JP5595073B2 - 印刷用塗工紙 - Google Patents
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また、具体的に示さている例として坪量が70g/cm2以上、塗工層が含有する顔料が扁平形状を有することを特定しておらず、さらに二酸化チタンも含有しないものである、白色度、白色光沢度、白紙面感等の性質が不明な塗工紙が開示されているに過ぎない(特許文献5)。
このように従来技術では、軽量でありながら、白紙品質・印刷品質が良好で、印刷作業性に優れるオフセット印刷用塗工紙を得ることは困難であった。
(a)塗工紙の坪量が50g/m2以下であり、
(b)塗工紙の片面あたりの塗工層重量が7g/m2以下であり、
(c)顔料および接着剤からなる塗工層に顔料として無機顔料のみを含有し、
(d)無機顔料として、アスペクト比(長径/厚さ)が50以上の扁平な顔料を含有し、
(e)アスペクト比(長径/厚さ)が50以上の扁平な顔料が、顔料100重量部当たり65重量部以上であり、
(f)原紙白色度と塗工紙白色度の差が5%以内である。
さらに、前記アスペクト比(長径/厚さ)が50以上の扁平な顔料が、顔料100重量部当たり75重量部以上でもよく、前記アスペクト比(長径/厚さ)が50以上の扁平な顔料が、エンジニアードカオリンでもよく、顔料および接着剤からなる塗工層が一層からなってもよい。
本発明における塗工層に用いる顔料は無機顔料のみである。無機顔料としては、アスペクト比(長径/厚さ)が50以上であればよく、好ましくは50〜120、更に好ましくは50〜90の範囲である扁平な無機顔料を用いることができる。
扁平な無機顔料がアスペクト比が50より小さい場合は、原紙被覆性が劣るため満足できる印刷面感を得られない場合があり、また白紙光沢度が不充分となる可能性があった。
一方で、アスペクト比が120より大きい場合は、顔料は薄く板状になるが、塗工液の粘度が高くなる傾向にある。このような塗料を塗工した場合、ブレード塗工においてはブレード刃先でストリーク、ストラクマイト等が発生しやすくなり、またフィルム転写塗工においてはボイリング、ミスト等が発生する可能性があるので、操業性は少しずつ低下する傾向にある。
本発明で用いられるアスペクト比(長径/厚さ)が50以上である扁平な無機顔料の種類は、この条件を満たすものであれば特に制限はなく、塗工用顔料として従来から用いられているカオリン、クレー、デラミネーテッドクレー、タルク、炭酸カルシウムなどを使用することができ、それらを併用してもよい。
本発明においては、上記扁平な顔料は、顔料100重量部あたり65重量部以上、好ましくは、75部以上配合することができる。65部より少ない場合は、白紙光沢度が不充分となる可能性があり、さらに印刷用紙の剛度が低下する場合がある。
本発明の顔料として二酸化チタンを含有しても良い。二酸化チタン結晶型は、ルチル型、アナターゼ型のいずれであってもよいが、形成される塗工膜の隠蔽性向上を考慮すると、ルチル型がより好ましい。この二酸化チタン顔料は、二酸化チタン表面に被覆層が形成されていないものでもよいが、耐候性や分散性を向上させる目的で、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、二酸化珪素等の無機酸化物;アミン、アルコール等の有機化合物などで被覆処理をしてなる被覆二酸化チタン顔料を採用できる。
二酸化チタンを含有すると隠蔽性が向上するので、印刷用紙の不透明度が向上し、印刷物の裏抜けが良化するという効果がある。
本発明で用いられるアスペクト比(長径/厚さ)が50以上の範囲にある扁平な無機顔料以外の顔料であって、二酸化チタン以外の顔料としては、塗工用顔料として従来から用いられているカオリン、クレー、デラミネーテッドクレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タルク、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛、ケイ酸、ケイ酸塩、コロイダルシリカ、サチンホワイト等の無機顔料を使用することもできる。
