[本発明を適用したホームネットワークシステムの一実施の形態]
図1は、本発明を適用したホームネットワークシステム(システムとは、複数の装置が論理的に集合した物をいい、各構成の装置が同一筐体中にあるか否かは、問わない)の一実施の形態の構成例を示す図である。
図1において、ホームネットワークシステムは、サーバ11,TV12及び13を有し、サーバ11,TV12及び13それぞれは、ネットワーク10に接続されている。
ネットワーク10は、例えば、有線LAN(Local Area Network)や無線LANであり、サーバ11、TV12及び13は、ネットワーク10を介して、相互に通信を行うことができる。
サーバ11は、コンテンツの録画、及び、再生を行う録画再生機能を有する、例えば、HD(Hard Disk)レコーダやPC等であり、例えば、DLNA(登録商標)のDMS(Digital Media Server)としての機能を有する。
サーバ11は、地上波や、衛星回線、CATV(Cable Television)等を介して、あるいは、インターネット上のサーバ等から送信されてくるテレビジョン放送番組等のコンテンツを受信し、必要に応じて記録(録画)することができる。
また、サーバ11は、録画を行ったコンテンツを再生し、ネットワーク10を介して、TV12や13に送信することができる。すなわち、DMSとしてのサーバ11は、録画されたコンテンツを提供する情報提供装置として機能する。
TV12及び13は、サーバ11と同様に、コンテンツを受信することができ、さらに、そのコンテンツを出力すること、すなわち、コンテンツの画像を表示し、コンテンツの音声を出力することができる。
また、TV12及び13は、例えば、DLNA(登録商標)のDMP(Digital Media Player)としての機能を有し、DMSとしてのサーバ11から、ネットワーク10を介して、コンテンツを取得して出力する出力装置として機能する。
なお、図1において、TV12は、例えば、ユーザ宅のリビングルーム等の部屋Aに設置されており、TV13は、部屋Aとは異なる、例えば、親の寝室等の部屋Bに設置されている。また、サーバ11は、部屋A若しくはB、又は、部屋A及びB以外の部屋に設置されている。
以上のように構成されるホームネットワークシステムでは、DMPとしてのTV12は、ネットワーク10に接続されているDMSとしてのサーバ11を検出(発見)し、サーバ11にアクセスして、そのサーバ11に記録されているコンテンツの、例えば、タイトル等のリストである再生リストを表示する。
そして、ユーザが、再生リストから、所定のコンテンツを選択すると、DMPとしてのTV12は、ユーザが選択したコンテンツを、DMSとしてのサーバ11に要求して取得し、出力する(コンテンツの画像を表示し、コンテンツの音声を出力する)。
TV13でも、TV12と同様の処理を行うことができる。
なお、図1では、1台の情報提供装置としてのサーバ11と、2台の出力装置としてのTV12及び13とが、ネットワーク10に接続されているが、ネットワーク10に接続する情報提供装置と出力装置の台数は、これに限定されるものではない。
ここで、DLNA(登録商標)では、DMSとしてのサーバ11に記録されるコンテンツのデータ(コンテンツデータ)は、コンテンツの画像(静止画、動画)データ及び音声データのうちの一方、又は、両方を含むAVデータと、コンテンツのメタデータとを有する。
DLNA(登録商標)では、コンテンツのメタデータには、そのコンテンツのタイトル等の他、そのコンテンツの視聴を制限するレベルを表すレイティング(rating)であるコンテンツレイティングを含ませることができる。
すなわち、DLNA(登録商標)では、コンテンツのメタデータに、コンテンツレイティングが記述されるフィールド(field)があり、このフィールドには、コンテンツの視聴を制限するユーザの年齢(例えば、18等)等を、コンテンツレイティングとして記述することができる。
なお、本実施の形態では、コンテンツレイティングの記述は、省略することができ(コンテンツのメタデータに、コンテンツレイティングが含まれていなくても良いとすることができ)、この場合、コンテンツレイティングは、コンテンツレイティングとして取り得る値の、例えば、最小値であるとして扱われることとする。
また、DLNA(登録商標)(UPnP(登録商標))で扱うコンテンツのレイティング(コンテンツレイティング)については、ContentDirectory:1, Service Template Version 1.01, For Universal Plug and Play Version 1.0, Status: Standardized DCP, Date: June 25, 2002に規定されている。
DLNA(登録商標)に対応したデバイス(DLNA(登録商標)ガイドラインに準拠したデバイス)、すなわち、例えば、DMSやDMP等として機能するデバイスでは、例えば、初期設定時等において、ユーザに、DMPとしてのデバイスを操作することで、PINを入力してもらい、そのPINを、DMPとしてのデバイスから、DMSとしてのデバイスに送信して記憶させることで、メタデータにコンテンツレイティングが記述されたコンテンツの視聴を制限することが可能となる。
すなわち、DMPとしてのデバイスが、DMSとしてのデバイスにアクセスした場合において、DMPとしてのデバイスがアクセスしようとするコンテンツが、メタデータにコンテンツレイティングが記述されたコンテンツであるときに、DMSとしてのデバイスが、PINの入力を要求し、DMSとしてのデバイスに記憶されているPINと一致するPINの入力があれば、コンテンツを、DMSとしてのデバイスから、DMPとしてのデバイスに提供する一方、DMSとしてのデバイスに記憶されているPINと一致するPINの入力がなければ、コンテンツを、DMSとしてのデバイスから、DMPとしてのデバイスに提供しないことで、メタデータにコンテンツレイティングが記述されたコンテンツの視聴を制限することができる。
しかしながら、この場合、DMPとしてのデバイスの電源がオンにされ、DMPとしてのデバイスが、DMSとしてのデバイスにアクセスして、メタデータにコンテンツレイティングが記述されたコンテンツを含むコンテンツの再生リストを表示しようとするたびに、視聴を制限する必要がない親等のユーザは、PINを入力する操作を行う必要があり、ユーザに、煩雑な操作を強いることになる。
一方、DMSとしてのデバイスが、PINの入力を要求せずに、DMPとしてのデバイスに対して、コンテンツを提供することとすれば、ユーザは、PINを入力する煩雑な操作を行う必要がないが、子供等の未成年者が、メタデータにコンテンツレイティングが記述されたコンテンツを視聴することを制限することができない。
そこで、図1のホームネットワークシステムでは、DMPとしてのTVであるTV12及び13のそれぞれ自体に、そのTVを用いたコンテンツの視聴を制限するレベルを表すレイティングであるデバイスレイティングが設定される。
そして、DMSとしてのサーバ11は、DMPとしてのTVから、そのTVに設定されたデバイスレイティングを、ネットワーク10を介して取得し、TVのデバイスレイティングより大きいコンテンツレイティングのコンテンツについては、そのTVへの提供を制限し、これにより、コンテンツの視聴を制限する。
したがって、例えば、子供がコンテンツを視聴するのに用いる可能性が高い、リビングルームである部屋Aに設置されたTV12には、例えば、0等の小さな値(TV12を使用する可能性がある子供の年齢に相当する値)のデバイスレイティングを設定するとともに、親のみがコンテンツを視聴するのに用いる可能性が高い、親の寝室である部屋Bに設置されたTV13には、例えば、20等の大きな値(TV13を使用する可能性が高い親の年齢に相当する値)のデバイスレイティングを設定することにより、親等のユーザに煩雑な操作を強いずに、容易に、コンテンツの視聴を制限することができる。
すなわち、この場合、小さな値のデバイスレイティングが設定されたTV12において、子供が、コンテンツレイティングが大きい、成年者向けのコンテンツを視聴することを制限することができる。
一方、大きな値のデバイスレイティングが設定されたTV13では、親は、特に、PINを入力する操作を行わずに、コンテンツレイティングが大きい、成年者向けのコンテンツを含む任意のコンテンツを視聴することができる。
[サーバ11の構成例]
図2は、図1のサーバ11の機能的な構成例を示すブロック図である。
図2において、サーバ11は、記録再生機能部20、デバイスレイティング取得部23、コンテンツレイティング取得部24、コンテンツディレクトリ作成部25、AVデータ提供部26、通信部27、視聴制限部28、及び、制御部29を有し、コンテンツを提供する情報提供装置として機能する。
