とが溶接接合されたステータにおいて、前記一方向に捻られた先端部が、径方向の外周向きに成形され、前記反対方向に捻られた先端部が、径方向の内周向きに成形されていることにより、前記一方向に捻られた先端部と前記反対方向に捻られた先端部の少なくとも一部が、同じ円周上にあって溶接接合されていること、最外周に位置する1番目コイルの前記先端部と、最外周から2番目に位置する2番目コイルの前記先端部が、径方向において、前記1番目コイルのスロット内位置である1番目位置と、前記2番目コイルのスロット内位置である2番目位置との間に位置していること、最外周から3番目に位置する3番目コイルの前記先端部と、最外周から4番目に位置する4番目コイルの前記先端部が、径方向において、前記3番目コイルのスロット内位置である3番目位置と、前記4番目コイルのスロット内位置である4番目位置との間に位置していること、を特徴とする。
(2)(1)に記載するステータにおいて、前記一方向に捻られた先端部が径方向の外周向きに、前記直線部の径方向の厚みの1/2の長さだけ成形されていること、前記反対方向に捻られた先端部が径方向の内周向きに、前記直線部の径方向の厚みの1/2の長さだけ成形されていること、最外周に位置する1番目コイルの前記先端部と、最外周から2番目に位置する2番目コイルの前記先端部が、径方向において、前記1番目コイルのスロット内位置である1番目位置と、前記2番目コイルのスロット内位置である2番目位置との中間位置にあること、最外周から3番目に位置する3番目コイルの前記先端部と、最外周から4番目に位置する4番目コイルの前記先端部が、径方向において、前記3番目コイルのスロット内位置である3番目位置と、前記4番目コイルのスロット内位置である4番目位置との中間位置にあること、が好ましい。
(3)上記(1)または(2)に記載するステータにおいて、前記一方向に捻られた先端部と前記反対方向に捻られた先端部とが、円周方向の同じ位置にて対向する端面を当接させるように位置していること、が好ましい。
(4)本発明の他の態様におけるステータ製造方法は、一対の直線部と連結部によりU字形状に構成されるセグメントコイルを、ステータコアのスロット内に挿入する挿入工程と、前記連結部と反対側に突出している一対の前記直線部の先端部を、捻り円環の円環溝に係合させて、前記捻り円環を回転させることにより、径方向の外周側または内周側から奇数番目に位置する前記先端部を一方向に捻り、偶数番目に位置する前記先端部を、前記一方向と反対方向に捻って成形を行う捻り工程と、前記一方向に捻られた先端部と、前記反対方向に捻られた先端部とを溶接する溶接工程と、を有するステータ製造方法において、前記捻り工程により、前記一方向に捻られた先端部と、前記反対方向に捻られた先端部とが、円周方向において隣り合う位置に捻り成形されていること、前記捻り工程の後に、前記一方向に捻られた先端部を径方向の外周向きに成形し、前記反対方向に捻られた先端部を径方向の内周向きに成形する径方向成形工程を有すること、前記径方向成形工程では、内周方向治具が、最外周に位置する1番目コイルの先端部と、最外周から3番目に位置する3番目コイルの前記先端部とを、径方向の内周向き塑性変形させ、外周方向治具が、最外周から2番目に位置する2番目コイルの先端部と、最外周から4番目に位置する4番目コイルの前記先端部とを、径方向の外周向き塑性変形させること、を特徴とする。
(5)上記(4)に記載するステータ製造方法において、前記径方向成形工程では、前記一方向に捻られた先端部が径方向の外周向きに、前記直線部の径方向の厚みの1/2の長さだけ成形すること、前記反対方向に捻られた先端部が径方向の内周向きに、前記直線部の径方向の厚みの1/2の長さだけ成形すること、径方向成形工程後、最外周に位置する1番目コイルの前記先端部と、最外周から2番目に位置する2番目コイルの前記先端部が、径方向において、前記1番目コイルのスロット内位置である1番目位置と、前記2番目コイルのスロット内位置である2番目位置との中間位置にあること、径方向成形工程後、最外周から3番目に位置する3番目コイルの前記先端部と、最外周から4番目に位置する4番目コイルの前記先端部が、径方向において、前記3番目コイルのスロット内位置である3番目位置と、前記4番目コイルのスロット内位置である4番目位置との中間位置にあること、が好ましい。(6)上記(4)または(5)に記載するステータ製造方法において、前記一方向に捻られた先端部と前記反対方向に捻られた先端部とが、円周方向の同じ位置にて対向する端面を当接させるように位置していること、が好ましい。
本発明に係る、ステータ、及びステータ製造方法は、以下のような作用、効果を奏する。
