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JP5600924B2 - 固体撮像装置とその製造方法並びにカメラ - Google Patents

固体撮像装置とその製造方法並びにカメラ Download PDF

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Description

本発明は固体撮像装置とその製造方法並びにカメラに関し、特に、受光面にフォトダイオードを有する画素がマトリクス状に並べられてなる固体撮像装置とその製造方法並びに当該固体撮像装置を備えたカメラに関する。
通常、フォトダイオードの電荷蓄積容量は基板表面近傍に形成されるPN接合の容量に大きく依存する。しかし、画素の微細化を進めるとフォトダイオードの表面面積が小さくなり、これによりPN接合の面積が小さくなるので、電荷蓄積容量が減少する。
大光量がフォトダイオードに入射した場合、フォトダイオード内で光電変換された電子はフォトダイオードから容易にあふれ出してしまうようになり、画像としては白飛びしてしまう。
よって、画素の微細化を進めると、撮像素子のダイナミックレンジは小さくなってしまう。
そのため、電荷蓄積容量を大きくするため、フォトダイオードのPN接合の容量を増大することが望まれている。そのためにはPN接合における実効不純物濃度の勾配を急峻化して接合容量を増大させることが重要である。
急峻なPN接合を得るためには、浅くて濃いイオン注入を行い、その後、熱拡散しないように熱処理を抑制しなければいけない。
しかし、熱処理が不十分であると、イオン注入によって引き起こされる注入欠陥が十分な熱処理で回復することなく、PN接合近傍に残留することになる。
また、ゲートエッチング及びサイドウォールエッチバックにおける反応性イオンエッチングなどのエッチング処理などにおいても上記PN接合の近傍に欠陥及び不純物が導入される。
しかし、上記理由によって熱処理を低減しなければいけないので、十分な欠陥回復のための熱処理を行うことができない。
よって、表面のPN接合の急峻性を高めて接合容量を増大させようとした時に、上記のような欠陥がPN接合近傍に残されることとなり、トラップアシストのバンド間遷移が発生する。このため、本来の電界強度のみで支配されるバンド間遷移で発生する場合も多くの接合リーク電流が誘起され、暗電流増大の原因となってしまう。
上記のように、単純にPN接合を急峻化することによるダイナミックレンジを改善することは、一方で、暗電流増加などの歩留まり低下を引き起こしてしまう。
特許文献1に、素子分離の中にPポリシリコンを埋め込み、そのポリシリコンに負電位を与えることによって、SiO/Siの界面付近をピニングするとの記載がある。Pポリシリコンのピニングは素子分離内に限定されている。
特許文献2に、ガラス基板の上にSi活性層を堆積し、その上にフォトゲート(Al)を配置するとの記載がある。フォトゲートは、活性層内で光電変換により生成されたキャリアのうち一方の電荷を活性層内に蓄積するために空乏層を形成するために用いられているものである。
特許文献3に、裏面に透明電極を配置し、負電位を印加するとの記載がある。透明電極は裏面のピニングをするためのものである。
特許文献4に、裏面側から光を照射するCMOSイメージセンサについての記載がある。
特許文献5〜7に、受光面の表面に電極を設ける構成についての記載がある。
特開2005−167588号公報 特開2001−189286号公報 特開2003−338615号公報 特開2003−31785号公報 特開2006−173351号公報 特開2007−258684号公報 国際公開2008/139644号パンフレット
上記のように、PN接合を急峻化することによりダイナミックレンジを改善しながら、歩留まり低下を抑制することが困難であるという問題があった。
本発明の固体撮像装置は、半導体基板の受光面にマトリクス状に配置された画素ごとに区分して形成された第1導電型の半導体領域を有するフォトダイオードと、前記フォトダイオードに隣接する領域において前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成され、前記フォトダイオードに生成及び蓄積される信号電荷を転送する第1導電型の転送ゲート電極と、前記信号電荷に応じた電圧または前記信号電荷を読み取る信号読み取り部と、前記フォトダイオードの一部または全部を被覆する領域において前記半導体基板上に前記ゲート絶縁膜を介して形成され、前記転送ゲート電極より大きい仕事関数を有する導電体または半導体からなる反転層誘起電極とを有し、前記反転層誘起電極により前記半導体領域の前記反転層誘起電極側表面に第2導電型のキャリアを蓄積してなる反転層が誘起されている。
上記の本発明の固体撮像装置は、半導体基板の受光面にマトリクス状に配置された画素ごとに区分して第1導電型の半導体領域を有するフォトダイオードが形成されている。フォトダイオードに隣接する領域において半導体基板上にゲート絶縁膜を介して、フォトダイオードに生成及び蓄積される信号電荷を転送する第1導電型の転送ゲート電極が形成されている。信号電荷に応じた電圧または信号電荷を読み取る信号読み取り部が形成されている。また、フォトダイオードの一部または全部を被覆する領域において半導体基板上にゲート絶縁膜を介して、転送ゲート電極より大きい仕事関数を有する導電体または半導体からなる反転層誘起電極が形成されている。ここで、反転層誘起電極により半導体領域の反転層誘起電極側表面に第2導電型のキャリアを蓄積してなる反転層が誘起されている。
本発明の固体撮像装置の製造方法は、半導体基板の受光面にマトリクス状に配置された画素ごとに区分してフォトダイオード形成領域に第1導電型の半導体領域を形成する工程と、前記フォトダイオード形成領域に隣接する領域において前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して、前記フォトダイオードに生成及び蓄積される信号電荷を転送する第1導電型の転送ゲート電極を形成する工程と、前記信号電荷に応じた電圧または前記信号電荷を読み取る信号読み取り部を形成する工程と、前記フォトダイオード形成領域の一部または全部を被覆する領域において前記半導体基板上に前記ゲート絶縁膜を介して、前記転送ゲート電極より大きい仕事関数を有する導電体または半導体からなる反転層誘起電極を形成する工程とを有し、前記フォトダイオードとして、前記反転層誘起電極により前記半導体領域の前記反転層誘起電極側表面に第2導電型のキャリアを蓄積してなる反転層が誘起されているフォトダイオードを形成する。
上記の本発明の固体撮像装置の製造方法は、半導体基板の受光面にマトリクス状に配置された画素ごとに区分してフォトダイオード形成領域に第1導電型の半導体領域を形成する。次に、フォトダイオード形成領域に隣接する領域において半導体基板上にゲート絶縁膜を介して、フォトダイオードに生成及び蓄積される信号電荷を転送する第1導電型の転送ゲート電極を形成する。また、信号電荷に応じた電圧または前記信号電荷を読み取る信号読み取り部を形成する。さらに、フォトダイオード形成領域の一部または全部を被覆する領域において半導体基板上にゲート絶縁膜を介して、転送ゲート電極より大きい仕事関数を有する導電体または半導体からなる反転層誘起電極を形成する。
ここで、フォトダイオードとして、反転層誘起電極により半導体領域の反転層誘起電極側表面に第2導電型のキャリアを蓄積してなる反転層が誘起されているフォトダイオードを形成する。
本発明のカメラは、受光面に複数の画素が集積されてなる固体撮像装置と、前記固体撮像装置の撮像部に入射光を導く光学系と、前記固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路とを有し、前記固体撮像装置は、半導体基板の受光面にマトリクス状に配置された画素ごとに区分して形成された第1導電型の半導体領域を有するフォトダイオードと、前記フォトダイオードに隣接する領域において前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成され、前記フォトダイオードに生成及び蓄積される信号電荷を転送する第1導電型の転送ゲート電極と、前記信号電荷に応じた電圧または前記信号電荷を読み取る信号読み取り部と、前記フォトダイオードの一部または全部を被覆する領域において前記半導体基板上に前記ゲート絶縁膜を介して形成され、前記転送ゲート電極より大きい仕事関数を有する導電体または半導体からなる反転層誘起電極とを有し、前記反転層誘起電極により前記半導体領域の前記反転層誘起電極側表面に第2導電型のキャリアを蓄積してなる反転層が誘起されている。
上記の本発明のカメラは、受光面に複数の画素が集積されてなる固体撮像装置と、固体撮像装置の撮像部に入射光を導く光学系と、固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路とを有する。ここで、固体撮像装置は、上記の構成の本発明に係る固体撮像装置である。
本発明の固体撮像装置は、フォトダイオードの一部または全部を被覆する領域において反転層誘起電極が形成され、半導体領域の反転層誘起電極側表面に第2導電型のキャリアを蓄積してなる反転層が誘起されている。これにより、PN接合を急峻化してダイナミックレンジを改善しながら、歩留まり低下を抑制することができる。
本発明の固体撮像装置の製造方法は、フォトダイオードの一部または全部を被覆する領域において反転層誘起電極を形成し、半導体領域の反転層誘起電極側表面に第2導電型のキャリアを蓄積してなる反転層が誘起されている固体撮像装置を製造できる。これにより、PN接合を急峻化してダイナミックレンジを改善しながら、歩留まり低下を抑制することができる。
