以下、本発明の一実施の形態である写真シール作成装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る写真シール作成装置の例を示す図である。すなわち、本発明を適用した写真シール作成装置1の構成例を示す斜視図である。
図1の写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、撮影画像や編集済み画像を写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
この写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者は、ゲームの代金を投入し、写真シール作成装置1に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影し、その撮影画像に対して背景画像を合成したり、ペン入力やスタンプ入力等の編集機能により合成用画像を加える等の編集(落書き編集)を行い、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集済み画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
ここで、利用者とは、写真シール作成装置1にてゲームを行う人物を指す。また、利用者は、グループでゲームを行うこともあり、写真シール作成装置1にてゲームの各工程(後述する撮影、編集など)を同伴して行う2人以上のグループでゲームを行うことが多い。したがって、利用者や利用者グループの用語が単独の利用者を指す場合もあるし、2人以上の利用者達を指す場合もある。ただし、撮影を行うスペースや編集を行うスペースなどの制約により、通常、利用者(利用者グループ)は2乃至4人程度であると想定される。
写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者グループ(上述したように、1人であってもよいし、2人以上であってもよい)は、ゲームの対価(代金)を投入し、自身等らが被写体となって撮影を行い、その結果得られる1枚以上の撮影画像の中から編集対象とするもの(編集対象画像)を1枚以上選択し、これらを順次、編集対象画像として背景や前景となるフレーム画像、手書きの線画やスタンプ画像を合成する編集機能(落書き編集機能)を用いて編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かなもの(編集済み画像)にする。そしてゲーム終了後、利用者グループは、編集済み画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
このような写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売される。写真シール作成装置1を購入した経営者は、店舗(例えばゲームセンタ)にその写真シール作成装置1を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生に代表される一般の利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置1とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、設置場所の自由度が高いほど望ましい。
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる方法がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる方法である。しかしながら、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。したがって、写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
例えば、写真シール作成装置1は、ゲームをプレイしたことのない利用者が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、一度プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、いわゆるリピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。その結果、写真シール作成装置1の収益が向上する。
利用者にとって、写真シール作成装置1には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること(写真シールの作成作業)と、成果物として写真シール用画像や写真シールを得ること(完成した写真シールそのもの)の2つの娯楽性がある。
前者の、写真シール作成作業の娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や、落書き編集等の編集機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等がある。後者の、完成した写真シールそのものの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させることなどがある。
また、主な利用者層である女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話を行ったりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その写真シールを利用者自身が気に入ることもあるが、それだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも考えられる。
このようにして、写真シールの娯楽性を向上させることで、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、すなわち、いわゆる口コミによる新規利用者を増やすことも期待することができる。従って、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすようにもなる。
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
写真シール作成装置1は、このような特徴を有するが、その筐体10は、図1に示すように、撮影ユニット12、編集ユニット13、天井ストロボユニット14、および背景カーテンユニット15の4つのユニットに大きく分けられる。
撮影ユニット12は、利用者等を被写体として撮影する機能を有しており、後述する内部の撮影空間において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット12は、大きく、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの2つに分けられる。
前方ユニット12Aは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間の利用者の撮影に関する処理を行ったり、利用者の写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット12Bは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット12Aによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット12Bの内部は、空洞(空間)となっており、利用者が撮影を行う際に利用される撮影空間の一部として構成される。この後方ユニット12Bの内部には、利用者がポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。また、前方ユニット12Aの側面には、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチペン18aおよびタッチペン18bが設けられているが、その詳細は後述する。
編集ユニット13は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等)が設けられている。後述するように1つの筺体からなる編集ユニット13は、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。編集ユニット13は、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、それらの複数組の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、2つの落書き編集等を行うための構成が設けられている。
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット14は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてフラッシュ発光するストロボを内蔵する。この天井ストロボユニット14には、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間(撮影空間内の利用者)を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。したがって、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちで利用者の操作性が低下する恐れがある。そこで、天井ストロボユニット14が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット12Aにも設けられている。前方ユニット12Aの構成例については、図4を参照して後述する。
また、後方ユニット12Bの上部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)を備える背景カーテンユニット15が設けられている。この背景カーテンユニット15は、例えば、互いに色または柄の異なる巻き取り式のカーテンが複数吊設されている。例えば、明るい色の単色、外国の絵本のようなお洒落でかわいい柄、彩り豊かなポップで(大衆向けの)お洒落な柄等、主な利用者である女性の若者に人気の高い色や柄が複数揃えられる。
背景カーテンユニット15は、前方ユニット12Aに設けられたカメラやストロボ等の撮影機能と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者に選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。このように動作することにより、背景カーテンユニット15は、容易に利用者の所望のデザインや、撮影モード等に応じたデザインの背景を提供することができる。これにより、写真シール作成装置1は、画像(写真シール)に対する利用者の満足度を向上させることができる。
