JP5663882B2 - 構造体、耐震補強方法 - Google Patents
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Description
また、本発明の構造体は、上下の梁間に2本の間柱が剛接合された構造体であって、少なくとも一の階層の梁の上方に剛接合された間柱の当該梁への接合位置が、当該梁の下方に剛接合された間柱の当該梁への接合位置に対して、前記梁の長さ方向に柱間スパンの1/5の長さだけ離間していることを特徴とする。
なお、上記の剛接合とは、ピン接合を除く接合方法であって、水平荷重及び曲げ荷重が伝達可能な接合方法をいう。また、補強部材の梁への接合位置とは、補強部材の梁への接合された部分の面をいい、梁の長さ方向に幅を持つものである。さらに、上下の補強部材の梁への接合位置は、当然、梁の高さ分だけ上下に離間することになるが、この接合位置が「梁の長さ方向に離間している」とは、上下方向の離間は考慮せず、梁の長さ方向における位置が同方向に離間していることを意味する。
また、本発明の耐震補強方法は、上下の梁間に2本の間柱を剛接合することにより構造体を耐震補強する方法であって、少なくとも一の階層の梁の上方に剛接合された間柱の当該梁への接合位置を、当該梁の下方に剛接合された間柱の当該梁への接合位置に対して、前記梁の長さ方向に柱間スパンの1/5の長さだけ離間させることを特徴とする。
図1は、本実施形態である柱梁架構10を示し、(A)は平面図、(B)は(A)におけるI−I断面図である。本実施形態では、(A)におけるI−I断面における面内水平方向の剛性を向上する場合について説明する。同図(B)に示すように、本実施形態の柱梁架構10において、各階層の上下の梁21の間には、それぞれ一本ずつ間柱30が設けられ、その上下が梁21に剛接されている。なお、柱梁架構10としては、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、木造のいずれであってもよい。
このように、本実施形態によれば、可撓長さが従来よりも短くなる。
また、間柱30を梁21の長さ方向に離間して設けているため、各層の間柱30のサイズに制約が無い。すなわち、間柱30の要求性能に応じて、間柱30のせい、幅、設けられるフランジ板の幅や厚さを適宜変更することができる。
また、本実施形態では、柱梁架構の一方向の剛性を向上する場合について説明したが、これに限らず、当然他の方向の剛性を向上する場合にも本発明を適用できる。
また、本実施形態では、間柱30を梁21に剛接合するものとしたが、これに限らず、水平荷重及び曲げ荷重を伝達可能とすることにより、梁の可撓長さを短くすることができればよく、ピン接合以外の方法で接合すればよい。すなわち、間柱30と梁21との固定度を下げることができる。さらに、間柱30の上端あるいは下端と梁21との間に、摩擦材等エネルギー吸収材を介在させておき、設定荷重までは固定とし、設定荷重を超える場合には摩擦材がすべりエネルギーを吸収するようにすることも可能である。なお、このようなエネルギー吸収材を、間柱30内の端部近傍に介在させてもよい。
構造種別:鉄骨造(ラーメン構造)
高さ:16m
階高:4m
柱間スパン:14m
鋼材:490N級(基準強度325N/mm2)、ヤング係数E=2.05×105N/mm2
柱:□600×600×22、I=2.84×1010mm4
梁:BH 600×300×12×22、I=1.27×1010mm4
耐震間柱:BH 600×600×14×22、I=2.41×1010mm4
支持条件:固定
解析方法としては、各層に水平荷重(P=500kN)を作用させ、その時の水平変位量から各層の水平剛性を算出した。
20 柱
21 梁
30 間柱
40 補強部材
Claims (4)
- 上下の梁間に1本の間柱が剛接合された構造体であって、
少なくとも一の階層の梁の上方に剛接合された間柱の当該梁への接合位置が、当該梁の下方に剛接合された間柱の当該梁への接合位置に対して、前記梁の長さ方向に柱間スパンの1/3の長さだけ離間していることを特徴とする構造体。 - 上下の梁間に2本の間柱が剛接合された構造体であって、
少なくとも一の階層の梁の上方に剛接合された間柱の当該梁への接合位置が、当該梁の下方に剛接合された間柱の当該梁への接合位置に対して、前記梁の長さ方向に柱間スパンの1/5の長さだけ離間していることを特徴とする構造体。 - 上下の梁間に1本の間柱を剛接合することにより構造体を耐震補強する方法であって、
少なくとも一の階層の梁の上方に剛接合された間柱の当該梁への接合位置を、当該梁の下方に剛接合された間柱の当該梁への接合位置に対して、前記梁の長さ方向に柱間スパンの1/3の長さだけ離間させることを特徴とする構造体の耐震補強方法。 - 上下の梁間に2本の間柱を剛接合することにより構造体を耐震補強する方法であって、
少なくとも一の階層の梁の上方に剛接合された間柱の当該梁への接合位置を、当該梁の下方に剛接合された間柱の当該梁への接合位置に対して、前記梁の長さ方向に柱間スパンの1/5の長さだけ離間させることを特徴とする構造体の耐震補強方法。
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JP2010012433A JP5663882B2 (ja) | 2010-01-22 | 2010-01-22 | 構造体、耐震補強方法 |
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