上記(1)に記載された構成により、従来、先端部は、円周方向で隙間が大きく、径方向で隙間がほとんどなかったのに対して、円周方向の隙間を小さくして、径方向で隙間を形成させたので、溶接する一対の先端部の全周囲に適度な隙間を形成することができるため、ビード玉が大きくなっても、隣接する先端部にビード玉が接触する恐れがない。そのため、ビード玉の大きさを正確に制御する必要がないため、制御装置のコストダウンが実現できる。
上記(2)に記載された構成により、溶接する一対の先端部の全周囲に、ほぼ均一な隙間を形成することができるため、ビード玉が大きくなっても、隣接する先端部にビード玉が接触する恐れがない。そのため、ビード玉の大きさを正確に制御する必要がないため、制御装置のコストダウンが実現できる。
上記(4)に記載された構成により、従来、先端部は、円周方向で隙間が大きく、径方向で隙間がほとんどなかったのに対して、円周方向の隙間を小さくして、径方向で隙間を形成させたので、溶接する一対の先端部の全周囲に適度な隙間を形成することができるため、ビード玉が大きくなっても、隣接する先端部にビード玉が接触する恐れがない。そのため、ビード玉の大きさを正確に制御する必要がないため、制御装置のコストダウンが実現できる。
上記(5)に記載された構成により、溶接する一対の先端部の全周囲に、ほぼ均一な隙間を形成することができるため、ビード玉が大きくなっても、隣接する先端部にビード玉が接触する恐れがない。そのため、ビード玉の大きさを正確に制御する必要がないため、制御装置のコストダウンが実現できる。
ステータの一部平面図である。 図1の側面図である。 図2の一箇所のスロット内導線の側面図である。 捻り成形後のステータの一部平面図である。 図4の側面図である。 図4の一箇所のスロット内導線の側面図である。 径方向成形工程を説明するためのステータの一部平面図である。 図7の側面図である。 図7の一箇所のスロット内導線の側面図である。 径方向成形工程が終了した状態のステータの一部平面図である。 図10の側面図である。 図10の一箇所のスロット内導線の側面図である。 当接する先端部同士をTIG溶接した状態のステータの一部平面図である。 図13の側面図である。 図13の一箇所のセグメントコイルの側面図である。 セグメントコイルの平面図である。 セグメントコイルの正面図である。 図7の状態でのステータ全体の斜視図である。 図10の状態でのステータ全体の斜視図である。 従来の、当接する先端部同士をTIG溶接した状態のステータの一部平面図である。
本発明のステータを製造するステータ製造方法の実施の形態を、図面に基づいて、詳細に説明する。図1に、各スロット内に10本のスロット内導線S1〜S10が配置されているステータコア11の一部平面図を示す。図1では、捻り円環を省略している。図2に図1の側面図を示す。図2では、見やすくするため、図1のスロットを平面的に等間隔で図示している。図3は、図2の1箇所のスロット内導線Sの側面図である。
本実施例のステータコア11は、48箇所のスロットTS1〜TS48を備えており、各スロットTS1〜TS48内に10本のスロット内導線S1〜S10が装着されている。本実施例で使用しているセグメントコイル9の一例を図16A、図16Bに示す。図16Bは、セグメントコイル9の正面図であり、図16Aは、図16Bの平面図である。セグメントコイル9は断面が、縦約1.8mm、横約3.3mmの平角形状の銅線の表面に被覆が形成された導線を成形したものである。セグメントコイル9は、2本の直線部A1、A2と、直線部A1と直線部A2とを連結する連結部12を備えている。連結部12の中間位置にレーンチェンジを行うための段差部12aが形成されている。図16Aに示すセグメントコイル9の形状は、一例であり、本実施例では、少しずつ形状の異なる10種類のセグメントコイル9を使用している。
図1に示すように、ティースT21とティースT22の間のスロットTS22に、U相第1コイルU1の第1セグメント群Aのうち、片側の10本の直線部A1を構成するU1A1S1〜U1A1S10が、外周側から内周側に重ねて配置されている。ティースT22とティースT23の間のスロットTS23に、U相第2コイルU2の第1セグメント群Aのうち、片側の10本の直線部A1を構成するU2A1S1〜U2A1S10が、外周側から内周側に重ねて配置されている。
ティースT23とティースT24の間のスロットTS24に、V相第1コイルV1の第1セグメント群Aのうち、片側の10本の直線部A1を構成するV1A1S1〜V1A1S10が、外周側から内周側に重ねて配置されている。ティースT24とティースT25の間のスロットTS25に、V相第2コイルV2の第1セグメント群Aのうち、片側の10本の直線部A1を構成するV2A1S1〜V2A1S10が、外周側から内周側に重ねて配置されている。
