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JP5605401B2 - 蓄電システムおよび制御方法 - Google Patents

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JP5605401B2 JP2012162002A JP2012162002A JP5605401B2 JP 5605401 B2 JP5605401 B2 JP 5605401B2 JP 2012162002 A JP2012162002 A JP 2012162002A JP 2012162002 A JP2012162002 A JP 2012162002A JP 5605401 B2 JP5605401 B2 JP 5605401B2
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Description

本発明は、複数の蓄電素子が直列に接続された蓄電装置を複数備えた蓄電システムであって、各蓄電素子や各蓄電装置の充放電を効率良く行うことができる蓄電システムに関する。
複数の単電池を直列に接続することによって、組電池を構成しているものがある。ここで、組電池を使用し続けると、複数の単電池における劣化のバラツキなどによって、複数の単電池において、SOCのバラツキが発生することがある。また、使用済みの複数の単電池を用いて、組電池を構成したときには、複数の単電池において、SOCのバラツキが発生しやすいことがある。
特開2008−099492号公報
組電池を構成する複数の単電池においては、SOC(State of Charge)のバラツキが発生していると、最も低いSOCを示す単電池を基準として、組電池の放電が制限されてしまったり、最も高いSOCを示す単電池を基準として、組電池の充電が制限されてしまったりする。上述したように組電池の放電が制限されてしまうと、組電池には、放電しきれていない単電池が残ってしまうことがある。また、上述したように組電池の充電が制限されてしまうと、組電池には、充電しきれていない単電池が残ってしまうことがある。
本願第1の発明である蓄電システムは、並列に接続された複数の蓄電装置と、複数の蓄電装置のそれぞれに設けられた複数のリレーと、複数の蓄電装置における充放電を制御するコントローラとを有する。各蓄電装置は、直列に接続された複数の蓄電素子と、各蓄電素子と並列に接続されたバイパス回路とを有する。各リレーは、各蓄電装置を充放電の電流経路と接続する状態と、各蓄電装置を電流経路から切り離す状態との間で切り替わる。
コントローラは、すべての蓄電装置放電を開始し、バイパス回路を用いて、放電が完了した蓄電素子を電流経路から切り離した後、リレーを用いて、放電が完了した蓄電装置を電流経路から切り離す。また、コントローラは、すべての蓄電装置充電を開始し、バイパス回路を用いて、充電が完了した蓄電素子を電流経路から切り離した後、リレーを用いて、充電が完了した蓄電装置を電流経路から切り離す。さらに、コントローラは、すべての蓄電装置を放電した後に充電するとき、電流経路から切り離すまでの電流値を積算することにより、各蓄電素子および各蓄電装置の満充電容量を算出する。
本願第1の発明によれば、バイパス回路を用いることにより、各蓄電装置に含まれる各蓄電素子を十分に放電したり、十分に充電したりすることができる。ここで、蓄電装置の放電によって、特定の蓄電素子に蓄えられた電気エネルギを十分に放出しても、他の蓄電素子には、未だ電気エネルギが蓄えられていることがある。この場合には、バイパス回路を用いて、特定の蓄電素子を放電しないことにより、他の蓄電素子だけを放電することができる。これにより、蓄電装置に含まれる、すべての蓄電素子を十分に放電することができる。
また、蓄電装置の充電によって、特定の蓄電素子を満充電状態にしても、他の蓄電素子が満充電状態となっていないことがある。この場合には、バイパス回路を用いて、特定の蓄電素子を充電しないことにより、他の蓄電素子だけを充電することができる。これにより、蓄電装置に含まれる、すべての蓄電素子を満充電状態とすることができる。
また、本願第1の発明によれば、リレーを駆動することにより、複数の蓄電装置のそれぞれを十分に放電したり、十分に充電したりすることができる。複数の蓄電装置の放電によって、特定の蓄電装置に蓄えられた電気エネルギを十分に放出しても、他の蓄電装置には、未だ電気エネルギが蓄えられていることがある。この場合には、リレーを用いて、特定の蓄電装置を放電しないことにより、他の蓄電装置だけを放電することができる。これにより、すべての蓄電装置を十分に放電することができる。
また、複数の蓄電装置の充電によって、特定の蓄電装置を満充電状態にしても、他の蓄電装置が満充電状態となっていないことがある。この場合には、リレーを用いて、特定の蓄電装置を充電しないことにより、他の蓄電装置だけを充電することができる。これにより、すべての蓄電装置を満充電状態とすることができる。
上述したように、各蓄電装置に含まれる各蓄電素子を十分に放電したり、十分に充電したりすることにより、各蓄電素子の満充電容量を精度良く算出することができる。すなわち、各蓄電素子の放電を完了した後に、各蓄電素子を満充電状態となるまで充電することにより、各蓄電素子の満充電容量を測定することができる。
同様に、各蓄電装置を十分に放電したり、十分に充電したりすることにより、各蓄電装置の満充電容量を精度良く算出することができる。すなわち、各蓄電装置の放電を完了した後に、各蓄電装置を満充電状態となるまで充電することにより、各蓄電装置の満充電容量を測定することができる。
ここで、蓄電素子のSOCが0%に到達したことを判別したときには、バイパス回路を用いて、SOCが0%に到達した蓄電素子を電流経路から切り離すことができる。これにより、SOCが0%に到達した蓄電素子を放電させずに、他の蓄電素子だけを放電させることができる。そして、各蓄電装置に含まれる、すべての蓄電素子を、SOCが0%に到達するまで放電することができる。
所定時間に対する蓄電素子の電圧低下量又は、蓄電素子の放電終止電圧に着目することにより、蓄電素子のSOCが0%に到達したか否かの判別を行うことができる。蓄電素子のSOCが0%に到達しているときには、これに応じた電圧低下量を示すことがあるため、この電圧低下量を確認することにより、蓄電素子のSOCが0%に到達していることを判別することができる。また、蓄電素子のSOCが0%に到達しているときには、蓄電素子の電圧が放電終止電圧に到達していることになる。このため、蓄電素子の電圧値が放電終止電圧に到達していることを確認することにより、蓄電素子のSOCが0%に到達していることを判別することができる。
各蓄電装置に含まれる蓄電素子は、SOCが0%に到達することに応じて、電流経路から切り離されることになる。このため、各蓄電装置を構成する、すべての蓄電素子が電流経路から切り離されているときには、蓄電装置の放電が完了していると判別することができる。すなわち、蓄電装置のSOCが0%に到達していることを判別することができる。
蓄電素子のSOCが100%に到達したことを判別したときには、バイパス回路を用いて、SOCが100%に到達した蓄電素子を電流経路から切り離すことができる。これにより、蓄電装置に含まれる、すべての蓄電素子を、SOCが100%に到達するまで充電することができる。
所定時間に対する蓄電素子の電圧低下量、所定時間に対する蓄電素子の抵抗上昇量又は、所定時間に対する蓄電素子の温度上昇量に着目することにより、蓄電素子のSOCが100%に到達したか否かの判別を行うことができる。蓄電素子のSOCが100%に到達しているときには、これに応じた電圧低下量(抵抗上昇量又は温度上昇量)を示すことがある。このため、電圧低下量(又は抵抗上昇量、温度上昇量)を確認することにより、蓄電素子のSOCが100%に到達していることを判別することができる。
