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JP5614927B2 - 粉砕機 - Google Patents

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JP5614927B2
JP5614927B2 JP2008304839A JP2008304839A JP5614927B2 JP 5614927 B2 JP5614927 B2 JP 5614927B2 JP 2008304839 A JP2008304839 A JP 2008304839A JP 2008304839 A JP2008304839 A JP 2008304839A JP 5614927 B2 JP5614927 B2 JP 5614927B2
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Description

本発明は、被処理物を粉砕することができる粉砕機に関する。
環境汚染あるいは産業廃棄物の増加などの問題を解決するため、循環型社会の形成が益々重要になってきている。例えば、プラスチックに代表される合成樹脂を用いて成形品又は成形部品を製造する成形工場では、成形時に発生するスプルランナと称される不要部分あるいは成形不良品などを回収して樹脂素材の資源再利用率を向上させることが行われている。
樹脂素材のリサイクルには、回収したスプルランナを粉砕機で所定の大きさの粉砕片にしてリサイクル原資としている。このような粉砕機は、投入ホッパーから投入されたスプルランナを粉砕刃に食い込み易くするため、まず粗砕刃で粗砕し、粗砕された材料を粉砕刃で所定の粒形状の粉砕片に粉砕している。粗砕刃と粉砕刃とを1つの回転軸に固定した1軸式の粉砕機は、回転軸を駆動する駆動部品が少なく構造もシンプルであるため、工場内リサイクルを目指す多くの事業所で利用されている。
一方、粉砕する材料を変更する場合、異なる材料が混在しないように、材料が変更される都度、粉砕機に残留した粉砕片を清掃する必要がある。粉砕片は、刃先が複雑な形状をした粉砕刃の隙間、粗砕刃の周囲、粗砕刃で粗砕された材料が排出されることを防止する粗砕刃カバーの内側などの様々な箇所に残留するため、粉砕機の内部を清掃するためには、粗砕刃及び粉砕刃などを取り外して分解清掃する必要があり、清掃作業に時間を要するとともに清掃作業が困難であった。そこで、清掃時間を短縮するとともに、清掃作業を容易にするために、粗砕刃及び粉砕刃を覆うケーシング本体の一対の面を両開き構造にする粉砕機が製品化されている(特許文献1参照)。
特許第3966892号公報
しかしながら、従来の粉砕機にあっては、1対の揺動側壁を支持軸の回りに揺動させるとともに、揺動側壁を固定側壁に固定するための機構が必要となり、構造が複雑になるため、製造コストが増加するという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、従来よりも製造コストを低減することができる粉砕機を提供することを目的とする。
第1発明に係る粉砕機は、上面及び下面それぞれの一部が開放された上部箱状体及び下部箱状体と、該下部箱状体に設けられた軸受けに回転自在に横架された回転軸と、該回転軸に取り付けられ、刃先が円弧状の粗砕刃及び外周面が鋸歯状の粉砕刃を有する回転刃と、前記上部箱状体に設けられ、前記回転刃と係合する固定刃とを備え、前記回転刃と前記固定刃との協働により被処理物を粉砕する粉砕機において、前記上部箱状体の下面が前記下部箱状体の上面に当接するようにしてあり、前記上部箱状体は、前記回転軸の側方にある軸回りに揺動可能にしてあり、前記上部箱状体を開いた状態で前記回転刃の上方を開口するようにしてあり、前記粗砕刃の前記下部箱状体内側にある回転領域を囲み、前記回転軸の軸回りと同心の同心半円状の着脱可能なケーシングを備え、前記下部箱状体は、前記ケーシングを係止する係止部材を備え、前記上部箱状体は、閉じた状態で、前記回転軸を間にして前記固定刃の反対側に位置するスクレーパと、前記固定刃及びスクレーパの下側それぞれに前記粗砕刃の回転領域の一部を囲い、前記ケーシングに当接する囲い部材とを備え、前記ケーシングは、前記下部箱状体に取り付けられた状態で、前記囲い部材との当接面の外周側の高さが内周側より高いことを特徴とする。
第2発明に係る粉砕機は、第1発明において、前記ケーシングは、前記回転軸の軸中心を通る上下方向の仮想平面で2分割されていることを特徴とする。
発明に係る粉砕機は、第1発明又は明において、前記ケーシングは、同心半円状の第1の側板と、該第1の側板と略同寸法であって、半円形状に湾曲した底板が外周部に立設され、前記第1の側板と嵌合する第2の側板とを備えることを特徴とする。
発明に係る粉砕機は、第1発明又は明において、前記ケーシングは、同心半円状の2つの側板と、該側板の外周部に沿って半円形状に湾曲し、前記側板と嵌合する底板とを備えることを特徴とする。
発明に係る粉砕機は、第1発明乃至第発明のいずれか1つにおいて、前記下部箱状体の前記回転軸に対向する側壁に上側が開放された開口部を設けてあり、該開口部を開閉する開閉扉を備えることを特徴とする。
