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JP5566601B2 - 段ボールシート製函機 - Google Patents

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JP5566601B2
JP5566601B2 JP2008320333A JP2008320333A JP5566601B2 JP 5566601 B2 JP5566601 B2 JP 5566601B2 JP 2008320333 A JP2008320333 A JP 2008320333A JP 2008320333 A JP2008320333 A JP 2008320333A JP 5566601 B2 JP5566601 B2 JP 5566601B2
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Description

本発明は、段ボールシートに罫入れ(クリーズ)または溝切り(スロット)の加工を施すために搬送経路を挟んで上部および下部の加工具を備えた段ボールシート製函機に関し、詳細には、加工を施さずに段ボールシートを搬送するために上部および下部の加工具を相対的に移動させることが可能な移動機構を備えた段ボールシート製函機に関する。
一般に、段ボールシート製函機は、段ボールシートに罫入れおよび溝切りの加工を施すために搬送経路を横切る方向(シート幅方向)に、多数の罫入れユニット(クリーザユニット)を備えるとともに、その下流側に、多数の溝切りユニット(スロッタユニット)を備える。この段ボールシート製函機の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1の装置においては、各罫入れユニットが、上部および下部の加工具である雌罫ロールおよび雄罫ロールを有し、また各溝切りユニットが、上部回転刃および下部回転受刃を有する。罫入れユニットなどの各ユニットの上部加工具および下部加工具は、シート幅方向に移動可能なように上部および下部の可動フレームにそれぞれ支持されている。各可動フレームはナット部材を備え、ナット部材が螺合するねじ軸が装置フレームに支持されている。各ねじ軸は、各可動フレームをシート幅方向に移動させるために回転駆動され、対をなす上部加工具および下部加工具を支持する上部可動フレームおよび下部可動フレームは、同期駆動される上部ねじ軸および下部ねじ軸に沿って、同じ距離だけ移動するように構成されている。
ところで、シート幅方向のサイズが大きな段ボールシートを製造するために、2枚の通常サイズの段ボールシートを継ぎ合わせること(2面継ぎ)が行われる。2面継ぎされる通常サイズの段ボールシートについては、罫入れおよび溝切りの数を減らして、シート幅方向における罫入れおよび溝切りの加工位置の間隔を大きくする必要がある。また、段ボールシートがダイカッタユニットにより特殊形状に裁断される場合には、罫入れおよび溝切りの加工が全く行われずに、段ボールシートが各ユニットを通過する必要がある。2面継ぎの場合や特殊形状の裁断の場合、多数のユニットの少なくとも一部のユニットが、加工作業を行わないように、所定の加工領域からシート幅方向に退避することになる。
しかし、特許文献1の装置においては、上部ねじ軸および下部ねじ軸が同期駆動される構成であることから、ユニットが所定の加工領域から退避するためには、加工具を支持する上部および下部の可動フレームが共に比較的長い距離を移動する必要があり、その退避時間が長くなるという問題がある。
本出願人は、特殊形状の裁断を行うために罫入れおよび溝切りの加工を行わない場合には、対となっている上部加工具と下部加工具とをシート幅方向に相対的に移動させる構成を、特許文献2により提案した。特許文献2の構成においては、上刃および下刃をそれぞれ支持する上部および下部のスロッタホルダが、上部スロッタ軸および下部スロッタ軸上をスライドできるように構成されている。シフタが、各スロッタホルダに形成されたガイド溝に嵌合し、電動制御の単独モータ等の駆動機構により各スロッタホルダをスライドさせる構成となっている。上部および下部のスロッタホルダは、特許文献1の装置のように所定の加工領域から退避することなく、相対的に移動することで罫入れなどの加工を行わない位置関係に迅速に設定される。
特開2006−289914号公報 特開平1−259934号公報
特許文献2は、上部および下部のスロッタホルダを相対的に移動させる基本的な構成を開示するものの、上記のシフタと駆動機構の単独モータとを連結する構成について具体的に開示していない。特許文献2の基本的構成を特許文献1の装置に適用することを考えた場合、特許文献1に記載された各ユニットにおける上部ねじ軸および下部ねじ軸が、装置フレームに固定された単独モータに個別に連結される構成が考えられる。各ねじ軸を単独モータに個別に連結する構成においては、装置全体の連結機構の構成がきわめて複雑で大型化する。すなわち、ねじ軸は各ユニットに上下2本存在し、装置全体ではユニットの数の倍数だけの多数のねじ軸が装置フレームに配置される必要がある。しかも、多数のねじ軸の各々が、単独モータと個別に連結されることから、連結機構もねじ軸の数だけ多数となり、装置全体の構成が複雑化する問題がある。
そこで、本発明は、多数の加工ユニットの各々において上部加工具および下部加工具の各々を支持する各可動フレームに駆動モータを設け、その駆動モータの駆動により上部加工具と下部加工具とを相対的に移動させる移動機構を備えることで、装置全体の構成を簡単で小型化することが可能な段ボールシート製函機を提供することを目的とする。
[発明態様とその具体的態様]
