JP2008127894A - 無線通信データ処理装置及び無線通信データ処理方法 - Google Patents
無線通信データ処理装置及び無線通信データ処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008127894A JP2008127894A JP2006315539A JP2006315539A JP2008127894A JP 2008127894 A JP2008127894 A JP 2008127894A JP 2006315539 A JP2006315539 A JP 2006315539A JP 2006315539 A JP2006315539 A JP 2006315539A JP 2008127894 A JP2008127894 A JP 2008127894A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- wireless communication
- communication
- determination
- verification
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Lock And Its Accessories (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
【課題】データ発信操作が行われた発信機から発信された通信データを第1無線通信を介して受信する際、この時の通信にエラーが生じても、第1無線通信を成立させるに際してデータ発信操作の再操作を不要とすることができる無線通信データ処理装置及び無線通信データ処理方法を提供する。
【解決手段】電子キーでワイヤレス通信により車両ドアのドアロック施解錠を行うに際し、このワイヤレス通信で例えばIDコード23やローリングコード24のデータ判定が不成立となっても、その後に電子キーと車両との間でスマート通信を行い、このスマート通信が成立すればIDコード23やローリングコード24はデータ判定が成立したとみなし、ドアロックを施錠又は解錠する。
【選択図】図3
【解決手段】電子キーでワイヤレス通信により車両ドアのドアロック施解錠を行うに際し、このワイヤレス通信で例えばIDコード23やローリングコード24のデータ判定が不成立となっても、その後に電子キーと車両との間でスマート通信を行い、このスマート通信が成立すればIDコード23やローリングコード24はデータ判定が成立したとみなし、ドアロックを施錠又は解錠する。
【選択図】図3
Description
本発明は、データ発信操作された発信機から発信される通信データを受信してデータ処理を施す無線通信データ処理装置及び無線通信データ処理方法に関する。
従来、多くの車両には、ワイヤレスキーのスイッチ操作によりワイヤレスキーから施錠要求や解錠要求を発信して無線通信で車両ドアの施解錠操作を行うワイヤレスキーシステムが搭載されている。ワイヤレスキーシステムの一例は、例えば特許文献1等に開示されている。車両にワイヤレスキーシステムを搭載すれば、車両ドアの施解錠を行うに際し、メカニカルキーを車両ドアの鍵穴に挿し込んで回す実際のキー操作が不要になり、ドア施解錠操作の利便性が高くなる。
この種のワイヤレスキーシステムにおいては、ワイヤレスキーのロックボタン又はアンロックボタンが1回操作されると、図5に示すようにワイヤレスキーからは施解錠要求信号81として同じデータ内容のフレーム82が複数(図5は第1フレーム82a〜第3フレーム82cの3つ)発信される。なお、ロックボタンが操作された際は施解錠要求信号81として施錠要求信号が発信され、アンロックボタンが操作された際は施解錠要求信号81として解錠要求信号が発信される。このように、1回のスイッチ操作で複数フレーム82a,82b…を発信するのは、施解錠要求の受信側である車両は一定間隔をおいて立ち上がってワイヤレスキーからの信号受信を行うが、このときの立ち上がり間隔は1フレームのデータ受信に必要な時間よりも長いので、仮に起動立ち下がり時にワイヤレスキーから施解錠要求が発信されると、施解錠要求が1フレームだけだと車両はこの施解錠要求を正確に受信できないことになるので、施解錠要求を3フレーム分発信することにより、ワイヤレスキーから車両へ施解錠要求を無線発信する際の通信エラーを生じ難くする理由からである。
これらフレーム82a,82b……の一つひとつは、図5に示すようにフレームスタートビット、IDコード、ローリングコード及び機能コードとから成る。フレームスタートビットは、データ先頭に位置してフレームの始まりを表すデータ列で、IDコードは、ワイヤレスキーが個々に持つキー固有のデータ列である。ローリングコードは、ワイヤレスキーのロックボタンやアンロックボタンを1回操作する度にコードが変わるデータ列であり、機能コードは、そのフレームが施錠及び解錠のどちらであるかを表すデータ列である。
そして、ワイヤレスキーから施解錠要求信号81を受信した車両は、フレーム82a,82b…の中のデータ列を読み取りつつ、IDコード及びローリングコードについては車両側に登録されたコード列との間で認証を行うことにより、この時にワイヤレスキーから取得した施解錠要求信号81が正しいか否かのデータ照合を行う。このとき、車両は同一フレーム内で全てのコードがデータOKであることを条件に、即ち図6に示すように複数フレーム82a,82b…のうちいずれかのフレーム内で全てのコードが正しいことを条件にデータ照合が成立したとみなしてワイヤレス通信を成立させ、その時に受信した施解錠要求信号81に含まれる機能コードに基づく処理を行う。
特開平10−299312号公報
ところで、ワイヤレスキーの施解錠ボタンを操作して車両との間でワイヤレス通信を行う場合、例えば一時的な外乱により、施解錠要求信号81の1つのフレーム82内において2つのコードは成立するものの1つのコードが成立しないこともあり得る。このように、ワイヤレス通信が通信エラーとなった際、車両ドアを施解錠させるには、ワイヤレスキーのロックボタンやアンロックボタンを再度操作しなければならず、このボタン再操作が面倒である問題があった。
本発明の目的は、データ発信操作が行われた発信機から発信された通信データを第1無線通信を介して受信する際、この時の通信にエラーが生じても、第1無線通信を成立させるに際してデータ発信操作の再操作を不要とすることができる無線通信データ処理装置及び無線通信データ処理方法を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、発信機でデータ発信操作が行われた際、当該発信機から第1無線通信を介して発信された複数のフレームから成る通信データを受信手段で受信すると、その複数フレームに各々含まれる複数の単位データが自身との間で正規であるか否かを見るデータ判定によりデータ照合を行い、前記第1無線通信の通信成立可否を判定する無線通信データ処理装置において、前記第1無線通信で前記データ照合が行われた際に、同一フレーム内で前記単位データの幾つかはデータ判定が成立するものの他が不成立となった時、当該装置の装置作動状態を、前記データ照合の成立を一時的に待たせる通信成立準備状態に設定する設定手段と、前記発信機との間で前記第1無線通信とは別系統の第2無線通信を行う通信手段と、前記第1無線通信で判定不成立となった判定不成立データの代替判定を前記第2無線通信により自動で行い、装置作動状態が前記通信成立準備状態に設定された条件下で前記代替判定が成立すれば、前記判定不成立データのデータ判定を成立とみなし、前記第1無線通信時の前記データ照合を照合成立とみなす判定手段とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、発信機でデータ発信操作が行われて発信機から通信データが発信された際、第1無線通信を介してこの通信データを受信すると、通信データの各フレームに含まれる各単位データについてデータ判定を各々行うことによりデータ照合を実施する。そして、このデータ照合時に同一フレーム内において全ての単位データでデータ判定が成立すれば、これを以てデータ照合成立と判定して第1無線通信を確立させ、その時に発信機から受信した通信データに応じた各種処理を実施する。
この第1無線通信時、同一フレーム内で単位データの幾つかはデータ判定が成立するものの他が不成立となった際は、設定手段が自身装置の装置作動状態を、データ照合成立を一時的に待たせる通信成立準備状態に設定する。このとき、判定手段は、操作者の意図に関係なく自動で行われる第2無線通信で、第1無線通信で判定不成立となった判定不成立データの代替判定を行い、通信成立準備状態でこの代替判定が成立すれば、判定不成立データのデータ判定を成立とみなし、第1無線通信時のデータ照合を照合成立とみなす。
このため、発信機でデータ発信操作が行われた際の第1無線通信がその時に成立しなくても、装置作動状態が通信成立準備状態にある時に、第1無線通信とは別系統の第2無線通信で第1無線通信時の判定不成立データについてその代替判定が成立すれば、それを以て第1無線通信時のデータ照合が成立したとみなされ、その第1通信時に得た通信データのデータ内容に応じた各種処理が実施される。従って、発信機でデータ発信操作を行った際、第1無線通信が成立しなくても、第2無線通信が成立すれば第1無線通信が成立したとみなされるので、データ発信操作を再度行う必要がなくなり、利便性が向上する。
本発明では、前記設定手段が前記装置作動状態を前記通信成立準備状態に設定した際、その旨を報知手段で操作者に通知する報知制御手段を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、設定手段が装置作動状態を通信成立準備状態に設定した際は報知手段でその旨が報知されるので、装置作動状態が通信成立準備状態に入った旨を発信機操作者に通知することが可能となる。これにより、発信機操作者は装置が通信成立準備状態にあるか否かを知ることが可能となり、装置としての機能性が高くなる。
