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JP5600530B2 - 車両の無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、携帯機と車両との間の無線通信を通じて車両の各種制御を実行する車両の無線通信システムに関する。
この種の車両の無線通信システムの一つとして、携帯機に設けられたスイッチを操作することによって車両のドアを施錠したり、あるいは解錠することのできる、いわゆるリモートキーレスエントリシステム(RKEシステム)が周知である。そして従来、このようなRKEシステムとしては、例えば特許文献1に記載のシステムが知られている。この特許文献1に記載のRKEシステムでは、ユーザによって携帯機のスイッチが操作される都度、携帯機側ローリングコードの値がインクリメントされるとともに、このローリングコード及び携帯機側識別コード(IDコード)を含む無線信号が携帯機から送信される。そしてこの無線信号が車両に設けられた受信機によって受信されると、受信機では、受信した無線信号を同じく車両に設けられた制御装置に伝達する。制御装置は、こうして無線信号が伝達されると、まずは、無線信号に含まれている携帯機側IDコードと、同制御装置内のメモリに記憶されている車両側IDコードとの照合を行う。そしてこの照合を通じて互いのIDコードが一致している旨が判断された場合には、今度は無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードの値と、同制御装置内のメモリに記憶されているローリングコードの値とを比較する。その結果、携帯機側ローリングコードの値が車両側ローリングコードの値よりも大きくて且つ、それらの差分値が所定の閾値未満である場合には、携帯機の認証が成立したと判定して、車両ドアに設けられているドアロック機構を駆動させて車両ドアをロックしたり、あるいはアンロックしたりする。またこのとき、制御装置は、無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードの値を新たな車両側ローリングコードの値としてメモリに記憶する。
RKEシステムとしてのこうした構成によれば、仮に携帯機から送信される無線信号が第三者によって傍受されたとしても、ユーザが正規の携帯機を用いて車両ドアを一旦施解錠させれば、車両側ローリングコードの値は、第三者によって傍受された無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードの値よりも大きくなる。したがって、第三者が不正取得した無線信号を車両に向けて送信しても、車両では、携帯機の認証は成立しないため、車両ドアが解錠されることはない。これにより、第三者による車室内への不法侵入を未然に防止することができ、ひいては車両の高いセキュリティレベルを確保することができるようになる。
特開2007−224663号公報
ところで、このようなRKEシステムにあっては、例えば車両の受信機によって受信可能なノイズが存在するような環境下では、携帯機から送信される無線信号を受信機によって適切に受信することができないおそれがある。そしてこのような状況では、ユーザが携帯機のスイッチをオン操作しても車両ドアが施解錠されずに、携帯機側ローリングコードの値のみが更新されて、車両側ローリングコードの値は更新されない。したがって、仮にこのような環境下において携帯機から送信される無線信号が第三者によって傍受されたとすると、第三者は、車両側ローリングコードの値よりも大きいローリングコードが含まれている無線信号を取得することができる。そして、例えば車両がノイズの存在しない場所まで移動した時点で第三者が不正取得した無線信号を車両に向けて送信したとすると、車両では、携帯機の認証が成立するため、車両ドアが解錠されるおそれがある。したがってこのような状況では、第三者による車室内への不法侵入を防止することができないおそれがある。
このように、従来のRKEシステムにあっては、受信機によって受信可能なノイズが存在する環境下においてセキュリティレベルが低下するおそれがあるといった点で、未だ改良の余地を残すものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高いセキュリティレベルを確保することのできる車両の無線通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、手動操作可能なスイッチを有し、該スイッチがオン操作される都度、携帯機側ローリングコードの値を更新するとともに、同携帯機側ローリングコードを含む無線信号を送信する携帯機と、車両に設けられた受信機を介して前記無線信号を受信した際に、同無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードの値と車両側ローリングコードの値とを比較して、その比較結果に基づいて前記携帯機の認証を行うとともに、同認証が成立することを条件に車両ドアの施解錠を行う制御手段を有する車載機とによって構成される車両の無線通信システムにおいて、前記制御手段は、前記無線信号を前記受信機を介して受信した際に、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われている旨が判断されるとき、前記スイッチに対して通常の操作とは異なる特定の操作が行われた旨を検知することを条件に前記車両ドアの施解錠を行うことを要旨としている。
携帯機のスイッチを操作したとき車両ドアを施解錠させることができない場合、ユーザは、一般に、メカニカルキーを用いて手動で車両ドアを施解錠させる。このため、車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われた場合には、受信機を介してノイズが受信されている状況、すなわち前述した無線信号の傍受に基づく車両ドアの不正な解錠が行われる可能性のある状況であると推定することができる。この点、上記システムによれば、携帯機から送信される無線信号を受信機を介して受信した際に、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われている場合には、スイッチに対して特定の操作が行われなければ車両ドアが施解錠されることはない。したがって、第三者が不正に取得した無線信号を用いて車両ドアを解錠させるといった不正行為を未然に防止することができるため、車両の高いセキュリティレベルを確保することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両の無線通信システムにおいて、前記制御手段は、前記無線信号を前記受信機を介して受信した際に、直近の車両ドアの施解錠が前記メカニカルキーを用いて行われている旨が判断されるとき、前記スイッチに対する特定の操作検知できない場合には、第三者による車室内への侵入を防止する侵入防止動作を行うことを要旨としている。
同システムによれば、スイッチに対して特定の操作が行われなかった場合、すなわち第三者が不正取得した無線信号を車両に向けて送信した可能性が高い場合には侵入防止動作が行われるため、第三者による車室内への侵入を的確に防止することができるようになる。したがって、車両のセキュリティレベルを高めることができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両の無線通信システムにおいて、前記特定の操作が、前記スイッチを予め定められた回数だけオンさせる操作であることを要旨としている。
ユーザは、一般に、携帯機のスイッチをオン操作しても車両ドアを施解錠させることができない場合、携帯機の不具合と考えてスイッチのオン操作を複数回行うことが多い。このため、仮に携帯機から送信される無線信号が第三者によって傍受された場合には、数回分のローリングコードを含む無線信号だけが第三者によって不正取得されることとなる。この点、上記システムによるように、特定の操作として、スイッチを予め定められた回数だけオンさせる操作を採用することとすれば、車両ドアを施解錠させる際に予め定められた回数分のローリングコードが必要となる。したがって、ユーザが携帯機のスイッチをオン操作しても車両ドアを施解錠させることができなかったときにスイッチをオン操作した回数よりも予め定められた回数の方が大きければ、第三者が不正取得した無線信号だけでは車両ドアを解錠させることができない。これにより、第三者による車両ドアの不正な解錠を未然に防止することができるため、車両のセキュリティレベルを高めることができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両の無線通信システムにおいて、前記特定の操作が、前記スイッチを連続してオンさせる操作であることを要旨としている。