本発明のカメラは、PN接合を急峻化してダイナミックレンジを改善しながら、歩留まり低下を抑制することができる固体撮像装置を用いたカメラを提供できる。
図1は本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置の平面図である。 図2(a)及び(b)は本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。 図3(a)〜(d)は本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置及び比較例に係る固体撮像装置のフォトダイオード領域のエネルギーバンド図である。 図4(a)及び(b)は本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図5(a)及び(b)は本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図6(a)及び(b)は本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図7(a)及び(b)は本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図8(a)及び(b)は本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図9は本発明の第1変形例に係る固体撮像装置の印加電圧のタイミングチャートである。 図10(a)〜(c)は本発明の第2変形例に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図11は本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置の平面図である。 図12(a)及び(b)は本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。 図13(a)〜(c)は本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図14(a)及び(b)は本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図15(a)及び(b)は本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図16(a)及び(b)は本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図17(a)及び(b)は本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図18(a)及び(b)は本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図19(a)及び(b)は本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図20(a)及び(b)は本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図21は本発明の第3実施形態に係る固体撮像装置の平面図である。 図22(a)及び(b)は本発明の第3実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。 図23(a)〜(c)は本発明の第3実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図24(a)及び(b)は本発明の第3実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図25(a)及び(b)は本発明の第3実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図26(a)及び(b)は本発明の第3実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図27(a)及び(b)は本発明の第3実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図28(a)及び(b)は本発明の第3実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図29(a)及び(b)は本発明の第3実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図30(a)及び(b)は本発明の第3実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。 図31は本発明の第4実施形態に係るカメラの概略構成図である。
以下に、本発明に係る固体撮像装置とその製造方法並びに当該固体撮像装置を備えたカメラの実施の形態について、図面を参照して説明する。
尚、説明は以下の順序で行う。
1.第1実施形態(基本構成)
2.第1変形例(反転層誘起電極印加電圧による信号電荷の押し出し)
3.第2変形例(ゲート電極加工工程の変形例)
4.第2実施形態(フォトダイオードの素子分離領域に溝を有する構成)
5.第3実施形態(転送ゲート下部に溝を有する構成)
6.第3変形例(第3実施形態においてフォトダイオードの素子分離領域に溝を有さない構成)
7.第4実施形態(固体撮像装置を用いたカメラ)
<第1実施形態>
[固体撮像装置の平面図]
図1は本実施形態に係る固体撮像装置であるCMOSイメージセンサの平面図である。
本実施形態に係る固体撮像装置は、例えば、半導体基板の受光面にマトリクス状に配置された画素ごとに区分してフォトダイオードPDが形成されている。
例えば、フォトダイオードPDに隣接する領域に転送ゲート電極TGが形成され、さらに転送ゲート電極TGに隣接する領域にフローティングディフュージョンFDが形成されている。
例えば、本実施形態では、素子分離領域Iで互いに区分された4個のフォトダイオードPDを1組として、それらがマトリクス状に配置されている。フォトダイオードの組の間の領域に、転送ゲート電極TG、フローティングディフュージョンFD、コンタクトCT及びその他のトランジスタなどが配置された構成となっている。
例えば、フローティングディフュージョンFDは、それを囲む4個のフォトダイオードPDに4個の転送ゲート電極TGを介して接続されている。即ち、1個のフローティングディフュージョンFDが4個の画素で共有された構成である。
例えば、フォトダイオードPDは、光を受光したときに光電効果により発生する信号電荷を蓄積する。フローティングディフュージョンFDには、増幅トランジスタ及び選択トランジスタなどが接続され、信号電荷に応じた電圧を読み取る信号読み取り部が構成されている。また、フローティングディフュージョンFDにリセットトランジスタが接続されており、フォトダイオードPD及びフローティングディフュージョンFD内に蓄積された信号電荷を除去することができる。
本実施形態のCMOSイメージセンサでは、フォトダイオードPDの一部または全部を被覆する領域において、半導体基板上にゲート絶縁膜を介して反転層誘起電極PGが形成されている。
反転層誘起電極PGは、転送ゲート電極TGより大きい仕事関数を有する導電体または半導体からなる。反転層誘起電極PGによりフォトダイオードPDを構成する第1導電型の半導体領域の反転層誘起電極PG側の表面に第2導電型のキャリアを蓄積してなる反転層が誘起されている。例えば、フォトダイオードPDを構成するN型の半導体領域の反転層誘起電極PG側の表面にP型のキャリアであるホールを蓄積してなる反転層が誘起されている。
また、本実施形態のCMOSイメージセンサは、後述のように、不図示の領域において、受光面を有する半導体基板と同一の基板にロジック回路などを構成するNMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタからなるCMOSトランジスタが形成されている。
[固体撮像装置の断面図]
図2(a)は本実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。例えば、図1中のX−X’における断面図が図2(a)においてX−X’で示すフォトダイオード領域APD及び転送ゲート領域ATGに相当する。転送ゲート領域ATGは転送ゲート電極とフローティングディフュージョンの領域が含まれている。また、例えば、図2(a)においては、図1では不図示であるロジック回路を構成するNMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSも示している。
例えば、素子分離領域10bで区分されたフォトダイオード領域APDにおいて、P型シリコンからなる半導体基板10中にフォトダイオードを構成するN型の半導体領域17が形成されている。半導体基板10はバルクのシリコン基板でもよく、また、SOI(Silicon on Insulator)基板でもよい。
フォトダイオード領域APDの端部における半導体領域17の表層部分に、フォトダイオードとなるPN接合の一部を半導体領域17と構成するP型の半導体層26が形成されている。
P型の半導体層26の領域に隣接する転送ゲート領域ATGにおいて、半導体基板10上にゲート絶縁膜20を介して転送ゲート電極であるN型ポリシリコンからなる導電層21aが形成されている。さらに転送ゲート電極である導電層21aに隣接する領域にフローティングディフュージョンであるN型の半導体層30が形成されている。
本実施形態のCMOSイメージセンサでは、フォトダイオードの一部または全部を被覆する領域において、半導体基板10上にゲート絶縁膜20を介して反転層誘起電極であるP型ポリシリコンからなる導電層21bが形成されている。図2(a)に示すように、反転層誘起電極である導電層21bは隣接するフォトダイオード上に形成される反転層誘起電極である導電層21bと一体に形成されている。