この構成によれば、設定手段が装置作動状態を通信成立準備状態に設定した際は報知手段でその旨が報知されるので、装置作動状態が通信成立準備状態に入った旨を発信機操作者に通知することが可能となる。これにより、発信機操作者は装置が通信成立準備状態にあるか否かを知ることが可能となり、装置としての機能性が高くなる。
本発明では、前記装置作動状態が前記通信成立準備状態に設定されてからの経過時間を計時する計時手段と、前記計時手段の計時時間が設定時間以内であれば、前記通信成立準備状態を維持し、前記計時時間が前記設定時間を超えると、前記通信成立準備状態を終了させる実行手段とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、装置作動状態が通信成立準備状態に入っても、設定時間を過ぎれば、この通信成立準備状態が強制的に終了される。よって、第2無線通信を用いた代替判定が発信機操作者の意図しないタイミングで成立し、第1無線通信成立に伴って装置作動が開始されてしまうような状況が生じ難くなり、このことも装置の機能性向上に効果が高い。
本発明では、前記設定手段は、前記第1無線通信において前記フレーム内の認証系データのデータ判定が不成立となった際に、前記装置作動状態を前記通信成立準備状態に設定するとともに、前記判定手段は、前記代替判定として前記第2無線通信で認証系照合を行い、当該認証系判定が成立すれば、前記第1無線通信で不成立であった認証系判定を成立したとみなすことを要旨とする。
この構成によれば、第1無線通信で認証系データのデータ判定が不成立になる際は、第2無線通信で行う認証系照合をそのデータ判定の代替判定として用いるので、第1無線通信のデータ照合をみなし成立するようにしても、同様な認証系判定が第2無線通信で行われることになり、照合レベルが大きく低下するような状況にはならない。
本発明では、前記設定手段は、前記フレーム内の機能系データを読み取ることで当該通信データの指令内容を認識し、これ以外に前記フレームに含まれる単位データがデータ判定不成立の際は前記装置作動状態を前記通信成立準備状態に設定するとともに、前記判定手段は、前記第1無線通信でデータ判定不成立であった単位データについて前記第2無線通信での代替判定でデータ判定が成立すれば、これを以て当該単位データのデータ判定を成立とみなして前記第1無線通信のデータ照合を成立とみなし、前記機能系データに基づく処理を前記装置を作動させることを要旨とする。
この構成によれば、第1無線通信で発信機から装置に発信される通信データには、その通信データが何であるかの指令内容を表す機能系データが含まれているので、仮に第1無線通信でデータ照合が成立しない場合であっても、その中の機能系データを読み取ることができれば、その時に受信するはずであった通信データがどのような内容のものかを認識することが可能となる。
本発明では、前記第1無線通信は、キー操作を伴う遠隔操作で前記装置を作動させる前記発信機としての電子キーから、その時のキー操作に応じた機能系データを前記フレームに含ませて前記通信データを発信する無線通信であるとともに、前記第2無線通信は、前記第1無線通信において前記電子キーが前記機能系データを持つ前記通信データを発信した際に前記装置が行う動作と同様の動作を、自身の無線通信成立を以て許可し、その通信成立条件下において前記装置側の操作系が操作されたことを条件に前記処理を行う無線通信であることを要旨とする。
この構成によれば、電子キーで装置を作動させる際は、電子キーで操作ボタンが操作されると、そのボタン操作に応じた機能系データをフレーム内に含む通信データが電子キーから第1無線通信を介して装置に発信される。このとき、第1無線通信で単位データの一部が成立していて、電子キーとの間で自動で行う別系統の第2無線通信で、第1無線通信でデータ判定不成立であった不成立データの代替判定が成立すれば、それを以て第1無線通信のデータ照合が成立したとみなされ、第2無線通信時の装置作動条件である操作者による装置側の操作系の操作がなくても、前記第2無線通信のデータ照合成立を以て、第1無線通信時に得た機能系データに基づく処理が実行される。このため、電子キーがキー操作された際に行われる第1無線通信が成立しない時、電子キーをキー再操作しなくても、電子キーと装置との間で自動で行われる第2無線通信による代替判定が成立したことを条件に第1無線通信が成立したとみなされるので、第1無線通信時に電子キーが発信した通信データに含まれる機能系コードに応じた処理で装置が作動することになり、装置を作動させるにあたって電子キーを再操作する手間を省くことが可能となる。
本発明では、前記設定手段は、キー操作を伴う遠隔操作により扉施解錠を行う前記電子キーから前記第1無線通信で扉施解錠要求を受けた際、当該扉施解錠要求内のフレームに含まれる前記機能系データを読み取ることで、その時のキー操作が施錠又は解錠のどちらであるかを認識し、これ以外に前記フレームに含まれる認証系データがデータ不成立の際は前記装置作動状態を前記通信成立準備状態に設定するとともに、前記判定手段は、前記第2無線通信で行う認証系照合が成立すれば、前記第1無線通信でデータ判定不成立であった前記認証系データについてこれをデータ判定成立とみなして前記第1無線通信をデータ照合成立とみなし、操作者が前記装置側の操作系を操作しなくても前記機能系データに基づく施解錠動作を前記装置に行わせることを要旨とする。
この構成によれば、本構成に記載の無線通信データ処理装置が扉施解錠機構に採用され、電子キー(扉施解錠キー)の施解錠ボタンを操作して扉施解錠を行う際は、電子キーから第1無線通信を介して施解錠要求が発信される。このとき、第1無線通信で単位データの一部がデータ判定成立していて、電子キーとの間で自動で行う別系統の第2無線通信で、第1無線通信でデータ判定不成立であった不成立データのデータ判定が成立すれば、それを以て第1無線通信のデータ照合が成立したとみなされ、第2無線通信はデータ照合が成立した際は施解錠を許可のみするが、この時の第2無線通信のデータ照合成立を以て扉施解錠が行われる。このため、電子キーが施解錠操作された際に行われる第1無線通信が成立しない時、電子キーの施解錠ボタンを再操作しなくても、第2無線通信による代替判定成立を条件に扉の施解錠が行われることになるので、扉を施解錠するにあたって電子キー再操作する手間が省ける。
本発明では、前記第2無線通信は、前記第1無線通信とは独立して前記通信手段から定期的にリクエストを発信し、当該リクエストに応答した前記発信機が返信する第2通信データを前記通信手段で受信し、当該第2通信データのデータ照合を行ってデータ照合成立可否を見る無線通信であり、当該データ照合時に行うデータ判定が前記代替判定として用いられることを要旨とする。
この構成によれば、第2無線通信は第1無線通信とは独立して常時通信成立を試みる無線通信であるので、この第2無線通信のデータ判定を第1無線通信の代替判定に利用すれば、例えば第1無線通信のデータ照合が不成立となった時に第2無線通信を開始させるような込み入った処理を行わずに済む。
本発明では、発信機でデータ発信操作が行われた際、当該発信機から第1無線通信を介して発信された複数のフレームから成る通信データを受信手段で受信すると、その複数フレームに各々含まれる複数の単位データが自身との間で正規であるか否かを見るデータ判定によりデータ照合を行い、前記第1無線通信の通信成立可否を判定する無線通信データ処理方法において、前記第1無線通信で前記データ照合が行われた際に、同一フレーム内で前記単位データの幾つかはデータ判定が成立するものの他が不成立となった時、当該装置の装置作動状態を、前記データ照合の成立を一時的に待たせる通信成立準備状態に設定し、前記第1無線通信で判定不成立となった判定不成立データの代替判定を、前記第1無線通信とは別系統の第2無線通信を用いて前記発信機との間で自動で行い、装置作動状態が前記通信成立準備状態に設定された条件下で前記代替判定が成立すれば、前記判定不成立データのデータ判定を成立とみなし、前記第1無線通信時の前記データ照合を照合成立とみなすことを要旨とする。
本発明によれば、データ発信操作が行われた発信機から発信された通信データを第1無線通信を介して受信する際、この時の通信にエラーが生じても、第1無線通信を成立させるに際してデータ発信操作の再操作を不要とすることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した無線通信データ処理装置及び無線通信データ処理方法の第1実施形態を図1〜図3に従って説明する。
以下、本発明を具体化した無線通信データ処理装置及び無線通信データ処理方法の第1実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、電子キー2による無線通信を使った遠隔操作で車両ドア3(図2参照)のドアロックを施解錠する電子キーシステム4が搭載されている。本例の電子キーシステム4は、電子キー2のボタン操作により施解錠要求信号Swirを電子キー2から発信させてドア施解錠を行うリモートコントロール機能と、車両1からID返信要求としてリクエスト信号Sreqを受けると自動で電子キー2がキーID信号Sidを発信し、この際のID照合が成立することを条件にドア施解錠が許可されるハンズフリー機能との両機能を備えている。なお、電子キー2が発信機(扉施解錠キー)に相当し、電子キーシステム4が装置に相当する。また、施解錠要求信号Swirが通信データに相当し、リクエスト信号Sreqがリクエストに相当し、キーID信号Sidが第2通信データに相当する。
