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JP5523696B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体の原子核スピンをラーモア周波数の高周波(RF: radio frequency)信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生する核磁気共鳴(NMR:nuclear magnetic resonance)信号から画像を再構成する磁気共鳴イメージング(MRI: Magnetic Resonance Imaging)装置に係り、特に、イメージング用のデータと別に位相補正用のデータを収集して位相補正を伴う撮像法により、位相補正用のエコー信号がオーバーフローせず、かつイメージング用のエコー信号に対して適切となる受信ゲインをより短時間で設定してイメージングを行う磁気共鳴イメージング装置に関する。
磁気共鳴イメージングは、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数のRF信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生するMR信号から画像を再構成する撮像法である。
この磁気共鳴イメージングに使用するパルスシーケンスの1つとしてFSE(Fast Spin Echo)法がある。FSE法による撮像を行う場合、通常、位相補正用データを収集するための位相補正用パルスシーケンスおよびイメージング用のデータを収集するための撮像用パルスシーケンスが実行される。位相補正用パルスシーケンスの実行によって収集された位相補正用のMR信号は、撮像用パルスシーケンスの実行によって収集されるイメージング用のMR信号の位相補正のために用いられる。すなわち、例えば、位相補正用のMR信号に基づいて、イメージング用のMR信号が位相補正される。また、収集すべきイメージング用のMR信号が位相補正されて収集されるように位相補正用のMR信号に基づいて撮像用パルスシーケンスが微調整され、微調整された撮像用パルスシーケンスの実行によって位相補正されたイメージング用のMR信号が収集される場合もある。
この場合、位相補正用パルスシーケンスは位相エンコードを加えずに実行されるため、位相エンコードパルスを加えた撮像用パルスシーケンスの実行によって収集されるMR信号よりも高強度のMR信号が位相補正用パルスシーケンスの実行によって収集されることになる。従って、従来は、位相補正用のMR信号の最大の信号強度を基準として受信系においてオーバーフローが発生しないように受信系の受信ゲインが設定される。
図1は、FSE法により撮像する場合における従来の受信ゲインの設定方法を説明する図である。
図1において縦軸はMR信号の強度Sを示し、横軸は時間を示す。また、図1中における曲線は、位相補正用パルスシーケンスの実行によって順次収集される位相補正用のMRエコー信号列の時間的な信号強度変化を示す。図1に示すように、位相補正用のMRエコー信号Ne1, Ne2, Ne3, …の信号強度は、T2緩和(横緩和)の減衰曲線に従って減衰するため、最初の位相補正用のMRエコー信号Ne1の信号強度S1が最大である。
一方、イメージング用のMRエコー信号の信号強度Sは、位相エンコード量が大きいほど低下する。従って、位相エンコード量がゼロに相当する実効エコー時間(effective TE: effective echo time)におけるMRエコー信号の信号強度Scが最大となる。
ここで、位相補正用のMRエコー信号Ne1の最大信号強度S1とイメージング用のMRエコー信号の最大信号強度Scとを比較すると、図1に示すようになる。すなわち、最初のイメージング用のMRエコー信号が位相エンコード量をゼロとして収集される場合を除いて、位相補正用のMRエコー信号Ne1の最大信号強度S1は、イメージング用のMRエコー信号の最大信号強度Scよりも大きくなる。このため、MR信号を増幅する受信系における受信ゲインは、位相補正用のMRエコー信号Ne1の最大信号強度S1を基準として設定される。
しかしながら、位相補正用パルスシーケンスにより収集される高強度のMR信号が受信系においてオーバーフローしないように位相補正用のMRエコー信号Ne1の最大信号強度S1を基準として受信ゲインを設定すると、撮像用パルスシーケンスにより収集される低強度のイメージング用のMR信号に対しては受信ゲインが低すぎることになる。このため、受信系におけるA/D (analog to digital)変換器のダイナミックレンジを有効に利用して精度良くイメージング用のMR信号を収集できないという問題がある。つまり、サンプリングされたMR信号の強度分解能が低下する。
逆に、イメージング用のMRエコー信号の最大信号強度Scを基準として受信系における受信ゲインを設定すると、上述したように、位相補正用のMRエコー信号の強度がA/D変換器の取り扱える範囲を超えてしまいオーバーフローするという問題を生じる。
そこで、位相補正用パルスシーケンスの実行に先立って、更に準備スキャンとして位相補正用パルスシーケンスおよび撮像用パルスシーケンスを実行する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。この技術では、位相補正用パルスシーケンスにより収集されるMR信号の強度をイメージング用のMR信号の強度と同程度に小さくできるようなフリップ角が、位相補正用パルスシーケンスおよび撮像用パルスシーケンスの実行によりそれぞれ収集されたMR信号の強度に基づいて求められる。すなわち、位相エンコードを入れずに収集された位相補正用のMR信号の信号強度と位相エンコードを加えて収集されたイメージング用のMR信号の信号強度の測定を行い、位相補正用のMR信号の信号強度とイメージング用のMR信号の信号強度との比に基づいて、位相補正用シーケンスのフリップ角が求められる。そして、求められたフリップ角で位相補正用パルスシーケンスが実行される。
特許第3806045号公報
しかしながら、従来の位相補正用パルスシーケンスの実行に先立って準備スキャンとして位相補正用パルスシーケンスおよび撮像用パルスシーケンスを実行する技術では、位相補正用のMR信号を受信系の最大入力強度を超えずに収集しつつイメージング用のMR信号を適切な受信ゲインにて収集するという目的を達成するものの、いわゆる本スキャンとしてのイメージングスキャン前に少なくとも3回の準備スキャン(プリスキャン)を実行することが必要となる。このため、トータルの撮像時間すなわち検査時間が延長するという問題がある。
特に、FSE法による撮像が1ショットで行われるような場合には、トータルの撮像時間に占める準備スキャン時間の割合は3/4にもなる。このため、検査効率の向上のためには準備スキャン時間の短縮が求められる。
本発明はかかる従来の事情に対処するためになされたものであり、イメージング用のデータと別に位相補正用のデータを収集して位相補正を伴う撮像法により、位相補正用のエコー信号がオーバーフローせず、かつイメージング用のエコー信号に対して適切となる受信ゲインをより短時間で設定してイメージングを行うことが可能な磁気共鳴イメージング装置を提供することを目的とする。
