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JP5590302B2 - 液体噴射ヘッド及び液体噴射ヘッドユニット並びに液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド及び液体噴射ヘッドユニット並びに液体噴射装置 Download PDF

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Description

本発明は、ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッド及び液体噴射ヘッドユニット並びに液体噴射装置に関する。
従来から、電圧を印加することで変形する圧電素子で液体に圧力を付与することによりノズルから液滴を吐出する液体噴射ヘッドが知られており、その代表例として、ノズルからインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドが知られている。
このようなインクジェット式記録ヘッドとしては、例えば、ノズルが複数穿設されたノズルプレートが一方面に接合され各ノズルにそれぞれ連通する複数の圧力発生室と、各圧力発生室の共通インク室(マニホールド)と、圧力発生室内の圧力を変化させてノズルにインク吐出力を付与する圧電振動子(圧電素子)と、共通インク室に対向する領域に設けられて共通インク室の液体の圧力変動を吸収するダンパ用凹部(空間部)とを具備するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−289074号公報
上述したインクジェット式記録ヘッドでは、ダンパ用凹部内の圧力低下を防止するために、ダンパ用凹部は大気に開放される構造となっている。このため、ダンパ用凹部からインク中の水分が蒸発してインクの粘度が上昇することにより、吐出不良が生ずることがある。そこで、複数のダンパ用凹部と開放通路とを連通させるとともに、水蒸気拡散を抑制する流路抵抗が付与された制御通路を形成することにより、過剰な水蒸気拡散を抑制している。
しかしながら、インクの高粘度化や、長期間に亘って良好なインク吐出特性の維持することが要求されることに伴い、従来よりもさらに液体成分の蒸発を抑制したものが求められている。
このような問題は、インクジェット式記録ヘッドだけでなく、液体を吐出する液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、長期に亘って良好な吐出特性を維持することができる液体噴射ヘッド及び液体噴射ヘッドユニット並びに液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、ノズルに連通する圧力発生室であって、並設された複数の前記圧力発生室と、複数の前記圧力発生室が並設された方向である並設方向が長手方向となるマニホールドであって、複数の前記圧力発生室に液体を供給する前記マニホールドを複数有するマニホールド形成基板と、前記圧力発生室内の液体に圧力変化を生じさせる圧電素子と、前記マニホールドに対向する領域に設けられて前記マニホールドの液体の圧力変動を吸収する振動部を有する封止基板と、前記圧電素子を収容する圧電素子収容部を有するヘッドケースと、前記圧力発生室の前記並設方向が長手方向となる空間部であって、前記振動部上に設けられる複数の前記空間部と、大気開放口に連通する大気開放路と、を具備し、複数の前記空間部のうち、一の空間部と他の空間部とを連通する空間部連通路と、を具備し、前記一の空間部は、前記長手方向における一方の端部の側で前記大気開放路に連通し、前記長手方向における他方の端部の側で前記空間部連通路に連通し、前記他の空間部は、前記空間部連通路と前記一の空間部を介して前記大気開放路に連通していることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、一の空間部は大気開放路に連通し、他の空間部は一の空間部を介して大気開放路に連通している。このように、他の空間部は大気開放路に間接的に連通しているため、他の空間部に対応するマニホールドの液体中の成分の蒸発が抑制され、また、一の空間部は他の空間部から流入する空気により比較的湿潤な状態に保たれるため、一の空間部に対応するマニホールドの液体成分の蒸発が抑制される。したがって、いずれの空間部においても対応する領域のマニホールドの液体成分の蒸発が抑制されて、長期に亘って良好な吐出特性を維持することができる。また、長手方向を有する空間部の長さを大気に開口される流路として確保することができ、大気に開放される流路において十分な湿潤状態を確保することができる。
ここで、前記空間部連通路は、前記空間部のそれぞれにおいて、前記長手方向の端部から前記圧力発生室の並設方向に沿って外側に延びる第1空間部連通路と、該第1空間部連通路に連通し前記一の空間部及び前記他の空間部の並設方向であって、前記空間部の短手方向である前記空間部の前記並設方向に延びる第2空間部連通路と、を有して構成されていることが好ましい。これによれば、大気開放される流路の長さとして十分に確保することができる。