上記において、N型の導電層21a及びP型の導電層21bの側面には、サイドウォール絶縁膜27が形成されている。
また、本実施形態のCMOSイメージセンサは、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSにおいて、半導体基板10にロジック回路などを構成するNMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタが形成されている。NMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタからCMOSトランジスタが構成される。
即ち、半導体基板10に形成された素子分離用溝10aに埋め込まれたSTI(Shallow Trench Isolation)法による素子分離絶縁膜14が形成されている。素子分離絶縁膜14で区分されたNMOSトランジスタ領域ANMOSにおいて、半導体基板10上にゲート絶縁膜20を介してゲート電極であるN型ポリシリコンからなる導電層21aが形成されている。
上記において、N型の導電層21aの側面にサイドウォール絶縁膜27が形成されており、その両側部における半導体基板10中にソースドレイン領域であるN型の半導体層29が形成されている。上記のようにNMOSトランジスタが構成されている。
また、半導体基板10のSTI法による素子分離絶縁膜14で区分されたPMOSトランジスタ領域APMOSにおいて、N型のウェル16が形成されている。さらに、半導体基板10上にゲート絶縁膜20を介してゲート電極であるP型ポリシリコンからなる導電層21bが形成されている。
上記において、P型の導電層21bの側面にサイドウォール絶縁膜27が形成されており、その両側部における半導体基板10中にソースドレイン領域であるP型の半導体層32が形成されている。上記のようにPMOSトランジスタが構成されている。
図2(b)は本実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。
実質的に図2(a)と同一であるが、N型の半導体領域17の反転層誘起電極であるP型ポリシリコンからなる導電層21b側の表面に反転層17aが誘起されていることを示している。
例えば、反転層誘起電極は、転送ゲート電極より大きい仕事関数を有する導電体または半導体からなる。本実施形態においては、反転層誘起電極はP型ポリシリコンからなり、転送ゲート電極はN型ポリシリコンからなる。
反転層誘起電極によりフォトダイオードを構成するN型の半導体領域17の反転層誘起電極側の表面にP型のキャリアであるホールを蓄積してなる反転層17aが誘起されている。
反転層誘起電極は、印加電圧がなくても反転層誘起電極の仕事関数に起因して反転層17aを誘起する効果を持つが、例えば負電圧が印加されることでさらに高濃度のホールを蓄積して反転層17a中の実効キャリア濃度を高めることができる。表面のホールは基板表面起因のリーク電流低減に効果があり、濃ければ濃いほどリークが低減できるので、なるべく高い濃度のホールを誘起することが望ましい。表面反転層17aが誘起される理由については後述する。
半導体領域17におけるN型の不純物の実効濃度が半導体基板の表面に近い程高濃度である滑らかな濃度勾配を有することが好ましい。この場合、フォトダイオードで生成された信号電荷は滑らかに基板表面近傍に移動する。信号電荷は、フォトダイオードPD内部にポテンシャルに捕えられて蓄積される。
また、フォトダイオードを被覆して半導体基板上に、絶縁膜及び上層配線などが形成されている。
光入射面が基板裏面側(図2(b)のA方向)である場合、必要に応じて基板裏面側にカラーフィルタなどが形成されている。さらに、基板裏面側に光導波路やオンチップレンズなどが設けられていてもよい。上記の構成では、フォトダイオードを被覆して形成される反転層誘起電極は、入射光に対して透明でなくてもよい。例えば反転層誘起電極をPMOSトランジスタのゲート電極と同一のレイヤーであるP型ポリシリコンで形成することができる。また、基板裏面側からの入射光がフォトダイオードで吸収されずに透過したときに再びフォトダイオード領域に光を戻すように、入射光に対して反射性の膜として銅などの金属膜を用いることも可能である。
反転層誘起電極は、転送ゲート電極より大きい仕事関数を有する導電体または半導体からなり、例えば、P型シリコン、P型ポリシリコン、銅、タングステン、NiSi、CoSi、TiN、ITO(酸化インジウムスズ)などを用いることができる。
あるいは、光入射面が基板表面側(図2(b)のB方向)である場合、必要に応じて基板上の絶縁膜中に光導波路が設けられ、その上層にカラーフィルタ及びオンチップレンズなどが形成されている。上記の構成では、フォトダイオードを被覆して形成される反転層誘起電極は、入射光に対して透過性であることが重要である。例えばITOなどの透明電極で形成することができる。あるいは、ポリシリコンでも膜厚によってはある程度の光透過性があり、適用可能であれば用いることができる。ポリシリコンなどの反転層誘起電極は基板表面の界面準位を低減できるので、フォトダイオードの表面に起因するノイズを低減する効果があり、表面ノイズの低減が重要なデバイスに好ましく適用できる。デバイスの条件によるが、反転層誘起電極としては上記の材料から選択して用いることができる。
なお、図2(a)及び(b)においては、上記の絶縁膜、上層配線、光導波路、カラーフィルタ及びオンチップレンズの図示は省略している。
[固体撮像装置を構成するフォトダイオードのエネルギーバンド]
図3(a)〜(d)は本実施形態に係るCMOSイメージセンサ及び比較例に係るCMOSイメージセンサのフォトダイオード領域のエネルギーバンド図である。
図3(a)及び(b)は本実施形態に係るCMOSイメージセンサのフォトダイオード領域のエネルギーバンド図である。図2(b)中のY−Y’における、反転層誘起電極である導電層21b、ゲート絶縁膜20及び半導体領域17の断面におけるエネルギーバンドを示す。ここで、図3(a)は反転層誘起電極への印加電圧がゼロの場合であり、図3(b)は所定の負電圧を印加した場合である。
一方、図3(c)及び(d)は比較例に係るCMOSイメージセンサのフォトダイオード領域のエネルギーバンド図である。図2(b)中のY−Y’における断面に相当するが、比較例では反転層誘起電極がN型ポリシリコンからなる導電層21aで構成されている。ここで、図3(c)は反転層誘起電極への印加電圧がゼロの場合であり、図3(d)は所定の負電圧を印加した場合である。
比較例のCMOSイメージセンサでは、図3(c)に示すように印加電圧がゼロの場合、導電層21aと半導体領域17が同じポテンシャルとなり、反転層は誘起されない。図3(d)に示すように所定の負電位が印加されると、半導体領域17の導電層21a側の表面にホールhが蓄積し、反転層17aが誘起される。
本実施形態のCMOSイメージセンサでは、反転層誘起電極にP型ポリシリコンのように十分に仕事関数の大きい材料を用いた場合、図3(a)に示すように印加電圧がゼロの場合でも、例えば図3(d)に示す場合と同程度に半導体領域17の導電層21b側の表面にホールhが蓄積し、反転層17aが誘起される。これは、導電層21bの仕事関数が導電層21aより大きいことに起因する。
また、図3(b)に示すように導電層21bに所定の負電位が印加されると、さらに高濃度のホールを蓄積して反転層17a中の実効キャリア濃度を高めることができる。
本実施形態の固体撮像装置は、フォトダイオードの一部または全部を被覆する領域において反転層誘起電極が形成され、半導体領域の反転層誘起電極側表面に第2導電型のキャリアを蓄積してなる反転層が誘起されている。これにより、PN接合を急峻化してダイナミックレンジを改善することができる。
また、後述のように固体撮像装置の製造方法において、ゲートエッチング及びサイドウォールエッチバックなどで導入される欠陥を回復するための熱処理を行うことが可能である。また、フォトダイオードを被覆する反転層誘起電極である導電層自体がエッチング工程におけるフォトダイオード領域への欠陥導入を抑制する。これにより、暗電流の増加を回避して歩留まり低下を抑制することができる。
[固体撮像装置の製造方法]
図4〜8は本実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。これらを参照して、本実施形態の固体撮像装置であるCMOSイメージセンサの製造方法を説明する。
図面は、図2(a)及び(b)に相当する断面図を示し、フォトダイオード領域APD、転送ゲート領域ATG、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSを示す。
まず、図4(a)に示すように、例えば、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSにおいて、STI法により半導体基板10に素子分離用溝10aを形成し、素子分離絶縁膜14を形成する。例えばN型不純物のイオン注入により、PMOSトランジスタ領域APMOSにN型のウェル16を形成する。N型のウェル16の形成には、Pを0.2〜1000keVの注入エネルギー、1×1011〜1×1013/cmのドーズ量のイオン注入の組み合わせで形成する。
また、フォトダイオード領域APD及び転送ゲート領域ATGにおいてはP型の素子分離領域10bで素子分離を行い、フォトダイオード領域APDにおいてフォトダイオードを構成するN型の半導体領域17を形成する。例えば、N型の半導体領域17の形成には、Pを50〜3000keVの注入エネルギー、1×1011〜1×1013/cmのドーズ量のイオン注入の組み合わせで形成する。
また、その他のウェル、チャネル不純物や素子分離のための不純物を必要に応じてイオ