各蓄電装置に含まれる蓄電素子は、SOCが100%に到達することに応じて、電流経路から切り離されることになる。このため、各蓄電装置を構成する、すべての蓄電素子が電流経路から切り離されているときには、蓄電装置の充電が完了していると判別することができる。すなわち、蓄電装置のSOCが100%に到達していることを判別することができる。
本願第2の発明は、並列に接続された複数の蓄電装置の充放電を制御する制御方法である。各蓄電装置は、本願第1の発明で説明したように、複数の蓄電素子および複数のバイパス回路を有している。ここで、すべての蓄電装置放電を開始し、バイパス回路を用いて、放電が完了した蓄電素子を電流経路から切り離した後、各蓄電装置に設けられたリレーを用いて、放電が完了した蓄電装置を電流経路から切り離す。
また、すべての蓄電装置充電を開始し、バイパス回路を用いて、充電が完了した蓄電素子を電流経路から切り離した後、リレーを用いて、充電が完了した蓄電装置を電流経路から切り離す。ここで、すべての蓄電装置を放電した後に充電するとき、電流経路から切り離すまでの電流値を積算することにより、各蓄電素子および各蓄電装置の満充電容量を算出する。本願第2の発明においても、本願第1の発明と同様の効果を得ることができる。
電池システムの構成を示す概略図である。 監視ユニットの構成を主に示す図である。 単電池のバイパス処理を行う回路を示す図である。 図3において、すべての単電池に電流を流すときの回路構成を示す図である。 図3において、任意の単電池をバイパス処理するときの回路構成を示す図である。 すべての単電池やすべての電池パックを放電するときの処理を示すフローチャートである。 単電池のSOCが0%に到達したことを判別する処理を示すフローチャートである。 放電時における単電池の電圧変化を示す図である。 電池パックのSOCが0%に到達したことを判別する処理を示すフローチャートである。 電池システムにおいて、すべての電池パックにおけるSOCが0%に到達したことを判別する処理を示すフローチャートである。 すべての単電池やすべての電池パックを充電するときの処理を示すフローチャートである。 単電池のSOCが100%に到達したことを判別する処理を示すフローチャートである。 充電時における単電池の電圧変化を示す図である。 単電池のSOCが100%に到達したことを判別する処理を示すフローチャートである。 充電時における単電池の抵抗変化を示す図である。 単電池のSOCが100%に到達したことを判別する処理を示すフローチャートである。 充電時における単電池の温度変化を示す図である。 電池パックのSOCが100%に到達したことを判別する処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1における電池システム(蓄電システムに相当する)について、図1を用いて説明する。図1は、本実施例における電池システムの構成を示す概略図である。
図1に示す電池システムは、いわゆる定置型の電池システムであり、家屋や商業施設などにおいて、特定の場所に設置されるものである。電池システムは、並列に接続された複数の電池パック(蓄電装置に相当する)B−1〜B−nを有しており、電池パックの数nは、適宜設定することができる。
複数の電池パックB−1〜B−nを並列に接続することにより、電池システムの満充電容量を確保することができる。すなわち、複数の電池パックB−1〜B−nを並列に接続したときの満充電容量は、複数の電池パックB−1〜B−nを直列に接続したときの満充電容量よりも大きくなる。
電池パックB−1は、直列に接続された複数の単電池(蓄電素子に相当する)10を有している。ここで、電池パックB−1を構成する単電池10の数は、適宜設定することができる。単電池10としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタを用いることもできる。
電池パックB−1としては、新たに製造された電池パックB−1を用いることもできるし、使用済みの電池パックB−1を用いることもできる。使用済みの電池パックB−1としては、例えば、車両で用いられた後の電池パックB−1を用いることができる。
電池パックB−1を車両に搭載したときには、電池パックB−1に含まれる任意の単電池10が劣化したときには、電池パックB−1が車両から取り外されることがある。この電池パックB−1を本実施例の電池システムで用いることができる。また、使用済みの複数の単電池10を組み合わせることにより、電池パックB−1を構成することがあり、このような電池パックB−1を本実施例の電池システムで用いることができる。
電池パックB−2〜B−nについても、電池パックB−1と同様の構成を有している。すなわち、各電池パックB−2〜B−nは、直列に接続された複数の単電池10を有している。ここで、複数の電池パックB−1〜B−nのそれぞれを構成する単電池10の数は、互いに等しくてもよいし、互いに異なっていてもよい。また、各電池パックB−2〜B−nは、新たに製造された電池パックB−2〜B−nでもよいし、使用済みの電池パックB−2〜B−nでもよい。
複数の電池パックB−1〜B−nは、正極ラインPLおよび負極ラインNLを介して並列に接続されている。正極ラインPLは、電池パックB−1〜B−nの数だけ分岐しておき、各分岐ラインが各電池パックB−1〜B−nの正極端子と接続されている。負極ラインNLは、電池パックB−1〜B−nの数だけ分岐しており、各分岐ラインが各電池パックB−1〜B−nの負極端子と接続されている。
監視ユニット20は、各電池パックB−1〜B−nに設けられており、各電池パックB−1〜B−nにおける電圧値を検出して、検出結果をコントローラ40に出力する。ここで、監視ユニット20は、各電池パックB−1〜B−nの電圧値を検出したり、各電池パックB−1〜B−nを構成する単電池10の電圧値を検出したりする。図2に示すように、監視ユニット20は、複数の電圧監視IC(Integrated Circuit)20aを有しており、電圧監視IC20aは、各電池パックB−1〜B−nに含まれる単電池10の数だけ設けられている。
電圧監視IC20aは、単電池10の電圧値を検出し、検出結果をコントローラ40に出力する。電圧監視IC20aによって検出された各単電池10の電圧値を加算すれば、各電池パックB−1〜B−nの電圧値を算出することもできる。
ここで、各電池パックB−1〜B−nを構成する複数の単電池10が複数の電池ブロック(蓄電素子に相当する)に分けられているときには、各電池ブロックの電圧値を検出することもできる。各電池ブロックは、直列に接続された複数の単電池10によって構成されており、複数の電池ブロックが直列に接続されることにより、各電池パックB−1〜B−nが構成される。電池ブロックの電圧値を検出するとき、電圧監視IC20aは、各電池ブロックに対して設けられることになる。
温度センサ21は、各電池パックB−1〜B−nに対して設けられており、各電池パックB−1〜B−nの温度を検出して、検出結果をコントローラ40に出力する。ここで、各電池パックB−1〜B−nに対しては、1つの温度センサ21を設けることもできるし、複数の温度センサ21を設けることもできる。複数の温度センサ21を設けるときには、各単電池10の温度を検出することができる。
電流センサ22は、各電池パックB−1〜B−nに設けられており、電池パックB−1〜B−nの数だけ設けられている。電流センサ22は、各電池パックB−1〜B−nに流れる電流値(充電電流や放電電流)を検出して、検出結果をコントローラ40に出力する。ここで、電池パックB−1〜B−nを放電するときの電流値を正の値とし、電池パックB−1〜B−nを充電するときの電流値を負の値とすることができる。
本実施例では、電流センサ22を負極ラインNLに設けているが、これに限るものではない。すなわち、電流センサ22を用いることにより、各電池パックB−1〜B−nに流れる電流値を検出することができればよい。例えば、各電池パックB−1〜B−nの正極ラインPLに対して、電流センサ22を設けることができる。