また、前記空間部連通路は、前記ヘッドケースの前記マニホールド形成基板側の面又は前記封止基板の前記ヘッドケース側の面に形成されていることが好ましい。これによれば、ヘッドケースのマニホールド形成基板側の面又は封止部材のケース側の面に凹部を設けることで比較的容易に空間部連通路を作製することができ、製造上有利となる。
また、前記大気開放路は、前記ヘッドケースの前記マニホールド形成基板側の面又は前記封止部材の前記ヘッドケース側の面に形成されている大気連通路を介して前記一の空間部と連通していることが好ましい。これによれば、ヘッドケースのマニホールド形成基板側の面又は封止部材のケース側の面に凹部を設けることで比較的容易に大気開放路を作製することができ、製造上有利となる。
本発明の好適な実施態様としては、前記他の空間部を2以上備えており、各空間部が直列に連通しているものが挙げられる。
本発明の好適な実施態様としては、前記他の空間部を2以上備えており、各空間部が並列に連通しているものが挙げられる。
また、前記大気開放路の前記大気開放口から離れる空間部に対応するマニホールドほど、蒸発しやすい液体を貯留する液体源が接続されていることが好ましい。これによれば、蒸発しやすい液体成分の蒸発を効果的に抑制することができる。
本発明の他の態様は、上記の液体噴射ヘッドを複数具備することを特徴とする液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる態様では、長期に亘って良好な吐出特性を維持した液体噴射ヘッドユニットを実現することができる。
本発明の他の態様は、上記の液体噴射ヘッド又は液体噴射ヘッドユニットを具備する液体噴射装置にある。
かかる態様では、長期に亘って良好な吐出特性を維持した液体噴射装置を実現することができる。
また、他の態様は、ノズルに連通する圧力発生室に液体を供給するマニホールドを複数有するマニホールド形成基板と、前記圧力発生室内の液体に圧力変化を生じさせる圧電素子と、前記マニホールドに対向する領域に設けられて前記マニホールドの液体の圧力変動を吸収する振動部を有する封止基板と、前記圧電素子を収容する圧電素子収容部を有するヘッドケースと、前記振動部上に設けられる空間部と、大気開放口に連通する大気開放路と、を具備し、一の空間部は前記大気開放路に連通し、他の空間部は前記一の空間部を介して前記大気開放路に連通していることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、一の空間部は大気開放路に連通し、他の空間部は一の空間部を介して大気開放路に連通している。このように、他の空間部は大気開放路に間接的に連通しているため、他の空間部に対応するマニホールドの液体中の成分の蒸発が抑制され、また、一の空間部は他の空間部から流入する空気により比較的湿潤な状態に保たれるため、一の空間部に対応するマニホールドの液体成分の蒸発が抑制される。したがって、いずれの空間部においても対応する領域のマニホールドの液体成分の蒸発が抑制されて、長期に亘って良好な吐出特性を維持することができる。
ここで、前記他の空間部は、前記ヘッドケースの前記マニホールド形成基板側の面又は前記封止基板の前記ヘッドケース側の面に形成されている空間部連通路により、前記一の空間部に連通しているのが好ましい。また、前記大気開放路は、前記ヘッドケースの前記マニホールド形成基板側の面又は前記封止部材の前記ヘッドケース側の面に形成されているのが好ましい。このような構成では、例えば、ヘッドケースのマニホールド形成基板側の面又は封止部材のケース側の面に凹部を設けることで比較的容易に空間部連通路や大気開放路を作製することができ、製造上有利となる。
本発明の好適な実施態様としては、前記他の空間部を2以上備えており、各空間部が直列に連通しているものが挙げられる。
本発明の好適な実施態様としては、前記他の空間部を2以上備えており、各空間部が並列に連通しているものが挙げられる。
また、前記大気開放路上流側の空間部に対応するマニホールドほど、蒸発しやすい液体を貯留する液体源が接続されているのが好ましい。これによれば、蒸発しやすい液体成分の蒸発を効果的に抑制することができる。
本発明の他の態様は、上記の液体噴射ヘッドを複数具備することを特徴とする液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる態様では、長期に亘って良好な吐出特性を維持した液体噴射ヘッドユニットを実現することができる。
本発明の他の態様は、上記の液体噴射ヘッド又は液体噴射ヘッドユニットを具備する液体噴射装置にある。
かかる態様では、長期に亘って良好な吐出特性を維持した液体噴射装置を実現することができる。