ティースT25とティースT26の間のスロットTS26に、W相第1コイルW1の第1セグメント群Aのうち、片側の10本の直線部A1を構成するW1A1S1〜W1A1S10が、外周側から内周側に重ねて配置されている。ティースT26とティースT27の間のスロットTS27に、W相第2コイルW2の第1セグメント群Aのうち、片側の10本の直線部A1を構成するW2A1S1〜W2A1S10が外周側から内周側に重ねて配置されている。
ティースT27とティースT28の間のスロットTS28には、U相第1コイルU1の第1セグメントコイル群Aの他方の10本の直線部A2を構成するU1A2S1〜U1A2S10が、外周側から内周側に重ねて配置されている。10本のセグメントコイル9により各々、U相第1コイルU1、U相第2コイルU2、V相第1コイルV1、V相第2コイルV2、W相第1コイルW1、及びW相第2コイルW2が構成されている。
そして、U相第1コイルU1、U相第2コイルU2、V相第1コイルV1、V相第2コイルV2、W相第1コイルW1、及びW相第2コイルW2の6個のコイルは、各々4個のセグメントコイル群より構成されている。48スロットには、U相第1コイルU1として、セグメントコイル群U1A、U1B、U1C、U1Dが、スロットTS22(U1A1)、TS28(U1A2)、TS34(U1B1)、TS40(U1B2)、TS46(U1C1)、TS4(U1C2)、TS10(U1D1)、及びTS16(U1D2)の8箇所に挿入されている。また、U相第2コイルとして、セグメントコイル群U2A、U2B、U2C、U2Dが、スロットTS23(U2A1)、TS29(U2A2)、TS35(U2B1)、TS41(U2B2)、TS47(U2C1)、TS5(U2C2)、TS11(U2D1)、及びTS17(U2D2)の8箇所に挿入されている。
同様に、V相第1コイルV1として、セグメントコイル群V1A、V1B、V1C、V1Dが、スロットTS24(V1A1)、TS30(V1A2)、TS36(V1B1)、TS42(V1B)、TS48(V1C1)、TS6(V1C2)、TS12(V1D1)、TS18(V1D2)の8箇所に挿入されている。また、V相第2コイルとして、セグメントコイル群V2A、V2B、V2C、V2Dが、スロットTS25(V2A1)、TS31(V2A2)、TS37(V2B1)、TS43(V2B2)、TS1(V2C1)、TS7(V2C2)、TS13(V2D1)、及びTS19(V2D2)の8箇所に挿入されている。
同様に、W相第1コイルW1として、セグメントコイル群W1A、W1B、W1C、W1Dが、スロットTS26(W1A1)、TS32(W1A2)、TS38(W1B1)、TS44(W1B2)、TS2(W1C1)、TS8(W1C2)、TS14(W1D1)、及びTS20(W1D2)の8箇所に挿入されている。また、W相第2コイルとして、セグメントコイル群W2A、W2B、W2C、W2Dが、スロットTS27(W2A1)、TS33(W2A2)、TS39(W2B1)、TS45(W2B2)、TS3(W2C1)、TS9(W2C2)、TS15(W2D1)、及びTS21(W2D2)の8箇所に挿入されている。各セグメントコイル群が、一対10本、計20本の直線部を備えるため、6個のコイルが、その4倍で、合計480本の直線部となり、48個のスロットTS1〜TS48に対して、10本ずつ配置される。
ここで、U相の分布巻きコイルを形成するためには、U相第1コイルのセグメントコイル群U1A、U1B、U1C、U1Dの各々の内部で内部接続すると共に、U相第1コイルU1の4個のセグメントコイル群U1A、U1B、U1C、U1Dを順次接続する必要がある。同様に、U相第2コイルのセグメント群U2A、U2B、U2C、U2Dを順次接続する必要がある。
さらに、U相第1コイルU1DとU相第2コイルU2Aとを接続する必要がある。同様に、V相の分布巻きコイルを形成するためには、V相第1コイルV1Dと、V相第2コイルV2AをU相と同様に接続する必要がある。同様に、W相の分布巻きコイルを形成するためには、W相第1コイルW1D、W相第2コイルW2AをU相と同様に接続する必要がある。
具体的には、一例として、U相第1コイルの片側の直線部U1A1のスロット内導線U1A1S1と、他方の直線部U1A2のスロット内導線U1A2S2とを接続する必要がある。そのためには、スロット内導線U1A1S1のステータコアから突出している先端部を図1に矢印で示すように、反時計周りに捻り成形し、スロット内導線U1A2S2のステータコアから突出している先端部を時計回りに捻り成形して、両者を近づけて溶接接合する必要がある。そのための捻り工程を、以下説明する。
図2に示すように、スロット内導線U1A1S1、U2A1S1、V1A1S1、V2A1S1、W1A1S1、W2A1S1、U1A2S1の先端部は、捻り円環Eの円環溝E1N1〜E1N7に係合されている。図3に示すように、捻り円環Eは、直径の異なる10個の捻り円環E1〜E10を同心円状に備えている。最外周に位置するのが、捻り円環E1であり、最内周に位置するのが、捻り円環E10である。