本発明において、塗工層に用いる接着剤としては、塗工紙用に従来から用いられている、スチレン・ブタジエン系、スチレン・アクリル系、エチレン・酢酸ビニル系、ブタジエン・メチルメタクリレート系、酢酸ビニル・ブチルアクリレート系等の各種共重合体、あるいはポリビニルアルコール、無水マレイン酸共重合体、アクリル酸・メチルメタクリレート系共重合体等の合成接着剤、カゼイン、大豆タンパク、合成タンパクなどのタンパク質類、酸化澱粉、カチオン化澱粉、尿素リン酸エステル化澱粉、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉などの澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメテルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体などのから、1種以上を適宜選択して使用することができる。
本発明においては、各種共重合体と澱粉類を併用することが好ましい。
印刷適性向上剤としては、ポリアミドポリ尿素系樹脂、変性ポリアミドポリ尿素系樹脂、特殊ポリアミドポリ尿素系樹脂、特殊カチオン性樹脂、変性ポリアミン系樹脂などのカチオン性印刷適性向上剤等の通常使用されるものが挙げられる。これらのうち、水溶性変性ポリアミン系樹脂を使用することが好ましく、高カチオン型の水溶性変性ポリアミン系樹脂を使用することがより好ましい。
本発明においては、更に、分散剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、着色剤、印刷適性向上剤等、通常の塗工紙用塗工液に配合する各種助剤を適宜使用することができる。
本発明に使用する原紙としては、酸性及び中性の上質紙や中質紙、再生紙等の一般的な用紙を使用することができ、25〜50g/m2であることが好ましく、より好ましくは25〜40g/m2である。原紙に使用するパルプは特に限定されるものではないが、例えば、LBKP(広葉樹晒クラフトパルプ)、NBKP(針葉樹晒クラフトパルプ)、LBSP(広葉樹晒亜硫酸パルプ)、NBSP(針葉樹晒亜硫酸パルプ)等の化学パルプ、あるいはGP(グランドパルプ)、TMP(サーモメカニカルパルプ)、CTMP(ケミサーモメカニカルパルプ)等の機械パルプ、及び古紙パルプ等を、単独であるいは混合して使用することができる。
特に薄物塗工紙については、操業性の確保と高不透明度の両方が要求されるため、強度の強いNBKPと光学適性の良好な機械パルプ(GP、TMP)を同時に使用することが特に好ましく、NBKPの配合量は、全パルプ中30〜50重量%が好ましく、GP+TMPの機械パルプの配合量は、全パルプ中30〜60重量%が好ましい。
更に、紙力増強剤、染料、pH制御剤、消泡剤、ピッチコントロール剤等の抄紙用内添助剤を、目的に応じて適宜添加することもできる。
本発明においては、ブレードコータが好ましい。
塗工層の塗工量は、片面あたり3〜7g/m2、好ましくは4〜5g/m2であることが好ましい。また、本発明においては、このような塗工量であっても、白紙面感や印刷面感の良好なものが得られる利点を有する。
また、カレンダー処理時の金属ロールの処理温度を100℃以上とすることが好ましく、特に150〜250℃とすることが好ましい。このようにすることにより、オフセット印刷用塗工紙のクラークこわさが損なわれにくくなり、印刷作業性が向上するだけでなく白紙面感や印刷面感も優れたものとなる。カレンダー処理時の線圧は50〜300kN/mであることが好ましく、50〜250kN/mがより好ましく、100〜200kN/mが更に好ましい。