一実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドの断面図である。 一実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドケースの底面図である。 一実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドの要部断面図である。 他の実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドケースの底面図である。 他の実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドケースの底面図である。 他の実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドケースの底面図である。 一実施形態に係るインクジェット式記録装置の概略図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、インクジェット式記録ヘッドの断面図である。
図1〜3に示すように、本実施形態のインクジェット式記録ヘッド(以下、単に「記録ヘッド」という)100は、圧力発生室11を有する流路形成基板10と、各圧力発生室11に連通する複数のノズル21が穿設されたノズルプレート20と、流路形成基板10のノズルプレート20とは反対側の面に接合された振動部材(封止基板)15とを具備する。また本実施形態の記録ヘッド100は、振動部材15上の各圧力発生室11に対応する領域に設けられる圧電素子35を複数有する圧電素子ユニット30と、振動部材15を介して流路形成基板10の一方面に接合されたケース40とを具備する。また、本実施形態では、流路形成基板10に各圧力発生室11の共通液室となるマニホールド13が形成されており、流路形成基板10がマニホールド形成基板にもなっている。
流路形成基板10には、その一方面側の表層部分に、圧力発生室11が隔壁によって区画されてその幅方向で複数並設されている。なお、本実施形態では並設された複数の圧力発生室11からなる列が2列形成されている。また各圧力発生室11の列の外側には、ケース40の液体導入路であるインク導入路41を介してインクが供給されるマニホールド13が、流路形成基板10を厚さ方向に貫通してそれぞれ1つずつ設けられている。
また、マニホールド13と各圧力発生室11とは、インク供給路12を介して連通されており、各圧力発生室11には、インク導入路41、マニホールド13及びインク供給路12を介してインクが供給される。インク供給路12は、本実施形態では、圧力発生室11よりも狭い幅で形成されており、マニホールド13から圧力発生室11に流入するインクの流路抵抗を一定に保持する役割を果たしている。
さらに、圧力発生室11のマニホールド13とは反対の端部側には、流路形成基板10を貫通するノズル連通孔14が形成されている。すなわち、本実施形態では、流路形成基板10に液体流路として、マニホールド13、インク供給路12、圧力発生室11、及びノズル連通孔14が設けられている。このような流路形成基板10は、本実施形態では、シリコン単結晶基板からなり、流路形成基板10に設けられる上記圧力発生室11やマニホールド13等は、流路形成基板10をエッチングすることによって形成されている。
この流路形成基板10の一方面にはインクを吐出するノズル21が複数穿設されたノズルプレート20が接合され、各ノズル21は、流路形成基板10に設けられたノズル連通孔14を介して各圧力発生室11と連通している。
また、流路形成基板10の他方面、すなわち圧力発生室11の開口面には、振動部材15が接合されており、各圧力発生室11はこの振動部材15によって封止されている。なお、振動部材15は、図示するように流路形成基板10の他方面の面積と同程度の面積を備えており、流路形成基板10の他方面全体を覆うように接合されている。
この振動部材15は、例えば、樹脂フィルム等の弾性部材からなる弾性膜15aと、この弾性膜15aを支持する、例えば、金属材料等からなる支持板15bとの複合板で形成されており、弾性膜15a側が流路形成基板10に接合されている。本実施形態では、弾性膜15aは、厚さが数μm程度のポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルムからなり、支持板15bは、厚さが数十μm程度のステンレス鋼板(SUS)からなる。
また、この振動部材15の各圧力発生室11の周縁部に対向する領域は、支持板15bが除去されて実質的に弾性膜15aのみで構成された薄肉部15dとなっている。この薄肉部15dは、圧力発生室11の一方面を画成している。また、この薄肉部15dの内側には、各圧電素子35の先端が当接する支持板15bの一部からなる島部15cがそれぞれ設けられている。
また、振動部材15のマニホールド13に対向する領域は、支持板15bが除去されて弾性膜15aのみで構成される振動部16となっている。言い換えれば、振動部材15のマニホールド13に対向する領域は、支持板15bが除去されて第1空間部17が設けられている。この振動部16は、マニホールド13内の圧力変化が生じた時に、圧力変動を吸収し、マニホールド13内の圧力を常に一定に保持する役割を果たす。