なお、背景カーテンユニット15が備えるカーテン(背景カーテン)の枚数は任意である。例えば、背景カーテンユニット15に1枚の背景カーテンのみが吊設されるようにしてもよい。また、この場合、写真シール作成装置1が、合成用の背景画像を複数種類用意し、その中から利用者により選択された背景画像を撮影画像に合成するようにしてもよい。このようにすることにより、写真シール作成装置1に設けられる物理的な背景カーテンが1枚のみであっても、写真シール作成装置1は、利用者の多様な好みに対応することができる。
外付けモニタ16は、撮影ユニット12内の撮影空間で利用者の撮影が行われている場合には、次に撮影空間を利用しようと待機している利用者や、写真シール作成装置1の傍を通りかかった人に対して、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像を出力(表示)したり、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)、写真シール作成装置1が設置されている店舗や地域の広告等を出力する。また、写真シール作成装置1にエラーが発生している場合には、そのエラーの内容を出力する。
また、外付けモニタ16は、例えば、タブレット内蔵モニタとして構成され、事前接客処理に係るGUIなどの画面を表示するようになされている。なお、事前接客処理の詳細については後述する。
スピーカ17は、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツ、広告等に合わせた音声を出力する。
タッチペン18aおよびタッチペン18bは、外付けモニタ16の表示画面上に重畳された無色透明のタブレットと連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン18を操作して、そのタブレットをタップ(タッチペン18と外付けモニタ16の表示画面を接触(または近接)させること)したり、タブレット上を移動させたりすることにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力デバイスとして動作する。
なお、従来の写真シール作成装置の場合と異なり、外付けモニタ16に対応してタッチペンが2本設けられている。このようにすることで、例えば、後述する事前接客処理における入力操作を、2人の利用者が同時に行うことができる。
タッチペン18aおよびタッチペン18bを特に区別する必要がない場合、まとめてタッチペン18と称する。
また、外付けモニタ16の下部には、写真シール作成ゲームの代金が投入される硬貨投入返却口55が設けられている。硬貨投入返却口55は、利用者が写真シール作成ゲームの代金として硬貨を投入したり、投入に失敗した硬貨やお釣りの硬貨を返却したりするユーザインターフェースである。
図2は、図1の写真シール作成装置1を、別の角度から見た斜視図である。
編集ユニット13は、図2に示すように、前方ユニット12Aの、後方ユニット12B側の面(つまり、撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット13の、前方ユニット12Aに直交する2つの側面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられている。つまり、編集ユニット13には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット13を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェースが設けられている。
次に、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図3を参照して説明する。
図3は、利用者のゲーム中に、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。図3に示すように、利用者(利用者グループでもよい)は、事前接客空間31(利用者A)から、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの間を通って、図中点線で示される、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bとの間に形成される、撮影作業を行う撮影空間32に入場し、代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する(利用者B)。もし、前の組の利用者が撮影空間32を使用中であれば(撮影作業中であれば)、利用者は、事前接客空間31において待機する(利用者A)。なお、図3において、利用者(利用者A)は、外付けモニタ16によって表示される、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像や写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内するコンテンツなどを見ながら待機することができる。
代金が投入され、写真シール作成ゲームが開始されると、利用者(利用者A)は、外付けモニタ16に表示された画面に従って、事前接客空間31において、撮影処理や編集処理などの処理が開始される前に、利用者が撮影処理や編集処理などの処理で必要となる各種の設定(撮影前設定)などを行う。
そして、利用者は、前方ユニット12Aの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業を行う(利用者B)。
撮影作業が終了すると利用者は、得られた撮影画像の中から編集対象用画像として保存するものを選択し、表示された移動案内にしたがって、撮影作業を行った撮影空間32から、図中点線で示す、編集作業を行う編集空間へと移動する。
編集ユニット13の、前方ユニット12Aから見て左側(第1編集インタフェース13Aの前方)に第1編集空間33Aが設けられ、右側(第2編集インタフェース13Bの前方)に第2編集空間33Bが設けられている。つまり、この写真シール作成装置1においては、第1編集空間33Aの利用者(利用者C)および第2編集空間33Bの利用者(利用者C')の、合計2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。撮影空間32の利用者(利用者B)は、この2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、利用者は、編集作業を行う。以下において、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとを区別する必要の無い場合、編集空間33と称する。
その後、編集作業が終了すると、利用者(利用者Cまたは利用者C')は、次に、印刷設定作業を行い、分割数等の設定を行う。そして印刷が開始されると、利用者は、その印刷中に携帯端末への画像の送信、アンケート入力、ミニゲーム等を行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部13C前方の印刷物受取領域34に移動し(利用者D)、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、撮影空間32の利用者Bが、編集空間33に移動すると、撮影空間32が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者(利用者A)に撮影空間32を使用させることができる。さらに、第1編集空間33Aの利用者C、または、第2編集空間33Bの利用者C'が、印刷物受取領域34に移動すると、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bが未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者(利用者B)に、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bを使用させることができる。なお、第1編集空間33Aおよび第2編集空間33Bがいずれも未使用である場合には、写真シール作成装置1は、利用者(利用者B)に対して、第1編集空間33Aおよび第2編集空間33Bのいずれか一方を使用させるように案内するとともに、利用者が案内された編集空間でない方に移動した場合には、案内された編集空間に利用者を誘導させることができる。
なお、適宜、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bをまとめて編集空間33と称する。
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、事前接客空間31、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34を用いて、同時に、複数組の利用者に、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
なお、このような筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
次に、各ユニットの構成について説明する。
図4は、前方ユニット12Aの構成例を示す図である。図4の正面12A−1は、撮影空間32内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間32において、基本的にこの正面12A−1に向かって(前方ユニット12A側を向いて)撮影作業を行う。
この正面12A−1の中央付近には、撮影空間32内の被写体を撮影するカメラ51が設けられており、カメラ51の下側にタッチパネルモニタ52が設けられている。タッチパネルモニタ52は、例えば、カメラ51により光電変換されてリアルタイムに(即時)取り込まれている取り込み画像に背景や前景等の画像を合成した合成画像(動画像)を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種GUI(Graphical User Interface)画像を表示するとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付ける機能とを備えている。また、正面12A−1には、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置53−1乃至照明装置53−8が設置されている他、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置き場54−1および54−2が設けられている。
