JP5567991B2 - 動吸振器 - Google Patents
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Description
以下、本発明の実施形態に係る動吸振器について図1乃至図11を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る動吸振器の概略縦断面図である。動吸振器1は、固定部2と、固定部磁石3と、可動部4と、可動部磁石5と、固定部ベアリング支持具6と、可動部ベアリング受け座7と、ベアリング8と、固定部導体板9と、固定部導体板支持具10と、可動部導体板11と、可動部導体板支持具12とから構成される。また、固定部磁石3は、図2(a)に示す固定部N極磁石13と固定部S極磁石14とから構成され、可動部磁石5は、図2(b)に示す可動部N極磁石15と可動部S極磁石16とから構成される。
以下、本発明の実施形態の作用について説明する。制振対象物31は、固定部2と可動部4の平板形状に平行な二次元方向に振動するものとする。固定部2は、制振対象物31の二次元方向の振動を受けて可動部4との相対運動を行う。ベアリング8は、固定部2と可動部4の二次元方向の相対運動を支持する。
本発明実施形態によれば、固定部磁石3と可動部磁石5による磁力による制振作用と、固定部磁石3と可動部導体板11の間と、可動部磁石5と固定部導体板9の間に生じる渦電流損による制振作用によって制振対象物31の制振を行うことができる。
以下、本発明の実施形態の第1の変形例について図7を参照して説明する。図7は、本発明の実施形態に係る動吸振器の固定部導体板および可動部導体板の形状を変更した変形例を示す概略斜視図である。なお、図7において図1と同一部分には同一符号を付し、その構成の説明は省略する。
本発明の実施形態の第1の変形例によれば、固定部導体板9および可動部導体板11に変位バッファ33を設けなくとも、4つの可動部導体板支持具12と固定部導体板9が接触せず、かつ4つの固定部導体板支持具10と可動部導体板11が接触せずに制振対象物31の制振を行うことができる。
以下、本発明の実施形態の第2の変形例に係るについて図8を参照して説明する。図8は、本発明の実施形態に係る動吸振器の固定部磁石の形状および配置の変形例を示し、(a)は同心円上に磁石を配置する概略平面図、(b)は脱落防止用磁石を配置する概略平面図、(c)は矩形状の磁石を配置する概略平面図である。なお、図7において図1と同一部分には同一符号を付し、その構成の説明は省略する。
本発明の実施形態の第2の変形例によれば、固定部磁石3および可動部極磁石5の形状および配置を変更しても、上述した実施形態と同様の磁力および渦電流損による制振作用を得ることができる。
以下、本発明の実施形態の第2の変形例に係るについて図9を参照して説明する。図9は、本発明の実施形態に係る動吸振器の可動部の両面に固定部を配置する変形例を示す概略縦断面図である。なお、図9において図1と同一部分には同一符号を付し、その構成の説明は省略する。
本発明の実施形態の第3の変形例によれば、ベアリング8への負荷を低減し、動吸振器1の寿命の長くすることができる。さらに、可動部4の両面において上述した磁力による制振作用と、渦電流損による制振作用が行われるため、より制振作用を高めることができる。
以下、本発明の実施形態の第4の変形例に係るについて図10を参照して説明する。図10は、本発明の実施形態に係る動吸振器の固定部導体板の位置調整をする変形例を示す概略縦断面図である。なお、図10において図9と同一部分には同一符号を付し、その構成の説明は省略する。図10においては、図9に示した動吸振器1の固定部導体板支持具10を省き、新たに固定部導体板調整具18および固定部導体板調整ボルト20を設ける構成とする。
固定部導体板9は、可動部磁石5との離間距離が狭いほど、大きな渦電流損を生じさせる。したがって、本発明の実施形態の第4の変形例によれば、可動部導体板9の位置調整をすることによって、動吸振器1の制振性能の調整をすることができる。なお、図9に示す固定部連結具17に長孔19を設けて固定部導体板調整ボルト20を通し、固定部導体板調整ボルト20によって可動部導体板9の位置を固定することによって、固定部連結具17によって固定部導体板調整具18を兼ねる構成とすることも可能である。
以下、本発明の実施形態の第5の変形例に係るについて図11を参照して説明する。図11は、本発明の実施形態に係る動吸振器の可動部導体板の位置調整をする変形例を示す概略縦断面図である。なお、図11において図9と同一部分には同一符号を付し、その構成の説明は省略する。図11においては、図9に示した動吸振器1に新たに可動部導体板調整ボルト21を設ける構成とする。
可動部導体板11は、固定部磁石3との離間距離が狭いほど、大きな渦電流損を生じさせる。したがって、本発明の実施形態の第5の変形例によれば、可動部導体板9の位置調整をすることによって、動吸振器1の制振性能の調整をすることができる。
2、2a、2b・・・固定部
3、3a・・・固定部磁石
4・・・可動部
5、5a、5b・・・可動部磁石
6・・・固定部ベアリング支持具
7・・・可動部ベアリング受け座
8・・・ベアリング
9・・・固定部導体板
10・・・固定部導体板支持具
11・・・可動部導体板
12・・・可動部導体板支持具