ン注入する。
半導体基板10はバルクのシリコン基板でもよく、また、SOI基板でもよい。
半導体領域17の形成においては、上述の理由により、N型の不純物の実効濃度が半導体基板の表面に近い程高濃度である滑らかな濃度勾配を有するように形成することが好ましい。
次に図4(b)に示すように、例えば、フォトダイオード領域APD、転送ゲート領域ATG、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSにおいて、半導体基板10表面にゲート絶縁膜20を形成する。ゲート絶縁膜20は、例えば熱酸化法あるいはCVD(Chemical Vapor Deposition)法により酸化シリコンを成膜して形成する。次に、ゲート絶縁膜20の上層に例えばCVD法によりポリシリコン層21を80〜250nmの膜厚で形成する。
次に図5(a)に示すように、例えば、フォトダイオード領域APD及びPMOSトランジスタ領域APMOSを保護するレジスト膜22をパターン形成する。レジスト膜22をマスクとして、転送ゲート領域ATG及びNMOSトランジスタ領域ANMOSにおいて、ポリシリコン層21にPなどのN型の導電性不純物を導入してN型の導電層21aとする。例えば、5〜30keVの注入エネルギーで0〜1×1016/cmのドーズ量とする。
次に図5(b)に示すように、例えば、転送ゲート領域ATG及びNMOSトランジスタ領域ANMOSを保護するレジスト膜23をパターン形成する。レジスト膜23をマスクとして、フォトダイオード領域APD及びPMOSトランジスタ領域APMOSにおいて、ポリシリコン層21にBなどのP型の導電性不純物を導入してP型の導電層21bとする。例えば、3〜15keVの注入エネルギーで0〜1×1016/cmのドーズ量とする。
次に図6(a)に示すように、例えば、導電層21a及び導電層21b上にレジスト膜24をパターン形成する。
レジスト膜24は、フォトダイオード領域APDの反転層誘起電極、転送ゲート領域ATGの転送ゲート電極、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSのゲート電極のパターンを有する。
次に図6(b)に示すように、例えば、レジスト膜24をマスクとしてエッチング処理を行う。エッチング処理としては、例えば、Cl+Oの混合ガスのプラズマによるRIE(反応性イオンエッチング)などの異方性エッチング処理とする。
これで、反転層誘起電極である導電層21b、転送ゲート電極である導電層21a、NMOSトランジスタのゲート電極である導電層21a、PMOSトランジスタのゲート電極である導電層21bをパターン形成する。反転層誘起電極である導電層21bは隣接する画素のフォトダイオード上の反転層誘起電極である導電層21bと一体に形成する。
上記のエッチング処理において、ゲート絶縁膜20も各導電層(21a,21b)と同じパターンに加工される。
ここで、反転層誘起電極である導電層21bと転送ゲート電極である導電層21a間の幅Wは、P型の導電層21bとN型の導電層21aが十分に分離可能な距離であればよい。例えば、加工可能な最小の設計ルールで形成できる。例えば、50〜300nmとする。
次に図7(a)に示すように、例えば、フォトダイオード領域APDの端部であって転送ゲート領域ATGに隣接する領域を開口するレジスト膜25を形成する。レジスト膜25をマスクとしてBなどのP型不純物をイオン注入し、フォトダイオード領域APDの端部における半導体領域17の表層部分に、フォトダイオードとなるPN接合の一部を半導体領域17と構成するP型の半導体層26を形成する。例えば、0.2〜10keVの注入エネルギーで1×1012〜5×1013cmのドーズ量とする。
次に図7(b)に示すように、例えば、CVD法により全面に5〜30nmの酸化シリコン膜と30〜100nmの窒化シリコン膜を積層させ、前面にエッチバック処理を行う。これにより、フォトダイオード領域APD、転送ゲート領域ATG、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSにおいて、N型の導電層21a及びP型の導電層21bの側面にサイドウォール絶縁膜27を形成する。
上記のエッチバック処理は、例えば、エッチング処理としては、例えば、CF+Oの混合ガスのプラズマによるRIE(反応性イオンエッチング)などの異方性エッチング処理とする。
反転層誘起電極である導電層21bと転送ゲート電極である導電層21a間の幅Wは、サイドウォール絶縁膜27で全部埋められてしまってもよい。
次に図8(a)に示すように、例えば、フォトダイオード領域APD及びPMOSトランジスタ領域APMOSを保護するレジスト膜28をパターン形成する。次に、レジスト膜28をマスクとして、PなどのN型の導電性不純物を導入する。NMOSトランジスタ領域ANMOSにおいてはN型のソースドレイン領域であるN型の半導体層29を形成する。また、転送ゲート領域ATGにおいてはフローティングディフュージョンであるN型の半導体層30を形成する。ここで、例えば、5〜20keVの注入エネルギーで1×1015〜5×1015/cmのドーズ量とする。
次に図8(b)に示すように、例えば、転送ゲート領域ATG及び、フォトダイオード領域APDの転送ゲート領域ATGに隣接する端部(半導体層26の領域)及びNMOSトランジスタ領域ANMOSを保護するレジスト膜31をパターン形成する。次に、レジスト膜31をマスクとして、BなどのP型の導電性不純物を導入する。PMOSトランジスタ領域APMOSにおいてはP型のソースドレイン領域であるP型の半導体層32を形成する。また、フォトダイオード領域APDにおいてはP型の導電層21b中のP型の不純物濃度を高める。ここで、例えば、2〜8keVの注入エネルギーで1×1015〜5×1015/cmのドーズ量とする。
上記のイオン注入後に、1000〜1100℃、0〜20秒程度のRTA(Rapid Thermal Annealing)処理を行い、不純物を活性化させ、欠陥の回復を行う。
以降の工程としては、例えば、光入射面が基板裏面側(図2(b)のA方向)である場合、基板裏面を研削して基板の薄膜化を行い、さらに必要に応じて基板裏面側にカラーフィルタなどを形成する。さらに光導波路やオンチップレンズなどを設けてもよい。
あるいは、例えば、光入射面が基板表面側(図2(b)のB方向)である場合、必要に応じて基板上の絶縁膜中に光導波路を設けられ、その上層にカラーフィルタ及びオンチップレンズなどを形成する。
以上の工程により、図2(a)及び(b)に示す構成のCMOSイメージセンサを製造することができる。
本実施形態の固体撮像装置の製造方法は、フォトダイオードの一部または全部を被覆する領域において反転層誘起電極を形成し、半導体領域の反転層誘起電極側表面に第2導電型のキャリアを蓄積してなる反転層が誘起されている固体撮像装置を製造できる。
また、ゲートエッチング及びサイドウォールエッチバックなどで導入される欠陥を回復するための熱処理を行うことが可能である。また、フォトダイオードを被覆する反転層誘起電極である導電層自体がエッチング工程におけるフォトダイオード領域への欠陥導入を抑制する。これにより、暗電流の増加を回避して歩留まり低下を抑制することができる。
<第1変形例>
[反転層誘起電極印加電圧による信号電荷の押し出し]
第1実施形態において、反転層誘起電極への印加電圧は、基本的に所定の負の電圧で固定する構成でよいが、本変形例のようにあるタイミングで印加電圧を変動させてもよい。
図9は本変形例に係る固体撮像装置の印加電圧のタイミングチャートである。反転層誘起電極への印加電圧SPG、転送ゲート電極への印加電圧STG、リセットトランジスタのゲートへの印加電圧Sである。
あるフィールドにおける電荷蓄積期間T中は、反転層誘起電極への印加電圧SPGとしては所定の負の電圧(−)を印加する。転送ゲート電極への印加電圧STGはゼロで転送ゲートは閉じられている。
電荷蓄積期間Tが終了する時刻t1において、転送ゲート電極への印加電圧STGを(+)として転送ゲートを開き、蓄積された信号電荷をフローティングディフュージョンに転送する。ここで、反転層誘起電極への印加電圧SPGとしてはさらに大きな負の電圧(――)を印加することで、信号電荷をフローティングディフュージョンに十分押し出すポテンシャルを形成できる。これで、フォトダイオード内の信号電荷を空乏化できる。
信号電荷の転送が終了する時刻t2において、転送ゲート電極への印加電圧STGをゼロに戻し、反転層誘起電極への印加電圧SPGも所定の負の電圧(―)に戻す。
リセット動作を開始する時刻t3において、リセットトランジスタのゲートへの印加電圧Sを(+)として信号電荷を除去する。
リセット動作が終了する時刻t4から、次のフィールドの電荷蓄積期間が開始する。
<第2変形例>
[ゲート電極加工工程の変形例]
図10(a)〜(c)は第2変形例に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。
図5(b)に至る工程までは上記の実施形態と同様である。
次に図10(a)に示すように、例えば、導電層21a及び導電層21b上にハードマスク40をパターン形成する。
ハードマスク40は、フォトダイオード領域APDの反転層誘起電極、転送ゲート領域ATGの転送ゲート電極、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSのゲート電極のパターンを有する。これは、例えば窒化シリコン膜を成膜し、上記のパターンにエッチング加工して得ることができる。
次に図10(b)に示すように、ハードマスク40の側部にサイドウォール41を形成する。これは、例えば全面に窒化シリコン膜を堆積し、エッチバックすることで形成できる。