記録再生機能部20は、コンテンツの記録(録画)と再生を行う。
すなわち、記録再生機能部20は、記録媒体21と、記録再生制御部22とを有する。
記録媒体21は、磁気ディスクや、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体であり、記録媒体21には、記録再生制御部22の制御に従って、コンテンツデータが記録される。
ここで、記録媒体21に記録されるコンテンツデータには、図1で説明したように、AVデータとメタデータとが含まれる。
記録再生制御部22は、記録媒体21に対するコンテンツデータの記録(録画)と再生とを制御する。なお、記録再生制御部22は、記録媒体21から再生したコンテンツデータを、コンテンツレイティング取得部24や、コンテンツディレクトリ作成部25、AVデータ提供部26に供給する。
デバイスレイティング取得部23は、通信部27及びネットワーク10を介して、ネットワーク10上のDMPとしてのTV12及び13から、デバイスレイティングを取得し、視聴制限部28に供給する。
コンテンツレイティング取得部24は、記録再生制御部22を介して、記録媒体21から、コンテンツのメタデータに含まれるコンテンツレイティングを取得し、視聴制限部28に供給する。
コンテンツディレクトリ作成部25は、記録再生制御部22を介して、記録媒体21から、コンテンツのメタデータを取得し、そのメタデータから、記録媒体21にコンテンツデータが記録されたコンテンツのリストである再生リストの表示に必要なメタデータを含むコンテンツ情報としてのコンテンツディレクトリ(Content Directory)を作成して、ネットワーク10上のDMPとしてのTV12やTV13に提供する。
すなわち、コンテンツディレクトリ25が作成したコンテンツディレクトリは、視聴制限部28に供給され、さらに、通信部27及びネットワーク10を介して、ネットワーク10上のDMPとしてのTV12やTV13に提供される。
ここで、コンテンツディレクトリ作成部25が作成するコンテンツディレクトリには、コンテンツレイティングが含まれる。したがって、コンテンツレイティング取得部24は、コンテンツレイティングを、記録再生制御部22を介して、記録媒体21から取得する他、コンテンツディレクトリ作成部25が作成するコンテンツディレクトリから取得することが可能である。
AVデータ提供部26は、ネットワーク10上のDMPとしてのTV12やTV13からのAVデータの要求に応じて、記録再生制御部22を介して、記録媒体21から、コンテンツのAVデータを取得し、AVデータを要求してきたTV12やTV13に提供する。
すなわち、AVデータ提供部26が取得したAVデータは、視聴制限部28に供給され、さらに、通信部27及びネットワーク10を介して、ネットワーク10上のDMPとしてのTV12やTV13に提供される。
通信部27は、ネットワーク10を介しての通信を制御する通信I/F(interface)として機能し、例えば、コンテンツディレクトリ作成部25から、視聴制限部28を介して供給されるコンテンツディレクトリや、AVデータ提供部26から、視聴制限部28を介して供給されるAVデータを、ネットワーク10上のDMPとしてのTV12やTV13に送信する。
また、通信部27は、例えば、ネットワーク10上のDMPとしてのTV12やTV13から送信されてくるデバイスレイティングを受信し、デバイスレイティング取得部23に供給する。
視聴制限部28は、デバイスレイティング取得部23からのデバイスレイティングと、コンテンツレイティング取得部24からのコンテンツレイティングとに基づいて、ネットワーク10上のDMPとしてのTV12やTV13での、記録媒体21にコンテンツデータが記録されたコンテンツの視聴を制限する。
制御部29は、サーバ11を構成する各ブロックを制御する。
ここで、視聴制限部28がコンテンツの視聴を制限する方法としては、第1の視聴制限方法と、第2の視聴制限方法との2つの方法がある。
第1の視聴制限方法では、視聴制限部28は、デバイスレイティング取得部23からのTV12(又はTV13)のデバイスレイティングと、コンテンツレイティング取得部24からのコンテンツレイティングとに基づいて、記録媒体21にコンテンツデータが記録された各コンテンツが、TV12(又は、TV13)での視聴を制限すべき視聴制限コンテンツであるかどうかを判定する。
そして、視聴制限部28は、視聴制限コンテンツについては、コンテンツ情報としてのコンテンツディレクトリから、その視聴制限コンテンツのメタデータを削除し、これにより、TV12での視聴制限コンテンツの視聴を制限する。
すなわち、視聴制限部28は、コンテンツディレクトリ作成部25からのコンテンツディレクトリから、視聴制限コンテンツのメタデータを削除する。そして、その視聴制限コンテンツのメタデータの削除後のコンテンツディレクトリが、通信部27から、ネットワーク10を介して、TV12に送信される。
TV12では、以上のようにして送信されてくるコンテンツディレクトリから、コンテンツのタイトル等のリストである再生リストが生成されて表示される。
したがって、コンテンツディレクトリから、視聴制限コンテンツのメタデータが削除されている場合には、TV12で表示される再生リストには、視聴制限コンテンツ(のタイトル)が含まれないため、TV12でコンテンツを視聴しようとしているユーザは、視聴制限コンテンツの存在を認識することができない。
その結果、TV12での視聴制限コンテンツの視聴を制限することができる。
第2の視聴制限方法では、視聴制限部28は、デバイスレイティング取得部23からのTV12(又はTV13)のデバイスレイティングと、コンテンツレイティング取得部24からのコンテンツレイティングとに基づいて、AVデータ提供部26がTV12(又はTV13)にAVデータを提供しようとするコンテンツである再生対象コンテンツが、TV12(又は、TV13)での視聴を制限すべき視聴制限コンテンツであるかどうかを判定する。
そして、視聴制限部28は、再生対象コンテンツが、視聴制限コンテンツである場合、AVデータ提供部26からの、再生対象コンテンツのAVデータの、TV12への提供を制限し、これにより、TV12での、視聴制限コンテンツである再生対象コンテンツの視聴を制限する。
すなわち、この場合、再生対象コンテンツのAVデータは、サーバ11からTV12に送信されないので、TV12での再生対象コンテンツの視聴を制限することができる。
[TV12及び13の構成例]
図3は、図1のTV12の機能的な構成例を示すブロック図である。
図3において、TV12は、TV機能部30、デバイス情報設定部34、デバイス情報記憶部35、デバイスレイティング提供部36、データ取得部37、通信部38、制御部39、及び、操作部40を有し、コンテンツを出力する(コンテンツの画像を表示し、コンテンツの音声を出力する)出力装置として機能する。
TV機能部30は、TV12を、TVとして機能させるためのブロックで、チューナ31、表示制御部32、及び、表示部33を有する。
チューナ31は、ユーザが操作部40を操作することにより選択したチャンネルで放送されてくるテレビジョン信号を、AVデータに復調し、表示制御部32に供給する。
表示制御部32には、チューナ31からAVデータが供給される他、データ取得部37から、AVデータ等が供給される。
表示制御部32は、そこに供給されるAVデータのうちの画像データを、表示部33に供給して、対応する画像を表示させる制御を行うとともに、そのAVデータのうちの音声データを、図示せぬスピーカに供給して、対応する音声を出力させる制御を行う。
ここで、以下、音声の出力については、説明を省略する。
表示部33は、例えば、液晶や、有機EL(Electro Luminescence)等で構成され、表示制御部32の制御に従って、画像を表示する。
デバイス情報設定部34は、操作部40の操作に従って、TV12に関する情報であるデバイス情報を、デバイス情報記憶部35に記憶させる制御を行う(デバイス情報を設定する)。
デバイス情報記憶部35は、デバイス情報設定部34の制御に従って、デバイス情報を記憶する。
デバイスレイティング提供部36は、ネットワーク10上のDMSとしてのサーバ11からの要求に応じて、デバイス情報記憶部35に記憶されたデバイス情報のうちの、デバイスレイティングを、通信部38及びネットワーク10を介して、DMSとしてのサーバ11に提供する。
すなわち、デバイス情報記憶部35に記憶されるデバイス情報には、デバイスレイティングが含まれ、デバイスレイティング提供部36は、そのデバイスレイティングを、サーバ11に提供する。