さらに、正面12A−1には、例えば、撮影空間32の天井付近に、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音声が出力される、図示せぬスピーカ124が設けられている。なお、スピーカ124の数および設置位置は任意である。
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)を利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者を撮像し、動画像を取り込み画像として取り込む。カメラ51により取り込まれた取り込み画像は、一部が切り出されたり、背景等の画像が合成されたりして、タッチパネルモニタ52に即時的に表示される。また、所定のタイミングでカメラ51により取り込まれた取り込み画像は、そのタイミングのフレームの画像が抜き出され、撮影画像(静止画像)として保存される。
なお、カメラ51として、CCDの代わりに、例えばCMOSセンサを用いたカメラを使用してもよい。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。
タッチパネルモニタ52は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のライブビューモニタ123(図8)と、それに積層された無色透明のタッチパネルとにより構成され、撮影作業中の利用者が撮影結果を確認しながら立ち位置や姿勢を決定することができるようにするために、カメラ51により取り込まれた取り込み画像を即時的に(リアルタイムに)表示する。このとき、タッチパネルモニタ52に表示される取り込み画像は、例えば、背景や前景等、利用者に指定された画像が合成されたり、その画像の画サイズ等に合わせて一部分が切り出されたり(トリミングされたり)する。また、タッチパネルモニタ52は、撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示し、タッチパネル(例えば、感圧式や電磁誘導式等)が例えば利用者の指等によるタップ操作を受け付けるようになされている。
なお、本発明においては、上述したように、外付けモニタ16を用いた撮影前設定が行われることにより、従来撮影空間32の内部で行われていたGUIなどの操作が大幅に削減されている。このため、タッチパネルモニタ52は、従来の写真シール作成装置のタッチパネルモニタと比較して、小型のものを採用することが可能となる。
照明装置53−1乃至照明装置53−8は、ストロボ発光可能な照明装置として構成される。
荷物置き場54−1,荷物置き場54−2は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置き場54−1,荷物置き場54−2は、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、上述した照明装置の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。利用者は、手荷物を荷物置き場54−1,荷物置き場54−2に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。
もちろん、前方ユニット12Aの正面12A−1に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
次に、編集ユニット13の構成について説明する。
図5は、編集ユニット13の、撮影ユニット12側から見て左側面の構成例(第1編集空間33A側の構成例)を示す図である。
図5において、第1編集インタフェース13Aの上側には、第1編集空間33Aを照らすための照明装置61が設けられている。この照明装置61により、写真シール作成装置1は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間33Aの安全性を向上させることができる。なお、図5の例においては、編集ユニット13の、照明装置61が設けられている第1編集インタフェース13Aの上側の部分が、第2編集空間33B側に貫通しており、照明装置61は、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとで共有されている。つまり、照明装置61は、第1編集空間33Aだけでなく第2編集空間33Bも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置61の設置位置および個数は任意である。
第1編集インタフェース13Aには、タブレット内蔵モニタ62、2本のタッチペン63−1およびタッチペン63−2、並びにスピーカ64が設けられている。
タブレット内蔵モニタ62は、タッチペン63−1またはタッチペン63−2により位置情報を入力可能な無色透明のタブレットが、CRTディスプレイやLCD等の、画像を表示可能な表示デバイスの表示画面上に重畳されることにより構成される。したがって、タブレット内蔵モニタ62は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットにより利用者からの入力操作を受け付ける。タブレット内蔵モニタ62には、例えば、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集する編集作業用のGUI画像からなる編集画面が表示される。
タッチペン63−1とタッチペン63−2は、タブレット内蔵モニタ62の左右近傍に、左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット13に着脱可能に固定されており、同じ組の2人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。なお、以下において、タッチペン63−1およびタッチペン63−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン63と称する。
そのタッチペン63は、編集ユニット13内部に設置されたシステムと有線(または無線)により電気的に接続されている。タッチペン63は、タブレット内蔵モニタ62のタブレットと連携して動作する。利用者がタッチペン63を操作して、タブレットをタップする(タッチペン63とタブレット内蔵モニタ62の表示画面を接触(または近接)させる)ことにより、タブレットは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン63の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
スピーカ64は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。このスピーカ64は、タブレット内蔵モニタ62の右側に配置される。右利きの利用者は、タッチペン63を右手で持ちながら編集作業を行うため、編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、タブレット内蔵モニタ62の右側に寄りかかる可能性は少ない。従って、タブレット内蔵モニタ62の右側にスピーカ64を配置することにより、右利きの利用者が編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、利用者がスピーカ64を塞ぎ、音声が聞こえなくなることを防止することができる。なお、スピーカ64の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
なお、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成も、図5に示す第1編集空間33A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図5に示す構成例は、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成を説明する場合にも適用される。
図6は、編集ユニット13の、写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
図6に示すように、写真シール排出部13Cには、第1編集空間33Aにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第1編集インタフェース13Aが操作されて作成された写真シール)と、第2編集空間33Bにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された写真シール)が排出される写真シール排出口71が設けられている。
編集ユニット13内部には、プリンタが設置されており、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された印刷用の画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口71より排出される。
また、写真シール排出部13Cには、図示せぬスピーカが設けられるようにもできる。この図示せぬスピーカは、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シールの印刷および排出に関する音声を出力する。
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
図7は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付してある。
図7において、写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部である制御部101を有しており、その制御部101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、撮影部112、編集部113、プリンタ114、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチペン18がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御部101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御部101に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
通信部103は、例えば、インターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク(図示せず)を介して、または単に通信ケーブル(図示せず)を介して、他の通信装置(図示せず)に接続され、制御部101に制御されて、例えば利用者の携帯型電話機などの携帯端末、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行う。例えば、通信部103は、制御部101より通信信号として供給される送信信号を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信信号を通信信号として制御部101に供給したりする。