そして、かかる振動部材15上に、ケース40が接合されている。すなわち、本実施形態のケース40は、振動部材15を介して流路形成基板10に接合されている。ケース40には、図1に示すように、第1空間部17に対向する領域に、第2空間部42が設けられており、第2空間部42は、振動部16の変形を阻害しない程度の高さを備えている。このように、本実施形態では、マニホールド13に対向する領域には、第1空間部17及び第2空間部42から構成される空間部60が設けられている。空間部60は、詳しくは後述するが、ケース40の上面に設けられる大気開放口に連通して外部空間に開放されている。これにより、空間部60(第1空間部17及び第2空間部42)内の圧力は常に外部空間と一定に保たれている。また、圧電素子収容部43のインク導入路41側には、段差部45が設けられており、後述する圧電素子ユニット30の固定基板36がこの段差部45に接合される。
また、ケース40の流路形成基板10側とは反対側の面には、後述するフレキシブルプリント基板50の各配線層51がそれぞれ接続される複数の導電パッド71が設けられた配線基板70が固定されている。配線基板70には、ケース40の圧電素子収容部43に対向する領域にスリット状の開口部72が形成されており、圧電素子収容部43は、かかる開口部72により外部空間に連通している。そして、かかる圧電素子収容部43内に、圧電素子35を備える圧電素子ユニット30が収容されている。
圧電素子ユニット30は、各圧力発生室11に対向して設けられ、圧力発生室11とマニホールド13とを含む液体流路内の圧力を変動させる複数の圧電素子35と、かかる圧電素子35をケース40に取り付ける固定基板36とで構成されている。
各圧電素子35は、本実施形態では一つの圧電素子ユニット30において一体的に形成されている。すなわち、圧電材料31と電極形成材料32,33とを縦に交互にサンドイッチ状に挟んで積層した圧電素子形成部材34を形成し、この圧電素子形成部材34を各圧力発生室11に対応して櫛歯状に切り分けることによって各圧電素子35が形成されている。つまり、本実施形態では、複数の圧電素子35が一体的に形成されている。そして圧電素子35は、先端部が振動部材15の島部15cに接着剤で接合されると共に、振動に寄与しない不活性領域となっている基端部側で固定基板36に固着されている。このように圧電素子35が固着された固定基板36は、圧電素子収容部43の段差部45でケース40に接合されている。これにより圧電素子ユニット30は、ケース40の圧電素子収容部43に収容されて固定されている。
なお、固定基板36は、上述のように圧電素子35と一体的に設けられることで、圧電素子ユニット30を構成し、圧電素子ユニット30はケース40に位置決め固定される。このとき、圧電素子35の振動部材15(島部15c)に対する位置合わせは、固定基板36の外周面とケース40の圧電素子収容部43の内面とによって行われる。これにより、脆性材料である圧電素子35を直接把持して位置合わせするのに比べて容易に且つ高精度に位置合わせを行うことができる。
固定基板36を構成する材料は特に限定されるものではないが、例えば、アルミニウム、銅、鉄及びステンレス鋼などで好適に構成することができる。そして、かかる圧電素子ユニット30の圧電素子35の基端部近傍には、固定基板36とは反対側の面に、各圧電素子35を駆動するための信号を供給する配線層51を有するフレキシブルプリント基板50が接続されている。
フレキシブルプリント基板50は、フレキシブルプリンティングサーキット(FPC)や、テープキャリアパッケージ(TCP)などからなる。詳しくは、フレキシブルプリント基板50は、例えば、ポリイミド等のベースフィルム52の表面に銅薄等で所定のパターンの配線層51を形成し、配線層51の圧電素子35と接続される端子部などの他の配線と接続される領域以外の領域をレジスト等の絶縁材料で覆ったものである。
このような、フレキシブルプリント基板50の配線層51は、その基端部側で、例えば、半田、異方性導電材等によって圧電素子35を構成する電極形成材料32,33に接続されている。
一方、先端部側では、各配線層51はケース40上に設けられた配線基板70の導電パッド71と電気的に接続されている。フレキシブルプリント基板50はこの配線基板70の開口部72から圧電素子収容部43の外側に引き出されて、引き出された領域が屈曲されて導電パッド71と接続されている。
このような記録ヘッド100では、圧電素子35及び振動部材15の変形によって各圧力発生室11の容積を変化させることで、各ノズル21からインク滴を吐出させている。具体的には、図示しない液体貯留手段から液体導入路であるインク導入路41を介してマニホールド13にインクが供給されると、インク供給路12を介して各圧力発生室11にインクが分配される。そして、図示しない駆動回路からの駆動信号によって所定の圧電素子35に電圧を印加及び解除することによって、圧電素子35を収縮及び伸張させて圧力発生室11に圧力変化を生じさせ、ノズル21からインクを吐出させる。
本実施形態の記録ヘッド100は、マニホールド13A,13Bに対応する領域にそれぞれ空間部60A,60Bが設けられている。ここで、図2及び図3を用いて、空間部60A,60Bと、大気開放口に連通する大気開放路44との連通状態について説明する。図2は、ヘッドケースの底面図であり、図3は、インクジェット式記録ヘッドの要部断面図である。