電子キー2には、キー側の通信系コントロールユニットとして通信制御ユニット5が設けられている。通信制御ユニット5には、リモートコントロール機能の操作ボタンとして、車両ドア3を施錠する際に操作する押し操作式のロックボタン6と、車両ドア3を解錠する際に操作する押し操作式のアンロックボタン7とが接続されている。また、通信制御ユニット5には、LF帯の受信信号を増幅や復調等した後に通信制御ユニット5に送るLF受信回路8と、施解錠要求信号SwirやキーID信号Sid等の各種信号を変調等してRF帯の信号で発信するRF発信回路9とが接続されている。
車両1には、照合系のコントロールユニットとして照合ECU10が設けられている。照合ECU10には、車外にLF帯のリクエスト信号Sreq等の各種信号を発信可能な車外LF発信機11が、例えば車両ドア3の車外ドアハンドル12(図2参照)に埋設された配置位置をとって接続されている。照合ECU10には、RF帯の各種信号を受信可能なRF受信機13が、例えば車内のバックミラー等に内蔵された配置位置をとって接続されている。照合ECU10には、車両1側で施錠操作を行う時の操作部位として車外ドアハンドル12に配設されたドアロックボタン14と、操作者が車外ドアハンドル12に触れた事を検出するタッチセンサ15とが接続されている。なお、照合ECU10が設定手段、判定手段、報知制御手段、計時手段及び実行手段を構成し、車外LF発信機11が通信手段を構成し、RF受信機13が受信手段及び通信手段を構成する。また、ドアロックボタン14及びタッチセンサ15が操作系に相当する。
照合ECU10には、ドアロック制御系のコントロールユニットとしてドアECU16が、データ通信速度及び耐データ傍受性の高い車内LAN17を介して接続されている。ドアECU16には、ドアロック施解錠時の駆動源となるドアロックモータ18が接続されている。また、照合ECU10には、車両各種ランプの点灯制御系のコントロールユニットとしてランプECU19が車内LAN17を介して接続されている。ランプECU19は、ウインカーランプやハザードランプとして機能する表示ランプ20に接続され、この表示ランプ20の点滅制御を行う。なお、表示ランプ20が報知手段に相当する。
ドアロックを電子キー2のリモートコントロール機能で施解錠する場合、電子キー2のロックボタン6やアンロックボタン7がキー所持者により操作される。このとき、通信制御ユニット5は、ロックボタン6やアンロックボタン7が操作された事を検出すると、施解錠要求信号SwirをRF発信回路9から車両1に向けて発信する。即ち、ロックボタン6が操作された時は、ドアロックの施錠を要求する施錠要求信号Swir1が電子キー2から発信され、アンロックボタン7が操作された時は、ドアロックの解錠を要求する解錠要求信号Swir2が電子キー2から発信される。
通信制御ユニット5は、車両1への施解錠要求信号発信時、図3に示すように1つのフレーム21が複数コードから成り、しかもこのフレーム21が複数存在する施解錠要求信号Swirを発信する。本例の施解錠要求信号Swirは、第1フレーム21a、第2フレーム21b及び第3フレーム21cの3フレームから成るが、フレーム21が複数から成る理由は背景技術で述べているので、ここでは敢えて説明しない。
また、これら各フレーム21a,21b…の1つひとつは、背景技術で述べた例と同じく、フレームスタートビット22、IDコード23、ローリングコード24及び機能コード25から成る。これらフレームスタートビット22及びコード23〜25は、各フレーム21a〜21cにおいて同じ内容のデータ列であり、2値的な情報である「0」及び「1」の組み合わせから成る。フレームスタートビット22は、各フレーム21のデータ先頭位置に位置してフレーム始まりを表すデータ列であり、IDコード23は、電子キー2が個々に持つキー固有のデータ列であり、ローリングコード24は、電子キー2のロックボタン6やアンロックボタン7を1回操作する度にコードが変わるデータ列である。機能コード25は、その時の施解錠要求信号Swirが施錠要求及び解錠要求のどちらであるかを表すデータ列であり、施解錠要求信号Swirが施錠要求信号Swir1の場合、これが施錠要求通知を成し、施解錠要求信号Swirが解錠要求信号Swir2の場合、これが解錠要求通知を成す。なお、IDコード23及びローリングコード24が単位データ(認証系データ)を構成し、機能コード25が単位データ(機能系データ)を構成する。
照合ECU10は、RF受信機13を介して施解錠要求信号Swirを受信すると、フレーム21a,21b…の中のIDコード23及びローリングコード24についてはこれらが車両1側のものと正しいかの認証を行い、機能コード25については正確に解読可能か否かの読取を行ってデータ照合を行う。このとき、照合ECU10は、同一のフレーム21内で全てのコード23〜25が正規と判定されてデータ判定が成立したことを条件に、即ち複数フレーム21a〜21cのうちいずれかのフレーム内で全てのコードが正しいことを条件にデータ照合が成立したとみなし、このデータ照合が成立すればワイヤレス通信(第1無線通信)を成立させる。
照合ECU10は、施解錠要求信号Swirとして施錠要求信号Swir1を受信した際、この施錠要求信号Swir1でデータ照合が成立すれば、施錠許可をドアECU16に出力し、施解錠要求信号Swirとして解錠要求信号Swir2を受信した際、この解錠要求信号Swir2でデータ照合が成立すれば、解錠許可をドアECU16に出力する。ドアECU16は、照合ECU10から施錠許可を受けると、ドアロックモータ18を例えば正転駆動してドアロックを施錠し、一方で照合ECU10から解錠許可を受けると、ドアロックモータ18を例えば逆転駆動してドアロックを解錠し、施解錠動作後は各種スイッチ等によりドアロックが施錠及び解錠のどちらにあるかを逐次認識している。
また、車両1が駐車状態(エンジン停止でドア施錠状態)の際、照合ECU10は、車外LF発信機11からID返信要求としてLF帯のリクエスト信号Sreqを発信することによりスマート通信(車外スマート通信:第2無線通信)を行い、図2に示すように車外に通信エリアEを形成する。ここで、車外LF発信機11が複数存在する場合には、これらが1つずつ順にリクエスト信号Sreqを発信し、この発信動作を繰り返す動作をとる。電子キー2が車外通信エリアEに入り込むと、電子キー2はリクエスト信号SreqをLF受信回路8を介して受信し、そのLF信号がID返信要求であることを認識すると、そのリクエストに応答する形で、自身の固有情報としてRF帯のキーID信号SidをRF発信回路9から発信する。
照合ECU10は、車外LF発信機11からリクエスト信号Sreqを発信してスマート通信を行う際、リクエスト信号Sreqの発信後、RF受信機13でアック信号Sackを受信した場合、キー側のIDコード23が車両コードに登録されたコードを含み、かつチャレンジレスポンス照合が成立し、しかも電子キー2のキーコードが車両側と一致すれば、スマート通信によるID照合(車外照合)が成立したと認識する。照合ECU10は、このID照合が成立した事を認識すると、停止状態のタッチセンサ15を起動し、このタッチセンサ15で操作者による車外ドアハンドル12のタッチ操作を検出すると、ドアECU16に解錠許可を出力する。解錠許可を受けたドアECU16は、ドアロックモータ18を駆動して施錠状態のドアロックを解除する。
一方、照合ECU10は、車両1がエンジン停止状態で車両ドア3が解錠状態の際、ハンドルノブのドアロックボタン14の押下操作を検出すると、車外LF発信機11に車外通信エリアEを再度形成させてスマート通信によるID照合を行い、このID照合が成立すれば、施錠要求をドアECU16に出力する。施錠許可を受けたドアECU16は、ドアロックモータ18を駆動して解錠状態のドアロックを施錠する。なお、スマート通信で用いるIDコード23は、ワイヤレス通信で用いるIDコード23と同じものが使用される。
本例では、照合ECU10は、電子キー2のワイヤレス通信でドアロックの施解錠を行う際、施解錠要求信号Swirの1つのフレーム21内で一部のコードが成立すれば、その時のデータ判定NGコードについてはスマート通信時に行う認証や読取等の一つをNGコードの代替判定として用い、この代替判定が成立すれば、NGコードはワイヤレス通信で正規のものとして判定されたと取り扱うことにより、これを以てワイヤレス通信時のデータ照合が成立したとみなす通信データ処理制御を行う。照合ECU10は、この通信データ処理制御をワイヤレス通信が行われる度に毎回実施する。
1つのフレーム21内に本例のようにIDコード23、ローリングコード24及び機能コード25の3コードが含まれる場合、ワイヤレス通信時にIDコード23のデータ判定が不成立と成った際は、スマート通信時のID照合を代替判定として用い、ワイヤレス通信時にローリングコード24のデータ判定が不成立となった際は、ID照合時に行われるチャレンジレスポンス認証を代替判定として用いる。また、ワイヤレス通信時に機能コード25のデータ判定が不成立となった際、この機能コード25についても、代替判定を行うのであれば、スマート通信時にその時のドアロック状態をドアECU16に確認してその確認結果を代替判定として用いることも可能である。
次に、本例の電子キーシステム4の動作を図3に従い説明する。
例えば、車両ドアロックを解錠する場合、電子キー2のアンロックボタン7がキー所持者により操作されると、電子キー2からはドアロック解錠要求として解錠要求信号Swir2が無線通信で発信される。照合ECU10は、RF受信機13で解錠要求信号Swir2を受信すると、この解錠要求信号Swir2が車両1に対応する正規要求か否かのデータ照合を行う。このとき、照合ECU10は、3つのフレーム21a〜21cのうち1つのフレーム21内で3つのコード23〜25の全てのデータ判定が成立するか否かの判定処理を行い、1フレーム21内で3つのコード23〜25の全てのデータ判定が成立すれば、解錠要求信号Swir2のデータ照合が成立したとみなし、ドアECU16に解錠許可を出力してドアロックを解錠させる。
