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JP5669616B2 - 撮像装置、画像生成方法、及び、画像生成プログラム - Google Patents

撮像装置、画像生成方法、及び、画像生成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、異なる露光条件で撮像した複数枚の画像を合成して、原画像より広いダイナミックレンジの画像を生成する技術に関する。
従来から、デジタルスチルカメラに代表される撮像装置の分野では、異なる露光条件で撮像した複数枚の画像(以降、原画像と記す。)を合成して、原画像より広ダイナミックレンジの画像(以降、合成画像と記す。)を生成する技術が知られている。
ダイナミックレンジ拡大(DR拡大)、ハイダイナミックレンジ(HDR)、又はワイドダイナミックレンジ(WDR)などと呼ばれるこれらの技術(以降、HDR技術と記す。)を用いることにより、原画像のダイナミックレンジではいわゆる黒つぶれや白トビと呼ばれる現象が生じる被写体を良好に観察することができる。
被写体のダイナミックレンジの大きさは、原画像のヒストグラムの低階調側や高階調側の飽和度合いや平均輝度などの指標から判断し得る。このため、HDR技術の適用に当たり、被写体に合わせて必要なダイナミックレンジを確保するために、適切な露光時間比や合成枚数(原画像の枚数)を決定する技術が、従来から提案されている。
例えば、特許文献1では、予備撮影により得られた撮影画像から被写体の輝度値を測定し、その輝度値に基づいて撮影回数及び露光条件を決定する技術が開示されている。
特開2004−7298号公報
ところで、HDR技術により生成された合成画像の画質を評価する主要なパラメータの一つとして、合成画像の階調数(以降、合成後階調数と記す)が挙げられる。黒つぶれや白トビが抑制された全体的に良好な合成画像を生成するためには、被写体のダイナミックレンジが大きいほど、大きな階調数が必要となる。例えば、原画像の階調数(以降、原画像階調数)が8bitで白トビが生じている場合であっても、合成後階調数を12bit、14bit、16bitと大きくするにつれて、白トビが抑制されて、全体的に良好な合成画像となる傾向がある。
合成後階調数は、合成に用いる原画像の枚数(以降、合成枚数と記す。)と原画像間の露光時間比とによって定まり、合成枚数と露光時間比の組み合わせ(以降、撮影モードと記す。)が様々であっても、同じ合成後階調数を持つ合成画像が生成されうる。
例えば、光量とISO感度が固定された状態で露光時間が2倍だけ異なる原画像を合成することで合成後階調数が原画像階調数に対してNbit増加する合成方法を用いて、16bitの階調数が必要な被写体の合成画像を12bitの階調数の原画像から生成する場合について考える。この場合、合成画像は、露光時間比が16倍(2倍)の2枚の原画像を合成して生成することも、露光時間比が4倍(2倍)の3枚の原画像を合成して生成することも、又は、露光時間比が2倍(2倍)の5枚の原画像を合成して生成することも可能である。即ち、HDR技術を用いて特定の階調数の原画像から特定の階調数の合成画像を生成する場合、露光時間比を大きくするほど合成枚数が少なくなり、露光時間比を小さくするほど合成枚数が多くなる。
合成枚数を少なくして露光時間比を大きくしすぎると、合成画像に原画像のノイズが残ってしまうことがある。また、各原画像が担当する階調範囲に他の原画像が担当する階調範囲との重複部分を設けることが困難となるため、合成画像が不自然な画像になり易い。
このため、同じ階調数の合成画像であっても、露光時間比が小さいほど画質が高くなる傾向がある。一方で、露光時間比を小さくして合成枚数を多くするほど、合成に要する処理時間が長くなるため、高速な画像生成が困難となる。このため、同じ階調数の合成画像であっても、露光時間比が大きいほど、撮像から表示までのタイムラグが小さくなり、より高速な画像表示が可能となる。
このように、HDR技術による合成画像では、画質と処理時間にはトレードオフの関係があり、画質を評価する主要なパラメータである合成後階調数が同じ合成画像であっても、異なる撮影モードで生成された合成画像間では、画質に差異が生じ得る。つまり、HDR技術では、合成画像の生成に際して、画質と処理時間のバランスは任意に設定され得る。
一方で、HDR技術によるダイナミックレンジの拡大は、画質の良好な画像を得ることを第一義的な目的とするものである。このことから、従来から、HDR技術による合成画像には一定水準以上の画質が当然に要求されている。
このような制約により、HDR技術を適用した従来の撮像装置は、合成枚数を一定水準以上の良好な画質が得られる枚数に固定したものがほとんどである。また、特許文献1では合成枚数を可変とする撮像装置が開示されているが、特許文献1に開示される撮像装置は、被写体に応じて良好な画質を得るために合成枚数を可変している。このため、特許文献1に開示される撮像装置では、合成枚数を可変とする範囲は、実質的に一定水準以上の良好な画質が得られる範囲に限定されている。つまり、従来の撮像装置では、画質の制限により画質と処理時間のバランスを自由に設定することができない。
しかしながら、撮像装置が利用されるさまざまな場面(利用シーンと記す。)を想定すると、実際には、要求される画質は常に一定ではなく、画質が優先される場面(以降、画質重視シーンと記す。)もあれば、画質に対して処理時間が優先される場面(以降、速度重視シーンと記す。)もある。
例えば、HDR技術の適用が有効な、電気基板などの白トビが生じやすい被写体を観察する場合を例として説明する。この場合、被写体の静止画像を記録する場面や画像から測定データを取得する場面などは、画質や画質に依存する測定精度が重視されるため、画質重視シーンである。一方、同じく電気基板などの被写体を観察する場合であっても、ピント合わせや観察位置の変更などの調整作業やスクリーニング作業などの期間中は、ユーザの操作に対して遅延なく画像が表示される必要がある。このため、画質を多少犠牲にしても高速な表示が要求されるため、速度重視シーンである。
このように、撮像装置には利用シーンに応じて画質と処理時間のバランスを適切に設定する機能が求められてもいる。
以上のような実情を踏まえ、本発明では、利用シーンに応じて画質と処理時間のバランスを適切に設定する技術を提供することを課題とする。
本発明の第1の態様は、標本を異なる露光条件で撮像した複数枚の原画像を合成して合成画像を生成する撮像装置であって、合成画像の画質と合成画像の生成に要する処理時間とのバランスの設定が入力される設定入力手段と、設定入力手段に入力されたバランスの設定に基づいて、原画像を合成する合成枚数と原画像の露光条件とからなる撮影モードを決定する撮影モード決定手段と、撮影モード決定手段により決定された露光条件の各々で標本を撮像して、撮影モード決定手段により決定された合成枚数の原画像を生成する撮像手段と、を含み、撮影モード決定手段は、少なくとも、合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視モードと、合成画像の処理時間よりも画質を優先した画質重視モードと、から撮影モードを決定する撮像装置を提供する。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の撮像装置において、撮影モード決定手段は、速度重視モードと、画質重視モードとに加えて、速度重視モードよりも画質を重視し且つ画質重視モードより処理時間を重視する少なくとも1つの中間モードと、から撮影モードを決定する撮像装置を提供する。
本発明の第3の態様は、第1の態様または第2の態様に記載の撮像装置において、さらに、撮像手段により生成された原画像を記録する記録部と、撮像手段により生成された合成枚数の原画像を合成する画像合成部と、を含み、撮像手段は、撮影モード決定手段により決定された撮影モードの露光条件を切り換えて、合成枚数の原画像を連続して生成し、画像合成部は、撮像手段により生成された原画像が記録される毎に、記録された当該原画像を合成する撮像装置を提供する。