第6発明に係る粉砕機は、第1発明乃至第5発明のいずれか1つにおいて、前記回転軸の下側に配置され、前記ケーシングを載置する載置棒を備えることを特徴とする。
発明に係る粉砕機は、第発明において、前記ケーシングは、外周部の一部に凹部を有し、該凹部を前記載置棒に載置して前記ケーシングを係止するように構成してあることを特徴とする。
第8発明に係る粉砕機は、第1発明乃至第7発明のいずれか1つにおいて、前記係止部材は、前記下部箱状体内に設けられ、前記ケーシングを載置するようにしてあり、前記ケーシングの外周部を摺動する溝を有することを特徴とする。
第1発明にあっては、粉砕機は、上面及び下面それぞれの一部が開放された上部箱状体及び下部箱状体と、下部箱状体に設けられた軸受けに回転自在に横架された回転軸と、回転軸に取り付けられ、刃先が円弧状の粗砕刃及び外周面が鋸歯状の粉砕刃を有する回転刃と、上部箱状体に設けられ、回転刃と係合する固定刃とを備え、上部箱状体の下面が下部箱状体の上面に当接するようにしてある。上部箱状体は、回転軸の側方にある軸回りに揺動可能にしてあり、上部箱状体を開いた状態で回転刃の上方を開口するようにしてある。粗砕刃の下部箱状体内側にある回転領域を囲う同心半円状のケーシングを備え、下部箱状体は、ケーシングを係止する係止部材を備える。
従来のように2つの揺動側壁を開く機構ではないので、構造が簡単になり製造コストを低減することができる。また、上部箱状体を閉じた状態から開く場合、上部箱状体を支持軸の回りに回転させることで回転刃の上方を開口させることができ、粉砕片の清掃を容易にし、清掃時間を短縮することができる。また、下部箱状体に係止されたケーシングを取り出すことができるので、ケーシング内の粉砕片の清掃を容易にし、清掃時間を短縮することができる。
また、上部箱状体は、閉じた状態で、回転軸を間にして固定刃の反対側に配置されるスクレーパと、固定刃及びスクレーパの下側それぞれに粗砕刃の回転領域の一部を囲い、ケーシングに当接する囲い部材とを備える。そして、ケーシングは、下部箱状体に取り付けられた状態で、囲い部材との当接面の外周側の高さが内周側の高さより高い。当接面に段差を設けて当接面の外周側の高さを高くしてもよく、当接面を傾斜させて高さを高くしてもよい。これにより、上部箱状体を閉じた状態で、囲い部材とケーシングとが当接面で当接することで、ケーシングが上方から囲い部材で押圧され、ケーシングを所定の位置に確実に取り付けることができる
第2発明にあっては、ケーシングは、回転軸の軸中心を通る上下方向の仮想平面で2分割されている。これにより、例えば、粉砕機の定格等に応じて、ケーシングの寸法が大きくなっても、軽量化を図ることができ、ケーシングの取り付けや取り外しを容易にすることができる。
発明にあっては、ケーシングは、同心半円状の第1の側板と、第1の側板と略同寸法であって、半円形状に湾曲した底板が外周部に立設され、第1の側板と嵌合する第2の側板とを備える。これにより、ケーシングは、平板状の第1の側板と底板が立設された第2の側板とに分割できるので、一体形成(例えば、一体で深溝削り)する場合に比べて製造コストを低減することができる。また、ケーシングを分割することができるので、清掃が一層容易になる。
発明にあっては、ケーシングは、同心半円状の2つの側板と、側板の外周部に沿って半円形状に湾曲し、側板と嵌合する底板とを備える。これにより、ケーシングは、平板状の2つの側板と半円形状に湾曲した底板とに分割できるので、一体形成(例えば、一体で深溝削り)する場合に比べて製造コストを低減することができる。また、ケーシングを分割することができるので、清掃が一層容易になる。
発明にあっては、下部箱状体の回転軸に対向する側壁に上側が開放された開口部を設けてあり、開口部を開閉する開閉扉を備える。開閉扉を開いた状態では、下部箱状体の側壁に設けられた開口部を通して下部箱状体の内側に側面からも容易にアクセスすることができ、回転刃に付着した粉砕片などの清掃を一層容易にすることができる。
発明にあっては、係止部材は、回転軸の下側に配置され、ケーシングを載置する載置棒である。載置棒の断面形状は、円形状、矩形状、三角形状、楕円状など適宜設定することができる。ケーシングを下部箱状体に取り付けた状態でケーシングの外周部を載置棒に載置する。これにより、ケーシングを所定の位置に取り付けることができる。
発明にあっては、ケーシングは、外周部の一部に凹部を有し、凹部を載置棒に載置してケーシングを係止する。これにより、ケーシングを所定の位置に確実に取り付けることができる。
第8発明にあっては、係止部材は、下部箱状体内に設けられ、ケーシングを載置する。係止部材は、ケーシングの外周部を摺動させて案内する案内溝を有する。ケーシングを取り付ける場合には、ケーシングの外周部を案内溝に沿って摺動させて載置部に載置する。また、ケーシングを取り外す場合には、ケーシングの外周部を案内溝に沿って摺動させて下部箱状体から取り外すことができる。これにより、ケーシングの取り付けや取り外しが容易になるとともに、ケーシングを所定の位置に取り付けることができる。