上記の目的を達成するために、請求項1に係る本発明態様は、搬送経路に沿って搬送される段ボールシートに加工を施すために搬送経路を横切るシート幅方向に配列された多数の加工ユニットであって、各加工ユニットが、搬送経路の上下に配置された上部加工具および下部加工具と、シート幅方向に移動可能に配置され、上部加工具および下部加工具をそれぞれ支持する上部可動フレームおよび下部可動フレームとを有する多数の加工ユニットと、前記多数の加工ユニットがそれぞれ有する多数の上部可動フレームを前記シート幅方向に案内するために前記シート幅方向に延び、装置フレームに固定された1つの上部ガイド部材と、前記多数の加工ユニットがそれぞれ有する多数の下部可動フレームを前記シート幅方向にガイドするために前記シート幅方向に延び、装置フレームに固定された1つの下部ガイド部材と、前記多数の上部可動フレームに回転可能にそれぞれ設けられ、前記上部ガイド部材とそれぞれ係合する多数の上部回転体と、前記多数の下部可動フレームに回転可能にそれぞれ設けられ、前記下部ガイド部材とそれぞれ係合する多数の下部回転体と、前記多数の上部可動フレームにそれぞれ固定され、前記多数の上部回転体をそれぞれ回転駆動する多数の上部駆動モータと、前記多数の下部可動フレームにそれぞれ固定され、前記多数の下部回転体をそれぞれ回転駆動する多数の下部駆動モータと、前記上部加工具および下部加工具が、互いに対向する加工可能位置状態と、前記シート幅方向において離間する加工不能位置状態との間で位置状態を切り換えるために、前記多数の上部駆動モータおよび多数の下部駆動モータの駆動を制御するモータ制御部と、前記各加工ユニットの上部可動フレームおよび下部可動フレームを前記シート幅方向に移動可能にそれぞれ支持するために、前記搬送経路と平行な方向に所定の間隔を置いて装置フレームに架設された一対の上部支持バーおよび一対の下部支持バーと、を備え、前記各上部駆動モータは、前記一対の上部支持バーにより支持された各上部可動フレーム上の2個所の支持部分の間に存在する中間領域に位置するように固定され、前記各下部駆動モータは、前記一対の下部支持バーにより支持された各下部可動フレーム上の2個所の支持部分の間に存在する中間領域から前記搬送経路に平行な方向に延びる延出領域に位置するように固定される構成である。
本発明態様は、シート幅方向に移動可能な多数の加工ユニットを備える段ボールシート製函機であれば、いかなる構成の製函機にも適用される。たとえば、加工ユニットは、段ボールシートの搬送方向に平行な罫線を付す罫入れユニットであっても、その搬送方向に平行なスロットを形成する溝切りユニットであっても良い。また、加工ユニットは、罫入れユニットと溝切りユニットとを1つの可動フレームに支持する構成であっても良い。
本発明態様において、上部ガイド部材または下部ガイド部材は、多数の可動フレームの中の少なくとも2つの可動フレームを案内する構成であれば良い。すなわち、5つの可動フレームが存在する場合、1つのガイド部材が2つの可動フレームを案内し、別の1つのガイド部材が残りの3つの可動フレームを案内する構成であっても良い。
本発明態様において、ガイド部材および回転体は、回転体の回転に伴い回転体がガイド部材と係合してガイド部材に沿って移動する構成であれば良い。たとえば、カイド部材および回転体は、ねじ軸とナット部材とが螺合する構成、ラックとピニオンとが噛合う構成、可能であれば、ガイド部材と回転体とが摩擦係合する構成であっても良い。また、回転体は、可動フレームに直接に取り付けられる構成でも、可動フレームに固定された部材を介して可動フレームに取り付けられる構成であっても良い。
本発明態様において、モータ制御部が上部加工具および下部加工具の位置関係を加工不能位置状態に切り換える場合、多数の加工ユニット中の少なくとも1つの加工ユニットが有する上部加工具および下部加工具が加工不能位置状態に切り換えられれば良い。また、加工不能位置状態は、上部加工具および下部加工具がシート幅方向において離間した位置状態であれば良いことから、たとえば、下部加工具は、搬送される段ボールシートのシート面と対向する位置であるが、上部加工具はそのシート面と対向しない位置まで、シート幅方向に移動された位置状態であっても良い。
本発明態様において、モータ制御部は、上部加工具および下部加工部の位置状態を切り換えるために多数の駆動モータの駆動および停止を制御するものであり、位置状態を切り換えるときに多数の駆動モータ中の少なくとも1つの駆動モータを駆動する構成であれば良い。
本発明態様において、モータ制御部は、上部加工具および下部加工具の位置状態を切り換えるために、上部駆動モータおよび下部駆動モータの少なくとも一方を駆動すれば良い。
請求項2に係る発明は、駆動モータの配列に関する具体的態様である。この具体的態様は、前記多数の上部可動フレームまたは前記多数の下部可動フレームにそれぞれ固定された前記多数の上部駆動モータまたは前記多数の下部駆動モータは、前記シート幅方向において隣り合う2つの上部可動フレームまたは2つの下部可動フレームにそれぞれ固定された2つの上部駆動モータまたは2つの下部駆動モータが前記上部ガイド部材または前記下ガイド部材を挟んで互いに反対側に位置するように配列される構成である。
請求項3に係る発明は、上部ガイド部材と上部可動フレームとの位置関係に関する具体的態様である。この具体的態様は、前記上部ガイド部材は、前記一対の上部支持バーにより支持された上部可動フレーム上の2個所の支持部分を結ぶ線上に位置するように固定される構成である。
請求項4に係る発明は、一対の支持バーとガイド部材との位置関係に関する具体的態様である。この具体的態様は、前記上部ガイド部材は、前記一対の上部支持バーにより支持された各上部可動フレーム上の2個所の支持部分の中央位置に固定され、前記下部ガイド部材は、前記一対の下部支持バーにより支持された各下部可動フレーム上の2個所の支持部分の中央位置に固定される構成である。
請求項5に係る発明は、加工不能位置状態に関する具体的態様である。この具体的態様は、前記多数の加工ユニット中の特定の加工ユニットが有する上部加工具および下部加工具の位置状態が前記加工不能位置状態に切り換えられる場合、前記モータ制御部は、前記上部加工具および下部加工具の一方の加工具が、その特定の加工ユニットと隣り合う別の加工ユニットが有する上部加工具および下部加工具の前記シート幅方向における配置位置よりも、他方の加工具の配置位置に近い所定の位置に、他方の加工具から離間して位置決めされるように、前記多数の上部駆動モータおよび前記多数の下部駆動モータの駆動を制御する構成である。
請求項6に係る発明は、動力伝達機構に関する具体的態様である。この具体的態様は、前記多数の上部駆動モータまたは前記多数の下部駆動モータの駆動力を前記多数の上部回転体または前記多数の下部回転体にそれぞれ伝達するために、前記多数の上部可動フレームまたは前記多数の下部可動フレームにそれぞれ設けられた多数の動力伝達機構を備え、前記多数の動力伝達機構は、前記シート幅方向において隣り合う2つの上部可動フレームまたは2つの下部可動フレームが互いに対向する面に配置される構成である。本具体的態様では、動力伝達機構は、可動フレームに直接に取り付けられる構成でも、可動フレームに固定された部材を介して可動フレームに取り付けられる構成でも良い。
請求項7に係る発明は、段ボールシートに加工を行わない場合の加工具の位置制御に関する具体的態様である。この具体的態様は、前記段ボールシートのシート幅方向に広がるシート面に加工を行わない場合に、前記モータ制御部は、前記加工不能位置状態にある少なくとも1組の上部加工具および下部加工具が、シート面に対向して位置するように前記多数の上部駆動モータおよび前記多数の下部駆動モータの駆動を制御する構成である。
