JP5515163B2 - 露光用マスク及び露光装置 - Google Patents
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Description
そこで、前記盛り上がりを防止する方法として、露光用マスクと被露光体である基板との間隙(以下「プロキシミティギャップ」という。)を調整して、デフォーカス露光をすることにより、前記重なり部分に対する露光量を低減させて該重なり部分を現像により溶解除去され易くして、前記盛り上がり量を低減する方法(特許文献1)や、露光用マスクの露光光の透過部(以下、単に「透光孔)という。」の形状がブラックマトリックスの開口部周縁より数μm内側にあるものを用いて、各絵素部をブラックマトリックスの開口部の内側に島状に設ける方法(特許文献2)等が知られている。
また、図10のような露光対象部分にシャープなエッジを必要とするコンタクトホールやスルーホールが混在する場合、デフォーカス露光方式では対応できない。
即ち、請求項1に係る露光用マスクは、液晶表示装置のカラーフィルタを一定方向に一定速度で搬送しながら、該カラーフィルタのピクセル部分を露光するための、透明基材及び該透明基材の一面に形成された遮光膜と、該遮光膜に形成された露光パターンを有する露光用マスクであって、前記露光パターンは、ピクセルと相似形の複数の透光孔から構成され、複数の透光孔のうち、最小の透光孔の巾及び長さが前記ピクセルの巾及び長さと略同じであり、最も大きな透光孔の巾及び長さが前記ピクセルと該ピクセル周囲のブラックマトリックスの巾を足した巾及び長さと略等しいものであって、前記複数の透光孔が、カラーフィルタの搬送方向に沿って、一直上に、前記カラーフィルタの前記搬送方向のピクセルのピッチと同じピッチで、小さな透光孔から順に配列されており、小さな透光孔より、大きな透光孔の配列数が少ないことを特徴としている。
請求項1、2に係る発明によれば、露光用マスクに露光光を照射することによって、被露光体に対し、前記透光部の配列方向に沿って、複数の相似形の露光光を照射することができる。
したがって、後述のごとく露光用マスクと被露光体を相対的に移動させながら、この露光用マスクに、逐次露光光を照射することによって、略相似形の露光光を被露光体に、重ねて照射することができるため、前記ブラックマトリックスと絵素部外縁との重なり部分に対する露光の光量(以下、単に「露光量」という。)を、前記ブラックマトリックスの開口部内側の絵素部に対する露光量より少なくすることができる。
これによって、前記白抜け部分を生じることなく、前記重なり部分の厚みを薄く、前記ブラックマトリックスの開口部内側の絵素部の膜厚を厚くすることができる。
尚、本実施の形態の説明では、カラーフィルタ基板Wの露光の場合について説明するが、ここで使用するカラーフィルタ基板Wは、図4に示すように、透明なガラス基板5の一面にCr等からなる不透明膜で構成されたブラックマトリックス(以下、単に「BL」という。)7と、多数のピクセル8(絵素部形成予定部分)がマトリクス状に形成されたものであって、上面に感光性樹脂として所定のカラーレジストが塗布されているものである。
透明基材2は、紫外線及び可視光を高効率で透過する透明なガラス基材であり、例えば石英ガラスからなり、図2に示すごとく、透明基材2の一方の面2aには、遮光膜3が形成されている。
)がマトリックス状に複数形成配列された、透光孔41の領域、透光孔42の領域、透光孔43の領域を有している。
即ち、透光孔4(41〜43
)の配列は、「列」方向(図1のY方向の平行な並び)及び「行」方向(図1のX方向に平行な並び)に、それぞれ、5行3列、5行2列、5行1列のマトリックス状になっている。
そして、透光孔41〜43の形状は、互いに略相似形であり、41〜43の順に大きくなっていく。
透光孔4は、露光用マスク1に対向して搬送されるカラーフィルタ基板Wに露光光を照射可能とし、後述のカラーフィルタ基板W上に形成されたBL7の露光対象のピクセル8上に、透光孔4の形状が露光パターンとして転写されるものである。
これはピクセル8(BL7の開口部)内の絵素部の膜厚を、その周囲の膜厚より厚くするために、このピクセル8内の絵素部部分への露光光の照射回数を、他の部分への露光光の照射回数より多くするためである。
更に、透光孔4は41〜43の3種類になっているが、これに限らず、少なくとも2種類以上の透光孔4があればよい。
また、各透光孔41〜43の前記「列」数は、前記カラーレジストの露光性能(例えば、露光光量に対する露光形成される膜厚の量の関係など)と、フラッシュランプ11aの1フラッシュあたりの放射光量との関係によって、最適個数が決定される。
本実施の形態では、透光孔43は、前記透光孔41と相似形(ピクセル8の形状とも相似形)であって、その幅43a及び長さ43bがピクセル8の周辺のBL7の幅(BLa、BLb)の分だけ広く形成されており、透光孔42は透光孔41と透光孔43の形状の中間の形状である。
なお、露光光は、若干の開き角度を有しているため、図6(c)のように、露光光が照射された箇所は緩やかな傾斜を持ったテーパーが形成される。
露光用光源11は露光光を間欠放射可能な光源(例えば、露光用フラッシュランプ、紫外領域のレーザ光の発振器など)11aと、この露光光を間欠放射可能な光源11aから放射される光を所定の平行光の束にするための光学系11bと、を備えており、露光用マスク1の上方に配設され、光学系11bが露光用マスク1に対向している。
