JP5627116B2 - 生体情報検出装置 - Google Patents
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Description
また、容積脈波を計測する際のユーザの操作上の負担を考慮した手法として、受光素子を利用者の生体部位が触れる可能性がある位置に多数配置する手法も提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
一方、特許文献2に記載された手法であれば、受光素子を設置した測定位置への生体部位の位置合わせの制約が減るため、ユーザの操作上の負担は軽減される。しかしながら、装置の部品点数及び回路のチャンネル数が増加することから、装置構成の複雑化や大型化、消費電力の増加が避けられない。
上記面発光源は、当該面発光源から面発光された光の前記プリズムへの入射角が、当該プリズムの下面からプリズム内に入射したのち当該プリズムの上面から前記生体部位に向け出射することが可能な角度に設定される。また、上記プリズムは、当該プリズムの上面から出射した上記面発光の光を上記生体部位に照射し、当該面発光の光の照射により上記生体部位で発生した散乱光を当該プリズムの上面からプリズム内に導入し、当該プリズム内でその下面と上面との間で全反射させながら上記側面から上記受光素子へ向け出射するように構成される。
したがって、プリズムの上面のどの位置に生体部位が接触しても、この接触による受光量の変化をもとに生体部位の容積脈波を表す情報を検出することができる。このため、測定位置への生体部位の位置合わせの制約を大幅に軽減してユーザの操作上の負担を減らすことができる。また、ユーザの操作上の負担を軽減するために多数のセンサを配置する必要がなくなり、これにより装置の部品点数及び回路のチャンネル数の増加を防止して、回路構成の簡単小型化と消費電力の低減を図ることができる。さらに、入射光がプリズムの内部で全反射する範囲内であれば、プリズムの形状及びサイズを任意に設計することができる。すなわち、装置をユーザの手指などの生体部位がよく触れる箇所に設置しておけば、ユーザが普段と同様の生活をするだけでその容積脈波を検出することができ、その結果種々様々な用途へ利用可能である。
またプリズムには、面発光源から面発光された光が入射するため、プリズムの上面のどの位置においても光量を均一にすることが可能となる。このため、生体部位をプリズム上面のどの位置に接触させても均一な受光量の変化を検出することが可能となり、これにより容積脈波の検出結果の接触位置によるばらつきを低減することができる。しかも、上記面発光の光の入射角度は、当該プリズムの下面からプリズム内に入射したのち当該プリズムの上面から前記生体部位に向け出射することが可能な角度に設定されているため、生体部位に対し光を効率良く照射することができ、これにより容積脈波の検出結果のS/Nを向上させることが可能となる。
第1の態様は、上記面発光源を、単一あるいは複数の発光素子により構成するものである。このようにすると、単一あるいは複数の発光素子の発光をプリズムに直接入射させることができる。
第2の態様は、面発光源を、板状をなしその側面から入射した光を上面から面発光させる導光部材により構成するものである。このようにすると、小数の発光素子を用いて面発光を実現することができる。
第3の態様は、上記導光部材の側面に光を入射する発光素子をさらに備えたものである。このようにすると、自然光や室内光では十分な受光量が得られない場合でも、常に高精度で安定した測定を行うことが可能となる。
第1の態様は、弾性透明部材内にその側面から光を入射する発光素子をさらに備えるようにしたものである。このようにすると、第1の観点においても述べたように、自然光や室内光では十分な受光量が得られない場合でも、常に高精度で安定した測定を行うことが可能となる。
[第1の実施形態]
(実施例1)
図1は、この発明の第1の実施形態に係わる生体情報検出装置の実施例1の構成を示す図である。この生体情報検出装置は、光検出ユニット100と、信号処理ユニット200とから構成される。
プリズム2の入射面2aからプリズム2内に入射された発光素子1のセンサ光4は、例えば図3(a)に示すように、プリズム2内でそのセンサ面2bと下面との間で全反射を繰り返しながら出射面2cに到達し、この出射面2cから出射されて受光素子3により受光される。
θ=arcsin(n2/n1) …(1)
