JP5532655B2 - 有機薄膜トランジスタ、その製造方法及び画像表示装置 - Google Patents
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(全体構成)
本発明に係る有機TFT1A〜1D(総称するときは符号「1」で表す。)は、図1〜図4に示すように、ゲート電極15g、ゲート絶縁膜14、有機半導体膜13、ソース電極15s、ドレイン電極15d、及び導電性アイランド群12を少なくとも有する。そして、その導電性アイランド群12は、ソース電極15sとドレイン電極15dとの間のチャネル領域に、マイクロコンタクトプリント法で形成された幾何学的な平面視形状からなる複数の導電性アイランドを有し、その導電性アイランド同士が所定の隙間Gを隔ててパターン形成されてなるものである。さらに、チャネル領域を画定する側のソース電極15s及びドレイン電極15dの端部16,16は、その端部位置にある導電性アイランド12s,12dに平面視で重なるように形成されている。
基板10は、有機TFT1の支持基板をなす絶縁性のものである。基板10としては、無機基板や有機基板を用いることができる。無機基板としては、画像表示装置のTFT基板として一般に用いられているガラス基板を好ましく挙げることができる。また、耐熱性の点ではやや劣るとされる安価な無アルカリガラス基板等であってもよい。ガラス基板の厚さは特に限定されないが、通常、0.05mm以上3.0mm以下程度である。
ゲート電極15gは、有機半導体膜13のチャネル領域に平面視で対向するように、上記第1〜第4形態で示す態様で設けられる。ゲート電極15gの形成材料としては、金、銀、銅、チタン、クロム、コバルト、ニッケル、アルミニウム、ニオブ、タンタル、モリブデン等の金属、ITO等の遷移金属酸化物、導電性高分子等、を挙げることができる。ゲート電極15gは、蒸着(マスク蒸着も含む。)、スパッタリング等の方法で成膜でき、その後、フォトリソグラフィ等でパターニングして形成できる。ゲート電極15gの厚さは特に限定されないが、通常、50nm〜3μm程度である。
ゲート絶縁膜14は、ゲート電極15gと有機半導体膜13との間を絶縁するための絶縁膜である。ゲート絶縁膜14の形成材料としては、絶縁性が高く、誘電率が比較的高く、ゲート絶縁膜として適しているものであれば各種の材料を用いることができる。例えば、アクリル系樹脂、フェノール系樹脂、フッ素系樹脂、エポキシ系樹脂、カルド系樹脂、ビニル系樹脂、イミド系樹脂、ノボラック系樹脂等を挙げることができる。なかでも本態様においては、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、又は、カルド系樹脂が好適に用いられる。また、例えば、酸化イットリウム、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ニオブ、酸化スカンジウムのうち少なくとも1種又は2種以上を挙げることができる。また、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素等のケイ素の酸化物、窒化物、酸窒化物、チタン酸バリウムストロンチウム等の複合酸化物であってもよい。こうした材料からなるゲート絶縁膜4は、蒸着、スパッタリング、スピンコート法等の方法で成膜できる。ゲート絶縁膜14の厚さは特に限定されないが、通常、100nm〜10μm程度である。
有機半導体膜13は、図1〜図4に示すように、厚さ方向(図面の上下方向)においてはゲート電極15gとゲート絶縁膜14との間に設けられ、面内方向(図面の左右方向)においてはソース電極15sとドレイン電極15dとの間に両者を跨いで層状に設けられている。ソース電極15sとドレイン電極15dとの間の有機半導体膜13はチャネル領域を含み、そのチャネル領域には、導電性アイランド12chが平面視で配置されている。有機半導体膜13は、種々の電荷輸送性の有機半導体材料によって形成することができる。例えば、有機半導体膜13を1種又は2種以上の材料で形成してもよい。
ソース電極15sとドレイン電極15dは、その間に設けられる有機半導体膜13のチャネル領域を画定するように形成される。通常、ソース電極15sのチャネル領域側の端部16と、ドレイン電極15dのチャネル領域側の端部16とが向かい合い、両端部16,16間がチャネル領域となる。本発明では、そのチャネル領域側の両端部16,16が、その端部位置にある導電性アイランド12s,12dに平面視で重なるように設けられている。このとき、両端部16,16は、導電性アイランド12s,12dに直接接触してもよいし(図1及び図2を参照)、有機半導体膜13を挟んで積層されたものであってもよい(図3及び図4を参照)。