第1発明によれば、従来のように2つの揺動側壁を開く機構ではないので、構造が簡単になり製造コストを低減することができる。また、上部箱状体を閉じた状態から開く場合、上部箱状体を支持軸の回りに回転させることで回転刃の上方を開口させることができ、粉砕片の清掃を容易にし、清掃時間を短縮することができる。また、下部箱状体に係止されたケーシングを取り出すことができるので、ケーシング内の粉砕片の清掃を容易にし、清掃時間を短縮することができる。
また、ケーシングの取り付けや取り外しが容易になるとともに、ケーシングを所定の位置に取り付けることができる
第2発明によれば、ケーシングの寸法が大きくなっても、軽量化を図ることができ、ケーシングの取り付けや取り外しを容易にすることができる。
発明及び第発明によれば、一体形成(例えば、一体で深溝削り)する場合に比べて製造コストを低減することができる。また、ケーシングを分割することができるので、清掃が一層容易になる。
発明によれば、回転刃に付着した粉砕片などの清掃を一層容易にすることができる。
発明によれば、ケーシングを所定の位置に取り付けることができる。
発明及び第発明によれば、ケーシングを所定の位置に確実に取り付けることができる。
実施の形態1
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る粉砕機の上面から見た要部模式図であり、図2は本発明に係る粉砕機の上部チャンバーを閉じた状態の外観斜視図であり、図3は本発明に係る粉砕機の上部チャンバーを閉じた状態の側面から見た要部模式図であり、図4は本発明に係る粉砕機の上部チャンバーを開いた状態の外観斜視図である。図1において、9は中央部が開口した金属製の支持台である。支持台9の上面には、支持台9の開口と略同じ位置で上面及び下面の一部が開放された金属製の下部箱状体としての下部チャンバー2をボルト等で所定位置に固定してある。下部チャンバー2の一側面の略中央部には、軸受け10が取り付けられてあり、対向する他側面には、減速機を有する電動モータ11が取り付けられてあり、電動モータ11のモータ軸に連動する回転軸17が軸受け10に取り付けられている。
下部チャンバー2の内側には、回転軸17に嵌装された粗砕刃4、4、粉砕刃6、6、6が収容される。粗砕刃4、4は、径方向に延びた刃部を有し、刃部の先端部(刃先)は、回転方向に向かって湾曲した円弧状をなしている。なお、粗砕刃4の形状は、これに限定されるものではない。粗砕刃4、4は、回転軸17の軸方向に適長離隔して配置されている。粉砕刃6、6、6は、下部チャンバー2の側面と粗砕刃4との間、及び粗砕刃4、4の間に配置され、回転軸方向に所定の間隔で環状溝が形成され、隣接する環状溝間の環状突起部の外周面を鋸歯状に形成している。
下部チャンバー2の内側には、粗砕刃4で粗砕され、細かく粉砕されていない被処理物が排出されることを防止するため、ケーシングとしての粗砕刃カバー21、21を設けている。粗砕刃カバー21は、粗砕刃4の下部チャンバー2内側にある回転領域を囲う同心半円状をなし、粗砕刃4の回転軌道を覆うように内側に円弧状の溝を設けている。
上部箱状体としての上部チャンバー1は、下部チャンバー2と同寸法であって、上面及び下面の一部が開放された金属製の箱体であり、下部チャンバー2の上側に配置される。上部チャンバー1が下部チャンバー2の上側に配置された状態(上部チャンバー1が閉じた状態)で、4方の側面が固定された(2つの側面が揺動して開放される揺動側壁を具備しない)チャンバーが形成される。
上部チャンバー1の内側は、上面及び下面が開放された空間19をなし、各粗砕刃4、各粉砕刃6の回転軌道の一部が空間19内に位置している。上部チャンバー1は、下部チャンバー2の側壁付近(回転軸17の側方)に回転軸17と平行に配置した2つの支持軸3、3回りに揺動可能にしてある。上部チャンバー1を支持軸3の回りに回転させて、上部チャンバー1を開くことにより、各粗砕刃4、各粉砕刃6の上方を開口することができる。なお、図3の例では、支持軸3は回転軸17のほぼ真横に配置されているが、これに限定されるものではなく、回転軸17の軸中心を通る横方向の平面よりも上側に支持軸3を設けてもよく、あるいは下側に設けてもよい。
上部チャンバー1には、各粗砕刃4及び各粉砕刃6との協働により被処理物(スプルランナ)を粉砕するための矩形の板状の第1固定刃7aと第2固定刃7bとが一体となった固定刃7が、内側に向かって下方向に傾斜するようにボルト8、…で上部チャンバー1の内側に固定されている。なお、図1の例では、ボルト8を3個備える構成であるが、ボルト8の個数は3に限定されるものではない。
第1固定刃7aは、長手方向の寸法が粉砕刃6の軸方向の寸法と略同一であり、長辺側の一方の縁部は、粉砕刃6の刃先と噛み合うように凹凸状に形成された歯部を有する。また、第1固定刃7aの短辺側であって粗砕刃4と近接する縁部には、粗砕刃4との協働により被処理物を粉砕する歯部を形成している。
第2固定刃7bは、刃長が粗砕刃4の厚み程度であって、粗砕刃4と近接する箇所には、粗砕刃4との協働により被処理物を粉砕する歯部を形成している。なお、第1固定刃7aと第2固定刃7bとを一体ではなく別個に構成してもよい。