請求項8に係る発明は、加工具の支持部分と駆動モータとの位置関係に関する具体的態様である。この具体的態様は、前記各上部駆動モータは、前記上部可動フレーム上で前記上部加工具が支持された支持部分より上方において前記上部可動フレームに固定され、前記各下部駆動モータは、前記下部可動フレーム上で前記下部加工具が支持された支持部分より下方において前記下部可動フレームに固定される構成である。
請求項9に係る発明は、突条と異なる硬さの2つの受面とを備えた罫入れユニットに関する具体的態様である。この具体的態様は、前記各加工ユニットが、段ボールシートに罫入れの加工を施す罫入れユニットから構成され、前記罫入れユニットが、罫入れのための突条が形成された第1加工ロールと、その突条との間で段ボールシートを挟持する少なくとも2つの受面を有する第2加工ロールとを搬送経路を挟んで上下方向に有しており、前記第2加工ロールの少なくとも2つの受面が、前記シート幅方向に配置され、異なる硬さの材料から形成され、前記モータ制御部が、前記突条が前記少なくとも2つの受面のいずれかと選択的に対向するように、前記上部駆動モータおよび下部駆動モータの少なくとも一方の駆動を制御する構成である。
請求項10に係る発明は、上部ガイド部材と下部ガイド部材との位置関係に関する具体的態様であり、前記上部ガイド部材および下部ガイド部材が、前記搬送経路に垂直な共通の線上に位置するように装置フレームに固定される構成である。
[発明態様の効果]
本発明態様において、多数の可動フレームに設けられた多数の回転体が1つのガイド部材と係合し、各可動フレームに固定された駆動モータが各回転体を回転させる。各回転体の回転により、上部加工具と下部加工具とが相対的に移動され、両加工具の位置状態は段ボールシートに加工が行われない加工不能位置状態に切り換えられる。この結果、駆動モータが可動フレームに固定されると共に、多数の回転体が1つのガイド部材と係合する構成であることから、可動フレームの数に応じた多数のガイド部材を設ける必要がなく、上部加工具と下部加工具とを相対的に移動させる移動機構が簡単で小型な構成となる。
また、本発明態様において、上部加工具の移動機構および下部加工具の移動機構が共に、1つのガイド部材が多数の可動フレーム上の多数の駆動モータにより回転される多数の回転体と係合する構成である。この結果、上部ガイド部材および下部ガイド部材の2つのガイド部材が装置フレームの上部と下部とに固定される簡単な構成となり、装置全体の構成が極めて簡単で小型なものになる。
さらに、本発明態様において、各上部駆動モータが各上部可動フレーム上の中間領域に位置するように固定され、各下部駆動モータが各下部可動フレーム上の延出領域に位置するように固定される。この結果、各上部駆動モータが中間領域に固定されることから、一対の上部支持バーにかかる荷重はほぼ均等となり、各上部可動フレームは傾くことなく一対の上部支持バーにより安定した状態で支持される。一方、装置全体の小型化を図る上では、各下部可動フレームの下方の空間の大きさが制限されることから、各下部駆動モータが延出領域に固定されることで、装置全体の小型化を維持しながら各下部駆動モータの配置位置の自由度を大きくすることができる。
[具体的態様の効果]
請求項2の具体的態様において、隣り合う2つの可動フレームにそれぞれ固定される2つの駆動モータがガイド部材を挟んで互いに反対側に位置することから、段ボールシートに加工を行わない場合に隣り合う2つの可動フレームを接近させたときでも、駆動モータ同士が衝突することはない。
請求項3の具体的態様において、上部ガイド部材が、一対の上部支持バーにより支持された上部可動フレーム上の2個所の支持部分を結ぶ線上に位置するように固定される。この結果、上部可動フレームが駆動モータの駆動により上部ガイド部材に沿って移動するときに、2個所の支持部分に作用する2つの反力に起因する回転モーメントが互いに打ち消し合う方向に働くことから、上部可動フレームが、上下方向において上部ガイド部材に対して傾くことなく、円滑に移動することができる。
請求項4の具体的態様において、上部ガイド部材が、一対の上部支持バーにより支持された各上部可動フレーム上の2個所の支持部分の中央位置に固定され、下部ガイド部材が、一対の下部支持バーにより支持された各下部可動フレーム上の2個所の支持部分の中央位置に固定される。この結果、各可動フレームが駆動モータの駆動により各ガイド部材に沿って移動するときに、2個所の支持部分に作用する2つの反力がほぼ同じ大きさとなることから、各可動フレームが、シート搬送方向において各ガイド部材に対して傾くことなく、円滑に移動することができる。
請求項5の具体的態様において、一方の加工具が、特定の加工ユニットと隣り合う別の加工ユニットが有する上部加工具および下部加工具のシート幅方向における配置位置よりも、他方の加工具の配置位置に近い所定の位置に、他方の加工具から離間して位置決めされる。この結果、一方の加工具が他方の加工具の配置位置に近い所定の位置までの短い距離だけ移動すれば加工不能位置状態に切り換えることが可能となり、両加工具の位置状態の切換えを迅速に行うことができる。
請求項6の具体的態様において、2つの駆動モータがガイド部材を挟んで互いに反対側に位置する構成を前提として、複数の動力伝達機構が、シート幅方向において隣り合う2つの可動フレームが互いに対向する面に配置される。この結果、隣り合う2つの可動フレームに対する駆動モータおよび動力伝達機構の組み付け作業が容易となる。また、同一形状に形成された可動フレームが180度向きを変えて取り付けられることにより、隣り合う2つの可動フレームとして使用することができ、部品の共通化が可能となる。
請求項7の具体的態様において、少なくとも1組の上部加工具および下部加工具が、シート面に対向して位置することから、搬送される段ボールシートに加工を行わない場合、段ボールシートが下部加工具により下方から支持され、段ボールシートが自重で下方に垂れ下がることを防止でき、また、段ボールシートが上方に反るように変形しているときは、段ボールシートが上部加工具により上方から押圧されて平坦に矯正される。この結果、段ボールシートが搬送方向下流に配置された加工装置の入口部分に衝突して詰まることを防止することができる。
請求項8の具体的態様において、各上部駆動モータが上部加工具の支持部分より上方において上部可動フレームに固定され、各下部駆動モータが下部加工具の支持部分より下方において下部可動フレームに固定される。上部加工具および下部加工具の支持部分近傍は、加工具を含め種々の部材の移動空間であることから、駆動モータの固定位置が制限されると共に、加工具の加工動作に起因する振動の影響を受け易い領域でもある。本具体的態様では、駆動モータが加工具の支持部分から離れた領域に固定されることから、駆動モータの配置位置の自由度が大きくなると共に、加工具からの振動に起因する駆動モータの電気的接続部の接続不良などの発生を極力低減することができる。