同システムによるように、特定の操作として、スイッチを連続してオンさせる操作、すなわちユーザが通常行わない操作を採用することとすれば、特定の操作に対応する無線信号が第三者によって傍受されるような状況を回避することができる。したがって、第三者が不正取得した無線信号を利用して特定の操作を偽装することにより車両ドアを不正に解錠するような行為を未然に防止することができるため、車両のセキュリティレベルを高めることができるようになる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両の無線通信システムにおいて、前記制御手段は、前記受信機を介して前記無線信号を受信した際に、前記直近の車両ドアの施解錠が前記メカニカルキーを用いて行われている旨が判断されて且つ、同直近の車両ドアの施解錠の際に前記受信機を介してノイズが受信されている旨が判断されるとき、前記スイッチに対する前記特定の操作検知ることを条件に前記車両ドアの施解錠を行うことを要旨としている。
同システムによれば、メカニカルキーを用いて車両ドアが施解錠された際に受信機を介してノイズが受信されている状況であるか否か、換言すれば前述した無線信号の傍受に基づく車両ドアの不正な解錠が行われる可能性のある状況であるか否かを的確に捉えることができるようになる。このため、第三者による車両ドアの不正な解錠をより的確に防止することができるようになる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両の無線通信システムにおいて、前記制御手段は、前記受信機を介して前記無線信号を受信した際に、前記直近の車両ドアの施解錠が前記メカニカルキーを用いて行われている旨が判断されるとき、前記携帯機の認証が成立することを条件に、車両に設けられた報知手段を通じて報知を行うことを要旨としている。
同システムによれば、ユーザは、報知手段による報知が行われたときにスイッチに対して特定の操作を行えばよいため、特定の操作を行うタイミングを容易に把握することができるようになる。したがって、ユーザの操作性が向上するようになる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両の無線通信システムにおいて、前記車両ドアの施解錠が行われたか否かを検出する施解錠検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記携帯機の認証を通じて前記車両ドアの施解錠を行っていないにもかかわらず前記施解錠検出手段を通じて前記車両ドアの施解錠が行われた旨を検知することに基づいて、前記車両ドアの施解錠が前記メカニカルキーを用いて行われた旨を検知することを要旨としている。
車両には、通常、車両ドアの施解錠が行われたか否かを検出する施解錠検出手段が設けられている。この点、上記システムによれば、この施解錠検出手段を利用するだけで車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われたか否かを判断することが可能となる。したがって、車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われたか否かを検出する専用のセンサなどを車載機に設ける必要がないため、無線通信システムとしてのコストの低減を図ることができるようになる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両の無線通信システムにおいて、前記携帯機は、前記特定の操作が行われたときにその旨を示す無線信号を送信するものであって、前記制御手段は、前記特定の操作が行われた旨を示す無線信号を前記受信機を介して受信することに基づいて前記スイッチに対する前記特定の操作を検知することを要旨としている。
同システムによるように、特定の操作が行われた際にその旨を示す無線信号を携帯機から送信することとすれば、制御手段は、この無線信号の受信の有無に基づいてスイッチに対して特定の操作が行われたか否かを検知することができるため、スイッチに対する特定の操作を容易に検知することができるようになる。
請求項9に記載の発明は、手動操作可能なスイッチを有し、該スイッチがオン操作される都度、携帯機側ローリングコードの値を更新するとともに、同携帯機側ローリングコードを含む無線信号を送信する携帯機と、車両に設けられた受信機を介して前記無線信号を受信した際に、同無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードの値と車両側ローリングコードの値とを比較して、その比較結果に基づいて前記携帯機の認証を行うとともに、同認証が成立することを条件に車両ドアの施解錠を行う制御手段を有する車載機とによって構成される車両の無線通信システムにおいて、前記制御手段は、前記車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われた旨が判断されるとき、前記車両側ローリングコードの値を予め定められた値だけ更新することを要旨としている。
同システムによれば、車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われた場合には、車両側ローリングコードの値が予め定められた値だけ更新されるため、車両ドアを施解錠させる際に予め定められた値の分だけローリングコードが必要となる。したがって、予め定められた値が、ユーザがスイッチを操作しても車両ドアを施解錠させることができなかったときにスイッチをオン操作した回数よりも大きければ、第三者が不正取得した無線信号だけでは車両ドアを解錠させることができない。これにより、第三者による車両ドアの不正な解錠を未然に防止することができるため、車両の高いセキュリティレベルを確保することができるようになる。
本発明にかかる車両の無線通信システムによれば、高いセキュリティレベルを確保することができるようになる。
本発明にかかる車両の無線通信システムの第1の実施形態についてそのシステム構成を示すブロック図。 同第1の実施形態の車両の無線通信システムによる携帯機から送信される無線信号に基づき車両ドアの施解錠を行う処理についてその手順を示すフローチャート。 同第1の実施形態の車両の無線通信システムによる特定操作検知処理についてその手順を示すフローチャート。 同第1の実施形態の車両の無線通信システムの動作例を示すシーケンスチャート。 同第1の実施形態の車両の無線通信システムの動作例を示すシーケンスチャート。 同第1の実施形態の車両の無線通信システムの第2の変形例による携帯機から送信される無線信号に基づき車両ドアの施解錠を行う処理についてその手順を示すフローチャート。 本発明にかかる車両の無線通信システムの第2の実施形態による携帯機から送信される無線信号に基づき車両ドアの施解錠を行う処理についてその手順を示すフローチャート。 本発明にかかる車両の無線通信システムの第3の実施形態による特定操作検知処理についてその手順を示すフローチャート。 本発明にかかる車両の無線通信システムの第4の実施形態による車両側ローリングコードの値を更新する処理についてその手順を示すフローチャート。 同第4の実施形態の車両の無線通信システムの動作例を示すシーケンスチャート。 同第4の実施形態の車両の無線通信システムの動作例を示すシーケンスチャート。
<第1の実施形態>
以下、本発明にかかる車両の無線通信システムの第1の実施形態について図1〜図5を参照して説明する。なお、本実施形態の無線通信システムは、車両ドアの施解錠を携帯機側から遠隔操作するリモートキーレスエントリシステム(RKEシステム)である。すなわち、図1に示すように、この無線通信システムは、大きくは、車両ドアの施解錠を遠隔操作するためにユーザによって所持される携帯機10と、同携帯機10との無線通信を通じて車両ドアの施解錠を行う車載機20とによって構成されている。