データ取得部37は、ネットワーク10上のDMSとしてのサーバ11から、ネットワーク10及び通信部38を介して、コンテンツのAVデータ等を取得し、表示制御部32に供給する。
通信部38は、ネットワーク10を介しての通信を制御する通信I/Fとして機能し、例えば、デバイスレイティング提供部36から供給されるデバイスレイティングを、ネットワーク10上のDMSとしてのサーバ11に送信する。
また、通信部38は、例えば、ネットワーク10上のDMSとしてのサーバ11から送信されてくるAVデータ等を受信し、データ取得部37に供給する。
制御部39は、TV12を構成する各ブロックを制御する。
操作部40は、ユーザの操作に従った操作信号を、必要なブロックに供給する。
なお、操作部40には、TV12の筐体に設けられたボタン等他、TV12を遠隔制御するリモートコマンダが含まれる。
図4は、図1のTV13の機能的な構成例を示すブロック図である。
図4において、TV13は、チューナ51、表示制御部52、及び、表示部53を有するTV機能部50、デバイス情報設定部54、デバイス情報記憶部55、デバイスレイティング提供部56、データ取得部57、通信部58、制御部59、並びに、操作部60を有する。
チューナ51ないし操作部60は、図3のチューナ31ないし操作部40とそれぞれ同様に構成されるため、その説明は、省略する。
[デバイス情報の例]
図5は、図3のデバイス情報記憶部35、及び、図4のデバイス情報記憶部55に記憶されるデバイス情報の例を示す図である。
すなわち、図5は、Basic:1.0 Device Definition Version 1.0, For UPnP Version 1.0, Status: Template Design Complete, Date: 2002-12-12(以下、単に、BasicDevice-1.0ともいう)の3. XML Device Descriptionに規定されているデバイスデスクリプション(Device Description)を利用したデバイス情報を示している。
例えば、図5のデバイス情報が、リビングルームであるTV12に設定されているデバイス情報であるとすると、図5のデバイス情報において、例えば、<friendlyName>及び</friendlyName>タグで囲まれるフィールドL1には、ユーザがTV12に付ける名前が記述される。
また、図5のデバイス情報において、例えば、<manufacturer>及び</manufacturer>タグで囲まれるフィールドL2には、TV12の製造メーカの名称が記述される。
さらに、図5のデバイス情報において、例えば、<UDN>及び</UDN>タグで囲まれるフィールドL3には、TV12を特定する特定情報としての、例えば、uuid(Universally Unique IDentifier)が記述される。
また、図5のデバイス情報において、<UDN>及び</UDN>タグで囲まれるフィールドL3の直後の、<rating>及び</rating>タグで囲まれるフィールドL4は、BasicDevice-1.0に規定されていない新たなフィールドであり、このフィールドL4には、TV12のデバイスレイティングが記述される。
すなわち、図5の実施の形態では、デバイスレイティングを記述するための新たなタグである<rating>及び</rating>タグが定義され、その<rating>及び</rating>タグで囲むように、デバイスレイティングが記述されている。
上述したように、子供がコンテンツを視聴するのに用いる可能性が高い、リビングルームである部屋Aに設置されたTV12には、例えば、<rating>0</rating>のように、0等の小さな値のデバイスレイティングが設定され、親のみがコンテンツを視聴するのに用いる可能性が高い、親の寝室である部屋Bに設置されたTV13には、例えば、<rating>20</rating>のように、20等の大きな値のデバイスレイティングが設定される。
なお、デバイス情報としてのデバイスデスクリプションにおいて、<rating>及び</rating>タグの記述は、省略することができる。この場合、デバイスレイティングは、デバイスレイティングとして取り得る値の最小値や最大値等の、あらかじめ決められた値であるとして扱われる。
また、図5において、斜体で記述されている部分は、TV12等のデバイスごとに書き換えられる。
[デバイスレイティングの設定の処理]
図6は、図3のTV12で行われるデバイスレイティングの設定の処理を説明するフローチャートである。
なお、図4のTV13でも、TV12と同様にして、デバイスレイティングが設定される。
TV12(図3)では、例えば、ユーザが、デバイスレイティングを設定するように、操作部40を操作すると、ステップS11において、表示制御部32は、PINの入力を要求するPIN入力画面を、表示部33に表示させる。
なお、PIN入力画面において入力すべきPINは、既に、制御部39の内蔵するメモリ(図示せず)に記憶されていることとする。
制御部39は、ユーザが操作部40を操作することにより、PIN入力画面に対して、PINを入力するのを待って、処理は、ステップS11からステップS12に進み、制御部39は、ユーザが操作部40を操作することにより入力したPIN(以下、入力PINともいう)と、内蔵するメモリに記憶されたPIN(以下、記憶PINともいう)とが一致するかどうかを判定する。
ステップS12において、入力PINと記憶PINとが一致しないと判定された場合、処理は、ステップS13に進み、表示制御部32は、PINが一致しない旨のエラーメッセージを、表示部33に表示させ、処理は終了する。
また、ステップS12において、入力PINと記憶PINとが一致すると判定された場合、処理は、ステップS14に進み、表示制御部32は、TV12のデバイスレイティングの入力を要求するデバイスレイティング入力画面を、表示部33に表示させる。
デバイス情報設定部34は、ユーザが操作部40を操作することにより、デバイスレイティング入力画面に対して、デバイスレイティングを入力するのを待って、処理は、ステップS14からステップS15に進み、デバイス情報設定部34は、ユーザが操作部40を操作することにより入力したデバイスレイティングを、デバイス情報記憶部35に記憶させる(上書きする)ことによって、デバイス情報記憶部35に記憶されたデバイス情報を更新して、処理は、終了する。
したがって、例えば、親が、子供に知られないように、記憶PINを設定しておくことで、親だけが、デバイスレイティングの設定を行うことができる。
[第1の視聴制限方法による視聴制限が行われる場合の、サーバ11及びTV12の処理]
図7は、第1の視聴制限方法による視聴制限が行われる場合の、サーバ11及びTV12で行われる処理を説明する図である。
なお、TV13でも、TV12と同様の処理が行われる。
サーバ11(図2)では、ステップS21において、デバイスレイティング取得部23が、デバイス情報としてのデバイスデスクリプション(図5)を、通信部27及びネットワーク10を介して、TV12に要求する。
TV12(図3)では、デバイスレイティング提供部36が、通信部38を介して、サーバ11(のデバイスレイティング取得部23)からのデバイスデスクリプションの要求を受信する。
そして、TV12では、ステップS31において、デバイスレイティング提供部36は、デバイスデスクリプションの要求に応じて、デバイス情報記憶部35に記憶されたデバイス情報としてのデバイスデスクリプションを読み出し、通信部38及びネットワーク10を介して、サーバ11に送信する。
サーバ11(図2)では、デバイスレイティング取得部23が、通信部27を介して、TV12(のデバイスレイティング提供部36)からのデバイス情報としてのデバイスデスクリプションを受信する。
そして、サーバ11では、ステップS22において、デバイスレイティング取得部23が、TV12からのデバイス情報としてのデバイスデスクリプションから、TV12のデバイスレイティングを取得(抽出)する。
さらに、サーバ11では、ステップS23において、コンテンツディレクトリ作成部25が、記録媒体21に記録されたコンテンツのメタデータから、記録媒体21にコンテンツデータが記録されたコンテンツのリストである再生リストの表示に必要なメタデータを含むコンテンツ情報としてのコンテンツディレクトリを作成し、視聴制限部28に供給する。
その後、TV12(図3)では、例えば、ユーザが、記録媒体21(図2)にコンテンツデータが記録されたコンテンツを検索するために、再生リストを表示するように、操作部40を操作すると、ステップS32において、データ取得部37は、コンテンツディレクトリのブラウズ(browse)の要求を、通信部38及びネットワーク10を介して、サーバ11に送信する。