次に図10(c)に示すように、ハードマスク40及びサイドウォール41をマスクとして、導電層(21a,21b)をエッチングし、パターン加工する。反転層誘起電極である導電層21bと転送ゲート電極である導電層21a間の幅として、加工可能な最小の設計ルールよりも狭めて形成することができる。
上記の工程の後は、ハードマスク40及びサイドウォール41を除去し、第1実施形態と同様に製造することができる。
<第2実施形態>
[固体撮像装置の平面図]
図11は本実施形態に係る固体撮像装置であるCMOSイメージセンサの平面図である。また、図12(a)は本実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。例えば、図11中のX−X’における断面図が図12(a)においてX−X’で示すフォトダイオード領域APD及び転送ゲート領域ATGに相当する。
画素ごとにフォトダイオードを区分する素子分離領域I(10b)において半導体基板に半導体領域17の側面を露出させる凹部10cが形成されている。半導体領域17の側面上において、反転層誘起電極である導電層21bがゲート絶縁膜20を介して形成されている。
図12(b)は本実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。
実質的に図12(a)と同一であるが、N型の半導体領域17の反転層誘起電極であるP型ポリシリコンからなる導電層21b側の表面に反転層17aが誘起されていることを示している。
ここで、上記のように素子分離領域I(10b)において半導体基板に半導体領域17の側面を露出させる凹部10cが形成されており、凹部10c内に導電層21bがゲート絶縁膜20を介して形成されている。このため、半導体領域の側面から反転層17aが誘起されている。
上記を除いて、実質的に第1実施形態と同様の構成である。
本実施形態の固体撮像装置は、フォトダイオードの一部または全部を被覆する領域において反転層誘起電極が形成され、半導体領域の反転層誘起電極側表面に第2導電型のキャリアを蓄積してなる反転層が誘起されている。これにより、PN接合を急峻化してダイナミックレンジを改善することができる。
また、後述のように固体撮像装置の製造方法において、ゲートエッチング及びサイドウォールエッチバックなどで導入される欠陥を回復するための熱処理を行うことが可能である。また、フォトダイオードを被覆する反転層誘起電極である導電層自体がエッチング工程におけるフォトダイオード領域への欠陥導入を抑制する。これにより、暗電流の増加を回避して歩留まり低下を抑制することができる。
[固体撮像装置の製造方法]
図13〜20は本実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。これらを参照して、本実施形態の固体撮像装置であるCMOSイメージセンサの製造方法を説明する。
図面は、図12(a)及び(b)に相当する断面図を示し、フォトダイオード領域APD、転送ゲート領域ATG、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSを示す。
まず図13(a)に示すように、例えば、CVD法により半導体基板10上に全面に窒化シリコンを100〜250nmの膜厚で堆積し、ハードマスク11を形成する。
半導体基板10はバルクのシリコン基板でもよく、また、SOI基板でもよい。
次に図13(b)に示すように、例えば、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSにおける素子分離領域及びフォトダイオード領域APDの素子分離領域を開口するレジスト膜12をパターン形成する。
次に図13(c)に示すように、例えば、レジスト膜12をマスクとしてハードマスク11をパターンエッチングする。さらにNMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSにおいては半導体基板10の表層に素子分離用溝10aを形成する。また、フォトダイオード領域APDの素子分離領域10bにおいても凹部10cを形成する。
上記のエッチングは、例えばCF+O混合ガスのRIEで行われ、素子分離用溝10aと凹部10cの深さは0〜300nmとする。
次に図14(a)に示すように、例えば、レジスト膜12を除去した後、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSを開口するレジスト膜13をパターン形成する。
次に図14(b)に示すように、例えば、レジスト膜13をマスクとしてNMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSにおける素子分離用溝10aの深さを深く加工する。
上記のエッチングは、例えばCl+O混合ガスのRIEで行われ、素子分離用溝10aと凹部10cの深さは前回のエッチングと合わせて200〜500nmとする。
次に図15(a)に示すように、例えば、CVD法により素子分離用溝10aと凹部10cを埋め込んで全面に酸化シリコンを200〜800nmの膜厚で堆積する。次に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)により素子分離用溝10aと凹部10cの外部に堆積した酸化シリコンを除去し、平坦化する。
これで、素子分離用溝10aに埋め込まれた素子分離絶縁膜14を形成する。また、凹部10cにはダミー膜15aが形成される。
さらに、ホットリン酸処理で窒化シリコンのハードマスク11を除去する。素子分離絶縁膜14の半導体基板10からの突き出し量はCMP処理後に希フッ酸処理で調整する。
次に図15(b)に示すように、例えば、PMOSトランジスタ領域APMOSにおいてN型不純物のイオン注入によりN型のウェル16を形成する。N型のウェル16の形成には、Pを0.2〜1000keVの注入エネルギー、1×1011〜1×1013/cmのドーズ量のイオン注入の組み合わせで形成する。
また、フォトダイオード領域APDにおいてフォトダイオードを構成するN型の半導体領域17を形成する。例えば、N型の半導体領域17の形成には、Pを50〜3000keVの注入エネルギー、1×1011〜1×1013/cmのドーズ量のイオン注入の組み合わせで形成する。
また、その他のウェル、チャネル不純物や素子分離のための不純物を必要に応じてイオン注入する。
半導体領域17の形成においては、上述の理由により、N型の不純物の実効濃度が半導体基板の表面に近い程高濃度となる滑らかな濃度勾配を有するように形成することが好ましい。
次に図16(a)に示すように、例えば、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSを保護し、フォトダイオード領域APDの及び転送ゲート領域ATGを開口するレジスト膜18をパターン形成する。
次に、例えば、レジスト膜18をマスクとして希フッ酸によるウェットエッチング処理を行い、酸化シリコンのダミー膜15aを除去する。これにより、半導体領域17の側面を露出させる凹部10cが形成される。
次に図16(b)に示すように、例えば、フォトダイオード領域APD、転送ゲート領域ATG、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSにおいて、半導体基板10表面にゲート絶縁膜20を形成する。ゲート絶縁膜20は、例えば熱酸化法あるいはCVD法により酸化シリコンを成膜して形成する。このとき、ゲート絶縁膜20としては凹部10c内において半導体領域17の側面を被覆するように形成する。
次に、ゲート絶縁膜20の上層に例えばCVD法によりポリシリコン層21を80〜250nmの膜厚で形成する。このとき、ポリシリコン層21としては凹部10c内のゲート絶縁膜20の上層を埋め込む埋め込み層21cを有するように形成する。
次に図17(a)に示すように、例えば、フォトダイオード領域APD及びPMOSトランジスタ領域APMOSを保護するレジスト膜22をパターン形成する。レジスト膜22をマスクとして、転送ゲート領域ATG及びNMOSトランジスタ領域ANMOSにおいて、ポリシリコン層21にPなどのN型の導電性不純物を導入してN型の導電層21aとする。例えば、5〜30keVの注入エネルギーで1×1015/cmのドーズ量とする。
次に図17(b)に示すように、例えば、転送ゲート領域ATG及びNMOSトランジスタ領域ANMOSを保護するレジスト膜23をパターン形成する。レジスト膜23をマスクとして、フォトダイオード領域APD及びPMOSトランジスタ領域APMOSにおいて、ポリシリコン層21にBなどのP型の導電性不純物を導入してP型の導電層21bとする。例えば、3〜15keVの注入エネルギーで0〜1×1016/cmのドーズ量とする。
図面上は、凹部10c内の埋め込み層21cにまでP型の導電性不純物が拡散していない状態を示している。
次に図18(a)に示すように、例えば、導電層21a及び導電層21b上にレジスト膜24をパターン形成する。
レジスト膜24は、フォトダイオード領域APDの反転層誘起電極、転送ゲート領域ATGの転送ゲート電極、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSのゲート電極のパターンを有する。
次に図18(b)に示すように、例えば、レジスト膜24をマスクとしてエッチング処理を行う。エッチング処理としては、例えば、Cl+Oの混合ガスのプラズマによるRIE(反応性イオンエッチング)などの異方性エッチング処理とする。
これで、反転層誘起電極である導電層21b、転送ゲート電極である導電層21a、NMOSトランジスタのゲート電極である導電層21a、PMOSトランジスタのゲート電極である導電層21bをパターン形成する。反転層誘起電極である導電層21bは隣接する画素のフォトダイオード上の反転層誘起電極である導電層21bと一体に形成する。