一方、各電池パックB−1〜B−nの負極ラインNLには、リレーR−1〜R−nが設けられており、リレーR−1〜R−nは、電池パックB−1〜B−nの数だけ設けられている。各リレーR−1〜R−nは、コントローラ40からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。例えば、リレーR−1がオンであるときには、電池パックB−1を充放電させることができる。また、リレーR−1がオフであるときには、充放電の電流経路から電池パックB−1が電気的に切り離され、電池パックB−1の充放電が行われなくなる。
本実施例では、各電池パックB−1〜B−nの負極ラインNLに対して、リレーR−1〜R−nを設けているが、これに限るものではない。具体的には、各電池パックB−1〜B−nの正極ラインPLおよび負極ラインNLの少なくとも一方に対して、リレーR−1〜R−nを設けることができる。各電池パックB−1〜B−nに対して各リレーR−1〜R−nを設ければ、各リレーR−1〜R−nの駆動を制御することにより、複数の電池パックB−1〜B−nのうち、任意の電池パックだけを充放電させることができる。
複数の電池パックB−1〜B−nは、正極ラインPLおよび負極ラインNLを介して、DC/DCコンバータ31に接続されている。DC/DCコンバータ31は、電池パックB−1〜B−nの出力電圧を他の電圧値に変換する。インバータ32は、DC/DCコンバータ31から出力された直流電力を交流電力に変換する。インバータ32から出力された交流電力は、負荷33に供給される。負荷33は、インバータ32の出力電力を受けて動作できるものであればよく、例えば、負荷33として、家電製品を用いることができる。
また、インバータ32は、電源34と接続されており、電源34から出力された交流電力を直流電力に変換する。電源34としては、例えば、商用電源を用いることができる。DC/DCコンバータ31は、インバータ32の出力電圧を他の電圧値に変換する。DC/DCコンバータ31の出力電力は、電池パックB−1〜B−nに供給され、電池パックB−1〜B−nを充電することができる。
コントローラ40は、メモリ41を有しており、メモリ41には、コントローラ40が所定の処理(特に、本実施例で説明する処理)を行うときに用いられる情報が記憶されている。本実施例では、メモリ41がコントローラ40に内蔵されているが、コントローラ40の外部にメモリ41を設けることもできる。
次に、本実施例における電池パックB−1の回路構成について、図3を用いて説明する。図3は、電池パックB−1の一部における回路構成を示している。ここで、電池パックB−2〜B−nについても、図3に示す構成を有している。
電池パックB−1を構成する各単電池10には、バイパス回路11が設けられている。バイパス回路11は、電池パックB−1の充放電時における電流を単電池10に流さないときに用いられる。バイパス回路11の一端と、単電池10の負極端子との間には、スイッチ12が設けられている。また、バイパス回路11には、スイッチ13が設けられている。スイッチ12,13は、コントローラ40からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。
なお、図3に示す構成では、単電池10の負極端子に対して、スイッチ12を設けているが、これに限るものではない。具体的には、単電池10の正極端子に対して、スイッチ12を設けることもできる。
電池パックB−1を構成する、すべての単電池10に電流を流すときには、図4に示すように、すべてのスイッチ12がオンとなり、すべてのスイッチ13がオフとなる。これにより、すべての単電池10を充放電することができる。図4に示す矢印は、電池パックB−1を充放電したときに、電流の流れる方向を示している。
一方、特定の単電池10だけに電流を流さないときには、図5に示すように、特定の単電池10(図5の中央に位置する単電池10)において、スイッチ12をオフにするとともに、スイッチ13をオンにする。ここで、図5の左右に位置する単電池10については、図4と同様に、スイッチ12をオンにするとともに、スイッチ13をオフにする。
これにより、図5の左右に位置する単電池10には、電流が流れ、図5の中央に位置する単電池10には、電流が流れない。図5に示す矢印は、電池パックB−1を充放電したときに、電流の流れる方向を示している。図5の中央に位置する単電池10においては、バイパス回路11に電流が流れることになる。このように、単電池10に電流を流さずに、バイパス回路11に電流を流すことを、バイパス処理という。
図3に示す構成では、バイパス回路11およびスイッチ12,13を用いて、単電池10に電流を流したり、単電池10に電流を流さなかったりしているが、これに限るものではない。すなわち、特定の機構を用いることにより、任意の単電池10をバイパスさせることができる。例えば、特開2012−69406号公報に記載された機構を用いることにより、任意の単電池10をバイパスさせることができる。
本実施例では、後述するように、複数の電池パックB−1〜B−nにおいて、SOCのバラツキが発生していても、すべての電池パックB−1〜B−nにおけるSOC(State of Charge)が0%となるまで、電池パックB−1〜B−nを放電したり、すべての電池パックB−1〜B−nにおけるSOCが100%となるまで、電池パックB−1〜B−nを充電したりすることができる。ここで、SOCとは、満充電容量に対する、現在の充電容量の割合である。
また、本実施例では、後述するように、各電池パックB−1〜B−nを構成する複数の単電池10において、SOCのバラツキが発生していても、すべての単電池10におけるSOCが0%となるまで、すべての単電池10を放電したり、すべての単電池10におけるSOCが100%となるまで、すべての単電池10を充電したりすることができる。ここで、単電池10がニッケル水素電池であるときには、単電池10のSOCを0%から100%の間で変化させることにより、メモリ効果を解消させることができる。
すべての電池パックB−1〜B−nや、すべての単電池10において、SOCが0%となるまで放電させることにより、すべての電池パックB−1〜B−nに蓄えられた電気エネルギや、すべての単電池10に蓄えられた電気エネルギを残すことなく利用することができる。すなわち、すべての電池パックB−1〜B−nや、すべての単電池10に蓄えられた電気エネルギを使い切ることができる。
また、すべての電池パックB−1〜B−nや、すべての単電池10において、SOCが100%となるまで充電することにより、すべての電池パックB−1〜B−nや、すべての単電池10に電気エネルギを蓄えることができる。すなわち、すべての電池パックB−1〜B−nや、すべての単電池10を用いて、電気エネルギを無駄なく回収することができる。
まず、すべての電池パックB−1〜B−nや、すべての単電池10において、SOCが0%となるまで放電する処理について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。図6に示すフローチャートは、コントローラ40によって実行される。本実施例において、SOCが0%に到達することには、SOCが完全に0%に到達することだけでなく、SOCがほぼ0%に到達することも含まれる。
ステップS100において、コントローラ40は、すべての電池パックB−1〜B−nを放電する。具体的には、コントローラ40は、各電池パックB−1〜B−nに設けられた各リレーR−1〜R−nをオフからオンに切り替えることにより、すべての電池パックB−1〜B−nを負荷33に接続する。これにより、すべての電池パックB−1〜B−nを放電させることができる。
ステップS101において、コントローラ40は、各電池パックB−1〜B−nにおいて、放電を完了した単電池10が含まれているか否かを判別する。具体的には、コントローラ40は、SOCが0%に到達した単電池10が各電池パックB−1〜B−nに含まれているか否かを判別する。