サーバ11(図2)では、視聴制限部28が、TV12からのコンテンツディレクトリのブラウズの要求を、通信部27を介して受信し、ステップS24において、そのブラウズの要求に対して、第1の視聴制限方法による視聴制限処理を行う。
すなわち、視聴制限部28は、ステップS22でデバイスレイティング取得部23が取得したTV12のデバイスレイティングと、記録媒体21にコンテンツデータが記録された各コンテンツのコンテンツレイティングとに基づいて、記録媒体21にコンテンツデータが記録された各コンテンツが、TV12での視聴を制限すべき視聴制限コンテンツであるかどうかを判定する。
そして、視聴制限部28は、視聴制限コンテンツについては、ステップS23でコンテンツディレクトリ作成部25から供給されたコンテンツディレクトリから、メタデータを削除し、その削除後のコンテンツディレクトリを、通信部27に供給する。
通信部27は、ステップS25において、視聴制限部28からのコンテンツディレクトリを、ネットワーク10を介して、TV12に送信する。
TV12(図3)では、コンテンツディレクトリのブラウズを要求したデータ取得部37が、サーバ11からのコンテンツディレクトリを、通信部38を介して受信する。
そして、TV12では、ステップS33において、データ取得部37が、サーバ11からのコンテンツディレクトリから、再生リストを生成し、表示制御部32を介して、表示部33に供給することで、再生リストを、表示部33に表示させる。
図8は、図7のステップS24において、サーバ11の視聴制限部28が行う、第1の視聴制限方法による視聴制限処理を説明するフローチャートである。
サーバ11(図2)では、ステップS41において、視聴制限部28は、デバイスレイティング取得部23から、コンテンツディレクトリのブラウズを要求してきたTV12(又はTV13)のデバイスレイティングRdを取得し、処理は、ステップS42に進む。
ステップS42では、視聴制限部28は、記録媒体21にコンテンツデータが記録されたコンテンツをカウントする変数nに、初期値としての1をセットして、処理は、ステップS43に進む。
ステップS43では、視聴制限部28は、コンテンツレイティング取得部24から、記録媒体21にコンテンツデータが記録されているコンテンツのうちの、n番目のコンテンツのコンテンツレイティングRnを取得して、処理は、ステップS44に進む。
ステップS44では、視聴制限部28は、デバイスレイティング取得部23からのTV12のデバイスレイティングRdと、コンテンツレイティング取得部24からのn番目のコンテンツのコンテンツレイティングRnとに基づいて、n番目のコンテンツのコンテンツレイティングRnが、TV12のデバイスレイティングRdより大きいかどうかによって、n番目のコンテンツが、TV12での視聴を制限すべき視聴制限コンテンツであるかどうかを判定する。
ステップS44において、n番目のコンテンツが、TV12での視聴を制限すべき視聴制限コンテンツであると判定された場合、すなわち、n番目のコンテンツのコンテンツレイティングRnが、TV12のデバイスレイティングRdより大きい場合、処理は、ステップS45に進み、視聴制限部28は、コンテンツディレクトリ作成部25からのコンテンツディレクトリから、n番目のコンテンツのメタデータを削除し、これにより、TV12でのn番目のコンテンツの視聴を制限して、処理は、ステップS46に進む。
また、ステップS44において、n番目のコンテンツが、TV12での視聴を制限すべき視聴制限コンテンツでないと判定された場合、すなわち、n番目のコンテンツのコンテンツレイティングRnが、TV12のデバイスレイティングRd以下である場合、処理は、ステップS45をスキップして、処理は、ステップS46に進む。
したがって、この場合、コンテンツディレクトリから、n番目のコンテンツのメタデータは削除されないので、TV12でのn番目のコンテンツの視聴は制限されない。
ステップS46では、視聴制限部28は、変数nを1だけインクリメントして、処理は、ステップS47に進む。
ステップS47では、視聴制限部28は、変数nが、記録媒体21にコンテンツデータが記録されたコンテンツの総数N以下であるかどうかを判定する。
ステップS47において、変数nが、コンテンツの総数N以下であると判定された場合、処理は、ステップS43に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS47において、変数nが、コンテンツの総数N以下でないと判定された場合、すなわち、記録媒体21にコンテンツデータが記録されたN個のコンテンツすべてについて、TV12での視聴を制限すべき視聴制限コンテンツであるかどうかの判定を行った場合、処理は、リターンする。
図9は、コンテンツディレクトリの例を示す図である。
すなわち、図9Aは、コンテンツディレクトリ作成部25で作成された、視聴制限部28での視聴制限処理が行われる前のコンテンツディレクトリ(以下、元のコンテンツディレクトリともいう)を示している。
図9Aのコンテンツディレクトリでは、rootディレクトリに、4つのコンテンツとしてのビデオアイテム(video item)#1,#2,#3,#4が存在する。
さらに、図9Aでは、コンテンツとしてのビデオアイテム#1ないし#4のうちの、ビデオアイテム#1,#3、及び、#4のコンテンツレイティングが(コンテンツレイティングとして取り得る値の)最小値(例えば、0)に設定されており、ビデオアイテム#2のコンテンツレイティングが20に設定されている。
図9Bは、TV12のデバイスレイティングが、例えば、(デバイスレイティングとして取り得る値の)最小値(例えば、0)に設定されている場合に、図9Aの元のコンテンツディレクトリを対象として、視聴制限部28で視聴制限処理が行われることにより得られる、TV12に提供される視聴制限処理後のコンテンツディレクトリを示している。
上述したように、ビデオアイテム#1,#3、及び、#4のコンテンツレイティングは、最小値に設定されており、ビデオアイテム#2のコンテンツレイティングは、20に設定されている。
したがって、視聴制限部28による視聴制限処理では、TV12に提供されるコンテンツディレクトリについては、元のコンテンツディレクトリから、コンテンツレイティングが、TV12のデバイスレイティングである値0より大きい値20になっているビデオアイテム#2のメタデータが削除される。
その結果、TV12に提供される視聴制限処理後のコンテンツディレクトリは、rootディレクトリに、コンテンツレイティングが、TV12のデバイスレイティングである値0以下の値0になっている3つのコンテンツとしてのビデオアイテム#1,#3,#4が存在するコンテンツディレクトリとなり、これにより、TV12でのビデオアイテム#2の視聴が制限される。
図10は、TV12(図3)において、サーバ11から、図9Bの視聴制限処理後のコンテンツディレクトリが提供される場合に、そのコンテンツディレクトリから生成されて表示部33に表示される再生リストの例を示す図である。
TV12において、図9Bの視聴制限処理後のコンテンツディレクトリから生成される再生リストには、ビデオアイテム#1のタイトル「××に行こう」、ビデオアイテム#3のタイトル「プロ野球△△−□□」、及び、ビデオアイテム#4のタイトル「ニュース○○」の3つのコンテンツのタイトルが表示され、ビデオアイテム#2のタイトルは、表示されない。
DMPとしてのTV12(及びTV13)では、ユーザが、再生リストに表示されたタイトルを選択すると、データ取得部37(図3)が、そのタイトルのコンテンツ(ビデオアイテム)のAVデータを、通信部38及びネットワーク10を介して、サーバ11に要求する。
さらに、データ取得部37は、AVデータの要求に応じて、サーバ11がネットワーク10を介して送信してくるAVデータを、通信部38を介して取得(受信)し、表示制御部32を介して、表示部33に供給する。
これにより、表示部33では、ユーザが、再生リストからタイトルを選択したコンテンツの画像が表示される。
したがって、ユーザは、ビデオアイテム#2のタイトルが表示されない再生リストからは、ビデオアイテム#2のタイトルを選択することができないため、結果的に、リビングルームである部屋Aに設置されたTV12でのビデオアイテム#2の視聴は、制限される。
なお、例えば、TV13のデバイスレイティングが、値20になっている場合、サーバ11から、TV13には、図9Aの元のコンテンツディレクトリが提供される。
この場合、TV13では、再生リストにおいて、4つのビデオアイテム#1ないし#4それぞれのタイトルが表示され、ユーザは、TV12では視聴が制限されるビデオアイテム#2のタイトルを選択することができる。