そして、プリズム2として先に述べた屈折率n1=1.49のアクリル樹脂を用いたとすれば、空気の屈折率n2=1であるから、上記(1)よりθ=42.155°と算出される。すなわち、プリズム2のセンサ面2bおよびその下面に対しこのθ=42.155°より小さい角度でセンサ光4が入射するよう、プリズム2の内部にセンサ光4を入射すれば、入射されたセンサ光4はプリズム2のセンサ面2b又は下面から外部へ漏出することなく全反射を繰り返して出射面2cまで伝達されることになる。
θ′=arcsin(n3/n1) …(2)
より、θ′=64.964°と算出される。なお、生体部位の皮膚の屈折率が1.35であることは、例えば上田豊甫、「経皮導入機器を用いた皮膚透過性の研究」、2007年、明星大学研究成果報告会に詳しく記載されている。
プリズム2の形状としては、実施例1として図1に示した短冊状をなす長方形板以外に、例えば図2(a)の実施例2に示すようにセンサ面2bが曲面に形成されたものであってもよく、また図2(b)の実施例3に示すように円柱形状としてその側面をセンサ面2bとして使用するものでもよい。要するに、プリズム2内部においてセンサ光4が全反射し、生体部位が接触している位置ではその一部がプリズム2の外部へ漏出し、さらに生体部位に散乱した散乱光が内部へ再入射し、再び内部で全反射する特性を保持した形状であれば、プリズム2の形状は如何なるものであってもよい。
さらに、プリズム2へのセンサ光4の入射角は、プリズム2内に入射したセンサ光4がセンサ面2bのできる限り広い領域で全反射するように設定することが望ましい。このため、発光素子1の配置及び構成として、例えば図4(a)〜(d)の実施例4に示すものが考えられる。
また、発光素子1として使用される発光ダイオード(LED)には指向角が8°〜15°程度のものが考えられるが、これより指向角度が狭いものでも、また広いものであってもよく、この数値で指定した範囲に限定されるものではない。
図5は、第1の実施形態に係る生体情報検出装置における光検出ユニット100の実施例5の構成を示すものである。この実施例5は、プリズム2の出射面2cと受光素子3との間に集光レンズ8を配置したものである。このように構成すると、受光素子3の受光精度を高めることが可能になる。
図6は、第1の実施形態に係る生体情報検出装置における光検出ユニット100の実施例6の構成を示すものである。この実施例6は、プリズム2の下面にわずかな空気層を介して反射鏡9を配置したものである。
このように構成すると、生体部位7において散乱したのちプリズム2のセンサ面2bからプリズム内に再入射した散乱光のうち、プリズム2の内部で全反射せずにプリズム2の下面から外部へ出射した光4xを上記反射鏡9で反射して再度生体部位7に照射することが可能になる。この結果、生体部位7に対する照射光量を増やして生体情報の取得精度を向上させることができる。
プリズム2のセンサ面2bに対する生体部位7の接触面積を増やすために、プリズム2のセンサ面2bにシリコン等のコーティングを施すようにしてもよい。このようにすると、プリズム2のセンサ面2bから漏出する光量を増加させ、より精度よく生体情報を取得することが可能になる。ただし、その場合の加工はこの例に限定されない。
また、プリズム2のセンサ面2bには外乱光を遮断するための偏光板を設置してもよい。このようにすると、プリズム2の内部に外乱光が侵入することを防ぎ、より精度よく生体情報を取得することが可能になる。
図15は、第1の実施形態に係る生体情報検出装置における光検出ユニット100の実施例8の構成を示すものである。実施例1では発光素子1と受光素子3とを対向配置していたのに対し、この実施例8は発光素子1からプリズム2に入射されたセンサ光4を直接受光しない位置に受光素子3を配置したものである。
図16は、第1の実施形態に係る生体情報検出装置の実施例9の構成を示すものである。なお、図16において前記図1と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
実施例9では、実施例1で述べた光検出ユニット100に加え、環境光の変化に応じた環境光信号を出力するための環境光検出ユニット300を新たに設けている。また信号処理ユニット210には、環境光ノイズ除去部24を新たに設けている。
このように構成することで、環境光受光素子302では、光検出ユニット100の受光素子3が検出する受光信号に含まれる環境光の成分と類似した信号を環境光信号として検出することが可能になる。
(実施例1)
この発明の第2の実施形態は、プリズムのセンサ面とは反対側となる面に空気層を隔てて導光板を配置し、この導光板の上面から面発光されたセンサ光を上記プリズムにその下面から入射させる。そして、この状態でプリズムのセンサ面に生体部位が接触したときに、上記センサ光のうちプリズムの端部から出射される光を受光素子で受光し、この受光信号を信号処理ユニットで処理して生体部位の容積脈波の波形の特徴を検出するようにしたものである。