請求項9の具体的態様において、第2加工ロールの少なくとも2つの受面が異なる硬さの材料から形成され、突条が少なくとも2つの受面のいずれかと選択的に対向するように、上部駆動モータおよび下部駆動モータの少なくとも一方が駆動される。この結果、段ボールシートの紙質に応じて受面を選択することにより、段ボールシートに損傷を与えることなく罫入れ加工を精度良く行うことができる。
請求項10の具体的態様において、上部ガイド部材および下部ガイド部材が、搬送経路に垂直な共通の線上に位置するように装置フレームに固定される。この結果、対をなす上部可動フレームおよび下部可動フレームは駆動モータの駆動による動力を共通の垂直線上に受けることから、両可動フレームが互いに交差した姿勢になることを抑制し、上部加工具および下部加工具を平行な姿勢で対向させることができる。
[第1の実施形態]
段ボールシートに罫入れおよび溝切りなどの加工を行うダブルスロッタ方式の段ボールシート製函機に本発明を適用した第1の実施形態について、添付図面を参照して以下に説明する。なお、図面において矢印で示す方向に従って、上下方向、左右方向および前後方向が定められる。
《全体的構成》
図1は、本実施形態の段ボールシート製函機1の全体的構成を示す図面である。段ボールシート製函機1は、段ボールシートSSを搬送経路PLに向かって1枚ずつ供給する供給装置2と、その供給装置2から供給された段ボールシ−トSSを搬送経路PLに沿って搬送する搬送装置3と、その搬送される段ボールシートSSに順次加工を行うために搬送経路PLに沿って配列された複数の加工装置とからなる。本実施形態では、複数の加工装置として、段ボールシートSSに印刷を行う印刷装置4と、段ボールシートSSに搬送方向の罫線を施すクリーザ装置5と、段ボールシートSSに溝切りを行うスロッタ装置6と、段ボールシートSSに打ち抜き加工を施すダイカッタ装置7とが設けられる。
〈供給装置の構成〉
供給装置2は、ホッパ20と、ベルトキッカ機構21と、一対のフィードロール22A、22Bとを備える。両フィードロール22A、22Bは、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータ8に連結され、その主駆動モータ8の回転に伴い回転する。供給装置2は、搬送経路PLと同じ高さで水平方向に延びる給紙テーブル23を備える。また、供給装置2は、ベルトキッカ機構21の下方に設けられたサクションチャンバと、サクションチャンバに接続されたサクションブロアとを備える。
〈搬送装置の構成〉
搬送装置3は、図1に示すように、印刷用搬送部30と、クリーザ用搬送部31と、スロッタ用搬送部32とからなる。これらの搬送部30〜32は、右から左へ向かう搬送方向に段ボールシートSSを搬送するために搬送経路PLに沿って配置される。搬送部30〜32の基本的な構成は同じである。各搬送部は、搬送経路PLに沿って配列された多数の搬送ローラと、これらの搬送ローラの下方に設けられたサクションチャンバと、サクションチャンバに接続されたサクションブロアとからなる。多数の搬送ローラは、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータ8に連結され、その主駆動モータ8の回転に伴い回転する。
〈印刷装置の構成〉
本実施形態では、印刷装置4は、ロールカット方式の公知のフレキソ印刷機から構成される。印刷装置4は、印刷シリンダ40と、段ボールシートSSに印刷するための印版部材41と、インキ塗布装置42と、プレスロール43とから主に構成される。印刷シリンダ40は、印刷装置4のフレームに回転可能に支持され、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータ8に連結され、その主駆動モータ8の回転により図1に示す矢印の方向に回転する。プレスロール43は、搬送経路PLを挟んで印刷シリンダ40と対向する位置に配設され、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータ8に連結され、その主駆動モータ8の回転により図1に示す矢印の方向に回転する。プレスロール43は、搬送されてくる段ボールシートSSを、印刷シリンダ40に巻装された印刷部材41の印刷版との間で狭持して所望の印刷を行う。
〈クリーザ装置の概略構成〉
クリーザ装置5は、図1に示すように、搬送経路PLを挟んで上部罫線ロール50と、下部罫線ロール51とを有する。両ロール50、51は、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータ8に連結され、その主駆動モータ8の回転により図1に示す矢印の方向に回転する。両ロール50、51は、搬送されてくる段ボールシートSSの所望の位置に、搬送方向の罫線を施す。クリーザ装置5の詳細な構成については後述する。
〈スロッタ装置の概略構成〉
スロッタ装置6は、搬送経路PLに沿って、上流側に配置された第1のスロッタサブユニット61と、下流側に配置された第2のスロッタサブユニット62とを有するダブルスロッタ方式の構成である。第1のスロッタサブユニット61は、搬送経路PLを挟んで配設された上部第1スロッタ610と下部第1スロッタ611とからなる溝切りのためのスロッタ組を備える。両スロッタ610、611は、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータ8に連結され、その主駆動モータ8の回転により図1に示す矢印の方向に回転する。また、第2のスロッタサブユニット62は、搬送経路PLを挟んで配設された上部第2スロッタ620と下部第2スロッタ621とからなる溝切りのためのスロッタ組を備える。両スロッタ620、621は、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータ8に連結され、その主駆動モータ8の回転により図1に示す矢印の方向に回転する。スロッタ装置6の詳細な構成については後述する。
〈ダイカッタ装置の構成〉