本発明のオフセット印刷用塗工紙は、坪量が50g/m2以下の低坪量品でも、白紙面感や印刷作業性が十分であり、特に45g/m2以下の低坪量品でも効果があるものである。また、坪量が35g/m2より低い場合、剛度が劣り、印刷用作業性等に劣る場合がある。故に、本発明は坪量が35g/m2〜45g/m2の範囲で印面品質及び印刷作業性が良好であるが、特に40〜45g/m2において、白紙面感や印刷作業性が十分であるという本発明特別の効果がある。
(1)坪量
JIS P 8124に準じて測定した。
(2)ISO曲げこわさ
L&W社製の剛度測定計で測定を行なった。角度15度のXa値を単位換算のため、3.352倍した値を表記した。
(3)白紙光沢度
白紙部の75度光沢度を、村上色彩(株)製の光沢度計GM26Dを用いて計測した。
(4)ISO白色度
JIS P 8148に準じて測定した。
(5)ISO不透明度
JIS P 8149に準じて測定した。
(6)ブランケットパイリング評価
オフセット輪転機(東芝オフセット輪転機:OA−4B2T−600)を用い、カラー4色印刷(黒、藍、紅、黄の色順)を印刷速度700rpmで1万部行った後、黒のブランケットの紙粉の堆積度合いを目視で評価した。
○:紙粉の発生が認められなかった
△:紙粉の発生がやや認められた
×:紙粉が多く堆積していた
(7)白紙面感
デュポン社製アピアランスアナライザーを用い、塗工紙の表面のもやもや感を、DAV2値(細かいもやもや)として評価した。値が大きいほど、塗工紙の表面にもやもや感があり、白紙面感が劣る。
(8)操業性の評価
操業時のカレンダーの汚れやストリークの状態を目視で評価した。
○:カレンダー汚れ、ストリークに問題が見られなかった。
△:カレンダーがやや汚れて、ストリークが若干発生した。
×:カレンダーがかなり汚れて、ストリークが多発した。
〈原紙の製造〉
原紙を構成するパルプ組成を、KP40重量%、GP20重量%、TMP30重量%及びDIP10重量%とし、内添の軽質炭酸カルシウムを11重量%含有させて、サイズ剤0.03重量%、及び定着剤として硫酸バンド0.8重量%を添加してツインワイヤー抄紙機にて1200m/minの高速抄造し、坪量32.5g/m2、ISO白色度68.5%の原紙を得た。
2級カオリン(アスペクト比13、レーザー法:平均粒子径1.4μm)20重量部、エンジニアードカオリン(アスペクト比55、レーザー法:平均粒子径2.0μm)75重量部及びルチル型の二酸化チタン5重量部からなる顔料を、分散剤0.2重量部を配合した水に加えてセリエミキサーで分散して、固形分濃度が70重量%の顔料スラリーを調整した。この顔料スラリーに、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス10重量部、ヒドロキシエチルエーテル化デンプン(PG295:ペンフオード社製)5重量部、印刷適性向上剤(PA6650:星光PMC社製)を0.5重量部、黒色顔料(SAブラックA035、御国色素社製)を100ppm加えて、更に水を加えて固形分濃度が50重量%の塗工液を得た。
前記した原紙の両面に、片面あたりの塗工量が4.5g/m2になるように、1200m/分の塗工速度でショートデュエル型のブレードコーターを用いて上記の塗工液を塗工し、スキャッフドライヤーを通過させた後、シリンダードライヤーにて紙中水分が5.5%になるように乾燥した。
次いで、金属ロール温度180℃、弾性ロールのショアー硬度85、通紙速度1200m/分、線圧200kN/mで、且つカレンダーニップ数が4ニップの条件でオンラインソフトニップカレンダー処理を行い、本発明のオフセット印刷用塗工紙を得た。