したがって、この第2の実施形態においても、受光素子3による受光信号を信号処理ユニット200で信号処理することにより、生体部位7の容積脈波の波形の特徴を検出することが可能となる。
図9は、この第2の実施形態に係る生体情報検出装置の実施例2の構成を示すものである。この実施例2は、導光板10の相対向する両端面にそれぞれ発光素子1,1を配置して導光板10内に光を入射し、かつプリズム2の両端面にそれぞれ受光素子3,3を配置してプリズム2の出射光を受光するようにしたものである。受光素子3,3から出力された受光信号は信号処理ユニット200内で合成される。
図10は、この第2の実施形態に係る光検出ユニット110の実施例3の構成を示すものである。この実施例3は、プリズム2の出射面と受光素子3との間に集光レンズ8を配置し、プリズム2の出射面から出射される光成分6を集光レンズ8により集光して受光素子3に受光させるように構成したものである。
このような構成であるから、受光素子3における光成分6の受光量を増やすことが可能となり、これにより信号処理ユニット200における容積脈波の検出精度をさらに高めることが可能となる。
また、プリズム2のセンサ面2bを加工することによって、プリズム2のセンサ2bと生体部位7とが接触する際の接触面積を増やすようにしてもよい。このようにすると、散乱光5の光量を増やして、生体情報の検出精度を向上させることが可能になる。
その一例としては、プリズム2のセンサ面2bにシリコンをコーティングすることが考えられる。さらに、プリズム2のセンサ面2bに特定の角度の外乱光を遮断する偏光板を貼ってもよい。例えば、プリズム2のセンサ面2bに対して垂直に入射する外乱光を遮る性質を持った偏光板を貼ることが考えられる。これにより、散乱光5がプリズム2の内部へ入射することを遮ることなく外乱光の影響を抑え、生体情報の検出精度を向上させることが可能になる。
図19は、第2の実施形態に係る生体情報検出装置の実施例5の構成を示すものである。なお、図19において前記図7と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
実施例5では、実施例1で述べた光検出ユニット110に加え、環境光の変化に応じた環境光信号を出力するための環境光検出ユニット300を新たに設けている。また信号処理ユニット210には、環境光ノイズ除去部24を新たに設けている。
このように構成することで、環境光受光素子302では、光検出ユニット110の受光素子3が検出する受光信号に含まれる環境光の成分と類似した信号を環境光信号として検出することが可能になる。
(実施例1)
この発明の第3の実施形態は、プリズムのセンサ面に対しわずかな空気層を隔てて透明な弾性部材を配置し、発光素子の光を弾性部材にその端面から入射する。この状体で弾性部材に生体部位が接触したとき、弾性部材の弾性変形により上記入射光が生体部位に照射され、これにより発生した散乱光の一部を弾性部材を介してプリズムに入射させる。そして、この入射光のうちプリズム端部から出射される光を受光素子で受光し、この受光信号を信号処理ユニットで処理して生体部位の容積脈波の波形の特徴を検出するように構成したものである。
したがって、この第3の実施形態においても、受光素子3による受光信号を信号処理ユニット200で信号処理することにより、生体部位7の容積脈波の波形の特徴を検出することが可能となる。
図13(a)は、この第3の実施形態に係る光検出ユニット120の実施例2の構成を示すものである。この実施例2は、弾性部材11の相対向する両端面にそれぞれ発光素子1,1を配置して弾性部材11内に光を入射し、かつプリズム2の両端面にそれぞれ受光素子3,3を配置してプリズム2の出射光を受光するようにしたものである。受光素子3,3から出力された受光信号は信号処理ユニット200内で合成される。
図13(b)は、この第3の実施形態に係る光検出ユニット120の実施例3の構成を示すものである。この実施例3は、弾性部材11の発光素子1が配置された端面とは異なる他の端面に反射鏡12を配置し、弾性部材11の光入射端以外の端面から出射した光を上記反射鏡12により反射させて弾性部材11内に再入射させるように構成したものである。
このような構成であるから、新たな発光素子を設けなくても、弾性部材11内部の位置による光量のばらつきを減らし、受光素子3における光成分6の受光量を増やすことが可能となり、これにより信号処理ユニット200における容積脈波の検出精度をより高めることが可能となる。