各電池パックB−1〜B−nは、直列に接続された複数の単電池10によって構成されており、SOCのバラツキが発生していることがある。SOCのバラツキが発生しているときには、各電池パックB−1〜B−nの放電によって、SOCが最も低い単電池10において、SOCが最も早く0%に到達することになる。単電池10のSOCが0%に到達したか否かの判別処理については、後述する。
SOCが0%に到達した単電池10が存在するときには、ステップS102の処理に進み、SOCが0%に到達した単電池10が存在しないときには、ステップS100の処理に戻る。
ステップS102において、コントローラ40は、SOCが0%に到達した単電池10を特定する。各電池パックB−1〜B−nを構成する、すべての単電池10に対して、識別情報を予め割り振ることにより、コントローラ40は、識別情報に基づいて、SOCが0%に到達した単電池10を特定することができる。
ここで、識別情報としては、例えば、番号を用いることができる。また、コントローラ40は、SOCが0%に到達した単電池10の識別情報をメモリ41に記憶することができる。これにより、コントローラ40は、各電池パックB−1〜B−nにおいて、SOCが0%に到達した単電池10を把握することができる。
ステップS103において、コントローラ40は、SOCが0%に到達した単電池10に対して、バイパス処理を行う。具体的には、図3〜図5を用いて説明したように、SOCが0%に到達した単電池10に関して、スイッチ12をオフにするとともに、スイッチ13をオンにする。これにより、SOCが0%に到達した単電池10を放電させてしまうことを防止し、SOCが0%に到達していない単電池10だけを放電させることができる。ここで、図6に示す処理を開始するとき、すべての単電池10において、スイッチ12がオンであり、スイッチ13がオフである。
ステップS104において、コントローラ40は、すべての単電池10に対してバイパス処理が行われている電池パックが存在しているか否かを判別する。各電池パックB−1〜B−nを放電し続けると、各電池パックB−1〜B−nを構成する各単電池10のSOCが低下する。上述したように、SOCが0%に到達した単電池10については、バイパス処理が行われるため、各電池パックB−1〜B−nの放電が続くほど、バイパス処理される単電池10の数が増えることになる。
そして、最終的には、各電池パックB−1〜B−nを構成する、すべての単電池10に対してバイパス処理が行われることになる。ステップS104の処理では、すべての単電池10に対してバイパス処理が行われた電池パックが存在しているか否かを判別している。上述したように、SOCが0%に到達した単電池10の識別情報はメモリ41に記憶されるため、コントローラ40は、メモリ41に記憶された識別情報を参照することにより、各電池パックB−1〜B−nにおいて、すべての単電池10がバイパス処理されているか否かを判別することができる。
すべての単電池10に対してバイパス処理が行われている電池パックが存在しているときには、ステップS105の処理に進み、そうでなければ、ステップS100の処理に戻る。
ステップS105において、コントローラ40は、すべての単電池10に対してバイパス処理が行われている電池パックを特定する。電池パックB−1〜B−nに対して識別情報を予め割り振ることにより、コントローラ40は、識別情報に基づいて、すべての単電池10に対してバイパス処理が行われている電池パックを特定することができる。ここで、識別情報としては、例えば、番号を用いることができる。また、コントローラ40は、すべての単電池10に対してバイパス処理が行われている電池パックの識別情報をメモリ41に記憶することができる。
ステップS106において、コントローラ40は、すべての単電池10に対してバイパス処理が行われている電池パックを、負荷33との接続から遮断する。具体的には、コントローラ40は、負荷33との接続から遮断される電池パックに対応したリレーをオンからオフに切り替える。これにより、電池パックの放電を停止させることができる。ここで、バイパス処理が行われていない単電池10を含む電池パックでは、放電が継続される。
ステップS107において、コントローラ40は、すべての電池パックB−1〜B−nが負荷33との接続から遮断されているか否かを判別する。具体的には、コントローラ40は、メモリ41に記憶された電池パックB−1〜B−nの識別情報を参照することにより、すべての電池パックB−1〜B−nが負荷33との接続から遮断されているか否かを判別することができる。すべての電池パックB−1〜B−nが負荷33との接続から遮断されているときには、図6に示す処理を終了し、少なくとも1つの電池パックが負荷33と接続されているときには、ステップS100の処理に戻る。
図6に示す処理によれば、各電池パックB−1〜B−nを構成する、すべての単電池10を、SOCが0%になるまで放電させることができる。また、すべての電池パックB−1〜B−nを、SOCが0%になるまで放電させることができる。これにより、図6に示す処理を終了したとき、すべての電池パックB−1〜B−nを構成する、すべての単電池10には、電気エネルギが蓄えられていないことになる。
次に、単電池10のSOCが0%に到達しているか否かを判別する処理(図6のステップS101の処理)について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。図7に示す処理は、コントローラ40によって実行される。
ステップS200において、コントローラ40は、各電池パックB−1〜B−nを放電している間、各電池パックB−1〜B−nを構成する各単電池10の電流値および電圧値を検出する。
例えば、コントローラ40は、電池パックB−1に対応して設けられた電流センサ22の出力に基づいて、電池パックB−1を構成する単電池10に流れる電流値(放電電流)を検出することができる。また、コントローラ40は、電池パックB−1に対応して設けられた監視ユニット20の出力に基づいて、電池パックB−1を構成する各単電池10の電圧値を検出することができる。電池パックB−2〜B−nについても、同様の方法によって、単電池10の電流値および電圧値を検出することができる。
ステップS201において、コントローラ40は、所定時間に対する電圧変化量(dV/dt)を算出する。電圧変化量dV/dtの算出は、各電池パックB−1〜B−nを構成する各単電池10に対して行われる。電池パックB−1〜B−nを放電させると、各電池パックB−1〜B−nを構成する各単電池10の電圧値は、図8に示すように、時間の経過とともに低下する。
図8には、1つの単電池10を放電したときの電圧挙動(一例)を示している。図8において、縦軸は単電池10の電圧値であり、横軸は時間である。図8に示す電圧Vminは、単電池10の放電終止電圧である。
図8の点線で囲んだ領域に示すように、単電池10のSOCが0%に到達したときには、単電池10の種類によっては、一定の変化量dVaで、単電池10の電圧値が低下する傾向がある。このため、電圧変化量dVaを確認することにより、単電池10のSOCが0%に到達しているか否か判別することができる。電圧変化量dVaは、予め実験などによって求めておくことができ、電圧変化量dVaに関する情報は、メモリ41に記憶することができる。
具体的には、ステップS201において、コントローラ40は、下記式(1)の条件を満たすか否かを判別する。図7に示す処理では、単電池10を放電しているため、下記式(1)に示す電圧変化量dV/dtは、負の値となる。
上記式(1)の条件を満たすときには、ステップS202の処理に進み、上記式(1)の条件を満たさないときには、ステップS200の処理に戻る。ステップS202において、コントローラ40は、上記式(1)の条件を満たす単電池10において、SOCが0%に到達していると判別する。これにより、図6のステップS103の処理で説明したように、コントローラ40は、SOCが0%に到達した単電池10に対してバイパス処理を行うことができる。