図2に示すように、ヘッドケース40には、マニホールド13A,13Bに対応する領域にそれぞれ第2空間部42A,42Bが設けられている。そして、第2空間部42Aと第2空間部42Bは、空間部連通路46により連通している。すなわち、本実施形態では、空間部連通路46により、第2空間部42Aと第2空間部42Bとが連通するようになっている。
空間部連通路46は、各空間部を連通する通路であって、本実施形態では、ケース40の流路形成基板10側の面の一部を除去することでケース40の底面に形成されている。
本実施形態の空間部連通路46は、流路形成基板10、振動部材15及びケース40の積層方向において、圧力発生室11を含む流路と重ならない位置に設けられている。具体的には空間部連通路46は、各圧力発生室11の並設方向において、第2空間部42及び圧電素子収容部43の両端部よりも外側の領域に設けられている。
空間部連通路46は、第2空間部42に連続し各第2空間部42の長手方向端部から圧力発生室11の並設方向に沿って外側に延びる第1空間部連通路46aと、第1空間部連通路46aに連続し圧力発生室11の長手方向に沿って延びる第2空間部連通路46bと、から構成されている。このような空間部連通路46により、各第2空間部42は連通している。本実施形態では、空間部連通路46はケース40の流路形成基板10側の面に形成されている。すなわち空間部連通路46は、ケース40の流路形成基板10側の面に凹部として設けられている。
また、第2空間部42Bは、振動部材15に設けられた大気連通路18(図2中、点線部)を介して大気開放路44に連通している。具体的には、第2空間部42Bは、空間部連通路46と連通している側とは反対側の端部で大気連通路18と接続することにより、大気開放路44と連通している。このような構成により、空間部60A(第1空間部17A及び第2空間部42A)は、空間部60B(第1空間部17B及び第2空間部42B)を介して、大気開放路44に連通している状態となる。
大気連通路18は、大気開放路44を囲むように設けられた第1大気連通路18aと、第1大気連通部18aに連続し圧力発生室11の長手方向に沿って延びる第2大気連通部18bと、第2大気連通部18bに連続し第1空間部17に連続する第3大気連通部18cと、から構成されている。本実施形態では、大気連通路18は振動部材15のケース40側の面に形成されている。すなわち、大気連通路18は、振動部材15のケース40側の面に凹部として設けられている。
また、大気開放路44は、ケース40を貫通するように設けられており、ケース40上面の大気開放口に連通している。
上述したように、空間部60B(第1空間部17B及び第2空間部42B)は、大気開放路44に連通しており、空間部60A(第1空間部17A及び第2空間部42A)は、空間部60Bを介して大気開放路44に連通している。本実施形態では、空間部60Bが「一の空間部」、空間部60Aが「他の空間部」に該当する。
本実施形態では、振動部16は、厚さが数μm程度のポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルムのみからなるものである。したがって、マニホールド13に収容されているインク中の水等の成分(以下「インク成分」とする)が、振動部16を透過して蒸発することがある。しかしながら、上述したような構成とすることにより、マニホールド13A及び13B内のインク成分の蒸発が抑制される。
従来の構成では、振動部16上の空間部がそれぞれ大気開放路44に直接連通していたことにより、空間部は常に乾燥状態となっており、インク成分が透過して蒸発しやすかった。しかしながら、本実施形態の構成では、各空間部60を従来の空間部よりも湿潤状態にすることができ、マニホールド13内のインク成分の蒸発を抑制することができる。
本実施形態では、図3に示すように、マニホールド13A内のインク成分が空間部60Aへ蒸発すると、蒸発した成分の一部は、マニホールド13Aの圧力変動に伴い、空間部連通路46を介して、空間部60Bへと送られる。また、マニホールド13B内のインク成分が空間部60Bへ蒸発すると、蒸発した成分の一部は、マニホールド13の圧力変動に伴い、大気連通路18を介して、大気開放路44へと送られる。
上述のように、空間部60Aは、大気連通路18に直接連通していない、すなわち、間接的に連通しているので、外部空間と同様の乾燥状態となることが抑制される。これにより、インク成分が蒸発しにくくなっている。また、空間部60Bは、空間部60Aからの空気が流入するようになっている。すなわち、比較的湿潤な空気が空間部60Bに供給されるようになっている。これにより、大気開放路44のみに接続している場合と比較して、乾燥が抑制されて、インク成分が蒸発しにくくなっている。
以上のように、本実施形態では、各空間部60が比較的湿潤な状態となることにより、各空間部60に対応するマニホールド13内のインク成分の蒸発が抑制されて、インクの粘度の上昇を抑制することができる。したがって、本実施形態のインクジェット式記録ヘッド100では、長期に亘って良好な吐出特性を維持することができ、良好な印刷を行うことができる。
