JP5622599B2 - クレーン用給電ケーブルリール装置およびこれを備えたクレーン - Google Patents
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Description
しかし、給電ボックス101は地上に固定的に設置されているものであるため、クレーン100に設備されるケーブルリール105の位置に対応する位置に給電ボックス101が設備される必要がある。この場合、クレーン100の横行方向Yに隣り合うレーンで稼働する別のクレーン100に給電する給電ボックス101は、この両方のクレーン100に対して供用する事ができず、各々専用の給電ボックス101の配置が必要となり、コストの増大を招くことになるため好ましくない。
このため、走行方向X(図7参照)に張り出して設置する場合、装置重量を保持するための大掛かりな鉄骨構造が必要となり、かつケーブルリール105の走行方向Xへの張り出し量が大きくなるため、レーン端へ寄りきれない量が大きくなるために、コンテナ蔵置の面積効率を低下させてしまう問題が発生する。そのため、図7に示すように、走行方向Xに直行する横行方向Yの外側に張り出すようにケーブルリール105を設置せざるを得ない。また、コンテナ蔵置の面積効率の観点から、クレーン100の横行方向Y側方で稼働する別のクレーン100との離合間隔も可及的に狭く設定されている中で、横行方向Yの外側に張り出すようにケーブルリール105を設置せざるを得ない状況は、ケーブルリール給電式による電動化の実用化を阻害する大きな要因となっている。
また、本発明は、走行方向に隣り合うクレーンの間隔が比較的狭いコンテナヤードであっても、ケーブルリール給電式の電動化を可能とするために、ケーブルリールを走行方向に張り出して設置することができるクレーンを提供する。
すなわち、本発明にかかるクレーン用給電ケーブルリール装置は、地上側の給電源から導かれる給電ケーブルが巻回されるケーブルリールと、該ケーブルリールに巻回された給電ケーブルからの電力をクレーン側に供給する際に用いるコネクタと、前記ケーブルリール及び前記コネクタが搭載され、クレーンに対して着脱可能とされた接続部とを備えていることを特徴とする。
また、充放電装置によって給電ケーブルを低電圧仕様とし、ケーブルリールを小型化したので、走行方向に隣り合うクレーンの間隔が比較的狭いコンテナヤードであっても、ケーブルリールを走行方向に張り出して設置することができる。
図1には、本実施形態にかかるクレーン1が示されている。同図には、横行方向Yに隣り合う2つのレーンにそれぞれ設置された2台のクレーン1F,1Rが示されている。クレーン1は、地上に設置された給電ボックス31から供給された電力によって動作する地上給電方式の電動クレーンとされており、エンジン発電機を備えていない。また、クレーン1は、本実施形態にかかるクレーン用給電ケーブルリール装置(以下、単に「ケーブルリール装置」という。)2を備えている。
下梁9の両端には、上方に立設する柱10がそれぞれ設けられている。各柱10の上端は、もう一方の下梁9から立設された柱10の上端とガーダ12によって連結されている。
なお、クレーン1の柱10の下方の脚部11には、ケーブルリール装置2を固定するための突出梁(突出部)13が水平方向に張り出して設けられている。突出梁13を用いたケーブルリール装置2の固定方法については後述する。
ケーブルリール装置2は、給電ケーブル33を巻回するケーブルリール35と、ケーブルリール35の回転中心を支持する回転軸体37と、回転軸体37を回転駆動する電動モータ39と、給電ケーブル33から供給された電力をクレーン1側に供給するためのコネクタ41とを備えている。
下方台板55の側面には、図2に示されているように、フォークリフトの爪が挿入可能とされたフォークリフト用挿入穴63が形成されている。このフォークリフト用挿入穴63からフォークリフトの爪65が挿入されると、図5に示されているように、係合片61はフォークリフトの爪65に当接した状態で下方へと退避してロック解除状態となるようになっている。