実施例1において、2級カオリン(アスペクト比13、レーザー法:平均粒子径1.4μm)20重量部、エンジニアードカオリン(アスペクト比55、レーザー法:平均粒子径2.0μm)を75重量部及びルチル型の二酸化チタン5重量部配合して、原紙坪量を33.5g/m2、片面あたりの塗工量を4.0g/m2とした以外は実施例1と同様の方法にて塗工紙を得た。
実施例1において、2級カオリン(アスペクト比13、レーザー法:平均粒子径1.4μm)5重量部、エンジニアードカオリン(アスペクト比55、レーザー法:平均粒子径2.0μm)を90重量部及びルチル型の二酸化チタン5重量部配合した以外は実施例1と同様の方法にて塗工紙を得た。
実施例1において、2級カオリン(アスペクト比13、レーザー法:平均粒子径1.4μm)20重量部、エンジニアードカオリン(アスペクト比90、レーザー法:平均粒子径7.0μm)を75重量部及びルチル型の二酸化チタン5重量部配合した以外は実施例1と同様の方法にて塗工紙を得た。
実施例1において、塗工液に黒色顔料(SAブラックA035、御国色素社製)を200ppm加えた以外は実施例1と同様の方法にて塗工紙を得た。
実施例1において、塗工液を原紙の両面に、片面あたりの塗工量が6.3g/m2になるように塗工液を塗工した以外は実施例1と同様の方法にて塗工紙を得た。
〔実施例7〕
実施例1において、塗工液に二酸化チタンを配合せず、2級カオリン(アスペクト比13、レーザー法:平均粒子径1.4μm)20重量部、エンジニアードカオリン(アスペクト比55、レーザー法:平均粒子径2.0μm)80重量部からなる顔料を使用した以外は実施例1と同様の方法にて塗工紙を得た。
実施例1において、2級カオリン(アスペクト比13、レーザー法:平均粒子径1.4μm)45重量部、エンジニアードカオリン(アスペクト比55、レーザー法:平均粒子径2.0μm)を50重量部及びルチル型の二酸化チタン5重量部配合した以外は実施例1と同様の方法にてオフセット印刷用塗工紙を得た。
実施例1において、2級カオリン(アスペクト比13、レーザー法:平均粒子径1.4μm)75重量部、エンジニアードカオリン(アスペクト比55、レーザー法:平均粒子径2.0μm)を20重量部及びルチル型の二酸化チタン5重量部配合した以外は実施例1と同様の方法にてオフセット印刷用塗工紙を得た。
実施例1において、2級カオリン(アスペクト比13、レーザー法:平均粒子径1.4μm)20重量部、エンジニアードカオリン(アスペクト比30、レーザー法:平均粒子径2.9μm)を75重量部及びルチル型の二酸化チタン5重量部配合した以外は実施例1と同様の方法にてオフセット印刷用塗工紙を得た。
実施例1において黒色顔料(SAブラックA035、御国色素社製)を無配合とした以外は、実施例1と同様の方法にて印刷用塗工紙を得た。
実施例1において、2級カオリン(アスペクト比13、レーザー法:平均粒子径1.4μm)15重量部、エンジニアードカオリン(アスペクト比55、レーザー法:平均粒子径2.0μm)を75重量部、ルチル型の二酸化チタン5重量部および中空型プラスチックピグメント(直径1.0μm:Rohm&Haas社製HP1055)5重量部配合した以外は実施例1と同様の方法にてオフセット印刷用塗工紙を得た。
〈原紙の製造〉
原紙を構成するパルプ組成を、NBKP40重量%、GP18重量%、針葉樹TMP26重量%及びDIP16重量%とし、内添の軽質炭酸カルシウムを11重量%含有させて、サイズ剤0.03重量%、及び定着剤として硫酸バンド0.8重量%を添加してツインワイヤー抄紙機にて1200m/分の高速抄造し、坪量32.5g/m2の原紙を得た。