捻り円環E1〜E10には、各々48個の円環溝N1〜N48が形成されている。図2に示すように、スロット内導線U1A1S1の先端部は、捻り円環E1の円環溝E1N1に係合し、スロット内導線U2A1S1の先端部は、捻り円環E1の円環溝E1N2に係合し、スロット内導線V1A1S1の先端部は、捻り円環E1の円環溝E1N3に係合し、スロット内導線V2A1S1の先端部は、捻り円環E1の円環溝E1N4に係合し、スロット内導線W1A1S1の先端部は、捻り円環E1の円環溝E1N5に係合し、スロット内導線W2A1S1の先端部は、捻り円環E1の円環溝E1N6に係合し、スロット内導線U1A2S1の先端部は、捻り円環E1の円環溝E1N7に係合している。
また、図3に示すように、U相第1コイルU1の第1セグメント群Aの片側の直線部11Aの10本のスロット内導線の直線部U1A1S1〜U1A1S10では、直線部U1A1S1は、捻り円環E1の円環溝E1Nに、直線部U1A1S2は、捻り円環E2の円環溝E2Nに、直線部U1A1S3は、捻り円環E3の円環溝E3Nに、直線部U1A1S4は、捻り円環E4の円環溝E4Nに、直線部U1A1S5は、捻り円環E5の円環溝E5Nに、直線部U1A1S6は、捻り円環E6の円環溝E6Nに、直線部U1A1S7は、捻り円環E7の円環溝E7Nに、直線部U1A1S8は、捻り円環E8の円環溝E8Nに、直線部U1A1S9は、捻り円環E9の円環溝E9Nに、直線部U1A1S10は、捻り円環E10の円環溝E10Nに係合している。
捻り円環E1、E3、E5、E7、E9は、各円環溝E1N、E3N、E5N、E7N、E9Nに、スロット内導線S1、S3、S5、S7、S9の先端部Mを係合させた状態で、図1において、反時計回りに回転して、スロット内導線Sのステータコアから突出している先端部Mを反時計回りに捻り成形する。
それらとは逆に、捻り円環E2、E4、E6、E8、E10は、各円環溝E2N、E4N、E6N、E8N、E10Nに、スロット内導線S2、S4、S6、S8、S10の先端部Mを係合させた状態で、図1において、時計回りに回転して、スロット内導線Sのステータコアから突出している先端部Mを時計回りに捻り成形する。捻り工程では、図では省略しているが、ステータコアのティースTの上面にカフサを差し込んで、カフサの上端面にスロット内導線Sを当接させて変形させるポイントとしている。
捻り成形した後のスロット内導線Sの状態を図4〜図6に示す。図4は、図1に対応し、図5は、図2に対応し、図6は、図3に対応している。図5では、見やすくするため、図4のスロットを平面的に等間隔で図示している。図4、5に示すように、U相第1コイルU1の第1セグメントコイル群Aの片側の直線部U1A1の最外周に位置するスロット内導線U1A1S1の先端部U1A1S1Mが、反時計回りに捻られ、他方の直線部U1A2の外周から2番目のスロット内導線U1A2S2の先端部U1A2S2Mが、時計回りに捻られている。先端部U1A1S1Mの反時計回り側端面と、先端部U1A2S2Mの時計回り側端面とは、円周方向でほぼ同じ直線上に位置している。すなわち、両端面は、円周方向でわずかな隙間を有する位置に捻り成形されている。
同様に、U相第1コイルU1の第1セグメントコイル群Aの片側の直線部U1A1の外周から3番目に位置するスロット内導線U1A1S3の先端部U1A1S3Mが、反時計回りに捻られ、他方の直線部U1A2の外周から4番目のスロット内導線U1A2S4の先端部U1A2S4Mが、時計回りに捻られている。先端部U1A1S3Mの反時計回り側端面と、先端部U1A2S4Mの時計回り側端面とは、円周方向でほぼ同じ直線上に位置している。
同様に、U相第1コイルU1の第1セグメントコイル群Aの片側の直線部U1A1の外周から5番目に位置するスロット内導線U1A1S5の先端部U1A1S5Mが、反時計回りに捻られ、他方の直線部U1A2の外周から6番目のスロット内導線U1A2S6の先端部U1A2S6Mが、時計回りに捻られている。先端部U1A1S5Mの反時計回り側端面と、先端部U1A2S6Mの時計回り側端面とは、円周方向でほぼ同じ直線上に位置している。以下、同様なので説明を割愛する。
次に、U相第1コイルU1の第1セグメントコイル群Aの片側の直線部のうち、反時計回りに捻り成形された5本の先端部U1A1S1M、U1A1S3M、U1A1S5M、U1A1S7M、U1A1S9Mを、径方向の内周方向に成形し、他方の直線部のうち、時計回りに捻り成形された5本の先端部U1A2S2M、U1A2S4M、U1A2S6M、U1A2S8M、U1A2S10Mを、径方向の外周方向に成形する径方向成形工程を説明する。
図7〜図9に径方向成形工程図を示す。図7は、図1に対応し、図8は、図2に対応し、図9は、図3に対応している。図7では、内周方向治具F、外周方向治具Gを点線で表している。図8では、見やすくするため、図7のスロットを平面的に等間隔で図示している。また、図7の状態のステータ1の全体斜視図を図17に示す。