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御部101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
ROM106には、制御部101において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM106は、制御部101の指示に基づいて、プログラムやデータを制御部101に供給する。RAM107は、制御部101が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
撮影部112は、撮影ユニット12に関するブロックであり、背景カーテンユニット15、照明制御部122、カメラ51、タッチパネルモニタ52、およびスピーカ124を有する。
背景カーテンユニット15は、制御部101より供給される背景制御信号に基づいて、提供する背景の選択、すなわち、可動式の背景カーテンの上げ下ろし(展開や収納)等を行う。なお、この背景の選択は利用者が手動で行うようにしてもよい。
照明制御部122は、制御部101より供給される照明制御信号に基づいて、照明装置53−1乃至照明装置53−8を点灯したり、消灯したりする。
カメラ51は、制御部101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者等を被写体として撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御部101の制御の下、動画像を取りこみ、取り込まれた動画像データを制御部101に供給する。また、カメラ51は、制御部101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを記憶部102に記憶させる。
タッチパネルモニタ52は、ライブビューモニタ123を備えて構成される。タッチパネルモニタ52のライブビューモニタ123は、制御部101より供給されるRGB信号に基づく画像(カメラ51によりリアルタイムに取り込まれている画像や、撮影画像を用いて作成された合成画像、GUI画像など)を表示する。また、タッチパネルモニタ52は、利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルモニタ52にタップ(接触または近接)すると、その位置情報を制御部101に供給する。制御部101は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
スピーカ124は、撮影ユニット12の任意の位置に設けられ、例えば、制御部101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
編集部113は、編集ユニット13に関するブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。第1編集部113Aおよび第2編集部113Bは互いに同一の構成を有しており、以下の説明は、第1編集部113Aについて行うが、第2編集部113Bにも適用可能である。
第1編集部113Aは、図5を参照して説明したように、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63−1およびタッチペン63−2、並びにスピーカ64を有する。
タブレット内蔵モニタ62は、上述したように、CRTディスプレイやLCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタ141と、編集用モニタ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ62は、制御部101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮影画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ141に表示する。また、利用者が、タッチペン63−1またはタッチペン63−2を操作してタブレット142にタップすると、タブレット内蔵モニタ62は、その位置情報を表す信号を入力信号として制御部101に供給する。制御部101は、その入力信号が表す位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
スピーカ64は、制御部101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。
プリンタ114は、編集部113により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する。プリンタ114は、制御部101より第1編集部113Aにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、編集作業結果をシール紙162に印刷する。プリンタ114は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙162を写真シールとして写真シール排出口71より排出し、利用者に提供する。
硬貨処理部121は、制御部101から入力される起動信号に応じて起動し、硬貨投入返却口55に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置1の代金支払いに関する処理(ゲーム参加受け付け等)を行い、起動信号を制御部101に供給する。制御部101は、この起動信号に応じて、課金処理や案内等を外付けモニタ16およびスピーカ17に行わせる。
外付けモニタ16は、例えば、タブレット内蔵モニタとして構成され、CRTディスプレイやLCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタと、編集用モニタの表示画面上に重畳された無色透明のタブレットにより構成される。
外付けモニタ16は、制御部101の制御に基づいて、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)、各種のGUI画像などを表示させる。
また、利用者が、タッチペン18を操作してタブレットにタップすると、外付けモニタ16は、その位置情報を表す信号を入力信号として制御部101に供給する。その結果、例えば、外付けモニタ16に表示されたGUIに対する利用者の操作が受け付けられることになる。
スピーカ17は、制御部101の制御の下、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツに合わせた音声を出力する。
次に、制御部101について説明する。図8は、制御部101がROM106などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
制御部101は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金(硬貨)に関する処理や、撮影前設定などに関する処理を行う事前接客処理部201、利用者を撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部202、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部203、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部204、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部205を有する。
つまり、制御部101は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
図9は、図8の事前接客処理部201の詳細な構成例を示すブロック図である。
携帯送信設定処理部221は、例えば、写真シール作成ゲームにおいて落書き編集等の編集処理が施された画像を、利用者の携帯電話機に送信するための設定などを受け付ける機能ブロックとされる。例えば、利用者の携帯電話機のメールアドレスなどの情報の入力が受け付けられる。なお、入力されるメールアドレスは、必ずしも携帯電話機のものである必要はなく、例えば、携帯電話通信網にアクセス可能な無線通信機能を有する小型のコンピュータや携帯端末などのメールアドレスであってもよい。すなわち、写真シール作成装置1は、通信部103を有しているので、どのような端末であっても、画像のデータを送信することは可能であるが、以下においては、携帯電話機に画像のデータを送信する場合を例として説明する。
被写体撮影設定処理部222は、カメラ51による被写体の撮影の際の光学的な設定、または、ソフトウェアによる画像処理などに係る設定などを受け付ける機能ブロックとされる。例えば、撮影された被写体の顔の画像のコントラストの調整、照明装置の発光強度、カメラ51の絞りの設定に係る操作の入力などが受け付けられる。
合成用画像設定処理部223は、撮影された被写体の画像に合成する合成用画像の設定などを受け付ける機能ブロックである。例えば、被写体の前景として合成される画像、被写体の背景として合成される画像、被写体の周囲を装飾するオーラの画像などの選択に係る操作が受け付けられる。
コンテンツ表示制御部224は、例えば、事前接客空間31で行うべき処理が終了した後、撮影空間32をまだ別の利用者が使用している場合に、ミニゲーム、景品の広告、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)の表示を制御する機能ブロックとされる。
次に、写真シール作成装置1で行われる写真シール作成ゲームの流れについて、図10のフローチャートを参照して説明する。
ステップS21において、硬貨処理部121は、ゲームの代金が投入されたか否かを判定し、代金が投入されたと判定されるまで待機する。
ステップS21において、代金が投入されたと判定された場合、処理は、ステップS22に進む。
ステップS22において、事前接客処理部201は、図11を参照して後述する事前接客処理を実行する。これにより、上述したように、各種の設定が受け付けられる。
ここで、図11のフローチャートを参照して、図10のステップS22の事前接客処理の詳細な例について説明する。
ステップS51において、事前接客処理部201の携帯送信設定処理部221は、携帯送信の選択画面を表示し、選択を受け付ける。なお、携帯送信とは、写真シール作成ゲームにおいて落書き編集等の編集処理が施された画像を、利用者の携帯電話機に送信することをいう。