例えば、車両ドアロックを解錠する場合、電子キー2のアンロックボタン7がキー所持者により操作されると、電子キー2からはドアロック解錠要求として解錠要求信号Swir2が無線通信で発信される。照合ECU10は、RF受信機13で解錠要求信号Swir2を受信すると、この解錠要求信号Swir2が車両1に対応する正規要求か否かのデータ照合を行う。このとき、照合ECU10は、3つのフレーム21a〜21cのうち1つのフレーム21内で3つのコード23〜25の全てのデータ判定が成立するか否かの判定処理を行い、1フレーム21内で3つのコード23〜25の全てのデータ判定が成立すれば、解錠要求信号Swir2のデータ照合が成立したとみなし、ドアECU16に解錠許可を出力してドアロックを解錠させる。
ところで、場合によっては、ワイヤレス通信時において例えば外乱等が原因で通信にノイズが発生し、3つのフレーム21a〜21cのどれも3つのコード23〜25の全てが正規とみなされない状況となってしまうことがある。この場合、照合ECU10は、ワイヤレス通信時のNGデータ(判定不成立データ)について代替判定となり得るデータ判定を、スマート通信のデータ照合で代替するデータ処理に移行する。なお、3つのフレーム21a〜21cのうちどのフレームを優先して用いるかの優先順は、機能コード25が読み取れないとフレーム内容が分からないことから、機能コード25のデータ判定が成立しているフレームを最優先し、IDコード23及びローリングコード24のデータ成立可否は本例では優先度に関係ないものとする。
照合ECU10は、例えば機能コード25のみが読み取れるものの、同一フレーム21で全てのフレーム21a〜21cが正規とみなされない状況となった時、ドアを解錠するのを一旦待つ状態としてアンロック準備状態に入り、その旨をランプECU19に通知する。ランプECU19は、照合ECU10からアンロック準備状態通知を取得すると、例えば表示ランプ20を数回点滅させることにより、車両1がアンロック準備状態に入った事を運転者にアンサーバックで通知する。車両1がアンロック準備状態に入ったときのアンサーバックは、車両ドア3が施錠状態や解錠状態となる時のアンサーバックと表示形態を異ならせるのが好ましい。
車両1がアンロック準備状態に入った事を認識したキー所持者は、スマート通信を行うべく車両1に接近する動きをとる。このとき、車両1の周囲に形成された車外通信エリアEに電子キー2が入り込み、車外LF発信機11から発信されるリクエスト信号Sreq(ウェイクパターン)を電子キー2が受信すると、電子キー2はRF発信回路9から車両1に向かって信号受信完了通知としてアック信号Sackを返信する。照合ECU10は、リクエスト信号Sreqを発信した後に、電子キー2からアック信号Sackを受信すると、車外通信エリアEに電子キー2が存在すると認識する。
車外通信エリアEに電子キー2が存在する事を認識した照合ECU10は、これに応答する形で、車両1が持つ固有のコード番号である車両コードを車両コード信号Scdとして車外LF発信機11から返信する。ここで、車両1から電子キー2に車両コードを発信するのは、車外通信エリアE内に他車両の電子キー2が存在する事もあるので、これを識別するためである。電子キー2は、LF受信回路8で車両コード信号Scdを受信すると、受け取った車両コードと、自身に登録された車両コードとを照らし合わせ、このコード照合が成立すれば、車両コード照合成立の旨を通知するアック信号SackをRF発信回路9から返信する。照合ECU10は、車両コード信号Scdを発信した後にアック信号Sackを受信すると、車両コード照合が成立したと認識する。
車両コード照合が成立した事を認識した照合ECU10は、認証用の乱数として用いるチャレンジコードと自身に登録された車両側のキーコード(4ビット信号)とを含んだ認証要求信号Spaを、LF発信機11から発信する。ここで、車両1から電子キー2にキーコードを発信するのは、車外通信エリアE内にマスターキーの他にサブキーが存在する場合、これらキーが同時にキーコードを車両1に返信してしまうと、混信が生じてスマート通信が成立しない可能性があるからである。
電子キー2は、認証要求信号Spaを受信すると、この時に受信したキーコードと自身に登録されたキーコードとを照らし合わせてID照合を行い、自身がキーコードを車両1に返信すべきキーか否かを判定する。このとき、ID照合が成立する電子キー2については、自身に登録されたキーコードを返信する動作に移るが、このとき認証要求信号Spaに含まれていたチャレンジコードに特別な計算を加えてそれをレスポンスとし、キーコード及びレスポンスを含むキーID信号SidをRF発信回路9を介して車両1に向けて発信する。
照合ECU10は、電子キー2が発信したキーID信号SidをRF受信機13を介して取得すると、電子キー2から受け取ったキーコードと、車両1に登録されたキーコードとを照らし合わせてID照合を行う。このとき、照合ECU10は、電子キー2で行われたチャレンジコードに特別な計算を加える処理を自身でも同様に行い、その計算後の値と、電子キー2から得たレスポンスとを照らし合わせてレスポンス照合を行う。照合ECU10は、キーID信号Sidを受信した際、このようにしてID照合及びレスポンス照合を行いその照合結果を認識する。
照合ECU10は、自身の作動状態がアンロック準備状態に入っている時、ワイヤレス通信のIDコード23のデータ判定の代替判定としてスマート通信時のID照合(キーコードの照合)を用い、ローリングコード24のデータ判定の代替判定としてスマート通信時のレスポンス照合を用いる。従って、例えば図3に示す例のように、ワイヤレス通信でIDコード23と機能コード25とが正規のものと判定されるがローリングコード24のデータ判定が成立しない状態となっても、レスポンス照合が成立すれば、これを以てローリングコード24のデータ判定が成立したとみなされ、ワイヤレス通信時のデータ照合が成立したとみなされる。このため、ワイヤレス通信が成立したと判定されることになり、車外ドアハンドル12に触れてそれをタッチセンサ15に検出させる動作を経ることなく、車両ドア3が解錠される。
なお、図3に示す例では、スマート通信時のID照合が不成立となっているが、IDコード23についてはワイヤレス通信で成立しているので、スマート通信時にID照合が不成立となっていても問題はない。また、照合ECU10は、アンロック準備状態に入ってからの経過時間Tを自身のカウンタやタイマ等で計時し、この経過時間Tが設定時間Tx以内であれば、アンロック準備状態を維持してスマート通信成立の可否を待ち、経過時間Tが設定時間Txを超えるとアンロック準備状態を終了し、ドア解錠に際しては解錠再操作が必要になる。
従って、本例においては、例えば図3に示す例のように、ノイズによりワイヤレス通信のローリングコード24がデータ判定不成立となっても、その後に行うスマート通信でチャレンジレスポンス認証が成立すれば、これを以てローリングコード24のデータ判定を成立とみなすデータ処理形式を用いる。このため、施錠状態のドアロックは、車外ドアハンドル12のタッチセンサ15がタッチ操作される動作を経ることなく、スマート通信を利用した擬似的なワイヤレス通信成立を以て自動的に解錠される。これにより、電子キー2のアンロックボタン7を再操作しなくても、ドアロックを解錠することが可能となり、利便性が向上する。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)電子キー2でアンロックボタン7を操作して車両ドア3の施解錠を行う際、この時の電子キー2と車両1との間のワイヤレス通信が成立しなくても、電子キー2と車両1との間でスマート通信が成立すれば、ワイヤレス通信が成立したとみなし、施錠状態の車両ドア3を解錠する。従って、例えば一時的な外乱によりワイヤレス通信にノイズが生じて通信が不成立となったとしても、スマート通信成立を条件に車両ドア3が施錠されることになるので、車両ドア3を解錠するにあたって電子キー2のアンロックボタン7を再操作する手間を省くことができ、利便性がよくなる。
(1)電子キー2でアンロックボタン7を操作して車両ドア3の施解錠を行う際、この時の電子キー2と車両1との間のワイヤレス通信が成立しなくても、電子キー2と車両1との間でスマート通信が成立すれば、ワイヤレス通信が成立したとみなし、施錠状態の車両ドア3を解錠する。従って、例えば一時的な外乱によりワイヤレス通信にノイズが生じて通信が不成立となったとしても、スマート通信成立を条件に車両ドア3が施錠されることになるので、車両ドア3を解錠するにあたって電子キー2のアンロックボタン7を再操作する手間を省くことができ、利便性がよくなる。
(2)車両1がアンロック準備状態に入った時は、その旨を操作者に表示ランプ20を数回点灯させる等のアンサーバックで通知する。従って、車両ユーザは車両1がアンロック準備状態に入ったことを認識することができ、システムの機能性が高くなる。
(3)車両1がアンロック準備状態に入った後、その経過時間Tが設定時間Txを過ぎると、アンロック準備状態が終了する。このため、アンロック準備状態成立下でスマート通信が成立することによる車両ドア3の解錠が、操作者の意図しないタイミングで行われる状況が生じ難くなり、このこともシステムの機能性向上に効果が高い。
(4)この種のスマート通信は認証系照合であるので、ID認証系のコードであるIDコード23やローリングコード24の代替判定を、スマート通信で代替することができる。特に、スマート通信で実施される認証は照合レベルの高いチャレンジレスポンス等が用いられるので、ワイヤレス通信における認証系コードの代替判定をスマート通信で置き換えたとしても、照合レベルが低下するなどの問題は生じない。
(5)スマート通信は認証系照合であるので、ワイヤレス通信の代替判定としてスマート通信を用いた場合は、ワイヤレス通信では機能コードの読み取りが必須となる。このため、ワイヤレス通信で得た施解錠要求信号Swirが何の動作を要求する信号であるかを識別することができ、例えばドアECU16にドアロック状態を確認するなどの処理手間を省くことができる。