また、本実施形態では、空間部60Aに対応するマニホールド13Aには、蒸発し易い液体を貯留する液体源90Aが接続されており、空間部60Bに対応するマニホールド13Bには、蒸発しにくい液体を貯留する液体源90Bが接続されている。すなわち、大気開放路44上流側の空間部60Aに対応するマニホールド13Aには、蒸発しやすい液体を貯留する液体源が接続されている。一の空間部である空間部60Bと比較して、液体成分が蒸発しにくい他の空間部である空間部60Aに、蒸発し易い液体源90Aを接続することにより、蒸発し易い液体成分の蒸発を効果的に抑制することができる。
(実施形態2)
図4は、実施形態2に係る記録ヘッドのヘッドケースの底面図である。実施形態1と同一作用を示す部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
本実施形態の記録ヘッド100は、図示しないが、4つのマニホールド13を備えるものであり、それぞれ対応する領域に空間部601(601A,601B,601C,601D)が設けられている。この空間部601は、それぞれ、第1空間部171(第1空間部171A,171B,171C,171D)及び第2空間部421(第2空間部421A,421B,421C,421D)から構成されている。
そして、ヘッドケース401の各第2空間部421は、空間部連通路461により連通している。すなわち、本実施形態では、1つの空間部連通路461により、4つの第2空間部421が連通するようになっている。
また、第2空間部421Dは、振動部材15に設けられた大気連通路181(図4中、点線部)を介して大気開放路44に連通している。
上述したように、空間部601D(第1空間部171D及び第2空間部421D)は、大気開放路44に連通している。また、空間部601A(第1空間部171A及び第2空間部421A)、空間部601B(第1空間部171B及び第2空間部421B)、空間部601C(第1空間部171C及び第2空間部421C)は、空間部601Dを介して大気開放路44に連通している。本実施形態では、空間部601Dが「一の空間部」、空間部601A,空間部601B,空間部601Cが「他の空間部」に該当し、各空間部は並列に連通している。
本実施形態の構成においても、実施形態1の構成と同様に、各空間部601を従来の空間部よりも湿潤状態にすることができ、マニホールド13内のインク成分の蒸発を抑制することができる。
具体的には、空間部601A、空間部601B、空間部601Cは、大気連通路181に直接連通していない、すなわち、間接的に連通しているので、外部空間と同様の乾燥状態となることが抑制される。これにより、インク成分が蒸発しにくくなっている。また、空間部601Dは、空間部601A、空間部601B、空間部601Cからの空気が流入するようになっている。すなわち、比較的湿潤な空気が空間部601Dに供給されるようになっている。これにより、大気開放路44のみに接続している場合と比較して、乾燥が抑制されて、インク成分が蒸発しにくくなっている。
以上のように、本実施形態では、各空間部601が比較的湿潤な状態となることにより、各空間部601に対応するマニホールド13内のインク成分の蒸発が抑制されて、インクの粘度の上昇を抑制することができる。したがって、本実施形態のインクジェット式記録ヘッド100では、長期に亘って良好な吐出特性を維持することができ、良好な印刷を行うことができる。
また、本実施形態のような構成では、一の空間部が大気開放路44に連通していればよいため、複数のマニホールド13及びそれに対応する空間部を有する場合に、大気開放路44の数を減らすことができ、インクジェット式記録ヘッド100を小型化することができる。
また、本実施形態では、空間部601Aに対応するマニホールド131A,空間部601Bに対応するマニホールド131B,空間部601Cに対応するマニホールド131C,空間部601Dに対応するマニホールド131Dには、最も蒸発しやすい液体を貯留する液体源901A、2番目に蒸発し易い液体を貯留する液体源901B、3番目に蒸発し易い液体を貯留する液体源901C、最も蒸発しにくい液体を貯留する液体源901Dをそれぞれ接続した。すなわち、大気開放路44上流側の空間部601に対応するマニホールド131には、蒸発しやすい液体を貯留する液体源901が接続されている。本実施形態では、液体源901Aは黒、液体源901Bはマゼンダ、液体源901Cはイエロー、液体源901Dはブルーの各インクを貯留する。