上記のエッチング処理において、ゲート絶縁膜20も各導電層(21a,21b)と同じパターンに加工される。
ここで、反転層誘起電極である導電層21bと転送ゲート電極である導電層21a間の幅Wは、P型の導電層21bとN型の導電層21aが十分に分離可能な距離であればよい。例えば、加工可能な最小の設計ルールで形成できる。例えば、50〜300nmとする。
次に図19(a)に示すように、例えば、フォトダイオード領域APDの端部であって転送ゲート領域ATGに隣接する領域を開口するレジスト膜25を形成する。レジスト膜25をマスクとしてBなどのP型不純物をイオン注入し、フォトダイオード領域APDの端部における半導体領域17の表層部分に、フォトダイオードとなるPN接合の一部を半導体領域17と構成するP型の半導体層26を形成する。例えば、0.2〜10keVの注入エネルギーで1×1012〜1×1013cmのドーズ量とする。
次に図19(b)に示すように、例えば、CVD法により全面に5〜30nmの酸化シリコン膜と30〜100nmの窒化シリコン膜を積層させ、前面にエッチバック処理を行う。これにより、フォトダイオード領域APD、転送ゲート領域ATG、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSにおいて、N型の導電層21a及びP型の導電層21bの側面にサイドウォール絶縁膜27を形成する。
上記のエッチバック処理は、例えば、エッチング処理としては、例えば、CF+Oの混合ガスのプラズマによるRIE(反応性イオンエッチング)などの異方性エッチング処理とする。
反転層誘起電極である導電層21bと転送ゲート電極である導電層21a間の幅Wは、サイドウォール絶縁膜27で全部埋められてしまってもよい。
次に図20(a)に示すように、例えば、フォトダイオード領域APD及びPMOSトランジスタ領域APMOSを保護するレジスト膜28をパターン形成する。次に、レジスト膜28をマスクとして、PなどのN型の導電性不純物を導入する。NMOSトランジスタ領域ANMOSにおいてはN型のソースドレイン領域であるN型の半導体層29を形成する。また、転送ゲート領域ATGにおいてはフローティングディフュージョンであるN型の半導体層30を形成する。ここで、例えば、5〜20keVの注入エネルギーで1×1015〜5×1015/cmのドーズ量とする。
次に図20(b)に示すように、例えば、転送ゲート領域ATG及び、フォトダイオード領域APDの転送ゲート領域ATGに隣接する端部(半導体層26の領域)及びNMOSトランジスタ領域ANMOSを保護するレジスト膜31をパターン形成する。次に、レジスト膜31をマスクとして、BなどのP型の導電性不純物を導入する。PMOSトランジスタ領域APMOSにおいてはP型のソースドレイン領域であるP型の半導体層32を形成する。また、フォトダイオード領域APDにおいてはP型の導電層21b中のP型の不純物濃度を高める。ここで、例えば、2〜8keVの注入エネルギーで1×1015〜5×1015/cmのドーズ量とする。
上記のイオン注入後に、1000〜1100℃、0〜20秒程度のRTA(Rapid Thermal Annealing)処理を行い、不純物を活性化させ、欠陥の回復を行う。
上記のRTA処理で、凹部10c内の埋め込み層21cにまでP型の導電性不純物が拡散する。
以降の工程としては、例えば、光入射面が基板裏面側(図12(b)のA方向)である場合、基板裏面を研削して基板の薄膜化を行い、さらに必要に応じて基板裏面側にカラーフィルタなどを形成する。さらに光導波路やオンチップレンズなどが設けてもよい。
あるいは、例えば、光入射面が基板表面側(図12(b)のB方向)である場合、必要に応じて基板上の絶縁膜中に光導波路を設けられ、その上層にカラーフィルタ及びオンチップレンズなどを形成する。
以上の工程により、図12(a)及び(b)に示す構成のCMOSイメージセンサを製造することができる。
本実施形態の固体撮像装置の製造方法は、フォトダイオードの一部または全部を被覆する領域において反転層誘起電極を形成し、半導体領域の反転層誘起電極側表面に第2導電型のキャリアを蓄積してなる反転層が誘起されている固体撮像装置を製造できる。
また、ゲートエッチング及びサイドウォールエッチバックなどで導入される欠陥を回復するための熱処理を行うことが可能である。また、フォトダイオードを被覆する反転層誘起電極である導電層自体がエッチング工程におけるフォトダイオード領域への欠陥導入を抑制する。これにより、暗電流の増加を回避して歩留まり低下を抑制することができる。
<第3実施形態>
[固体撮像装置の平面図]
図21は本実施形態に係る固体撮像装置であるCMOSイメージセンサの平面図である。本実施形態のCMOSイメージセンサは、転送ゲート下部に溝を有する構成である。
図21は本実施形態に係る固体撮像装置であるCMOSイメージセンサの平面図である。また、図22(a)は本実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。例えば、図21中のX−X’における断面図が図22(a)においてX−X’で示すフォトダイオード領域APD及び転送ゲート領域ATGに相当する。
画素ごとにフォトダイオードを区分する素子分離領域I(10b)において半導体基板に半導体領域17の側面を露出させる凹部10cが形成されている。半導体領域17の側面上において、反転層誘起電極である導電層21bがゲート絶縁膜20を介して形成されている。
図22(b)は本実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。
実質的に図22(a)と同一であるが、N型の半導体領域17の反転層誘起電極であるP型ポリシリコンからなる導電層21b側の表面に反転層17aが誘起されていることを示している。
ここで、上記のように素子分離領域I(10b)において半導体基板に半導体領域17の側面を露出させる凹部10cが形成されており、凹部10c内に導電層21bがゲート絶縁膜20を介して形成されている。このため、半導体領域の側面から反転層17aが誘起されている。
また、転送ゲート電極である導電層21aの下部において半導体基板10に凹部10dが形成されており、転送ゲート電極である導電層21aが凹部10d内にゲート絶縁膜20を介して埋め込まれて形成されている。
凹部10d内に埋め込まれた導電層である埋め込み層21dは、いわゆる縦型ゲートとして機能し、フォトダイオード内に蓄積された信号電荷のフローティングディフュージョンへの転送をより滑らかに確実に行うことができる。
また、フォトダイオード領域APDにおいてフォトダイオードを構成するN型の半導体領域として、本実施形態では、実効N型不純物濃度が低い低濃度領域17bと高い高濃度領域17cを有する構成として示している。
上記を除いて、実質的に第1実施形態と同様の構成である。
本実施形態の固体撮像装置は、フォトダイオードの一部または全部を被覆する領域において反転層誘起電極が形成され、半導体領域の反転層誘起電極側表面に第2導電型のキャリアを蓄積してなる反転層が誘起されている。これにより、PN接合を急峻化してダイナミックレンジを改善することができる。
また、後述のように固体撮像装置の製造方法において、ゲートエッチング及びサイドウォールエッチバックなどで導入される欠陥を回復するための熱処理を行うことが可能である。また、フォトダイオードを被覆する反転層誘起電極である導電層自体がエッチング工程におけるフォトダイオード領域への欠陥導入を抑制する。これにより、暗電流の増加を回避して歩留まり低下を抑制することができる。
[固体撮像装置の製造方法]
図23〜30は本実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。これらを参照して、本実施形態の固体撮像装置であるCMOSイメージセンサの製造方法を説明する。
図面は、図22(a)及び(b)に相当する断面図を示し、フォトダイオード領域APD、転送ゲート領域ATG、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSを示す。
まず図23(a)に示すように、例えば、CVD法により半導体基板10上に全面に窒化シリコンを100〜250nmの膜厚で堆積し、ハードマスク11を形成する。
半導体基板10はバルクのシリコン基板でもよく、また、SOI基板でもよい。
次に図23(b)に示すように、例えば、ハードマスク11上にレジスト膜12をパターン形成する。
レジスト膜12は、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSにおける素子分離領域、フォトダイオード領域APDの素子分離領域及び転送ゲート下部の縦型ゲートとなる領域を開口する。
次に図23(c)に示すように、例えば、レジスト膜12をマスクとしてハードマスク11をパターンエッチングする。さらにNMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSにおいては半導体基板10の表層に素子分離用溝10aを形成する。また、フォトダイオード領域APDの素子分離領域10bにおいても凹部10cを形成する。転送ゲート下部の縦型ゲートとなる領域に凹部10dを形成する。
上記のエッチングは、例えばCF+O混合ガスのRIEで行われ、素子分離用溝10a、凹部10c及び凹部10dの深さは0〜300nmとする。
次に図24(a)に示すように、例えば、レジスト膜12を除去した後、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSを開口するレジスト膜13をパターン形成する。
次に図24(b)に示すように、例えば、レジスト膜13をマスクとしてNMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSにおける素子分離用溝10aの深さを深く加工する。
