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JP5669205B2 - 車両用灯具の曇り防止構造 - Google Patents

車両用灯具の曇り防止構造 Download PDF

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Description

本発明は、車体に支持されるランプハウジングの内部に複数の区画室が形成された車両用灯具の曇り防止構造に関するものである。
上記車両用灯具の曇り防止構造には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、灯具は、車体に支持され、水平な一方向に向かって開く開口が形成されたランプハウジングと、このランプハウジングの開口を覆うランプレンズと、上記ランプハウジング内に設けられるランプとを備えている。また、上記ランプハウジング内の上部側の空気を外部に排出させる排出口と、ランプハウジング内の下部側に外部から空気を吸入させる吸入口とが上記ランプハウジングに形成されている。
そして、上記ランプを点灯させると、このランプからの光は、上記ランプレンズを通し上記一方向に向かわされる。また、上記のようにランプを点灯させると、その放射熱により加熱された空気が灯具内を上昇して、上記排出口を通し排出される一方、上記吸入口を通し灯具内に外部の空気が吸引されて空気が換気され、これにより、上記ランプレンズの内面への水滴による曇りの発生が防止されるようになっている。
また、車両用灯具には、他の従来の技術として、下記のようなものが提案されている。
即ち、車体に支持されるランプハウジングの内部に上下方向で複数の区画室が形成されると共に、これら各区画室が水平な一方向に向かって開口し、これら各開口を覆って上記ランプハウジングに取り付けられるランプレンズが設けられている。
特開2008−60031号公報
ところで、上記他の従来の技術において、その灯具のランプレンズの内面に曇りが発生しないようにするためには、前記従来の技術と同様に、上記各区画室のうち、上部側の区画室の空気を外部に排出させる排出口と、下部側の区画室に外部から空気を吸入させる吸入口とを上記ランプハウジングに形成することが考えられる。
しかし、車両への灯具の搭載上の制約などにより、上記した下部側の区画室に空気を吸引させる吸入口を上記ランプハウジングに形成することはできない場合がある。そして、この場合には、上記下部側の区画室における換気が不十分となって、この区画室に対応するランプレンズの内面に曇りが発生するおそれを生じる。
そこで、上記ランプハウジング内に別途の小型ファンを設けて、上記した下部側の区画室の換気を強制的に行うことが考えられる。しかし、これでは、上記灯具の構成部品が増加して、その構成が複雑になると共に、高価になるという不都合が生じる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、車体に支持されたランプハウジングの内部に上下方向で複数の区画室が形成された灯具において、下部側の区画室に外部から空気を吸入させる吸入口を上記ランプハウジングに形成できないとしても、上記下部側の区画室に対応するランプレンズの内面に曇りが発生しないようにし、かつ、これが簡単な構成で安価に達成できるようにすることである。
請求項1の発明は、車体2に支持されるランプハウジング8の内部に上下方向で複数の区画室18〜21を形成すると共に、これら各区画室18〜21を一方向Aに向かって開口させ、これら各開口を覆って上記ランプハウジング8に取り付けられるランプレンズ25を設け、上記各区画室18〜21のうち、上部側の区画室18の空気43を外部に排出させる排出口44と、上下方向の中途部の区画室20に外部から空気43を吸入させる吸入口45とを上記ランプハウジング8に形成した車両用灯具において、