したがって、親の寝室である部屋Bに設置されているTV13では、ビデオアイテム#2を視聴することができる。
[第2の視聴制限方法による視聴制限が行われる場合の、サーバ11及びTV12の処理]
図11は、第2の視聴制限方法による視聴制限が行われる場合の、サーバ11及びTV12で行われる処理を説明する図である。
なお、TV13でも、TV12と同様の処理が行われる。
ここで、上述したように、TV12(及びTV13)では、ユーザが、再生リストに表示されたタイトルを選択すると、データ取得部37(図3)が、そのタイトルのコンテンツ(ビデオアイテム)のAVデータを、サーバ11に要求し、その要求に応じて、サーバ11が提供する(送信してくる)AVデータを取得することで、そのAVデータに対応する画像が、表示部33に表示される。
そして、第1の視聴制限方法では、サーバ11(図2)は、視聴制限部28において、コンテンツディレクトリ作成部25で作成された元のコンテンツディレクトリから、視聴制限コンテンツのメタデータを削除し、再生リストにおいて、視聴制限コンテンツのタイトルが表示されないようにすることで、TV12での視聴制限コンテンツの視聴を制限する。
一方、第2の視聴制限方法では、コンテンツディレクトリ作成部25で作成された元のコンテンツディレクトリから、視聴制限コンテンツのメタデータは削除されない。このため、再生リストにおいて、視聴制限コンテンツのタイトルが表示される。
したがって、ユーザは、再生リストから、視聴制限コンテンツのタイトルを選択することが可能であり、この場合、TV12において、データ取得部37(図3)は、視聴制限コンテンツのAVデータを、サーバ11に要求するが、第2の視聴制限方法では、サーバ11は、視聴制限部28において、視聴制限コンテンツのAVデータの要求があった場合、そのAVデータの提供を制限し、これにより、TV12での視聴制限コンテンツの視聴を制限する。
すなわち、いま、TV12(図3)において、表示部33に再生リストが表示され、ユーザが、再生リストに表示されたあるコンテンツのタイトルを選択するように、操作部40を操作したとすると、ステップS61において、データ取得部37は、ユーザが、再生リストからタイトルを選択したコンテンツのAVデータを、通信部38及びネットワーク10を介して、サーバ11に要求する。
サーバ11(図2)では、AVデータ提供部26が、TV12からのAVデータの要求を、通信部27及び視聴制限部28を介して受信し、その要求があったAVデータを、記録媒体21から、記録再生制御部22を介して取得し(読み出し)、視聴制限部28に供給する。
さらに、サーバ11では、AVデータの要求があると、ステップS51において、デバイスレイティング取得部23が、AVデータを要求してきたTV12のデバイスレイティングを、例えば、図7で説明した場合と同様にして取得し、視聴制限部28に供給する。
そして、サーバ11では、ステップS52において、コンテンツレイティング取得部24が、AVデータの要求があったコンテンツ(以下、再生対象コンテンツともいう)のコンテンツレイティングを、記録媒体21から、記録再生制御部22を介して取得し(又は、コンテンツディレクトリ作成部25が作成したコンテンツディレクトリから取得し)、視聴制限部28に供給する。
その後、サーバ11では、ステップS53において、視聴制限部28が、デバイスレイティング取得部23からのTV12のデバイスレイティングと、コンテンツレイティング取得部24からの再生対象コンテンツのコンテンツレイティングとに基づいて、再生対象コンテンツのコンテンツレイティングが、その再生対象コンテンツのAVデータを要求してきたTV12のデバイスレイティングより大きいかどうかによって、再生対象コンテンツが、TV12での視聴を制限すべき視聴制限コンテンツであるかどうかを判定する。
そして、サーバ11では、ステップS54において、視聴制限部28が、ステップS53の判定結果に基づいて、データ取得部37からの再生対象コンテンツのAVデータを、通信部38及びネットワーク10を介して、TV12に送信(提供)し、又は、その送信を制限する。
すなわち、再生対象コンテンツが、視聴制限コンテンツであると判定された場合、つまり、再生対象コンテンツのコンテンツレイティングが、TV12のデバイスレイティングより大きい場合、視聴制限部28は、データ取得部37からの再生対象コンテンツのAVデータの、TV12への送信を制限する。
したがって、この場合、TV12での再生対象コンテンツの視聴は、制限される。
一方、再生対象コンテンツが、視聴制限コンテンツでないと判定された場合、つまり、再生対象コンテンツのコンテンツレイティングが、TV12のデバイスレイティング以下である場合、視聴制限部28は、データ取得部37からの再生対象コンテンツのAVデータを、TV12に送信する。
したがって、この場合、TV12での再生対象コンテンツの視聴は制限されない。
すなわち、TV12(図4)では、データ取得部37が、サーバ11から送信されてくる再生対象コンテンツのAVデータを、通信部38を介して受信し、ステップS62において、そのAVデータを、表示制御部32を介して、表示部33に供給する。
これにより、表示部33では、ユーザが、再生リストからタイトルを選択した再生対象コンテンツの画像が表示される。
以上のように、サーバ11(図2)では、デバイスレイティング取得部23が、コンテンツを出力するTV12やTV13から、ネットワーク10を介して、TV12やTV13を用いたコンテンツの視聴を制限するレベルを表すレイティングである、TV12やTV13自体に設定されたデバイスレイティングを取得するとともに、コンテンツレイティング取得部24が、記録媒体21にコンテンツデータが記録されたコンテンツのコンテンツレイティングを取得し、視聴制限部28が、デバイスレイティングとコンテンツレイティングとに基づいて、TV12やTV13での、記録媒体21にコンテンツデータが記録されたコンテンツの視聴を制限するので、親等の成年者のユーザは、TV12及び13に、そのTV12及び13それぞれを使用する者(の年齢)を考慮して、デバイスレイティングを設定するだけで、TV12やTV13等の出力装置に、その出力装置で視聴することができるコンテンツの年齢制限を与えることができ、容易に、つまり、PINを入力する操作等の煩雑な操作を行わずに、TV12やTV13が設置してある部屋Aや部屋B等の部屋単位で、コンテンツの視聴を制限することができる。
すなわち、例えば、子供がコンテンツを視聴するのに用いる可能性が高い、リビングルームである部屋Aに設置されたTV12には、子供の年齢を考慮した小さな値のデバイスレイティングを設定することで、TV12において、子供が、コンテンツレイティングが大きい、成年者向けのコンテンツを視聴することを制限することができる。
一方、例えば、親のみがコンテンツを視聴するのに用いる可能性が高い、親の寝室である部屋Bに設置されたTV13には、親の年齢を考慮した大きな値のデバイスレイティングを設定することにより、親は、煩雑な操作をすることなく、コンテンツレイティングが大きい、成年者向けのコンテンツを含む任意のコンテンツを視聴することができる。
なお、サーバ11(図2)において、視聴制限部28では、TV12(又はTV13)のデバイスレイティングより大きいコンテンツレイティングのコンテンツの、TV12での視聴を、一律に制限するようにしたが、TV12(又はTV13)のデバイスレイティングより大きいコンテンツレイティングのコンテンツの、TV12での視聴の制限は、一定の場合に解除することができる。
すなわち、コンテンツのメタデータには、TV12やTV13等の、コンテンツを出力する出力装置を特定する特定情報としての、例えば、uuid(図5)のうちの、コンテンツの視聴の制限を解除する出力装置のuuidを、解除特定情報として含めておき、視聴制限部28では、ある出力装置Xのデバイスレイティングより大きいコンテンツレイティングのコンテンツCであっても、そのコンテンツCのメタデータに、出力装置Xのuuidが、解除特定情報として含まれている場合には、出力装置Xでの、その出力装置Xのデバイスレイティングより大きいコンテンツレイティングのコンテンツCの視聴の制限を解除すること(出力装置XでのコンテンツCの視聴を制限しないこと)ができる。
この場合、例えば、親が、子供に視聴させたいと考える成年者向けのコンテンツを、子供に視聴させることができる。
すなわち、デバイスレイティングより大きいコンテンツレイティングのコンテンツの視聴を、一律に制限する場合には、上述したように、親の寝室である部屋Bに設置された、大きな値のデバイスレイティングが設定されたTV13では、親は、コンテンツレイティングが大きい、成年者向けのコンテンツを視聴することができるが、リビングルームである部屋Aに設置された、小さな値のデバイスレイティングが設定されたTV12では、子供は、成年者向けのコンテンツを視聴することができない。