上部チャンバー1に取り付けられた固定刃7の下側には、粗砕刃4の回転領域の一部を囲い、粗砕刃4で粗砕され、細かく粉砕されていない被処理物が排出されることを防止するため、円弧状の囲い部材18a、18aが設けられている。囲い部材18aは、粗砕刃4の回転軌道を覆うように内側に円弧状の溝加工が施され、上部チャンバー1と一体に設けられている。
上部チャンバー1には、閉じた状態で、固定刃7に対向するように、各粉砕刃6で所定の大きさ(粒形状)に粉砕された粉砕片を掻き落とし、粉砕機の下側の排出口(不図示)へ排出するための略矩形の板状のスクレーパ5が、ボルト8、8、8により内側に向かって下方向に傾斜するように固定されている。なお、図1の例では、ボルト8を3個備える構成であるが、ボルト8の個数は3に限定されるものではない。
スクレーパ5は、各粗砕刃4が回転する部分に矩形状の切り込みを形成してあり、長辺側の一方の縁部であって、各粉砕刃6と近接する箇所には、粉砕刃6の刃先と噛み合うように凹凸状に形成された掻き落とし部を形成している。
上部チャンバー1に取り付けられたスクレーパ5の下側には、粗砕刃4の回転領域の一部を囲い、粗砕刃4で粗砕され、細かく粉砕されていない被処理物が排出されることを防止するため、円弧状の囲い部材18b、18bが設けられている。囲い部材18bは、粗砕刃4の回転軌道を覆うように内側に円弧状の溝加工が施され、上部チャンバー1と一体に設けられている。
下部チャンバー2の支持軸3が設けられた側面と反対側の側面には、支柱13の一端が回動可能に取り付けられたブラケット16を固定してある。支柱13の他端にはハンドル12が螺合してあり、ハンドル12と支柱13によりレバー14を構成している。ハンドル12を、例えば、時計回りに回転させることにより、ハンドル12は支柱13に沿ってブラケット16の方に移動する。
上部チャンバー1の支持軸3と反対側の側面には、支柱13を挟持するための凹部15aを有するブラケット15を固定してある。
上部チャンバー1を閉じる場合、上部チャンバー1の下面を下部チャンバー2の上面に当接させる。この状態で、支柱13は、ブラケット15の凹部15aで挟持される。ハンドル12を、時計回りに回すことにより、ハンドル12の下面がブラケット15の上面に圧接され、上部チャンバー1は下部チャンバー2に固定される。これにより、上部チャンバー1の下面は下部チャンバー2の上面に所定のトルクで押圧されて、上部チャンバー1は頑丈に固定される。
上部チャンバー1を閉じた状態で、上部チャンバー1に設けられた囲い部材18a、18b、下部チャンバー2の内側に配置された粗砕刃カバー21は、上部チャンバー1の空間19を除く部分で連続した円弧状をなし、各粗砕刃4の回転軌道を覆う。
また、上部チャンバー1を開く場合、ハンドル12を反時計回りに回すことにより、ハンドル12がブラケット15から離れ、上部チャンバー1を支持軸3の回りに上方に回転することができる。なお、上部チャンバー1を開く場合、所定の位置で固定するように回転を規制する規制部材を適宜設けることができる。例えば、図4に示すように、上部チャンバー1は、略90度回転可能とすることができるが、回転可能な角度は、これに限定されるものではない。90度よりも大きくしてもよい。略90度回転可能とすることで、各粗砕刃4及び各粉砕刃6の上方を十分に開放することができ、清掃を容易にすることができる。なお、図4の例では、レバー14(ハンドル12、支柱13)を省略している。
被処理物を粉砕する場合、上部チャンバー1を閉じてハンドル12を回して固定する。上部チャンバー1の上部に配置された投入ホッパー(不図示)に被処理物を投入し、電動モータ11の電源をオンにすると、回転軸17が所定の回転数で回転し、各粗砕刃4、各粉砕刃6が回転する。回転方向は、各粗砕刃4及び各粉砕刃6が上側から下側に向かって固定刃7と噛み合うとともに、下側から上側に向かってスクレーパ5と噛み合う方向である。
これにより、被処理物は、まず各粗砕刃4と固定刃7との協働により粗砕され、各粉砕刃6に食い込み易い大きさに細断される。粗砕された被処理物は、各粉砕刃6と各第1固定刃7aとの協働により所定の大きさの粉砕片に粉砕され、各粉砕刃6の回転に伴って下部チャンバー2の下面の開口から排出される。また、所定の大きさに粉砕された粉砕片のうち、静電気で粉砕刃6の側面に付着したものは、粉砕刃6とスクレーパ5との協働によりスクレーパ5の下面で掻き落とされ、下部チャンバー2の下面の開口から排出される。
各粗砕刃4により粗砕された被処理物の一部は、粗砕刃4の回転により固定刃7の下側に送られるが、連続した円弧状をなした囲い部材18a、18b、粗砕刃カバー21で受け止められ、再び各粉砕刃6の上側に送られるとともに、下部チャンバー2の下面の開口から誤って排出されることを防止する。