上記中途部の区画室20の開口を閉じるインナレンズ40を設け、上記中途部の区画室20を下部側の区画室21に連通させる連通路47を、これら両区画室を仕切る区画壁15に形成し、上記下部側の区画室21を上記排出口44に連通させ、かつ、上記中途部の区画室20におけるランプの放射熱量よりも、上記下部側の区画室21におけるランプ29の放射熱量をより大きくしたことを特徴とする車両用灯具の曇り防止構造である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、車体に支持されるランプハウジングの内部に上下方向で複数の区画室を形成すると共に、これら各区画室を一方向に向かって開口させ、これら各開口を覆って上記ランプハウジングに取り付けられるランプレンズを設け、上記各区画室のうち、上部側の区画室の空気を外部に排出させる排出口と、上下方向の中途部の区画室に外部から空気を吸入させる吸入口とを上記ランプハウジングに形成した車両用灯具において、
上記中途部の区画室の開口を閉じるインナレンズを設け、上記中途部の区画室を下部側の区画室に連通させる連通路を、これら両区画室を仕切る区画壁に形成し、上記下部側の区画室を上記排出口に連通させ、かつ、上記中途部の区画室におけるランプの放射熱量よりも、上記下部側の区画室におけるランプの放射熱量をより大きくしている。
このため、上記下部側の区画室の空気は、上記ランプの点灯により加熱されて上記下部側の区画室内を上昇し、このように上昇する空気は上記排出口に達して、この排出口からランプハウジングの外部に排出される。
そして、上記した下部側の区画室からの空気の排出により、この下部側の区画室は負圧となり、かつ、上記連通路を通して上記中途部の区画室も負圧となる。このため、ランプハウジングの外部の空気が上記吸入口を通し上記中途部の区画室に吸入されると共に、上記連通路を通し上記下部側の区画室にも吸入される。すると、この下部側の区画室に吸入された空気は、上記と同様に、ランプの点灯により加熱されて上記下部側の区画室内を上昇し、上記排出口からランプハウジングの外部に排出される。
よって、何らかの理由により、上記下部側の区画室に空気の吸入口を形成できない場合でも、上記したように下部側の区画室を空気が流動して換気されることから、上記下部側の区画室に対応するランプレンズの内面に曇りが発生することは防止される。
そして、上記した下部側の区画室の換気によるランプレンズの内面の曇り防止は、上記中途部の区画室と下部側の区画室とにおけるランプの放射熱量の差を利用することにより達成されたものであって、小型ファンなど別途の部品を設けないで足りるため、上記したランプレンズの内面の曇り防止は、簡単な構成で安価に達成できる。
灯具の斜視展開図である。 灯具の後面部分破断部分断面図である。 図2のIII−III線矢視断面図である。 図2のIV−IV線矢視断面図である。 図2のV−V線矢視断面図である。 図2のVI−VI線矢視断面図である。 図2のVII−VII線矢視断面図である。
本発明の車両用灯具の曇り防止構造に関し、車体に支持されたランプハウジングの内部に上下方向で複数の区画室が形成された灯具において、下部側の区画室に外部から空気を吸入させる吸入口を上記ランプハウジングに形成できないとしても、上記下部側の区画室に対応するランプレンズの内面に曇りが発生しないようにし、かつ、これが簡単な構成で安価に達成できるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、車体に支持されるランプハウジングの内部に上下方向で複数の区画室が形成されると共に、これら各区画室が一方向に向かって開口し、これら各開口を覆って上記ランプハウジングに取り付けられるランプレンズが設けられる。上記各区画室のうち、上部側の区画室の空気を外部に排出させる排出口と、上下方向の中途部の区画室に外部から空気を吸入させる吸入口とが上記ランプハウジングに形成される。
上記中途部の区画室の開口を閉じるインナレンズが設けられる。上記中途部の区画室を下部側の区画室に連通させる連通路が、これら両区画室を仕切る区画壁に形成される。上記下部側の区画室が上記排出口に連通させられ、かつ、上記中途部の区画室におけるランプの放射熱量よりも、上記下部側の区画室におけるランプの放射熱量がより大きくされる。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図において、符号1は、自動車で例示される車両であり、矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を示している。また、下記する左右とは、車両1の前方に向かっての車両1の幅方向をいうものとする。上記車両1の車体2の後面には、リヤコンビランプといわれる左右一対の灯具3が設けられる。