このうち、携帯機10には、上記遠隔操作のために車両のユーザによって押下操作(オン操作)されるスイッチ11が設けられている。また、この携帯機10には、車載機20に対して無線信号を送信するための送信機13が設けられている。そして、スイッチ11のオン操作に基づく無線信号の生成、並びに生成した無線信号の送信機13を通じての送信制御が、同じく携帯機10に設けられている携帯機側制御装置12を通じて行われる。ちなみに、携帯機側制御装置12には不揮発性のメモリ12aが内蔵されており、このメモリ12a内に、例えば携帯機側ローリングコードRpや携帯機側識別コード(IDコード)IDpなどの各種情報が予め記憶されている。
一方、車載機20には、携帯機10から送信される無線信号を受信するための受信機21が設けられている。また、この車載機20には、車両ドアが施錠状態であるか、あるいは解錠状態であるかを検出するドアロックポジションセンサ23が設けられている。そしてこのドアロックポジションセンサ23の出力が、同じく車載機20に設けられている車両側制御装置22に取り込まれている。この車両側制御装置22は、受信機21を介して受信される無線信号の処理や、制御対象であるドアロック機構24を制御する部分である。ちなみに、車両側制御装置22にも不揮発性のメモリ22aが内蔵されており、このメモリ22a内に、例えば車両側ローリングコードRcや車両側識別コードIDcなどの各種情報が予め記憶されている。また、車両ドアには、適宜のリンク機構などを介してドアロック機構24に連結されたキーシリンダ26が設けられており、このキーシリンダ26にメカニカルキー30を挿入することで車両ドアを手動で施解錠させることができるようになっている。なおここでは、車両側制御装置22が制御手段に、また、ドアロックポジションセンサ23が施解錠検出手段に相当する。
このように構成された無線通信システムにあって、ユーザが携帯機10のスイッチ11をオン操作したとすると、このシステムは次のように動作する。まず、スイッチ11がオン操作されると、その旨を示す操作信号が携帯機側制御装置12に入力される。この携帯機側制御装置12は、スイッチ11から操作信号が入力されると、まずは、メモリ12aに記憶されている携帯機側ローリングコードRpの値をインクリメントする処理を行う。続いて、携帯機側制御装置12は、インクリメントした携帯機側ローリングコードRp、及びメモリ12aに記憶されている携帯機側識別コードIDpを含む無線信号を生成してこれを送信機13に出力する。これにより携帯機10から無線信号が送信される。このようにして無線信号が送信されることにより、車載機20では、これを受信機21を介して受信するとともに、受信した無線信号が車両側制御装置22に入力される。車両側制御装置22は、このようにして無線信号が入力されると、同無線信号に含まれている情報に基づいて認証処理を行う。具体的にはまず、無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードRpの値と、メモリ22aに記憶されている車両側ローリングコードRcの値とを比較して、以下の(a1)及び(a2)に示す条件を共に満たしているか否かを判断する。
(a1)携帯機側ローリングコードRpの値が車両側ローリングコードRcの値よりも大きいこと。すなわち、「Rp>Rc」なる関係を満たすこと。
(a2)それらの差分値(Rp−Rc)が予め定められた閾値(例えば「100」)よりも小さいこと。
ここで、車両側制御装置22は、これら(a1),(a2)に示す条件を共に満たしている旨を判断した場合には、続いて、無線信号に含まれている携帯機側識別コードIDpと、メモリ22aに記憶されている車両側識別コードIDcとの照合を行う。そして、この照合を通じて互いの識別コードが一致している旨を判断した場合には、携帯機10の認証が成立した旨を判定して、上記ドアロック機構24を通じて車両ドアを施錠したり、あるいは解錠したりする。具体的には、車両側制御装置22は、上記ドアロックポジションセンサ23を通じて車両ドアが解錠状態である旨を検知した場合には、ドアロック機構24を通じて車両ドアを施錠する。一方、ドアロックポジションセンサ23を通じて車両ドアが施錠状態である旨を検知した場合には、ドアロック機構24を通じて車両ドアを解錠する。すなわち、本実施形態の無線通信システムでは、ユーザが上記スイッチ11をオン操作する都度、車両ドアの施錠及び解錠が交互に行われる。また、車両側制御装置22は、無線信号の受信に基づき車両ドアの施解錠を行ったとき、同無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードRpの値を、新たな車両側ローリングコードRcの値としてメモリ22aに記憶させる。
ところで、このような無線通信システムにあっては、前述のように、受信機21を介して受信可能なノイズが存在する環境下では、携帯機10から送信される無線信号を受信機21を介して適切に受信することができないおそれがある。そしてこのような状況では、携帯機10のスイッチ11をオン操作しても車両ドアを施解錠させることができないため、ユーザは、通常、メカニカルキー30を用いて手動で車両ドアを施解錠させる。このため、車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われた場合には、受信機21を介してノイズが受信されている状況、すなわち前述した無線信号の傍受に基づく車両ドアの不正な解錠が行われる可能性のある状況であると推定することができる。
そこで本実施形態では、まず、受信機21を介して無線信号を受信した際に、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われたか否かを判断するようにしている。ちなみに上記車両側制御装置22は同判断を次のようにして行う。まず、車両側制御装置22は、上記認証処理を通じて車両ドアの施解錠を行っていないにもかかわらず、上記ドアロックポジションセンサ23を通じて車両ドアの施解錠が行われた旨を検知したとき、車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われた旨を判断する。そして、車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われた旨を判断した場合には、メモリ22aに記憶されているドア開閉フラグをオン状態に設定する。一方、車両側制御装置22は、上記認証処理を通じて車両ドアの施解錠を行った場合には、ドア開閉フラグをオフ状態に設定する。そして、車両側制御装置22は、受信機21を介して無線信号を受信した際にドア開閉フラグがオン状態である場合には、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われた旨を判断する。
また、本実施形態では、受信機21を介して無線信号を受信した際に、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われている場合には、携帯機10のスイッチ11をn回以上オンさせる操作が行われることを条件に、車両ドアの施解錠を行うようにしている。具体的には、まず、スイッチ11がn回操作されたとすると、携帯機10から無線信号がn回送信される。そこで車両側制御装置22は、無線信号を受信機21を介してn回受信した際に、その都度の認証が全て成立することを条件にスイッチ11のオン操作がn回行われた旨を判断する。そして、スイッチ11のオン操作がn回行われた旨を判断したとき、車両ドアの施解錠を行う。
図2は、車両側制御装置22によるこのような判断のもとに車両ドアの施解錠を行う処理の手順をフローチャートとして示したものであり、以下、同図2を参照して、この処理の手順を詳述する。なおこの処理は、所定の演算周期をもって繰り返し実行される。