ダイカッタ装置7は、ロータリーダイカッタ方式の構成であり、搬送経路PLを挟んでダイシリンダ70と、アンビルシリンダ71とを有する。段ボールシートSSを打ち抜くための一対の打ち抜きダイ73、74が合板ベニヤなどの板状体に取り付けられ、この板状体が、両ダイが点対称となる位置関係でダイシリンダ70の外周面に巻装される。打ち抜きダイ73、74の各々は、連続して搬送される段ボールシートSSの所望の位置に打ち抜き加工を施す。ダイシリンダ70およびアンビルシリンダ71は、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータ8に連結され、その主駆動モータ8の回転により図1に示す矢印の方向に回転する。
〈クリーザ装置の詳細な構成〉
クリーザ装置5の詳細な構成について、図2〜図6を参照して以下に説明する。図2は、図1に示すクリーザ装置5を右側から見た部分断面正面図であり、図3は、図2に示すクリーザ装置5の内部を前側から見た部分断面側面図である。図2において、クリーザ装置5は、前方装置フレーム500と後方装置フレーム501とを備えている。一対の上部支持バー510、511が、両装置フレーム500、501の上方端部の間に架設されると共に、一対の下部支持バー520、521が、両装置フレーム500、501の下方端部の間に架設されている。図3に示すように、両上部支持バー510、511は、搬送経路PLと平行な方向に所定の間隔を置いて配置され、両下部支持バー520、521も同様に、搬送経路PLと平行な方向に所定の間隔を置いて配置されている。
1本の上部ねじ軸512が、上部支持バー510、511に近接した位置において、両装置フレーム500、501に固定されると共に、1本の下部ねじ軸522が、下部支持バー520、521に近接した位置において、両装置フレーム500、501に固定されている。また、1本の上部クリーザ駆動軸513および1本の下部クリーザ駆動軸523が、搬送経路PLを挟んで配置され、両装置フレーム500、501に回転可能に取り付けられている。両クリーザ駆動軸513、523は、スプライン軸から構成され、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータ8に連結されている。
クリーザ装置5は、図2に示すように、5組のクリーザユニット5A〜5Eを備えている。各クリーザユニットは、搬送方向に延びる罫線を段ボールシートSSに形成すると共に、その罫入れ加工中において段ボールシートSSの側端部を押圧する機能を有する。図4は、矢印方向に搬送される段ボールシートSSを上方から見た図面である。クリーザユニット5Aは、図4に示す段ボールシートSSの前方側に位置する側端部FSを押圧すると共に、その側端部FSに近接した1番目の罫線K1を形成する。クリーザユニット5B〜5Dは、段ボールシートSSに残りの3本の罫線K2〜K4を形成する。クリーザユニット5Eは、4本の罫線が形成される間に段ボールシートSSの後方側に位置する側端部BSを押圧する。
(クリーザユニットの構成)
図2に示す5組のクリーザユニット5A〜5Eの基本的な構成がほぼ同じであるので、クリーザユニット5Cを例にして、その詳細な構成について図3を参照して説明する。なお、図2において、図3に示すクリーザユニット5C以外の他のクリーザユニットの構成について、クリーザユニット5Cと同じ構成部分は、同じ番号に各クリーザユニットに対応するアルファベット文字を付して示されている。クリーザユニット5Cは、搬送経路PLを挟んで上部可動フレーム530および下部可動フレーム550を有している。上部ねじ軸512および上部クリーザ駆動軸513は、上部可動フレーム530を貫通して延びており、下部ねじ軸522および下部クリーザ駆動軸523は、下部可動フレーム550を貫通して延びている。
一対の上部ガイドレール531、532が、上部支持バー510、511の下端に固定されている。一対の上部摺動体533、534が、上部ガイドレール531、532に嵌合して各ガイドレールに摺動可能に取り付けられている。上部摺動体533、534は、上部可動フレーム530の上端部に固定されている。上部可動フレーム530は、上部摺動体533、534の摺動に伴い搬送経路PLを横切るシート幅方向、すなわち前後方向に移動可能に構成される。
一対の下部ガイドレール551、552が、下部支持バー520、521の上端に固定されている。一対の下部摺動体553、554が、下部ガイドレール551、552に嵌合して各ガイドレールに摺動可能に取り付けられている。下部摺動体553、554は、下部可動フレーム550の下端部に固定されている。下部可動フレーム550は、下部摺動体553、554の摺動に伴い搬送経路PLを横切るシート幅方向に移動可能に構成される。
上部罫線ロール50および下部罫線ロール51は、上部クリーザ駆動軸513および下部クリーザ駆動軸523にそれぞれ嵌合して各クリーザ駆動軸と共に回転することができる。また、両罫線ロール50、51は、上部可動フレーム530および下部可動フレーム550により回転可能に支持されている。下部罫線ロール51は、突条が外周面に形成された下部加工具51aを有し、上部罫線ロール50は、突条と対向する1つの受面が外周面に形成された上部加工具50aを有している。上部加工具50aの受面は、所定の硬度を有するポリウレタンゴムから構成されている。図2において、クリーザユニット5B、5Dは、クリーザユニット5Cと同様に、受面および突条を有する上部加工具50aB、50aDおよび下部加工具51aB、51aDを備えているが、クリーザユニット5Aは、受面および突条を有する上部加工具50aAおよび下部加工具51aAと、上部押圧体50bAおよび下部押圧体51bAとを備え、クリーザユニット5Eは、上部押圧体50bEおよび下部押圧体51bEのみを備えている。突条と受面とが対向する位置状態にある場合、段ボールシートSSが突条と受面との間を搬送されることにより、図4に示す搬送方向(左右方向)に延びる罫線K1〜K4が形成される。
上部供給用ローラ535および上部排出用ローラ536が、上部罫線ロール50の右側および左側に配置され、上部可動フレーム530に回転可能に取り付けられている。また、下部供給用ローラ555および下部排出用ローラ556が、下部罫線ロール51の右側および左側に配置され、下部可動フレーム550に回転可能に取り付けられている。この4つのローラ535、536、555、556は、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータ8に連結されている。段ボールシートSSは、供給側ローラ535、555により挟持されて右方から両罫線ロール50、51に向かって供給され、罫線の形成後に排出用ローラ536、556により挟持されて左方へ排出される。
上部ナット部材537および下部ナット部材557の各々は、外周面に歯形の溝が形成され、内周面にねじ溝が形成されている。両ナット部材537、557の内周面は、上部ねじ軸512および下部ねじ軸522にそれぞれ螺合している。また、両ナット部材537、557は、上部可動フレーム530および下部可動フレーム550に回転可能にそれぞれ取り付けられている。
