JP5697468B2 - 映像表示装置および映像表示方法 - Google Patents
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Description
また、ユーザが機器を装着したタイミングで動作を切り替える装置としては、ワイヤレスヘッドホンの例があり、ユーザがへッドホンを装着するとスイッチがONして音が流れ、ヘッドホンを外すと音が流れなくなる。ただし、映像や音楽の再生自体は制御されない。
特許文献1には、ユーザの耳などからへッドホンが外された場合に再生中の音楽を停止し、へッドホンが装着されると再生を再開するという携帯端末装置が報告されている。
特許文献2では、3Dメガネの装着判定結果に基づいて、3D表示とするか2D表示とするかを切り替えているが、再生の停止、再生の再開といった制御を行っていなかった。このため、番組コンテンツが2D映像から3D映像に切り替わったことにユーザが気付かない場合には、番組が2Dで表示されてしまい3Dで視聴することができないといった問題があった。
メッセージが番組コンテンツに含まれる場合、メッセージが表示されるのは番組コンテンツの制作者が決めた所定の期間である。したがって、メッセージの表示される所定の期間内にユーザが3Dメガネを装着しない場合、メッセージ終了後に番組本編が開始しても3Dで視聴することができなかった。
一方、立体映像表示装置がメッセージを表示する場合には、メッセージ表示中も番組本編が放送されている。したがって、メッセージが表示されている間は映像よりも通知されるメッセージの方にユーザの意識が移ってしまい、その間に番組本編を見逃す恐れがあった。また、ユーザが3Dメガネを装着している途中にも番組が放送されているので、3Dメガネの装着途中では3D映像を見逃してしまう恐れがあった。
また、3D映像を再生する際にも最初から3Dで観たい場合は、3Dメガネをかけた状態で再生開始操作をする必要がある。この場合、3Dメガネをかけた状態であるため、3Dメガネをかけてから3D映像が表示されるまでの間はモニタ上に片フィールドの部分しか表示されず、操作するために表示されるユーザインターフェースが見づらくなるといった問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、3Dメガネの装着が遅れた場合でも、2次元映像から立体映像に切り替わった直後からの立体映像を視聴することができる映像表示装置および映像表示方法を提供することにある。
<第1実施形態>
図1に示すブロック図を参照して、本発明の第1実施形態に係る立体映像表示装置のブロック構成について説明する。
図1に示すように、立体映像表示装置は、アンテナ11、放送波受信部12、2D/3D放送識別子検出部13、録画制御部14、3Dメガネ15、装着検出センサ16、再生制御部17、記憶装置18、映像表示部19を備えている。
また、放送波受信部12は、符号化された映像ストリームを複合し、3D映像の場合は生のサイドバイサイド方式の左右の映像データを生成し、2D映像の場合にはその映像データを出力する。
3Dメガネ15は、ユーザが装着するものであり、映像表示部19上に表示された視差画像のうち右目用画像のみを透過する右目用透過部15Rと、映像表示部19上に表示された視差画像のうち左目用画像のみを透過する左目用透過部15Lとを有している。そして、ユーザが3Dメガネ15を装着した際に、右目用透過部15Rがユーザの右目の前に配置され、左目用透過部15Lがユーザの左目の前に配置されるように、右目用透過部15R及び左目用透過部15Lが配置されている。
なお、円偏光光は、反射されることによって、その回転方向が変化するため、映像表示部19内において、映像表示部19に表示された画像光が反射される場合には、その反射回数に応じて右目用透過部15R及び左目用透過部15Lが透過する円偏光光の回転方向を変化させる。つまりは、映像表示部19に表示され左目用ラインによる画像光がユーザの左目のみに到達し、映像表示部19に表示された右目用ラインによる画像光がユーザの右目のみに到達するように、右目用透過部15R及び左目用透過部15Lが選択される。
タイムシーケンシャル方式では、ディスプレイ上にフレーム毎にL(左眼映像)とR(右眼映像)を交互表示する。そして視聴者は、液晶シャッタメガネでフレームに同期して左右の映像を分離する。なお、液晶シャッタメガネのシャッター動作と表示フレームは赤外線通信等を利用して同期がとられる。
偏光方式では、偏光素子を映像表示部19(例えば、液晶ディスプレイ)上に位相差フィルムとして重ね合わせ、ライン(水平走査線)毎に直交する偏光でL(左眼映像)とR(右眼映像)を表示する。この偏光方向の異なるラインの映像を偏光メガネでライン毎に分離して立体映像を得る。
なお、装着検出センサ16は、カメラで撮影した映像を解析することにより、ユーザがメガネを装着しているか否かを判定するようにしてもよい。また、装着検出センサ16は、ユーザの側頭部がマイクロスイッチの突起部を押し下げることにより、ユーザがメガネを装着しているか否かを判定するようにしてもよい。また、装着検出センサ16は、ユーザの側頭部が周囲の光を遮ることを検出することにより、ユーザがメガネを装着しているか否かを判定するようにしてもよい。