同図2に示されるように、この処理では、はじめに、携帯機10から送信された無線信号が受信機21を介して受信されたか否かが監視される(ステップS1)。ここで、携帯機10から送信された無線信号が受信された旨が判断された場合には(ステップS1:YES)、メモリ22aに記憶されているドア開閉フラグに基づいて、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われているか否かが判断される(ステップS2)。そして、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われていない旨が判断された場合には(ステップS2:NO)、受信した無線信号に含まれている識別コード及びローリングコードに基づいて前述した認証処理が行われて、携帯機10の認証が成立するか否かが判断される(ステップS3)。ここで、携帯機10の認証が成立した場合には(ステップS3:YES)、前述した車両ドアの施解錠が行われるとともに(ステップS4)、車両側ローリングコードRcの値が、無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードRpの値に更新される(ステップS5)。そして、車両側制御装置22は、ステップS5の処理を実行した後、この一連の処理を終了する。
一方、ステップS3の判断処理を通じて携帯機10の認証が不成立である旨が判断された場合には(ステップS3:NO)、車両ドアを施解錠させることなく、車両側制御装置22はこの一連の処理を終了する。
また一方、ステップS2の判断処理を通じて直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われている旨が判断された場合には(ステップS2:YES)、特定操作検知処理が実行される(ステップS10)。この特定操作検知処理は、無線信号を受信機21を介してn回受信した際に、その都度の認証が全て成立することを条件に車両ドアの施解錠を行う処理である。
図3は、この特定操作検知処理の手順をフローチャートとして示したものである。なお、Nの値は、この処理の開始時に、その初期値として「1」に設定される。
同図3に示されるように、この処理では、はじめに、メモリ22aに記憶されている車両側ローリングコードRcの値が基準ローリングコードRbとしてメモリ22aに記憶される(ステップS11)。そして、このステップS11の処理に続いて、上記受信機21を介して受信した無線信号に含まれている識別コード及びローリングコードに基づき前述した認証処理が行われて、携帯機10の認証が成立するか否かが判断される(ステップS12)。ここで、携帯機10の認証が成立する旨が判断された場合には(ステップS12:YES)、車両側ローリングコードRcの値が、無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードRpの値に更新される(ステップS13)。そして、続くステップS14の処理として、Nの値がインクリメントされるとともに、Nの値がnの値に達したか否かが判断される(ステップS15)。ここで、Nの値がnの値に達してない旨が判断された場合には(ステップS15:NO)、前回の無線信号を受信した時点から所定時間Taが経過するまでに次の無線信号を受信したか否かが判断される(ステップS16)。そして、所定時間Taが経過するまでに次の無線信号を受信した旨が判断された場合には(ステップS16:YES)、上記ステップS12の判断処理が実行される。また、前回の無線信号を受信した時点から所定時間Taが経過するまでに次の無線信号を受信して且つ(ステップS16:YES)、その都度の認証が成立するといった状況が継続して(ステップS12:YES)、Nの値がnの値に達すると(ステップS15:YES)、車両ドアの施解錠が行われる(ステップS17)。
一方、Nの値がnに達するまでの間に(ステップS15:NO)、携帯機10の認証が不成立となった場合(ステップS12:NO)、あるいは前回の無線信号を受信した時点から所定時間Taが経過するまでに次の無線信号を受信することができなかった場合には(ステップS16:NO)、侵入防止動作にかかる処理が行われる(ステップS18)。この侵入防止動作にかかる処理では、例えばシステムをロックすべく車両ドアの施解錠を一時的に禁止する処理などが実行される。そして、このステップS18の処理に続いて、車両側ローリングコードRcの値が上記基準ローリングコードRbの値に戻される(ステップS19)。
次に、図4及び図5を参照して、このような処理に基づいて第三者による車両ドアの不正な解錠が防止される様子について説明する。なお、図4では、携帯機側ローリングコードRp及び車両側ローリングコードRcのそれぞれの値が、初期値として「100」に設定されている場合について例示している。また、nの値はmの値よりも大きいとする。
例えばいま、図4に示されるように、ユーザが携帯機10のスイッチ11をオン操作して車両ドアを施解錠させようとしたが、ノイズの影響により車両ドアを施解錠させることができなかったため、携帯機10の不具合と勘違いしてスイッチ11のオン操作をm回行ったとする。このとき、携帯機10では、スイッチ11のオン操作が検知される都度(ステップS20,S22)、携帯機側ローリングコードRpの値がインクリメントされるとともに(ステップS21,S23)、携帯機側ローリングコードRp及び携帯機側識別コードIDpを含む無線信号がそれぞれ送信される。すなわち、携帯機10では、「101≦Rp≦100+m」の範囲の携帯機側ローリングコードRpを含む無線信号がそれぞれ送信される。したがって、仮に携帯機10から送信される無線信号が第三者の盗聴機器によって傍受されたとすると、第三者は、「101≦Rc≦100+m」の範囲の携帯機側ローリングコードRpを含む無線信号を取得することができる。またこのとき、ユーザがメカニカルキー30を用いて車両ドアの施解錠を行ったとすると(ステップS24)、車両側ローリングコードRcの値は更新されずに、「100」の値のまま維持される。
またその後、ユーザがメカニカルキー30により車両ドアを施錠して車両から離れて以降、第三者が車両ドアを不正に解錠しようとして、傍受した無線信号を盗聴機器から車両に向けて送信したとする。このとき、図5に示されるように、車載機20では、まず、携帯機側ローリングコードRpとして「101」の値を含む無線信号が受信された時点で、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われている旨が判断される(ステップS30)。そして、その時点での車両側ローリングコードRcの値(=「100」)が基準ローリングコードRbとしてメモリ22aに記憶される(ステップS31)。また、携帯機10の認証が成立すると(ステップS32)、車両側ローリングコードRcの値が、無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードRpの値(=「101」)に更新される(ステップS33)。またその後、車載機20では、携帯機側ローリングコードRpとして「102≦Rp≦100+m」の範囲の値を含む無線信号が受信される都度、携帯機10の認証が成立するとともに、車両側ローリングコードRcの値が更新される。そして、携帯機側ローリングコードRpとして「100+m」の値を含む無線信号を受信したときに携帯機10の認証が成立して(ステップS34)、車両側ローリングコードRcの値が、無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードRpの値(=「100+m」)に更新されると(ステップS35)、次の無線信号を受信することができなくなる。このため、車載機20では、所定時間Ta以内に無線信号を受信することができない旨が判断されて(ステップS36)、前述した侵入防止動作にかかる処理が実行される(ステップS37)。したがって、車両ドアの施解錠が一時的に禁止されるため、第三者による車室内への侵入を的確に防止することができるようになる。
また、車載機20では、侵入防止動作にかかる処理が行われた後、車両側ローリングコードRcの値が基準ローリングコードRbの値に戻される(ステップS38)。このため、その後にユーザがスイッチ11をn回以上操作した際には、車両ドアの施解錠が適切に行われる。
以上説明したように、本実施形態にかかる車両の無線通信システムによれば、以下のような効果が得られるようになる。