上述のように、上部チャンバー1を開いた状態では、各粗砕刃4及び各粉砕刃6の上方が開口し、各粗砕刃4、各粉砕刃6、固定刃7などの周り又は刃先、スクレーパ5の周り、囲い部材18a、18b、粗砕刃カバー21などの内側に残留した粉砕片を容易に除去することができ、清掃時間を短縮するとともに、粉砕片の残留を防止することができる。また、従来のように2つの揺動側壁を開く機構ではないので、揺動側壁を揺動させるための揺動軸を設ける必要がなく、また、揺動側壁を固定側壁へ固定するための機構も不要となり、構造が簡単になり製造コストを低減することができる。
また、上部チャンバー1は、支持軸3の回りに一側方にのみ開くので、従来のような回転軸に対して両側方に揺動側壁が開く構成では清掃のためのスペースを粉砕機の両側に確保する必要があったのに対し、清掃のためのスペースを粉砕機の片側だけに確保するだけでよく、清掃スペースを小さくすることができる。
次に、粗砕刃カバー21の取り付け方法(着脱方法)について説明する。図5は本発明に係る粉砕機の側面から見た要部断面図である。なお、図5では、簡略化のため上部チャンバー1を省略している。下部チャンバー2の回転軸17と平行な側壁の内側には、粗砕刃カバー21を取り付ける位置に対応した箇所に断面形状が矩形状の係止部材としての載置部24、25を設けている。
載置部24、25は、略直方体状をなし、回転軸17に沿った方向の寸法が粗砕刃カバー21の厚さよりも大きく、回転軸17に向かう方向の寸法が、粗砕刃カバー21の外周部21cが係止するのに十分な寸法を有している。
載置部24は、粗砕刃カバー21の外周部21cを摺動させて案内するため円弧状に湾曲した案内溝24aを有する。また、載置部25は、粗砕刃カバー21の外周部21cを摺動させて案内する案内溝25aを有する。なお、案内溝24a、25aの幅及び深さは、粗砕刃カバー21がガタ付くことなく摺動できる程度の寸法である。
粗砕刃カバー21を下部チャンバー2に取り付ける場合には、粗砕刃カバー21の外周部21cを案内溝24a、25aに沿って摺動させて載置部24、25に載置する。また、粗砕刃カバー21を取り外す場合には、粗砕刃カバー21の外周部21cを案内溝24a、25aに沿って摺動させて下部チャンバー2から取り外すことができる。これにより、粗砕刃カバー21の取り付けや取り外しが容易になるとともに、粗砕刃カバー21を所定の位置に取り付けることができる。
また、回転軸17の下方に回転軸17と平行に配置され、粗砕刃カバー21を下部チャンバー2に係止する係止部材としての載置棒30を設けている。載置棒30の断面形状は円形状であるが、これに限定されるものではなく、矩形状、三角形状、楕円状など適宜設定することができる。粗砕刃カバー21の外周部21cを載置棒30に載置することにより、粗砕刃カバー21を所定の位置に取り付けることができる。また、粗砕刃カバー21を取り付ける場合や取り外す場合に、粗砕刃カバー21が誤って下方に落下することを防止することもできる。図5の例では、載置棒30を回転軸17の真下に配置しているが、これに限定されるものではなく、回転軸17の下側であれば、斜め下方向に配置してもよい。
また、図5に示すように、粗砕刃カバー21が所定位置に取り付けられた状態で、粗砕刃カバー21の囲い部材18a、18bとの外周側の当接面21aの高さが、内周側の当接面21bの高さより高くしてある。図5の例では、当接面に段差を設けて外周側の当接面21aの高さを内周側の当接面21bの高さよりも高くしている。これにより、上部チャンバー1を閉じた状態で、囲い部材18a、18bと粗砕刃カバー21とが当接面で当接することで、粗砕刃カバー21が上方から下方向及び外側方向に囲い部材18a、18bで押圧され、粗砕刃カバー21がガタ付くことなく所定位置に確実に取り付けることができる。なお、当接面に段差を設ける代わりに、外周側の当接面が高くなるように当接面を傾斜させてもよい。これにより、囲い部材18a、18bにより付勢する力を下方向と回転軸17から離れる方向の2方向に作用させることができる。
すなわち、粗砕刃カバー21の外周部が、載置部24、25の案内溝に嵌合しているので、粗砕刃カバー21が下方向、あるいは回転軸17の方向に沿って位置がずれることを阻止することができる。また、粗砕刃カバー21の外周部21cが載置棒30に載置されるので、粗砕刃カバー21が下方向にずれることを阻止することができる。また、下部チャンバー2の対向する2つの側壁の内側面に粗砕刃カバー21の外周部21cが当接しているので、粗砕刃カバー21が回転軸17と直交する方向に沿って位置がずれることを阻止することができる。また、上部チャンバー1を閉じて、下部チャンバー2に固定した状態では、囲い部材18a、18bにより粗砕刃カバー21が押圧されるので、粗砕刃カバー21が上方向及び回転軸17の方向に沿って位置がずれるのを阻止することができる。このように、粗砕刃カバー21は、多くの箇所において係止されるので、位置がずれることを阻止することができ、所定の位置に固定することができる。
図5の例では、載置部24、25をそれぞれ下部チャンバー2の側面に1つ設ける構成であったが、これに限定されるものではなく、粗砕刃カバー21の外周部21cに沿って離隔するように複数の載置部を各側面に設ける構成でもよい。また、載置棒30を省略して、粗砕刃カバー21の外周部21cに沿って載置部を両側面との間で連続して設けるようにしてもよい。