ステップS203において、コントローラ40は、SOCが0%に到達した単電池10に関して、電流積算値ΣI_cell(SOC=0)を算出する。ステップS200の処理によって、コントローラ40は、電池パックB−1〜B−nを放電している間、各単電池10の電流値を検出している。このため、放電を開始してからバイパス処理が行われるまでの間に検出された電流値を積算することにより、電流積算値ΣI_cell(SOC=0)を算出することができる。
電流積算値ΣI_cell(SOC=0)の算出は、各単電池10に対して行われる。そして、電流積算値ΣI_cell(SOC=0)に関する情報は、単電池10の識別情報と対応付けられた状態において、メモリ41に記憶することができる。
図7に示す処理では、電圧変化量dV/dtに基づいて、単電池10のSOCが0%に到達したことを判別しているが、これに限るものではない。例えば、単電池10の電圧値が図8に示す電圧値(放電終止電圧)Vminに到達したか否かを判別することにより、単電池10のSOCが0%に到達しているか否かを判別することができる。単電池10のSOCが0%に到達するときには、単電池10の電圧値が電圧値Vminに到達していることになるため、単電池10の電圧値が電圧値Vminに到達していることを確認することにより、単電池10のSOCが0%に到達していると判別することができる。
次に、図6のステップS104の処理について、図9に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。図9に示す処理は、コントローラ40によって実行される。
図6のステップS103の処理で説明したように、コントローラ40は、SOCが0%に到達した単電池10に対してバイパス処理を行う。バイパス処理を行ったとき、コントローラ40は、ステップS300において、バイパス数Nbpをインクリメントする。バイパス数Nbpは、単電池10に対してバイパス処理が行われた回数を示し、言い換えれば、バイパス処理が行われた単電池10の数を示している。バイパス数Nbpに関する情報は、メモリ41に記憶される。バイパス数Nbpは、各電池ブロックB−1〜B−nに対して設定される。
ステップS301において、コントローラ40は、バイパス数Nbpが、各電池ブロックB−1〜B−nを構成する単電池10の総数Ntotal_cell以上であるか否かを判別する。総数Ntotal_cellは、予め求めておくことができ、総数Ntotal_cellに関する情報は、メモリ41に記憶しておくことができる。バイパス数Nbpが総数Ntotal_cell以上であるときには、ステップS302の処理に進み、バイパス数Nbpが総数Ntotal_cellよりも小さいときには、図9に示す処理を終了する。
ステップS302において、コントローラ40は、バイパス数Nbpが総数Ntotal_cell以上である電池パックにおいて、SOCが0%に到達したと判別する。バイパス数Nbpが総数Ntotal_cellに到達しているときには、電池パックを構成する、すべての単電池10に対して、バイパス処理が行われていることになる。また、バイパス処理は、SOCが0%に到達している単電池10に対して行われるため、バイパス数Nbpが総数Ntotal_cellに到達している電池パックでは、SOCが0%に到達していることになる。
ステップS303において、コントローラ40は、SOCが0%に到達した電池パックに関して、電流積算値ΣI_pack(SOC=0)を算出する。コントローラ40は、電池パックB−1〜B−nを放電している間、電流センサ22の出力に基づいて、各電池パックB−1〜B−nの電流値を検出している。
このため、各電池パックB−1〜B−nの放電を開始してから、各電池パックB−1〜B−nのSOCが0%に到達するまでの間に検出された電流値を積算することにより、電流積算値ΣI_pack(SOC=0)を算出することができる。ここで、電流積算値ΣI_pack(SOC=0)は、各電池パックB−1〜B−nにおいて、SOCが最後に0%に到達した単電池10の電流積算値ΣI_cell(SOC=0)と等しくなる。
電流積算値ΣI_pack(SOC=0)の算出は、各電池パックB−1〜B−nに対して行われる。そして、電流積算値ΣI_pack(SOC=0)に関する情報は、電池パックB−1〜B−nの識別情報と対応付けた状態において、メモリ41に記憶することができる。
次に、図6で説明したステップS107の処理について、図10に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。図10に示す処理は、コントローラ40によって実行される。
図6のステップS106の処理で説明したように、コントローラ40は、SOCが0%に到達した電池パックを、負荷33との接続から遮断する。電池パックおよび負荷33の接続を遮断したとき、コントローラ40は、ステップS400において、遮断数Npackをインクリメントする。遮断数Npackは、負荷33と接続されていない電池パックの数を示し、0〜nまでの間の数となる。
ここで、電池パックおよび負荷33の接続が遮断されるたびに、遮断数Npackが増加する。遮断数Npackに関する情報は、メモリ41に記憶される。
ステップS401において、コントローラ40は、遮断数Npackが、すべての電池パックB−1〜B−nの総数Ntotal_pack以上であるか否かを判別する。遮断数Npackが総数Ntotal_pack以上であるときには、ステップS402の処理に進み、遮断数Npackが総数Ntotal_packよりも小さいときには、図10に示す処理を終了する。
ステップS402において、コントローラ40は、図1に示す電池システムにおいて、すべての電池パックB−1〜B−nにおけるSOCが0%に到達したと判別する。各電池パックB−1〜B−nのSOCが0%に到達すると、各電池パックB−1〜B−nおよび負荷33の接続が遮断されるため、遮断数Npackが総数Ntotal_packに到達すれば、すべての電池パックB−1〜B−nにおけるSOCが0%に到達していることになる。これにより、コントローラ40は、すべての電池パックB−1〜B−nの放電が完了していることを確認することができる。
すべての電池パックB−1〜B−nを放電した後には、以下に説明するように、すべての電池パックB−1〜B−nを充電する処理が行われる。
すべての電池パックB−1〜B−nや、すべての単電池10を、SOCが100%に到達するまで充電させる処理について、図11に示すフローチャートを用いて説明する。図11に示すフローチャートは、コントローラ40によって実行される。
ステップS500において、コントローラ40は、すべての電池パックB−1〜B−nを充電させる。具体的には、コントローラ40は、各電池パックB−1〜B−nに設けられたリレーR−1〜R−nをオフからオンに切り替えることにより、すべての電池パックB−1〜B−nを電源34に接続する。これにより、電源34からの電力を、すべての電池パックB−1〜B−nに供給することができ、すべての電池パックB−1〜B−nを充電させることができる。
電池パックB−1〜B−nを充電するときには、例えば、定電流定電圧充電(CCCV充電)を行うことができる。定電流定電圧充電では、まず、定電流のもとで、電池パックB−1〜B−nを充電し、各電池パックB−1〜B−n(各単電池10)の電圧が所定電圧(充電終止電圧)に到達したときには、定電圧のもとで、電池パックB−1〜B−nを充電する。
ステップS501において、コントローラ40は、各電池パックB−1〜B−nにおいて、充電を完了した単電池10が含まれているか否かを判別する。具体的には、コントローラ40は、SOCが100%に到達した単電池10が各電池パックB−1〜B−nに含まれているか否かを判別する。
各電池パックB−1〜B−nは、直列に接続された複数の単電池10によって構成されており、SOCのバラツキが発生していることがある。SOCのバラツキが発生しているときには、各電池パックB−1〜B−nの充電によって、SOCが最も高い単電池10において、SOCが最も早く100%に到達することになる。単電池10のSOCが100%に到達したか否かの判別処理については、後述する。