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置は、位相補正用の磁気共鳴データを収集する位相補正用パルスシーケンスにおいて、第1の受信ゲインで前記位相補正用の磁気共鳴データを被検体から収集する位相補正データ収集手段と、イメージング用の磁気共鳴データを収集するイメージング用パルスシーケンスにおいて、第2の受信ゲインで前記イメージング用の磁気共鳴データを前記被検体から収集すると共に、前記イメージング用の磁気共鳴データに対して、前記位相補正用の磁気共鳴データに基づく位相補正処理を行って前記被検体のイメージングを行うイメージング手段と、を備え、前記イメージング手段は、前記位相補正用パルスシーケンスで収集される前記位相補正用の複数の磁気共鳴信号のうち、前記イメージング用のパルスシーケンスにおいて位相エンコード量がゼロとなるタイミングにおいて収集された磁気共鳴信号の強度に基づいて前記第2の受信ゲインを決定する、
ことを特徴とするものである。
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置においては、イメージング用のデータと別に位相補正用のデータを収集して位相補正を伴う撮像法により、位相補正用のエコー信号がオーバーフローせず、かつイメージング用のエコー信号に対して適切となる受信ゲインをより短時間で設定してイメージングを行うことができる。
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
(構成および機能)
図2は本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の実施の形態を示す構成図である。
磁気共鳴イメージング装置20は、静磁場を形成する筒状の静磁場用磁石21と、この静磁場用磁石21の内部に設けられたシムコイル22、傾斜磁場コイル23およびRFコイル24とを図示しないガントリに内蔵した構成である。
また、磁気共鳴イメージング装置20には、制御系25が備えられる。制御系25は、静磁場電源26、傾斜磁場電源27、シムコイル電源28、送信器29、受信器30、シーケンスコントローラ31およびコンピュータ32を具備している。制御系25の傾斜磁場電源27は、X軸傾斜磁場電源27x、Y軸傾斜磁場電源27yおよびZ軸傾斜磁場電源27zで構成される。また、コンピュータ32には、入力装置33、表示装置34、演算装置35および記憶装置36が備えられる。
静磁場用磁石21は静磁場電源26と接続され、静磁場電源26から供給された電流により撮像領域に静磁場を形成させる機能を有する。尚、静磁場用磁石21は超伝導コイルで構成される場合が多く、励磁の際に静磁場電源26と接続されて電流が供給されるが、一旦励磁された後は非接続状態とされるのが一般的である。また、静磁場用磁石21を永久磁石で構成し、静磁場電源26が設けられない場合もある。
また、静磁場用磁石21の内側には、同軸上に筒状のシムコイル22が設けられる。シムコイル22はシムコイル電源28と接続され、シムコイル電源28からシムコイル22に電流が供給されて静磁場が均一化されるように構成される。
傾斜磁場コイル23は、X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zで構成され、静磁場用磁石21の内部において筒状に形成される。傾斜磁場コイル23の内側には寝台37が設けられて撮像領域とされ、寝台37には被検体Pがセットされる。RFコイル24はガントリに内蔵されず、寝台37や被検体P近傍に設けられる場合もある。
また、傾斜磁場コイル23は、傾斜磁場電源27と接続される。傾斜磁場コイル23のX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zはそれぞれ、傾斜磁場電源27のX軸傾斜磁場電源27x、Y軸傾斜磁場電源27yおよびZ軸傾斜磁場電源27zと接続される。
そして、X軸傾斜磁場電源27x、Y軸傾斜磁場電源27yおよびZ軸傾斜磁場電源27zからそれぞれX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zに供給された電流により、撮像領域にそれぞれX軸方向の傾斜磁場Gx、Y軸方向の傾斜磁場Gy、Z軸方向の傾斜磁場Gzを形成することができるように構成される。
RFコイル24は、送信器29および受信器30と接続される。RFコイル24は、送信器29からRF信号を受けて被検体Pに送信する機能と、被検体P内部の原子核スピンのRF信号による励起に伴って発生したNMR信号を受信して受信器30に与える機能を有する。
一方、制御系25のシーケンスコントローラ31は、傾斜磁場電源27、送信器29および受信器30と接続される。シーケンスコントローラ31は傾斜磁場電源27、送信器29および受信器30を駆動させるために必要な制御情報、例えば傾斜磁場電源27に印加すべきパルス電流の強度や印加時間、印加タイミング等の動作制御情報を記述したシーケンス情報を記憶する機能と、記憶した所定のシーケンスに従って傾斜磁場電源27、送信器29および受信器30を駆動させることによりX軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy,Z軸傾斜磁場GzおよびRF信号を発生させる機能を有する。
また、シーケンスコントローラ31は、受信器30におけるNMR信号の検波およびA/D (analog to digital)変換により得られた複素データである生データ(raw data)を受けてコンピュータ32に与えるように構成される。
このため、送信器29には、シーケンスコントローラ31から受けた制御情報に基づいてRF信号をRFコイル24に与える機能が備えられる一方、受信器30には、RFコイル24から受けたNMR信号を検波して所要の信号処理を実行するとともにA/D変換することにより、デジタル化された複素データである生データを生成する機能と生成した生データをシーケンスコントローラ31に与える機能とが備えられる。
また、コンピュータ32の記憶装置36に保存されたプログラムを演算装置35で実行することにより、コンピュータ32には各種機能が備えられる。ただし、プログラムによらず、各種機能を有する特定の回路を磁気共鳴イメージング装置20に設けてもよい。
図3は、図2に示すコンピュータ32の機能ブロック図である。
コンピュータ32は、プログラムにより撮像条件設定部40、シーケンスコントローラ制御部41、k空間データベース42、画像再構成部43、画像データベース44、画像処理部45および位相補正部46として機能する。また、撮像条件設定部40は、位相補正データ用受信ゲイン設定部40A、受信ゲイン記憶部40B、イメージングデータ用受信ゲイン設定部40Cおよびシーケンス補正部40Dを有する。
撮像条件設定部40は、入力装置33からの指示情報に基づいてパルスシーケンスやMR信号の受信ゲインを含む撮像条件を設定し、設定した撮像条件をシーケンスコントローラ制御部41に与える機能を有する。特に、撮像条件設定部40では、イメージング用のデータを収集するためのイメージングスキャン用の撮像条件、イメージング用のデータの位相補正処理またはイメージングスキャン用の撮像条件の設定のために必要となる位相補正用のデータを収集するための準備スキャン用の撮像条件を設定する機能を有する。
