JP5500846B2 - 保護フィルム - Google Patents
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Description
(上記式中、Rmaxはポリエステルフィルム表面の最大高さ(μm)、dsはシリコーン塗布層の厚み(μm)を意味する)
本発明で言うポリエステルフィルムとは、押出口金から溶融押出される、いわゆる押出法により押出した溶融ポリエステルシートを冷却した後、必要に応じ、延伸、熱処理を施したフィルムである。
(上記式中、Rは非置換または置換のアルキル基およびアリール基から選択された1種あるいは2種類以上の基、R1は脂肪族不飽和二重結合含有基、R2は炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2もしくは3のアシル基、または炭素数3〜5のアルコキシアルキル基を表し、k、mおよびnは以下の関係式を同時に満足する数である:0≦k<1.5、0.01≦m≦1、0.5≦k+m≦1.8、0.01≦n≦2.5、1≦k+m+n≦3)
本発明における保護フィルムを構成するシリコーン層は一旦製造したフィルム上に系外で塗布する、いわゆるオフラインコーティングを採用するのが良い。
−Rmax÷2≦ds−Rmax≦2×Rmax …(1)
−Rmax/3≦ds−Rmax≦1.5×Rmax …(2)
(上記式中、Rmaxはポリエステルフィルム表面の最大高さ(μm)、dsはシリコーン塗布層の厚み(μm)を意味する)
り、以下の実施例に限定されるものではない。また、本発明で用いた測定法は次のとおり
である。
ポリエステルに非相溶な他のポリマー成分および顔料を除去したポリエステル1gを精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒100mlを加えて溶解させ、30℃で測定した。
遠心沈降式粒度分布測定装置(株式会社島津製作所社製SA−CP3型)を使用して測定した等価球形分布における積算(重量基準)50%の値を平均粒径とした。
蛍光X線測定装置((株)島津製作所(製)型式「XRF−1500」)を用いてFP(Fundamental Parameter Method)法により、下記測定条件下、離型フィルムの離型層が設けられた面および離型層がない面の珪素元素量を測定し、その差をもって、離型層中の珪素元素量とした。
分光結晶:PET(ペンタエリスリトール)
2θ:108.88°
管電流:95mA
管電圧:40kv
保護フィルムのシリコーンコート面をLCDパネルに用いられるガラス面に、ゴムローラーで重ね合わせ試験片を採取する。当該試験片を垂直に立て、恒温恒湿に管理された部屋の中に24時間放置し、ガラス面から保護フィルムが剥れるかどうかを観察し、剥れない場合を密着性良好とする。剥れが認められた場合は不良とする。
保護フィルムをクリーン度が100クラスのクリーンルーム内に設置された暗幕室にてハロゲンライト投光を行い、目視による異物検査を10m2行い、検出された全異物の大きさを、光学顕微鏡を用いて測定し、目視にて異物の個数を数える。長軸が100μm以上の異物が10個以下である場合を○、10個を越える場合を×と判定する。
保護フィルムにシリコーンをコートした後、コート面を指で擦る。10回擦ってもコート層の脱落が見られない場合を○、さらに擦ってもコート層が脱落しない場合を◎とする。
保護フィルムのシリコーンコート面に保護フィルムのPET面が接触するように2枚の保護フィルムを重ね合わせ、油圧式熱プレス機を用いて60℃ 1MPaの条件下で2時間プレスした後、常温に1時間放置し、試験片を得る。得られた試験片の保護フィルムを手で引き剥がす時、特に異音や異常を感じずに剥れた場合を◎、異音を発しながらでも剥れた場合を○、フィルムが密着してしまい、フィルムを剥がす際に異音を発し、安定して剥れないような場合を×とする。
<ポリエステル(A)の製造>
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とを出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム四水塩を加えて反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物にエチルアシッドフォスフェートを添加した後、重縮合槽に移し、三酸化アンチモン0.04部を加えて、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度0.63に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させ、ポリエステルのチップ(A)を得た。この、ポリエステルの極限粘度は0.63であった。
ポリエステル(A)の製造方法において、エチルアシッドフォスフェートを添加後、平均粒子径0.7μmの合成炭酸カルシウム粒子のエチレングリコールスラリーを粒子のポリエステルに対する含有量が1重量%となるように添加した以外は、ポリエステル(A)の製造方法と同様の方法を用いてポリエステル(B)を得た。得られたポリエステル(B)は極限粘度0.63であった。
ポリエステル(A)の製造方法において、エチルアシッドフォスフェートを添加後、平均粒子径1.5μmの合成炭酸カルシウム粒子のエチレングリコールスラリーを粒子のポリエステルに対する含有量が1重量%となるように添加した以外は、ポリエステル(A)の製造方法と同様の方法を用いてポリエステル(C)を得た。得られたポリエステル(C)は極限粘度0.63であった。