図13(c)は、この第3の実施形態に係る光検出ユニット120の実施例4の構成を示すものである。この実施例4は、プリズム2の出射面と受光素子3との間に集光レンズ8を配置し、プリズム2の出射面から出射される光成分6を集光レンズ8により集光して受光素子3に受光させるように構成したものである。
このような構成であるから、受光素子3における出射光の受光量を増やすことが可能となり、これにより信号処理ユニット200における容積脈波の検出精度をさらに高めることが可能となる。
図14は、この第3の実施形態に係る光検出ユニット120の実施例5の構成を示すものである。この実施例5は、プリズム2の下面に対しわずかな空気層を隔てて反射鏡9を対向配置したものである。
このように構成すると、生体部位7により発生した散乱光5のうち、プリズム2を通過してその下面から漏出した光が上記反射鏡9により反射されてプリズム2に再入射する。そして、この再入射された光の一部がプリズム2の端面から出射された受光素子3で受光される。またそれと共に、上記再入射された光の他の一部は弾性部材11を介して生体部位7に再照射される。このため、受光素子3における光成分6の受光量を増やすことが可能となり、これにより信号処理ユニット200における容積脈波の検出精度をさらに高めることが可能となる。
図22は、第3の実施形態に係る生体情報検出装置の実施例6の構成を示すものである。なお、図22において前記図11と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
実施例6では、実施例1で述べた光検出ユニット120に加え、環境光の変化に応じた環境光信号を出力するための環境光検出ユニット300を新たに設けている。また信号処理ユニット210には、環境光ノイズ除去部24を新たに設けている。
このように構成することで、環境光受光素子302では、光検出ユニット120の受光素子3が検出する受光信号に含まれる環境光の成分と類似した信号を環境光信号として検出することが可能になる。
(実施例1)
この発明の第4の実施形態は、前記第2の実施形態をさらに改良したもので、プリズムのセンサ面とは反対側となる面に対向して面発光源を構成する単一あるいは複数の発光素子を配置し、この単一あるいは複数の発光素子から発光されたセンサ光を上記プリズムにその下面から入射させる。そして、この状態でプリズムのセンサ面に生体部位が接触したときに、上記センサ光のうちプリズムの端部から出射される光を受光素子で受光し、この受光信号を信号処理ユニットで処理して生体部位の容積脈波の波形の特徴を検出するようにしたものである。
図26は、第4の実施形態に係る生体情報検出装置の実施例2の構成を示すものである。なお、図26において前記図25と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
実施例2では、実施例1で述べた光検出ユニット130に加え、環境光の変化に応じた環境光信号を出力するための環境光検出ユニット300を新たに設けている。また信号処理ユニット210には、環境光ノイズ除去部24を新たに設けている。
このように構成することで、環境光受光素子302では、光検出ユニット130の受光素子3が検出する受光信号に含まれる環境光の成分と類似した信号を環境光信号として検出することが可能になる。
前記第1乃至第3の各実施形態では、発光素子1を設け、この発光素子1が発生したセンサ光4をプリズム2等に入射するようにした。しかし、十分な光量の自然光又は室内光が得られる環境下で使用する場合には、上記自然光又は室内光をセンサ光4として使用するようにしてもよい。このようにすると、発光素子1を不要にすることができ、その分部品点数を削減して装置の簡単小型化、低価格化及び消費電力の低減を図ることが可能となる。
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
Claims (11)
- 生体部位から容積脈波に関する情報を検出する生体情報検出装置において、
面発光する面発光源と、
板状又は柱状をなし、前記面発光源の発光面に対向配置される下面と、前記生体部位の接触面となる上面とを有するプリズムと、
前記プリズムの側面から出射された光を受光してその受光量に応じた受光信号を出力する受光素子と、
前記受光素子から出力された受光信号をもとに、前記プリズムの上面に生体部位が接触したときに発生する前記受光量の変化を検出し、この検出された受光量の変化を表す情報を前記生体部位の容積脈波を表す情報として出力する信号処理部と