上記のエッチングは、例えばCl+O混合ガスのRIEで行われ、素子分離用溝10aと凹部10cの深さは前回のエッチングと合わせて200〜500nmとする。
次に図25(a)に示すように、例えば、CVD法により素子分離用溝10aと凹部10cを埋め込んで全面に酸化シリコンを200〜800nmの膜厚で堆積する。次に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)により素子分離用溝10aと凹部10cの外部に堆積した酸化シリコンを除去し、平坦化する。
これで、素子分離用溝10aに埋め込まれた素子分離絶縁膜14を形成する。また、凹部10cにはダミー膜15aが形成され、凹部10dにはダミー膜15bが形成される。
さらに、ホットリン酸処理で窒化シリコンのハードマスク11を除去する。素子分離絶縁膜14の半導体基板10からの突き出し量はCMP処理後に希フッ酸処理で調整する。
次に図25(b)に示すように、例えば、PMOSトランジスタ領域APMOSにおいてN型不純物のイオン注入によりN型のウェル16を形成する。N型のウェル16の形成には、Pを0.2〜1000keVの注入エネルギー、1×1011〜1×1013/cmのドーズ量のイオン注入の組み合わせで形成する。
また、フォトダイオード領域APDにおいてフォトダイオードを構成するN型の半導体領域を形成する。本実施形態では、実効N型不純物濃度が低い低濃度領域17bと高い高濃度領域17cを有する構成として示している。
例えば、N型の低濃度領域17bと高濃度領域17cの形成には、Pを50〜3000keVの注入エネルギー、1×1011〜1×1013/cmのドーズ量のイオン注入の組み合わせで形成する。
また、その他のウェル、チャネル不純物や素子分離のための不純物を必要に応じてイオン注入する。
半導体領域の形成においては、上述の理由により、N型の不純物の実効濃度が半導体基板の表面に近い程高濃度となる滑らかな濃度勾配を有するように、上記の低濃度領域17bと高濃度領域17cを有する構成などで形成することが好ましい。
次に図26(a)に示すように、例えば、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSを保護し、フォトダイオード領域APD及び転送ゲート領域ATGを開口するレジスト膜18をパターン形成する。
次に、例えば、レジスト膜18をマスクとして希フッ酸によるウェットエッチング処理を行い、酸化シリコンのダミー膜15a及びダミー膜15bを除去する。これにより、半導体領域17の側面を露出させる凹部10cが形成される。また、転送ゲート下部の縦型ゲートとなる領域に凹部10dが形成される。
次に図26(b)に示すように、例えば、フォトダイオード領域APD、転送ゲート領域ATG、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSにおいて、半導体基板10表面にゲート絶縁膜20を形成する。ゲート絶縁膜20は、例えば熱酸化法あるいはCVD法により酸化シリコンを成膜して形成する。このとき、ゲート絶縁膜20としては凹部10c内において半導体領域17の側面を被覆するように形成する。また、凹部19d内において内壁を被覆するように形成する。
次に、ゲート絶縁膜20の上層に例えばCVD法によりポリシリコン層21を80〜250nmの膜厚で形成する。このとき、ポリシリコン層21としては凹部10c内のゲート絶縁膜20の上層を埋め込む埋め込み層21cを有するように形成する。また、凹部10d内のゲート絶縁膜20の上層を埋め込む埋め込み層21dを有するように形成する。
次に図27(a)に示すように、例えば、フォトダイオード領域APD及びPMOSトランジスタ領域APMOSを保護するレジスト膜22をパターン形成する。レジスト膜22をマスクとして、転送ゲート領域ATG及びNMOSトランジスタ領域ANMOSにおいて、ポリシリコン層21にPなどのN型の導電性不純物を導入してN型の導電層21aとする。例えば、5〜30keVの注入エネルギーで1×1015/cmのドーズ量とする。
次に図27(b)に示すように、例えば、転送ゲート領域ATG及びNMOSトランジスタ領域ANMOSを保護するレジスト膜23をパターン形成する。レジスト膜23をマスクとして、フォトダイオード領域APD及びPMOSトランジスタ領域APMOSにおいて、ポリシリコン層21にBなどのP型の導電性不純物を導入してP型の導電層21bとする。例えば、3〜15keVの注入エネルギーで0〜1×1016/cmのドーズ量とする。
図面上は、凹部10c内の埋め込み層21c及び凹部10d内の埋め込み層21dにまでP型の導電性不純物が拡散していない状態を示している。
次に図28(a)に示すように、例えば、導電層21a及び導電層21b上にレジスト膜24をパターン形成する。
レジスト膜24は、フォトダイオード領域APDの反転層誘起電極、転送ゲート領域ATGの転送ゲート電極、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSのゲート電極のパターンを有する。
次に図28(b)に示すように、例えば、レジスト膜24をマスクとしてエッチング処理を行う。エッチング処理としては、例えば、Cl+Oの混合ガスのプラズマによるRIE(反応性イオンエッチング)などの異方性エッチング処理とする。
これで、反転層誘起電極である導電層21b、転送ゲート電極である導電層21a、NMOSトランジスタのゲート電極である導電層21a、PMOSトランジスタのゲート電極である導電層21bをパターン形成する。反転層誘起電極である導電層21bは隣接する画素のフォトダイオード上の反転層誘起電極である導電層21bと一体に形成する。
上記のエッチング処理において、ゲート絶縁膜20も各導電層(21a,21b)と同じパターンに加工される。
ここで、反転層誘起電極である導電層21bと転送ゲート電極である導電層21a間の幅Wは、P型の導電層21bとN型の導電層21aが十分に分離可能な距離であればよい。例えば、加工可能な最小の設計ルールで形成できる。例えば、50〜300nmとする。
次に図29(a)に示すように、例えば、フォトダイオード領域APDの端部であって転送ゲート領域ATGに隣接する領域を開口するレジスト膜25を形成する。レジスト膜25をマスクとしてBなどのP型不純物をイオン注入し、フォトダイオード領域APDの端部における半導体領域17の表層部分に、フォトダイオードとなるPN接合の一部を半導体領域17と構成するP型の半導体層26を形成する。例えば、0.2〜10keVの注入エネルギーで1×1012〜1×1013cmのドーズ量とする。
次に図29(b)に示すように、例えば、CVD法により全面に5〜30nmの酸化シリコン膜と30〜100nmの窒化シリコン膜を積層させ、前面にエッチバック処理を行う。これにより、フォトダイオード領域APD、転送ゲート領域ATG、NMOSトランジスタ領域ANMOS及びPMOSトランジスタ領域APMOSにおいて、N型の導電層21a及びP型の導電層21bの側面にサイドウォール絶縁膜27を形成する。
上記のエッチバック処理は、例えば、エッチング処理としては、CF+Oの混合ガスのプラズマによるRIE(反応性イオンエッチング)などの異方性エッチング処理とする。
反転層誘起電極である導電層21bと転送ゲート電極である導電層21a間の幅Wは、サイドウォール絶縁膜27で全部埋められてしまってもよい。
次に図30(a)に示すように、例えば、フォトダイオード領域APD及びPMOSトランジスタ領域APMOSを保護するレジスト膜28をパターン形成する。次に、レジスト膜28をマスクとして、PなどのN型の導電性不純物を導入する。NMOSトランジスタ領域ANMOSにおいてはN型のソースドレイン領域であるN型の半導体層29を形成する。また、転送ゲート領域ATGにおいてはフローティングディフュージョンであるN型の半導体層30を形成する。ここで、例えば、5〜20keVの注入エネルギーで1×1015〜5×1015/cmのドーズ量とする。
次に図30(b)に示すように、例えば、転送ゲート領域ATG及び、フォトダイオード領域APDの転送ゲート領域ATGに隣接する端部(半導体層26の領域)及びNMOSトランジスタ領域ANMOSを保護するレジスト膜31をパターン形成する。次に、レジスト膜31をマスクとして、BなどのP型の導電性不純物を導入する。PMOSトランジスタ領域APMOSにおいてはP型のソースドレイン領域であるP型の半導体層32を形成する。また、フォトダイオード領域APDにおいてはP型の導電層21b中のP型の不純物濃度を高める。ここで、例えば、2〜8keVの注入エネルギーで1×1015〜5×1015/cmのドーズ量とする。
上記のイオン注入後に、1000〜1100℃、0〜20秒程度のRTA(Rapid Thermal Annealing)処理を行い、不純物を活性化させ、欠陥の回復を行う。
上記のRTA処理で、凹部10c内の埋め込み層21c及び凹部10d内の埋め込み層21dにまでP型の導電性不純物が拡散する。
以降の工程としては、例えば、光入射面が基板裏面側(図22(b)のA方向)である場合、基板裏面を研削して基板の薄膜化を行い、さらに必要に応じて基板裏面側にカラーフィルタなどを形成する。さらに光導波路やオンチップレンズなどを設けてもよい。
あるいは、例えば、光入射面が基板表面側(図22(b)のB方向)である場合、必要に応じて基板上の絶縁膜中に光導波路を設け、その上層にカラーフィルタ及びオンチップレンズなどを形成する。
以上の工程により、図22(a)及び(b)に示す構成のCMOSイメージセンサを製造することができる。
本実施形態の固体撮像装置の製造方法は、フォトダイオードの一部または全部を被覆する領域において反転層誘起電極を形成し、半導体領域の反転層誘起電極側表面に第2導電型のキャリアを蓄積してなる反転層が誘起されている固体撮像装置を製造できる。