上記各灯具3は、それぞれ上下一対の締結具6とクリップ7とによって車体2に支持される樹脂製のランプハウジング8を備えている。ランプハウジング8は、上記締結具6とクリップ7とによって上記車体2に固着されるハウジング基部10と、このハウジング基部10の外縁部から水平な一方向Aである車両1の後方に向かって一体的に突出するハウジング周壁11と、このハウジング周壁11の上部の左右方向における中途部から下方に延出する縦向き区画壁12と、上記ハウジング周壁11の上部側の一側部と上記縦向き区画壁12とを結ぶよう左右に延び、上下方向で複数の第1〜第3横向き区画壁13〜15とを備えている。
上記縦向き区画壁12の下方への延出端部は、上記第3横向き区画壁15の上記縦向き区画壁12側の端部と一体的に結合されている。また、上記ハウジング基部10とハウジング周壁11とに対し、上記縦向き区画壁12、および第1〜第3横向き区画壁13〜15はそれぞれ一体的に結合されている。
上記ハウジング周壁11、縦向き区画壁12、および第1横向き区画壁13で囲まれた空間が第1区画室18とされ、その内面はリフレクタ面とされる。上記ハウジング周壁11、縦向き区画壁12、および第1、第2横向き区画壁13,14で囲まれた空間が第2区画室19とされ、その内面はリフレクタ面とされる。上記ハウジング周壁11、縦向き区画壁12、および第2、第3横向き区画壁14,15で囲まれた空間が第3区画室20とされる。また、上記ハウジング周壁11と縦向き区画壁12とで囲まれた空間が、車両1の後面視でJ字形状の第4区画室21とされる。
上記第1〜第3区画室18〜20と、第4区画室21の下部とは、この順序で、下方に向かって配置されている。
上記第1〜第4区画室18〜21は、それぞれ上記一方向Aに向かって開口しており、これら各開口を覆って上記ランプハウジング8の外縁部に接着性のシール材24を介し取り付けられる樹脂製のランプレンズ25が設けられている。上記ランプハウジング8とランプレンズ25との間には、上記第1〜第4区画室18〜21を互いに連通させる連通空間26が形成されている。
上記第4区画室21の底部には複数(9つ)のLEDランプ29を取り付けたランプ基板30が設けられ、このランプ基板30は上記ハウジング基部10に締結具31により取り付けられる。上記LEDランプ29群は、消費電力が0.3W(ワット)のテールランプと、2.7Wのストップランプとを兼用している。また、上記第4区画室21の開口を塞ぐと共に、上記LEDランプ29群をその外方(後方)から覆うインナレンズ32が設けられ、このインナレンズ32は不図示の係止具により上記ランプハウジング8に取り付けられる。上記インナレンズ32は赤色半透明の樹脂製で、上記LEDランプ29群からの光は、上記インナレンズ32とランプレンズ25とを順次透過して車体2の後方に向かわされる。
上記第4区画室21の内面と上記インナレンズ32とによって仕切室34が形成される。上記第4区画室21の開口の開口縁部と上記インナレンズ32の外縁部との間には小さな隙間35が生じており、この隙間35を通し、上記仕切室34は上記連通空間26に連通している。
上記第1区画室18の底部には、オレンジ色で21Wのターンランプ37が取り付けられている。また、上記第2区画室19の底部には、無色で16Wのバックランプ38が取り付けられている。上記第1区画室18と第2区画室19とからの光は、それぞれ上記ランプレンズ25を透過して車体2の後方に向かわされる。
上記第3区画室20の開口を密に閉じるリフレクタである他のインナレンズ40が設けられ、この他のインナレンズ40は不図示の係止具により上記ランプハウジング8に取り付けられる。上記第3区画室20の内面と上記他のインナレンズ40とによって他の仕切室41が形成される。
上記第1〜第4区画室18〜21のうち、上部側の第1区画室18の空気43を外部に排出させる排出口44と、上下方向の中途部の第3区画室20に外部の空気43を吸入させる吸入口45とが上記ランプハウジング8のハウジング基部10に貫設されている。この場合、上記排出口44は、上記ハウジング周壁11の上部の下方近傍で上記ハウジング基部10に貫設されており、このため、灯具3の外観上、上記排出口44が容易に見えることは上記ハウジング周壁11の上部によって防止される。また、灯具3の外観上、上記吸入口45が見えることは、上記他のインナレンズ40によって防止される。これにより、灯具3の外観上の見栄えが良好に保たれている。