本発明の第4の態様は、標本を異なる露光条件で撮像した複数枚の原画像を合成して合成画像を生成する撮像装置であって、撮像装置の利用シーンを判定するシーン判定手段と、シーン判定手段により判定された利用シーンに基づいて、原画像を合成する合成枚数と原画像の露光条件とからなる撮影モードを決定する撮影モード決定手段と、撮影モード決定手段により決定された露光条件の各々で標本を撮像して、撮影モード決定手段により決定された合成枚数の原画像を生成する撮像手段と、前記撮像装置を操作するための操作部と、をを含み、撮影モード決定手段は、少なくとも、合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視モードと、合成画像の処理時間よりも画質を優先した画質重視モードと、から撮影モードを決定し、前記シーン判定手段は、前記操作部に対する操作量により利用シーンを判定する撮像装置を提供する。
本発明の第の態様は、第の態様に記載の撮像装置において、操作量が予め定められた閾値よりも大きいとき、シーン判定手段は、利用シーンを合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視シーンと判定し、撮影モード決定手段は、撮影モードを速度重視モードに決定し、操作量が予め定められた閾値以下のとき、シーン判定手段は、利用シーンを合成画像の処理時間よりも画質を優先した画質重視シーンと判定し、撮影モード決定手段は、撮影モードを画質重視モードに決定する撮像装置を提供する。
本発明の第の態様は、標本を異なる露光条件で撮像した複数枚の原画像を合成して合成画像を生成する撮像装置であって、撮像装置の利用シーンを判定するシーン判定手段と、シーン判定手段により判定された利用シーンに基づいて、原画像を合成する合成枚数と原画像の露光条件とからなる撮影モードを決定する撮影モード決定手段と、撮影モード決定手段により決定された露光条件の各々で標本を撮像して、撮影モード決定手段により決定された合成枚数の原画像を生成する撮像手段と、合成画像を表示する表示部を含み、撮影モード決定手段は、少なくとも、合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視モードと、合成画像の処理時間よりも画質を優先した画質重視モードと、から撮影モードを決定し、シーン判定手段は、合成画像を表示部に表示可能な階調に変換するための描画パラメータの変化量により利用シーンを判定する撮像装置を提供する。
本発明の第の態様は、第の態様に記載の撮像装置において、変化量が予め定められた閾値よりも大きいとき、シーン判定手段は、利用シーンを合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視シーンと判定し、撮影モード決定手段は、撮影モードを速度重視モードに決定し、変化量が予め定められた閾値以下のとき、シーン判定手段は、利用シーンを合成画像の処理時間よりも画質を優先した画質重視シーンと判定し、撮影モード決定手段は、撮影モードを画質重視モードに決定する撮像装置を提供する。
本発明の第の態様は、標本を異なる露光条件で撮像した複数枚の原画像を合成して合成画像を生成する撮像装置であって、撮像装置の利用シーンを判定するシーン判定手段と、シーン判定手段により判定された利用シーンに基づいて、原画像を合成する合成枚数と原画像の露光条件とからなる撮影モードを決定する撮影モード決定手段と、撮影モード決定手段により決定された露光条件の各々で標本を撮像して、撮影モード決定手段により決定された合成枚数の原画像を生成する撮像手段と、含み、撮影モード決定手段は、少なくとも、合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視モードと、合成画像の処理時間よりも画質を優先した画質重視モードと、から撮影モードを決定し、さらに、撮像装置は、合成画像を利用する複数の機能を備え、シーン判定手段は、撮像装置が実行している合成画像を利用する機能により利用シーンを判断する撮像装置を提供する。
本発明の第の態様は、標本を異なる露光条件で撮像した複数枚の原画像を合成して合成画像を生成する画像生成方法であって、合成画像の画質と合成画像の生成に要する処理時間とのバランスの設定を取得する取得工程と、取得工程で取得された設定に基づいて、原画像を合成する合成枚数と原画像の露光条件とからなる撮影モードを決定する決定工程と、決定工程により決定された露光条件の各々で標本を撮像して、決定工程により決定された合成枚数の原画像を生成する撮像工程と、を含み、決定工程は、少なくとも、合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視モードと、合成画像の処理時間よりも画質を優先した画質重視モードと、から撮影モードを決定する画像生成方法を提供する。
本発明の第10の態様は、標本を異なる露光条件で撮像した複数枚の原画像を合成して合成画像を生成する撮像装置で動作する画像生成プログラムであって、合成画像の画質と合成画像の生成に要する処理時間とのバランスの設定を取得する取得手順と、取得手順で取得された設定に基づいて、原画像を合成する合成枚数と原画像の露光条件とからなる撮影モードを決定する決定手順と、決定手順により決定された露光条件の各々で標本を撮像することにより生成された合成枚数の原画像を合成する合成手順と、をコンピュータに実行させ、決定手順は、少なくとも、合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視モードと、合成画像の処理時間よりも画質を優先した画質重視モードと、から撮影モードを決定する手順である画像生成プログラムを提供する。
本発明によれば、利用シーンに応じて画質と処理時間のバランスを適切に設定する技術を提供することができる。
HDR技術により原画像から生成される合成画像の撮影モードと画質の関係について説明するための図である。 画像重視シーンと速度重視シーンで求められる撮影モードの範囲の違いについて説明するための図である。 露光時間比と画質の関係について説明するための図である。 露光時間比一定の条件下での合成画像の階調数と合成枚数の関係を説明するための図である。 実施例1に係る撮像装置の構成を例示する図である。 実施例1に係る撮像装置の表示部に表示されるGUI画面を例示する図である。 実施例1に係る撮像装置によるHDR技術を用いた合成画像生成処理のフローチャートである。 実施例1に係る撮像装置で設定される撮影モードについて例示する図である。 撮像手段での露光条件の切り換わりを説明するための図である。 実施例1に係る撮像装置で実施される画像合成処理について説明するための図である。 実施例1に係る撮像装置の構成の変形例を例示する図である。 実施例2に係る撮像装置の構成を例示する図である。 実施例2に係る撮像装置によるHDR技術を用いた合成画像生成処理のフローチャートである。 実施例3に係る撮像装置の構成を例示する図である。 実施例3に係る撮像装置によるHDR技術を用いた合成画像生成処理のフローチャートである。
まず、HDR技術により生成される合成画像の画質と処理時間とのバランスについて、本発明と従来技術での調整可能な範囲の違いについて説明する。なお、以降では、合成画像とは、特に明示しない限り、HDR技術により生成される合成画像を指すものとする。
図1は、HDR技術により原画像から生成される合成画像の撮影モードと画質の関係について説明するための図である。図2は、画像重視シーンと速度重視シーンで求められる撮影モードの範囲の違いについて説明するための図である。図1及び図2では、横軸は合成画像の階調数(bit)を示し、縦軸は合成画像のフレームレート(fps)を示している。
図1では、基準フレームレート15fps、階調数10bitの原画像をHDR技術により合成する場合を例にして、画質の良好な合成画像が生成される撮影モードの範囲を縦縞領域VDで、画質の劣化した合成画像が生成される撮影モードの範囲を格子領域LDで示している。格子領域LDは、図1に例示されるように、高階調且つ高フレームレートの領域に形成される。なお、格子領域LDが図1に例示されるような形状となる理由については後述する。
