JP5679016B2 - プロジェクターおよびプロジェクターの制御方法 - Google Patents
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Description
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.変形例:
図1は、本発明の一実施例としてのプロジェクタを示す説明図である。このプロジェクタ100は、画像信号に従って画像を表す投写光を投写して、スクリーンSC等の投写面上に画像を表示する画像表示装置である。このプロジェクタ100は、表示制御部200と、光源300と、液晶ライトバルブ310と、投写光学系320と、撮像部400と、を備えている。
図5は、調整用画像の別の実施例を示す説明図である。図3(A)に示す調整用画像AIとの差違は、2点ある。第1の差違は、調整用画像AI2の調整用パターンAP2が、白色の背景領域(ハッチングを付していない領域)と、背景領域の中の所定の位置に配置された複数のマーカMKと、を表している点である。本実施例では、マーカMKは黒色で塗りつぶされた円である。図5の実施例では、9つのマーカMKが3*3のマトリックス状に配置されている。この調整用パターンAP2は、予め決定されている。第2の差違は、調整用画像AI2が、指標値領域IAと棒グラフBGとの代わりに、第1位置表示部DI1と、第2位置表示部DI2とを、表している点である。第1位置表示部DI1は、プロジェクタを基準とする投写面の位置を示している。第2位置表示部DI2は、プロジェクタを基準とする投写光の焦点の位置を示している。なお、第2実施例の調整用パターンAP2を利用するプロジェクタの構成は、図1に示すプロジェクタ100と同じである。また、第2実施例では、表示制御部200は、図2に示す手順に従って、アシスト処理を実行する。ただし、第2実施例では、ステップS110とステップS140とのそれぞれの処理が、第1実施例と異なっている。他のステップの処理は、第1実施例と同じである。
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上述の各実施例では、投写光の焦点の合焦状態の特定に、所定のパターンを表すパターン部分(例えば、図3の調整用パターンAPや図5の調整用パターンAP2)を含む調整用画像が利用されるので、任意の画像が利用される場合と比べて、焦点の合焦状態の特定の精度を高めることができる。そして、画像を投写(表示)するための焦点の調整に、実際に投写された画像が利用されるので、適切な焦点調整が可能である。
図3に示す実施例において、投写光の焦点の合焦状態を表す指標値としては、高周波強度を表す値に限らず、画像データにおける焦点の合焦状態を表すとともに焦点の移動によって変動する種々の値を採用可能である。ここで、投写光の焦点が投写面に合ったときに、極大、あるいは、極小となる値を採用することが好ましい。
上述の各実施例において、投写光の焦点の合焦状態を表す指標値の表示形態としては、数字や棒グラフに限らず、視覚的に認識可能な任意の形態を採用可能である。例えば、指標値に応じて形状が変化する記号を採用してもよい。また、図3(A)に示す調整用画像AIにおいて、指標値領域IAと棒グラフBGとのいずれか一方を省略してもよい。
上述の各実施例において、第1位置(投写面の位置)と第2位置(焦点の位置)との間の距離の表示形態としては、図5に示すように2つの位置表示部DI1、DI2の間の距離を利用する形態に限らず、視覚的に認識可能な任意の形態を採用可能である。例えば、距離を表す数字や棒グラフを採用してもよい。
上述の各実施例において、第1位置(投写面の位置)と第2位置(焦点の位置)とのいずれがプロジェクタに近いかを表す形態としては、図5に示すように2つの位置表示部DI1、DI2の間の位置関係を利用する形態に限らず、視覚的に認識可能な任意の形態を採用可能である。例えば、近い方に応じて形状が変化する記号を採用してもよい。
上述の各実施例において、アシスト処理の開始条件としては、ユーザが焦点調整部(例えば、図1のフォーカスリング322)を操作したことに限らず、任意の条件を採用可能である。例えば、プロジェクタ100の電源が投入されたことや、プロジェクタ100に設けられた図示しないアシストボタンが押下されたこと、等を採用してもよい。
上述の各実施例において、焦点調整部としては、フォーカスリング322(図1)に限らず、ユーザの操作に従って投写光の焦点を移動させる種々の装置を採用可能である。例えば、焦点調整部が、モータと、ユーザにモータを操作させるための操作部(例えば、ボタン)と、を含んでも良い。そして、モータが、ユーザの操作に従って、投写光学系320(図1)内のレンズの配置を変化させてもよい。
上述の各実施例において、プロジェクタの構成としては、図1に示す構成に限らず、種々の構成を採用可能である。例えば、光源からの光を、画像を表す投写光に変調する変調部としては、液晶ライトバルブに限らず、種々の装置を採用可能である。例えば、DMD(Digital Micromirror Device,TI(Texas Instruments)社の商標)を採用してもよい。また、撮像部400の光軸が、投写光学系320の光軸と平行でなくてもよい。この場合も、図6に示す実施例と同様に、撮影された画像内における特定のパターン(例えばマーカMK)の位置は、投写面の位置に応じて変化する。従って、フォーカス状態特定部250は、図6に示す実施例と同様に、投写面の位置を特定できる。