SOCが100%に到達した単電池10が存在するときには、ステップS502の処理に進み、SOCが100%に到達した単電池10が存在しないときには、ステップS500の処理に戻る。
ステップS502において、コントローラ40は、SOCが100%に到達した単電池10を特定する。各電池パックB−1〜B−nを構成する、すべての単電池10に対して、識別情報を予め割り振ることにより、コントローラ40は、識別情報に基づいて、SOCが100%に到達した単電池10を特定することができる。ここで、コントローラ40は、SOCが100%に到達した単電池10の識別情報をメモリ41に記憶することができる。
ステップS503において、コントローラ40は、SOCが100%に到達した単電池10に対して、バイパス処理を行う。具体的には、図3〜図5を用いて説明したように、SOCが100%に到達した単電池10に関して、スイッチ12をオフにするとともに、スイッチ13をオンにする。
これにより、SOCが100%に到達した単電池10が充電されてしまうことを防止し、SOCが100%に到達していない単電池10だけを充電させることができる。ここで、図11に示す処理を開始するとき、すべての単電池10において、スイッチ12がオンであり、スイッチ13がオフである。
ステップS504において、コントローラ40は、すべての単電池10に対してバイパス処理が行われている電池パックが存在しているか否かを判別する。各電池パックB−1〜B−nを充電し続けると、各電池パックB−1〜B−nを構成する各単電池10のSOCが上昇する。上述したように、SOCが100%に到達した単電池10については、バイパス処理が行われるため、各電池パックB−1〜B−nの充電が続くほど、バイパス処理される単電池10の数が増えることになる。
そして、最終的には、各電池パックB−1〜B−nを構成する、すべての単電池10に対してバイパス処理が行われることになる。ステップS504の処理では、すべての単電池10に対してバイパス処理が行われた電池パックが存在しているか否かを判別している。上述したように、SOCが100%に到達した単電池10の識別情報はメモリ41に記憶されるため、コントローラ40は、メモリ41に記憶された識別情報を参照することにより、各電池パックB−1〜B−nにおいて、すべての単電池10がバイパス処理されているか否かを判別することができる。
すべての単電池10に対してバイパス処理が行われている電池パックが存在しているときには、ステップS505の処理に進み、そうでなければ、ステップS500の処理に戻る。
ステップS505において、コントローラ40は、すべての単電池10に対してバイパス処理が行われている電池パックを特定する。電池パックB−1〜B−nに対して識別情報を予め割り振ることにより、コントローラ40は、識別情報に基づいて、すべての単電池10に対してバイパス処理が行われている電池パックを特定することができる。ここで、コントローラ40は、すべての単電池10に対してバイパス処理が行われている電池パックの識別情報をメモリ41に記憶することができる。
ステップS506において、コントローラ40は、すべての単電池10に対してバイパス処理が行われている電池パックを、電源34との接続から遮断する。具体的には、コントローラ40は、電源34との接続から遮断される電池パックに対応したリレーをオンからオフに切り替える。これにより、電池パックの充電を停止させることができる。ここで、バイパス処理が行われていない単電池10を含む電池パックでは、充電が継続される。
ステップS507において、コントローラ40は、すべての電池パックB−1〜B−nが電源34との接続から遮断されているか否かを判別する。すなわち、コントローラ40は、すべての電池パックB−1〜B−nにおいて、充電が完了しているか否かを判別する。
具体的には、コントローラ40は、メモリ41に記憶された電池パックB−1〜B−nの識別情報を参照することにより、すべての電池パックB−1〜B−nが電源34との接続から遮断されているか否かを判別することができる。すべての電池パックB−1〜B−nが電源34との接続から遮断されているときには、図11に示す処理を終了し、少なくとも1つの電池パックが電源34と接続されているときには、ステップS500の処理に戻る。
図11に示す処理によれば、各電池パックB−1〜B−nを構成する、すべての単電池10を、SOCが100%になるまで充電することができる。また、すべての電池パックB−1〜B−nを、SOCが100%になるまで充電することができる。これにより、図11に示す処理を終了したとき、すべての電池パックB−1〜B−nが満充電状態となっているとともに、各電池パックB−1〜B−nを構成する、すべての単電池10が満充電状態となっている。
次に、単電池10のSOCが100%に到達しているか否かを判別する処理(図11のステップS501の処理)について、図12に示すフローチャートを用いて説明する。図12に示す処理は、コントローラ40によって実行される。
ステップS600において、コントローラ40は、各電池パックB−1〜B−nを充電している間、各電池パックB−1〜B−nを構成する各単電池10の電流値および電圧値を検出する。
例えば、コントローラ40は、電池パックB−1に対応して設けられた電流センサ22の出力に基づいて、電池パックB−1を構成する単電池10に流れる電流値(充電電流)を検出することができる。また、コントローラ40は、電池パックB−1に対応して設けられた監視ユニット20の出力に基づいて、電池パックB−1を構成する各単電池10の電圧値を検出することができる。電池パックB−2〜B−nについても、同様の方法によって、単電池10の電流値および電圧値を検出することができる。
ステップS601において、コントローラ40は、所定時間に対する電圧変化量(dV/dt)を算出する。電圧変化量dV/dtの算出は、各電池パックB−1〜B−nを構成する各単電池10に対して行われる。電池パックB−1〜B−nを充電すると、各電池パックB−1〜B−nを構成する各単電池10の電圧値は、図13に示すように、時間の経過とともに上昇する。
図13には、3つの単電池10を充電したときの電圧挙動(一例)を示している。図13において、縦軸は単電池10の電圧値であり、横軸は時間である。図13に示すように、SOCが100%に近づくにつれて、単電池10の電圧値は変化し難くなる。
図13の点線で囲まれた領域に示すように、単電池10のSOCが100%に到達した後においては、単電池10の種類によって、単電池10の電圧値が低下する傾向がある。このため、このときの電圧変化量dVbを確認することにより、単電池10のSOCが100%に到達しているか否かを判別することができる。電圧変化量dVbは、予め実験などによって求めておくことができ、電圧変化量dVbに関する情報は、メモリ41に記憶することができる。
具体的には、ステップS601において、コントローラ40は、下記式(2)の条件を満たすか否かを判別する。
上記式(2)の条件を満たすときには、ステップS602の処理に進み、上記式(2)の条件を満たさないときには、ステップS600の処理に戻る。ステップS602において、コントローラ40は、上記式(2)の条件を満たす単電池10において、SOCが100%に到達していると判別する。これにより、図11のステップS503の処理で説明したように、コントローラ40は、SOCが100%に到達した単電池10に対してバイパス処理を行うことができる。
ステップS603において、コントローラ40は、SOCが100%に到達した単電池10に関して、電流積算値ΣI_cell(SOC=100)を算出する。コントローラ40は、電池パックB−1〜B−nを充電している間、電流センサ22の出力に基づいて、各単電池10の電流値を検出している。このため、各電池パックB−1〜B−n(各単電池10)の充電を開始してから、各単電池10のSOCが0%に到達するまでの間に検出された電流値を積算することにより、電流積算値ΣI_cell(SOC=100)を算出することができる。