従来技術に係る撮像装置では、一定水準以上の良好な画質が求められているため、画質の良好な合成画像が生成される縦縞領域VD内の撮影モードのみが利用される。例えば、合成枚数が少ない2枚の合成では、主に領域Aで示される撮影モードの範囲が、また、合成枚数が多い5枚から7枚の合成では、主に領域Bで示される撮影モードの範囲が利用される。
これに対して、本発明に係る撮像装置では、縦縞領域VDの撮影モードに加えて、画質の劣化した合成画像が生成される格子領域LDの撮影モードが、撮像装置の利用シーンに応じて利用される。
図2では、縦縞領域VDと格子領域LDに加えて、階調数14bitの被写体に対して画質重視シーンで適用されるべき撮影モードの範囲を画質重視モード領域QDで、速度重視シーンで適用されるべき撮影モードの範囲を速度重視モード領域SDで示している。なお、図2でも、図1と同様に、基準フレームレート15fps、階調数10bitの原画像をHDR技術により合成する場合が例示されている。
図2に例示されるように、一点鎖線により画定される画質重視モード領域QDは、縦縞領域VDと一致している。このため、従来技術に係る撮像装置では、画質重視シーンに対して適切な合成を実現することができる。
一方、点線により画定される速度重視モード領域SDは、高フレームレート領域のうち、被写体の階調数(14bit)以下の領域をすべて含んでいる。このため、速度重視モード領域SDは、画質重視モード領域QD(縦縞領域VD)と一部重複するが、画質重視モード領域QDと異なり画質が劣化する格子領域LDも含んでいる。速度重視シーンで最も望ましい撮影モードは、被写体の階調数に近い階調数を実現する条件であることが多く、格子領域LDに含まれる可能性が高い。このため、従来技術に係る撮像装置では、通常、速度重視シーンに対して適切な合成を実現することはできない。
これに対して、本発明に係る撮像装置では、縦縞領域VDに含まれる撮影モードにも格子領域LDに含まれる撮影モードにも対応している。このため、従来技術に係る撮像装置と異なり、画質重視シーンと速度重視シーンの両方に適切に対応することが可能である。即ち、本発明に係る撮像装置によれば、利用シーンに応じて、画質と処理時間のバランス、つまり、撮影モードを適切に設定することができる。
次に、格子領域LDが図1に例示されるような形状となる理由について、図3及び図4を参照しながら説明する。
図3は、露光時間比と画質の関係について説明するための図である。図4は、露光時間比一定の条件下での合成画像の階調数と合成枚数の関係を説明するための図である。図3及び図4では、横軸は合成画像の階調数(bit)を示し、縦軸は合成枚数を示している。なお、図3及び図4の合成枚数は、図1及び図2のフレームレートに対応するものであり、処理時間に関連する指標である。図3及び図4の合成枚数1枚は、図1及び図2の基準フレームレートに対応している。
図3では、画質が劣化しない撮影モードの代表として点A、点Cが例示され、画質が劣化する撮影モードの代表として点Bが例示されている。
まず、合成枚数が2枚の撮影モードを示す点A及び点Bについて比較する。点Aは、合成画像2枚で13bitの合成画像が生成される撮影モードを示していて、このとき、2枚の原画像の露光時間比は8倍となる(=2(13-10))。一方、点Bは、合成画像2枚で16bitの合成画像が生成される撮影モードを示していて、このとき、2枚の原画像の露光時間比は64倍となる(=2(16-10))。このように、合成枚数を固定した場合、合成画像の階調数を大きくするほど、露光時間比が大きくなる。
次に、合成画像の階調数が16bitの撮影モードを示す点B及び点Cについて比較する。点Bは、上述したように、合成画像2枚で16bitの合成画像が生成される撮影モードを示していて、2枚の原画像の露光時間比は64倍となる(=2(16-10))。一方、点Cは、合成画像7枚で16bitの合成画像が生成される撮影モードを示していて、このとき、7枚の原画像の露光時間比は2倍となる(=2(16-10)/(7-1))。このように、合成画像の階調数を固定した場合、合成枚数を少なくするほど、露光時間比が大きくなる。
一般に、露光時間比を過度に大きくすると画像合成の際に合成部分に無理が生じるため、露光時間比がある程度以上大きくなると画質が劣化してしまう。このため、点Aと点Bでは合成枚数は同じであるが、露光時間比が大きい点Bでのみ画質の劣化が生じる。また、点Bと点Cでは階調数は同じであるが、露光時間比が大きい点Bでのみ画質の劣化が生じる。
図4に例示される実線、破線は、それぞれ露光時間比2倍、4倍の撮影モードを示している。図3を参照しながら上述したように、階調数が大きいほど、または、合成枚数が少ないほど、露光時間比は大きくなる。このため、実線を境界として実線よりも高階調側(または低合成枚数側)の領域は、露光時間比が2倍より大きい撮影モードの領域であり、破線を境界として破線よりも高階調側(または低合成枚数側)の領域は、露光時間比が4倍より大きい撮影モードの領域である。
合成部分に無理が生じる露光時間比は、被写体やその他の条件によって変化するため、一概に特定できないが、露光時間比がある値以上となる撮影モードの領域は、図4に例示されるように、高階調且つ高フレームレート(低合成枚数)の領域に形成される。このため、画質が劣化する撮影モードの範囲を示す格子領域LDは、図1に例示されるような形状となる。
なお、経験論であるが、露光時間比が2倍から4倍程度では画質の劣化は生じにくいが、8倍では画質の劣化が生じることがある。このため、図1では、露光時間比4倍を画質が劣化する撮影モードと画質が劣化しない撮影モードの境界として例示している。ただし、画質が劣化する撮影モードと画質が劣化しない撮影モードの境界は、特にこの倍率に限定されない。縦縞領域VDと格子領域LDの境界は、さらに高い倍率の露光時間比により区切られても良い。
以下、利用シーンに応じて画質と処理時間のバランスを適切に設定することができる撮像装置、画像生成方法、及び画像生成プログラムの各実施例について、具体的に説明する。
図5は、本実施例に係る撮像装置の構成を例示する図である。図6は、本実施例に係る撮像装置の表示部に表示されるGUI画面を例示する図である。図7は、本実施例に係る撮像装置によるHDR技術を用いた合成画像生成処理のフローチャートである。図8は、本実施例に係る撮像装置で設定される撮影モードについて例示する図である。図9は、撮像手段での露光条件の切り換わりを説明するための図である。図10は、本実施例に係る撮像装置で実施される画像合成処理について説明するための図である。
図5に例示される撮像装置1は、標本を異なる露光条件で撮像した複数枚の原画像を合成して合成画像を生成する顕微鏡用撮像装置であり、画質と処理時間のバランスの設定が入力される設定入力手段を含むことにより、利用シーンに応じて合成画像の画質と処理時間のバランスを適切に設定することができる。なお、本実施例では、設定入力手段として、GUI画面が例示されている。また、露光条件は露光時間である。
撮像装置1は、標本11の光学像を形成する顕微鏡2と、顕微鏡2で形成された光学像を画像化する撮像手段である撮像装置本体20と、撮像装置本体20で生成された画像データ(原画像)をHDR技術により合成して画像データ(合成画像)を生成するコンピュータ30と、を含んでいる。
顕微鏡2は、蛍光観察を含む各種検鏡法を切替えて利用することのできる顕微鏡であり、検鏡法に応じて使用される、透過照明用の光源3、落射照明用の光源4、ハーフミラー15等を含んでいる。
顕微鏡2の透過照明光路3a上には、光源3から標本11に向かって順に、コレクタレンズ5、ミラー6、窓レンズ7、視野絞り(FS)8、開口絞り(AS)9、コンデンサレンズ10が配置されている。一方、落射照明光路4a上には、コレクタレンズや、図示しないAS及びFS、対物レンズ12に加え、ハーフミラー15(蛍光観察の場合は交換可能なキューブユニット)などが配置されている。また、観察光路S上には、標本11側から順に、対物レンズ12、ハーフミラー15、結像レンズ13、ポート14が配置されている。