図8、図9に示すように、内周方向治具Fに設けられた5箇所の係合溝Faが、5本の先端部U1A1S1M、U1A1S3M、U1A1S5M、U1A1S7M、U1A1S9Mに係合し、外周方向治具Gに設けられた5箇所の係合溝Gaが、5本の先端部U1A2S2M、U1A2S4M、U1A2S6M、U1A2S8M、U1A2S10Mに係合される。
そして、図7に示すように、内周方向治具Fは、径方向の内周向きに移動して、5本の先端部U1A1S1M、U1A1S3M、U1A1S5M、U1A1S7M、U1A1S9Mを径方向の内周向きに塑性変形させる。内周方向治具Fは、先端部Mのスプリングバックを考慮して移動量が決定されており、5本の先端部U1A1S1M、U1A1S3M、U1A1S5M、U1A1S7M、U1A1S9Mは、導線の1/2の厚み分(1.5mm/2=0.75mm)だけ正確に内周向きに塑性変形される。
また、図7に示すように、外周方向治具Gは、径方向の外周向きに移動して、5本の先端部U1A2S2M、U1A2S4M、U1A2S6M、U1A2S8M、U1A2S10Mを径方向の外周向きに塑性変形させる。外周方向治具Gは、先端部Mのスプリングバックを考慮して移動量が決定されており、5本の先端部U1A2S2M、U1A2S4M、U1A2S6M、U1A2S8M、U1A2S10Mは、導線の1/2の厚み分(1.5mm/2=0.75mm)だけ正確に外周向きに塑性変形される。
内周方向治具Fと外周方向治具Gとを、各々導線の1/2の厚み分移動させているのは、それにより、移動された位置で、全周に渡って回りに位置する先端部Mと平均的に隙間を形成するためである。全周に渡って隙間を均一に作ることにより、溶接時により発生するビード玉Jが周辺の先端部Mと接触する可能性がなくなるからである。
径方向成形工程が終了した状態を図10〜図12に示す。図10は、図1に対応し、図11は、図2に対応し、図12は、図3に対応している。図11では、見やすくするため、図10のスロットを平面的に等間隔で図示している。また、図10の状態のステータ1の全体斜視図を図18に示す。
図10に示すように、内向きに成形された先端部U1A1S1Mと、外向きに成形された先端部U1A2S2Mとが、円周方向の同じ位置にて対向する端面をほぼ当接させるように位置している。同様に、内向きに成形された先端部U1A1S3Mと、外向きに成形された先端部U1A2S4Mとが、円周方向の同じ位置にて対向する端面をほぼ当接させるように位置している。同様に、内向きに成形された先端部U1A1S5Mと、外向きに成形された先端部U1A2S6Mとが、円周方向の同じ位置にて対向する端面をほぼ当接させるように位置している。同様に、内向きに成形された先端部U1A1S7Mと、外向きに成形された先端部U1A2S8Mとが、円周方向の同じ位置にて対向する端面をほぼ当接させるように位置している。同様に、内向きに成形された先端部U1A1S9Mと、外向きに成形された先端部U1A2S10Mとが、円周方向の同じ位置にて対向する端面をほぼ当接させるように位置している。
この状態では、例えば、先端部U1A1S3Mと先端部U1A2S4Mとは、互いにほぼ当接しているが、周囲の先端部Mとは、全周に渡って絶縁性を確保するのに十分な隙間を有している。
図18に示すように、U相の分布巻きコイルを形成するために、U相第1コイルU1の4個のセグメントコイル群U1A、U1B、U1C、U1D、再びU1Aが順次接続される状態となっている。U相第2コイルU2の4個のセグメントコイル群U2A、U2B、U2C、U2D、再びU2Aが順次接続される状態になっている。V相第1コイルV1、V相第2コイルV2、W相第1コイルW1、及びW相第2コイルV2も、U相と同様に接続される。
図13〜図15に、当接する先端部Mを互いにTIG溶接した図を示す。図13は、図1に対応し、図14は、図2に対応し、図15は、図3に対応している。図14では、見やすくするため、図13のスロットを平面的に等間隔で図示している。
図13に示すように、ほぼ当接した位置にある先端部U1A1S1Mと先端部U1A2S2Mとの中間点にTIG端子を当てて、TIG溶接を行い、ビード玉Jを形成する。同様に、ほぼ当接した位置にある先端部U1A1S3Mと先端部U1A2S4Mとの中間点にTIG端子を当てて、TIG溶接を行い、ビード玉Jを形成する。同様に、ほぼ当接した位置にある先端部U1A1S5Mと先端部U1A2S6Mとの中間点にTIG端子を当てて、TIG溶接を行い、ビード玉Jを形成する。