上部駆動モータ538が、上部可動フレーム530をシート幅方向(前後方向)に移動させるために、モータホルダ539を介して上部可動フレーム530に固定されている。また、下部駆動モータ558が、下部可動フレーム550をシート幅方向に移動させるために、モータホルダ559を介して下部可動フレーム550に固定されている。上部駆動モータ538は、回転軸が上下方向に延びる状態でモータホルダ539に取り付けられ、そのモータ538の回転力は、回転軸と直交する前後方向に延びる上部出力軸に公知のかさ歯車機構を介して伝達されるように構成されている。図3に示す出力プーリ540が、上部出力軸に固定されている。同様に、下部駆動モータ558も、回転軸が上下方向に延びる状態でモータホルダ559に取り付けられ、そのモータ558の回転力は、回転軸と直交する前後方向に延びる下部出力軸に公知のかさ歯車機構を介して伝達されるように構成されている。図3に示す出力プーリ560が、下部出力軸に固定されている。
上部検出器541および下部検出器561が、両駆動モータ538、558の回転軸に連結され、各駆動モータの回転に伴い回転パルスを発生するように構成されている。両駆動モータ538、558は、両検出器541、561からの回転パルスに応じて回転量および回転方向が制御される公知のサーボモータから構成される。
上部伝達ベルト542が、上部出力プーリ540と上部ナット部材537との間に、公知のテンションプーリを介して張設されている。同様に、下部伝達ベルト562が、下部出力プーリ560と下部ナット部材557との間に、公知のテンションプーリを介して張設されている。両伝達ベルト542、562は、両面に歯形溝が形成された両歯ベルトから構成されている。上部出力プーリ540および上部伝達ベルト542は、上部駆動モータ538の駆動力を上部ナット部材537に伝達する動力伝達機構を構成する。下部出力プーリ560および下部伝達ベルト562は、下部駆動モータ558の駆動力を下部ナット部材557に伝達する動力伝達機構を構成する。
図3において、一対の上部摺動体533、534は、上部可動フレーム530が一対の上部支持バー510、511により支持される支持部分を構成している。上部ねじ軸512は、一対の上部摺動体533、534の間の中央位置に位置するように上部可動フレーム530に対して配置されている。上部可動フレーム530は、中間領域と、その中間領域の左右両側に延びる左右の延出領域とを有している。中間領域は、一対の上部摺動体533、534の間に存在する領域である。同様に、一対の下部摺動体553、554は、下部可動フレーム550が一対の下部支持バー520、521により支持される支持部分を構成している。下部ねじ軸522は、一対の下部摺動体553、554の間の中央位置に位置するように下部可動フレーム550に対して配置されている。下部可動フレーム550も、中間領域と左右の延出領域とを有し、中間領域は、一対の下部摺動体553、554の間に存在する領域である。両可動フレーム530、550の左右の延出領域は、各可動フレームの上端角部または下端角部を切り欠いて形成されている。上部駆動モータ538のモータホルダ539は、上部可動フレーム530の右側の延出領域の上端部に固定され、下部駆動モータ558のモータホルダ559は、下部可動フレーム550の右側の延出領域の下端部に固定されている。図3に示すように、上部出力プーリ540は上部ねじ軸512と同じ高さの位置に配置され、下部出力プーリ560は下部ねじ軸522と同じ高さの位置に配置されている。この出力プーリの配置により、上部伝達ベルト542および下部伝達ベルト562の長さが短くなり、駆動動作中でのベルト長さの変動が低減される。本実施形態のクリーザユニット5Cにおいて、各駆動モータは可動フレームの中間領域に配置されることが、可動フレームの重量バランスの観点から好ましいが、可動フレーム530、550の中間領域が比較的狭いことから、各駆動モータの配置位置の自由度を大きくするために、駆動モータ538、558は延出領域に配置されている。
上部駆動モータ538は、上部加工具50aを有する上部罫線ロール50の支持部分を構成する上部クリーザ駆動軸513より上方において上部可動フレーム530に固定され、下部駆動モータ558は、下部加工具51aを有する下部罫線ロール51の支持部分を構成する下部クリーザ駆動軸523より下方において下部可動フレーム550に固定されている。上部加工具50aおよび下部加工具51aを支持するクリーザ駆動軸513、523の近傍は、加工具を含め種々の部材の移動空間であることから、駆動モータの固定位置が制限されると共に、加工具の加工動作に起因する振動の影響を受け易い領域でもある。本実施形態では、駆動モータが加工具の支持部分から離れた領域に固定されることから、駆動モータの配置位置の自由度が大きくなると共に、加工具からの振動に起因する駆動モータの電気的接続部の接続不良などの発生を極力低減することができる。
図3に示すように、ねじ軸512、522およびクリーザ駆動軸513、523は、搬送経路PLに垂直な共通の線上にほぼ位置している。上部摺動体533、534の間の中央位置と、下部摺動体553、554の間の中央位置とは、上記の垂直な共通線上に位置している。上部可動フレーム530が上部罫線ロール50および上部駆動モータ538などの種々の部材を支持した状態において、上部可動フレーム530の重心が上記の垂直な共通線上にほぼ位置するように、上部可動フレーム530の形状が決定されている。同様に、下部可動フレーム550が下部罫線ロール51および下部駆動モータ558などの種々の部材を支持した状態において、下部可動フレーム550の重心が上記の垂直な共通線上にほぼ位置するように、下部可動フレーム550の形状が決定されている。
(駆動モータの配列)
5組のクリーザユニット5A〜5Eの上部駆動モータ538および下部駆動モータ558の配列について図5および図6を参照して説明する。各クリーザユニットの各部分は、図3に示すクリーザユニット5Cと同じ構成部分について、そのクリーザユニット5Cの各部分を示す番号に、各クリーザユニットに対応するアルファベット文字A〜Eを付して示されている。図5は、上部ねじ軸512に関する5つの上部駆動モータ538A〜538Eの配列を、ねじ軸512の上方から見た平面図であり、図6は、下部ねじ軸522に関する5つの下部駆動モータ558A〜558Eの配列を、ねじ軸522の上方から見た平面図である。なお、図5および図6において、上部伝達ベルト542および下部伝達ベルト562は除かれている。