照明光路や観察光路には、さらに、各種フィルタや偏光素子等の光学素子が配置されてもよい。また、対物レンズ12やハーフミラー15は、観察倍率や検鏡法に応じて切り替え可能に配置されている。
撮像装置本体20は、標本11からの光を電気信号に光電変換する撮像素子21と、撮像素子21の駆動を制御する撮像素子駆動部22と、撮像素子21から出力される電気信号を映像信号に変換する前置処理部23と、映像信号をデジタル画像信号データに変換するA/D変換部24と、信号処理部25と、バス26と、制御部27と、コンピュータ30と接続されたI/F部28と、を含んでいる。
コンピュータ30は、制御部31と、操作部32と、I/F部33と、表示部34と、記録部35と、HDR処理部40と、を含んでいる。さらに、HDR処理部40は、設定取得部41と、撮像条件抽出部42と、DR拡大部43と、パラメータ動的算出部44と、DR圧縮部45と、を含んでいる。
標本11を落射照明で観察する場合、標本11の原画像は、顕微鏡2と撮像装置本体20が以下のように動作することによりコンピュータ30に出力される。
まず、落射照明用の光源4から射出された照明光は、コンデンサレンズを通過して、図示しないFS、ASを介してハーフミラー15へ入射する。ハーフミラー15で反射された照明光は、対物レンズ12により標本11に照射される。
照明光が照射された標本11から、反射光が戻ってくる。反射光は、対物レンズ12を介して、ハーフミラー15へ入射する。この際、ハーフミラー15は標本11からの反射光を透過させるため、反射光は、結像レンズ13を介して、ポート14から撮像素子21に向けて射出される。
ポート14に接続された撮像装置本体20には、結像レンズ13により標本11の光学像が投影される位置に、CCDなどの撮像素子21が配置されている。撮像素子21は、撮像素子駆動部22からの駆動信号に基づいた露光時間で駆動され、その間入力される光(標本11の光学像)を光電変換し、前置処理部23へ電気信号を出力する。
電気信号が入力された前置処理部23は、撮像素子駆動部22からの制御パルスを受信し、電気信号をR(赤)、G(緑)、B(青)の各色の映像信号に変換してA/D変換部24へ出力する。A/D変換部24は、撮像素子駆動部22からのクロック信号に基づいて、映像信号をデジタル画像データに変換して出力する。
A/D変換部24から出力されたデジタル画像データは、信号処理部25により、色補正、階調補正などの信号処理が行われた後に、バス26、制御部27、I/F部28を介して、原画像としてコンピュータ30の記録部35へ出力される。
コンピュータ30では、操作部32を介して入力されたユーザから指示により、HDR技術による合成画像を生成するためのプログラムが起動されると、表示部34に、図6に例示されるGUI画面50が表示される。GUI画面50は、合成画像の画質と合成画像の生成に要する処理時間のバランスの設定が入力される設定入力手段であり、合成画像を表示する画像表示領域51と、HDR技術を用いた合成画像生成処理を開始させるボタン52と、合成画像の画質と処理時間のバランスを調整するスライダー53から構成されている。
図6では、スライダー53が中心にある状態が初期状態として表示されている。スライダー53を左側に移動させることで、処理時間を重視したバランスが設定されて、ボタン52押下後に、画質に対して処理時間を優先した合成画像生成処理が実行される。一方、スライダー53を右側に移動させることで、画質を重視したバランスが設定されて、ボタン52押下後に、処理時間に対して画質を優先した合成画像生成処理が実行される。
なお、GUI画面は、図6に例示される構成に限定されない。合成画像の画質と処理時間のバランスを調整するためのGUIコントロールは、スライダーに限定されず、GUI画面は、スライダー53の代わりに任意のGUIコントロールを含んで構成されてもよい。また、ボタン52は省略されてもよく、スライダー53の位置に変更により即座に変更後の位置に応じた設定で合成画像生成処理が実行されてもよい。
以下、図5から図10を参照しながら、本実施例に係る撮像装置1によるHDR技術を用いた合成画像生成処理について説明する。
図5に例示される撮像装置1では、HDR技術による合成画像を生成するためのプログラムが起動されると、コンピュータ30の表示部34に図6に例示されるGUI画面50が表示される。
ユーザが、スライダー53を移動させて利用シーンに応じた画質と処理時間のバランスを設定してボタン52を押下すると、撮像装置1では、図7に例示される合成画像生成処理が開始される。
合成画像生成処理は、図7に例示されるように、大きく分けて、撮像条件抽出処理P1と、撮像処理P2と、画像合成処理P3と、から構成されている。合成画像生成処理が開始されると、コンピュータ30で撮像条件抽出処理P1が開始される。
まず、制御部31の指示により、設定取得部41は、入力設定手段であるGUI画面50から入力された画質と処理時間のバランスの設定(撮影モード値)を取得して、撮像条件抽出部42へ出力する(ステップS101)。
次に、撮像条件抽出部42は、記録部35に記録された標本11の画像と設定取得部41で取得された設定(撮影モード値)に基づいて、撮影モードを含む撮像条件を計算により抽出して、記録部35に記録する(ステップS102)。撮像条件としては、例えば、標本11のダイナミックレンジを表現するために必要な合成画像の階調数、原画像の合成枚数、原画像の露光条件などが挙げられる。
撮像条件抽出部42は、合成画像に必要な階調数を、記録部35に記録された標本11の画像のヒストグラムなどを解析することにより算出する。なお、標本11の画像から合成画像に必要な階調数を算出する方法としては、既知のさまざまな従来技術を用いることができる。
また、撮像条件抽出部42は、原画像の合成枚数及び原画像の露光条件、つまり、撮影モードを、設定取得部41で取得された設定(撮影モード値)に基づいて決定する。
例えば、撮影モードは、合成画像に必要な階調数と撮像装置本体20により生成される原画像の階調数から定まる合成枚数と露光時間比の複数の組み合わせの中から、撮影モード値に基づいて決定されても良い。
撮像装置本体20によって生成される原画像の階調数が10bitであり、合成画像に必要な階調数が14bitである場合、撮影モードとしては、露光時間比16倍の原画像2枚の組み合わせ(速度重視モード)、露光時間比4倍の原画像3枚の組み合わせ(中間モード)、露光時間比2倍の原画像5枚の組み合わせ(画質重視モード)があり、それぞれ、図8の点E、点D、点Fで示される。
スライダー53が中心よりも左側に位置することにより設定取得部41で取得された設定が速度重視の撮影モード値であるとき、撮影モードは、合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視モード(点E)に決定されてもよい。また、スライダー53が中心よりも右側に位置することにより設定取得部41で取得された設定が画質重視の撮影モード値であるとき、撮影モードは、合成画像を生成する処理時間よりも画質を優先した画質重視モード(点F)に決定されてもよい。また、スライダー53が中心に位置することにより設定取得部41で取得された設定が速度重視と画質重視の間の撮影モード値であるとき、速度重視モードよりも画質を重視し且つ画質重視モードより処理時間を重視する中間モード(点D)に決定されてもよい。
また、撮影モードは、合成画像に必要な階調数と原画像の階調数から定まる合成枚数と露光時間比の複数の組み合わせ(例えば、点D、点E、点F)にその他の組み合わせ(例えば、点E’、点E’’、点F’)を加えた中から、撮影モード値に基づいて決定されても良い。