ステップS604において、コントローラ40は、単電池10の満充電容量Qcellを算出する。具体的には、コントローラ40は、ステップS603の処理で算出された電流積算値ΣI_cell(SOC=100)から、図7のステップS203の処理で算出された電流積算値ΣI_cell(SOC=0)を減算することにより、満充電容量Qcellを算出することができる。
ここで、電流積算値ΣI_cell(SOC=100),ΣI_cell(SOC=0)としては、同一の単電池10で取得された値が用いられる。ここで、同一の単電池10であるか否かの判別は、上述した各単電池10の識別情報を用いればよい。
図6に示す処理が行われた後に、図11や図12に示す処理が行われるため、電流積算値ΣI_cell(SOC=100)を算出したときには、電流積算値ΣI_cell(SOC=0)が得られている。このため、2つの電流積算値ΣI_cell(SOC=100),ΣI_cell(SOC=0)を用いることにより、単電池10の満充電容量Qcellを算出することができる。
図11の処理では、すべての電池パックB−1〜B−nが満充電状態になるとともに、各電池パックB−1〜B−nを構成する、すべての単電池10が満充電状態となるまで、電池パックB−1〜B−nの充電が行われる。このため、すべての単電池10に対して、満充電容量Qcellを算出することができる。
ステップS605において、コントローラ40は、ステップS604の処理で算出された各単電池10の満充電容量Qcellをメモリ41に記憶する。例えば、コントローラ40は、各単電池10の識別情報と、満充電容量Qcellとを対応付けた状態において、メモリ41に記憶することができる。これにより、コントローラ40は、各単電池10の満充電容量Qcellを把握することができる。
各単電池10の満充電容量Qcellを把握することができれば、電池パックB−1〜B−n(単電池10)を放電するときに、各単電池10の満充電容量Qcellに基づいて、各単電池10のSOCが0%に到達しているか否かを判別することができる。
図12に示す処理では、電圧変化量dV/dtに基づいて、単電池10のSOCが100%に到達しているか否かを判別しているが、これに限るものではない。例えば、以下に説明する図14又は図16に示す処理によっても、単電池10のSOCが100%に到達しているか否かを判別することができる。
まず、図14に示す処理について説明する。図14に示す処理は、コントローラ40によって実行される。図14において、図12で説明した処理と同じ処理については、同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。
図14に示す処理では、図12に示すステップS601の処理に代えて、ステップS606の処理を行っている。ステップS606において、コントローラ40は、所定時間に対する抵抗変化量(dR/dt)を算出する。抵抗変化量dR/dtの算出は、各電池パックB−1〜B−nを構成する各単電池10に対して行われる。
各電池パックB−1〜B−nを構成する各単電池10の抵抗値は、各単電池10の電流値および電圧値から算出することができる。すなわち、ステップS600の処理を行うことにより、各単電池10の抵抗値を算出することができる。単電池10を充電している間、単電池10の抵抗値を監視することにより、抵抗変化量dR/dtを算出することができる。
図15には、3つの単電池10における抵抗値の変化(一例)を示している。図15において、縦軸は、単電池10の抵抗値を示し、横軸は、時間を示している。
図15の点線で囲んだ領域に示すように、単電池10のSOCが100%に到達した後においては、単電池10の種類によっては、単電池10の抵抗値が一定の変化量dRaで増加する傾向がある。このため、抵抗変化量dRaを確認することにより、単電池10のSOCが100%に到達しているか否かを判別することができる。抵抗変化量dRaは、予め実験などによって求めておくことができ、抵抗変化量dRaに関する情報は、メモリ41に記憶することができる。
具体的には、ステップS606において、コントローラ40は、下記式(3)の条件を満たすか否かを判別する。
上記式(3)の条件を満たすときには、ステップS602の処理に進み、上記式(3)の条件を満たさないときには、ステップS600の処理に戻る。ステップS602において、コントローラ40は、上記式(3)の条件を満たす単電池10において、SOCが100%に到達していると判別する。
次に、図16に示す処理について説明する。図16に示す処理は、コントローラ40によって実行される。図16において、図12で説明した処理と同じ処理については、同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。
図16に示す処理では、図12に示すステップS600,S601の処理に代えて、ステップS607,S608の処理を行っている。ステップS607において、コントローラ40は、電流センサ22の出力に基づいて、単電池10の電流値を検出するとともに、温度センサ21の出力に基づいて、単電池10の温度を検出する。ここで、温度センサ21は、各電池パックb−1〜B−nに含まれる各単電池10の温度を検出することができる。
ステップS608において、コントローラ40は、所定時間に対する単電池10の温度変化量(dT/dt)を算出する。温度変化量dT/dtの算出は、各電池パックB−1〜B−nを構成する各単電池10に対して行われる。コントローラ40は、単電池10を充電している間、各単電池10の温度を監視することにより、温度変化量dT/dtを算出することができる。
図17には、単電池10の温度の変化を示している。図17において、縦軸は、単電池10の温度を示し、横軸は、時間を示している。図17には、3つの単電池10における温度の変化(一例)を示している。
図17の点線で囲んだ領域に示すように、単電池10のSOCが100%に到達した後においては、単電池10の種類によっては、単電池10の温度が一定の変化量dTaで上昇する傾向がある。このため、温度変化量dTaを確認することにより、単電池10のSOCが100%に到達しているか否かを判別することができる。温度変化量dTaは、予め実験などによって求めておくことができ、温度変化量dTaに関する情報は、メモリ41に記憶することができる。
具体的には、ステップS608において、コントローラ40は、下記式(4)の条件を満たすか否かを判別する。
上記式(4)の条件を満たすときには、ステップS602の処理に進み、上記式(4)の条件を満たさないときには、ステップS607の処理に戻る。ステップS602において、コントローラ40は、上記式(4)の条件を満たす単電池10において、SOCが100%に到達していると判別する。
次に、図11のステップS504の処理について、図18に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。図18に示す処理は、コントローラ40によって実行される。
図11のステップS503の処理で説明したように、コントローラ40は、SOCが100%に到達した単電池10に対してバイパス処理を行う。バイパス処理を行ったとき、コントローラ40は、ステップS700において、バイパス数Nbpをインクリメントする。バイパス数Nbpに関する情報は、メモリ41に記憶される。バイパス数Nbpは、各電池ブロックB−1〜B−nに対して設定される。
ステップS701において、コントローラ40は、バイパス数Nbpが、各電池ブロックB−1〜B−nを構成する単電池10の総数Ntotal_cell以上であるか否かを判別する。バイパス数Nbpが総数Ntotal_cell以上であるときには、ステップS702の処理に進み、バイパス数Nbpが総数Ntotal_cellよりも小さいときには、図18に示す処理を終了する。