このとき、例えば、携帯送信の選択画面として図12に示されるような画面が外付けモニタ16に表示される。図12は、GUI画面とされており、例えば、GUIの部品として構成されるボタン311またはボタン312をタッチペン18でタップすることにより、利用者の操作入力が行われることになる。
例えば、同図のボタン311がタップされた場合、ゲーム終了後に利用者の携帯電話機のメールアドレス宛てに、落書き編集等の編集処理が施された画像のデータが送信される(携帯送信する)ことになる。これにより利用者は、例えば、自分の写真シールの画像を携帯電話機の待ち受け画面などとして利用することができる。
一方、ボタン312がタップされた場合、利用者の携帯電話機への画像のデータの送信は行われないようになされる。
図11に戻って、ステップS52において、携帯送信設定処理部221は、送信が選択されたか否かを判定する。例えば、図12のボタン311がタップされた場合、ステップS52では、送信が選択されたと判定され、ボタン312がタップされた場合、ステップS52では、送信が選択されなかったと判定される。
ステップS52において、送信が選択されたと判定された場合、処理は、ステップS53に進む。
ステップS53において、携帯送信設定処理部221は、携帯送信用のメールアドレス入力画面を表示し、入力を受け付ける。このとき、例えば、図13に示されるような画面が表示される。図13の画面は、利用者の携帯電話機のメールアドレスの入力を受け付けるGUI画面とされる。
図13の領域321は、携帯電話機のアドレスの表示領域とされ、領域322はアドレス入力ボタンの表示領域とされ、領域323は携帯電話会社指定ボタンの表示領域とされる。利用者が領域322に表示されているアドレス入力ボタンをタッチペン18によりタップし、さらに領域323に表示された携帯電話会社指定ボタンをタッチペン18によりタップすることで、領域321に利用者の携帯電話機のメールアドレスが入力される。
なお、図13の領域321乃至領域323は、左右に同一のGUIの部品が各1セット表示されている。このようにすることで、例えば、二人の利用者がそれぞれタッチペン18aとタッチペン18bを用いて同時にアドレスを入力することが可能となる。さらに、複数あるタッチペンのうち、いずれかのタッチペンが壊れた場合でも、もう一方のタッチペンで操作することができる。また、入力が遅い利用者の手助けを、もう一方の利用者が行うことができる。
領域323の下側には、「OK」という文字が表示されたボタンと「OK+もう一人入力」という文字が表示されたボタンが設けられている。「OK」のボタンをタップすると、現在領域321に入力されているアドレスが登録されて、アドレスの入力の受け付けが終了されるようになされている。「OK+もう一人入力」のボタンをタップすると、現在領域321に入力されているアドレスが登録されて、さらに、別のアドレスの入力の受け付けが行われるようになされている。
また、同図に示されるように、図中縦長の外付けモニタ16の画面の中で、画面の上側ほぼ半分程度の領域には、メールアドレスに関する情報が表示されないようになされている。すなわち、撮影空間32と異なり、他人の視線を遮ることができない事前接客空間31においては、利用者のプライバシーを考慮する必要があり、このようにすることで、利用者のメールアドレスを他人に見られないようにすることができる。
図11に戻って、ステップS54において、被写体撮影設定処理部222は、写り選択画面を表示し、選択を受け付ける。このとき、例えば、図14に示されるような画面が外付けモニタ16に表示される。図14の画面は、利用者による「写り」の選択を受け付けるGUI画面とされる。「写り」は、例えば、撮影された被写体の顔の画像のコントラストの調整、照明装置の発光強度、カメラ51の絞りの設定などをどのように設定するかを意味するものとされる。
図14の例では、「ピュア3Dフェイス」という文字が表示されたモデルの画像のアイコン351と「ナチュラル3Dフェイス」という文字が表示されたモデルの画像のアイコン352が表示されている。ここで、「ピュア3Dフェイス」と「ナチュラル3Dフェイス」は、それぞれ選択すべき「写り」の種類を意味している。
「ピュア3Dフェイス」は、例えば、画像の中の色合いなどが比較的緩やかに変化するようにコントラスト値が調整されるなどして、そのような画像に適合させた照明装置の発光強度、カメラ51の絞り値などを一括して設定するものである。「写り」として「ピュア3Dフェイス」を選択することにより、利用者は、撮影空間32内での撮影により、ふんわりとした雰囲気の画像を撮影することができる。
「ナチュラル3Dフェイス」は、例えば、画像の中の色合いなどが比較的急峻に変化するようにコントラスト値が調整されるなどして、そのような画像に適合させた照明装置の発光強度、カメラ51の絞り値などを一括して設定するものである。「写り」として「ナチュラル3Dフェイス」を選択することにより、利用者は、撮影空間32内での撮影により、くっきりとした雰囲気の画像を撮影することができる。
なお、アイコン351とアイコン352に表示されたモデルの画像は、それぞれ「「ピュア3Dフェイス」と「ナチュラル3Dフェイス」で撮影されたモデルの画像とされる。
図11に戻って、ステップS55において、被写体撮影設定処理部222は、「写り」が選択されたか否かを判定する。例えば、利用者がタッチペン18によりアイコン351またはアイコン352のいずれかを選択した場合、ステップS55では、写りが選択されたと判定される。一方、例えば、いずれのアイコンも選択されることなく予め設定された所定の時間が経過するなどした場合、ステップS55では、「写り」が選択されなかったと判定される。
ステップS55において、「写り」が選択されたと判定された場合、処理は、ステップS57に進み、選択された「写り」に対応する各種の設定値が一括して設定される。
ステップS55において、「写り」が選択されなかったと判定された場合、処理は、ステップS56に進み、例えば、「ピュア3Dフェイス」と「ナチュラル3Dフェイス」のうち、デフォルトとして定められている「写り」が強制的に選択され、ステップS57の処理が実行される。
ステップS58において、被写体撮影設定処理部222は、目のサイズ選択画面を表示し、選択を受け付ける。このとき、例えば、図15に示されるような画面が外付けモニタ16に表示される。図15の画面は、利用者による「目のサイズ」の選択を受け付けるGUI画面とされる。
図15の例では、「ナチュラルeye」という文字が表示されたモデルの目の画像のアイコン361と「ボリュームeye」という文字が表示されたモデルの目の画像のアイコン362が表示されている。「ナチュラルeye」は目の画像において黒目の大きさが自然な大きさとなるようにするものであり、「ボリュームeye」は画素の輝度値を調整するなどして目の画像において黒目の大きさが比較的大きくなるようにするものである。なお、黒目の大きさだけでなく、目の大きさ自体が変更されるようにしてもよい。
利用者がタッチペン18により、アイコン361またはアイコン362のいずれかを選択すると、選択されたアイコンに対応して撮影空間32内での被写体の画像の撮影の際の各種の設定値が一括して設定されるようになされている。
図11に戻って、ステップS59において、被写体撮影設定処理部222は、明るさ選択画面を表示し、選択させる。このとき、例えば、図16に示されるような画面が外付けモニタ16に表示される。図16の画面は、利用者による「明るさ」の選択を受け付けるGUI画面とされる。
図16の例では、それぞれ明るさの異なる画像として撮影されているモデルの画像のアイコン371乃至アイコン375が表示されている。この例では、図中左側のアイコンから図中右側のアイコンに向かって暗い画像から徐々に明るい画像に変化している。また、画像全体の明暗の変化に伴って、肌色部分の明暗も変化している。
利用者がタッチペン18により、アイコン371乃至アイコン375のいずれかを選択すると、選択されたアイコンに対応して撮影空間32内での被写体の画像の撮影の際の各種の設定値が一括して設定されるようになされている。
図11に戻って、ステップS60において、合成用画像設定処理部223は、合成用画像選択画面を表示し、選択を受け付ける。このとき、例えば、図17、図18に示されるような画面が外付けモニタ16に表示される。図17の画面は、利用者による合成用画像の選択を受け付けるGUI画面の例である。なお、合成用画像は、上述したように、撮影空間32で撮影した被写体の画像に合成される前景や背景の画像とされる。
図17の例では、画面のほぼ中央に、6つのタブが表示されており、ここでは、タブ「ノーマル」が選択されている。なお、図中においてタブを丸で囲む表示がなされている部分が選択されたタブであることを表している。なお、タブ「ノーマル」に対応する合成用画像は、被写体の画像に合成する単色の背景を選択するためのものとされる。
また、図17の例では、合成用画像パレット381が表示されている。合成用画像パレット381は、小さい矩形に分割されており、この例では、20の矩形に分割されている。この20の矩形のそれぞれが、選択すべき合成用画像の候補とされる。なお、ここでは、写真シールゲームにおける撮影空間32内での撮影として、6枚の画像を撮影できるものとし、利用者は、6回の撮影のそれぞれに用いられる6の合成用画像を選択することができるようになされている。
利用者がタッチペン18により、合成用画像パレット381内の矩形のいずれかを選択することにより、合成用画像を選択することができる。選択された合成用画像は、選択合成画像表示領域382に順次表示されていく。図17の例では、合成用画像パレット381内の図中左上端の矩形が選択されて、選択合成画像表示領域382に表示されている。このように、利用者は、合計6の合成用画像を選択していく。
図18の画面は、利用者による合成用画像の選択を受け付けるGUI画面の別の例である。図18の例では、画面のほぼ中央に、6つのタブが表示されており、ここでは、タブ「カラーセット」が選択されている。タブ「カラーセット」は、被写体の画像に合成する背景であって、6回の撮影のそれぞれに用いられる各色の背景の画像が6つ組み合わせられたもの(カラーセット)を一括して選択するためのものとされる。図18の例では、合成用画像パレット381に6つのカラーセットが表示されている。
利用者がタッチペン18により、合成用画像パレット381内の矩形のいずれかを選択することにより、合成用画像を選択することができる。選択された合成用画像は、選択合成画像表示領域382に順次表示されていく。図17の例では、合成用画像パレット381内の図中左下端の矩形が選択されて、選択合成画像表示領域382に表示されている。このように、利用者は、合計6の合成用画像を選択していく。
利用者がタッチペン18により、合成用画像パレット381内のカラーセットのいずれかを選択することにより、合成用画像を選択することができる。選択された合成用画像は、選択合成画像表示領域382に表示される。なお、図18の例の場合、選択合成画像表示領域382に、カラーセット表示部382aとボタン382bが設けられている。図18の場合、ボタン382bが押下されたとき、カラーセット表示部382aに表示されていたカラーセットの選択が受け付けられることになる。