再生制御部17は、2D/3D放送識別子検出部13からの識別子の検出結果と、装着検出センサ16からの3Dメガネ15の検出結果とに基づいて、映像データおよび音声データを記憶装置18から読み出して再生または再生停止するという制御を行う。
また、再生制御部17は、記憶装置18から読み出したデコードされたサイドバイサイド方式の左右の映像データからラインバイライン方式の3D映像を生成して映像表示部19に出力し、3D映像を表示させる。
さらに、再生制御部17は、ライブ試聴として、放送波受信部12から出力されるデコードされたサイドバイサイド方式の左右の映像データからラインバイライン方式の3D映像を生成して映像表示部19に出力し、3D映像を表示させる。
映像表示部19は、例えば液晶ディスプレイを有し、液晶ディスプレイ上に位相差フィルムとして重ね合わせ、ライン(水平走査線)毎に直交する偏光でL(左眼映像)とR(右眼映像)を表示する。
なお、録画制御部14および再生制御部17によるそれぞれの制御処理は役割を分けて便宜的に表現したものであり、CPUとメモリを有する制御部(図示しない)で行ってもよい。
まず、ステップS10では、制御部は、2D/3D放送識別子検出部13に、放送波受信部12から出力される伝送データの映像ストリームに3d放送識別子として3Dフラグがあるか否かを検出させ、その検出結果を取得する。そして、制御部は、3Dフラグがない状態(2D)から3Dフラグがある状態(3D)に切り替わったか否かを判断する。3Dフラグがない状態から3Dフラグがある状態に切り替わった場合にはステップS20に進む。
3Dメガネ15を装着している場合、ステップS25では、制御部は、放送波受信部12から出力されるデコードされたサイドバイサイド方式の左右の映像データからラインバイライン方式の3D映像を生成して映像表示部19に出力するという再生動作を継続し、ステップS20に戻る。
ここで、ライブ試聴中である場合にはステップS35に進む。一方、ライブ試聴中ではない場合にはステップS40に進む。
次いで、ステップS40では、制御部は、再生制御部17に対して、記憶装置18からの映像の再生処理を一時停止し、一時停止時点でのフレーム映像を静止画として映像表示部18に出力するように制御する。なお、このとき録画制御部14による記憶装置18への録画は継続されている。
このとき、制御部は、映像データに付加されているタイムスタンプデータを停止位置情報としてメモリに記憶する。
次いで、ユーザが3Dメガネ15を装着している場合、ステップS50では、制御部は、メモリに停止位置情報として記憶してあったタイムスタンプデータを読み出し、この停止位置から再生を開始するように再生制御部17を制御する。
この結果、再生制御部17は、記憶装置18から出力される左右の映像データからラインバイライン方式の3D映像を生成して映像表示部19に出力するので、2D映像から3D映像に切り替わった位置(停止位置)から再生を開始することができる。
なお、3Dメガネが装着されている場合に、3D番組から2D番組に切り替わるタイミングで再生一時停止するように制御する。
これにより、3Dメガネの装着が遅れた場合でも、3D番組に切り替わる際の最初の3D映像部分を見逃すことなく視聴することができる。この場合、3D放送に切り替わる際に、慌てて3Dメガネを装着する必要がなくなる。また、従来のような巻き戻しといった手間をかけずに、3D番組の最初から3Dメガネを装着して視聴することができるようになる。
また、従来のように、2Dから3D放送に切り替わるタイミングを事前に3Dメガネの装着を促すメッセージを通知しなくとも、3D番組に切り替わる際の最初の3D映像部分を見逃すことなく視聴することができる。この場合、3Dメガネの装着を促すメッセージを表示しないので、映像から注意を逸らしてしまうことがなくなる。
本発明の第2実施形態に係る立体映像表示装置のブロック構成は、第1実施形態において用いた図1に示すブロック構成と同様であるのでその説明を省略する。
図3に示すフローチャートを参照して、本発明の第2実施形態に係る立体映像表示装置の制御動作について説明する。なお、図3に示すステップにおいて図2に示すステップと同様の処理については、その説明を省略する。
まず、ステップS70では、制御部は、タイマを起動する。
次いで、ステップS75では、制御部は、タイマを起動してから1分間が経過したか否かを判断する。ここで、1分間が経過していない場合には、ステップS45に進み、上述したようにユーザが3Dメガネを装着するのを待つ。一方、1分間が経過した場合にはステップS80に進む。
ここで、3D放送がある場合にはステップS85に進む。一方、3D放送がない場合には処理を終了する。
次いで、ユーザが3Dメガネを装着していない場合に3D放送があるときには、ステップS85では、制御部は、再生制御部17に対して、3D映像から2D映像へ変換するように制御する。すなわち、再生制御部17は、サイドバイサイド方式の左目用の映像データと右目用の映像データとをラインバイライン方式の映像データに変換する処理を停止し、サイドバイサイド方式の左目用の映像データと右目用の映像データとから何れか一方の映像データを選択し、選択された一方の映像データのそれぞれのラインデータを2度読み出しして2D映像データを生成し、この2D映像データを映像表示部19に出力する。