点Eで示される撮影モードでの画質が著しく劣化することが従来技術を用いて標本11の画像のヒストグラムから読取れる場合には、点Eの代わりにまたは加えて点E’で示される撮影モードを速度重視モードとしてもよい。これにより、階調数は低下するが、著しい画質の劣化を抑制しながら処理時間が維持された速度重視モードを選択することができる。また、点Fの代わりにまたは点Fに加えて点F’で示される撮影モードを画質重視モードとしてもよい。これにより、さらに画質を重視した画質重視モードを選択することができる。また、速度が極めて重視される場合には、合成枚数を1枚として、点Eの代わりに点E’’で示される撮影モードを速度重視モードとしてもよく、その上で1枚の原画像から画質を改善することができる既知の処理を実施してもよい。
即ち、撮像条件抽出部42は、GUI画面50に入力されて設定取得部41で取得された設定(撮影モード値)に基づいて撮影モードを決定する撮影モード決定手段であり、少なくとも、合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視モードと、合成画像の処理時間よりも画質を優先した画質重視モードと、から撮影モードを決定するように構成されている。より好ましくは、撮像条件抽出部42は、少なくとも、速度重視モードと、画質重視モードとに加えて、速度重視モードよりも画質を重視し且つ画質重視モードより処理時間を重視する少なくとも1つの中間モードと、から撮影モードを決定するように構成されている。なお、撮影モードは、合成枚数と強い相関を有している。
制御部31は、撮像条件が記録部35に記録されると、撮影モードを撮像装置本体20へ通知する。
撮影モードが通知された撮像装置本体20では、撮像処理P2が開始される。撮像装置本体20は、撮影モードに従って標本11を撮像する。つまり、撮像装置本体20は、撮像条件抽出部42により決定された露光条件の各々で標本11を撮像して、撮像条件抽出部42により決定された合成枚数の原画像を生成する(ステップS104、S105、S106、S107、S108)。
より詳細には、撮影モードに従って撮像素子駆動部22が露光時間(露光条件)を変更して(ステップS105)、撮像素子21が標本11を撮像して(ステップS106)、信号処理部25がデジタル画像データ(原画像)を生成して(ステップS107)、制御部27がI/F部28を介してコンピュータ30へ原画像を出力する(ステップS108)。撮像装置本体20では、これらの処理が合成枚数と同じ回数だけ繰り返される(ステップS104)。
ところで、通常のデジタルカメラなどの撮像手段は、特定の露光条件(Exp1)で繰り返し標本を撮像する場合には、図9(a)に例示されるように、画像を連続して生成することができる。しかしながら、複数の露光条件を切り換えて標本を撮像する場合には、フレーム期間終了毎に、コンピュータ30から指示を受けて露光条件が切り換えられるため、フレーム期間の間に通信等のための期間が生じてしまい、画像を連続して生成することができない。
これに対して、撮像装置1に含まれる撮像手段である撮像装置本体20は、フレーム期間終了毎にコンピュータ30から指示を受けることなく撮像装置本体20自体が切り換えタイミングを判断して露光条件を切り換えるため、フレーム期間の間に通信等のための期間が生じることはない。コンピュータ30から通知された撮影モードに2種類の露光条件(Exp1、Exp2)が含まれる場合であれば、図9(b)に例示されるように、露光条件が切り換えられる。また、5種類の露光条件(Exp1、Exp2、Exp3、Exp4、Exp5)が含まれる場合であれば、図9(c)に例示されるように、露光条件が切り換えられる。このため、撮像装置本体20は、撮影モードの露光条件を高速に切り換えて、合成枚数の原画像を連続して生成することができる。なお、生成された原画像は、随時コンピュータ30へ送信されて、記録部35に記録される。
撮像条件抽出処理P1を終了したコンピュータ30では、画像合成処理P3が開始される。記録部35に原画像が記録されると、HDR処理部40が原画像を合成する前の中間処理として初期化等を行い(ステップS110)、DR拡大部43が原画像を合成する(ステップS111)。これらの処理は合成枚数と同じ回数だけ繰り返されて(ステップS109)、合成された画像はHDR画像データとしてパラメータ動的算出部44へ出力される。
パラメータ動的算出部44は、HDR画像データから描画パラメータを算出して(ステップS112)、HDR画像データとともにDR圧縮部45へ出力する。描画パラメータは、HDR画像データから表示部34で表示できる階調数の合成画像を生成するために用いられるパラメータである。DR圧縮部45は、描画パラメータを用いて、画質を維持しながらHDR画像データの階調を変換して、HDR画像データから表示部34で表示可能な合成画像を生成する(ステップS113)。なお、DR圧縮部45では、既知の任意の圧縮アルゴリズムを利用することができる。生成された合成画像は、表示部34へ出力されて、GUI画面50の画像表示領域51に表示される(ステップS114)。
撮像装置1では、DR拡大部43は、原画像が記録部35に記録される毎に原画像を合成することで、撮像装置本体20により生成された合成枚数の原画像を合成する画像合成部である。つまり、図10に例示されるように、2枚目の原画像が出力されると、DR拡大部43は1枚目と2枚目の原画像を合成し、3枚目の原画像が出力されると、1枚目と2枚目の原画像を合成した画像と3枚目の原画像を合成する。DR拡大部43がこのように動作することで、すべての原画像が記録部35へ出力される前に合成処理が開始される。このため、合成画像を表示するまでに要する時間を短縮することができる。
撮像装置1は、撮像処理P2と画像合成処理P3を繰り返すことで(ステップS103)、画像表示領域51に随時最新の合成画像が表示されるため、標本11のライブ観察を実施することができる。
以上、本実施例に係る撮像装置1、及び画像生成方法によれば、操作部32を用いて、表示部34に表示されるGUI画面50のスライダー53を左右に移動させることで、利用シーンに応じて生成される合成画像の画質と生成に要する処理時間とのバランスを適切に設定することができる。
なお、図5では、撮像装置本体20とコンピュータ30を含む撮像装置1を例示したが、本実施例に係る撮像装置は、撮像装置本体20とコンピュータ30が一体として構成されてもよい。図5では、光学像を形成する手段として顕微鏡2を含む撮像装置1を例示したが、撮像装置は、顕微鏡2及び撮像装置本体20の代わりに、デジタルスチルカメラを含んで構成されてもよく、さらに、デジタルスチルカメラとコンピュータ30が一体として構成されてもよい。
また、図5では、ハードウェアで構成されたHDR処理部40を有するコンピュータ30を含む撮像装置1を例示したが、撮像装置の構成は、特にこれに限られない。撮像装置は、コンピュータ30の代わりに、図11に例示されるコンピュータ70を含んでもよい。
図11は、本実施例に係る撮像装置の構成の変形例を例示した図である。図11に例示される撮像装置60は、コンピュータ30の代わりにコンピュータ70を含む点が、図1に例示される撮像装置1と異なっている。
図11に例示されるコンピュータ70は、例えば、パーソナルコンピュータであり、MPUなどの制御部71と、キーボードなどの操作部72と、I/F部73と、モニタなどの表示部74と、HDD、RAM、ROMなどの記録部75と、CD−ROMドライブやDVDドライブなどの駆動部76と、CD−ROMやDVDなどの記録媒体77と、を含んでいる。また、コンピュータ70は、コンピュータ30のHDR処理部40の代わりに、HDR処理部40によって実行される処理(具体的には、図7に例示される撮像条件抽出処理P1と画像合成処理P3)をコンピュータ70に実行させるためのプログラムを記録部75または記録媒体77に格納している。
本変形例に係る撮像装置60、画像生成方法、及び画像生成プログラムによっても、コンピュータ30を含む撮像装置1と同様に、操作部72を用いて、表示部74に表示されるGUI画面50のスライダー53を左右に移動させることで、利用シーンに応じて生成される合成画像の画質と生成に要する処理時間とのバランスを適切に設定することができる。
図12は、本実施例に係る撮像装置の構成を例示する図である。図13は、本実施例に係る撮像装置によるHDR技術を用いた合成画像生成処理のフローチャートである。