(1)受信機21を介して無線信号を受信した際に、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われている旨が判断されるとき、スイッチ11のオン操作がn回以上行われることを条件に車両ドアの施解錠を行うこととした。これにより、第三者による車両ドアの不正な解錠を未然に防止することができるため、車両の高いセキュリティレベルを確保することができるようになる。ちなみに、nの値を大きくするほど、第三者が不正取得した無線信号を用いて車両ドアを解錠させることが難しくなるため、車両のセキュリティレベルを高めることが可能となる。
(2)直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われている旨が判断されるとき、スイッチ11のオン操作がn回以上行われなかった場合には、第三者による車室内への侵入を防止する侵入防止動作を行うこととした。これにより、第三者が不正取得した無線信号を車両に向けて送信した可能性がある場合には侵入防止動作が行われるため、第三者による車室内への侵入を的確に防止することができる。したがって、車両のセキュリティレベルを高めることができるようになる。
(3)直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われているときに車両ドアを施解錠させるためにユーザが行う特定の操作として、スイッチ11をn回以上オンさせる操作を採用することとした。これにより、ユーザがスイッチ11をオン操作しても車両ドアを施解錠させることができなかったときにスイッチ11をオン操作した回数mよりもnの値の方が大きければ、第三者が不正取得した無線信号だけでは車両ドアを解錠させることができない。これにより、第三者による車両ドアの不正な解錠を未然に防止することができるため、車両のセキュリティレベルを高めることができるようになる。
(4)侵入防止動作として、車両ドアの施解錠を一時的に禁止することとした。これにより、第三者による車室内への侵入を的確に防止することができるため、車両のセキュリティレベルを高める上で有効である。
(5)認証処理を通じて車両ドアの施解錠を行っていないにもかかわらず車両ドアの施解錠が行われた旨を検知したとき、車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われた旨を判断することとした。これにより、ドアロックポジションセンサ23を利用するだけで車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われたか否かを判断することが可能となるため、車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われたか否かを検出する専用のセンサなどを車載機20に設ける必要がない。したがって、無線通信システムとしてのコストの低減を図ることができるようになる。
(第1の変形例)
先の図3を参照して、上記第1の実施形態にかかる車両の無線通信システムの第1の変形例について説明する。
この変形例では、先の図3に例示した処理のステップS16の判断処理において、所定時間Taの長さを、ユーザがスイッチ11を連続してオン操作したときの各オン操作の時間間隔に応じた時間に設定するようにしている。これにより、車載機20では、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われているとき、スイッチ11のオン操作が連続してn回行われることを条件に、車両ドアの施解錠が行われるようになる。ところで、このようなスイッチ11を連続してオンさせる操作は、ユーザが通常行わない操作であるため、こうした操作に対応する無線信号が第三者によって傍受されるような状況を回避することができる。したがって、第三者が不正取得した無線信号を利用して特定の操作を偽装することにより車両ドアを不正に解錠するような行為を未然に防止することができるため、車両のセキュリティレベルを高めることができるようになる。
(第2の変形例)
図6に、上記第1の実施形態にかかる車両の無線通信システムの第2の変形例を示す。
前述のように、受信機21を介して無線信号を受信した際に、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われているとき、携帯機10のスイッチ11がn回以上操作されることを条件に車両ドアの施解錠を行うようにすることで、確かに車両のセキュリティレベルを高めることができるようにはなる。ただし、ユーザがメカニカルキー30を用いて車両ドアの施解錠を一旦行うと、次に車両ドアを施解錠させる際に常に携帯機10のスイッチ11をn回以上操作する必要があるため、ユーザの操作性が悪化するおそれがある。そこで、この変形例では、図6に示されるように、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われている旨が判断された場合に(ステップS2:YES)、無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードRpの値と車両側ローリングコードRcの値との差分値が「1」以下であるか否かを判断するようにしている(ステップS6)。ここで、各ローリングコードRp,Rcの差分値が「1」以下である旨が判断された場合には(ステップS6:YES)、通常の認証処理に基づき(ステップS3)、車両ドアの施解錠(ステップS4)、並びに車両側ローリングコードRcの値の更新が行われる(ステップS5)。一方、各ローリングコードRp,Rcの差分値が「1」以下でない旨が判断された場合には(ステップS6:NO)、上記特定操作検知処理が実行される(ステップS10)。このような構成によれば、ユーザが携帯機10のスイッチ11をオン操作したとき、通常は、車両側ローリングコードRcの値よりも「1」だけ大きい携帯機側ローリングコードRpを含む無線信号が携帯機10から送信されるため、ユーザはスイッチ11のオン操作を一回行うだけで車両ドアを施解錠させることができる。このため、ユーザの操作性が向上するようになる。
<第2の実施形態>
続いて、本発明にかかる車両の無線通信システムの第2の実施形態について、先の図1に併せ、図7を参照して説明する。
本実施形態では、受信機21を介して無線信号を受信した際に、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われていて且つ、その車両ドアの施解錠の際に受信機21を介してノイズが受信されているとき、スイッチ11のオン操作がn回以上行われることを条件に車両ドアの施解錠を行うようにしている。なお、この第2の実施形態も無線通信システムとしての基本構成は先の図1に準じている。以下、上記第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態では、先の図1に二点鎖線で示されるように、受信機21を介して受信される無線信号の強度を検出するためのRSSI回路21aを設けるようにしている。なおここでは、RSSI回路21aが信号強度検出手段に相当する。そして、車両側制御装置22は、RSSI回路21aの出力を常時監視しつつ、メカニカルキー30を用いて車両ドアの施解錠が行われた旨を検知したとき、その時点から所定時間前までの期間にRSSI回路21aを通じて検出された信号強度の時系列的なデータに基づいて、受信機21を介してノイズを受信していたか否かを判定する。具体的には、例えば信号強度の時系列的なデータの最大値が所定の信号強度Si以上であることをもって、受信機21を介してノイズを受信していた旨を判定する。そして、車両側制御装置22は、メカニカルキー30を用いて車両ドアの施解錠が行われた際に受信機21を介してノイズを受信していた旨を判定した場合には、メモリ22aに記憶されているノイズ判定フラグをオンさせる。また、メカニカルキー30による車両ドアの施解錠の際に受信機21を介してノイズを受信していなかった旨を判定した場合には、ノイズ判定フラグをオフさせる。そして、車両側制御装置22は、受信機21を介して無線信号を受信した際にノイズ判定フラグがオン状態であるとき、直近の車両ドアの施解錠の際に受信機21を介してノイズを受信していた旨を判断する。また、車両側制御装置22は、このような判断のもとに図7に示す処理を実行する。
図7は、先の図2に対応する図として、車両側制御装置22による車両ドアの施解錠を行う処理の手順をフローチャートとして示したものである。なお、同図7において、先の図2に例示した処理と同一の処理には同一の符号を付して示しており、それらの処理についての重複する説明は割愛する。