図6は粗砕刃カバー21の外観を示す説明図である。図6(a)は粗砕刃カバー21の上面図を示し、図6(b)は粗砕刃カバー21の正面図を示す。図6に示すように、粗砕刃カバー21は、外周部21c、内周部21dで画定される同心半円状をなしている。そして、粗砕刃カバー21の内側には、粗砕刃4の回転軌道を覆うように円弧状の溝(空間)211を設けている。また、粗砕刃カバー21の囲い部材18a、18bとの当接面には、段差を設けてあり、粗砕刃カバー21を下部チャンバー2に取り付けた状態で、外周側の当接面21aが内周側の当接面21bよりも高くなるようにしてある。粗砕刃カバー21は、所要の板厚の半円板の内側を深溝削り加工を行うことで製作することができる。
図7は粗砕刃カバー21の他の例の上面図である。図7(a)に示すように、粗砕刃カバー21は、同心半円状の側板213と、側板213と略同寸法であって、半円形状に湾曲した底板が外周部に立設され、側板213と嵌合する側板212とで構成することもできる。これにより、粗砕刃カバー21は、平板状の側板213と底板が立設された側板212とに分割できるので、一体形成(例えば、一体で深溝削り)する場合に比べて製造コストを低減することができる。また、粗砕刃カバー21を側板212、213の2つに分割することができるので、清掃が一層容易になる。
また、図7(b)に示すように、粗砕刃カバー21は、同心半円状の2つの側板213、214と、側板213、214の外周部に沿って半円形状に湾曲し、側板213、214と嵌合する底板215とで構成することもできる。これにより、粗砕刃カバー21は、平板状の2つの側板213、214と半円形状に湾曲した底板215とに分割できるので、一体形成(例えば、一体で深溝削り)する場合に比べて製造コストを低減することができる。また、粗砕刃カバー21を分割することができるので、清掃が一層容易になる。
実施の形態2
図8は実施の形態2の粉砕機の側面から見た要部断面図である。実施の形態1との違いは、粗砕刃カバーを2分割した点と、粗砕刃カバーの外周部に凹部を設けた点である。図8に示すように、ケーシングとしての粗砕刃カバーは、回転軸17の中心を通る縦方向の仮想平面Aで粗砕刃カバー半体22、23の2つに分割されている。これにより、例えば、粉砕機の定格等に応じて、粗砕刃カバーの寸法が大きくなっても、軽量化を図ることができ、粗砕刃カバー22、23の取り付けや取り外しを容易にすることができる。
粗砕刃カバー22、23は、外周部22c、23cの一部に凹部22d、23dを有し、凹部22d、23dを載置棒31に載置して粗砕刃カバー22、23を下部チャンバー2に係止する。これにより、粗砕刃カバー22、23を案内溝24a、25aに沿って摺動させるときに、粗砕刃カバー22、23を所定の位置に確実に取り付けることができる。なお、図8の例では、粗砕刃カバー22、23が当接する箇所に凹部を設ける構成であったが、複数の載置棒31を設けて、凹部も載置棒31の数だけ複数設けてもよい。
また、実施の形態1と同様に、粗砕刃カバー22、23が所定位置に取り付けられた状態で、粗砕刃カバー22の囲い部材18aとの外周側の当接面22aの高さが、内周側の当接面22bの高さより段差を設けて高くしてある。また、同様に、粗砕刃カバー23の囲い部材18bとの外周側の当接面23aの高さが、内周側の当接面23bの高さより段差を設けて高くしてある。
実施の形態3
図9は実施の形態3の粉砕機の側面から見た要部断面図である。実施の形態1との違いは、下部チャンバー2の回転軸17に沿った側壁に開口部を設けるとともに、開口部を開閉する開閉扉を設けた点である。図9に示すように、下部チャンバー2の回転軸17に沿った側壁にそれぞれ開閉扉41、51を設けている。なお、図9の例では、下部チャンバー2の回転軸17に対向する2つの側壁に開口部を設けているが、両方に開口部を設ける構成に限定されず、一方の側壁だけに開口部と開閉扉を設ける構成でもよい。
図10は実施の形態3の粉砕機の開閉扉を閉じた状態の要部側面図であり、図11は実施の形態3の粉砕機の開閉扉を開いた状態の要部側面図である。なお、図11の例では、簡略化のため開閉扉41を省略している。図9に示すように、開閉扉41、51は、例えば、板厚が2mm程度の薄板を用いることができる。これは、粉砕機を作動させた際に、各粗砕刃4及び各粉砕刃6が固定刃7と噛み合うときに作用する力が、ほとんど上部チャンバー1に加わり、下部チャンバー2には余り加わらないからである。開閉扉41、51で閉じられる箇所を開口することで下部チャンバー2の軽量化を図ることができ、粉砕機自身の重量を軽量化することができる。また、下部チャンバー2の側壁部分の厚さに比べて、開閉扉41、51を薄い金属板で構成することができるので、簡易に製作することができる。
図10に示すように、開閉扉41は、下部チャンバー2の縦横寸法よりも小さい矩形状をなす。開閉扉41は、下部の2箇所においてヒンジ42、43で開閉可能に取り付けられるとともに、上部の2箇所においてボルト44、45で下部チャンバー2に固定されるようにしてある。また、図11に示すように、下部チャンバー2の回転軸17に沿った側壁に上側が開放された略矩形状の開口部46を設けている。また、下部チャンバー2の所定の位置には、ヒンジ42、43を取り付けるための取り付け穴42a…、43a…、開閉扉41を固定するためのボルト穴44a、45aを設けている。