イメージングスキャン用のイメージング用パルスシーケンスおよび準備スキャン用の位相補正用パルスシーケンスとしては、FSEシーケンス、EPI (echo planar imaging)シーケンス、PROPELLER (Periodically Rotated Overlapping ParallEL Lines with Enhanced Reconstruction)シーケンス等のように位相補正を伴ってマルチエコーデータ収集を行い、かつ準備スキャンによって収集される位相補正用のMR信号の強度と、イメージング用のMR信号の強度とが互に異なるパルスシーケンスが用いられる。以下、FSEシーケンスを例に説明するが、他のシーケンスについても同様である。
図4は、図3に示す撮像条件設定部40において設定されるFSE法の位相補正用パルスシーケンスの一例を示す図である。
図4において横軸は時間を示し、RFは送信されるRFパルスを、Gss, Gpe, Groはそれぞれスライス選択(SS: slice selection)用の傾斜磁場パルス、位相エンコード(PE: phase encode)用の傾斜磁場パルス、読出し(RO: readout)用の傾斜磁場パルスを、ECHOは受信される位相補正用のMRエコー信号を示す。
図4に示すように、位相補正用のデータを収集するためのFSEシーケンスでは、フリップ角が90°の励起RFパルスRおよびスライス選択用の傾斜磁場パルスGssに続いてフリップ角が180°の1番目のRF反転パルスP1およびスライス選択用の傾斜磁場パルスGssが印加される。そして、読み出し用の傾斜磁場パルスGroを印加することによって1番目の位相補正用のエコー信号Ne1が取得される。
次に、2番目のRF反転パルスP2およびスライス選択用の傾斜磁場パルスGssが印加され、読み出し用の傾斜磁場パルスGroが印加されることによって2番目の位相補正用のエコー信号Ne2が取得される。以下同様に、RF反転パルスP3, P4, P5, …とともにスライス選択用の傾斜磁場パルスGssが順次印加され、読み出し用の傾斜磁場パルスGroが印加されることによって位相補正用のエコー信号Ne3, Ne4, Ne5, …が取得される。
尚、位相補正用パルスシーケンスにおいては、位相エンコード用の傾斜磁場パルスが印加されない。なぜならば、位相補正は、位相エンコードに依存しない位相シフトをエコー信号ごとに測定し、測定したエコー信号の位相シフトに基づいてイメージング用パルスシーケンスの傾斜磁場波形またはRF送信パルスの位相を微調整したり、イメージングデータの位相を補正するプロセスからなるためである。
図5は、図4に示す位相補正用のエコー信号の強度の時間変化を示すグラフである。
図5において縦軸は位相補正用のエコー信号の強度Sを示し、横軸は時間を示す。また、図5中における曲線は、位相補正用のエコー信号の時間的な信号強度変化を示す。
図5に示すように、位相補正用のエコー信号Ne1, Ne2, Ne3, …の信号強度は、T2緩和(横緩和)の減衰曲線に従って減衰するため、最初の位相補正用のエコー信号Ne1の信号強度S1が最大である。
ここでは簡単のために、位相補正用の各エコー信号の信号値をそれぞれ単一の値として表しているが、実際にはエコー信号は読み出し方向にサンプリングされた複数の点における信号から成るため複数の値を有する。図5に示すエコー信号の信号値は、エコー信号の全サンプリング点における複数の信号値のうちの最大値を示しており、以下の説明でも同様にエコー信号の信号値を単一の値として示す。
さらに、簡単のためにエコー信号を絶対値で表現しているが、実際には2つの位相敏感検波器を使用した直交検波によって正負の値をとる実部と虚部の2系統の信号がエコー信号として収集される。
図6は、図3に示す撮像条件設定部40において設定されるFSE法のイメージング用パルスシーケンスの一例を示す図である。
図6において横軸は時間を示し、RFは送信されるRFパルスを、Gss, Gpe, Groはそれぞれスライス選択用の傾斜磁場パルス、位相エンコード用の傾斜磁場パルス、読出し用の傾斜磁場パルスを、ECHOは受信されるイメージング用のMRエコー信号を示す。
図6に示すFSEシーケンスは、k空間の一方の高周波側から低周波側に向かってエコー信号を順次収集した後、k空間中心におけるエコー信号を収集し、その後k空間の他方の低周波側から高周波側に向かってエコー信号を順次収集する場合の例を示している。
図6に示すFSEシーケンスを用いたイメージング用パルスシーケンスでは、フリップ角が90°の励起RFパルスRおよびスライス選択用の傾斜磁場パルスGssに続いてフリップ角が180°の1番目のRF反転パルスP1およびスライス選択用の傾斜磁場パルスGssが印加される。次に1番目の位相エンコード用の傾斜磁場パルスGp1eが印加される。そして、読み出し用の傾斜磁場パルスGroを印加することによって1番目のイメージング用のエコー信号e1が取得される。その後、1番目の位相エンコード用の傾斜磁場パルスGp1eと面積が同じで極性が逆のリワインドパルスGp1rが印加される。
次に、2番目のRF反転パルスP2およびスライス選択用の傾斜磁場パルスGssに続いて2番目の位相エンコード用の傾斜磁場パルスGp2eが印加され、読み出し用の傾斜磁場パルスGroが印加されることによって2番目のイメージング用のエコー信号e2が取得される。その後、2番目の位相エンコード用の傾斜磁場パルスGp2eと面積が同じで極性が逆のリワインドパルスGp2rが印加される。
以下同様に、n (n=3, 4, 5, …)番目のRF反転パルスPnとともにスライス選択用の傾斜磁場パルスGssが順次印加される。次に、n番目の位相エンコード用の傾斜磁場パルスGpneが印加され、続いて読み出し用の傾斜磁場パルスGroが印加されることによってn番目のイメージング用のエコー信号enが取得される。その後、n番目の位相エンコード用の傾斜磁場パルスGpneと面積が同じで極性が逆のリワインドパルスGpnrが印加される。
図6に示すイメージング用パルスシーケンスの例では3番目の位相エンコード用の傾斜磁場パルスGp3eおよび3番目のリワインドパルスGp3rの面積はいずれも0である。従って、3番目のエコー信号e3はk空間の中心におけるイメージングデータとなる。このk空間の中心におけるエコー信号e3が収集されるエコー時間(TE: echo time)は実効TE (TEeff)と呼ばれる。実効TEは、画像のT2緩和コントラストを反映している。
図7は、図6に示すイメージング用のエコー信号の強度の時間変化を示すグラフである。
図7において縦軸はイメージング用のエコー信号の強度Sを示し、横軸は時間を示す。また、図7中における曲線は、イメージング用のエコー信号の時間的な信号強度変化を示す。
図7に示すように、イメージング用のエコー信号e1, e2, e3, …の信号強度Sは、位相エンコード用の傾斜磁場パルスの面積に応じた位相エンコード量が大きいほど低下する。従って、実効TE (TEeff)において位相エンコード量をゼロとして収集されたk空間の中心におけるエコー信号e3の信号強度Scが最大となる。
撮像条件設定部40の位相補正データ用受信ゲイン設定部40Aは、上述したような位相補正用パルスシーケンスの実行によって位相補正用のエコー信号を収集する際の適切な受信ゲインを設定する機能を有する。また、イメージングデータ用受信ゲイン設定部40Cは、上述したようなイメージング用パルスシーケンスの実行によってイメージング用のエコー信号を収集する際の適切な受信ゲインを設定する機能を有する。