(6)ワイヤレス通信の各種コード23〜25の代替判定としてスマート通信が用いられるが、この種のスマート通信は車両1からリクエスト信号Sreqを常時発信し、電子キー2からその応答を待つワイヤレス通信とは独立した通信系統をとる。このため、ワイヤレス通信のNGコードの代替判定結果としてスマート通信での認証系照合の照合結果を得るに際し、例えばワイヤレス通信が不成立となって車両1がアンロック準備状態に入った後に、その動作を以てスマート通信を開始させるような込み入った処理を行わずに済む。
(7)この種のスマート通信を行う車両1は広く普及してきているので、スマート通信のID照合結果をワイヤレス通信の代替判定として用いれば、部品追加や機能追加を行わなくても本例のデータ処理形式を採用することができる。また、車両1にスマート通信が搭載されていれば、実際のキー操作を行わなくても扉施解錠を行うことが可能となるので、扉施解錠操作の利便性が高い車両1を提供できる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図4に従って説明する。なお、第2実施形態は、ドアを施錠操作する際の動作を説明する実施形態であることから、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ詳細を説明する。
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図4に従って説明する。なお、第2実施形態は、ドアを施錠操作する際の動作を説明する実施形態であることから、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ詳細を説明する。
車両ドアロックを施錠する場合、電子キー2のロックボタン6がキー所持者により操作されると、電子キー2からはドアロック施錠要求として施錠要求信号Swir1が無線通信で発信される。照合ECU10は、RF受信機13で施錠要求信号Swir1を受信すると、この施錠要求信号Swir1が車両1に対応する正規要求であるか否かのデータ照合を行う。このとき、照合ECU10は、同一フレーム21内でコード23〜25の全てがデータ判定成立状態となれば、施錠要求信号Swir1のデータ照合が成立したとみなし、ドアECU16に施錠許可を出力してドアロックを施錠させる。
このドアロック施錠操作時、第1実施形態に記載の場合と同様に、一時的な外乱等が原因でワイヤレス通信にノイズが発生し、施錠操作時におけるワイヤレス通信が成立しない場合もある。このとき、照合ECU10は、施錠要求信号Swir1に含まれる機能コード25が読み取れるものの同一フレーム21で他のコード23,24が読み取れない状況となった時、ドアを施錠するのを一旦待つ状態としてロック準備状態に入り、その旨をランプECU19に通知する。ランプECU19は、照合ECU10からロック準備状態通知を取得すると、例えば表示ランプ20を数回点滅させることにより、その旨を運転者に通知する。なお、ロック準備状態通知のアンサーバックは、その表示形態をアンロック準備状態の時と異ならせるのが好ましい。
ロック準備状態に入った照合ECU10は、続いて車外LF発信機11からリクエスト信号Sreqを発信させて、車両1の周囲に車外通信エリアEを形成する。車外LF発信機11が車外通信エリアEを形成した際、電子キー2がこの車外通信エリアE内にあれば、電子キー2はリクエスト信号Sreqに応答する形で自身のキーコードを乗せたキーID信号Sidを返信してスマート通信を行う。なお、ドアロック施錠時に行うスマート通信は、第1実施形態に記載のドアロック解錠時のスマート通信と通信内容が同じであるので、ここではその詳細は省略する。
照合ECU10は、自身の作動状態がロック準備状態に入っている時、ワイヤレス通信のIDコード23のデータ判定の代替判定としてスマート通信時のID照合を用い、ローリングコード24のデータ判定の代替判定としてスマート通信時のレスポンス照合を用いる。従って、例えば図4に示す例のように、ワイヤレス通信でIDコード23と機能コード25とが正規のものと判定されるがローリングコード24のデータ判定が成立しない状態となっても、レスポンス照合が成立すれば、これを以てローリングコード24のデータ判定が成立したとみなされ、ワイヤレス通信のデータ照合が成立したとみなされる。このため、ワイヤレス通信が通信成立判定されることになり、車外ドアハンドル12のドアロックボタン14を操作しなくても、車両ドア3が施錠される。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態に記載の(2)〜(5)及び(7)の効果の他に、以下に記載の効果を得ることができる。
(8)ワイヤレス通信でドアロックを施錠する場合に、例えば一時的な外乱によりワイヤレス通信にノイズが生じて通信が不成立になったとしても、スマート通信成立を条件に車両ドア3が施錠されるので、車両ドア3を施錠するにあたって電子キー2のロックボタン6を再操作する手間を省くことができ、利便性が向上する。
(8)ワイヤレス通信でドアロックを施錠する場合に、例えば一時的な外乱によりワイヤレス通信にノイズが生じて通信が不成立になったとしても、スマート通信成立を条件に車両ドア3が施錠されるので、車両ドア3を施錠するにあたって電子キー2のロックボタン6を再操作する手間を省くことができ、利便性が向上する。
なお、本実施形態はこれまでの構成に限定されず、以下の態様に変更してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、2機の通信機間で行う無線通信は、ワイヤレス通信やスマート通信に限定されない。即ち、信号発信先に多フレームから成る通信データを発信するものであれば、その時の無線通信の通信形態は特に限定されない。
・ 第1及び第2実施形態において、2機の通信機間で行う無線通信は、ワイヤレス通信やスマート通信に限定されない。即ち、信号発信先に多フレームから成る通信データを発信するものであれば、その時の無線通信の通信形態は特に限定されない。
・ 第1及び第2実施形態において、2機の通信機間で行う無線通信は、実施形態に記載のように電波通信を用いた場合、この周波数帯は通常広く用いられるUHF帯やVHF帯に限らず、適宜設定変更可能である。また、この無線通信は必ずしも電波通信に限らず、例えば赤外線通信等を用いてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、電子キーシステム4のハンズフリー機能は、スマート通信の条件下でドアロックボタン14が操作されるとドアロックが施錠状態となり、タッチセンサ15でタッチ操作が検出されるとドアロックが解錠状態となる動作形式に限定されず、スマート通信が成立すれば自動でドアロックが施解錠する機能でもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、ワイヤレス通信のNGデータの代替判定をスマート通信で行う際、複数存在するフレーム21a〜21cの中でどのフレームを使用するかの優先度は、必ずしも機能コード25が読み取れたものに限定されず、ドアECU16にその時のドアロック状態を確認すれば機能コード25の代替判定は可能であるから、フレーム選択の優先度は適宜設定変更してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、設定時間Txは、ロック時とアンロック時とで同じであることに限定されず、これらを異ならせた時間としてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、スマート通信時に行う認証は、必ずしもチャレンジレスポンスに限定されず、例えばパスワード認証等の他の認証形式を採用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、スマート通信時に行う認証は、必ずしもチャレンジレスポンスに限定されず、例えばパスワード認証等の他の認証形式を採用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、1つの施解錠要求信号Swir内に含まれるフレーム21の数は必ずしも3つに限定されず、例えば電子キー2のロックボタン6やアンロックボタン7が長押しされた際など、施解錠要求信号Swirが多数のフレーム21から成る構成でもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、1フレーム21内に含まれるコード種類は、IDコード23、ローリングコード24及び機能コード25の3種に限らず、これ以外のコードを採用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、車両1がアンロック準備状態やロック準備状態に入った際のアンサーバックは、表示ランプ20を数回点滅させる動作に限定されず、例えばホーンやブザーを用いた音声報知を採用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、本例の無線通信データ処理システムの採用対象は、必ずしも車両1に限定されない。即ち、装置システムの構成要素として2機の通信機が存在し、これら通信機間で無線通信を行うものであれば、無線通信データ処理システムの通信対象は特に限定されない。
2…発信機(扉施解錠キー)としての電子キー、4…装置としての電子キーシステム、10…設定手段、判定手段、報知制御手段、計時手段及び実行手段を構成する照合ECU、11…通信手段を構成する車外LF発信機、13…受信手段及び通信手段を構成するRF受信機、14…操作系を構成するドアロックボタン、15…操作系を構成するタッチセンサ、20…報知手段としての表示ランプ、21(21a〜21c)…フレーム、23…単位データ(認証系データ)としてのIDコード、24…単位データ(認証系データ)としてのローリングコード、25…単位データ(機能系データ)としての機能コード、Swir…通信データとしての施解錠要求信号、T…経過時間、Tx…設定時間、Sreq…リクエストとしてのリクエスト信号、Sid…第2通信データとしてのキーID信号。