また、最外周の円周方向の隣では、ほぼ当接した位置にある先端部U2A1S1Mと先端部U2A2S2Mとの中間点にTIG端子を当てて、TIG溶接を行い、ビード玉Jを形成する。同様に、円周方向のさらに隣では、ほぼ当接した位置にある先端部V1A1S1Mと先端部V1A2S2Mとの中間点にTIG端子を当てて、TIG溶接を行い、ビード玉Jを形成する。同様に、円周方向のさらに隣では、ほぼ当接した位置にある先端部V2A1S1Mと先端部V2A2S2Mとの中間点にTIG端子を当てて、TIG溶接を行い、ビード玉Jを形成する。
ステータ1全体でのセグメントコイルの接続を説明する。図18に示すように、U相第1コイルU1のスロットTS28内に挿入されたスロット内導線の最外周に位置するU1A2S1の先端部U1A2S1Mは、スロットTS34内に挿入されたスロット内導線U1B1S2の先端部U1B1S2Mと接続されている。そして、スロット内導線U1A2S1は、連結部12側でスロット内導線U1A1S1と一体である。スロット内導線U1A1S1の先端部U1A1S1Mは、スロット内導線U1A2S2の先端部U1A2S2Mと接続されている。スロット内導線U1A2S2は、連結部12側でスロット内導線U1A1S2と一体である。
スロット内導線U1A1S3の先端部U1A1S3Mは、スロット内導線U1A2S4の先端部U1A2S4Mと接続されている。スロット内導線U1A2S4は、連結部12側でスロット内導線U1A1S4と一体である。スロット内導線U1A1S5の先端部U1A1S5Mは、スロット内導線U1A2S6の先端部U1A2S6Mと接続されている。スロット内導線U1A2S6は、連結部12側でスロット内導線U1A1S6と一体である。スロット内導線U1A1S7の先端部U1A1S7Mは、スロット内導線U1A2S8の先端部U1A2S8Mと接続されている。スロット内導線U1A2S8は、連結部12側でスロット内導線U1A1S8と一体である。
スロット内導線U1A1S9の先端部U1A1S9Mは、スロット内導線U1A2S10の先端部U1A2S10Mと接続されている。スロット内導線U1A2S10は、連結部12側でスロット内導線U1A1S10と一体である。そして、スロット内導線U1A1S10の先端部U1A1S10Mは、スロットTS16内に挿入されているスロット内導線U1D2S9の先端部U1D2S9Mと接続されている。
これにより、セグメントコイル群U1Aで構成されるコイルは、スロットTS28内に挿入されたスロット内導線の最外周に位置するU1A2S1の先端部U1A2S1Mにより、スロットTS34内に挿入されたスロット内導線U1B1S1の先端部U1B1S1Mと接続され、コイル内で巻回された後、最内周に位置するスロット内導線U1A1S10により、スロットTS16内に挿入されているスロット内導線U1D2S9と接続されている。
U相第1コイルのセグメントコイル群U1A、U1B、U1C、U1Dが順次接続された後、U相第2コイルのセグメントコイル群U2A、U2B、U2C、U2Dが順次接続され。U相第1コイルのセグメントコイル群U1Aは、動力端子UCCと接続している。また、U相第2コイルのセグメントコイル群U2Dは、図示しない中性線に接続されている。同様に、V相第1コイルのセグメントコイル群V1A、V1B、V1C、V1Dが順次接続された後、V相第2コイルのセグメントコイル群V2A、V2B、V2C、V2Dが順次接続され。V相第1コイルのV1Aは、動力端子VCCと接続している。また、V相第2コイルのセグメントコイル群V2Dは、図示しない中性線に接続されている。同様に、W相第1コイルのセグメントコイル群W1A、W1B、W1C、W1Dが順次接続された後、W相第2コイルのセグメントコイル群W2A、W2B、W2C、W2Dが順次接続され。W相第1コイルのセグメントコイル群W1Aは、動力端子WCCと接続している。また、W相第2コイルのセグメントコイル群W2Dは、図示しない中性線に接続されている。
以上詳細に説明したように、本実施例の、ステータ、及びステータ製造方法によれば、次のような効果を奏する。
(1)一対の直線部A1、A2と連結部12によりU字形状に構成されるセグメントコイル9が、ステータコア11のスロットS内に複数本装着されると共に、連結部12と反対側に突出している一対の直線部A1、A2の先端部のうち、径方向の奇数番目に位置する先端部Mが一方向(例えば、時計回り方向)に捻られ、偶数番目に位置する先端部Mが一方向と反対方向(例えば、反時計回り方向)に捻られ、一方向に捻られた先端部Mと、反対方向に捻られた先端部Mとが溶接接合されたステータにおいて、一方向に捻られた先端部Mが、径方向の外周向きに成形され、反対方向に捻られた先端部Mが、径方向の内周向きに成形されていることにより、一方向に捻られた先端部Mと反対方向に捻られた先端部Mが、同じ円周上にあって溶接接合されていること、を特徴とするので、従来、先端部Mは、円周方向で隙間が大きく、径方向で隙間がほとんどなかったのに対して、円周方向の隙間を小さくして、径方向で隙間を形成させたので、溶接する一対の先端部M(例えば、U1A1S3MとU2A2S4M)の全周囲に適度な隙間を形成することができるため、ビード玉Jが大きくなっても、隣接する先端部にビード玉Jが接触する恐れがない。そのため、ビード玉Jの大きさを正確に制御する必要がないため、制御装置のコストダウンが実現できる。