そして、露光光を間欠放射可能な光源11aは制御装置17に接続されており、後述のようにカラーフィルタ基盤Wが露光用マスク1の下側を通過する際に、ピクセル8の1ピッチ(図1のP)ごとに発光されるようになっている。
なお、以下、露光光を間欠放射可能な光源11aは簡単のため、露光用フラッシュランプとして記載する。
また、マスク駆動手段16は制御装置17に接続されており、露光用マスク1のX、Y、Z(図1の紙面に垂直な方向)の各軸およびθ軸(Z軸を中心にした回転)に沿って、露光用マスク1の姿勢を制御できるようになっている。
ステージ14は上面に気体を噴出する多数の噴出孔と気体を吸引する多数の吸引口を有し、図示しない圧縮気体供給装置及び気体吸引装置に接続されて、気体の噴出、吸引のバランスによりカラーフィルタ基盤Wをステージ14の上に浮上させるようになっており、露光用マスク1に対向する部分は、開口しており、この開口部分14aには、露光用マスク1による露光位置の手前側の位置で、カラーフィルタ基板Wを下側から撮像するための撮像手段13が、カラーフィルタ基盤Wに向かって設けられている。
そして、撮像手段(以下、単に「ラインセンサ」という。)13は、前記一列に配列された多数の受光素子のうちの所定の受光素子13a1が、露光用マスク1の透光孔41のライン41bに対応するように、配置されている。
尚、前記特定ライン8aとは、ピクセル8の1ピッチごとの検出されるライン8aである。
外部入力手段23は、制御部22に対し、フラッシュランプ11aの光の強度を調整する他、1つの透光孔4(例えば、透光孔41)を通して、同じピクセル8に照射される露光光のフラッシュ回数の設定を外部から入力可能にするものである。
まず、ステップ1において、外部入力手段23から、露光光の強度、1つの透光孔4(例えば、透光孔41)を通して、同じピクセル8に照射される露光光のフラッシュ回数の設定を入力された後、カラーフィルタ基板Wが搬送装置12の所定位置にセットされる。
次に、ステップ7で、上記ステップ6が繰り返されて、所定の露光対象の全てのピクセル8が露光されてから露光作業が終了する。
図11の各透光孔4A1〜4A3の遮光部4Bの形状は同一であって、透光孔4A1〜4A3を同じ向きで、且つ図心が一致するように重ねた場合に前記各遮光部4Bが夫々同じ位置に重なるような各透光孔4A1〜4A3の位置に設けられている。
即ち、絵素部外縁は緩やかな傾斜を持ったテーパーが形成される一方、遮光部4Bの周囲は急勾配のエッジが形成される。
そのため、絵素部内にコンタクトホールを有するカラーフィルタ基板のように、緩やかな傾斜部分と急な傾斜部分が混在する被露光体を露光することができる。
また、カラーフィルタ基板Wを搬送しながら露光作業を行う場合について説明したが、これに限られず、ステージ14に載置されて静止したカラーフィルタ基板Wに対して、露光用マスク1又は1Aを移動させながら露光を行ってもよい。
更に、カラーフィルタ基板Wを連続搬送しながら露光を実行する場合について説明したが、これに限られず、ピクセル8の1ピッチずつのステップ送りにして露光を行ってもよい。
2: 透明基板
3: 遮光膜
4: 投光孔
5: 遮光膜
6: ガラス基板
7: ブラックマトリックス
8: ピクセル
10: 近接露光装置
11: 露光光源
12: 搬送装置
13: ラインセンサ
14: ステージ
15: 搬送手段
16: マスク駆動手段
17: 制御装置
21: 画像処理部
Claims (2)
- 液晶表示装置のカラーフィルタを一定方向に一定速度で搬送しながら、該カラーフィルタのピクセル部分を露光するための、透明基材及び該透明基材の一面に形成された遮光膜と、該遮光膜に形成された露光パターンを有する露光用マスクであって、
前記露光パターンは、ピクセルと相似形の複数の透光孔から構成され、
複数の透光孔のうち、最小の透光孔の巾及び長さが前記ピクセルの巾及び長さと略同じであり、最も大きな透光孔の巾及び長さが前記ピクセルと該ピクセル周囲のブラックマトリックスの巾を足した巾及び長さと略等しいものであって、
前記複数の透光孔が、カラーフィルタの搬送方向に沿って、一直上に、前記カラーフィルタの前記搬送方向のピクセルのピッチと同じピッチで、小さな透光孔から順に配列されており、
小さな透光孔より、大きな透光孔の配列数が少ないことを特徴とする露光用マスク。
- 請求項1記載の露光用マスクと、
前記露光用マスクの上方に配設され、該露光用マスクに露光光を間欠照射する露光光源と、
前記露光用マスクの下方に配設され、感光性物質を塗布した平板状の被露光体を、前記露光用マスクの方向に一定の速度で搬送する搬送装置と、
基準となる位置を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段からのデータに基づき前記露光光源の間欠照射のタイミングを制御する制御手段と、を備え、
前記露光用マスクが、ピクセルの巾及び長さと略同じである透光孔が前記被露光体が送られてくる方向側に位置するように取り付けられていることを特徴とする近接露光装置。
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