Claims (9)
- 発信機でデータ発信操作が行われた際、当該発信機から第1無線通信を介して発信された複数のフレームから成る通信データを受信手段で受信すると、その複数フレームに各々含まれる複数の単位データが自身との間で正規であるか否かを見るデータ判定によりデータ照合を行い、前記第1無線通信の通信成立可否を判定する無線通信データ処理装置において、
前記第1無線通信で前記データ照合が行われた際に、同一フレーム内で前記単位データの幾つかはデータ判定が成立するものの他が不成立となった時、当該装置の装置作動状態を、前記データ照合の成立を一時的に待たせる通信成立準備状態に設定する設定手段と、
前記発信機との間で前記第1無線通信とは別系統の第2無線通信を行う通信手段と、
前記第1無線通信で判定不成立となった判定不成立データの代替判定を前記第2無線通信により自動で行い、装置作動状態が前記通信成立準備状態に設定された条件下で前記代替判定が成立すれば、前記判定不成立データのデータ判定を成立とみなし、前記第1無線通信時の前記データ照合を照合成立とみなす判定手段と
を備えたことを特徴とする無線通信データ処理装置。 - 前記設定手段が前記装置作動状態を前記通信成立準備状態に設定した際、その旨を報知手段で操作者に通知する報知制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の無線通信データ処理装置。
- 前記装置作動状態が前記通信成立準備状態に設定されてからの経過時間を計時する計時手段と、
前記計時手段の計時時間が設定時間以内であれば、前記通信成立準備状態を維持し、前記計時時間が前記設定時間を超えると、前記通信成立準備状態を終了させる実行手段と
を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信データ処理装置。 - 前記設定手段は、前記第1無線通信において前記フレーム内の認証系データのデータ判定が不成立となった際に、前記装置作動状態を前記通信成立準備状態に設定するとともに、
前記判定手段は、前記代替判定として前記第2無線通信で認証系照合を行い、当該認証系判定が成立すれば、前記第1無線通信で不成立であった認証系判定を成立したとみなすことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の無線通信データ処理装置。 - 前記設定手段は、前記フレーム内の機能系データを読み取ることで当該通信データの指令内容を認識し、これ以外に前記フレームに含まれる単位データがデータ判定不成立の際は前記装置作動状態を前記通信成立準備状態に設定するとともに、
前記判定手段は、前記第1無線通信でデータ判定不成立であった単位データについて前記第2無線通信での代替判定でデータ判定が成立すれば、これを以て当該単位データのデータ判定を成立とみなして前記第1無線通信のデータ照合を成立とみなし、前記機能系データに基づく処理を前記装置を作動させることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の無線通信データ処理装置。 - 前記第1無線通信は、キー操作を伴う遠隔操作で前記装置を作動させる前記発信機としての電子キーから、その時のキー操作に応じた機能系データを前記フレームに含ませて前記通信データを発信する無線通信であるとともに、
前記第2無線通信は、前記第1無線通信において前記電子キーが前記機能系データを持つ前記通信データを発信した際に前記装置が行う動作と同様の動作を、自身の無線通信成立を以て許可し、その通信成立条件下において前記装置側の操作系が操作されたことを条件に前記処理を行う無線通信であることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の無線通信データ処理装置。 - 前記設定手段は、キー操作を伴う遠隔操作により扉施解錠を行う前記電子キーから前記第1無線通信で扉施解錠要求を受けた際、当該扉施解錠要求内のフレームに含まれる前記機能系データを読み取ることで、その時のキー操作が施錠又は解錠のどちらであるかを認識し、これ以外に前記フレームに含まれる認証系データがデータ不成立の際は前記装置作動状態を前記通信成立準備状態に設定するとともに、
前記判定手段は、前記第2無線通信で行う認証系照合が成立すれば、前記第1無線通信でデータ判定不成立であった前記認証系データについてこれをデータ判定成立とみなして前記第1無線通信をデータ照合成立とみなし、操作者が前記装置側の操作系を操作しなくても前記機能系データに基づく施解錠動作を前記装置に行わせることを特徴とする請求項6に記載の無線通信データ処理装置。 - 前記第2無線通信は、前記第1無線通信とは独立して前記通信手段から定期的にリクエストを発信し、当該リクエストに応答した前記発信機が返信する第2通信データを前記通信手段で受信し、当該第2通信データのデータ照合を行ってデータ照合成立可否を見る無線通信であり、当該データ照合時に行うデータ判定が前記代替判定として用いられることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の無線通信データ処理装置。
- 発信機でデータ発信操作が行われた際、当該発信機から第1無線通信を介して発信された複数のフレームから成る通信データを受信手段で受信すると、その複数フレームに各々含まれる複数の単位データが自身との間で正規であるか否かを見るデータ判定によりデータ照合を行い、前記第1無線通信の通信成立可否を判定する無線通信データ処理方法において、
前記第1無線通信で前記データ照合が行われた際に、同一フレーム内で前記単位データの幾つかはデータ判定が成立するものの他が不成立となった時、当該装置の装置作動状態を、前記データ照合の成立を一時的に待たせる通信成立準備状態に設定し、前記第1無線通信で判定不成立となった判定不成立データの代替判定を、前記第1無線通信とは別系統の第2無線通信を用いて前記発信機との間で自動で行い、装置作動状態が前記通信成立準備状態に設定された条件下で前記代替判定が成立すれば、前記判定不成立データのデータ判定を成立とみなし、前記第1無線通信時の前記データ照合を照合成立とみなすことを特徴とする無線通信データ処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006315539A JP2008127894A (ja) | 2006-11-22 | 2006-11-22 | 無線通信データ処理装置及び無線通信データ処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006315539A JP2008127894A (ja) | 2006-11-22 | 2006-11-22 | 無線通信データ処理装置及び無線通信データ処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008127894A true JP2008127894A (ja) | 2008-06-05 |
Family
ID=39554017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006315539A Withdrawn JP2008127894A (ja) | 2006-11-22 | 2006-11-22 | 無線通信データ処理装置及び無線通信データ処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008127894A (ja) |
Cited By (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012057368A (ja) * | 2010-09-09 | 2012-03-22 | Tokai Rika Co Ltd | 車両の無線通信システム |
JP2014533480A (ja) * | 2011-07-26 | 2014-12-11 | ゴゴロ インク | 車両の電力蓄積デバイスを物理的に保障する装置、方法、および物品 |
US9129461B2 (en) | 2011-07-26 | 2015-09-08 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for collection, charging and distributing power storage devices, such as batteries |
US9176680B2 (en) | 2011-07-26 | 2015-11-03 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for providing vehicle diagnostic data |
US9216687B2 (en) | 2012-11-16 | 2015-12-22 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for vehicle turn signals |
US9407024B2 (en) | 2014-08-11 | 2016-08-02 | Gogoro Inc. | Multidirectional electrical connector, plug and system |
US9424697B2 (en) | 2011-07-26 | 2016-08-23 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for a power storage device compartment |