導電性アイランド群12は、図1〜図4に示すように、ソース電極15sとドレイン電極15dとの間のチャネル領域に形成される。図5(A)は従来型有機TFT100のチャネル領域を示すものであり、面内方向(図の左右方向)に形成されたソース電極15sとドレイン電極15dの端部16,16間の長さLSDがチャネル長Lchを画定する。この有機TFT100ではチャネル長Lchが長く、無機系の半導体膜に比べて電荷移動度が低い有機半導体膜13を用いた場合は良好なTFTを構成できなかった。そのため、背景技術の欄で説明したように、縦型有機TFTが提案されている。一方、WO2007−80576号公報(上記特許文献2)には、十分に詳しくは記載されていないが、チャネル領域に導電性アイランドを形成して個々のチャネル長を短くした態様が提案されている。
次に、導電性アイランド群の形成方法について説明する。本発明では、図11に示すように、導電性アイランド群12をマイクロコンタクトプリント法で形成する。マイクロコンタクトプリント法は、活版印刷と同様の方法である。先ず、図11(a)に示すように、基板30上にレジスト31を設け、次に、図11(b)に示すように、そのレジスト31をパターニング精度の高いフォトリソグラフィでパターニングする。このパターニングで得られた凸状パターン32は、最終的に導電性アイランド間の隙間の寸法を規定するものとなる。その隙間の和がチャネル長となるので、その隙間を高い精度で形成するためには、高精度のパターニングが可能なフォトリソグラフィでレジストをパターニングして、微細な凸状パターン32を形成することが好ましい。
第1〜第4形態の有機TFT1において、基板10上には、必要に応じて1又は2以上の下地膜が形成されていてもよい。下地膜は、その機能や目的に応じて必要な領域のみに形成されてもよいし全面に形成されてもよい。そうした下地膜は、クロム、チタン、アルミニウム、ケイ素、酸化クロム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、及び酸窒化ケイ素の群から選択されるいずれかの材料で形成される。例えば密着膜として用いる場合には、クロム、チタン、アルミニウム、又はケイ素等からなる金属系の無機膜が好ましく用いられ、応力緩和膜やバッファ膜(熱緩衝膜)として用いる場合には、酸化クロム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、又は酸窒化ケイ素等からなる化合物膜が好ましく用いられ、バリア膜として用いる場合には、酸化ケイ素又は酸窒化ケイ素等からなる化合物膜が好ましく用いられる。これらの膜は、その機能や目的に応じて、単層で設けてもよいし、2層以上を積層してもよい。好ましい例としては、第1下地膜を密着膜として、クロム、チタン、アルミニウム、又はケイ素等からなる金属系の無機膜を形成し、その第1下地膜上に形成した第2下地膜をバッファ膜として、酸化クロム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、又は酸窒化ケイ素等からなる化合物膜を積層することが好ましい。
本発明の有機TFT1の製造方法は、ゲート電極形成工程、ゲート絶縁膜形成工程、有機半導体膜形成工程、ソース電極・ドレイン電極形成工程、及び導電性アイランド群形成工程を少なくとも有する。その工程順は、図1〜図4に示す第1〜第4形態の有機TFT1A〜1Dでそれぞれ異なり、詳しくは以下のようになる。
本発明に係る画像表示装置50は、図12〜図14に示すように、上記した有機TFT1と、その有機TFT1を構成するソース電極15s若しくはドレイン電極15dで構成される画素電極(51)又は当該ソース電極15s若しくはドレイン電極15dが接続する画素電極(51)の上に設けられた表示素子部(60)と、を少なくとも有する。こうした構成とすることで、電荷移動度が十分に高くない有機半導体材料を用いた有機TFTを表示素子部のアクティブ駆動素子とすることができる。従来の有機TFTとは異なり、電流変調量が大きく、低駆動電圧でも画像表示装置を駆動させることができる。なお、表示素子部については、液晶表示素子、有機EL素子又は電子ペーパーの電気泳動素子とすることができる。