図11に示すように、開閉扉41を開いた状態において、開口部46を通じて、下部チャンバー2の内側に側面からも容易にアクセスすることができ、回転刃に付着した粉砕片などの清掃を一層容易にすることができる。また、粗砕刃カバー21、21を取り外すことで、各粗砕刃4や各粉砕刃6の側面からのアクセスも容易になり、粉砕片などの清掃を一層容易にすることができる。なお、開閉扉51も開閉扉41と同様であるので説明は省略する。
上述の例では、矩形状の開閉扉41を設ける構成であったが、開閉扉の個数、ヒンジの位置、開閉向きなどは粉砕機の定格(大きさ)や下部チャンバー2に設けた開口部の位置や数に応じて適宜設定することができる。
実施の形態4
図12は実施の形態4の粉砕機の側面から見た要部断面図である。実施の形態3との違いは、実施の形態2と同様に、粗砕刃カバーを2分割した点と、粗砕刃カバーの外周部に凹部を設けた点である。図12に示すように、ケーシングとしての粗砕刃カバーは、回転軸17の中心を通る縦方向の仮想平面Aで粗砕刃カバー半体22、23の2つに分割されている。これにより、例えば、粉砕機の定格等に応じて、粗砕刃カバーの寸法が大きくなっても、軽量化を図ることができ、粗砕刃カバー22、23の取り付けや取り外しを容易にすることができる。
実施の形態5
図13は実施の形態5の粉砕機の側面から見た要部断面図である。上述の実施の形態との違いは、粗砕刃カバー52を側壁部材51に固定し、粗砕刃カバー52が固定された側壁部材51を下部チャンバー2から取り外し可能にした点である。図14は実施の形態5の粉砕機の側壁部材51を取り付けた状態の要部側面図であり、図15は実施の形態5の粉砕機の側壁部材51を取り外した状態の要部側面図である。
図15に示すように、実施の形態5では、下部チャンバー2の少なくとも粗砕刃4の位置に対応する側壁に上側が開放された開口部55、55を設けてあり、粗砕刃カバー52を固定した側壁部材51を開口部55に嵌めこむことができる構成としている。下部チャンバー2は、開口部55の底部に側壁部材51を回転軸17に向かって摺動するため摺動溝55aを有する。なお、図15の例では、摺動溝55aが開口部55の底面となっているが、開口部55の底面に凹状の溝を回転軸17の方向に向かって1又は複数設けることもできる。
図14に示すように、側壁部材51を回転軸17に向かって内側に摺動させて開口部55に嵌めこむことで、開口部55は側壁部材51により塞がれる。そして、この状態で粗砕刃カバー52は所定の位置に配置される。側壁部材51は、側壁部材51に設けられた係止部材としての取付部53を下部チャンバー2に当接してボルト54をボルト穴54aに固定することで、側壁部材51を下部チャンバー2に係止することができる。また、ボルト54を緩め、側壁部材51を摺動溝55aに沿って外側に向かって摺動させることで、側壁部材51を下部チャンバー2から取り外すことができる。これにより、粗砕刃カバー52内の粉砕片の清掃を容易にし、清掃時間を短縮することができる。なお、係止部材としての取付部53は、一例であって、これに限定されるものではない。また、取付部53の形状や数も適宜設定することができる。
実施の形態6
図16は実施の形態6の粉砕機の側壁部材51を取り外した状態の要部側面図である。実施の形態5との違いは、下部チャンバー2に設けた開口部56は、側壁部材51が嵌めこまれる部分だけでない点である。すなわち、図11の例で示したように、下部チャンバー2の回転軸17の方向に沿った側壁に矩形状の開口部56を設けた点である。なお、実施の形態6では、図10の例で示した開閉扉41を備えているが、図16では省略している。実施の形態6では、側壁部材51により閉塞される部分を除く開口部56を開閉する開閉扉41を備える。開閉扉41を開いた状態では、下部チャンバー2の側壁に設けられた開口部56を通して下部チャンバー2の内側に側面からも容易にアクセスすることができ、回転刃に付着した粉砕片などの清掃を一層容易にすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、4側面が一体化された上部チャンバーを1つの支持軸の回りに揺動可能に設け、上部チャンバーと下部チャンバーの上下に2分割できる構造としているので、従来のように2つの揺動側壁を各支持軸の回りに開く機構の粉砕機に比べて、粉砕機の作動時に必要な剛性や精度を容易に保つことができ、また、構造が簡単になり製造コストを低減することができる。また、上部チャンバー1を支持軸3の回りに回転させることで回転刃の上方を開口させることができ、粉砕片の清掃を容易にし、清掃時間を短縮することができる。また、下部チャンバー2に係止されたケーシングとしての粗砕刃カバーを取り出すことができるので、粗砕刃カバー内の粉砕片の清掃を容易にし、清掃時間を短縮することができる。
