JP5648468B2 - ポリオール組成物、及びそのポリオール組成物を用いた硬質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
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Description
問題を引き起こすことなく硬質ポリウレタンフォーム製品を成形性良く得る製造方法として、ヒドロキシポリアルキル化ポリアミンを使用するポリウレタンフォームの製造法が提案されている(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。ここで提案されているヒドロキシポリアルキル化ポリアミンは高反応性ではあるがフォーム強度に劣るという問題点があった。
[2]ポリオール組成物に対し、ヒドロキシアルキル化ジエチレントリアミン類(A)を30〜70重量%と、ヒドロキシアルキル化エチレンジアミン類(B)を70〜30重量%とを含有することを特徴とする上記[1]に記載のポリオール組成物[ただし、ヒドロキシアルキル化ジエチレントリアミン類(A)とヒドロキシアルキル化エチレンジアミン類(B)との合計量が、ポリオール組成物に対し、100重量%を超えることはない。]。
ポリオール類の水酸基価は、JIS−K557−1970(即ち、一般に「無水フタル酸法」と略称される方法)に準拠し測定した。
オートクレーブ内に、合成例1で得られたアルキル化トリアミン化合物350gを仕込み、密閉、窒素置換後、攪拌下に80℃まで昇温した。続けてエチレンオキサイド106gを4時間かけて耐圧容器から段階的に供給した。100℃で1時間熟成反応を行った後、60℃/20mmHgの条件下で2時間エバポレートした。次に120℃まで昇温し、プロピレンオキサイド330gを4時間かけて段階的に供給した。120℃で1時間熟成反応を行った後、60℃/20mmHgの条件下で2時間エバポレートした。冷却して反応液を取り出し、ヒドロキシアルキル化ジエチレントリアミン組成物を730g得た。その水酸基価は575mgKOH/gであった。これをポリオールBとする。
<ポリオール類の粘度>
エチレンジアミンを開始剤とし、これにアルキレンオキサイドを付加することによって得られるポリオールとして、ニューポールNP−300(三洋化成社製)を選択した。これをポリオールCとする。
<ポリオール類の発泡反応性>
ポリオールの発泡反応性を比較するため、整泡剤、難燃剤、触媒A、触媒B、触媒C、水を同一とし、表2に示すようにポリオールC〜KとポリオールLの比率を変えることにより、ゲルタイムを同一となるように調節した。ポリオールLは反応性が低いポリオールであり、反応性の高いポリオールC〜Kを混合することにより同一ゲルタイムとすることができる。
クリームタイム:発泡開始時間であり、混合液が発泡開始する時間を目視にて測定した,
ゲルタイム:樹脂形成時間であり、細い棒状物を発泡フォーム中に突っ込み引き抜くときに糸引き現象が起こる時間を測定した,
ライズタイム:発泡フォームの上昇が停止する時間を目視にて測定した。
1Lポリエチレン製カップ内で発泡させたフォームの中心部を5cm×5cm×10cmの寸法にカットし、寸法、重量を正確に測定してフォーム密度(kg/m3)を算出した。
<硬質ポリウレタンフォームの製造>
表1に示すポリオール組成物、整泡剤、難燃剤、触媒A〜触媒C、水を、表3に示す量比にて混合してプレミックス液とした。このプレミックス液176.5gを500mlポリエチレンカップに取り、10℃に温度調節した。この500mlポリエチレンカップに、別の容器で10℃に温度調節したポリイソシアネート(表3に示す)を、イソシアネートIndex=160となる量、素早く添加した。高速攪拌機にて6000rpmで3秒間攪拌後、この混合液を40℃に温度調整した25×25×8cmのアルミニウム製モールドに素早く移し発泡成形させた。発泡成形させたフォームからサンプルを切り出し、以下のとおり、反応発泡性、フォーム密度、フォームの高温寸法安定性、圧縮強度、熱伝導率、酸素指数を測定した。
クリームタイム:発泡開始時間であり、混合液が発泡開始する時間を目視にて測定した,
ゲルタイム:樹脂形成時間であり、細い棒状物を発泡フォーム中に突っ込み引き抜くときに糸引き現象が起こる時間を測定した,
ライズタイム:発泡フォームの上昇が停止する時間を目視にて測定した。
フォームの高温寸法安定性、圧縮強度、熱伝導率測定用に作成したフォームサンプルの寸法、重量を正確に測定してフォーム密度(kg/m3)を算出した。
25×25×8cmのアルミニウム製モールドで発泡したフォーム内部より5×5×5cmの寸法にカットした試験片を70℃×24時間の条件下放置、放置前後の寸法変化率を測定した。
25×25×8cmのアルミニウム製モールドで発泡したフォーム内部より5×5×5cm寸法にカットし、万能試験機テンシロンを用いて、その10%圧縮強度をJIS K7220に準じて測定した。
25×25×8cmのアルミニウム製モールドで発泡したフォームの中心部を20×20×3cmの寸法にカットした試験片を熱伝導率測定装置HC−074(EKO Instruments Trading CO.Ltd社製)で測定した。
25×25×8cmのアルミニウム製モールドで発泡したフォーム内部より1.25×1.25×15cm寸法にカットし、その酸素指数を測定した。酸素指数は、フォームの難燃性を示す指標である。燃焼試験法は、ASTM D 2863に準じて実施した。
Claims (7)
- 下記式(1)で示される化合物からなる群より選ばれる2種以上の化合物からなるヒドロキシアルキル化ジエチレントリアミン類(A)と、下記式(2)で示される化合物からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物からなるヒドロキシアルキル化エチレンジアミン類(B)とを含有すること、平均水酸基価が600〜900mgKOH/gの範囲であること、並びに粘度が10,000mPa・s(25℃)以下であることを特徴とするポリオール組成物。
- ポリオール組成物に対し、ヒドロキシアルキル化ジエチレントリアミン類(A)を30〜70重量%と、ヒドロキシアルキル化エチレンジアミン類(B)を70〜30重量%とを含有することを特徴とする請求項1に記載のポリオール組成物[ただし、ヒドロキシアルキル化ジエチレントリアミン類(A)とヒドロキシアルキル化エチレンジアミン類(B)との合計量が、ポリオール組成物に対し、100重量%を超えることはない。]。
- 式(3)において、置換基R10〜R13が各々独立して、ヒドロキシエチル基又はヒドロキプロピル基であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のポリオール組成物。
- ヒドロキシアルキル化ジエチレントリアミン類(A)が、ジヒドロキシエチルトリメチルジエチレントリアミン、トリヒドロキシエチルジメチルジエチレントリアミン、又はそれらの両方を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のポリオール組成物。
- ヒドロキシアルキル化エチレンジアミン類(B)が、テトラヒドロキシエチルエチレンジアミン、テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン、又はそれらの両方を含むことを特徴とするポリオールである請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のポリオール組成物。
- ポリオールとポリイソシアネートとを、発泡剤の存在下で反応させて硬質ポリウレタンフォームを製造する方法であって、ポリオールの一部又は全部として、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のポリオール組成物を用いることを特徴とする硬質ポリウレタンフォームの製造方法。
- 発泡剤が水のみであることを特徴とする請求項6に記載の硬質ポリウレタンフォームの製造方法。
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