つまり、撮像条件設定部40は、位相補正用のエコー信号を収集する際の受信ゲインおよびイメージング用のエコー信号を収集する際の受信ゲインをそれぞれ独立に設定する機能を備えている。そして、撮像条件設定部40は、設定された受信ゲインをシーケンスコントローラ制御部41およびシーケンスコントローラ31を通じて受信器30に与えることによって受信器30における受信ゲインを制御するように構成される。ただし、撮像条件設定部40が受信器30以外の構成要素における受信ゲインを制御するようにしてもよい。
図8は、図1に示す受信器30の詳細構成の一例を示すブロック図である。
図8に示すように、受信器30は、増幅器30A、周波数変換器30BおよびA/D変換器30Cを直列に接続して構成される。そして、受信器30の入力側となる増幅器30AにはRFコイル24が、出力側となるA/D変換器30Cにはシーケンスコントローラ31を通じてコンピュータ32が、それぞれ接続される。また、増幅器30Aは、シーケンスコントローラ31を通じてコンピュータ32と接続され、コンピュータ32からの制御信号に従って受信ゲイン(増幅率)を調整できるように構成されている。
増幅器30Aは、コンピュータ32からの制御信号に従って設定された受信ゲインで受信器30に入力したMRエコー信号を増幅させて、周波数変換器30Bに出力する機能を備えている。周波数変換器30Bは、増幅器30Aから入力したMRエコー信号の周波数をラーモア周波数からディジタル信号に変換可能な周波数に変換してA/D変換器30Cに出力する機能を備えている。A/D変換器30Cは、周波数変換器30Bから入力したMRエコー信号をコンピュータ32において処理可能なディジタル信号に変換し、シーケンスコントローラ31を通じてコンピュータ32に出力する機能を備えている。
ただし、A/D変換器30Cの入力信号には処理可能な最大値が存在し、最大値を超えた入力信号は正しく変換されない。つまりオーバーフローとなる。このため、A/D変換器30Cよりも前段に接続されている任意の増幅器、例えば受信器30の増幅器30Aに入力される信号の強度に応じて増幅器30Aの受信ゲインが調節される。
すなわち、撮像条件設定部40は、受信器30のA/D変換器30Cにおいてエコー信号がオーバーフローせず、かつより大きい信号強度でA/D変換器30Cにエコー信号が入力するように増幅器30Aの受信ゲインを撮像条件として設定する機能と、増幅器30Aの受信ゲインが設定した受信ゲインとなるように、シーケンスコントローラ制御部41およびシーケンスコントローラ31を通じて増幅器30Aに制御信号を与えて増幅器30Aの受信ゲインを制御する機能とを備えている。
ここで、位相補正用のエコー信号を収集する際の適切な受信ゲインの決定方法について説明する。
位相補正用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインは、位相補正用パルスシーケンスと同一または同一とみなせるシーケンスを実行してオーバーフローを起こすことのない十分に小さい受信ゲインで収集したエコー信号の強度に基づいて決定することができる。そこで、位相補正用のエコー信号の収集用の受信ゲインを求めるための準備スキャンの撮像条件を設定する機能も撮像条件設定部40に備えられる。
例えば、位相補正用のエコー信号の収集用の受信ゲインを求めるためのエコー信号の収集用の受信ゲインは、最小値とすることができる。これにより、想定されるいかなる強度を有する信号が受信されてもA/D変換器30Cがオーバーフローを起こさないようにすることができる。
次に、受信ゲインを最小値として位相補正用パルスシーケンスを実行することによって位相エンコードを加えずに収集したエコー信号列の信号強度のうち最大の信号強度を測定し、測定した最大信号強度に基づいて位相補正用のエコー信号の収集用の受信ゲインを決定することができる。尚、位相エンコードを加えずに収集したエコー信号はT2緩和の減衰曲線に従って減衰するため、最大信号強度は最初のエコー信号の信号強度S0となる。
より具体的には、位相補正用のエコー信号の収集用の受信ゲインをG1、位相エンコードを加えずに収集したエコー信号の最大信号強度をS0、最大信号強度S0のエコー信号のA/D変換器30Cへの入力電圧をV1 [V]、A/D変換器30Cが取り扱える最大の電圧をVmax [V]とすると、A/D変換器30Cのダイナミックレンジを最も有効に使用するためには、増幅器30Aの受信ゲインをVmax/V1倍してA/D変換器30Cへ入力する最大信号強度S0のエコー信号の電圧がA/D変換器30Cが取り扱える最大の電圧Vmaxと同じになるようにすればよい。
すなわち、受信ゲインをdBで表し、初期の受信ゲインG0が0 [dB]である場合には、位相補正用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインG1は、電圧や電流に関する公知の一般式である式(1)により決定することができる。
[数1]
G1 = 0 + 20・log10(Vmax/V1) [dB] (1)
ただし、実際には、被検体Pの動きやハードウェアの安定性等の様々な要因によってMR信号の強度が測定タイミングごとに変動する。このため、MR信号の強度に変動が生じてもA/D変換器30Cがオーバーフローしないように、式(2)に示すように、数dBのマージンkを設けて位相補正用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインG1を決定することが望ましい。このマージンkは、装置ごとに試験スキャン等により経験的に求めることができる。
[数2]
G1 = 0 + 20・log10(Vmax/V1) - k [dB] (2)
尚、A/D変換器30Cへの入力電圧V1は、受信ゲインを初期値G0とした場合のエコー信号の最大信号強度S0によって定まるため、位相補正用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインG1は、受信ゲインを初期値G0とした場合のエコー信号の最大信号強度S0の関数f1として G1 = f1(S0)のように表すことができる。
一方、位相補正用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインG1は、予め決定したプリセット値Gprとすることもできる。位相補正用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインG1をプリセット値Gprとすれば、受信ゲインG1を決定するための準備スキャンが不要となる。すなわち、イメージングスキャン前に必要な準備スキャンの回数を2回から1回に減らすことができる。このため、トータルの検査時間の短縮を図ることができる。
プリセット値Gprは、例えば受信ゲインの最小値(0 [dB])とすることができる。すなわち、受信ゲインを最小値に設定して位相エンコードを加えずに収集されたエコー信号が、位相補正処理を実行するために十分な強度分解能を有する場合には、上述したように位相補正用のエコー信号の収集用の受信ゲインG1を適切な値に再設定し、位相補正用パルスシーケンスを実行する必要はない。従って、受信ゲインの最小値をそのまま位相補正用のエコー信号の収集用の受信ゲインG1とすることができる。