しかしながら、親が、成年者向けのコンテンツを視聴して、そのコンテンツを、子供にも視聴させたいと考えることがあり得る。
この場合、親は、TV12やTV13を操作して、サーバ11にアクセスし、例えば、デバイスレイティングを設定する場合と同様に、PINを入力することにより、子供に視聴させたいと考える成年者向けのコンテンツのメタデータに、リビングルームである部屋Aに設置されたTV12のuuidを、解除特定情報として設定することができる。
このように、親が、解除特定情報を設定することによって、TV12のデバイスレイティングより大きいコンテンツレイティングのコンテンツであっても、親が子供に視聴させたいと考えるコンテンツを、TV12において、子供に視聴させることができる。
[本発明を適用したホームネットワークシステムの他の一実施の形態]
図12は、本発明を適用したホームネットワークシステムの他の一実施の形態の構成例を示す図である。
なお、図中、図1の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
すなわち、図12のホームネットワークシステムは、TV12及び13が設けられている点で、図1の場合と共通する。
但し、図12のホームネットワークシステムは、サーバ11に代えて、サーバ71が設けられているとともに、携帯端末72が、新たに設けられている点で、図1の場合と異なる。
図1のホームネットワークシステムは、DLNA(登録商標)の2boxと呼ばれるシステムであるのに対して、図12のホームネットワークシステムは、DLNA(登録商標)の3boxと呼ばれるシステムになっている。
サーバ71は、図1のサーバ11と同様に、DLNA(登録商標)のDMSとしての機能を有し、コンテンツを提供する情報提供装置として機能する。
但し、サーバ71は、サーバ11と異なり、コンテンツの視聴を制限する機能を有していない(コンテンツの視聴制限の処理を行わない)。
携帯端末72は、DLNA(登録商標)のコントローラ(Digital Media Controller)としての機能を有し、例えば、ユーザの操作等に応じて、DMSであるサーバ71、及び、後述するように、DLNA(登録商標)のレンダラ(Digital Media Renderer)としてのTV12やTV13等の出力装置を、ネットワーク10を介した通信により遠隔制御する遠隔制御装置として機能する。
なお、図12のホームネットワークシステムでは、上述したように、サーバ71が、コンテンツの視聴を制限する機能を有していない代わりに、コントローラとしての携帯端末72が、図11のサーバ11のように、コンテンツの視聴を制限する機能を有している。
また、3boxでは、TV12及び13は、DLNA(登録商標)のレンダラとしての機能を有する。
以上のように構成されるホームネットワークシステムでは、コントローラとしての携帯端末72が、ネットワーク10に接続されているレンダラとしてのTV12やTV13、及び、DMSとしてのサーバ71等のDLNA(登録商標)ガイドラインに準拠したデバイス(DLNAデバイス)を検出(発見)し、ネットワーク10を介して、コンテンツが記録されているサーバ71にアクセスして、そのサーバ71に記録されているコンテンツの再生リストを表示する。
そして、ユーザが、携帯端末72を操作して、レンダラとしてのTV12及びTV13から、遠隔制御の対象とする制御対象TVを選択するとともに、再生リストから、所定のコンテンツを選択すると、携帯端末72は、ユーザが選択したコンテンツの再生を指示する再生指示コマンドを、ネットワーク10を介して、レンダラとしてのTV12及びTV13のうちの、制御対象TVに送信する。
制御対象TVは、携帯端末72からの再生指示コマンドに従い、ユーザが選択したコンテンツを、サーバ71に要求して取得する。そして、制御対象TVでは、サーバ71から取得されたコンテンツが表示される。
[サーバ71の構成例]
図13は、図12のサーバ71の機能的な構成例を示すブロック図である。
なお、図中、図2のサーバ11と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
すなわち、図13のサーバ71は、記録媒体21及び記録再生制御部22を有する記録再生機能部20、コンテンツディレクトリ作成部25、AVデータ提供部26、通信部27、並びに、制御部29が設けられている点で、図2のサーバ11と共通し、デバイスレイティング取得部23、コンテンツレイティング取得部24、及び、視聴制限部28が設けられていない点で、図2のサーバ11と異なる。
以上のように、サーバ71は、コンテンツの視聴制限の処理に関係するデバイスレイティング取得部23、コンテンツレイティング取得部24、及び、視聴制限部28が設けられていないため、コンテンツの視聴を制限する機能を有していない。
[携帯端末72の構成例]
図14は、図12の携帯端末72の機能的な構成例を示すブロック図である。
図14において、携帯端末72は、通信部81、デバイスレイティング取得部82、コンテンツレイティング取得部83、コンテンツディレクトリ取得部84、コマンド発行部85、視聴制限部86、表示制御部87、表示部88、制御部89、及び、操作部90を有し、サーバ71、並びに、TV12及び13を遠隔制御する遠隔制御装置として機能する。
通信部81は、ネットワーク10を介しての通信を制御する通信I/Fとして機能し、例えば、ネットワーク10上のTV12やTV13から送信されてくるデバイスレイティングを受信し、デバイスレイティング取得部82に供給する。
また、通信部81は、例えば、ネットワーク10上のサーバ71から送信されてくるコンテンツレイティング、及び、コンテンツディレクトリを受信し、コンテンツレイティング取得部83、及び、コンテンツディレクトリ取得部84に、それぞれ供給する。
さらに、通信部81は、例えば、コマンド発行部85が発行するコマンドを、ネットワーク10上のサーバ71や、TV12,TV13に送信する。
デバイスレイティング取得部82は、通信部81及びネットワーク10を介して、ネットワーク10上のTV12及び13から、デバイスレイティングを取得し、視聴制限部86に供給する。
コンテンツレイティング取得部83は、通信部81及びネットワーク10を介して、サーバ71の記録媒体21(図13)から、コンテンツのメタデータに含まれるコンテンツレイティングを取得し、視聴制限部86を介して、に供給する。
コンテンツディレクトリ取得部84は、通信部81及びネットワーク10を介して、サーバ71のコンテンツディレクトリ作成部25から、コンテンツ情報としてのコンテンツディレクトリを取得する。コンテンツディレクトリ取得部84が取得したコンテンツディレクトリは、視聴制御部86を介して、表示制御部87に供給される。
なお、図2で説明したように、コンテンツディレクトリには、コンテンツレイティングが含まれるので、コンテンツレイティング取得部83は、コンテンツレイティングを、サーバ71の記録媒体21から取得する他、コンテンツディレクトリ取得部84が取得したコンテンツディレクトリから取得することが可能である。
コマンド発行部85は、各種の指示を行うコマンドを発行し、通信部81を介して、ネットワーク10上のサーバ71や、TV12,TV13に送信する。
例えば、コマンド発行部85は、サーバ71(図13)の記録媒体21にコンテンツデータが記録されたコンテンツ、すなわち、例えば、再生リストにタイトルが表示されたコンテンツの中から、ユーザによる操作部90の操作に応じて選択されたコンテンツである再生対象コンテンツの再生を指示する再生指示コマンドを発行し、通信部81を介して、ネットワーク10上のTV12及び13のうちの、制御対象TVに送信する。
視聴制限部86は、デバイスレイティング取得部82からのデバイスレイティングと、コンテンツレイティング取得部83からのコンテンツレイティングとに基づいて、ネットワーク10上のTV12やTV13での、サーバ71(図13)の記録媒体21にコンテンツデータが記録されたコンテンツの視聴を制限する。
表示制御部87は、表示部88に画像を表示させる表示制御を行う。
すなわち、表示制御部87は、例えば、コンテンツディレクトリ取得部84から視聴制限部86を介して供給されるコンテンツディレクトリから、再生リストを生成し、表示部88に供給することで、再生リストを、表示部88に表示させる。
表示部88は、例えば、液晶や、有機EL等で構成され、表示制御部87の制御に従って、画像を表示する。