同図7に示されるように、この処理では、携帯機10から送信された無線信号を受信機21を介して受信した旨が判断されたとき(ステップS1:YES)、上記ドア開閉フラグ及びノイズ判定フラグに基づいて、以下の(b1)及び(b2)に示す条件が共に満たされているか否かが判断される(ステップS7)。
(b1)直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われていること。
(b2)直近の車両ドアの施解錠の際に受信機21を介してノイズを受信していたこと。
そして、これら(b1)及び(b2)に示す条件が共に満たされている旨が判断された場合には(ステップS7:YES)、上記特定操作検知処理が実行される(ステップS10)。一方、(b1)及び(b2)に示す条件が満たされていない旨が判断された場合には(ステップS7:NO)、携帯機10の認証が成立することを条件に(ステップS3:YES)、車両ドアの施解錠(ステップS4)、並びに車両側ローリングコードRcの値の更新が行われる(ステップS5)。
車両の無線通信システムとしてのこうした構成によれば、メカニカルキー30を用いて車両ドアが施解錠された際に受信機21を介してノイズが受信されている状況であるか否か、換言すれば前述した無線信号の傍受に基づく車両ドアの不正な解錠が行われる可能性がある状況であるか否かを的確に捉えることができる。このため、第三者による車両ドアの不正な解錠をより的確に防止することができるようになる。
以上説明したように、本実施形態にかかる車両の無線通信システムによれば、上記第1の実施形態による(2)〜(5)の効果と同等、もしくはそれら効果に準じた効果が得られるとともに、上記(1)の効果に代わる効果として、次のような効果が得られるようになる。
(1’)受信機21を介して無線信号を受信した際に、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われている旨が判断されて且つ、その車両ドアの施解錠の際に受信機21を介してノイズが受信されていた旨が判断されるとき、スイッチ11のオン操作がn回以上行われることを条件に車両ドアの施解錠を行うこととした。これにより、無線信号の傍受に基づく車両ドアの不正な解錠が行われる可能性のある状況であるか否かを的確に捉えることができるため、第三者による車両ドアの不正な解錠をより的確に防止することができるようになる。
<第3の実施形態>
続いて、本発明にかかる車両の無線通信システムの第3の実施形態について、先の図1に併せ、図8を参照して説明する。
本実施形態では、受信機21を介して無線信号を受信した際に、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われているとき、携帯機10の認証が成立することを条件に車両のハザードランプを点滅させたり、あるいはホーンを鳴動させるようにしている。そして、こうしたハザードランプの点滅やホーンの鳴動などを通じて、携帯機10に対する特定の操作をユーザに促す。すなわち、本実施形態では、ハザードランプやホーンが報知手段に相当する。そしてハザードランプの点滅やホーンの鳴動が行われた後に、ユーザがスイッチ11に対して特定の操作を行うことを条件に、車両ドアの施解錠を行う。なお、特定の操作としては、前述したスイッチ11をn回オンさせる操作の他、例えばスイッチ11を所定時間だけ長押ししたり、あるいは予め定められたモールス符号に応じたパターンで押下する操作など、スイッチ11に対して通常行われない適宜の操作を採用することができる。なお、この第3の実施形態も無線通信システムとしての基本構成は先の図1に準じている。以下、上記第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
先の図1に示されるように、本実施形態の携帯機側制御装置12は、携帯機10のスイッチ11に対して特定の操作が行われた旨を検知したとき、その旨を示す特定操作検知信号を生成するとともに、生成した特定操作検知信号を送信機13から送信する。
一方、本実施形態の車両側制御装置22は、受信機21を介して特定操作検知信号を受信することをもってスイッチ11に対して特定の操作が行われた旨を判断する。また、車両側制御装置22は、このような判断のもとに図8に示す特定操作検知処理を実行する。
図8は、先の図3に対応する図として、車両側制御装置22を通じて実行される特定操作検知処理の手順をフローチャートとして示したものである。
同図8に示されるように、この処理では、はじめに、受信機21を介して受信した無線信号に含まれている識別コード及びローリングコードに基づき前述した認証処理が行われて、携帯機10の認証が成立するか否かが判断される(ステップS40)。そして、携帯機10の認証が成立する旨が判断された場合には(ステップS40:YES)、所定時間だけハザードランプが点滅されるとともに、ホーンが鳴動されることによって(ステップS41)、ユーザに対して特定の操作が促される。また、ハザードランプの点滅及びホーンの鳴動が完了した時点から所定時間が経過するまでに特定操作信号が受信機21を介して受信されたか否かが判断されて(ステップS42)、特定操作信号が受信された旨が判断された場合には(ステップS42:YES)、車両ドアの施解錠が実行される(ステップS43)。そして、車両側ローリングコードRcの値が、無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードRpの値に更新される(ステップS44)。
一方、携帯機10の認証が成立しなかった場合(ステップS40:NO)、あるいは特定操作信号を受信することができなかった場合には(ステップS42:NO)、前述した侵入防止動作にかかる処理が行われる(ステップS45)。
車両の無線通信システムとしてのこうした構成によれば、ユーザは、ハザードランプの点滅やホーンの鳴動などが行われたときにスイッチ11に対して特定の操作を行えばよいため、特定の操作を行うタイミングを容易に把握することができるようになる。したがってユーザの操作性が向上するようになる。
以上説明したように、本実施形態にかかる車両の無線通信システムによれば、上記(1)〜(5)の効果と同等、もしくはそれら効果に準じた効果が得られるとともに、次のような効果が得られるようになる。
(6)受信機21を介して無線信号を受信した際に、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われている旨が判断されるとき、携帯機10の認証が成立することを条件に、ハザードランプの点滅やホーンの鳴動を行うこととした。これにより、ユーザは、特定の操作を行うタイミングを容易に把握することができるため、ユーザの操作性が向上するようになる。
<第4の実施形態>
続いて、本発明にかかる車両の無線通信システムの第4の実施形態について、図9〜図11を参照して説明する。なお、本実施形態にかかる無線通信システムもその基本構成は先の図1に例示した構成に準ずるものである。以下、第2の実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態では、受信機21を介して無線信号を受信した際に、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われていて且つ、その車両ドアの施解錠の際に受信機21を介してノイズが受信されているとき、車両側ローリングコードRcの値を予め定められた更新値Ra(2以上の整数)だけ更新するようにしている。
図9は、車両側制御装置22を通じて実行される、こうした車両側ローリングコードRcの値を更新する処理についてその手順をフローチャートとして示したものであり、以下、同図9を参照して、この処理の手順を詳述する。なおこの処理は、所定の演算周期をもって繰り返し実行される。