有機半導体は塗布するだけで半導体としての性質を示す。また、塗布するだけで導電性を発現する材料(例えば銀コロイド)も近年開発が進んでいる。従って、基板10上にゲート電極15gとゲート絶縁膜14が形成されたオンデマンド回路基板があれば、その回路基板上に有機半導体膜13、ソース・ドレイン電極15s,15d、配線等をエンドユーザーが市販のインクジェットプリンタ(家庭用インクジェットプリンタ等)を用いて作製することも理論的には可能となる。例えば、通常のインクジェットインクの代わりに銀コロイドや有機半導体を入れて印刷することも可能となる。しかしながら、通常のインクジェットプリンタでは、アライメント精度、液の吐出位置精度から考えても、回路形成に必要な100μm以下のパターンを安定して形成することは難しい。
図1に示すボトムゲートボトムコンタクト構造の有機TFT1Aを作製した。先ず、厚さ150nmのCrが形成された厚さ1mmのガラス基板を試験基板として準備し、そのCr付きガラス基板のCrをパターニングしてゲート電極15gとした後、真空チャンバー内にセットし、そのCr電極上に、カルド系アクリル樹脂からなる厚さ1μmのゲート絶縁膜14をスピンコート法で形成した。そのゲート絶縁膜14上に、平均粒径40nmの銀粒子を含む銀コロイドを用い、マイクロコンタクトプリント法で図7に示す正方形の導電性アイランド群12を形成した。このマイクロコンタクトプリント法は、図11に示した方法で行い、PDMSからなる版38を作製し、その凸部35の幅(チャネル長さLの方向の導電性アイランド12chの幅)を80μmとし、版の凹部36の幅(チャネル長さLの方向の隙間Gの幅)を20μmとしたものを用いた。したがって、形成された正方形の導電性アイランド群12は、チャネル長さ方向の幅L11が80μmであり、チャネル長さ方向の隙間Gの幅L1〜L5が20μmであった。なお、チャネル幅方向の幅Wも80μmであり、その幅方向の導電性アイランド間の隙間も20μmであった。
実験例1は、マイクロコンタクトプリント法により、全ての導電性アイランド群12を同じ大きさで形成した。この実験例2では、導電性アイランド群12を、ソース電極・ドレイン電極の端部16,16に対応する位置の導電性アイランド12s,12dの大きさをチャネル長さLの方向:100μm×チャネル幅Wの方向:100μmとし、チャネル領域に形成されているそれ以外の導電性アイランド12chの大きさ(チャネル長さLの方向:80μm×チャネル幅Wの方向:80μm)よりも大きくした。こうした寸法の導電性アイランド群12は、版38の寸法を変えたものを用いて作製した。さらに、この実験例では、ソース電極・ドレイン電極の形成を、スクリーン印刷法で行った。それ以外は、実験例1と同様にして、実験例2の有機TFTを作製した。
実験例1において、マイクロコンタクトプリント法で用いる版38の寸法を変えたものを用い、形成された導電性アイランド群12のチャネル長さLの方向の幅を160μmとし、チャネル長さLの方向の隙間Gの幅を40μmとし、それ以外は実験例1と同様にして、実験例3の有機TFTを作製した。
実験例1において、マイクロコンタクトプリント法で用いる版38を変え、図10に示す田の字形態の導電性アイランドを形成した。用いた版38は、凸部35の幅(チャネル長さLの方向の導電性アイランド12chの幅)を80μmとし、版の凹部36の幅(チャネル長さLの方向の隙間Gの幅)を20μmとし、中抜き形状の線幅をいずれも10μmとしたものを用いた。したがって、形成された田の字形の導電性アイランド群12は、チャネル長さ方向の幅L11が80μmであり、チャネル長さ方向の隙間Gの幅L1〜L5が20μmであり、チャネル幅方向の幅Wも80μmであり、その幅方向の導電性アイランド間の隙間も20μmであった。さらに、中抜きされた4つの正方形は、一辺が25μmであった。これ以外は実験例1と同様にして、実験例4の有機TFTを作製した。
実験例1において、有機半導体膜13に対する電荷注入特性が悪く、ソース電極・ドレイン電極用材料として用いるには好まれないアルミニウム材料をソース電極・ドレイン電極として用い、一方、有機半導体膜13に対する電荷注入特性は良いが導電率が悪く、ソース電極・ドレイン電極用として用いるには好まれないポリアニリンを導電性アイランド群形成用材料として用いた。それ以外は、実験例1と同様にして、実験例5の有機TFTを作製した。
実験例1において、導電性アイランド群12を形成しない他は、実験例1と同様にして、比較実験例1の有機TFTを作製した。
比較例1において、ソース電極15sとドレイン電極15dにアルミニウム(厚さ50nm)を用いた他は、比較実験例1と同様にして、比較実験例2の有機TFTを作製した。