また、ゲートエッチング及びサイドウォールエッチバックなどで導入される欠陥を回復するための熱処理を行うことが可能である。また、フォトダイオードを被覆する反転層誘起電極である導電層自体がエッチング工程におけるフォトダイオード領域への欠陥導入を抑制する。これにより、暗電流の増加を回避して歩留まり低下を抑制することができる。
<第3変形例>
[第3実施形態においてフォトダイオードの素子分離領域に溝を有さない構成]
第3実施形態では、反転層誘起電極である導電層21bが凹部10c内に埋め込まれた埋め込み層21cを有する。さらに、転送ゲート電極である導電層21aが凹部10d内に埋め込まれた埋め込み層21dを有する構成である。
しかしながら、凹部10cが形成されておらず、反転層誘起電極である導電層21bが凹部10c内に埋め込まれた埋め込み層21cを有さない構成としてもよい。
<第4実施形態>
[固体撮像装置を用いたカメラ]
図31は、本実施形態に係るカメラの概略構成図である。
複数の画素が集積されてなる固体撮像装置50、光学系51、信号処理回路53を備えている。
本実施形態において、上記の固体撮像装置50は、上記の第1実施形態〜第3実施形態のいずれかに係る固体撮像装置が組み込まれてなる。
光学系51は被写体からの像光(入射光)を固体撮像装置50の撮像面上に結像させる。これにより、固体撮像装置50の撮像面上の各画素を構成するフォトダイオードにおいて入射光量に応じて信号電荷に変換され、一定期間、該当する信号電荷が蓄積される。
蓄積された信号電荷は、例えばCCD電荷転送路を経て、出力信号Voutとして取り出される。
信号処理回路53は、固体撮像装置50の出力信号Voutに対して種々の信号処理を施して映像信号として出力する。
本実施形態のカメラは、PN接合を急峻化してダイナミックレンジを改善しながら、歩留まり低下を抑制することができる固体撮像装置を用いたカメラを提供できる。
本発明は上記の説明に限定されない。
例えば、実施形態においてはCMOSセンサとCCD素子のいずれにも適用できる。CCD素子の場合には、信号読み取り部として、フォトダイオードに電荷結合素子(CCD)が接続された構成とする。CCDにおいて各画素から転送された信号電荷が読み取られる。
各実施形態において、第1導電型と第2導電型を入れ替えることが可能である。この場合反転層に誘起されるキャリアはホールでなく電子となる。
第1〜第3実施形態に係る固体撮像装置において、転送ゲート電極と反転層誘起電極の間の領域において半導体基板上に酸化ハフニウムなどの負の固定電荷を有する膜を形成してもよい。負の固定電荷を有する膜としては、例えば酸化ハフニウム、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化タンタル、酸化チタンなどである。あるいは、酸化ランタン、酸化プラセオジム、酸化セリウム、酸化ネオジム、酸化プロメチウム、酸化サマリウム、酸化ユウロピウム、酸化ガドリニウム、酸化テルビウム、酸化ジスプロシウム、酸化ホルミウム、酸化エルビウム、酸化ツリウム、酸化イッテルビウム、酸化ルテチウム、酸化イットリウムなども挙げられる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
10…半導体基板、10a…素子分離用溝、10b…素子分離領域、14…素子分離絶縁膜、16…N型のウェル、17…N型の半導体領域、20…ゲート絶縁膜、21a…N型の導電層、21b…P型の導電層、26…P型の半導体層、27…サイドウォール絶縁膜、29…N型の半導体層、30…N型の半導体層、32…P型の半導体層、50…固体撮像装置、51…光学系、53…信号処理回路、PD…フォトダイオード、PG…反転層誘起電極、TG…転送ゲート電極、FD…フローティングディフュージョン、CT…コンタクト、I…素子分離領域

Claims (10)

  1. 半導体基板の受光面にマトリクス状に配置された画素ごとに区分して形成された第1導電型の半導体領域を有するフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードに隣接する領域において前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成され、前記フォトダイオードに生成及び蓄積される信号電荷を転送する第1導電型の転送ゲート電極と、
    前記信号電荷に応じた電圧または前記信号電荷を読み取る信号読み取り部と、
    前記フォトダイオードの端部であって前記転送ゲート電極に隣接する部分を除く前記フォトダイオードの領域において前記半導体基板上に前記ゲート絶縁膜を介して形成され、前記転送ゲート電極より大きい仕事関数を有する導電体または半導体からなる反転層誘起電極と
    を有し、
    前記反転層誘起電極により前記半導体領域の前記反転層誘起電極側表面に第2導電型のキャリアを蓄積してなる反転層が誘起されている
    固体撮像装置。
  2. 前記反転層誘起電極が第2導電型の半導体からなる
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記反転層誘起電極に負電圧が印加される
    請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記画素ごとに前記フォトダイオードを区分する素子分離領域において前記半導体基板に前記半導体領域の側面を露出させる凹部が形成されており、前記側面上において前記反転層誘起電極が前記ゲート絶縁膜を介して形成されており、前記半導体領域の側面から前記反転層が誘起されている
    請求項1〜3のいずれかに記載の固体撮像装置。
  5. 前記転送ゲート電極の下部において前記半導体基板に凹部が形成されており、前記転送ゲート電極が前記凹部内に前記ゲート絶縁膜を介して埋め込まれて形成されている
    請求項1〜4のいずれかに記載の固体撮像装置。
  6. 前記半導体領域における前記第1導電型不純物の実効濃度が前記半導体基板の表面に近い程高濃度である
    請求項1〜5のいずれかに記載の固体撮像装置。
  7. 半導体基板の受光面にマトリクス状に配置された画素ごとに区分してフォトダイオード形成領域に第1導電型の半導体領域を形成する工程と、
    前記フォトダイオード形成領域に隣接する領域において前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して、前記フォトダイオードに生成及び蓄積される信号電荷を転送する第1導電型の転送ゲート電極を形成する工程と、
    前記信号電荷に応じた電圧または前記信号電荷を読み取る信号読み取り部を形成する工程と、
    前記フォトダイオード形成領域の端部であって前記転送ゲート電極に隣接する部分を除く前記フォトダイオード形成領域において前記半導体基板上に前記ゲート絶縁膜を介して、前記転送ゲート電極より大きい仕事関数を有する導電体または半導体からなる反転層誘起電極を形成する工程と
    を有し、
    前記フォトダイオードとして、前記反転層誘起電極により前記半導体領域の前記反転層誘起電極側表面に第2導電型のキャリアを蓄積してなる反転層が誘起されているフォトダイオードを形成する
    固体撮像装置の製造方法。
  8. 前記転送ゲート電極を形成する工程と前記反転層誘起電極を形成する工程において、同一のレイヤーの半導体において異なる導電型の不純物を導入して前記転送ゲート電極及び前記反転層誘起電極を形成する
    請求項7に記載の固体撮像装置の製造方法。
  9. 前記半導体基板に相補的MOSトランジスタを形成する工程をさらに有し、
    前記転送ゲート電極を形成する工程において、前記相補的MOSトランジスタを構成し、チャネルが第1導電型であるMOSトランジスタのゲート電極と同一のレイヤーで前記転送ゲート電極を形成し、
    前記反転層誘起電極を形成する工程において、前記相補的MOSトランジスタを構成し、チャネルが第2導電型であるMOSトランジスタのゲート電極と同一のレイヤーで前記反転層誘起電極を形成する
    請求項7に記載の固体撮像装置の製造方法。
  10. 受光面に複数の画素が集積されてなる固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置の撮像部に入射光を導く光学系と、
    前記固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路と
    を有し、
    前記固体撮像装置は、
    半導体基板の受光面にマトリクス状に配置された画素ごとに区分して形成された第1導電型の半導体領域を有するフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードに隣接する領域において前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成され、前記フォトダイオードに生成及び蓄積される信号電荷を転送する第1導電型の転送ゲート電極と、
    前記信号電荷に応じた電圧または前記信号電荷を読み取る信号読み取り部と、
    前記フォトダイオードの端部であって前記転送ゲート電極に隣接する部分を除く前記フォトダイオードの領域において前記半導体基板上に前記ゲート絶縁膜を介して形成され、前記転送ゲート電極より大きい仕事関数を有する導電体または半導体からなる反転層誘起電極と
    を有し、
    前記反転層誘起電極により前記半導体領域の前記反転層誘起電極側表面に第2導電型のキャリアを蓄積してなる反転層が誘起されている
    カメラ。
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