図11に戻って、ステップS60の処理の後、処理は、ステップS61に進み、事前接客処理部201は、撮影空間32が別の利用者によって使用されているか否か、すなわち、撮影空間32が空いているか否かを判定する。なお、撮影空間32が空いているか否かは、例えば、撮影処理部202によって写真シール作成ゲームにおける撮影処理が実行中であるか否かにより判定することができる。
ステップS61において、撮影空間32が空いていないと判定された場合、処理は、ステップS62に進み、コンテンツ表示制御部224は、ミニゲーム、景品の広告、デモンストレーションのコンテンツを再生し、コンテンツの画像を外付けモニタ16に表示させる。
あるいはまた、予め定められた事前接客時間よりも早く、ステップS51乃至ステップS60の処理が終了した場合、ミニゲーム、景品の広告、デモンストレーションのコンテンツが再生されて外付けモニタ16に表示されるようにしてもよい。さらに、合成用画像の選択の時間として、あらかじめ定められた時間が設定され、合成用画像の選択の時間の中で余った時間に応じて、ミニゲーム、景品広告、デモンストレーションのコンテンツ再生の時間や、内容が変更されて外付けモニタ16に表示されるようにしてもよい。
あるいはまた、予め定められた事前接客時間よりも早く、ステップS51乃至ステップS60の処理が終了し、かつ、前の利用者が編集空間において何等かの操作を行ったことが検知されるまで、ミニゲーム、景品広告、デモンストレーションのコンテンツが再生されて外付けモニタ16に表示されるようにしてもよい。
ステップS61において、撮影空間32が空いていると判定された場合、または、ステップS62の処理の後、処理は、ステップS63に進む。ステップS63において、コンテンツ表示制御部224は、撮影空間32への誘導画面を表示させる。このとき、例えば、図19に示されるような画面が外付けモニタ16に表示されることになる。
これにより、利用者は事前接客空間31から撮影空間32へ移動することになる。
このようにして、事前接客処理が実行される。
このようにすることで、利用者は、事前に撮影処理において必要となる各種の設定操作を終えることができ、実際の撮影処理では、ポーズをとったり、表情を変えるなどして撮影に集中してのぞむことができる。従って、利用者にとって満足度の高い写真シールを提供することが可能となる。
また、例えば、携帯送信の選択、メールアドレスの入力などの処理は、従来、編集処理の後に実行される事後接客処理の一部として実行されていた。携帯送信の選択、メールアドレスの入力などを事前接客処理の一部としたことにより、事後接客処理に要する時間が短縮されることになり、結果として編集処理に費やすことができる時間を長く設定することが可能となる。
図10のステップS22で事前撮影処理が終了すると、処理は、ステップS23に進むことになる。ステップS23において、撮影処理部202は、図20、図21のフローチャートを参照して後述する撮影処理を実行する。これにより、撮影空間32において、被写体の画像の撮影が行われることになる。
ここで、図20と図21のフローチャートを参照して、図10のステップS23の撮影処理の詳細な例について説明する。
ステップS81において、撮影処理部202は、撮影開始までの時間が経過したか否かを判定する。ステップS81において、撮影開始までの時間が経過していないと判定された場合、処理は、ステップS82に進む。
ステップS82において、撮影処理部202は、タッチパネルモニタ52に表示されたスタートボタンが押下されたか否かを判定する。このとき、撮影処理部202は、図22に示されるような画面を、タッチパネルモニタ52に表示させる。図22のボタン401が押下された場合、ステップS82でスタートボタンが押下されたと判定される。
なお、図22のスタートボタン以外の点線枠内に被写体の動画像(ライブビュー画像)を表示させてもよい。これにより、撮影空間で撮影を開始する前に、利用者が身だしなみ等を整えることができる。
ステップS82において、スタートボタンが押下されていないと判定された場合、処理は、ステップS81に戻る。一方、ステップS82において、スタートボタンが押下されたと判定された場合、処理は、ステップS83に進む。
また、ステップS81において、撮影開始までの時間が経過したと判定された場合、処理は、ステップS83に進む。
すなわち、利用者が事前接客空間31から撮影空間32へ移動するまでには所定の時間を要すると想定されるので、すくなくともその時間が経過するまでは、実質的な撮影処理を進めることなく待機するよういなされている。また、事前接客空間31から撮影空間32へ移動するまでの間に、他の利用者が誤って撮影空間32に入って、撮影を開始してしまうことを防ぐことができる。
図20に戻って、ステップS83において、撮影処理部202は、サンプル画像を表示する。このとき、図23に示されるような画面がタッチパネルモニタ52に表示される。
図23の画面においては、サンプル画像421が表示され、サンプル画像421の図中下側の画像表示領域422には、いまから行われる6回の撮影のそれぞれに対応する6枚のサンプル画像が表示されている。これら6枚のサンプル画像は、図11のステップS60で選択された合成用画像に対応している。すなわち、図17または図18の選択合成画像表示領域382に表示された合成用画像と同じ合成用画像が合成されたモデル画像がサンプル画像として表示される。
図23の例の場合、第1回目の撮影に用いられる合成用画像に対応するサンプル画像であって、画像表示領域422の図中最も左側のサンプル画像が拡大されて、サンプル画像421として表示されている。
図20に戻って、ステップS84において、撮影処理部202は、合成用画像と被写体動画像を合成した画像をライブビューとしてタッチパネルモニタ52(実際にはライブビューモニタ123)に表示する。
このとき、図24に示されるような画面がタッチパネルモニタ52に表示される。図24の例では、サンプル画像421に代わって、ライブビュー画像423が表示されている。ライブビュー画像423は、撮影空間32内の被写体である2人の利用者の動画像と、画像表示領域422の最も左側のサンプル画像の合成用画像を合成して得られた画像とされる。
図20に戻って、ステップS85において、撮影処理部202は、カウントダウンインジケータを表示させ、撮影を行う。このとき、例えば、タッチパネルモニタ52に数字によるカウントダウンなどが表示され、撮影の直前には、例えば、図25に示されるような画面が表示される。そして、被写体の画像が撮影される。なお、ここでの撮影は、図11のステップS57で調整された「写り」、ステップS58で選択された「目のサイズ」、ステップS59で選択された「明るさ」に対応する設定が反映されて行われる。
上述のように、被写体が撮影されると、図26に示されるような画面がタッチパネルモニタ52に表示される。図26の例では、ライブビュー画像423に代わって、被写体の静止画像である撮影画像424が表示されている。
図20に戻って、ステップS86において、撮影処理部202は、予め定められた所定の回数だけ撮影が行われたか否かを判定する。例えば、6回の撮影が行われたか否かが判定される。ステップS86において、まだ所定の回数だけ撮影が行われていないと判定された場合、処理は、ステップS83に戻る。いまの場合、まだ1回しか撮影が行われていないので、第2回目の撮影を行うために、再びステップS83の処理は実行される。このとき、例えば、図27に示されるような画面がタッチパネルモニタ52に表示される。
図27は、第2回目の撮影に対応して表示されるサンプル画像の表示画面の例を示す画像である。同図の例では、サンプル画像421として、画像表示領域の図中左から2番目のサンプル画像が拡大されて表示されている。また、図27において、画像表示領域422の図中最も左側の画像は、第1回目の撮影で撮影された被写体の画像である、図26の撮影画像424と同じ画像が表示されている。
このようにして、例えば、6回の撮影が行われる。6回目の撮影が完了した後、ステップS86において、所定の回数だけ撮影が行われたと判定される。
ステップS86において、所定の回数だけ撮影が行われたと判定された場合、処理は、ステップS87に進む。
なお、本発明の写真シール作成装置1では、通常撮影(例えば、上述した6回の撮影)と通常撮影以外の撮影(例えば、後述するスペシャル撮影やボーナス撮影)を行うことができるようになされている。
ステップS87において、撮影処理部202は、スペシャル撮影用の案内画面を表示する。このとき、例えば、図28に示されるような画面がタッチパネルモニタ52に表示される。
なお、スペシャル撮影とは、写真シール作成装置1のメーカなどにより、「写り」、「目のサイズ」、「明るさ」、合成用画像などが予め設定されたサンプル画像を選んで行われる撮影とされる。また、スペシャル撮影においては、通常のシール紙のレイアウトとは異なるレイアウトの画像を撮影できるようになされている。
図20に戻って、ステップS88において、撮影処理部202は、サンプル画像の選択画面を表示し、選択を受け付ける。このとき、例えば、図29に示されるような画面がサンプル画像の選択画面としてタッチパネルモニタ52に表示される。
図29の例では、ボタン451−1乃至ボタン451−3、およびサンプル画像表示領域452において6枚のサンプル画像が表示されている。
ボタン451−1は、「タテプリ」のサンプル画像を表示させるためのボタンとされる。なお、「タテプリ」は、シール紙上での画像のレイアウトを縦長の長方形とするための合成用画像などを用いた画像とされる。また、ボタン451−2は、「ヨコプリ」のサンプル画像を表示させるためのボタンとされる。なお、「ヨコプリ」は、シール紙上での画像のレイアウトを横長の長方形とするための合成用画像などを用いた画像とされる。ボタン451−3は、「シカク」のサンプル画像を表示させるためのボタンとされる。なお、「シカク」は、シール紙上での画像のレイアウトを正方形とするための合成用画像などを用いた画像とされる。
同図の例では、ボタン451−1が押下されたことにより、サンプル画像表示領域452には、縦長の長方形のレイアウトの画像としてモデルを撮影したサンプル画像が6枚表示されている。利用者がサンプル画像表示領域452に表示されたサンプル画像のいずれかをタップすることにより、サンプル画像が選択されることになる。
なお、図29のサンプル画像において、図11のステップS60で選択した合成用画像(サンプル画像)に応じた(例えば、色合いや雰囲気が同様のもの)サンプル画像を表示してもよい。
図20に戻って、ステップS89において、撮影処理部202は、ステップS88の処理で選択を受け付けたサンプル画像を表示する。このとき、例えば、図30に示されるような画面がタッチパネルモニタ52に表示される。
