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JP5648337B2 - 配送伝票 - Google Patents

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JP5648337B2
JP5648337B2 JP2010141257A JP2010141257A JP5648337B2 JP 5648337 B2 JP5648337 B2 JP 5648337B2 JP 2010141257 A JP2010141257 A JP 2010141257A JP 2010141257 A JP2010141257 A JP 2010141257A JP 5648337 B2 JP5648337 B2 JP 5648337B2
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Description

本発明は、宅配荷物や配送商品を配送業者が配送する際に、配送物に貼付して使用する配送伝票に関する。
近年、一枚の伝票用紙上に複数種類の伝票を配列させて、各伝票を同時にプリンター印字したものを組とする1パート形式の配送伝票(以下、1パート配送伝票という)が多く利用されるようになってきている。
その代表的な1パート配送伝票は、剥離紙、粘着剤層、タック基材の順に積層されてなるタック紙の前記粘着剤層の形成された面(以下、タック紙裏面という)と反対側の面(以下、タック紙表面という)に接着剤層を介して配達票と貼付票とを面状に配置して形成する伝票用紙が設けられ、少なくともその配達票はタック紙表面から剥離可能な構造を有している(例えば、特許文献1参照)。
1パート配送伝票は、上記のように一枚の伝票用紙上に配達票と貼付票が設けられているので、コンピュータで管理されている配送情報に基づき、お届け先情報、依頼元情報、その他バーコード等の管理用の情報などを、プリンター装置で配送伝票上の所定箇所に高速で印字することが可能である。その使用に当たっては、事前に所定事項がプリンターで印字された1パート配送伝票を用意し、当該1パート配送伝票を構成するタック紙裏面の剥離紙を剥がし、粘着剤層を介して所定の配送物に貼付する。
特開2008−12692号公報
配送伝票の配送物への貼付後、配達票のみを剥がすことになるが、従来の配送伝票では、ダンボール箱のような表面が平らな配送物に伝票を貼ると、配達票が剥がし難くなるという問題がある。
そこで、本発明は、表面が平らな配送物に貼付した場合であっても、配達票のみを容易に剥がすことが可能な配送伝票を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1の配送伝票は、貼付票と配達票に区分された最上層の表面基材のうち、前記配達票に区分された部分が、中間基材(タック基材6)と擬似接着層を介して接着されているとともに、前記中間基材(タック基材6)が粘着剤層を介して剥離基材に貼り合わされており、前記配達票と前記中間基材(タック基材6)の間には、剥離層が設けられて、前記中間基材(タック基材6)から配達票が剥離可能な配送伝票であって、前記配達票の角部が互いに直角な2本の線分である角部切り取り線により四角形状の切除部として切除されており、前記配達票の下層側の擬似接着層において、前記配達票の角部切り取り線を含む部分に接着剤が塗布されていない四角形状の非接着部を有することを特徴とする。
請求項1の配送伝票によれば、中間基材(タック基材6)と剥離可能な配達票の1つの角が角部切り取り線により切除されており、配達票の下層側の接着剤層において、角部切り取り線を含む部分に接着剤が塗布されていない非接着部を有するので、非接着部を利用して角部切り取り線付近に指先を引っ掛けることにより、配達票を容易に剥がすことが可能になる。
また、請求項の配送伝票は、請求項1の配送伝票において、前記切除部の一辺が4mm以上であることを特徴とする。請求項の配送伝票によれば、切除部が所定以上の大きさであるため、指先が引っ掛かり易くなり、配達票を容易に剥がすことが可能になる。
本発明によれば、平らな配送物に貼付した場合であっても、配達票のみを容易に剥がすことが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る配送伝票を示す図である。 配達票を剥離した状態の配送伝票の平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る配送伝票を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明第1の実施形態に係る配送伝票を示す図である。このうち、図1(a)は表面側の平面図、図1(b)は図1(a)におけるA−Aに対応する断面図、図1(c)は図1(a)におけるB−Bに対応する断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る配送伝票は、表面に配送情報記入部が印字された配達票2aと、表面に配送情報記入部が印字された貼付票2bが縦方向に配置された表面基材2が最上位に設けられている。この表面基材2は、図1(a)に示すように、横方向に形成されたハーフカット9により配達票2aと貼付票2bに分離可能に形成されている。