また、受信されるエコー信号の強度の大きさがある程度推定できる場合にはシステムで設定可能な最小値よりも大きな受信ゲインをプリセット値Gprとして準備しておくこともできる。受信されるエコー信号の強度の大きさは、撮像に使用する受信コイル、撮像領域、スライス厚、撮像断面方向、パルスシーケンスの種類等の撮像条件に依存して変化する。そこで、撮像に使用する受信コイル、撮像領域、スライス厚、撮像断面方向、パルスシーケンスの種類等の撮像条件ごとに、受信されるエコー信号の強度の大きさが取りうる最大値を試験的または経験的に推定することができる。そして、撮像条件ごとの最大信号強度のエコー信号がA/D変換器30Cに入力してもA/D変換器30Cがオーバーフローを起こさず、かつ撮像条件ごとのエコー信号が位相補正処理を実行するために十分な強度分解能を有するような適切な受信ゲインのプリセット値Gprを決定することができる。
さらに、位相補正用のエコー信号の収集用の受信ゲインG1のみならず、位相補正用のエコー信号の収集用の受信ゲインG1を決定するためのエコー信号を収集するための準備スキャン用の受信ゲインの初期値G0を最小値ではなく受信ゲインのプリセット値Gprとすることもできる。つまり式(1)または式(2)における0 [dB]をプリセット値Gprとすることができる。この場合、1回目の準備スキャンをより適切な受信ゲインを用いて実行することができるため、より高精度に適せつな位相補正用のエコー信号の収集用の受信ゲインG1を決定することが可能となる。
このため、撮像に使用する受信コイル、撮像領域、スライス厚、撮像断面方向、パルスシーケンスの種類等の撮像条件の複数のパラメータのうちの少なくとも1つごとの適切な受信ゲインのプリセット値Gprが受信ゲイン記憶部40Bに保存される。そして、位相補正データ用受信ゲイン設定部40Aは、位相補正用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインG1を決定するために、受信ゲイン記憶部40Bに保存された適切な受信ゲインのプリセット値Gprを参照して取得できるように構成されている。
このように位相補正用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインG1を決定する機能は、上述したように位相補正データ用受信ゲイン設定部40Aに設けられる。すなわち、位相補正データ用受信ゲイン設定部40Aは、k空間データベース42から位相エンコードを加えない位相補正用パルスシーケンスで収集したエコー信号を取得してエコー信号の強度に基づいて位相補正用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインG1を決定する機能および/または入力装置33から入力された撮像に使用する受信コイル、撮像領域、スライス厚、撮像断面方向、パルスシーケンスの種類等の撮像条件のパラメータに対応する適切な受信ゲインのプリセット値Gprを受信ゲイン記憶部40Bから取得して位相補正用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインG1に設定する機能を有する。
次に、イメージング用のエコー信号を収集する際の適切な受信ゲインGcの決定方法について説明する。
イメージング用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインGcは、位相補正データ用受信ゲイン設定部40Aにて適切に設定された受信ゲインG1で位相補正用パルスシーケンスを実行して収集した位相補正用のエコー信号の強度に基づいて決定することができる。すなわち、イメージング用パルスシーケンスの実効TEのタイミングにおいて収集された位相補正用のエコー信号の強度を測定し、測定した強度に基づいてイメージング用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインGcを決定することができる。
図9は、図3に示す撮像条件設定部40において測定されるイメージング用パルスシーケンスの実効TEのタイミングにおいて収集された位相補正用のエコー信号の強度Scを示す図である。
図9において縦軸は位相補正用のエコー信号の強度Sを示し、横軸は時間を示す。また、図9中における曲線は、位相補正用のエコー信号の時間的な信号強度変化を示す。
図9に示すように、位相補正用のエコー信号Ne1, Ne2, Ne3, …の信号強度は、T2緩和(横緩和)の減衰曲線に従って減衰する。
ここで、図6に示すようにFSEシーケンスを用いたイメージング用パルスシーケンスでは、エコー信号の収集前に位相エンコード用の傾斜磁場パルスが印加されるが、エコー信号の収集後には位相エンコード用の傾斜磁場パルスと面積が同じで極性が逆のリワインドパルスが印加される。このため、各180°RF反転パルスの印加直前において位相エンコード用の傾斜磁場パルスによる影響は取り除かれている。
従って、位相エンコード量をゼロとして実効TEにて収集されるk空間中心のイメージング用のエコー信号の強度は、同一の受信ゲインにて位相エンコード用の傾斜磁場パルスを印加せずに実効TEのタイミングにおいて収集される位相補正用のエコー信号の強度と同等となる。さらに、実効TEにて収集されるk空間中心のイメージング用のエコー信号の強度は、図7にも示すように最大信号強度Scとなる。よって、実効TEのタイミングにおいて収集される位相補正用のエコー信号の強度は、同一の受信ゲインで収集されるイメージング用のエコー信号の最大信号強度Scとみなすことができる。
そこで、実効TEのタイミングにおいて収集される位相補正用のエコー信号の強度Scに基づいてイメージング用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインGcを以下のように決定することができる。すなわち、実効TEのタイミングにおいて収集される強度Scの位相補正用のエコー信号のA/D変換器30Cへの入力電圧をVc [V]、A/D変換器30Cが取り扱える最大の電圧をVmax [V]とすると、A/D変換器30Cのダイナミックレンジを最も有効に使用するためには、増幅器30Aの受信ゲインをVmax/Vc倍してA/D変換器30Cへ入力する最大信号強度Scのイメージング用のエコー信号の電圧がA/D変換器30Cが取り扱える最大の電圧Vmaxと同じになるようにすればよい。
より具体的には、イメージング用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインGcは、位相補正用のエコー信号の収集用の受信ゲインG1 [dB]、A/D変換器30Cへの入力電圧Vcおよび最大入力電圧Vmaxから式(3)により決定することができる。
[数3]
Gc = G1 + 20・log10(Vmax/Vc) [dB] (3)
ただし、MR信号の強度に変動が生じてもA/D変換器30Cがオーバーフローしないように、式(4)に示すように、数dBのマージンkを設けてイメージング用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインGcを決定することが望ましい。
[数4]
Gc = G1 + 20・log10(Vmax/Vc) - k [dB] (4)
尚、位相補正用のエコー信号の収集用の受信ゲインG1 [dB]を受信ゲインの最小値0 [dB]とする場合には、式(3)および式(4)はそれぞれ式(5-1)および式(5-2)となる。
[数5]
Gc = 20・log10(Vmax/Vc) [dB] (5-1)
Gc = 20・log10(Vmax/Vc) - k [dB] (5-2)
また、A/D変換器30Cへの入力電圧Vcは、受信ゲインをG1とした場合の実効TEのタイミングにおける信号強度Scによって定まるため、イメージング用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインGcは、受信ゲインをG1とした場合の実効TEのタイミングにおける信号強度Scの関数fcとして Gc = fc(Sc)のように表すことができる。