(2)(1)に記載するステータにおいて、一方向に捻られた先端部Mが径方向の外周向きに、直線部の径方向の厚みの1/2の長さだけ成形されていること、反対方向に捻られた先端部Mが径方向の内周向きに、直線部の径方向の厚みの1/2の長さだけ成形されていること、を特徴とするので、溶接する一対の先端部Mの全周囲に、ほぼ均一な隙間を形成することができるため、ビード玉Jが大きくなっても、隣接する先端部Mにビード玉Jが接触する恐れがない。そのため、ビード玉Jの大きさを正確に制御する必要がないため、制御装置のコストダウンが実現できる。
(3)一対の直線部A1、A2と連結部12によりU字形状に構成されるセグメントコイル9を、ステータコア11のスロットS内に挿入する挿入工程と、連結部12と反対側に突出している一対の直線部A1、A2の先端部Mを、捻り円環Eの円環溝ENに係合させて、捻り円環を回転させることにより、径方向の奇数番目に位置する先端部を一方向(例えば、時計回り方向)に捻り、偶数番目に位置する先端部を、一方向と反対方向(例えば、反時計回り方向)に捻って成形を行う捻り工程と、一方向に捻られた先端部Mと、反対方向に捻られた先端部Mを溶接する溶接工程と、を有するステータ製造方法において、捻り工程により、一方向に捻られた先端部Mと、反対方向に捻られた先端部Mとが、円周方向において隣り合う位置に捻り成形されていること、捻り工程の後に、一方向に捻られた先端部Mを径方向の外周向きに成形し、反対方向に捻られた先端部Mを径方向の内周向きに成形する径方向成形工程を有すること、を特徴とするので、従来、先端部Mは、円周方向で隙間が大きく、径方向で隙間がほとんどなかったのに対して、円周方向の隙間を小さくして、径方向で隙間を形成させたので、溶接する一対の先端部M(例えば、U1A1S3MとU2A2S4M)の全周囲に適度な隙間を形成することができるため、ビード玉Jが大きくなっても、隣接する先端部Mにビード玉Jが接触する恐れがない。そのため、ビード玉Jの大きさを正確に制御する必要がないため、制御装置のコストダウンが実現できる。
(4)(3)に記載するステータ製造方法において、前記径方向成形工程では、前記一方向に捻られた先端部が径方向の外周向きに、前記直線部の径方向の厚みの1/2の長さだけ成形すること、前記反対方向に捻られた先端部が径方向の内周向きに、前記直線部の径方向の厚みの1/2の長さだけ成形すること、を特徴とするので、溶接する一対の先端部の全周囲に、ほぼ均一な隙間を形成することができるため、ビード玉が大きくなっても、隣接する先端部にビード玉が接触する恐れがない。そのため、ビード玉の大きさを正確に制御する必要がないため、制御装置のコストダウンが実現できる。
以上、詳細に実施例を説明したが、本発明は、本実施例に限定されることなく、色々な応用が可能である。
例えば、本実施例では、導線の厚みの1/2分内向き、または外向きに成形しているが、径方向での隙間が確保できるならば、もっと少ない長さ分成形しても良い。また、本実施例では、端子の接合をTIG溶接を用いているが、他の溶接方法でも良い。また、本実施例では、同心巻きコイルを有するステータについて説明したが、本発明は、波巻きコイルを有するコイルにも応用できる。
本発明は、ハイブリッド自動車で使用されるモータの部品である、ステータ、及びそのステータの製造方法に関するものである。
1 ステータ
9 セグメントコイル
11 ステータコア
12 連結部
A1 セグメントコイルの一方の直線部
A2 セグメントコイルの他方の直線部
U1 U相第1コイル
U2 U相第2コイル
V1 V相第1コイル
V2 V相第2コイル
W1 W相第1コイル
W2 W相第2コイル
A 第1セグメントコイル群
B 第2セグメントコイル群
C 第3セグメントコイル群
D 第4セグメントコイル群
E 捻り円環
EN 円環溝
F 内周方向治具
G 外周方向治具
J ビード玉
M 先端部
S スロット内導線
TS スロット

Claims (6)

  1. 一対の直線部と連結部によりU字形状に構成されるセグメントコイルが、ステータコアのスロット内に複数本装着されると共に、前記連結部と反対側に突出している一対の前記直線部の先端部のうち、径方向の外周側または内周側から奇数番目に位置する前記先端部が一方向に捻られ、偶数番目に位置する前記先端部が前記一方向と反対方向に捻られ、前記一方向に捻られた前記先端部と、前記反対方向に捻られた前記先端部とが溶接接合されたステータにおいて、