図5において、隣り合う2つの上部可動フレーム上の2つの上部駆動モータは、ねじ軸512を挟んで互いに反対側に配列されている。たとえば、上部可動フレーム530Aの上部駆動モータ538Aは、ねじ軸512の右側に配置され、上部可動フレーム530Bの上部駆動モータ538Bは、ねじ軸512の左側に配置されている。この結果、上部駆動モータ538A、538C、538Eは、ねじ軸512の右側に配列され、上部駆動モータ538B、538Dは、ねじ軸512の左側に配列されている。
図5において、隣り合う2つの上部可動フレーム上の2つの動力伝達機構は、2つの上部可動フレームが互いに対向する面に配置されている。たとえば、上部可動フレーム530Bに関して、上部ナット部材537Bおよび上部出力プーリ540Bは、上部可動フレーム530Bの後側の面に位置するように配置されている。上部可動フレーム530Cに関して、上部ナット部材537Cおよび上部出力プーリ540Cは、上部可動フレーム530Bの後側の面と対向する上部可動フレーム530Cの前側の面に位置するように配置されている。上部可動フレーム530D、530Eに関しても、動力伝達機構は同様に配置されている。
図6において、隣り合う2つの下部可動フレーム上の2つの下部駆動モータは、ねじ軸522を挟んで互いに反対側に配列されている。たとえば、下部可動フレーム550Aの下部駆動モータ558Aは、ねじ軸522の右側に配置され、下部可動フレーム550Bの下部駆動モータ558Bは、ねじ軸522の左側に配置されている。この結果、下部駆動モータ558A、558C、558Eは、ねじ軸522の右側に配列され、下部駆動モータ558B、558Dは、ねじ軸522の左側に配列されている。
図6において、隣り合う2つの下部可動フレーム上の2つの動力伝達機構は、2つの下部可動フレームが互いに対向する面に配置されている。たとえば、下部可動フレーム550Aに関して、下部ナット部材557Aおよび下部出力プーリ560Aは、下部可動フレーム550Aの後側の面に位置するように配置されている。下部可動フレーム550Bに関して、下部ナット部材557Bおよび下部出力プーリ560Bは、下部可動フレーム550Aの後側の面と対向する下部可動フレーム550Bの前側の面に位置するように配置されている。下部可動フレーム550C、550Dに関しても、動力伝達機構は同様に配置されている。
本実施形態において、2つの駆動モータがねじ軸を挟んで互いに反対側に位置するように構成するために、2つの駆動モータの動力伝達機構が、隣り合う2つの可動フレームが互いに対向する面に配置される。この結果、隣り合う2つの上部可動フレームまたは下部可動フレームに対する駆動モータおよび動力伝達機構の組み付け作業が容易となる。また、同一形状に形成された上部可動フレームまたは下部可動フレームが180度向きを変えて取り付けられることにより、隣り合う2つの上部可動フレームまたは下部可動フレームとして使用することができ、部品の共通化が可能となる。
〈スロッタ装置の詳細な構成〉
スロッタ装置6の詳細な構成について、図7〜図10を参照して以下に説明する。図7は、図1に示すスロッタ装置6の内部を右側から見た部分断面正面図であり、図8は、図7に示すスロッタ装置6の内部を前側から見た部分断面側面図である。図7において、スロッタ装置6は、前方装置フレーム700と後方装置フレーム701とを備えている。一対の上部支持バー710、711が、両装置フレーム700、701の上方端部の間に架設されると共に、一対の下部支持バー720、721が、両装置フレーム700、701の下方端部の間に架設されている。図8に示すように、両上部支持バー710、711は、搬送経路PLと平行な方向に所定の間隔を置いて配置され、両下部支持バー720、721も同様に、搬送経路PLと平行な方向に所定の間隔を置いて配置されている。
1本の上部ねじ軸712が、上部支持バー710、711に近接した位置において、両装置フレーム700、701に固定されると共に、1本の下部ねじ軸722が、下部支持バー720、721に近接した位置において、両装置フレーム700、701に固定されている。また、2本の上部スロッタ駆動軸713、714および2本の下部スロッタ駆動軸723、724が、搬送経路PLを挟んで配置され、両装置フレーム700、701に回転可能に取り付けられている。スロッタ駆動軸713、714、723、724は、スプライン軸から構成され、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータ8に連結されている。上部ねじ軸712および下部ねじ軸722は、本発明の上部ガイド部材および下部ガイド部材の一例である。
スロッタ装置6は、図7に示すように、5組のスロッタユニット6A〜6Eを備えている。各スロッタユニットは、搬送方向に延びる溝を段ボールシートSSに形成すると共に、その溝切り加工中において段ボールシートSSの側端部を押圧する機能を有する。図9は、図4に示す段ボールシートSSに対して溝切り加工が行われた後に、矢印方向に搬送される段ボールシートSSを上方から見た図面である。スロッタユニット6Aは、図9に示す段ボールシートSSの前方側に位置する側端部FSを押圧すると共に、その側端部FSに継ぎしろCMを形成する。スロッタユニット6B〜6Dは、段ボールシートSSの対向する両端部に3つの溝S1〜S3を形成する。スロッタユニット6Eは、溝切り動作の間に段ボールシートSSの後方側に位置する側端部BSを押圧する。各スロッタユニットは、図1に示す第1および第2のスロッタサブユニット61、62を搬送方向に沿って備えている。5組のスロッタユニット6A〜6Eは、本発明の多数の加工ユニットの一例である。
(スロッタユニットの構成)
5組のスロッタユニット6A〜6Eの基本的な構成がほぼ同じであるので、スロッタユニット6Cを例にして、その詳細な構成について図8を参照して説明する。なお、図7において、図8に示すスロッタユニット6C以外の他のスロッタユニットの構成について、スロッタユニット6Cと同じ構成部分は、同じ番号に各スロッタユニットに対応するアルファベット文字を付して示されている。スロッタユニット6Cは、搬送経路PLを挟んで上部可動フレーム730および下部可動フレーム750を有している。上部ねじ軸712および上部スロッタ駆動軸713、714は、上部可動フレーム730を貫通して延びており、下部ねじ軸722および下部スロッタ駆動軸723、724は、下部可動フレーム750を貫通して延びている。上部可動フレーム730および下部可動フレーム750は、本発明の上部可動フレームおよび下部可動フレームの一例である。