図30の例では、図29のサンプル画像表示領域452に表示されたサンプル画像のうち、図中上側中央のサンプル画像が選択され、拡大されてサンプル画像461として表示されている。
図20に戻って、ステップS90において、撮影処理部202は、ステップS89で選択されたサンプル画像の合成用画像と被写体の動画像を合成した画像をライブビューとしてタッチパネルモニタ52(実際にはライブビューモニタ123)に表示する。このとき、例えば、図31に示されるような画面がタッチパネルモニタ52に表示される。
図31の例では、サンプル画像461に代わって、ライブビュー画像462が表示されている。ライブビュー画像462は、撮影空間32内の被写体である2人の利用者の動画像と、サンプル画像461の合成用画像を合成して得られた画像とされる。
図20に戻って、ステップS91において、撮影処理部202は、カウントダウンインジケータを表示させ、撮影を行う。このとき、例えば、タッチパネルモニタ52に数字によるカウントダウンなどが表示され、撮影の直前には、例えば、図32に示されるような画面が表示される。そして、被写体の画像が撮影される。
上述のように、被写体が撮影されると、図33に示されるような画面がタッチパネルモニタ52に表示される。図33の例では、ライブビュー画像462に代わって、被写体の静止画像である撮影画像463が表示されている。
このようにして、スペシャル撮影が行われる。なお、スペシャル撮影が行われないようにしてもよい。
図20のステップS91の処理の後、処理は、図21のステップS92に進み、撮影処理部202は、撮影可能時間内であるか否かを判定する。写真シール作成ゲームにおいて、撮影処理に費やすことができる時間は予め定められており、ステップS92では、この時間が経過したか否かが判定される。
ステップS92において、撮影可能時間内であると判定された場合、処理は、ステップS93に進む。この後、ボーナス撮影が行われることになる。ボーナス撮影は、スペシャル撮影とは異なる画像をさらに撮影できるものである。
ステップS93において、撮影処理部202は、ボーナス撮影用案内画面を表示する。
ステップS94において、撮影処理部202は、合成用画像を読みだす。ここでは、例えば、ボーナス撮影に用いられる合成用画像であって、予め設定された合成用画像、または、利用者が選択するなどした合成用画像が読み出される。
ステップS95において、撮影処理部202は、ステップS94で読み出された合成用画像と被写体の動画像を合成した画像をライブビューとしてタッチパネルモニタ52(実際にはライブビューモニタ123)に表示する。
ステップS96において、撮影処理部202は、カウントダウンインジケータを表示させ、撮影を行う。このとき、例えば、タッチパネルモニタ52に数字によるカウントダウンなどが表示され、被写体の画像が撮影される。
なお、ボーナス撮影は行われないようにし、撮影処理に費やせる時間が残っているときは、スペシャル撮影が行われるようにしてもよい。
なお、ここでは、スペシャル撮影またはボーナス撮影に係る設定が、タッチパネルモニタ52に表示されるGUIなどを利用者が操作することで行われるものとしたが、例えば、被写体撮影設定処理部222により、ステップS87、ステップS88、またはステップS94などの処理に伴う設定が自動的に行われるようにし、撮影可能時間内である場合にのみ、スペシャル撮影もしくはボーナス撮影が行われるようにしてもよい。このようにすることで、スペシャル撮影やボーナス撮影がより簡単にできるので、例えば、利用者ができるだけ早く通常撮影を終えて、スペシャル撮影やボーナス撮影の画像を得ようとするため、回転率の向上が期待される。
ステップS97において、撮影処理部202は、上述した処理により撮影された撮影画像の中から編集対象画像を選択するための画面を表示し、選択を受け付ける。このとき、例えば、図34に示されるような画像が表示される。同図には、7枚の撮影画像が表示されている。この例では、ステップS91の処理で撮影された画像が6枚、ステップS96の処理で撮影された画像が1枚表示されている。
利用者が図34に示される画面に表示された撮影画像のいずれかをタップすることにより、編集対象画像が選択されることになる。この例では、6枚まで編集対象画像の選択を受け付けるようになされている。そして、選択された画像は、例えば、記憶部102に記憶されて保存される。
ステップS98において、撮影処理部202は、編集空間33への誘導画面を表示する。例えば、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bのうち、いずれが使用可能であるかが判断され、他の利用者が使用してない(空いている)編集空間への誘導画面が表示される。このとき、例えば、誘導する編集空間に応じて図35または図36に示されるような画面がタッチパネルモニタ52に表示される。
これにより、利用者は撮影空間32から編集空間33へ移動することになる。
このようにして撮影処理が実行される。従来の撮影処理と異なり、利用者は、事前に撮影処理において必要となる各種の設定操作を終えている(ただし、スペシャル撮影とボーナス撮影の設定操作を除く)ので、ポーズをとったり、表情を変えるなどして撮影に集中してのぞむことができる。なお、実際には、図22のボタン401(スタートボタン)を押下する操作が必要となるが、この操作は、事前に撮影処理において必要となる各種の設定操作という意味では、実質的な操作とは考えなくてよい。
また、撮影処理において、スペシャル撮影とボーナス撮影が行われないようにしてもよい。このようにすることで、撮影空間32内でのタッチパネルモニタ52を用いた設定などを一切行わないようにすることができる。すなわち、事前接客処理において、撮影処理で必要となる利用者の操作入力を全て受け付けておくようにすれば、利用者は、より集中して撮影にのぞむことができる。
また、事前接客空間31で利用者が外付けモニタ16を操作中、かつ撮影空間32に前の利用者がいる場合は、撮影空間にいる前の利用者の撮影処理が終了しても、可動式のカーテン(背景カーテン)を下ろしたままにするとよい。
このようにすることで、背景カーテンを上げ下ろしする回数が減るので、背景カーテンに起因するエラーの発生確率が減る。また、背景カーテンを上げ下ろしする時間が不要なため、回転率が向上する。さらに、背景カーテンが下りている状態が外から見えるので(撮影中のように見えるので)、別の利用者が間違って入ることがない。
図10のステップS23の処理が終了すると、処理は、ステップS24に進むことになる。ステップS24において、編集処理部203および事後接客処理部205は、図37乃至図39を参照して後述する編集処理および事後接客処理を実行する。
ステップS111において、編集処理部203は、ステップS97の処理に伴って保存された編集対象画像を取得する。
ステップS112において、編集処理部203は、予め定められた所定の時間が経過したか、または、例えば、タブレット内蔵モニタ62に表示されている編集開始ボタンが押下されたか否かを判定し、所定の時間が経過したか、又は、編集開始ボタンが押下されたと判定されるまで待機する。
ステップS112において、所定の時間が経過したか、又は、編集開始ボタンが押下されたと判定された場合、処理は、ステップS113に進む。
ステップS113において、編集処理部203は、シールレイアウトの分割数の選択を受け付ける。なお、シールレイアウトは、写真シールゲームの一連の処理において最終的に出力される写真シールにおける印刷画像(編集済み画像など)の配置を示すものである。また、シールレイアウトにおいては、例えば、印刷画像を配置するための領域に分割されている。ステップS113では、利用者により、シールレイアウトの分割数(印刷画像を配置するための領域の数)が選択され、これによりシールレイアウトも定まることになる。
また、ここでは、シールレイアウトの分割数の選択の受け付けが編集空間33内で行われるものとして説明しているが、シールレイアウトの分割数の選択の受け付けが事前接客空間31で行われるようにしてもよい。すなわち、ステップS113の処理は、例えば、事前接客処理の一部として実行されるようにしてもよい。
ステップS114において、事後接客処理部205は、図11の事前接客処理のステップS51において、「携帯送信する(図12のボタン311)」が選択されていたか否かを判定する。ステップS114において、「携帯送信する」が選択されていたと判定された場合、処理は、ステップS115に進む。
ステップS115において、事後接客処理部205は、「ケータイおまけ」の選択画面を表示し、選択を受け付ける。このとき、例えば、図40に示されるような画面が、「ケータイおまけ」の選択画面としてタブレット内蔵モニタ62に表示される。なお、「ケータイおまけ」とは、編集処理において、携帯電話機に送信する画像に対して、シール紙に印刷する画像の場合と異なる編集を施すものとされる。「ケータイおまけ」を選択することにより携帯電話機への送信専用画像を作成することができるので、利用者をより楽しませることができる。
図40において、タッチペン63によりボタン501がタップされた場合、携帯電話機に送信する画像に対して、シール紙に印刷する画像の場合と異なる編集を施すこと(「ケータイおまけする」)が選択されたことになる。一方、ボタン502がタップされた場合、「ケータイおまけしない」が選択されたことになる。
このように、「ケータイおまけする」、または、「ケータイおまけしない」を、実質的な編集作業が開始される前に選択させておくことで、その後の編集作業における利用者自身の時間管理を容易にすることができる。例えば、「ケータイおまけしない」を選択した利用者は、通常の編集処理における編集作業に集中することができ、満足度の高い編集済画像を得ることができる。「ケータイおまけする」を選択した利用者は、通常の編集処理と「ケータイおまけ」の編集処理のそれぞれの編集作業を集中して行うことができる。
図37に戻って、ステップS116において、編集処理部203は、ステップS115の処理で「ケータイおまけする」が選択されたか否かを判定する。ステップS116において、「ケータイおまけする」が選択されたと判定された場合、処理は、図38のステップS117に進む。
ステップS117において、編集処理部203は、編集操作を行うためのGUI画面などからなる編集画面を、タブレット内蔵モニタ62に表示させ、利用者による編集(落書き編集)を受け付ける。これにより、ステップS111の処理で取得された編集対象画像に対する編集入力が受け付けられることになる。
ステップS118において、編集処理部203は、編集処理の制限時間として予め設定された所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過したと判定されるまで待機する。この間、利用者による編集入力の受け付けがなされることになる。