US9437058B2 (en) | 2011-07-26 | 2016-09-06 | Gogoro Inc. | Dynamically limiting vehicle operation for best effort economy |
US9552682B2 (en) | 2011-07-26 | 2017-01-24 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for redistributing power storage devices, such as batteries, between collection, charging and distribution machines |
USD789883S1 (en) | 2014-09-04 | 2017-06-20 | Gogoro Inc. | Collection, charging and distribution device for portable electrical energy storage devices |
JP2017150294A (ja) * | 2016-02-24 | 2017-08-31 | 株式会社東海理化電機製作所 | キー認証システム |
WO2017146066A1 (ja) * | 2016-02-24 | 2017-08-31 | 株式会社東海理化電機製作所 | キー認証システム |
US9830753B2 (en) | 2011-07-26 | 2017-11-28 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for reserving power storage devices at reserving power storage device collection, charging and distribution machines |
US9837842B2 (en) | 2014-01-23 | 2017-12-05 | Gogoro Inc. | Systems and methods for utilizing an array of power storage devices, such as batteries |
US9911252B2 (en) | 2011-07-26 | 2018-03-06 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for providing to a user device information regarding availability of portable electrical energy storage devices at a portable electrical energy storage device collection, charging and distribution machine |
US10055911B2 (en) | 2011-07-26 | 2018-08-21 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for authentication, security and control of power storage devices, such as batteries, based on user profiles |
US10186094B2 (en) | 2011-07-26 | 2019-01-22 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for providing locations of power storage device collection, charging and distribution machines |
US10209090B2 (en) | 2011-07-26 | 2019-02-19 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for authentication, security and control of power storage devices, such as batteries |
US10421462B2 (en) | 2015-06-05 | 2019-09-24 | Gogoro Inc. | Systems and methods for vehicle load detection and response |
US11075530B2 (en) | 2013-03-15 | 2021-07-27 | Gogoro Inc. | Modular system for collection and distribution of electric storage devices |
US11222485B2 (en) | 2013-03-12 | 2022-01-11 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for providing information regarding a vehicle via a mobile device |
US11710105B2 (en) | 2013-03-12 | 2023-07-25 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for changing portable electrical power storage device exchange plans |
-
2006
- 2006-11-22 JP JP2006315539A patent/JP2008127894A/ja not_active Withdrawn
Cited By (31)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9070232B2 (en) | 2010-09-09 | 2015-06-30 | Kabushiki Kaisha Tokai Rika Denki Seisakusho | Wireless communication system for vehicle |
JP2012057368A (ja) * | 2010-09-09 | 2012-03-22 | Tokai Rika Co Ltd | 車両の無線通信システム |
US10345843B2 (en) | 2011-07-26 | 2019-07-09 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for redistributing power storage devices, such as batteries, between collection, charging and distribution machines |
US9275505B2 (en) | 2011-07-26 | 2016-03-01 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for physical security of power storage devices in vehicles |
US9911252B2 (en) | 2011-07-26 | 2018-03-06 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for providing to a user device information regarding availability of portable electrical energy storage devices at a portable electrical energy storage device collection, charging and distribution machine |
US11139684B2 (en) | 2011-07-26 | 2021-10-05 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for a power storage device compartment |
US9908506B2 (en) | 2011-07-26 | 2018-03-06 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for physical security of power storage devices in vehicles |
US10573103B2 (en) | 2011-07-26 | 2020-02-25 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for physical security of power storage devices in vehicles |
US9424697B2 (en) | 2011-07-26 | 2016-08-23 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for a power storage device compartment |
US9437058B2 (en) | 2011-07-26 | 2016-09-06 | Gogoro Inc. | Dynamically limiting vehicle operation for best effort economy |