上述の各実施例において、プロジェクタが、合焦状態を表示する表示装置を備えてもよい。図8は、そのようなプロジェクタ100Aを示す説明図である。図1に示すプロジェクタ100との差違は、表示装置500が追加されている点だけである。他の構成は、図1のプロジェクタ100と同じである。プロジェクタ100Aは、図2の手順に従って、アシスト処理を実行する。図8には、プロジェクタ100Aが、図5に示す調整用画像AI2を投写する様子が示されている。投写された画像PI2には、調整用パターンAP2と、位置表示部DI1、DI2が表されている。さらに、プロジェクタ100Aの筐体の所定の位置(表示装置500の近傍)には、第1位置表示部DI1xが記され、表示装置500には、第2位置表示部DI2xが表示されている。図2のステップS110では、状態表示部255(図1)は、第2位置表示部DI2xを表示装置500に表示させる。ここで、状態表示部255は、2つの位置表示部DI1x、DI2xの間の位置関係が、2つの位置表示部DI1、DI2の間の位置関係と同じとなるように、表示装置500に表示される第2位置表示部DI2xの位置を更新する。このように、状態表示部255は、表示装置500に、合焦状態を表示させる。ユーザは、表示装置500による表示を観察することによって、現在の合焦状態を確認することができる。その結果、投写された画像がぼやけている場合(投写光の焦点が投写面に合っていない場合)であっても、ユーザは、容易に焦点を調整することができる。
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図1に示す調整用画像投写部260の機能を、プログラムを実行するコンピュータによって実現してもよい。
200…表示制御部
210…入力映像処理部
220…映像選択部
230…出力映像処理部
240…取得画像処理部
250…フォーカス状態特定部
260…調整用画像投写部
300…光源
310…液晶ライトバルブ
320…投写光学系
320X…光軸
322…フォーカスリング
324…検出部
400…撮像部
410…CCDセンサ
420…撮影光学系
420X…光軸
SC、SC_A、SC_B…スクリーン
IA…指標値領域
BG…棒グラフ
AI、AI2…調整用画像
MK、MK1、MK2…マーカ
AP、AP2…調整用パターン
DI1…第1位置表示部
DI2…第2位置表示部
Claims (6)
- 画像を表す投写光を投写面に投写するプロジェクターであって、
ユーザーの操作に従って前記投写光の焦点を移動させる焦点調整部と、
前記投写光によって所定のパターンを表す部分を含む調整用画像を投写する調整用画像投写部と、
前記調整用画像が投写された状態の前記投写面を撮像して画像データを生成する撮像部と、
前記画像データを解析することによって、前記投写面における前記焦点の合焦状態を特定する特定部と、
前記特定された前記合焦状態を表示する状態表示部と、
を備え、
前記調整用画像は、前記特定された前記合焦状態を表す棒グラフと、前記所定のパターンを表す部分とを含み、
前記特定部が行う画像データの解析は、前記画像データの輝度を空間周波数で分解し、所定の閾値よりも高い空間周波数成分の強度の積算値である高周波強度を算出することを含み、
前記特定部は、前記投写面に焦点があっている場合における前記高周波強度を基準値とし、
前記焦点の移動によって変動した前記高周波強度の、前記基準値に対する割合を指標値とし、
前記棒グラフは、前記指標値を示す、
プロジェクター。 - 請求項1に記載のプロジェクターであって、
前記状態表示部は、前記指標値を表示し、
前記撮像部は、前記撮像を繰り返し、
前記特定部は、前記繰り返される撮像のそれぞれに応じて前記指標値を算出し、
前記状態表示部は、前記算出された前記指標値に応じて、前記表示される指標値を繰り返し更新する、
プロジェクター。 - 請求項1または請求項2に記載のプロジェクターであって、
前記調整用画像投写部は、ユーザーによって前記焦点調整部が操作されたことに応じて、前記調整用画像を投写する、
プロジェクター。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
前記所定のパターンは、交互に配置された互いに所定の色成分の強度の異なる第1領域と第2領域とを含む、
プロジェクター。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、さらに、
表示装置を含み、
前記状態表示部は、前記表示装置に、前記合焦状態を表示させる、
プロジェクター。 - 画像を表す投写光を投写面に投写するとともに、ユーザーの操作に従って前記投写光の焦点を移動させる焦点調整部を含むプロジェクターの制御方法であって、
前記投写光によって所定のパターンを表す部分を含む調整用画像を投写する工程と、
前記調整用画像が投写された状態の前記投写面を撮像して画像データを生成する工程と、
前記画像データを解析することによって、前記投写面における前記焦点の合焦状態を特定する工程と、
前記特定された前記合焦状態を表示する工程と、
を備え、
前記調整用画像は、前記特定された前記合焦状態を表す棒グラフと、前記所定のパターンを表す部分とを含み、
前記合焦状態を特定する工程は、
前記画像データの輝度を空間周波数で分解し、所定の閾値よりも高い空間周波数成分の強度の積算値である高周波強度を算出する工程と、
前記投写面に焦点があっている場合における前記高周波強度を基準値とする工程と、
前記焦点の移動によって変動した前記高周波強度の、前記基準値に対する割合を指標値とする工程と、
を含み、
前記棒グラフは、前記指標値を示す、
方法。
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