この結果、3D映像から2D映像に変換された後の2D映像が映像表示部19に表示されるので、3Dメガネを装着していないユーザにも映像を視認することができる。
図1に示す再生制御部17に、3D番組に切り替わった箇所(3D番組の先頭)に戻ることを示す3D再生スイッチ(図示しない)を接続しておき、3Dメガネを装着したユーザが、3D再生スイッチを押し下げた場合、これに応じて再生制御部17が記憶装置18に記憶してある3D番組の先頭位置(タイムスタンプ)から左右の映像データの読み出しを開始し、左右の映像データからラインバイライン方式の3D映像を生成して映像表示部19に出力することができ、3D映像を楽しむことができる。
この場合、受信した映像データ自体は順次に記憶装置18に一時停止せずに記憶される。ユーザが3Dメガネを装着した後に、3D再生スイッチを1回押す操作で3D番組の先頭に戻って3D映像を再生することができる。
録画制御部14が、3D番組に切り替わる箇所をチャプターに設定し、記憶装置18に映像データとチャプターとを書き込むように制御してもよい。なお、チャプターとは、映像のシーンや場面ごとにあらかじめ「区切れ」を入れておくものであり、シーンや場面ごとにジャンプする再生を可能にするための映像の「もくじ」である。
3Dメガネを装着したユーザが、上述した3D再生スイッチを押し下げた場合、これに応じて再生制御部17が記憶装置18に記憶してある3D番組のチャプターから左右の映像データの読み出しを開始し、左右の映像データからラインバイライン方式の3D映像を生成して映像表示部19に出力することができ、3D映像を楽しむことができる。
本発明の実施形態では、2D番組から3D番組に切り替わった場合に、3Dメガネの装着が遅れたときの制御手法について説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、例えば、5.1chのサラウンドヘツドホンの装着が遅れたときの制御手法にも応用することができる。
<応用例2>
本発明の実施形態では、ユーザに3Dメガネを装着させて3D番組を視聴するときの制御手法について説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、例えば、裸眼立体視方式の立体映像表示装置にも応用することができる。
12 放送波受信部
13 2D/3D放送識別子検出部
14 録画制御部
15 3Dメガネ
16 装着検出センサ
17 再生制御部
18 記憶装置
19 映像表示部
Claims (6)
- 立体映像を表示する映像表示装置であって、
視聴中の映像が立体映像であるか否かを判定する映像判定手段と、
ユーザが立体メガネを装着しているか否かを判定する装着判定手段と、
立体映像を記録する記録装置と、
2次元映像から立体映像に切り替わった場合に、立体メガネの装着がないときには、立体映像の再生を一時停止し、該一時停止した停止位置を記憶し、立体メガネの装着が検出されたときに、前記記録装置から読み出した立体映像の再生を再開するように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする映像表示装置。 - 立体映像を表示する映像表示装置であって、
視聴中の映像が立体映像であるか否かを判定する映像判定手段と、
ユーザが立体メガネを装着しているか否かを判定する装着判定手段と、
2次元映像から立体映像に切り替わった場合に、立体メガネの装着がないときには、立体映像の再生を一時停止し、立体メガネの装着が検出されたときに立体映像の再生を再開するように制御する制御手段と、
立体映像を記録する記録装置と、を備え、
前記制御手段は、
視聴中の立体映像を記憶するように制御することを特徴とする映像表示装置。 - 前記制御手段は、
視聴中の映像が2次元映像から立体映像に切り替わった直後からの立体映像を記憶するように制御することを特徴とする請求項2記載の映像表示装置。 - 前記制御手段は、
立体映像の再生を一時停止してから所定時間経過した後に、立体メガネの装着が検出されないときは、立体映像から2次元映像に変換して表示するように制御することを特徴とする請求項1記載の映像表示装置。 - 前記制御手段は、
立体映像の再生を一時停止してから所定時間経過した後に、立体メガネの装着が検出されたときは、立体映像を表示するように制御することを特徴とする請求項1記載の映像表示装置。 - 立体映像を表示する映像表示方法であって、
視聴中の映像が立体映像であるか否かを判定する映像判定ステップと、
ユーザが立体メガネを装着しているか否かを判定する装着判定ステップと、
立体映像を記録装置に記録するステップと、
2次元映像から立体映像に切り替わった場合に、立体メガネの装着がないときには、立体映像の再生を一時停止し、該一時停止した停止位置を記憶し、立体メガネの装着が検出されたときに、前記記録装置から読み出した立体映像の再生を再開するように制御する制御ステップと、を有することを特徴とする映像表示方法。
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