図12に例示される撮像装置80は、標本を異なる露光条件で撮像した複数枚の原画像を合成して合成画像を生成する顕微鏡用撮像装置であり、撮像装置80の利用シーンを判定するシーン判定手段を含むことにより、利用シーンに応じて合成画像の画質と処理時間のバランスを適切に設定することができる。なお、本実施例では、ステージ駆動量検出部111で検出される電動ステージ92の駆動量により利用シーンを判定する構成が例示されている。また、露光条件は露光時間である。
撮像装置80は、顕微鏡2の代わりに電動顕微鏡90を、コンピュータ30の代わりにコンピュータ100を含む点が、図1に例示される撮像装置1と異なっている。
電動顕微鏡90は、標本91を配置する電動ステージ92と、制御部93と、I/F部94と、を含んでいる。電動顕微鏡90は、コンピュータ100に対する操作により電動ステージ92を駆動することができる点が図1に例示される顕微鏡2と異なっている。
コンピュータ100は、HDR処理部40の代わりにHDR処理部110を含む点が、図1に例示されるコンピュータ30と異なっている。HDR処理部110は、ステージ駆動量検出部111と、撮像条件抽出部42と、DR拡大部43と、パラメータ動的算出部44と、DR圧縮部45を含み、設定取得部41の代わりにステージ駆動量検出部111を含む点が図1に例示されるHDR処理部40と異なっている。
以下、図12及び図13を参照しながら、本実施例に係る撮像装置80によるHDR技術を用いた合成画像生成処理について説明する。
合成画像生成処理は、図13に例示されるように、大きく分けて、撮像条件抽出処理P1aと、撮像処理P2と、画像合成処理P3と、から構成されていて、撮像条件抽出処理P1の代わりに撮像条件抽出処理P1aを含む点が、図7に例示される合成画像生成処理と異なっている。合成画像生成処理が開始されると、コンピュータ100で撮像条件抽出処理P1aが開始される。
まず、ステージ駆動量検出部111は、電動ステージ92の駆動量を検出して撮像条件抽出部42へ出力する(ステップS201)。なお、駆動量は、光軸方向(Z方向)の駆動量であってもよく、また、光軸方向と垂直なXY方向への駆動量であってもよい。
次に、撮像条件抽出部42は、電動ステージ92の駆動量により、撮像装置80の利用シーンを判定する(ステップS202)。
駆動量が大きい場合には、撮像装置80では、ピント合わせや観察位置の変更などの調整作業などが行われていることが想定される。このため、撮像条件抽出部42は、利用シーンを、高速に画像を生成してフレームレートを高くすることが望ましい速度重視シーンと判定する。
一方、駆動量が小さい場合や完全に静止している場合には、撮像装置80では、測定作業などが行われていることが想定される。このため、撮像条件抽出部42は、利用シーンを、高画質の画像が生成されることが望ましい画質重視シーンと判定する。
また、駆動量が中程度の場合には、撮像条件抽出部42は、速度重視シーンよりも画質を重視し且つ画質重視シーンより処理時間を重視するシーンであると判定する。
例えば、撮像条件抽出部42は、予め駆動量が予め定められた閾値よりも大きいときに、速度重視シーンと判定し、駆動量が予め定められた閾値以下のときに、画質重視シーンと判定してもよい。
さらに、撮像条件抽出部42は、標本11の画像と利用シーンに基づいて、撮影モードを含む撮像条件を計算により抽出して、記録部35に記録する(ステップS102)。撮像条件としては、例えば、標本91のダイナミックレンジを表現するために必要な合成画像の階調数、原画像の合成枚数、原画像の露光条件などが挙げられる。
撮像条件抽出部42は、合成画像に必要な階調数を、実施例1に係る撮像装置1と同様の方法により算出する。さらに、撮像条件抽出部42は、原画像の合成枚数及び原画像の露光条件、つまり、撮影モードを、ステップS202で判定された利用シーンに基づいて決定する。具体的には、撮像条件抽出部42は、利用シーンが速度重視シーンであれば、撮像モードを速度重視モードに決定し、利用シーンが画質重視シーンであれば、撮像モードを画質重視モードに決定する。また、利用シーンが速度重視シーンよりも画質を重視し且つ画質重視シーンより処理時間を重視するシーンであれば、中間モードに決定してもよい。
即ち、撮像条件抽出部42は、電動ステージ92の駆動量から撮像装置80の利用シーンを判定するシーン判定手段であるとともに、判定された利用シーンに基づいて撮影モードを決定する撮影モード決定手段である。さらに、撮像条件抽出部42は、少なくとも、速度重視モードと、画質重視モードと、から撮影モードを決定するように構成されている。より好ましくは、撮像条件抽出部42は、少なくとも、速度重視モードと、画質重視モードとに加えて、速度重視モードよりも画質を重視し且つ画質重視モードより処理時間を重視する少なくとも1つの中間モードと、から撮影モードを決定するように構成されている。なお、撮影モードは、合成枚数と強い相関を有している。
制御部31は、撮像条件が記録部35に記録されると、撮影モードを撮像装置本体20へ通知する。
その後、撮像装置80では、実施例1に係る撮像装置1と同様の撮像処理P2と画像合成処理P3が行われて、合成画像が生成される。
以上、本実施例に係る撮像装置80、及び画像生成方法によれば、電動ステージ92の駆動量により利用シーンを自動的に判定して、利用シーンに応じて合成画像の画質と生成に要する処理時間とのバランスを適切に設定することができる。例えば、撮像装置80では、電動ステージ92が少しずつ速度を上げて移動している場合には、徐々に速度を重視した撮影モードに移行し、電動ステージ92が急に速度を上げて移動した場合には、瞬時に速度重視モードに移行することができる。
なお、図12では、電動顕微鏡90を含む撮像装置80が例示されているが、ステージ駆動量検出部111がステージの駆動量を検出することができる限り、電動顕微鏡90の代わりに手動でステージを駆動する顕微鏡が含まれてもよい。また、撮像装置本体20とコンピュータ100は一体として構成されてもよい。また、撮像装置は、電動顕微鏡90及び撮像装置本体20の代わりに、デジタルスチルカメラを含んでもよく、さらに、デジタルスチルカメラとコンピュータ100が一体として構成されてもよい。また、撮像装置は、コンピュータ100の代わりに、図11に例示されるコンピュータ70を含んでもよい。
さらに、図12では、駆動量が検出される可動部として、電動ステージ92を例示したが、可動部は電動ステージ92に限られない。例えば、撮像装置は、顕微鏡の絞りなど任意の可動部の駆動量を検出してもよく、任意の可動部の駆動量により利用シーンを判定して、判定された利用シーンに基づいて撮影モードを決定しても良い。また、撮像装置は、駆動量の代わりに、ステージや絞りなどを操作する操作部や調光つまみなどに対する操作量を検出してもよく、操作部に対する操作量により利用シーンを判定して、利用シーンに基づいて撮影モードを決定しても良い。また、撮像装置は、合成画像(HDR画像データ)を表示部に表示可能な階調に変換するための描画パラメータの設定が変更されたときには、描画パラメータの変化量により利用シーンを判定して、利用シーンに基づいて撮影モードを決定しても良い。
なお、可動部の駆動量、操作部に対する操作量、描画パラメータの変化量により利用シーンを判定する場合、ステージの駆動量の場合と同様に、予め定められた閾値よりも大きいときに、速度重視シーンと判定し、駆動量が予め定められた閾値以下のときに、画質重視シーンと判定してもよい。
図14は、本実施例に係る撮像装置の構成を例示する図である。図14は、本実施例に係る撮像装置によるHDR技術を用いた合成画像生成処理のフローチャートである。
図14に例示される撮像装置120は、標本を異なる露光条件で撮像した複数枚の原画像を合成して合成画像を生成する顕微鏡用撮像装置であり、撮像装置120の利用シーンを判定するシーン判定手段を含むことにより、利用シーンに応じて合成画像の画質と処理時間のバランスを適切に設定することができる。なお、本実施例では、画像比較部141で合成画像や原画像を比較して利用シーンを判定する構成が例示されている。また、露光条件は露光時間である。