    前記一方向に捻られた先端部が、径方向の外周向きに成形され、前記反対方向に捻られた先端部が、径方向の内周向きに成形されていることにより、前記一方向に捻られた先端部と前記反対方向に捻られた先端部の少なくとも一部が、同じ円周上にあって溶接接合されていること、
    最外周に位置する1番目コイルの前記先端部と、最外周から2番目に位置する2番目コイルの前記先端部が、径方向において、前記1番目コイルのスロット内位置である1番目位置と、前記2番目コイルのスロット内位置である2番目位置との間に位置していること、最外周から3番目に位置する3番目コイルの前記先端部と、最外周から4番目に位置する4番目コイルの前記先端部が、径方向において、前記3番目コイルのスロット内位置である3番目位置と、前記4番目コイルのスロット内位置である4番目位置との間に位置していること、
    を特徴とするステータ。
  2. 請求項1に記載するステータにおいて、
    前記一方向に捻られた先端部が径方向の外周向きに、前記直線部の径方向の厚みの1/2の長さだけ成形されていること、
    前記反対方向に捻られた先端部が径方向の内周向きに、前記直線部の径方向の厚みの1/2の長さだけ成形されていること、
    最外周に位置する1番目コイルの前記先端部と、最外周から2番目に位置する2番目コイルの前記先端部が、径方向において、前記1番目コイルのスロット内位置である1番目位置と、前記2番目コイルのスロット内位置である2番目位置との中間位置にあること、最外周から3番目に位置する3番目コイルの前記先端部と、最外周から4番目に位置する4番目コイルの前記先端部が、径方向において、前記3番目コイルのスロット内位置である3番目位置と、前記4番目コイルのスロット内位置である4番目位置との中間位置にあること、
    を特徴とするステータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載するステータにおいて、前記一方向に捻られた先端部と前記反対方向に捻られた先端部とが、円周方向の同じ位置にて対向する端面を当接させるように位置していること、を特徴とするステータ。
  4. 一対の直線部と連結部によりU字形状に構成されるセグメントコイルを、ステータコアのスロット内に挿入する挿入工程と、前記連結部と反対側に突出している一対の前記直線部の先端部を、捻り円環の円環溝に係合させて、前記捻り円環を回転させることにより、径方向の外周側または内周側から奇数番目に位置する前記先端部を一方向に捻り、偶数番目に位置する前記先端部を、前記一方向と反対方向に捻って成形を行う捻り工程と、前記一方向に捻られた先端部と、前記反対方向に捻られた先端部とを溶接する溶接工程と、を有するステータ製造方法において、
    前記捻り工程により、前記一方向に捻られた先端部と、前記反対方向に捻られた先端部とが、円周方向において隣り合う位置に捻り成形されていること、前記捻り工程の後に、前記一方向に捻られた先端部を径方向の外周向きに成形し、前記反対方向に捻られた先端部を径方向の内周向きに成形する径方向成形工程を有すること、前記径方向成形工程では、内周方向治具が、最外周に位置する1番目コイルの先端部と、最外周から3番目に位置する3番目コイルの前記先端部とを、径方向の内周向き塑性変形させ、外周方向治具が、最外周からに2番目に位置する2番目コイルの先端部と、最外周から4番目に位置する4番目コイルの前記先端部とを、径方向の外周向き塑性変形させること、を特徴とするステータ製造方法。
  5. 請求項4に記載するステータ製造方法において、
    前記径方向成形工程では、
    前記一方向に捻られた先端部が径方向の外周向きに、前記直線部の径方向の厚みの1/2の長さだけ成形すること、
    前記反対方向に捻られた先端部が径方向の内周向きに、前記直線部の径方向の厚みの1/2の長さだけ成形すること、
    径方向成形工程後、最外周に位置する1番目コイルの前記先端部と、最外周から2番目に位置する2番目コイルの前記先端部が、径方向において、前記1番目コイルのスロット内位置である1番目位置と、前記2番目コイルのスロット内位置である2番目位置との中間位置にあること、
    径方向成形工程後、最外周から3番目に位置する3番目コイルの前記先端部と、最外周から4番目に位置する4番目コイルの前記先端部が、径方向において、前記3番目コイルのスロット内位置である3番目位置と、前記4番目コイルのスロット内位置である4番目位置との中間位置にあること、
    を特徴とするステータ製造方法。
  6. 請求項4または請求項5に記載するステータ製造方法において、
    前記一方向に捻られた先端部と前記反対方向に捻られた先端部とが、円周方向の同じ位置にて対向する端面を当接させるように位置していること、
    を特徴とするステータ製造方法。
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