このようにイメージング用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインGcを決定する機能は、上述したようにイメージングデータ用受信ゲイン設定部40Cに設けられる。そのため、イメージングデータ用受信ゲイン設定部40Cには、k空間データベース42から位相エンコードを加えずに収集した位相補正用のエコー信号を取得する機能も備えられる。
位相補正用のエコー信号は、イメージング用のエコー信号の収集用の適切な受信ゲインGcの決定のみならず、本来の使用目的である位相補正にも用いられる。位相補正の方法としては、イメージング用パルスシーケンスによって収集されたイメージング用のエコー信号に対して後処理として位相補正処理を行う方法と、イメージング用パルスシーケンスの傾斜磁場波形や送信RFパルスの位相の微調整を行うことによって位相補正されたイメージング用のエコー信号が受信されるようにする方法がある。
そこで、撮像条件設定部40のシーケンス補正部40Dには、k空間データベース42から位相補正用のエコー信号を取得する機能と、取得した位相補正用のエコー信号に基づいてイメージング用パルスシーケンスの傾斜磁場波形や送信RFパルスの位相の微調整を行う機能が備えられる。
また、位相補正部46には、k空間データベース42から位相補正用のエコー信号およびイメージング用のエコー信号を取得して、位相補正用のエコー信号に基づいてイメージング用のエコー信号の位相補正処理を行う機能と、位相補正処理後のイメージング用のエコー信号をk空間データベース42に書き込む機能が備えられる。
シーケンスコントローラ制御部41は、入力装置33からのスキャン開示情報に基づいて、撮像条件設定部40から取得したパルスシーケンスおよび受信ゲインを含む撮影条件をシーケンスコントローラ31に与えることにより駆動制御させる機能を有する。また、シーケンスコントローラ制御部41は、シーケンスコントローラ31からエコー信号を生データとして取得し、取得したエコー信号をk空間データベース42に形成されたk空間に配置する機能を有する。このため、k空間データベース42には、受信器30において生成された位相補正用のエコー信号およびイメージング用のエコー信号がk空間データとして保存される。
画像再構成部42は、k空間データベース42から位相補正処理後におけるイメージング用のk空間データを取り込んでフーリエ変換(FT: Fourier transformation)を含む画像再構成処理を施すことにより画像データを再構成する機能と、再構成して得られた画像データを画像データベース44に書き込む機能を有する。このため、画像データベース44には、画像再構成部43において再構成された画像データが保存される。
画像処理部45は、画像データベース44から画像データを取り込んで必要な画像処理を行って表示用の画像データを生成する機能と、生成した表示用の画像データを表示装置34に表示させる機能を有する。
(動作および作用)
次に磁気共鳴イメージング装置20の動作および作用について説明する。
図10は、図2に示す磁気共鳴イメージング装置20により受信ゲインの設定用の2回の準備スキャンとイメージングスキャンを実行することによって被検体Pの画像を撮像する際の手順を示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
まずステップS1において、位相補正データ用受信ゲイン設定部40Aにより、受信ゲインが初期値G0に設定される。初期値G0は、最小値0 [dB]または撮像条件に応じたプリセット値Gprとすることができる。プリセット値Gprとする場合には、位相補正データ用受信ゲイン設定部40Aにより受信ゲイン記憶部40Bが検索されて撮像条件に応じたプリセット値Gprが取得される。
次に、ステップS2において、位相補正用のエコー信号を収集するための受信ゲインG1を決定するために、例えば図4に示すような位相エンコードパルスを付加しない位相補正用パルスシーケンスが撮像条件設定部40において設定され、受信ゲインの初期値G0にて位相補正用パルスシーケンスにより1回目の準備スキャンが実行される。
そのために、予め寝台37に被検体Pがセットされ、静磁場電源26により励磁された静磁場用磁石21(超伝導磁石)の撮像領域に静磁場が形成される。また、シムコイル電源28からシムコイル22に電流が供給されて撮像領域に形成された静磁場が均一化される。
そして、入力装置33からシーケンスコントローラ制御部41に準備スキャンの開始指示が与えられると、シーケンスコントローラ制御部41は撮影条件設定部40から受信ゲインの初期値G0および位相補正用パルスシーケンスを含む撮像条件を取得してシーケンスコントローラ31に与える。シーケンスコントローラ31は、シーケンスコントローラ制御部41から取得した撮像条件に従って傾斜磁場電源27、送信器29および受信器30を駆動させることにより被検体Pがセットされた撮像領域に傾斜磁場を形成させるとともに、RFコイル24からRF信号を発生させる。また、受信器30の増幅器30Aにおける受信ゲインが制御信号によって制御されて受信ゲインの初期値G0となる。
そして、被検体Pの内部における核磁気共鳴により生じたNMR信号が、RFコイル24により受信されて受信器30に与えられる。受信器30は、RFコイル24からNMR信号を受けて、所要の信号処理を実行した後、A/D変換することにより、デジタルデータのNMR信号である生データを生成する。受信器30は、生成した生データをシーケンスコントローラ31に与える。シーケンスコントローラ31は、生データをシーケンスコントローラ制御部41に与え、シーケンスコントローラ制御部41はk空間データベース42に形成されたk空間に生データをk空間データとして配置する。
ここで、受信ゲインは位相エンコードされないエコー信号がA/D変換器30Cに入力してもオーバーフローしないように十分に小さい初期値G0に設定されているため、A/D変換器30Cにおけるオーバーフローが回避される。
次に、ステップS3において、位相補正データ用受信ゲイン設定部40Aは、k空間データベース42から受信ゲインの初期値G0にて位相補正用パルスシーケンスにより収集されたエコー信号列を取得し、最大信号強度S0を測定する。位相補正用パルスシーケンスにより収集されたエコー信号列は、位相エンコード傾斜磁場を印加されずに収集されているため、T2緩和による減衰量が最も少ない最初のエコー信号の信号強度となる。
次に、ステップS4において、位相補正データ用受信ゲイン設定部40Aは、測定されたエコー信号の最大信号強度S0に基づいて、位相補正用のエコー信号がA/D変換器30Cに入力してもオーバーフローせず、かつより大きい信号強度で位相補正用のエコー信号がA/D変換器30Cに入力するように位相補正用のエコー信号を収集するための受信ゲインG1を決定する。具体的には、位相補正用のエコー信号を収集するための受信ゲインG1は、式(1)または式(2)により計算することができる。
次に、ステップS5において、位相補正用のエコー信号を収集するために、位相補正用のエコー信号を収集するための受信ゲインG1にて位相補正用パルスシーケンスにより2回目の準備スキャンが実行される。この位相補正用パルスシーケンスはステップS2において実行したものと同じであり、ステップS2と同様な流れで2回目の準備スキャンを実行することができる。