撮像装置120は、コンピュータ30の代わりにコンピュータ130を含む点が、図1に例示される撮像装置1と異なっている。
コンピュータ130は、HDR処理部40の代わりにHDR処理部140を含む点が、図1に例示されるコンピュータ30と異なっている。HDR処理部140は、画像比較部141と、撮像条件抽出部42と、DR拡大部43と、パラメータ動的算出部44と、DR圧縮部45を含み、設定取得部41の代わりに画像比較部141を含む点が図1に例示されるHDR処理部40と異なっている。
以下、図14及び図15を参照しながら、本実施例に係る撮像装置120によるHDR技術を用いた合成画像生成処理について説明する。
合成画像生成処理は、図15に例示されるように、大きく分けて、撮像条件抽出処理P1bと、撮像処理P2と、画像合成処理P3と、から構成されていて、撮像条件抽出処理P1の代わりに撮像条件抽出処理P1bを含む点が、図7に例示される合成画像生成処理と異なっている。合成画像生成処理が開始されると、コンピュータ140で撮像条件抽出処理P1bが開始される。
まず、画像比較部141は、記録部35に記録された画像を比較して、比較結果として、画像に表示される範囲の変化量(以降、画面移動量と記す。)を撮像条件抽出部42へ出力する(ステップS301)。
なお、画面移動量は、光軸方向(Z方向)の画面移動量であってもよく、また、光軸方向と垂直なXY方向への画面移動量であってもよい。また、画像比較部141で比較される画像は、すでに生成された合成画像であってもよく、例えば、連続して表示された合成画像であってもよい。また、異なる合成画像の原画像のうち明るさが中程度の原画像同士が比較されてもよい。また、画面移動量は、さまざまな既知の方法により算出することが可能であり、例えば、画像間の差分から算出されても良く、周波数空間を利用して算出されても良い。
次に、撮像条件抽出部42は、画面移動量から撮像装置120の利用シーンを判定する(ステップS302)。
画面移動量が大きい場合には、撮像装置120では、ピント合わせや観察位置の変更などの調整作業などが行われていることが想定される。このため、撮像条件抽出部42は、利用シーンを、高速に画像を生成してフレームレートを高くすることが望ましい速度重視シーンと判定する。
一方、画面移動量が小さい場合や完全に静止している場合には、撮像装置120では、測定作業などが行われていることが想定される。このため、撮像条件抽出部42は、利用シーンを、高画質の画像が生成されることが望ましい画質重視シーンと判定する。
また、画面移動量が中程度の場合には、撮像条件抽出部42は、速度重視シーンよりも画質を重視し且つ画質重視シーンより処理時間を重視するシーンであると判定する。
例えば、撮像条件抽出部42は、予め画面移動量が予め定められた閾値よりも大きいときに、速度重視シーンと判定し、画面移動量が予め定められた閾値以下のときに、画質重視シーンと判定してもよい。
さらに、撮像条件抽出部42は、実施例2で上述した方法と同様の方法により、標本11の画像と利用シーンに基づいて、撮影モードを含む撮像条件を計算により抽出して、記録部35に記録する(ステップS102)。
即ち、撮像条件抽出部42は、合成画像または原画像の比較結果から撮像装置120の利用シーンを判定するシーン判定手段であるとともに、判定された利用シーンに基づいて撮影モードを決定する撮影モード決定手段である。さらに、撮像条件抽出部42は、少なくとも、速度重視モードと、画質重視モードと、から撮影モードを決定するように構成されている。より好ましくは、撮像条件抽出部42は、少なくとも、速度重視モードと、画質重視モードとに加えて、速度重視モードよりも画質を重視し且つ画質重視モードより処理時間を重視する少なくとも1つの中間モードと、から撮影モードを決定するように構成されている。なお、撮影モードは、合成枚数と強い相関を有している。
制御部31は、撮像条件が記録部35に記録されると、撮影モードを撮像装置本体20へ通知する。
その後、撮像装置120では、実施例1に係る撮像装置1と同様の撮像処理P2と画像合成処理P3が行われて、合成画像が生成される。
以上、本実施例に係る撮像装置120、画像生成方法、及び画像生成プログラムによれば、画像の比較結果である画面移動量により利用シーンを自動的に判定して、利用シーンに応じて合成画像の画質と生成に要する処理時間とのバランスを適切に設定することができる。例えば、撮像装置120では、画面移動量が少しずつ大きくなっている場合には、徐々に速度を重視した撮影モードに移行し、画面移動量が急に大きくなっている場合には、瞬時に速度重視モードに移行することができる。
なお、撮像装置本体20とコンピュータ130は一体として構成されてもよい。撮像装置は、顕微鏡2及び撮像装置本体20の代わりに、デジタルスチルカメラを含んでもよく、さらに、デジタルスチルカメラとコンピュータ130が一体として構成されてもよい。また、撮像装置は、コンピュータ130の代わりに、図11に例示されるコンピュータ70を含んでもよい。
本実施例では、画像の比較結果として画面移動量を例示したが、利用シーンの判定に利用する画像の比較結果は画面移動量に限られない。例えば、絞りの操作などによって変化し得る画像の明るさなどを画像の比較により算出して、利用シーンを判定してもよい。
また、利用シーンを判定する方法は、上述した判定方法に限られず、撮像装置が実行している、合成画像を利用する機能によって、利用シーンが判断されても良い。例えば、撮像装置により2D合成機能や3D合成機能が実行されている場合には、利用シーンを速度重視シーンと判定し、撮像装置により測定機能が実行されている場合には、利用シーンを画質重視シーンと判定してもよい。なお、機能と利用シーンの関係は、上述した関係に限定されず、例えば、3D合成機能が実行されている場合に、利用シーンを画質重視シーンと判定してもよい。また、機能と利用シーンの関係をユーザが任意に設定できるように、撮像装置が構成されていてもよい。
また、利用シーンは、観察する標本の種類により判定されてもよい。この場合、標本の種類は、コンピュータの操作部などを介してユーザにより入力されてもよく、また、その他の方法により特定されてもよい。
1、60、80、120・・・撮像装置、2・・・顕微鏡、3、4・・・光源、3a、4a・・・透過照明光路、5・・・コレクタレンズ、6・・・ミラー、7・・・窓レンズ、8・・・視野絞り、9・・・開口絞り、10・・・コンデンサレンズ、11、91・・・標本、12・・・対物レンズ、13・・・結像レンズ、14・・・ポート、15・・・ハーフミラー、20・・・撮像装置本体、21・・・撮像素子、22・・・撮像素子駆動部、23・・・前置処理部、24・・・A/D変換部、25・・・信号処理部、26・・・バス、27、31、71、93・・・制御部、28、33、73、94・・・I/F部、30、70、100、130・・・コンピュータ、32、72・・・操作部、34、74・・・表示部、35、75・・・記録部、40、110、140・・・HDR処理部、41・・・設定取得部、42・・・撮像条件抽出部、43・・・DR拡大部、44・・・パラメータ動的算出部、45・・・DR圧縮部、50・・・GUI画面、51・・・画像表示領域、52・・・ボタン、53・・・スライダー、76・・・駆動部、77・・・記録媒体、90・・・電動顕微鏡、92・・・電動ステージ、111・・・ステージ駆動量検出部、141・・・画像比較部

Claims (10)

  1. 標本を異なる露光条件で撮像した複数枚の原画像を合成して合成画像を生成する撮像装置であって、
    前記合成画像の画質と前記合成画像の生成に要する処理時間とのバランスの設定が入力される設定入力手段と、
    前記設定入力手段に入力されたバランスの設定に基づいて、前記原画像を合成する合成枚数と前記原画像の露光条件とからなる撮影モードを決定する撮影モード決定手段と、
    前記撮影モード決定手段により決定された前記露光条件の各々で前記標本を撮像して、前記撮影モード決定手段により決定された前記合成枚数の前記原画像を生成する撮像手段と、を含み、