制御部89は、携帯端末72を構成する各ブロックを制御する。
操作部90は、ユーザの操作に従った操作信号を、必要なブロックに供給する。
ここで、視聴制限部86は、サーバ11の視聴制限部28と同様に、第1及び第2の視聴制限方法のいずれによっても、コンテンツの視聴を制限することができる。
視聴制限部86が、第1の視聴制限方法によって、コンテンツの視聴を制限する場合には、視聴制限部86は、デバイスレイティング取得部82からの制御対象TVのデバイスレイティングと、コンテンツレイティング取得部83からのコンテンツレイティングとに基づいて、記録媒体21にコンテンツデータが記録された各コンテンツが、制御対象TVでの視聴を制限すべき視聴制限コンテンツであるかどうかを判定する。
そして、視聴制限部86は、視聴制限コンテンツについては、コンテンツディレクトリ取得部84が取得したコンテンツ情報としてのコンテンツディレクトリから、その視聴制限コンテンツのメタデータを削除し、これにより、制御対象TVでの視聴制限コンテンツの視聴を制限する。
すなわち、視聴制限部86は、コンテンツディレクトリ取得部84からのコンテンツディレクトリから、視聴制限コンテンツのメタデータを削除する。そして、視聴制限部86は、その視聴制限コンテンツのメタデータの削除後のコンテンツディレクトリを、表示制御部87に供給する。
表示制御部87では、以上のようにして視聴制限部86から供給されるコンテンツディレクトリから、再生リストが生成され、表示部88に表示される。
したがって、コンテンツディレクトリから、視聴制限コンテンツのメタデータが削除されている場合には、表示部88で表示される再生リストには、視聴制限コンテンツ(のタイトル)が含まれないため、制御対象TVでコンテンツを視聴しようとしているユーザは、視聴制限コンテンツの存在を認識することができない。
その結果、制限対象TVでの視聴制限コンテンツの視聴を制限することができる。
また、視聴制限部86が、第2の視聴制限方法によって、コンテンツの視聴を制限する場合には、視聴制限部86は、デバイスレイティング取得部82から供給される制御対象TVのデバイスレイティングと、コンテンツレイティング取得部83からのコンテンツレイティングとに基づいて、表示部88に表示された再生リストから、ユーザが選択したコンテンツである再生対象コンテンツが、制御対象TVでの視聴を制限すべき視聴制限コンテンツであるかどうかを判定する。
そして、視聴制限部86は、再生対象コンテンツが、視聴制限コンテンツである場合、コマンド発行部85による、再生対象コンテンツの再生を指示する再生指示コマンドの発行(再生指示コマンドの送信を含む)を制限し、これにより、制御対象TVでの、視聴制限コンテンツである再生対象コンテンツの視聴を制限する。
すなわち、この場合、再生対象コンテンツの再生を指示する再生指示コマンドは、制御対象TVに送信されないので、制御対象TVでの再生対象コンテンツの視聴を制限することができる。
[第1の視聴制限方法による視聴制限が行われる場合の、携帯端末72の処理]
図15は、第1の視聴制限方法による視聴制限が行われる場合の、図14の携帯端末72で行われる処理を説明するフローチャートである。
携帯端末72(図14)では、ステップS101において、制御部89が、通信部81を介してネットワーク10に接続されたデバイスと通信を行うことにより、ネットワーク10に接続されているレンダラとしてのTV12及び13、並びに、DMSとしてのサーバ72を検出(発見)し、処理は、ステップS102に進む。
ステップS102では、デバイスレイティング取得部82は、例えば、ユーザが操作部90を操作することにより、レンダラとしてのTV12及び13の中から、制御対象TVを選択するのを待って、制御対象TVから、その制御対象TVのデバイスレイティングを取得する。
すなわち、デバイスレイティング取得部82は、通信部81及びネットワーク10を介して、制御対象TVに、デバイス情報としてのデバイスデスクリプション(図5)を要求し、その要求に応じて、制御対象TVからネットワーク10を介して送信されてくるデバイスデスクリプションを、通信部81を介して受信する。
さらに、デバイスレイティング取得部82は、制御対象TVのデバイスデスクリプションから、その制御対象TVのデバイスレイティングを取得(抽出)する。
その後、例えば、ユーザが、再生リストを表示するように、操作部90を操作するのを待って、処理は、ステップS102からステップS103に進み、コンテンツディレクトリ取得部84は、通信部81及びネットワーク10を介して、サーバ71から、コンテンツ情報としてのコンテンツディレクトリを取得する。
すなわち、コンテンツディレクトリ取得部84は、通信部81及びネットワーク10を介して、サーバ71に、コンテンツディレクトリを要求し、その要求に応じて、サーバ71からネットワーク10を介して送信されてくるコンテンツディレクトリを、通信部81を介して受信する。
コンテンツディレクトリ取得部84は、サーバ71から取得したコンテンツディレクトリを、視聴制限部86に供給して、処理は、ステップS103からステップS104に進む。
ステップS104では、視聴制限部86は、図8で説明したのと同様の、第1の視聴制限方法による視聴制限処理を行う。
すなわち、視聴制限部86は、デバイスレイティング取得部82が取得した制御対象TVのデバイスレイティングを取得するとともに、コンテンツレイティング取得部83に、サーバ71(図13)の記録媒体21にコンテンツデータが記録された各コンテンツのコンテンツレイティングを取得させる。
さらに、視聴制限部86は、制御対象TVのデバイスレイティングと、コンテンツレイティング取得部83に取得させた、記録媒体21にコンテンツデータが記録された各コンテンツのコンテンツレイティングとに基づいて、視聴制限部28(図2)と同様に、記録媒体21にコンテンツデータが記録された各コンテンツが、制御対象TVでの視聴を制限すべき視聴制限コンテンツであるかどうかを判定する。
そして、視聴制限部86は、視聴制限コンテンツについては、コンテンツディレクトリ取得部84からのコンテンツディレクトリから、メタデータを削除し、その削除後のコンテンツディレクトリを、表示制御部87に供給する。
その後、処理は、ステップS104からステップS105に進み、表示制御部87は、視聴制限部86からのコンテンツディレクトリから、再生リストを生成し、表示部88に供給することで、再生リストを、表示部88に表示させて、処理は、ステップS106に進む。
ステップS106では、制御部89は、ユーザが、操作部90を操作することにより、再生リストにタイトルが表示されたコンテンツのいずれかが選択されたかどうかを判定し、再生リストからコンテンツが選択されていないと判定された場合、処理は、ステップS106に戻る。
また、ステップS106において、再生リストからコンテンツが選択されたと判定された場合、処理は、ステップS107に進み、コマンド発行部85は、再生リストからユーザが選択したコンテンツである再生対象コンテンツ(のAVデータ)のネットワーク上の位置を特定する、例えば、URL(Uniform Resource Locator)を含む、その再生対象コンテンツの再生を指示する再生指示コマンドを発行し、通信部81及びネットワーク10を介して、制御対象TVに送信して、処理は、終了する。
制御対象TVである、例えば、TV12(又はTV13)では、データ取得部37(図3)が、携帯端末72からの再生指示コマンドに従い、その再生指示コマンドに含まれるURLで特定されるAVデータを(、サーバ71から)、ネットワーク10を介して取得し、表示制御部32(図3)を介して、表示部33に供給する。
これにより、制御対象TVであるTV12の表示部33では、ユーザが、再生リストからタイトルを選択した再生対象コンテンツの画像が表示される。
以上のように、携帯端末72(図14)において、視聴制限部86から表示制御部87に供給されるコンテンツディレクトリからは、視聴制限コンテンツのメタデータが削除されるので、再生リストには、視聴制限コンテンツ(のタイトル)は、表示されない。したがって、制御対象TVでの視聴制限コンテンツの視聴を制限することができる。
[第2の視聴制限方法による視聴制限が行われる場合の、携帯端末72の処理]
図16は、第2の視聴制限方法による視聴制限が行われる場合の、図14の携帯端末72で行われる処理を説明するフローチャートである。
携帯端末72(図14)では、ステップS111ないしS113において、図15のステップS101ないしS103とそれぞれ同様の処理が行われ、これにより、デバイスレイティング取得部82が、制御対象TVのデバイスレイティングを取得するとともに、コンテンツディレクトリ取得部84が、コンテンツディレクトリを取得する。