ここで、受信ゲインG1は、位相エンコードされない位相補正用のエコー信号がA/D変換器30Cに入力してもオーバーフローせず、かつより大きい信号強度でA/D変換器30Cに入力するように最適設定されている。このため、A/D変換器30Cにおけるオーバーフローが回避されるとともに、A/D変換器30Cのダイナミックレンジを有効利用して良好な信号強度分可能で位相補正用のエコー信号を収集することができる。
このように収集された位相補正用のエコー信号列はk空間データベース42に保存される。そうすると、位相補正用のエコー信号の強度に基づいて、位相補正用のエコー信号を収集するための受信ゲインG1とは別に、イメージング用のエコー信号を収集するための適切な受信ゲインGcを決定することが可能となる。
そこで、ステップS6において、イメージングデータ用受信ゲイン設定部40Cは、k空間データベース42から位相補正用のエコー信号列を取得して、取得した位相補正用のエコー信号列のうち実行TE (TEeff)のタイミングで収集された位相補正用のエコー信号の強度Scを測定する。この実行TE (TEeff)のタイミングで収集された位相補正用のエコー信号の強度Scは、位相エンコードを付加したイメージング用パルスシーケンスにより、位相エンコード量をゼロとして収集されるエコー信号の最大信号強度と等しいと考えることができる。
従って、実行TE (TEeff)のタイミングで収集された位相補正用のエコー信号が、A/D変換器30Cに入力してもオーバーフローせず、かつより大きい信号強度でA/D変換器30Cに入力するように決定した受信ゲインがイメージング用のエコー信号を収集するための適切な受信ゲインGcとなる。
そこで、ステップS7において、イメージングデータ用受信ゲイン設定部40Cは、実行TE (TEeff)のタイミングで収集された位相補正用のエコー信号の強度Scに基づいて式(3
)、式(4)、式(5-1)または式(5-2)によりイメージング用のエコー信号を収集するための受信ゲインGcを設定する。
一方、エコー信号の位相補正処理として、イメージング用のパルスシーケンスの微調整を行う場合には、つまりイメージング用のエコー信号が位相補正された状態で収集されるようにする場合には、ステップS8において、シーケンス補正部40Dは、k空間データベース42から位相補正用のエコー信号を取得して、取得した位相補正用のエコー信号を用いてイメージング用パルスシーケンスの傾斜磁場波形や送信RFパルスの位相の微調整を行う。
これにより、イメージング用パルスシーケンスおよびイメージング用のエコー信号を収集するための受信ゲインGcが撮像条件設定部40において設定される。
次に、ステップS9において、イメージング用のエコー信号を収集するための受信ゲインGcにてイメージング用パルスシーケンスによりイメージングスキャンが実行される。そして、位相補正用のエコー信号を収集する場合と同様な流れでイメージング用のエコー信号が収集される。収集されたイメージング用のエコー信号列はk空間データベース42に保存される。
ここで、受信ゲインGcは、イメージング用のエコー信号がA/D変換器30Cに入力してもオーバーフローせず、かつより大きい信号強度でA/D変換器30Cに入力するように最適設定されている。このため、A/D変換器30Cにおけるオーバーフローが回避されるとともに、A/D変換器30Cのダイナミックレンジを有効利用して良好な信号強度分可能でイメージング用のエコー信号を収集することができる。
次に、エコー信号の位相補正処理として、収集されたエコー信号に対する位相補正を行う場合には、ステップS10において、位相補正部46がk空間データベース42から位相補正用のエコー信号およびイメージング用のエコー信号を取得して、位相補正用のエコー信号に基づいてイメージング用のエコー信号の位相補正処理を行う。そして、位相補正処理後のイメージング用のエコー信号は、k空間データベース42に書き込まれる。
次に、ステップS11において、イメージング用のエコー信号に対する画像再構成処理および必要な画像処理によって画像データが生成され、生成された画像データが表示される。
具体的には、画像再構成部42は、k空間データベース42から位相補正処理後におけるイメージング用のエコー信号を取得して画像再構成処理を施すことにより画像データを再構成し、再構成して得られた画像データを画像データベース44に書き込む。次に、画像処理部45は、画像データベース44から画像データを取り込んで必要な画像処理を行って表示用の画像データを生成し、生成した表示用の画像データを表示装置34に表示させる。
このようにA/D変換器30Cのダイナミックレンジを有効利用できるような受信ゲインを位相補正用パルスシーケンスとイメージング用パルスシーケンスの実行用にそれぞれ独立に設定することによって、イメージング用のエコー信号に対して信号強度が相対的に大きい位相補正用のエコー信号がA/D変換器30Cに入力することによるA/D変換器30Cのオーバーフローを防止しつつ位相補正用のエコー信号に対して信号強度が相対的に小さいイメージング用のエコー信号の強度分解能の低下を防ぐことができる。
また、位相補正用のエコー信号の収集用の受信ゲインG1を撮像条件に応じたプリセット値Gprに設定することにより準備スキャンの回数を2回から1回に減らすことができる。
図11は、図2に示す磁気共鳴イメージング装置20により受信ゲインの設定用の1回の準備スキャンとイメージングスキャンを実行することによって被検体Pの画像を撮像する際の手順を示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。尚、図10と同様のステップには同符号を付して説明を省略する。
図11のステップS20において、位相補正用のエコー信号の収集用の受信ゲインG1が撮像条件に応じたプリセット値Gprに設定される。すなわち、位相補正データ用受信ゲイン設定部40Aにより受信ゲイン記憶部40Bが検索されて撮像条件に応じたプリセット値Gprが取得され、取得されたプリセット値Gprが位相補正用のエコー信号の収集用の受信ゲインG1に設定される。
そして、このように設定された位相補正用のエコー信号の収集用の受信ゲインG1を用いて図10のステップS5からステップS11までと同様な流れで画像データを生成して表示させることができる。
このように、位相補正用のエコー信号の収集用の受信ゲインG1を撮像条件に応じたプリセット値Gprに設定すれば、1回の準備スキャンの実行でイメージング用のパルスシーケンスの受信ゲインGcを設定することが可能となる。
つまり以上のような磁気共鳴イメージング装置20は、位相エンコードを加えない位相補正用パルスシーケンスにより収集した位相補正用のエコー信号列のうち実行TEのタイミングで収集された信号の強度を計測し、計測した信号強度に基づいてイメージング用の受信ゲインを決定するようにしたものである。
(効果)
このため磁気共鳴イメージング装置20によれば、より短時間で位相補正用のエコー信号に対しては受信系において入力信号強度の上限を超えないような受信ゲインを設定する一方、イメージング用のエコー信号に対しては強度分解能が十分に得られるような最適な受信ゲインを設定することが可能となる。すなわち、従来の技術では、少なくとも3回の準備スキャンが必要であったが磁気共鳴イメージング装置20によれば、多くても2回の準備スキャンを実行すれば、適切な受信ゲインを決定することができる。このため、準備スキャンの回数を3回から2回に減らすことができる。また、トータルの撮像時間およびデータ処理時間が減少し、撮像効率の増加に繋がる。