上記第3区画室20を上記第4区画室21の下部の仕切室34に連通させる第1連通路47が上記縦向き区画壁12の下部に貫設されている。上記第4区画室21の下部の仕切室34を上記連通空間26に連通させる第2連通路48が上記インナレンズ32の下部に貫設されている。上記第3区画室20の他の仕切室41を上記連通空間26に連通させる第3連通路49が上記他のインナレンズ40の上端部に切り欠き形成されている。上記第1連通路47と第2連通路48との開口面積は、それぞれ上記第3連通路49よりも十分大きくされており、この第3連通路49の開口面積は小さくなるよう抑制されている。また、上記第2連通路48は第1連通路47よりも下側に配置されている。
車両1の走行中に、ブレーキ操作をすれば、上記LEDランプ29がストップランプとして点灯する。このブレーキ操作は昼夜を問わず頻繁に行なわれる。また、夜間では、上記LEDランプ29はテールランプとして、常に点灯する。このため、ストップランプおよびテールランプとしての上記LEDランプ29の放射熱量は、ターンランプ37、およびバックランプ38のそれぞれの放射熱量よりも多い。
一方、上記第3区画室20にはランプは存在していない。このため、この第3区画室20ではランプの放射熱量は発生しないことから、この第3区画室20におけるランプの放射熱量(実質的に0)よりも、上記第4区画室21におけるLEDランプ29の放射熱量がより大きくなる。
よって、特に、図1、図4で示すように、上記第4区画室21の仕切室34の空気43(a)は、上記LEDランプ29の点灯により加熱されて上記仕切室34内を上昇し、このように上昇する空気43(a)の多くは、上記仕切室34から上記第2連通路48、連通空間26、および第1区画室18を順次通って上記排出口44からランプハウジング8の外部に排出される。
また、上記した第4区画室21の仕切室34内を上昇する他の空気43(b)は、上記仕切室34内をその下部側から全体的に上昇しつつ、上記隙間35、連通空間26、および第1区画室18を順次通って上記排出口44からランプハウジング8の外部に排出される。
上記の場合、上記第2連通路48の開口面積よりも上記隙間35の開口面積は小さい。このため、上記第2連通路48を通ってランプハウジング8の外部に排出される空気43(a)の量の方が、上記隙間35を通ってランプハウジング8の外部に排出される空気43(b)の量よりも多くなる。
そして、上記した第4区画室21の仕切室34内の空気43(a)(b)の上昇と、この空気43(a)(b)の排出とにより、特に上記仕切室34の下部は負圧となり、これに伴い、上記第1連通路47を通して上記第3区画室20の他の仕切室41も負圧となる。このため、ランプハウジング8の外部の空気43(c)が上記吸入口45を通し上記他の仕切室41に吸入されると共に、上記第1連通路47を通し、上記他の仕切室41よりも下方に位置する上記第4区画室21の仕切室34の下部にも吸入される。すると、この第4区画室21の仕切室34の下部に吸入された空気43(c)は、上記した空気43(a)(b)と同様に、上記LEDランプ29の点灯により加熱されて上記第4区画室21の仕切室34内を全体的に上昇して、この仕切室34から上記第2連通路48や隙間35をそれぞれ通過し、更に、上記連通空間26、および第1区画室18を通し上記排出口44からランプハウジング8の外部に排出される。
よって、何らかの理由により、上記第4区画室21の下部に、ランプハウジング8の外部からの空気43の吸入口45を形成できない場合でも、上記したように、第4区画室21の下部を上記空気43(a)が流動して換気されることから、上記第4区画室21の下部に対応するランプレンズ25の内面に曇りが発生することは防止される。また、上記したように隙間35の開口面積は小さいが、この隙間35を上記第4区画室21の上部側の空気43(b)が通過することにより、上記第4区画室21の上部側も空気43(b)がわずかながらでも流動して換気されることから、上記第4区画室21の上部側に対応するランプレンズ25の内面に曇りが発生することも防止される。