地上側の給電ボックス31から導かれる給電ケーブル33が巻回されるケーブルリール35と、給電ケーブル33からの電力をクレーン1側に供給する際に用いるコネクタ41とを備えたクレーン用給電ケーブルリール装置2を、これらを搭載した接続用架台51によって、クレーン1に対して着脱可能とすることとした。これにより、地上側の給電ボックス31の位置が、クレーン1に取り付けられた給電ケーブルリール装置2から見て遠い位置とされている場合であっても、給電ケーブルリール装置2を取り外して給電ボックス31に近い所望の位置に移設することができるので、給電ボックス31の位置に関わらずクレーンに電力を供給することができる。
クレーン1の脚部11から張り出した突出梁13を、開口59に挿入することによってケーブルリール装置2を固定することができるので、クレーン1に対して簡便に移設することができる。
接続用架台51の下方台板55にフォークリフト用挿入穴63を形成することによって、フォークリフト用挿入穴63にフォークリフトの爪65を差し込んでケーブルリール装置2を搬送することができるようにした。そして、フォークリフトの爪65の挿入及び退出に応じて退避及び進出する係合片61によってクレーン1の突出梁13に対して固定および解除するロック機構を設けることとした。これにより、フォークリフトによってケーブルリール装置2をクレーン1に取り付けたり取り外したりする一連の作業の中で同時にケーブルリール装置2を固定および解除することができるので、作業性が向上する。
2 ケーブルリール装置(クレーン用給電ケーブルリール装置)
13 突出梁(突出部)
31 給電ボックス(給電源)
33 給電ケーブル
35 ケーブルリール
41 コネクタ
59 開口(接続用開口)
61 係合片(ロック機構)
63 フォークリフト用挿入穴
Claims (5)
- 地上側の給電源から導かれる給電ケーブルが巻回されるケーブルリールと、
該ケーブルリールに巻回された給電ケーブルからの電力をクレーン側に供給する際に用いるコネクタと、
前記ケーブルリール及び前記コネクタが搭載され、クレーンに対して着脱可能とされた接続部と、
を備え、
前記接続部には、クレーンの脚部から外方に張り出した突出部が挿入可能とされた接続用開口が形成されていることを特徴とするクレーン用給電ケーブルリール装置。 - 前記接続部には、フォークリフトの爪が挿入可能とされたフォークリフト用挿入穴が形成され、
前記接続部は、前記フォークリフト用挿入穴から挿入されたフォークリフトの爪によって退避し、フォークリフトの爪が退出した際に進出してクレーンの前記突出部に係合するロック機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載のクレーン用給電ケーブルリール装置。 - 請求項1又は2に記載されたクレーン用給電ケーブルリール装置を備えていることを特徴とするクレーン。
- AC600V以下の低圧電力が前記給電ケーブルを介して供給されて電力を貯蔵する電力貯蔵装置と、
当該クレーンにて消費する電力の変動に応じて前記電力貯蔵装置の充放電を制御する充放電制御装置と、
を備え、
前記ケーブルリールは、前記クレーンの走行方向に張り出すように設けられていることを特徴とする請求項3に記載のクレーン。 - 地上側の給電源から導かれる給電ケーブルが巻回されるケーブルリールと、
該ケーブルリールに巻回された給電ケーブルからの電力をクレーン側に供給する際に用いるコネクタと、
前記ケーブルリール及び前記コネクタが搭載され、クレーンに対して着脱可能とされた接続部と、
を備えているクレーン用給電ケーブルリール装置を備えているクレーンにおいて、
AC600V以下の低圧電力が前記給電ケーブルを介して供給されて電力を貯蔵する電力貯蔵装置と、
当該クレーンにて消費する電力の変動に応じて前記電力貯蔵装置の充放電を制御する充放電制御装置と、
を備え、
前記ケーブルリールは、前記クレーンの走行方向に張り出すように設けられていることを特徴とするクレーン。
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