実験例1と比較実験例1で得られた有機TFTを用い、ゲート電圧を+50Vから−80Vに掃引し、その後−80Vから+50Vに戻して電流−電圧特性を測定した。図18は、そのとき得られたグラフである。測定は、2台のソース−メジャーユニット(ケースレー社製、型式:237)を用い、ゲート電圧を変化させたときに得られた電流を測定して行った。図18に示すように、導電性アイランド群12が形成された実験例1の有機TFTは、導電性アイランド群12を形成しない比較実験例1の有機TFTに比べ、1桁高い電流を得ることができた。この結果は、導電性アイランド群12を形成したことによる短チャネル化に加え、電荷注入特性の良い銀コロイドを用いることで、注入特性が改善したためであると考えられる。
10 基板
12 導電性アイランド群
12ch チャネル領域に形成された導電性アイランド
12s ソース電極のチャネル領域側の端部に対応する導電性アイランド
12d ドレイン電極のチャネル領域側の端部に対応する導電性アイランド
13 有機半導体膜
14 ゲート絶縁膜
15g ゲート電極
15s ソース電極
15d ドレイン電極
16 ソース電極とドレイン電極のチャネル領域側の端部
19 保護膜
20 オンデマンド回路基板
21 ゲート絶縁膜の開口部(円形開口部)
22 ゲート電極開口部
30 レジスト支持基板
31 レジスト
32 凸形状パターン
33 樹脂材料
34 支持基材
35 樹脂基材凸部
36 樹脂基材凹部
37 導電性材料
38 樹脂基材版
41 ゲートバスライン
42 ソースバスライン
43 出力素子(電気泳動素子)
44 コンデンサ
45 水平駆動回路
46 垂直駆動回路
50 画像表示装置
51 画素電極
60 表示素子部(電気泳動素子)
61 電極1
62 電気泳動インク
63 電極2
100 従来型の有機TFTのチャネル領域
Lch チャネル長さ
L1,L2,L3 導電性アイランド間のチャネル長さ
Ls ソース電極・ドレイン電極の端部の形成誤差の許容値
L11 チャネル領域に形成された導電性アイランドの長さ
L20 端部に対応する位置に形成された導電性アイランドの長さ
G 導電性アイランド間の隙間
W ソース電極・ドレイン電極のチャネル幅
W1〜W6 導電性アイランドの幅
Wch 実質的なチャネル幅
Claims (16)
- ゲート電極形成工程、ゲート絶縁膜形成工程、有機半導体膜形成工程、ソース電極・ドレイン電極形成工程、及び導電性アイランド群形成工程を少なくとも有する有機薄膜トランジスタの製造方法であって、
前記導電性アイランド群形成工程は、その後の前記ソース電極・ドレイン電極形成工程で形成するソース電極とドレイン電極との間のチャネル領域に、該チャネル領域を画定する側のソース電極及びドレイン電極の端部と平面視で重なる導電性アイランドAと、該導電性アイランドA以外の導電性アイランドであって前記チャネル領域に形成する導電性アイランドBとを有する導電性アイランド群を形成する工程であって、マイクロコンタクトプリント法によって、幾何学的な平面視形状からなる前記導電性アイランド同士を所定の隙間を隔ててパターン形成する工程であり、
前記ソース電極・ドレイン電極形成工程は、前記チャネル領域を画定する側のソース電極及びドレイン電極の端部が、該端部位置にある前記導電性アイランドAに平面視で重なるように、前記ソース電極及びドレイン電極を、前記導電性アイランドAに直接接触させて形成する工程である、ことを特徴とする有機薄膜トランジスタの製造方法。 - ゲート電極形成工程、ゲート絶縁膜形成工程、有機半導体膜形成工程、ソース電極・ドレイン電極形成工程、及び導電性アイランド群形成工程を少なくとも有する有機薄膜トランジスタの製造方法であって、
前記導電性アイランド群形成工程は、その後の前記ソース電極・ドレイン電極形成工程で形成するソース電極とドレイン電極との間のチャネル領域に、該チャネル領域を画定する側のソース電極及びドレイン電極の端部と平面視で重なる導電性アイランドAと、該導電性アイランドA以外の導電性アイランドであって前記チャネル領域に形成する導電性アイランドBとを有する導電性アイランド群を形成する工程であって、マイクロコンタクトプリント法によって、幾何学的な平面視形状からなる前記導電性アイランド同士を所定の隙間を隔ててパターン形成する工程であり、
前記ソース電極・ドレイン電極形成工程は、前記チャネル領域を画定する側のソース電極及びドレイン電極の端部が、該端部位置にある前記導電性アイランドAに平面視で重なるように、有機半導体膜に対する電荷注入電極として機能する前記ソース電極及びドレイン電極を、前記有機半導体膜を挟んで前記導電性アイランドAの上に積層して形成する工程である、ことを特徴とする有機薄膜トランジスタの製造方法。 - 前記導電性アイランドAを、前記導電性アイランドBよりも大きく形成する、請求項1又は2に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