図1(b)のA−A断面図に示すように、配達票2a(表面基材2)の下層には、剥離層3、擬似接着剤層4を介して、表面に目止め層5、裏面に粘着剤層7が設けられたタック基材6が重ね合わされており、粘着剤層7の下層には、剥離基材8が剥離可能な状態で積層されている。また、図1(c)のB−B断面図に示すように、貼付票2b(表面基材2)の下層では、剥離層3、擬似接着剤層4に代えて強接着の接着剤層10が設けられている。強接着の接着剤層10により、貼付票2bは、タック基材6から剥離することができないようになっている。配送伝票1は、剥離基材8を剥離させた後に、粘着剤層7により配送物に貼付して使用する。
表面基材2としては、充分な強度とプリンターによる印字適性及び搬送適性を有するものであれば使用でき、例えば、上質紙、クラフト紙、複写用紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、コート紙、合成紙、樹脂フィルムによりラミネートされた紙等の紙が好適に用いられるが、セロファン、延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムであっても良い。表面基材2の厚さは20〜200μm程度が好ましい。さらに、控票などを配送伝票1の上に重ねた場合に、複写特性をもたせるために、ロイコ系染料などからなる感熱発色層を設けても良い。
貼付票2bに接する側の配達票2aの角部には、角部切り取り線11が設けられている。角部切り取り線11は、ハーフカット9が設けられている配達票2aと貼付票2bの境界となる辺と、配達票の左端部の辺を結ぶように斜めに形成されている。角部切り取り線11の角度には特に限定はないが、ハーフカット9との角度が135度(45度)に近付くように、すなわち、角部切り取り線11により切除された切除部11aが、二等辺三角形に近付くように形成するのが望ましい。角部切り取り線11により、表面基材2および剥離層3の角が切除されることになる。配達票2aを剥がし易くするため、切除部11aの大きさは、二等辺三角形の二等辺がそれぞれ4mm以上であるのが望ましい。したがって、角部切り取り線11の長さは、5.65mm以上が望ましいことになる。
破線で示した12は、擬似接着層4の端部を示している。従って、実際には、表面基材2に隠れて表面からは見えない線であるが、ここでは、角部切り取り線11との関係を示すため、便宜上、平面図に示してある。擬似接着層4の端部12は、角部切り取り線11と平行に設けられ、この端部12まで接着剤が塗布され、角部には、接着剤は塗布されない。従って、表面基材2の下層における角部切り取り線11と端部12に挟まれた領域には非接着部12aが形成され、非接着部12aでは、配達票2aは、タック基材6に接着されていない状態となっている。
図1(a)の平面図と対比させて、配達票2aの下層の擬似接着層4の状態を図2に示す。図2に示すように、配達票2aの下層の擬似接着層4は、配達票2aの下層全面に塗布されるのではなく、貼付票2bに接する側の左側角を含む三角形状の部分を残したものとなっている。破線で示した11は、上述のように、配達票2aの角部切り取り線に対応する位置であるが、配達票2aの下層側において、角部切り取り線11と擬似接着層4の端部12の間の非接着部12aに接着剤が塗布されていない。非接着部12aを利用して角部切り取り線11付近に指先を引っ掛けることにより、配達票2aを容易に剥がすことが可能になる。
上記剥離層3、擬似接着層4、粘着剤層7は、本発明に係る配伝票に適したものであれば、その組成については特に限定されるものではないが、好ましい例を以下に列挙する。
剥離層3としては、配達票2aがタック基材6から容易に剥離できるような接着性の低い樹脂を使用することが好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン等のオレフィン系(共)重合体を用いることが最も好ましいが、他にも、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、セルロース樹脂等の熱可塑性樹脂及びこれらの混合物からなるフィルムでも良い。また、ポリウレタン等の熱硬化性樹脂等から形成されたフィルムを用いても良い。さらに、所望に応じて、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、スリップ剤、帯電防止剤、防曇剤、着色剤、フィラー等が添加されていても良い。剥離層3を形成するための樹脂の塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布厚は0.1〜10μmである。
擬似接着層4は、例えば、ウレタン系、アクリル系などの熱可塑性樹脂を使用することができ、フレキソ法、グラビア法などの公知の印刷法又はコーティング法によって、厚み0.1〜50μm程度に塗布し、貼り合わせ後に、必要に応じて乾燥させる。表面基材2とタック基材6は、接着剤(又は樹脂)が乾燥していない状態で貼り合わせるウェット又はセミウェットラミネート方式、熱圧着方式や感圧方式によって貼り合わせる。