ステップS118において、所定の時間が経過したと判定された場合、処理は、ステップS119に進む。ここで、編集画面の表示が変更され、編集入力の受け付けが停止される。
ステップS119において、編集処理部203は、撮影空間32が空いているか否かを判定する。例えば、撮影処理部202によって、別の利用者のための撮影処理が実行されているか否かにより、撮影空間32が空いているか否かが判定される。
ステップS119において、撮影空間32が空いていると判定された場合、処理は、ステップS120に進む。
ステップS120において、編集処理部203は、タブレット内蔵モニタ62に再び編集画面を表示させ、編集入力を受け付ける。これにより、編集時間が延長されることになる。すなわち、撮影空間32が空いている場合、編集処理に長く時間を費やしても別の利用者を待たせることはないので、編集時間が延長されるのである。このようにして編集時間を延長しても実質的な回転率の低下を招くことはなく、一方で利用者の満足度を向上させることができるからである。
ステップS121において、編集処理部203は、延長可能時間が経過したか否かを判定し、延長可能時間が経過したと判定されるまで待機する。ステップS121において、延長可能時間が経過したと判定された場合、処理は、ステップS122に進む。
また、ステップS119において、撮影空間32が空いていないと判定された場合、ステップS120とステップS121の処理はスキップされ、処理は、ステップS122に進む。
ステップS122において、編集処理部203は、「ケータイおまけ」の画面を表示させ、「ケータイおまけ」を行う。このとき、例えば、「ケータイおまけ」専用の編集画面が表示され、いずれかの編集対象画像に対する独自の編集処理が施されることになる。
ステップS123において、編集処理部203は、「ケータイおまけ」の制限時間として予め設定された所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過したと判定されるまで待機する。ステップS123において、所定の時間が経過したと判定された場合、処理は、ステップS124に進み、編集入力の受け付けが終了される。
ステップS125において、事後接客処理部205は、編集済の画像の中から携帯電話機に送信する画像を利用者に選択させるための画面を表示し、選択を受け付ける。
一方、図37のステップS114において、「ケータイ送信する」が選択されていなかったと判定された場合、または、ステップS116において、「ケータイおまけする」が選択されなかったと判定された場合、処理は、図39のステップS126に進む。
図39のステップS126乃至ステップS130の処理は、図38のステップS117乃至ステップS121の処理と同様の処理なので、詳細な説明は省略する。
ステップS131において、編集入力の受け付けが終了される。
ステップS132において、事後接客処理部205は、携帯送信以外の事後接客処理を行う。これにより、例えば、ミニゲームやアンケート入力などに係る処理が実行される。
このようにして、編集処理および事後接客処理が実行される。
なお、上述した例では、「ケータイおまけ」の選択画面を1画面で表示し、左右の利用者(タッチペン63−1とタッチペン63−2のそれぞれの利用者)に共通で「ケータイおまけする」または「ケータイおまけしない」を選択させている。これにより、携帯送信を選択した利用者は、例えば、「ケータイおまけ」の画像を2人で楽しみながら作成することができる。
また、「ケータイおまけ」の選択画面を2画面で表示し、左右の利用者(タッチペン63−1とタッチペン63−2のそれぞれの利用者)に「ケータイおまけする」または「ケータイおまけしない」をそれぞれ選択させてもよい。これにより、「ケータイおまけする」を選択した利用者は、「ケータイおまけ」の編集処理と通常の編集処理を行うことができ、「ケータイおまけしない」を選択した利用者は、「ケータイおまけ」の編集処理は行わずに通常の編集処理のみを行うことができる。このようにすることで、編集に時間をかけたい、または、「ケータイおまけ」の編集に時間をかけたい等、利用者それぞれの希望に沿った選択を行わせることができる。
なお、図40は「ケータイおまけ」の選択画面を2画面で表示した例の片方の画面例であり、「ケータイおまけ」の選択画面を1画面で表示する場合には、タブレット内蔵モニタ62に表示される。
図10において、ステップS24の処理が終了すると、処理は、ステップS25に進む。
ステップS25において、印刷処理部204は、プリンタ114を制御し、編集処理を経て得られた編集済み画像をシール紙162に印刷する印刷処理を行う。なお、実際には、ステップS25の処理は、図38のステップS125または図39のステップS132の処理とほぼ同時に実行される。
ステップS26において、事後接客処理部205は、編集空間33にいる利用者を印刷物受取領域34に移動させる移動案内を行う。また、印刷処理が終了すると、ステップS27において、印刷処理部204は、プリンタ114を制御し、印刷済みのシール紙162を写真シール排出口71より排出させ、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
このようにして、写真シール作成ゲーム処理が実行される。
ところで、図37乃至図39を参照して上述した編集処理および事後接客処理においては、ステップS119で撮影空間32が空いていると判定された場合、編集時間が延長されるものとされていた。しかしながら、利用者によっては、通常の編集処理に費やす時間よりも「ケータイおまけ」に費やす時間を延長したいと考える者もいる。
このため、例えば、通常の編集処理に費やす時間を延長するか、「ケータイおまけ」に費やす時間を延長するかを利用者に選択させるようにしてもよい。そのようにする場合、上述した編集処理および事後接客処理におけるステップS117乃至ステップS125の処理(図38に記載された処理)が、図41に示される処理に置き換えられるようにすればよい。
図41は、編集処理および事後接客処理の別の例を説明するフローチャートの一部である。すなわち、ここで説明する編集処理および事後接客処理は、通常の編集処理に費やす時間を延長するか、「ケータイおまけ」に費やす時間を延長するかを利用者に選択させるようにしたものであり、図37のステップS116の処理の後、図41のステップS201が実行されるようにしたものである。
ステップS201において、編集処理部203は、編集操作を行うためのGUI画面などからなる編集画面を、タブレット内蔵モニタ62に表示させ、利用者による編集(落書き編集)を受け付ける。
ステップS202において、編集処理部203は、編集処理の制限時間として予め設定された所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過したと判定されるまで待機する。この間、利用者による編集入力の受け付けがなされることになる。
ステップS202において、所定の時間が経過したと判定された場合、処理は、ステップS203に進む。
ステップS203において、編集処理部203は、編集処理部203は、「ケータイおまけ」の画面を表示させ、「ケータイおまけ」を行う。このとき、例えば、「ケータイおまけ」専用の編集画面が表示され、いずれかの編集対象画像に対する独自の編集処理が施されることになる。
ステップS204において、編集処理部203は、「ケータイおまけ」の制限時間として予め設定された所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過したと判定されるまで待機する。ステップS204において、所定の時間が経過したと判定された場合、処理は、ステップS205に進む。
ステップS205において、編集処理部203は、撮影空間32が空いているか否かを判定する。ステップS205において、撮影空間32が空いていると判定された場合、処理は、ステップS206に進む。
ステップS206において、編集処理部203は、通常の編集処理に費やす時間を延長するか、「ケータイおまけ」に費やす時間を延長するかを利用者に選択させる選択画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させ、選択を受け付ける。
ステップS207において編集処理部203は、ステップS206で「ケータイおまけ」に費やす時間の延長が選択されたか否かを判定する。ステップS207において、「ケータイおまけ」に費やす時間の延長が選択されたと判定された場合、処理は、ステップS208に進む。
ステップS208において、編集処理部203は、「ケータイおまけ」の画面を表示させ、「ケータイおまけ」を行う(延長する)。このとき、例えば、「ケータイおまけ」専用の編集画面が表示され、いずれかの編集対象画像に対する独自の編集処理が施されることになる。
ステップS209において、編集処理部203は、「ケータイおまけ」の延長可能時間として予め設定された所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過したと判定されるまで待機する。ステップS209において、所定の時間が経過したと判定された場合、処理は、ステップS212に進み、編集入力の受け付けが終了される。
一方、ステップS207において、「ケータイおまけ」に費やす時間の延長が選択されなかったと判定された場合、処理は、ステップS210に進む。
ステップS210において、編集処理部203は、タブレット内蔵モニタ62に再び編集画面を表示させ、編集入力を受け付ける。これにより、編集時間が延長されることになる。
ステップS211において、編集処理部203は、延長可能時間が経過したか否かを判定し、延長可能時間が経過したと判定されるまで待機する。ステップS211において、延長可能時間が経過したと判定された場合、処理は、ステップS212に進み、編集入力の受け付けが終了される。
また、ステップS205において、撮影空間32が空いていないと判定された場合、ステップS206乃至ステップS211の処理はスキップされ、処理は、ステップS212に進む。
ステップS213において、事後接客処理部205は、編集済の画像の中から携帯電話機に送信する画像を利用者に選択させるための画面を表示し、選択を受け付ける。
編集処理および事後接客処理がこのようにして実行されるようにしてもよい。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図7に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙やフィルム、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、1つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて1つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。