大気開放路44上流側の空間部601に対応するマニホールド131には、蒸発しやすい液体を貯留する液体源901が接続することにより、蒸発し易い液体成分の蒸発を効果的に抑制することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は構造や材質などを含めて、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、図5に示すように、マニホールド13が3つ以上ある場合、すなわち、マニホールド13に対応する領域に設けられる空間部が3つ以上ある場合は、空間部連通路を複数設けてもよい。なお、実施形態2と同一作用を示す部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。図5に示すように、第2空間部421Aと第2空間部421Bとは、空間部連通路462により連通している。また、第2空間部421Cと第2空間部421Dとは、空間部連通路463により連通している。そして、第2空間部421Bの空間部連通路462側とは反対側の端部と、第2空間部421Cの空間部連通路463側とは反対側の端部とが空間部連通路464により連通している。この場合も実施形態2と同様に、空間部601Dが「一の空間部」、空間部601A,空間部601B,空間部601Cが「他の空間部」に該当する。図5では、各空間部601が直列に連通している。図5に示す構成においても、実施形態2の構成と同様に、各空間部601を従来の空間部よりも湿潤状態にすることができ、マニホールド13内のインク成分の蒸発を抑制することができる。
また、実施形態2において、図6に示すように、第2空間部421A及び第2空間部421Dが、それぞれ大気連通路182を介して大気開放路44に連通するようにしてもよい。この場合は、空間部601Aが「一の空間部」、空間部601B、空間部601Cが「他の空間部」に該当する。また、空間部601Dが「一の空間部」、空間部601B、空間部601Cが「他の空間部」に該当する。すなわち、空間部601B、空間部601Cは、空間部601A又は空間部601Dを介して大気開放路44に連通するようになっている。図6に示す構成においても、実施形態2の構成と同様に、各空間部601を従来の空間部よりも湿潤状態にすることができ、マニホールド13内のインク成分の蒸発を抑制することができる。
また、大気連通路を蛇行するように設けて、マニホールドの液体成分の蒸発をさらに抑制するようにしてもよい。また、大気連通路を細く設けることにより、マニホールドの液体成分の蒸発をさらに抑制するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、マニホールドには、異なる色のインクを貯留する液体源を接続するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、すべて同じ色のインクを貯留するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、空間部連通路46,461がケース40の流路形成基板10側の面に設けられていたが、例えば、振動部材15の支持板15bのケース40側の面に設けられていてもよい。すなわち、支持板15bの一部を除去して、各第1空間部17を連通させ、かかる凹部を空間部連通路としてもよい。
上記実施形態では、大気連通路18,181が振動部材15のケース40側の面に設けられていたが、例えば、ケース40の流路形成基板10側の面に設けられていてもよい。すなわち、ケース40の一部を除去して、各第2空間部42を連通させ、かかる凹部を大気連通路としてもよい。
また、上述の実施形態では、ケース40の第1空間部17に対応する領域に第2空間部42を設けていたが、ケース40に対応する領域に第2空間部42を設けなくてもよい。この場合は、振動部材15に空間部連通路を設ければよい。
上記実施形態では、流路形成基板10がマニホールド形成基板を兼ねていたが、流路形成基板10とマニホールド形成基板とが別々の構成であってもよい。
上記実施形態では、振動部材15の一部を構成する弾性膜15aがPPSフィルムからなり、振動部16がPPSフィルムとしたが、ポリエチレンなど他の樹脂材料で構成されていてもよく、他のフィルム材料で構成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電素子を有する記録ヘッドを例示して説明した。しかしながら本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、厚膜型の圧電素子を有するインクジェット式記録ヘッド、或いはゾル−ゲル法、MOD法、スパッタリング法等により形成される圧電材料を有する薄膜型の圧電素子を有する記録ヘッドであっても同様の効果を奏する。
これら各実施形態のインクジェット式記録ヘッドは、インクカートリッジ等と連通するインク流路を具備する記録ヘッドユニットの一部を構成して、インクジェット式記録装置に搭載される。図7は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
図7に示すように、インクジェット式記録ヘッドを有する記録ヘッドユニット1A及び1Bは、インク供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが着脱可能に設けられ、この記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。この記録ヘッドユニット1A及び1Bは、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラーなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8に巻き掛けられて搬送されるようになっている。