粘着剤層7は、配送物に配送伝票1を貼付可能とする層であり、アクリル系粘着剤が最も好ましいが、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーンゴム系粘着剤等でも良い。粘着剤層7を形成するための粘着剤の塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布量は0.1〜50g/m2であり、塗布厚は0.1〜50μmである。配送物等の被着体に対する粘着剤層7の接着力は、剥離層3と擬似接着層4との接着力よりも大きくする必要があり、配送物等の被着体に応じて、適宜、調整が必要である。
次に、本発明第2の実施形態について説明する。図3は、本発明第2の実施形態に係る配送伝票1´を示す図である。このうち、図3(a)は表面側の平面図、図3(b)は配達票2aの下層の擬似接着層4の状態を示す図である。図3において、図1と同一の部分については、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の配送伝票1´は、角部切り取り線の形態、非接着部の形態が第1の実施形態の配送伝票1と異なっている。本実施形態では、貼付票2bに接する側の配達票2aの角部に、角部切り取り線13が設けられている。角部切り取り線13は、ハーフカット9が設けられている配達票2aと貼付票2bの境界となる辺と、配達票2aの左端部の辺にそれぞれ平行な2辺により形成されている。配達票の全体的な形状が矩形である場合、これらの2辺が形成する角度は直角となる。角部切り取り線13を構成する2辺の長さには特に限定はないが、2辺が等しくなるように、すなわち、角部切り取り線13により切除された切除部13aが、正方形に近付くように形成するのが望ましい。角部切り取り線13により、表面基材2および剥離層3の角が切除されることになる。配達票2aを剥がし易くするため、切除部13aの大きさは、正方形の各辺がそれぞれ4mm以上であるのが望ましい。
図3(a)において、破線で示した14は、擬似接着層4の端部を示している。従って、実際には、表面基材2に隠れて表面からは見えない線であるが、ここでは、角部切り取り線13との関係を示すため、便宜上、平面図に示してある。擬似接着層4の端部14は、角部切り取り線13と平行に設けられ、この端部14まで接着剤が塗布され、角部には、接着剤は塗布されない。従って、表面基材2の下層における角部切り取り線13と端部14に挟まれた領域には非接着部14aが形成され、非接着部14aでは、配達票2aは、タック基材6に接着されていない状態となっている。
また、図3(b)に示すように、配達票2aの下層の擬似接着層4は、配達票2aの下層全面に塗布されるのではなく、貼付票2bに接する側の左下の角を含む正方形状の部分を残したものとなっている。破線で示した13は、上述のように、配達票2aの角部切り取り線に対応する位置であるが、配達票2aの下層側において、角部切り取り線13と擬似接着層4の端部14の間の非接着部14aに接着剤が塗布されていない。非接着部14aを利用して角部切り取り線13付近に指先を引っ掛けることにより、配達票2aを容易に剥がすことが可能になる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、第1の実施形態では、角部切り取り線を1本の線分、切除部を三角形とし、第2の実施形態では、角部切り取り線を2本の線分、切除部を四角形としたが、角部切り取り線を円弧とし、切除部を円の1/4としても良い。
1、1´・・・配送伝票
2・・・表面基材
2a・・・配達票
2b・・・貼付票
3・・・剥離層
4・・・擬似接着層
5・・・目止め層
6・・・タック基材
7・・・粘着剤層
8・・・剥離基材
9・・・ハーフカット
10・・・接着剤層
11・・・角部切り取り線
11a・・・切除部
12・・・擬似接着層端部
12a・・・非接着部
13・・・角部切り取り線
13a・・・切除部
14・・・擬似接着層端部
14a・・・非接着部

Claims (2)

  1. 貼付票と配達票に区分された最上層の表面基材のうち、前記配達票に区分された部分が、中間基材と擬似接着層を介して接着されているとともに、前記中間基材が粘着剤層を介して剥離基材に貼り合わされており、前記配達票と前記中間基材の間には、剥離層が設けられて、前記中間基材から配達票が剥離可能な配送伝票であって、
    前記配達票の角部が互いに直角な2本の線分である角部切り取り線により四角形状の切除部として切除されており、前記配達票の下層側の擬似接着層において、前記配達票の角部切り取り線を含む部分に接着剤が塗布されていない四角形状の非接着部を有することを特徴とする配送伝票。
  2. 前記切除部の一辺が4mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の配送伝票。
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