同図9に示されるように、この処理では、はじめに、上記ドアロックポジションセンサ23の出力に基づいて車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われたか否かが監視される(ステップS50)。そして、車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われた旨が検知された場合には(ステップS50:YES)、受信機21を介してノイズが受信されていたか否かが判断される(ステップS51)。このステップS51の処理では、上記第2の実施形態と同様に、メカニカルキー30を用いて車両ドアの施解錠が行われた旨を検知したとき、その時点から所定時間前までの期間にRSSI回路21aを通じて検出される信号強度の時系列的なデータに基づいて、受信機21を介してノイズが受信されていたか否かが判断される。そして、受信機21を介してノイズが受信されていた旨が判断された場合には(ステップS51:YES)、車両側ローリングコードRcの値が更新値Raだけ更新されて(ステップS52)、車両側制御装置22はこの一連の処理を終了する。
一方、受信機21を介してノイズが受信されていない旨が判断された場合には(ステップS51:NO)、車両側ローリングコードRcの値を更新することなく、車両側制御装置22はこの一連の処理を終了する。
なお、本実施形態では、先の図7に例示した処理において、ステップS7及びS10の処理を割愛するようにしている。すなわち、車両側制御装置22は、携帯機10から送信された無線信号を受信した旨を検知したとき、受信した無線信号に基づいて携帯機10の認証が成立するか否かを判断する。そして、携帯機10の認証が成立する場合には、車両ドアの施解錠を実行するとともに、車両側ローリングコードRcの値を、無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードRpの値に更新する。
次に、図10及び図11を参照して、このような処理に基づいて第三者による車両ドアの不正な解錠が防止される様子について説明する。なお、図10において、先の図4に例示した処理と同一の処理には同一の符号を付して示しており、それらの処理についての重複する説明は割愛する。また、更新値Raはmの値よりも大きいとする。
例えばいま、図10に示されるように、「101≦Rc≦100+m」の範囲の携帯機側ローリングコードRpを含む無線信号が第三者の盗聴機器によって傍受された後に、ユーザがメカニカルキー30を用いて車両ドアの施解錠を行ったとする(ステップS24)。このとき、車載機20では、受信機21を介してノイズが受信されている旨が判断されると(ステップS25)、車両側ローリングコードRcの値が更新値Raだけ更新される(ステップS26)。すなわち、車両側ローリングコードRcの値は「100+Ra」に設定される。
その後、ユーザがメカニカルキー30により車両ドアを施錠して車両から離れて以降、第三者が車両ドアを不正に解錠しようとして、傍受した無線信号を盗聴機器から車両に送信したとする。このとき、図11に示されるように、盗聴機器から送信される無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードRpの値は、「101≦Rc≦100+m」の範囲であるため、車両側ローリングコードRc(=100+Ra)よりも小さい。このため、車載機20では、その都度の携帯機の認証が全て不成立となる(ステップS60,S61,S62)。したがって、第三者による車両ドアの不正な解錠を防止することができるため、車両の高いセキュリティレベルを確保することができるようになる。
なお、その後にユーザが携帯機10を用いて車両ドアを施解錠させる際には、スイッチ11のオン操作を「Ra+1」回以上行えばよい。これにより、携帯機側ローリングコードRpとして「100+Ra+1」の値を含む無線信号が携帯機10から送信されるため、車載機20では、携帯機10の認証が成立する。したがって、車両ドアを施解錠させることができる。
以上説明したように、本実施形態にかかる車両の無線通信システムによれば、次のような効果が得られるようになる。
(7)車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われた際に、受信機21を介してノイズが受信されていることを条件に、車両側ローリングコードRcの値を更新値Raだけ更新することとした。これにより、第三者による車両ドアの不正な解錠を未然に防止することができるため、車両の高いセキュリティレベルを確保することができるようになる。
<他の実施形態>
なお、上記各実施形態及びその変形例は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記第1の実施形態の変形例では、先の図6に示した処理のステップS6の処理において、無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードRpの値と携帯機側ローリングコードRpの値との差分値が所定値以下であるか否かを判断してもよい。そして、それらの差分値が所定値以下である旨が判断されたとき、通常の認証処理に基づき(ステップS3)、車両ドアの施解錠(ステップS4)、並びに車両側ローリングコードRcの値の更新を行う(ステップS5)。また、それらの差分値が所定値以下でない旨が判断されたとき、特定操作検知処理を行う(ステップS10)。このような構成によれば、仮にユーザが車両から離れた場所でスイッチ11をオン操作するなどして、携帯機側ローリングコードRpの値のみが更新されたとしても、各ローリングコードRp,Rcの差分値が所定値以下であれば、ユーザは車両に近づいてスイッチ11のオン操作を一回行うだけで車両ドアを施解錠させることができる。したがって、ユーザの操作性が向上するようになる。
・上記第1〜第3の実施形態及びその変形例では、侵入防止動作として、車両ドアの施解錠を一時的に禁止する処理を実行することとしたが、これに代えて、例えば車両に設けられた警報手段を通じて第三者を威嚇してもよい。具体的には、車両のハザードランプを点滅させたり、あるいはホーンを鳴動させてもよい。
・先の図3及び図8に例示した特定操作検知処理では、ステップS18あるいはステップS45の処理、すなわち侵入防止動作を実行する処理を割愛することが可能である。このような構成であっても、無線信号の傍受に基づく車両ドアの不正な解錠を防止することはできるため、車両の高いセキュリティレベルを確保することができる。
・上記第3の実施形態では、先の図8に例示した処理において、ステップS41の処理、すなわち所定時間だけハザードランプを点滅させるとともにホーンを鳴動させる処理を割愛することが可能である。
・上記第4の実施形態では、先の図9に例示した処理において、ステップS51の処理を割愛することが可能である。すなわちこの場合には、車両ドアの施解錠がメカニカルキー30を用いて行われた旨が判断されたとき(ステップS50:YES)、車両側ローリングコードRcの値を更新値Raだけ更新してもよい(ステップS52)。このような構成であっても、上記(7)の効果に準ずる効果を得ることは可能である。
・上記各実施形態では、車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われたか否かの判断を、ドアロックポジションセンサを利用して行うこととした。これに代えて、例えば車両ドアの開閉状態を検出するドアカーテシスイッチや、車両ドアの施解錠を行うソレノイド(ドアロックモータ)の駆動状態を検出するセンサなどを利用してもよい。具体的には、例えばドアカーテシスイッチを利用する場合には、上記照合処理を通じて車両ドアの解錠を行っていないにもかかわらず、ドアカーテシスイッチを通じて車両ドアの開閉が行われた旨を検知したとき、車両ドアの解錠がメカニカルキーを用いて行われた旨を判断する。また、ソレノイドの駆動状態を検出するセンサを利用する場合には、同ソレノイドの駆動を通じて車両ドアの施解錠を行っていないにもかかわらず、上記ドアロックポジションセンサ23を通じて車両ドアの施解錠が行われた旨を検知したとき、車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われた旨を判断する。
・上記各実施形態及びその変形例では、スイッチ11を適宜の態様でオンさせる操作を特定の操作として採用することとした。これに代えて、例えば車両ドアを施錠させるための施錠スイッチ、及び車両ドアを解錠させるための解錠スイッチの2つのボタンが設けられている携帯機にあっては、これらのスイッチを同時にオンさせる操作や、それらのスイッチを交互にオンさせる操作などを特定の操作として採用してもよい。また、車両のバックドアを開閉させるためのパワーバックドア開閉スイッチが設けられている携帯機にあっては、パワーバックドア開閉スイッチを適宜の態様でオンさせる操作を採用してもよい。