を具備し、
前記面発光源は、当該面発光源から面発光された光の前記プリズムへの入射角が、当該プリズムの下面からプリズム内に入射したのち当該プリズムの上面から前記生体部位に向け出射することが可能な角度に設定され、
前記プリズムは、当該プリズムの上面から出射した前記面発光の光を前記生体部位に照射し、当該面発光の光の照射により前記生体部位で発生した散乱光を当該プリズムの上面からプリズム内に導入し、当該プリズム内でその下面と上面との間で全反射させながら前記側面から前記受光素子へ向け出射する
ことを特徴とする生体情報検出装置。 - 前記面発光源は、単一あるいは複数の発光素子により構成されることを特徴とする請求項1記載の生体情報検出装置。
- 前記面発光源は、板状をなしその側面から入射した光を上面から面発光させる導光部材により構成されることを特徴とする請求項1記載の生体情報検出装置。
- 前記導光部材内にその側面から光を入射する発光素子を、さらに具備することを特徴とする請求項3記載の生体情報検出装置。
- 前記プリズムの側面と前記受光素子との間に配置され、前記側面から出射する光を集光して前記受光素子に受光させる集光光学系を、さらに具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の生体情報検出装置。
- 前記受光素子と同一又は類似する受光特性を有し受光面が前記プリズムの受光面と対応するように配置される環境光受光素子を少なくとも有し、前記プリズムの使用環境中における光量変化を表す環境光を受光してその受光信号を出力する環境光受光部を、さらに具備し、
かつ前記信号処理部は、前記環境光受光部から出力された環境光受光信号をもとに、前記受光素子から出力された受光信号から当該受光信号に含まれる環境光の信号成分を除去し、この環境光の信号成分が除去された受光信号を前記受光量の変化を検出するための処理に供する環境光成分除去部を、さらに備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の生体情報検出装置。 - 生体部位から容積脈波に関する情報を検出する生体情報検出装置において、
板状をなし、生体部位が接触していない状態では側面から入射した光を直進又は上面と下面との間で全反射させ、生体部位が前記上面に接触した状態では前記入射光の生体部位による散乱光を下面から出射する弾性透明部材と、
前記弾性透明部材の下面から出射された散乱光を上面から導入して当該上面と下面との間で全反射させながら側面に導き、この側面から外部へ出射するプリズムと、
前記プリズムの側面から出射された光を受光してその受光量に応じた受光信号を出力する受光素子と、
前記受光素子から出力された受光信号をもとに、前記弾性透明部材の上面に生体部位が接触したときに発生する前記受光量の変化を検出し、この検出された受光量の変化を表す情報を前記生体部位の容積脈波を表す情報として出力する信号処理部と
を具備することを特徴とする生体情報検出装置。 - 前記弾性透明部材内にその側面から光を入射する発光素子を、さらに具備することを特徴とする請求項7記載の生体情報検出装置。
- 前記プリズムの側面と前記受光素子との間に配置され、前記側面から出射する光を集光して前記受光素子に受光させる集光光学系を、さらに具備することを特徴とする請求項7又は8記載の生体情報検出装置。
- 前記プリズムの下面と接触又は対向する位置に配置され、前記プリズムの下面から漏出した散乱光を反射させて当該下面からプリズム内に再入射させる反射光学系を、さらに具備することを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の生体情報検出装置。
- 前記受光素子と同一又は類似する受光特性を有する環境光受光素子を少なくとも有し、前記弾性透明部材を経て前記プリズムから漏出する環境光を受光してその受光信号を出力する環境光受光部を、さらに具備し、
かつ前記信号処理部は、前記環境光受光部から出力された環境光受光信号をもとに、前記受光素子から出力された受光信号から当該受光信号に含まれる環境光の信号成分を除去し、この環境光の信号成分が除去された受光信号を前記受光量の変化を検出するための処理に供する環境光成分除去部を、さらに備えることを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載の生体情報検出装置。
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