- 前記導電性アイランドAを、該導電性アイランドAの上に形成するソース電極とドレイン電極の端部の形成誤差の許容値を上回る大きさで形成する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
- 前記ソース電極とドレイン電極を、スクリーン印刷で形成する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
- 前記有機半導体膜に対する電荷注入特性が、前記ソース電極及びドレイン電極よりもよい材料で前記導電性アイランドAを形成する、請求項1、3〜5のいずれか1項に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
- 前記有機薄膜トランジスタを、トップゲートボトムコンタクト構造、ボトムゲートボトムコンタクト構造、ボトムゲートトップコンタクト構造及びトップゲートトップコンタクト構造のいずれかの構造となるように製造する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
- ゲート電極、ゲート絶縁膜、有機半導体膜、ソース電極、ドレイン電極、及び導電性アイランド群を少なくとも有する有機薄膜トランジスタであって、
前記導電性アイランド群は、前記ソース電極とドレイン電極との間のチャネル領域に、該チャネル領域を画定する側のソース電極及びドレイン電極の端部と平面視で重なる導電性アイランドAと、該導電性アイランドA以外の導電性アイランドであって前記チャネル領域に形成する導電性アイランドBとを有する導電性アイランド群がパターン形成されてなるものであって、幾何学的な平面視形状からなる前記導電性アイランド同士が所定の隙間を隔ててパターン形成されてなり、
前記ソース電極及びドレイン電極は、前記導電性アイランドAに直接接触しており、かつ前記チャネル領域を画定する側のソース電極及びドレイン電極の端部は、該端部位置にある前記導電性アイランドAに平面視で重なっている、ことを特徴とする有機薄膜トランジスタ。 - ゲート電極、ゲート絶縁膜、有機半導体膜、ソース電極、ドレイン電極、及び導電性アイランド群を少なくとも有する有機薄膜トランジスタであって、
前記導電性アイランド群は、有機半導体膜に対する電荷注入電極として機能する前記ソース電極とドレイン電極との間のチャネル領域に、該チャネル領域を画定する側のソース電極及びドレイン電極の端部と平面視で重なる導電性アイランドAと、該導電性アイランドA以外の導電性アイランドであって前記チャネル領域に形成する導電性アイランドBとを有する導電性アイランド群がパターン形成されてなるものであって、幾何学的な平面視形状からなる前記導電性アイランド同士が所定の隙間を隔ててパターン形成されてなり、
前記ソース電極及びドレイン電極は、前記有機半導体膜を挟んで前記導電性アイランドAの上に積層されてなり、前記チャネル領域を画定する側のソース電極及びドレイン電極の端部は、該端部位置にある前記導電性アイランドAに平面視で重なっている、ことを特徴とする有機薄膜トランジスタ。 - 前記導電性アイランドAは、前記導電性アイランドBよりも大きい、請求項8又は9に記載の有機薄膜トランジスタ。
- 前記導電性アイランドAは、該導電性アイランドAの上に形成するソース電極とドレイン電極の端部の形成誤差の許容値を上回る大きさである、請求項8〜10のいずれか1項に記載の有機薄膜トランジスタ。
- 前記導電性アイランドAは、前記有機半導体膜に対する電荷注入特性が前記ソース電極及びドレイン電極よりもよい材料で形成されている、請求項8、10、11のいずれか1項に記載の有機薄膜トランジスタ。
- 前記導電性アイランドの幾何学的な平面視形状は、三角形、四角形、田の字形、菱形及び六角形から選ばれるいずれかである、請求項8〜12のいずれか1項に記載の有機薄膜トランジスタ。
- 前記有機薄膜トランジスタが、トップゲートボトムコンタクト構造、ボトムゲートボトムコンタクト構造、ボトムゲートトップコンタクト構造及びトップゲートトップコンタクト構造のいずれかである、請求項8〜13のいずれか1項に記載の有機薄膜トランジスタ。
- 請求項8〜14のいずれか1項に記載の有機薄膜トランジスタと、当該有機薄膜トランジスタを構成するソース電極若しくはドレイン電極で構成される画素電極又は当該ソース電極若しくはドレイン電極が接続する画素電極の上に設けられた表示素子部と、を少なくとも有することを特徴とする画像表示装置。
- 前記表示素子部が、液晶表示素子、有機EL素子又は電子ペーパーの電気泳動素子である、請求項15に記載の画像表示装置。
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