そして、コンテンツディレクトリ取得部84が、コンテンツディレクトリを、視聴制限部86をバイパスして、表示制御部87に供給して、処理は、ステップS113からステップS114に進む。
したがって、表示制御部87には、サーバ71(図13)のコンテンツディレクトリ作成部25で作成されるコンテンツディレクトリ(図9Aの元のコンテンツディレクトリ)が、そのまま供給される。
ステップS114では、表示制御部87は、コンテンツディレクトリ取得部84から、視聴制限部86をバイパスして供給されるコンテンツディレクトリから、再生リストを生成し、表示部88に供給することで、再生リストを、表示部88に表示させて、処理は、ステップS115に進む。
ステップS115では、制御部89は、ユーザが、操作部90を操作することにより、再生リストにタイトルが表示されたコンテンツのいずれかが選択されたかどうかを判定し、再生リストからコンテンツが選択されていないと判定された場合、処理は、ステップS115に戻る。
また、ステップS115において、再生リストからコンテンツが選択されたと判定された場合、処理は、ステップS116に進み、視聴制限部86は、コンテンツレイティング取得部83に、再生リストからユーザが選択したコンテンツである再生対象コンテンツのコンテンツレイティングを取得させ、処理は、ステップS117に進む。
ステップS117では、視聴制限部86は、デバイスレイティング取得部82が取得した制御対象TVのデバイスレイティングと、コンテンツレイティング取得部83が取得した再生対象コンテンツのコンテンツレイティングとに基づいて、図11のステップS53の場合と同様にして、再生対象コンテンツが、制御対象TVでの視聴を制限すべき視聴制限コンテンツであるかどうかを判定する。
ステップS117において、再生対象コンテンツが、視聴制限コンテンツであると判定された場合、処理は、ステップS118に進み、視聴制限部86は、コマンド発行部85による再生指示コマンドの発行を制限するとともに、再生対象コンテンツが、視聴制限コンテンツである旨の視聴制限メッセージを、表示制御部87を制御することにより、表示部88に表示させ、処理は、終了する。
したがって、この場合、制御対象TVには、再生指示コマンドが送信されないので、制御対象TVでの再生対象コンテンツの視聴は、制限される。
一方、ステップS117において、再生対象コンテンツが、視聴制限コンテンツでないと判定された場合、視聴制限部86は、コマンド発行部85による再生指示コマンドの発行を制限せずに、処理は、ステップS119に進む。
ステップS119では、コマンド発行部85は、ユーザが、再生リストから再生対象コンテンツを選択したことに応じて、その再生対象コンテンツのネットワーク上の位置を特定するURLを含む、その再生対象コンテンツの再生を指示する再生指示コマンドを発行し、通信部81及びネットワーク10を介して、制御対象TVに送信して、処理は、終了する。
制御対象TVでは、携帯端末72からの再生指示コマンドに従い、その再生指示コマンドに含まれるURLで特定される再生対象コンテンツのAVデータが、サーバ71から、ネットワーク10を介して取得されて表示される。
以上のように、携帯端末72(図14)でも、図1のサーバ11と同様に、デバイスレイティング取得部82が、コンテンツを出力する制御対象TVとしてのTV12やTV13から、ネットワーク10を介して、TV12やTV13を用いたコンテンツの視聴を制限するレベルを表すレイティングである、TV12やTV13自体に設定されたデバイスレイティングを取得するとともに、コンテンツレイティング取得部83が、記録媒体21にコンテンツデータが記録されたコンテンツのコンテンツレイティングを取得し、視聴制限部86が、デバイスレイティングとコンテンツレイティングとに基づいて、TV12やTV13での、記録媒体21にコンテンツデータが記録されたコンテンツの視聴を制限するので、親等の成年者のユーザは、TV12及び13に、そのTV12及び13それぞれを使用する者(の年齢)を考慮して、デバイスレイティングを設定するだけで、TV12やTV13等の出力装置に、その出力装置で視聴することができるコンテンツの年齢制限を与えることができ、その後は、容易に、つまり、PINを入力する操作等の煩雑な操作を行わずに、TV12やTV13が設置してある部屋Aや部屋B等の部屋単位で、コンテンツの視聴を制限することができる。
なお、携帯端末72でも、サーバ11(図1)の場合と同様に、視聴制限部86において、ある出力装置Xのデバイスレイティングより大きいコンテンツレイティングのコンテンツCであっても、そのコンテンツCのメタデータに、出力装置Xのuuidが、解除特定情報として含まれている場合には、出力装置Xでの、その出力装置Xのデバイスレイティングより大きいコンテンツレイティングのコンテンツCの視聴の制限を解除すること(出力装置XでのコンテンツCの視聴を制限しないこと)ができる。
[本発明を適用したコンピュータの説明]
次に、上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
そこで、図17は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク105やROM103に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、リムーバブル記録媒体111に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体111は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。ここで、リムーバブル記録媒体111としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリ等がある。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体111からコンピュータにインストールする他、通信網や放送網を介して、コンピュータにダウンロードし、内蔵するハードディスク105にインストールすることができる。すなわち、プログラムは、例えば、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送することができる。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)102を内蔵しており、CPU102には、バス101を介して、入出力インタフェース110が接続されている。
CPU102は、入出力インタフェース110を介して、ユーザによって、入力部107が操作等されることにより指令が入力されると、それに従って、ROM(Read Only Memory)103に格納されているプログラムを実行する。あるいは、CPU102は、ハードディスク105に格納されたプログラムを、RAM(Random Access Memory)104にロードして実行する。
これにより、CPU102は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU102は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース110を介して、出力部106から出力、あるいは、通信部108から送信、さらには、ハードディスク105に記録等させる。
なお、入力部107は、キーボードや、マウス、マイク等で構成される。また、出力部106は、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される。
ここで、本明細書において、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に行われる必要はない。すなわち、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含む。
また、プログラムは、1のコンピュータ(プロセッサ)により処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
すなわち、コンテンツを出力する出力装置としてのTV11やTV12は、ホームネットワークシステムを構成するサーバ11(図1)や、サーバ71(図12)の他、インターネット上のサーバから、コンテンツを取得(ダウンロード、又は、ストリーミング)することができる。
また、本実施の形態では、サーバ11、TV12及び13、サーバ71、並びに、携帯端末72が、DLNAデバイスであるとしたが、本発明は、DLNAデバイスでないデバイスにも適用可能である。