本発明に係る粉砕機の上面から見た要部模式図である。 本発明に係る粉砕機の上部チャンバーを閉じた状態の外観斜視図である。 本発明に係る粉砕機の上部チャンバーを閉じた状態の側面から見た要部模式図である。 本発明に係る粉砕機の上部チャンバーを開いた状態の外観斜視図である。 本発明に係る粉砕機の側面から見た要部断面図である。 粗砕刃カバーの外観を示す説明図である。 粗砕刃カバーの他の例の上面図である。 実施の形態2の粉砕機の側面から見た要部断面図である。 実施の形態3の粉砕機の側面から見た要部断面図である。 実施の形態3の粉砕機の開閉扉を閉じた状態の要部側面図である。 実施の形態3の粉砕機の開閉扉を開いた状態の要部側面図である。 実施の形態4の粉砕機の側面から見た要部断面図である。 実施の形態5の粉砕機の側面から見た要部断面図である。 実施の形態5の粉砕機の側壁部材を取り付けた状態の要部側面図である。 実施の形態5の粉砕機の側壁部材を取り外した状態の要部側面図である。 実施の形態6の粉砕機の側壁部材を取り外した状態の要部側面図である。
符号の説明
1 上部チャンバー(上部箱状体)
2 下部チャンバー(下部箱状体)
3 支持軸
4 粗砕刃
5 スクレーパ
6 粉砕刃
7 固定刃
7a 第1固定刃
7b 第2固定刃
8 ボルト
9 支持台
10 軸受け
11 電動モータ
12 ハンドル
13 支柱
14 レバー
15、16 ブラケット
17 回転軸
18a、18b 囲い部材
21、22、23、52 粗砕刃カバー(ケーシング)
21a、21b 当接面
21c 外周部
21d 内周部
22d、23d 凹部
24、25 載置部(係止部材)
24a、25a 案内溝
30、31 載置棒(係止部材)
41、51 開閉扉
46、55、56 開口部
51 側壁部材
53 取付部
55a 摺動溝
212、213、214 側板
215 底板

Claims (8)

  1. 上面及び下面それぞれの一部が開放された上部箱状体及び下部箱状体と、該下部箱状体に設けられた軸受けに回転自在に横架された回転軸と、該回転軸に取り付けられ、刃先が円弧状の粗砕刃及び外周面が鋸歯状の粉砕刃を有する回転刃と、前記上部箱状体に設けられ、前記回転刃と係合する固定刃とを備え、前記回転刃と前記固定刃との協働により被処理物を粉砕する粉砕機において、
    前記上部箱状体の下面が前記下部箱状体の上面に当接するようにしてあり、
    前記上部箱状体は、
    前記回転軸の側方にある軸回りに揺動可能にしてあり、
    前記上部箱状体を開いた状態で前記回転刃の上方を開口するようにしてあり、
    前記粗砕刃の前記下部箱状体内側にある回転領域を囲み、前記回転軸の軸回りと同心の同心半円状の着脱可能なケーシングを備え、
    前記下部箱状体は、
    前記ケーシングを係止する係止部材を備え、
    前記上部箱状体は、閉じた状態で、
    前記回転軸を間にして前記固定刃の反対側に位置するスクレーパと、
    前記固定刃及びスクレーパの下側それぞれに前記粗砕刃の回転領域の一部を囲い、前記ケーシングに当接する囲い部材と
    を備え、
    前記ケーシングは、
    前記下部箱状体に取り付けられた状態で、
    前記囲い部材との当接面の外周側の高さが内周側より高いことを特徴とする粉砕機。
  2. 前記ケーシングは、
    前記回転軸の軸中心を通る上下方向の仮想平面で2分割されていることを特徴とする請求項1に記載の粉砕機。
  3. 前記ケーシングは、
    同心半円状の第1の側板と、
    該第1の側板と略同寸法であって、半円形状に湾曲した底板が外周部に立設され、前記第1の側板と嵌合する第2の側板と
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の粉砕機。
  4. 前記ケーシングは、
    同心半円状の2つの側板と、
    該側板の外周部に沿って半円形状に湾曲し、前記側板と嵌合する底板と
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の粉砕機。
  5. 前記下部箱状体の前記回転軸に対向する側壁に上側が開放された開口部を設けてあり、
    該開口部を開閉する開閉扉を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の粉砕機。
  6. 記回転軸の下側に配置され、前記ケーシングを載置する載置棒を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の粉砕機。
  7. 前記ケーシングは、
    外周部の一部に凹部を有し、
    該凹部を前記載置棒に載置して前記ケーシングを係止するように構成してあることを特徴とする請求項6に記載の粉砕機。
  8. 前記係止部材は、
    前記下部箱状体内に設けられ、前記ケーシングを載置するようにしてあり、
    前記ケーシングの外周部を摺動する溝を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の粉砕機。
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