<付記>
次に、上記各実施形態及びその変形例から把握できる技術的思想について追記する。
(イ)前記制御手段は、前記侵入防止動作として、前記車両ドアの施解錠を一時的に禁止することを特徴とする車両の無線通信システム。同システムによれば、第三者による車室内への侵入を的確に防止することができるため、車両のセキュリティレベルを高める上で有効である。
(ロ)前記制御手段は、前記侵入防止動作として、車両に設けられた警報手段の駆動を通じて威嚇を行うことを特徴とする車両の無線通信システム。同システムによれば、第三者による車室内への侵入を的確に防止することができるため、車両のセキュリティレベルを高める上で有効である。
(ハ)前記受信機を介して受信される無線信号の強度を検出する信号強度検出手段を更に備え、前記直近の車両ドアの施解錠の際に前記受信機を介してノイズが受信されていたか否かの判断が、前記直近の車両ドアの施解錠の際に前記信号強度検出手段を通じて検出される信号強度に基づいて行われることを特徴とする車両の無線通信システム。同システムによれば、受信機を介してノイズを受信したか否かを容易に判断することができるため、ひいては請求項6に記載の発明を容易に実現することができるようになる。
(ニ)前記制御手段は、前記受信機を介して前記無線信号を受信した際に、前記直近の車両ドアの施解錠が前記メカニカルキーを用いて行われている旨が判断されるとき、前記受信機を介して受信した無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードの値と前記車両側ローリングコードの値との差分値が所定値以下であることを条件に前記車両ドアの施解錠を行うことを特徴とする車両の無線通信システム。同システムによれば、ユーザが携帯機10のスイッチ11を操作したとき、通常は、車両側ローリングコードよりも「1」だけ大きい携帯機側ローリングコードを含む無線信号が携帯機から送信されるため、ユーザはスイッチを一回操作するだけで車両ドアを施解錠させることができる。また、仮にユーザが車両から離れた場所でスイッチをオン操作するなどして、携帯機側ローリングコードの値のみが更新されたとしても、各ローリングコードの差分値が所定値以下であれば、ユーザは車両に近づいてスイッチを一回操作するだけで車両ドアを施解錠させることができる。したがって、ユーザの操作性が向上するようになる。
(ホ)前記車両側ローリングコードの値を予め定められた値だけ更新する処理が、前記直近の車両ドアの施解錠が前記メカニカルキーを用いて行われていて且つ、その際に前記受信機を介してノイズを受信していた旨が判断されることを条件に行われることを特徴とする車両の無線通信システム。同システムによれば、車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われていて且つ、その際に受信機を介してノイズを受信している状況、すなわち前述した無線信号の傍受に基づく車両ドアの不正な解錠が行われる可能性のある状況で車両側ローリングコードの値が予め定められた値だけ更新される。このため、第三者による車両ドアの不正な解錠をより的確に防止することができるようになる。
Rc…車両側ローリングコード、Rp…携帯機側ローリングコード、IDc…車両側識別コード、IDp…携帯機側識別コード、10…携帯機、11…スイッチ、12…携帯機側制御装置、12a…メモリ、13…送信機、20…車載機、21…受信機、21a…RSSI回路、22…車両側制御装置、22a…メモリ、23…ドアロックポジションセンサ、24…ドアロック機構、26…キーシリンダ、30…メカニカルキー。

Claims (9)

  1. 手動操作可能なスイッチを有し、該スイッチがオン操作される都度、携帯機側ローリングコードの値を更新するとともに、同携帯機側ローリングコードを含む無線信号を送信する携帯機と、
    車両に設けられた受信機を介して前記無線信号を受信した際に、同無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードの値と車両側ローリングコードの値とを比較して、その比較結果に基づいて前記携帯機の認証を行うとともに、同認証が成立することを条件に車両ドアの施解錠を行う制御手段を有する車載機とによって構成される車両の無線通信システムにおいて、
    前記制御手段は、前記無線信号を前記受信機を介して受信した際に、直近の車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われている旨が判断されるとき、前記スイッチに対して通常の操作とは異なる特定の操作が行われた旨を検知することを条件に前記車両ドアの施解錠を行
    ことを特徴とする車両の無線通信システム。
  2. 前記制御手段は、前記無線信号を前記受信機を介して受信した際に、直近の車両ドアの施解錠が前記メカニカルキーを用いて行われている旨が判断されるとき、前記スイッチに対する前記特定の操作検知できない場合には、第三者による車室内への侵入を防止する侵入防止動作を行う
    請求項1に記載の車両の無線通信システム。
  3. 記特定の操作が、前記スイッチを予め定められた回数だけオンさせる操作である
    請求項1又は2に記載の車両の無線通信システム。
  4. 記特定の操作が、前記スイッチを連続してオンさせる操作である
    請求項1又は2に記載の車両の無線通信システム。
  5. 前記制御手段は、前記受信機を介して前記無線信号を受信した際に、前記直近の車両ドアの施解錠が前記メカニカルキーを用いて行われている旨が判断されて且つ、同直近の車両ドアの施解錠の際に前記受信機を介してノイズが受信されている旨が判断されるとき、前記スイッチに対する前記特定の操作検知ることを条件に前記車両ドアの施解錠を行う
    請求項1〜のいずれか一項に記載の車両の無線通信システム。
  6. 前記制御手段は、前記受信機を介して前記無線信号を受信した際に、前記直近の車両ドアの施解錠が前記メカニカルキーを用いて行われている旨が判断されるとき、前記携帯機の認証が成立することを条件に、車両に設けられた報知手段を通じて報知を行う
    請求項1〜のいずれか一項に記載の車両の無線通信システム。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の車両の無線通信システムにおいて、
    前記車両ドアの施解錠が行われたか否かを検出する施解錠検出手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記携帯機の認証を通じて前記車両ドアの施解錠を行っていないにもかかわらず前記施解錠検出手段を通じて前記車両ドアの施解錠が行われた旨を検知することに基づいて、前記車両ドアの施解錠が前記メカニカルキーを用いて行われた旨を検知する
    ことを特徴とする車両の無線通信システム。
  8. 前記携帯機は、前記特定の操作が行われたときにその旨を示す無線信号を送信するものであって、
    前記制御手段は、前記特定の操作が行われた旨を示す無線信号を前記受信機を介して受信することに基づいて前記スイッチに対する前記特定の操作を検知する
    請求項1〜のいずれか一項に記載の車両の無線通信システム。
  9. 手動操作可能なスイッチを有し、該スイッチがオン操作される都度、携帯機側ローリングコードの値を更新するとともに、同携帯機側ローリングコードを含む無線信号を送信する携帯機と、
    車両に設けられた受信機を介して前記無線信号を受信した際に、同無線信号に含まれている携帯機側ローリングコードの値と車両側ローリングコードの値とを比較して、その比較結果に基づいて前記携帯機の認証を行うとともに、同認証が成立することを条件に車両ドアの施解錠を行う制御手段を有する車載機とによって構成される車両の無線通信システムにおいて、
    前記制御手段は、前記車両ドアの施解錠がメカニカルキーを用いて行われた旨が判断されるとき、前記車両側ローリングコードの値を予め定められた値だけ更新す
    ことを特徴とする車両の無線通信システム。
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