13・・・固定部N極磁石
14・・・固定部S極磁石
15・・・可動部N極磁石
16・・・可動部S極磁石
17・・・固定部連結具
18・・・固定部導体板調整具
19・・・長孔
20・・・固定部導体板調整ボルト
21・・・可動部導体板調整ボルト
31・・・制振対象物
32・・・変位
33・・・変位バッファ
41・・・磁気吸引力
42・・・磁気反発力
43・・・磁束
44・・・渦電流
Claims (8)
- 制振対象物が固定される固定部と、
この固定部のうち1面において、一方の極面を前記固定部に接触させ、他方の極面を前記固定部から露出させて、前記固定部から露出する極面が隣り合う磁石で各々異極となるように配置される固定部磁石と、
前記固定部の前記固定部磁石が配置される面に対して1面を所定の間隙を離間して対向配置される可動部と、
前記可動部のうち前記固定部と対向する面において、前記固定部磁石の各々に対向する位置において、前記固定部磁石と向き合う極面が各々異極となるように配置される可動部磁石と、
前記固定部と前記可動部の間に設けられ、前記固定部と前記可動部の前記間隙をもって平行な相対運動を支持するベアリング装置と、
前記固定部のうち前記固定部磁石が配置される面において一端が接続される固定部導体板支持具と、
前記固定部と前記可動部の前記間隙内に前記可動部磁石を臨んで配置され、前記固定部導体板支持具の他端と接続される固定部導体板と、
前記可動部のうち前記可動部磁石が配置される面において一端が接続される可動部導体板支持具と、
前記固定部と前記可動部の前記間隙内に前記固定部磁石を臨んで配置され、前記可動部導体板支持具の他端と接続される可動部導体板とを備えることを特徴とする動吸振器。 - 制振対象物がいずれか一方に固定される2つの固定部と、
この2つの固定部のそれぞれの1面において、一方の極面を前記固定部に接触させ、他方の極面を前記固定部から露出させて、前記固定部から露出する極面が隣り合う磁石で各々異極となるように配置され、かつ2つの前記固定部を対向させたときに向き合う極が各々異極となるように配置される固定部磁石と、
前記2つの固定部の前記固定部磁石が配置される面を対向させて配置し、前記2つの固定部の間に配置される可動部と、
前記可動部の両面において、前記固定部磁石の各々に対向する位置において、前記固定部磁石と向き合う極面が各々異極となるように配置される可動部磁石と、
前記2つの固定部と前記可動部の間にそれぞれ設けられ、前記固定部と前記可動部の間隙をもって平行な相対運動を支持するベアリング装置と、
前記2つの固定部を連結して固定する固定部連結具と、
前記2つの固定部のうち前記固定部磁石が配置される面にそれぞれ一端が接続される固定部導体板支持具と、
前記2つの固定部と前記可動部の前記間隙内にそれぞれ前記可動部磁石を臨んで配置され、前記2つの固定部にそれぞれ設けられる前記固定部導体板支持具の他端と接続される固定部導体板と、
前記可動部の両面にそれぞれ一端が接続される可動部導体板支持具と、
前記2つの固定部と前記可動部の前記間隙内にそれぞれ前記固定部磁石を臨んで配置され、前記可動部導体板支持具の他端と接続される可動部導体板とを備えることを特徴とする動吸振器。 - 前記固定部導体板および前記可動部導体板は、前記固定部と前記可動部との前記間隙内において配置したときに互いに重ならない部分である変位バッファをそれぞれ備え、
この変位バッファよりも外周において、それぞれ前記固定部導体板と前記固定部導体板支持具の前記他端を接続し、前記可動部導体板と前記可動部導体板支持具の前記他端を接続することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動吸振器。 - 前記固定部導体板支持具は、前記可動部導体板の外周から面方向に離間した位置に対向する前記固定部の位置において前記一端を前記固定部に接続し、
前記可動部導体板支持具は、前記固定部導体板の外周から面方向に離間した位置に対向する前記可動部の位置において前記一端を前記可動部に接続することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動吸振器。 - 前記固定部導体板の前記可動部磁石との離間距離を調整することができる固定部導体板調整装置をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項記載の動吸振器。
- 前記可動部導体板の前記固定部磁石との離間距離を調整することができる可動部導体板調整装置をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項記載の動吸振器。
- 前記固定部磁石および前記可動部磁石は、露出する極面が隣り合う磁石で各々異極となるように碁盤目状に配置することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項記載の動吸振器。
- 前記固定部磁石および前記可動部磁石は、同心円上に磁石を配置し、露出する極面が内側から交互に異極となるように配置される特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項記載の動吸振器。
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