US9552682B2 (en) | 2011-07-26 | 2017-01-24 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for redistributing power storage devices, such as batteries, between collection, charging and distribution machines |
US10546438B2 (en) | 2011-07-26 | 2020-01-28 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for providing vehicle diagnostic data |
US10529151B2 (en) | 2011-07-26 | 2020-01-07 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for reserving power storage devices at reserving power storage device collection, charging and distribution machines |
US10055911B2 (en) | 2011-07-26 | 2018-08-21 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for authentication, security and control of power storage devices, such as batteries, based on user profiles |
US9830753B2 (en) | 2011-07-26 | 2017-11-28 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for reserving power storage devices at reserving power storage device collection, charging and distribution machines |
US10459471B2 (en) | 2011-07-26 | 2019-10-29 | Gorogo Inc. | Apparatus, method and article for collection, charging and distributing power storage devices, such as batteries |
US9176680B2 (en) | 2011-07-26 | 2015-11-03 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for providing vehicle diagnostic data |
US9129461B2 (en) | 2011-07-26 | 2015-09-08 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for collection, charging and distributing power storage devices, such as batteries |
JP2014533480A (ja) * | 2011-07-26 | 2014-12-11 | ゴゴロ インク | 車両の電力蓄積デバイスを物理的に保障する装置、方法、および物品 |
US10186094B2 (en) | 2011-07-26 | 2019-01-22 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for providing locations of power storage device collection, charging and distribution machines |
US10209090B2 (en) | 2011-07-26 | 2019-02-19 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for authentication, security and control of power storage devices, such as batteries |
US9216687B2 (en) | 2012-11-16 | 2015-12-22 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for vehicle turn signals |
US11222485B2 (en) | 2013-03-12 | 2022-01-11 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for providing information regarding a vehicle via a mobile device |
US11710105B2 (en) | 2013-03-12 | 2023-07-25 | Gogoro Inc. | Apparatus, method and article for changing portable electrical power storage device exchange plans |
US11075530B2 (en) | 2013-03-15 | 2021-07-27 | Gogoro Inc. | Modular system for collection and distribution of electric storage devices |
US9837842B2 (en) | 2014-01-23 | 2017-12-05 | Gogoro Inc. | Systems and methods for utilizing an array of power storage devices, such as batteries |
US9407024B2 (en) | 2014-08-11 | 2016-08-02 | Gogoro Inc. | Multidirectional electrical connector, plug and system |
USD789883S1 (en) | 2014-09-04 | 2017-06-20 | Gogoro Inc. | Collection, charging and distribution device for portable electrical energy storage devices |
US10421462B2 (en) | 2015-06-05 | 2019-09-24 | Gogoro Inc. | Systems and methods for vehicle load detection and response |
WO2017146066A1 (ja) * | 2016-02-24 | 2017-08-31 | 株式会社東海理化電機製作所 | キー認証システム |
JP2017150294A (ja) * | 2016-02-24 | 2017-08-31 | 株式会社東海理化電機製作所 | キー認証システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008127894A (ja) | 無線通信データ処理装置及び無線通信データ処理方法 | |
CN1292944C (zh) | 控制接入优先权分配给最近的车辆使用者的车辆遥控系统 | |
US9346436B2 (en) | Electronic key system | |
JP2009264095A (ja) | スマートキー感知システム及び感知方法 | |
JP5249186B2 (ja) | 電子キーシステム | |
JP5502284B2 (ja) | 電子キーシステム | |
JP6351425B2 (ja) | キーレスエントリー装置およびその制御方法 | |
JP5436587B2 (ja) | 電子キー装置および電子キー装置に用いられる親機 | |
JP2010274682A (ja) | 電子キーシステム | |
JP4922388B2 (ja) | イモビライザシステムでの認証の待ち時間を短縮する方法 | |
JP2009018656A (ja) | 制御システムおよび方法、固定無線通信装置および方法、携帯無線通信装置および方法 | |
JP4435632B2 (ja) | キーレスエントリー装置 | |
JP5406271B2 (ja) | 電子キー装置 | |
JP2006161545A (ja) | スマートエントリシステム用車載装置 | |
JP5566414B2 (ja) | 電子キー装置 | |
JP5393718B2 (ja) | 電子キー装置 | |
JP5249180B2 (ja) | 電子キーシステム | |
JP2018115463A (ja) | 電子キーシステム、電子制御装置および受信機 | |
JP5451660B2 (ja) | 電子キー及び電子キーシステム | |
JP2006342620A (ja) | キーレスエントリー装置 | |
JP4534566B2 (ja) | 車両用遠隔制御装置 | |
JP5502769B2 (ja) | 電子キーシステム | |
JP6855951B2 (ja) | 車両用制御装置 | |
JP4777865B2 (ja) | 無線通信データ処理システム及び無線通信データ処理方法 | |
JP6697688B2 (ja) | 携帯機および車載器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090424 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090710 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20110519 |