2級カオリン(イメリス社製 KCS、レーザー法 平均粒子径3.6μm)21.6重量部、エンジニアードカオリン(イメリス社製Contour1500、レーザー法 平均粒子径3.4μm)60重量部及びルチル型の二酸化チタン10重量部からなる顔料を、分散剤0.2重量部を配合した水に加えてセリエミキサーで分散して、固形分濃度が70重量%の顔料スラリーを調整した。この顔料スラリーに、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス13.5重量部、ヒドロキシエチルエーテル化デンプン(PG295:ペンフォード社製)7.5重量部、印刷適性向上剤(PA6650:星光PMC社製)を0.5重量部、黒色染料(SAブラックAO35、御国色素社製)を100ppm加えて、更に水を加えて固形分濃度が50重量%の塗工液を得た。
前記した原紙の両面に、片面あたりの塗工量が4.5g/m2になるように、1200m/分の塗工速度でショートデュエル型のブレードコーターを用いて上記の塗工液を塗工し、スキヤッフドライヤーを通過させた後、シリンダードライヤーにて紙中水分が5.5%になるように乾燥した。
次いで、金属ロール温度180℃、弾性ロールのショアー硬度85、通紙速度1200m/分、線圧200kN/mで、且つカレンダーニツプ数が4ニツプの条件でオンラインソフトニツプカレンダー処理を行い、本発明の塗工タイプのオフセット印刷用塗工紙を得た。
実施例1〜7の塗工紙は、軽量にも関わらず、剛度(ISO曲げこわさ)、不透明度及び白紙面感に優れており、ブランケットパイリング抑制効果も良好であり、オフセット印刷に適し、操業性にも問題がないことが確認された。
実施例1とアスペクト比(長径/厚さ)が高い顔料の配合率が低い比較例1,2とを対比すると、比較例1、2は剛度、白紙光沢度に劣っているのに対して、実施例1はその両者が共に優れていることがわかる。
実施例1とアスペクト比(長径/厚さ)が低い顔料を配合した比較例3とを対比すると、比較例3は剛度が劣っているのに対して、実施例1は優れていることがわかる。
一方、原紙白色度と塗工紙白色度の差が5.5%と高い比較例4の塗工紙は、白色度が高いものの不透明度が低く、白紙面感も極端に悪化することがわかる。
比較例5は顔料が無機顔料のみからなるものではなく、さらに中空型プラスチックピグメントを配合しているが、実施例1と対比すると白紙光沢度が高いものの、カレンダーが汚れたり、ストリークが発生して操業性が悪化することが確認された。
以上のことから、低坪量、低塗工量であるにもかかわらず、塗工紙の片面あたりの塗工層重量が7g/m2以下であり、塗工顔料として中空型プラスチックピグメントを実質的に含有せず、アスペクト比(長径/厚さ)が50以上の扁平な顔料を含有し、その含有量が顔料100重量部当たり65重量部以上であり、原紙白色度と塗工紙白色度の差が5%以内であることで、剛度、白紙面感、ブランケットパイリング抑制効果に優れたものとなり、上記の条件を満たした印刷用塗工紙はオフセット印刷に適しているといえる。
Claims (3)
- 原紙の少なくとも片面に、顔料及び接着剤からなる塗工層が設けられた印刷用塗工紙において、下記(a)〜(i)である印刷用塗工紙。
(a)塗工紙の坪量が50g/m2以下であり、
(b)塗工紙の塗工層重量が片面あたり7g/m2以下であり、
(c)顔料および接着剤からなる塗工層に顔料として無機顔料のみを含有し、
(d)無機顔料として、アスペクト比(長径/厚さ)が50以上の扁平な顔料を含有し、
(e)アスペクト比(長径/厚さ)が50以上の扁平な顔料が、顔料100重量部当たり75重量部以上であり、
(f)前記アスペクト比(長径/厚さ)が50以上の扁平な顔料が、エンジニアードカオリンであり、
(g)原紙白色度と塗工紙白色度の差が5%以内であり、
(h)塗工紙の白色度が70.2%以下であり、
(i)白紙光沢度が35.3%以上である。 - 顔料および接着剤からなる塗工層が一層からなるものである、請求項1に記載の印刷用塗工紙。
- 塗工層が黒色色素を含有する請求項1又は2に記載の印刷用塗工紙。
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