図7に示す例では、インクジェット式記録ヘッドユニット1A、1Bは、それぞれ1つのインクジェット式記録ヘッドを有するものとしたが、特にこれに限定されず、例えば、1つのインクジェット式記録ヘッドユニット1A又は1Bが2以上のインクジェット式記録ヘッドを有するようにしてもよい。
また上述した実施形態では、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置としてインクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置を挙げて説明したが、本発明は広く液体噴射ヘッド及び液体噴射装置全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッド及びそれを具備する液体噴射装置にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
10 流路形成基板、 11 圧力発生室、 12 インク供給路、 13 マニホールド、 14 ノズル連通孔、 15 振動部材、 15a 弾性膜、 15b 支持板、 15c 島部、 15d 薄肉部、 16 振動部、 17 第1空間部、 18 大気連通路、 20 ノズルプレート、 21 ノズル、 30 圧電素子ユニット、 31 圧電材料、 32,33 電極形成材料、 34 圧電素子形成部材、 35 圧電素子、 36 固定基板、 40 ケース、 41 インク導入路、 42 第2空間部、 43 圧電素子収容部、 44 大気開放路、 45 段差部、 46 空間部連通路 50 フレキシブルプリント基板、 51 配線層、 52 ベースフィルム、 60 空間部 70 配線基板、 71 導電パッド、 72 開口部、 100 インクジェット式記録ヘッド

Claims (10)

  1. ノズルに連通する圧力発生室であって、並設された複数の前記圧力発生室と、
    複数の前記圧力発生室が並設された方向である並設方向が長手方向となるマニホールドであって、複数の前記圧力発生室に液体を供給する前記マニホールドを複数有するマニホールド形成基板と、
    前記圧力発生室内の液体に圧力変化を生じさせる圧電素子と、
    前記マニホールドに対向する領域に設けられて前記マニホールドの液体の圧力変動を吸収する振動部を有する封止基板と、
    前記圧電素子を収容する圧電素子収容部を有するヘッドケースと、
    前記圧力発生室の前記並設方向が長手方向となる空間部であって、前記振動部上に設けられる複数の前記空間部と、
    大気開放口に連通する大気開放路と、を具備し、
    複数の前記空間部のうち、一の空間部と他の空間部とを連通する空間部連通路と、を具備し、
    前記一の空間部は、前記長手方向における一方の端部の側で前記大気開放路に連通し、前記長手方向における他方の端部の側で前記空間部連通路に連通し、
    前記他の空間部は、前記空間部連通路と前記一の空間部を介して前記大気開放路に連通していることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記空間部連通路は、
    前記空間部のそれぞれにおいて、前記長手方向の端部から前記圧力発生室の並設方向に沿って外側に延びる第1空間部連通路と、
    該第1空間部連通路に連通し前記一の空間部及び前記他の空間部の並設方向であって、前記空間部の短手方向である前記空間部の前記並設方向に延びる第2空間部連通路と、を有して構成されていることを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記空間部連通路は、前記ヘッドケースの前記マニホールド形成基板側の面又は前記封止基板の前記ヘッドケース側の面に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記大気開放路は、前記ヘッドケースの前記マニホールド形成基板側の面又は前記封止部材の前記ヘッドケース側の面に形成されている大気連通路を介して前記一の空間部と連通していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記他の空間部を2以上備えており、各空間部が直列に連通していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 前記他の空間部を2以上備えており、各空間部が並列に連通していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  7. 前記大気開放路の前記大気開放口から離れる空間部に対応するマニホールドほど、蒸発しやすい液体を貯留する液体源が接続されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドを複数具備することを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
  10. 請求項8に記載の液体噴射ヘッドユニットを具備することを特徴とする液体噴射装置。
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