上記ポリエステル(A)チップと、ポリエステル(B)チップとを、表1に示す通りの割合で混合した混合原料を最外層(表層)および中間層の原料とし、2台の押出機に各々供給し、290℃で溶融押出した後、静電印加密着法を用いて表面温度を40℃に設定した冷却ロール上で冷却固化して未延伸シートを得た。次いで、100℃にて縦方向に2.8倍延伸した後、テンター内で予熱工程を経て120℃で4.9倍の横延伸を施した後、190℃で10秒間の熱処理を行い、その後180℃で幅方向に10%の弛緩を加えポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの全厚みは40μm、それぞれの層厚みは4μm/32μm/4μmであった。
上記ポリエステル(A)チップと、ポリエステル(C)チップとを、表1に示す通りの割合で混合した混合原料を最外層(表層)および中間層の原料とし、2台の押出機に各々供給する他はベースフィルム(I)の製造方法と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
<ベースフィルム(III)の製造>
上記ポリエステル(A)チップを、最外層(表層)および中間層の原料とし、2台の押出機に各々供給するほかはベースフィルム(I)の製造方法と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
ベースフィルム(I)に下記組成からなるシリコーン液を塗布量(乾燥後)が260nmになるようにロッドコータ方式により塗布し、120℃、50m/分の条件で乾燥、硬化させて保護フィルムを得た。
《シリコーン液組成》
硬化型シリコーン樹脂(KS−847H:信越化学製):99重量%
硬化剤(PL−50T:信越化学製):1重量%
上記離型剤をMEK/トルエン混合溶媒(混合比率は1:1)で希釈し、濃度4重量%の塗布液を作製した。
ベースフィルム(II)にシリコーン液を塗布する以外は比較例1と同様にして保護フィルムを得た
ベースフィルム(III)に下記組成からなるシリコーン液を塗布量(乾燥後)が130nmになるようにロッドコータ方式により塗布し、120℃、50m/分の条件で乾燥、硬化させ保護フィルムを得た。
《シリコーン液組成》
硬化型シリコーン樹脂(KS−847H:信越化学製):99重量%
硬化剤(PL−50T: 信越化学製):1重量%
上記離型剤をMEK/トルエン混合溶媒(混合比率は1:1)で希釈し、濃度2重量%の塗布液を作製した。
ベースフィルム(III)に下記組成からなるシリコーン液を塗布量(乾燥後)が180nmになるようにロッドコータ方式により塗布した以外は比較例3と同様にして保護フィルムを得た。
ベースフィルム(I)に下記塗布剤を塗布量(乾燥後) が0.05g/m2になるようにロッドコータ方式により塗布した後、100℃、ライン速度50m/分の条件で乾燥、硬化させた。
(化合物例)
・ジルコニウムキレート化合物(A1):ジルコニウムトリス(アセチルアセトネ−ト)
・シランアルコキシオリゴマー(B1):X−41−1056(信越化学製)
《塗布剤組成》
ジルコニウムキレート化合物(A1):2重量%
シランアルコキシオリゴマー(B1):98重量%
上記塗布剤をトルエン/MEK混合溶媒(混合比率は1:1)により希釈し、濃度1重量%の塗布液を作製した。
《離型剤組成》
硬化型シリコーン樹脂(KS−847H:信越化学製):99重量%
硬化剤(PL−50T:信越化学製):1重量%
上記離型剤をMEK/トルエン混合溶媒(混合比率は1:1)で希釈し、濃度4重量%の塗布液を作製した。
ベースフィルム(III)に下記塗布剤を塗布量(乾燥後)が0.05g/m2になるようにロッドコータ方式により塗布した後、100℃、ライン速度50m/分の条件で乾燥、硬化させた。
(化合物例)
・ジルコニウムキレート化合物(A1):ジルコニウムトリス(アセチルアセトネ−ト)
・シランアルコキシオリゴマー(B1):X−41−1056(信越化学製)
《塗布剤組成》
ジルコニウムキレート化合物(A1):2重量%
シランアルコキシオリゴマー(B1):98重量%
上記塗布剤をトルエン/MEK混合溶媒(混合比率は1:1)により希釈し、濃度1重量%の塗布液を作製した。
《離型剤組成》
硬化型シリコーン樹脂(KS−847H:信越化学製):99重量%
硬化剤(PL−50T:信越化学製):1重量%
上記離型剤をMEK/トルエン混合溶媒(混合比率は1:1)で希釈し、濃度2重量%の塗布液を作製した。
比較例1においてシリコーン液を塗布量(乾燥後)が130nmになるように塗布層を設ける以外は比較例1と同様にして保護フィルムを得た。
比較例1においてベースフィルムをベースフィルム(III)とする以外は比較例1と同様にして保護フィルムを得た。
市販されているポリエチレンの微粘着保護フィルムを用いた。異物個数が多く、本用途には不適切と判断した。
Claims (1)
- 片面にシランアルコキシオリゴマーを含有する塗布層を有し、当該塗布層上に、0.1〜0.5g/m 2 の塗工量のシリコーン塗布層を有するポリエステルフィルムであり、下記式を満足することを特徴とするガラスの表面保護フィルム。
−Rmax÷3≦ds−Rmax≦1.5×Rmax
(上記式中、Rmaxはポリエステルフィルム表面の最大高さ(μm)、dsはシリコーン塗布層の厚み(μm)を意味する)
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JP2009068558A JP5500846B2 (ja) | 2009-03-19 | 2009-03-19 | 保護フィルム |
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JP2009068558A JP5500846B2 (ja) | 2009-03-19 | 2009-03-19 | 保護フィルム |
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JP2009068558A Active JP5500846B2 (ja) | 2009-03-19 | 2009-03-19 | 保護フィルム |
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