ステップS702において、コントローラ40は、バイパス数Nbpが総数Ntotal_cell以上である電池パックにおいて、SOCが100%に到達したと判別する。バイパス数Nbpが総数Ntotal_cellに到達しているときには、電池パックを構成する、すべての単電池10に対して、バイパス処理が行われていることになる。また、バイパス処理は、SOCが100%に到達している単電池10に対して行われるため、バイパス数Nbpが総数Ntotal_cellに到達している電池パックでは、SOCが100%に到達していることになる。
ステップS703において、コントローラ40は、SOCが100%に到達した電池パックに関して、電流積算値ΣI_pack(SOC=100)を算出する。コントローラ40は、電池パックB−1〜B−nを充電している間、電流センサ22の出力に基づいて、各電池パックB−1〜B−nの電流値を検出している。
このため、各電池パックB−1〜B−nの充電を開始してから、各電池パックB−1〜B−nのSOCが100%に到達するまでの間に検出された電流値を積算することにより、電流積算値ΣI_pack(SOC=100)を算出することができる。ここで、電流積算値ΣI_pack(SOC=100)は、各電池パックB−1〜B−nにおいて、SOCが最後に100%に到達した単電池10の電流積算値ΣI_cell(SOC=100)と等しくなる。
ステップS704において、コントローラ40は、各電池パックB−1〜B−nの満充電容量Qpackを算出する。具体的には、コントローラ40は、ステップS703の処理で算出された電流積算値ΣI_pack(SOC=100)から、図9のステップS303の処理で算出された電流積算値ΣI_pack(SOC=0)を減算することにより、満充電容量Qpackを算出することができる。ここで、電流積算値ΣI_pack(SOC=100),ΣI_pack(SOC=0)としては、同一の電池パックB−1〜B−nで取得された値が用いられる。同一の電池パックB−1〜B−nであるか否かの判別は、上述した各電池パックB−1〜B−nの識別情報を用いればよい。
図6に示す処理が行われた後に、図11に示す処理が行われるため、電流積算値ΣI_pack(SOC=100)を算出したときには、電流積算値ΣI_pack(SOC=0)が得られている。このため、2つの電流積算値ΣI_pack(SOC=100),ΣI_pack(SOC=0)を用いることにより、各電池パックB−1〜B−nの満充電容量Qpackを算出することができる。
図11の処理では、すべての電池パックB−1〜B−nが満充電状態になる。このため、すべての電池パックB−1〜B−nに対して、満充電容量Qpackを算出することができる。
ステップS705において、コントローラ40は、ステップS704の処理で算出された各電池パックB−1〜B−nの満充電容量Qpackをメモリ41に記憶する。例えば、コントローラ40は、各電池パックB−1〜B−nの識別情報と、満充電容量Qpackとを対応付けた状態において、メモリ41に記憶することができる。これにより、コントローラ40は、各電池パックB−1〜B−nの満充電容量Qpackを把握することができる。
各電池パックB−1〜B−nの満充電容量Qpackを把握することができれば、電池パックB−1〜B−nを放電するときに、各電池パックB−1〜B−nの満充電容量Qpackに基づいて、各電池パックB−1〜B−nのSOCが0%に到達しているか否かを判別することができる。
B−1〜B−n:電池パック、10:単電池、11,13:スイッチ、
12:バイパス回路、20:監視ユニット、20a:監視IC、
21:温度センサ、22:電流センサ、31:DC/DCコンバータ、
32:インバータ、33:負荷、34:電源、R−1〜R−n:リレー、
40:コントローラ、41:メモリ、PL:正極ライン、NL:負極ライン

Claims (8)

  1. 直列に接続された複数の蓄電素子と、前記各蓄電素子と並列に接続されたバイパス回路とをそれぞれ有し、並列に接続された複数の蓄電装置と、
    前記複数の蓄電装置のそれぞれに設けられており、前記各蓄電装置を充放電の電流経路と接続する状態と、前記各蓄電装置を前記電流経路から切り離す状態との間で切り替わる複数のリレーと、
    前記複数の蓄電装置における充放電を制御するコントローラと、を有し、
    前記コントローラは、
    すべての前記蓄電装置放電を開始し、前記バイパス回路を用いて、放電が完了した前記蓄電素子を前記電流経路から切り離した後、前記リレーを用いて、放電が完了した前記蓄電装置を前記電流経路から切り離し、
    すべての前記蓄電装置充電を開始し、前記バイパス回路を用いて、充電が完了した前記蓄電素子を前記電流経路から切り離した後、前記リレーを用いて、充電が完了した前記蓄電装置を前記電流経路から切り離し、
    すべての前記蓄電装置を放電した後に充電するとき、前記電流経路から切り離すまでの電流値を積算することにより、前記各蓄電素子および前記各蓄電装置の満充電容量を算出する、
    ことを特徴とする蓄電システム。
  2. 前記コントローラは、前記蓄電素子のSOCが0%に到達したことを判別したときに、前記バイパス回路を用いて、SOCが0%に到達した前記蓄電素子を前記電流経路から切り離すことを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記コントローラは、所定時間に対する前記蓄電素子の電圧低下量又は、前記蓄電素子の放電終止電圧を用いて、前記蓄電素子のSOCが0%に到達したことを判別することを特徴とする請求項2に記載の蓄電システム。
  4. 前記コントローラは、前記複数の蓄電装置を放電するとき、前記各蓄電装置に含まれる、すべての前記蓄電素子が前記電流経路から切り離されていることに応じて、前記蓄電装置の放電が完了したことを判別することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の蓄電システム。
  5. 前記コントローラは、前記蓄電素子のSOCが100%に到達したことを判別したときに、前記バイパス回路を用いて、SOCが100%に到達した前記蓄電素子を前記電流経路から切り離すことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の蓄電システム。
  6. 前記コントローラは、所定時間に対する前記蓄電素子の電圧低下量、所定時間に対する前記蓄電素子の抵抗上昇量又は、所定時間に対する前記蓄電素子の温度上昇量を用いて、前記蓄電素子のSOCが100%に到達したことを判別することを特徴とする請求項5に記載の蓄電システム。
  7. 前記コントローラは、前記複数の蓄電装置を充電するとき、前記各蓄電装置に含まれる、すべての前記蓄電素子が前記電流経路から切り離されていることに応じて、前記蓄電装置の充電が完了したことを判別することを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の蓄電システム。
  8. 直列に接続された複数の蓄電素子と、前記各蓄電素子と並列に接続されたバイパス回路とをそれぞれ有し、並列に接続された複数の蓄電装置の充放電を制御する制御方法において、
    すべての前記蓄電装置放電を開始し、前記バイパス回路を用いて、放電が完了した前記蓄電素子を前記電流経路から切り離した後、前記各蓄電装置に設けられたリレーを用いて、放電が完了した前記蓄電装置を前記電流経路から切り離し、
    すべての前記蓄電装置充電を開始し、前記バイパス回路を用いて、充電が完了した前記蓄電素子を前記電流経路から切り離した後、前記リレーを用いて、充電が完了した前記蓄電装置を前記電流経路から切り離し、
    すべての前記蓄電装置を放電した後に充電するとき、前記電流経路から切り離すまでの電流値を積算することにより、前記各蓄電素子および前記各蓄電装置の満充電容量を算出する、
    ことを特徴とする制御方法。
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