    前記撮影モード決定手段は、少なくとも、前記合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視モードと、前記合成画像の処理時間よりも画質を優先した画質重視モードと、から撮影モードを決定することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記撮影モード決定手段は、前記速度重視モードと、前記画質重視モードとに加えて、前記速度重視モードよりも画質を重視し且つ前記画質重視モードより処理時間を重視する少なくとも1つの中間モードと、から撮影モードを決定することを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の撮像装置において、さらに、
    前記撮像手段により生成された前記原画像を記録する記録部と、
    前記撮像手段により生成された前記合成枚数の前記原画像を合成する画像合成部と、を含み、
    前記撮像手段は、前記撮影モード決定手段により決定された前記撮影モードの前記露光条件を切り換えて、前記合成枚数の原画像を連続して生成し、
    前記画像合成部は、前記撮像手段により生成された前記原画像が記録される毎に、記録された当該原画像を合成することを特徴とする撮像装置。
  4. 標本を異なる露光条件で撮像した複数枚の原画像を合成して合成画像を生成する撮像装置であって、
    前記撮像装置の利用シーンを判定するシーン判定手段と、
    前記シーン判定手段により判定された利用シーンに基づいて、前記原画像を合成する合成枚数と前記原画像の露光条件とからなる撮影モードを決定する撮影モード決定手段と、
    前記撮影モード決定手段により決定された前記露光条件の各々で前記標本を撮像して、前記撮影モード決定手段により決定された前記合成枚数の前記原画像を生成する撮像手段と、
    前記撮像装置を操作するための操作部と、を含み、
    前記撮影モード決定手段は、少なくとも、前記合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視モードと、前記合成画像の処理時間よりも画質を優先した画質重視モードと、から撮影モードを決定し、
    前記シーン判定手段は、前記操作部に対する操作量により利用シーンを判定することを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項に記載の撮像装置において、
    前記操作量が予め定められた閾値よりも大きいとき、
    前記シーン判定手段は、利用シーンを前記合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視シーンと判定し、
    前記撮影モード決定手段は、撮影モードを前記速度重視モードに決定し、
    前記操作量が予め定められた前記閾値以下のとき、
    前記シーン判定手段は、利用シーンを前記合成画像の処理時間よりも画質を優先した画質重視シーンと判定し、
    前記撮影モード決定手段は、撮影モードを前記画質重視モードに決定することを特徴とする撮像装置。
  6. 標本を異なる露光条件で撮像した複数枚の原画像を合成して合成画像を生成する撮像装置であって、
    前記撮像装置の利用シーンを判定するシーン判定手段と、
    前記シーン判定手段により判定された利用シーンに基づいて、前記原画像を合成する合成枚数と前記原画像の露光条件とからなる撮影モードを決定する撮影モード決定手段と、
    前記撮影モード決定手段により決定された前記露光条件の各々で前記標本を撮像して、前記撮影モード決定手段により決定された前記合成枚数の前記原画像を生成する撮像手段と、
    前記合成画像を表示する表示部と、を含み、
    前記撮影モード決定手段は、少なくとも、前記合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視モードと、前記合成画像の処理時間よりも画質を優先した画質重視モードと、から撮影モードを決定し、
    前記シーン判定手段は、前記合成画像を前記表示部に表示可能な階調に変換するための描画パラメータの変化量により利用シーンを判定することを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項に記載の撮像装置において、
    前記変化量が予め定められた閾値よりも大きいとき、
    前記シーン判定手段は、利用シーンを前記合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視シーンと判定し、
    前記撮影モード決定手段は、撮影モードを前記速度重視モードに決定し、
    前記変化量が予め定められた前記閾値以下のとき、
    前記シーン判定手段は、利用シーンを前記合成画像の処理時間よりも画質を優先した画質重視シーンと判定し、
    前記撮影モード決定手段は、撮影モードを前記画質重視モードに決定することを特徴とする撮像装置。
  8. 標本を異なる露光条件で撮像した複数枚の原画像を合成して合成画像を生成する撮像装置であって、
    前記撮像装置の利用シーンを判定するシーン判定手段と、
    前記シーン判定手段により判定された利用シーンに基づいて、前記原画像を合成する合成枚数と前記原画像の露光条件とからなる撮影モードを決定する撮影モード決定手段と、
    前記撮影モード決定手段により決定された前記露光条件の各々で前記標本を撮像して、前記撮影モード決定手段により決定された前記合成枚数の前記原画像を生成する撮像手段と、を含み、
    前記撮影モード決定手段は、少なくとも、前記合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視モードと、前記合成画像の処理時間よりも画質を優先した画質重視モードと、から撮影モードを決定し、
    さらに、前記撮像装置は、前記合成画像を利用する複数の機能を備え、
    前記シーン判定手段は、前記撮像装置が実行している前記合成画像を利用する機能により利用シーンを判断することを特徴とする撮像装置。
  9. 標本を異なる露光条件で撮像した複数枚の原画像を合成して合成画像を生成する画像生成方法であって、
    前記合成画像の画質と前記合成画像の生成に要する処理時間とのバランスの設定を取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得された設定に基づいて、前記原画像を合成する合成枚数と前記原画像の露光条件とからなる撮影モードを決定する決定工程と、
    前記決定工程により決定された前記露光条件の各々で前記標本を撮像して、前記決定工程により決定された前記合成枚数の前記原画像を生成する撮像工程と、を含み、
    前記決定工程は、少なくとも、前記合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視モードと、前記合成画像の処理時間よりも画質を優先した画質重視モードと、から撮影モードを決定することを特徴とする画像生成方法。
  10. 標本を異なる露光条件で撮像した複数枚の原画像を合成して合成画像を生成する撮像装置で動作する画像生成プログラムであって、
    前記合成画像の画質と前記合成画像の生成に要する処理時間とのバランスの設定を取得する取得手順と、
    前記取得手順で取得された設定に基づいて、前記原画像を合成する合成枚数と前記原画像の露光条件とからなる撮影モードを決定する決定手順と、
    前記決定手順により決定された前記露光条件の各々で前記標本を撮像することにより生成された前記合成枚数の前記原画像を合成する合成手順と、をコンピュータに実行させ、
    前記決定手順は、少なくとも、前記合成画像の画質よりも処理時間を優先した速度重視モードと、前記合成画像の処理時間よりも画質を優先した画質重視モードと、から撮影モードを決定する手順であることを特徴とする画像生成プログラム。
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