また、上記第1区画室18や第2区画室19の空気43(d)は、上記ターンランプ37やバックランプ38の点灯により加熱されて上昇し、上記第1区画室18や連通空間26を通るなどして上記排出口44からランプハウジング8の外部に排出される。
そして、上記した第1区画室18や第2区画室19からの空気43(d)の排出によって、上記連通空間26を通し上記第4区画室21の下部が負圧となる。このため、前記したように第3区画室20の他の仕切室41から第1連通路47を通し上記第4区画室21の仕切室34の下部に空気43(c)が吸入され、かつ、このように吸入された空気43(c)は、前記した空気43(a)(b)と同様に、上記LEDランプ29の点灯により加熱されて上記第4区画室21の仕切室34内を全体的に上昇して、この仕切室34から上記第2連通路48や隙間35をそれぞれ通過し、更に、上記連通空間26、および第1区画室18を通し上記排出口44からランプハウジング8の外部に排出される。
よって、上記第4区画室21を全体的に上記空気43(a)(b)が、より活発に流動することから、上記第4区画室21に対応するランプレンズ25の内面に曇りが発生することは、より確実に防止される。
そして、上記した第4区画室21の換気によるランプレンズ25の内面の曇り防止は、第3区画室20と第4区画室21とにおけるLEDランプ29の放射熱量の差を利用することにより達成されたものであって、小型ファンなど別途の部品を設けないで足りるため、上記したランプレンズ25の内面の曇り防止は、簡単な構成で安価に達成できる。
また、上記したように、第1区画室18や第2区画室19からの空気43(d)の排出により、上記連通空間26を通し上記第3区画室20も負圧となり、かつ、上記第3連通路49を通して上記第3区画室20の他の仕切室41も負圧となる。このため、ランプハウジング8の外部の空気43(e)が上記吸入口45を通し上記他の仕切室41に吸入されると共に、上記第3連通路49を通し連通空間26に吸入される。すると、上記連通空間26に吸入された上記空気43(e)は、上記した空気43(d)と同様に、上記ターンランプ37やバックランプ38の点灯により加熱されて上記第1区画室18を通し上記排出口44からランプハウジング8の外部に排出される。
ここで、上記第3連通路49の断面積は前記第1連通路47および第2連通路48の断面積よりもそれぞれ十分小さくされており、このため、上記第3連通路49を通る空気43(e)の量は少なく抑制される。これにより、上記第3区画室20の他の仕切室41から第1連通路47を通り第4区画室21の仕切室34へ吸入される空気43(b)の量が、より多くなることとされている。
なお、以上は図示の例によるが、上記灯具3はヘッドランプであってもよく、この場合には、上記一方向Aは車両1の前方に相当する。また、上記第3連通路49は形成しなくてもよい。
1 車両
2 車体
3 灯具
8 ランプハウジング
15 第3横向き区画壁(区画壁)
18 第1区画室(上部側の区画室)
19 第2区画室
20 第3区画室(中途部の区画室)
21 第4区画室(下部側の区画室)
25 ランプレンズ
26 連通空間
29 LEDランプ(ランプ)
32 インナレンズ
40 他のインナレンズ(インナレンズ)
41 他の仕切室
43 空気
44 排出口
45 吸入口
47 第1連通路(連通路)

Claims (1)

  1. 車体に支持されるランプハウジングの内部に上下方向で複数の区画室を形成すると共に、これら各区画室を一方向に向かって開口させ、これら各開口を覆って上記ランプハウジングに取り付けられるランプレンズを設け、上記各区画室のうち、上部側の区画室の空気を外部に排出させる排出口と、上下方向の中途部の区画室に外部から空気を吸入させる吸入口とを上記ランプハウジングに形成した車両用灯具の曇り防止構造において、
    上記中途部の区画室の開口を閉じるインナレンズを設け、上記中途部の区画室を下部側の区画室に連通させる連通路を、これら両区画室を仕切る区画壁に形成し、上記下部側の区画室を上記排出口に連通させ、かつ、上記中途部の区画室におけるランプの放射熱量よりも、上記下部側の区画室におけるランプの放射熱量をより大きくしたことを特徴とする車両用灯具の曇り防止構造。
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