さらには、位相補正用のエコー信号がA/D変換器30Cに入力してもA/D変換器30Cがオーバーフローしないようなおおよその最小受信ゲインが予め既知である場合や受信ゲインの初期値を最小値に設定しても位相補正に必要な強度分解能で位相補正用のエコー信号を収集できる場合には、位相補正用のエコー信号用の受信ゲインを決定するための準備スキャンを省略することができる。つまり、位相補正用のエコー信号列において実行TEまたはTEに対応するタイミングで収集された信号の強度を測定するのみで、イメージング用のエコー信号に対する適切な受信ゲインを決定することができる。この場合、準備スキャンの回数は1回となるため、検査時間を一層短縮させることができる。
FSE法により撮像する場合における従来の受信ゲインの設定方法を説明する図。 本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の実施の形態を示す構成図。 図2に示すコンピュータの機能ブロック図。 図3に示す撮像条件設定部において設定されるFSE法の位相補正用パルスシーケンスの一例を示す図。 図4に示す位相補正用のエコー信号の強度の時間変化を示すグラフ。 図3に示す撮像条件設定部において設定されるFSE法のイメージング用パルスシーケンスの一例を示す図。 図6に示すイメージング用のエコー信号の強度の時間変化を示すグラフ。 図1に示す受信器の詳細構成の一例を示すブロック図。 図3に示す撮像条件設定部において測定されるイメージング用パルスシーケンスの実効TEのタイミングにおいて収集された位相補正用のエコー信号の強度を示す図。 図2に示す磁気共鳴イメージング装置により受信ゲインの設定用の2回の準備スキャンとイメージングスキャンを実行することによって被検体の画像を撮像する際の手順を示すフローチャート。 図2に示す磁気共鳴イメージング装置により受信ゲインの設定用の1回の準備スキャンとイメージングスキャンを実行することによって被検体の画像を撮像する際の手順を示すフローチャート。
符号の説明
20 磁気共鳴イメージング装置
21 静磁場用磁石
22 シムコイル
23 傾斜磁場コイル
24 RFコイル
25 制御系
26 静磁場電源
27 傾斜磁場電源
28 シムコイル電源
29 送信器
30 受信器
30A 増幅器
30B 周波数変換器
30C A/D変換器
31 シーケンスコントローラ
32 コンピュータ
33 入力装置
34 表示装置
35 演算装置
36 記憶装置
37 寝台
40 撮像条件設定部
40A 位相補正データ用受信ゲイン設定部
40B 受信ゲイン記憶部
40C イメージングデータ用受信ゲイン設定部
40D シーケンス補正部
41 シーケンスコントローラ制御部
42 k空間データベース
43 画像再構成部
44 画像データベース
45 画像処理部
46 位相補正部
P 被検体

Claims (9)

  1. 位相補正用の磁気共鳴データを収集する位相補正用パルスシーケンスにおいて、第1の受信ゲインで前記位相補正用の磁気共鳴データを被検体から収集する位相補正データ収集手段と、
    イメージング用の磁気共鳴データを収集するイメージング用パルスシーケンスにおいて、第2の受信ゲインで前記イメージング用の磁気共鳴データを前記被検体から収集すると共に、前記イメージング用の磁気共鳴データに対して、前記位相補正用の磁気共鳴データに基づく位相補正処理を行って前記被検体のイメージングを行うイメージング手段と、
    を備え、
    前記イメージング手段は、前記位相補正用パルスシーケンスで収集される前記位相補正用の複数の磁気共鳴信号のうち、前記イメージング用のパルスシーケンスにおいて位相エンコード量がゼロとなるタイミングにおいて収集された磁気共鳴信号の強度に基づいて前記第2の受信ゲインを決定する、
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記位相補正データ収集手段は、前記第1の受信ゲインとは異なる第3の受信ゲインで位相エンコードを付加しない第2の位相補正用パルスシーケンスにより収集された磁気共鳴信号列の信号強度の最大値に基づいて前記第1の受信ゲインを決定するように構成される請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 撮像条件に応じた受信ゲインの値を記憶する受信ゲイン記憶手段をさらに備え、
    前記位相補正データ収集手段は、前記受信ゲイン記憶手段から前記イメージングの撮像条件に応じて取得された第3の受信ゲインで位相エンコードを付加しない第2の位相補正用パルスシーケンスにより収集された磁気共鳴信号列の信号強度の最大値に基づいて前記第1の受信ゲインを決定するように構成される請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 撮像条件に応じた受信ゲインの値を記憶する受信ゲイン記憶手段をさらに備え、
    前記位相補正データ収集手段は、前記受信ゲイン記憶手段から前記イメージングの撮像条件に応じて取得した受信ゲインを前記第1の受信ゲインとして設定するように構成される請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記受信ゲイン記憶手段は、撮像に使用する受信コイル、撮像領域、スライス厚、撮像断面方向およびパルスシーケンスの種類の少なくとも1つをパラメータとする撮像条件に応じた受信ゲインの値を記憶するように構成される請求項3または4記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記イメージング手段は、位相補正を伴ってマルチエコーデータ収集を行い、かつ前記位相補正用の磁気共鳴データと前記イメージング用の磁気共鳴データ間において信号強度が互に異なるパルスシーケンスに基づいて前記イメージングを行うように構成される請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記イメージング手段は、Fast Spin Echoシーケンス、echo planar imagingシーケンスおよびPeriodically Rotated Overlapping ParallEL Lines with Enhanced Reconstructionシーケンスのいずれかに基づいて前記イメージングを行うように構成される請求項6記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記イメージング手段は、前記位相補正用の磁気共鳴データに基づいて前記イメージング用のパルスシーケンスを調整することにより前記位相補正処理を行うように構成される請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記イメージング手段は、前記位相補正用の磁気共鳴データに基づいて前記イメージング用のパルスシーケンスによって収集された前記イメージング用の磁気共鳴データの位相を補正することにより前記位相補正処理を行うように構成される請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
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