一対の上部ガイドレール731、732が、上部支持バー710、711の下端に固定されている。一対の上部摺動体733、734が、上部ガイドレール731、732に嵌合して各ガイドレールに摺動可能に取り付けられている。上部摺動体733、734は、上部可動フレーム730の上端部に固定されている。上部可動フレーム730は、上部摺動体733、734の摺動に伴い搬送経路PLを横切るシート幅方向、すなわち前後方向に移動可能に構成される。
一対の下部ガイドレール751、752が、下部支持バー720、721の上端に固定されている。一対の下部摺動体753、754が、下部ガイドレール751、752に嵌合して各ガイドレールに摺動可能に取り付けられている。下部摺動体753、754は、下部可動フレーム750の下端部に固定されている。下部可動フレーム750は、下部摺動体753、754の摺動に伴い搬送経路PLを横切るシート幅方向、すなわち前後方向に移動可能に構成される。
第1のスロッタサブユニット61における上部第1スロッタ610および下部第1スロッタ611は、上部スロッタ駆動軸713および下部スロッタ駆動軸723にそれぞれ嵌合して各スロッタ駆動軸と共に回転することができる。また、第2のスロッタサブユニット62における上部第2スロッタ620および下部第2スロッタ621は、上部スロッタ駆動軸714および下部スロッタ駆動軸724にそれぞれ嵌合して各スロッタ駆動軸と共に回転することができる。上部第1および第2スロッタ610、620は、上部可動フレーム730により回転可能に支持され、下部第1および第2スロッタ611、621は、下部可動フレーム750により回転可能に支持されている。上部第1および第2スロッタ610、620はスロッタ刃610a、620aをそれぞれ有し、下部第1および第2スロッタ611、621はスロッタ受刃611a、621aをそれぞれ有している。第1スロッタサブユニット61を主に示す図7において、スロッタユニット6B、6Dは、スロッタユニット6Cと同様に、スロッタ刃610aB、610aDおよびスロッタ受刃611aB、611aDをそれぞれ有しているが、スロッタユニット6Aは、スロッタ刃610aAおよびスロッタ受刃611aAと並んで上部押圧体610bAおよび下部押圧体611bAを有し、スロッタユニット6Eは、上部押圧体610bEおよび下部押圧体611bEのみを有している。上部スロッタと下部スロッタとが対向する位置状態においてスロッタ刃がスロッタ受刃に嵌入するときに、図9に示す継ぎしろCMと搬送方向(左右方向)に延びる溝S1〜S3とが形成される。スロッタ刃610a、620aおよびスロッタ受刃611a、621a、または押圧体610b、611bは、本発明の上部加工具および下部加工具の一例である。
上部供給用ローラ735および上部排出用ローラ736が、上部第2スロッタ620の右側および左側に配置され、上部可動フレーム730に回転可能に取り付けられている。また、下部供給用ローラ755および下部排出用ローラ756が、下部第2スロッタ621の右側および左側に配置され、下部可動フレーム750に回転可能に取り付けられている。この4つのローラ735、736、755、756は、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータ8に連結され、段ボールシートSSを搬送経路に沿って右側から左側へ搬送する。
上部ナット部材737および下部ナット部材757は、外周面に歯形の溝が形成され、内周面にねじ溝が形成されている。両ナット部材737、757の内周面は、上部ねじ軸712および下部ねじ軸722にそれぞれ螺合している。また、両ナット部材737、757は、上部可動フレーム730および下部可動フレーム750に回転可能にそれぞれ取り付けられている。上部ナット部材737および下部ナット部材757は、本発明の上部回転体および下部回転体の一例である。
上部駆動モータ738が、上部可動フレーム730をシート幅方向(前後方向)に移動させるために、モータホルダ739を介して上部可動フレーム730に固定されている。また、下部駆動モータ758が、下部可動フレーム750をシート幅方向に移動させるために、モータホルダ759を介して下部可動フレーム750に固定されている。上部駆動モータ738は、回転軸が上下方向に延びる状態でモータホルダ739に取り付けられ、そのモータ738の回転力は、回転軸と直交する前後方向に延びる上部出力軸に公知のかさ歯車機構を介して伝達されるように構成されている。図8に示す出力プーリ740が、上部出力軸に固定されている。同様に、下部駆動モータ758も、回転軸が上下方向に延びる状態でモータホルダ759に取り付けられ、そのモータ758の回転力は、回転軸と直交する前後方向に延びる下部出力軸に公知のかさ歯車機構を介して伝達されるように構成されている。図8に示す出力プーリ760が、下部出力軸に固定されている。なお、駆動モータの回転軸と直交する出力軸に動力伝達方向を変換する機構として、上記かさ歯車機構以外にも種々の機構が用いられる。
上部検出器741および下部検出器761が、両駆動モータ738、758の回転軸に連結され、各駆動モータの回転に伴い回転パルスを発生するように構成されている。両駆動モータ738、758は、両検出器741、761からの回転パルスに応じて回転量および回転方向が制御される公知のサーボモータから構成される。上部駆動モータ738および下部駆動モータ758は、本発明の上部駆動モータおよび下部駆動モータの一例である。
上部伝達ベルト742が、上部出力プーリ740と上部ナット部材737との間に、公知のテンションプーリを介して張設されている。同様に、下部伝達ベルト762が、下部出力プーリ760と下部ナット部材757との間に、公知のテンションプーリを介して張設されている。両伝達ベルト742、762は、両面に歯形溝が形成された両歯ベルトから構成されている。上部出力プーリ740および上部伝達ベルト742は、上部駆動モータ738の駆動力を上部ナット部材737に伝達する動力伝達機構を構成し、本発明の動力伝達機構の一例である。下部出力プーリ760および下部伝達ベルト762は、下部駆動モータ758の駆動力を下部ナット部材757に伝達する動力伝達機構を構成し、本発明の動力伝達機構の一例である。
図8において、一対の上部摺動体733、734は、上部可動フレーム730が一対の上部支持バー710、711により支持される支持部分を構成している。上部ねじ軸712は、一対の上部摺動体733、734の間の中央位置に位置するように上部可動フレーム730に対して配置されている。上部可動フレーム730は、中間領域と、その中間領域の左右両側に延びる左右の延出領域とを有している。中間領域は、一対の上部摺動体733、734の間に存在する領域である。同様に、一対の下部摺動体753、754は、下部可動フレーム750が一対の下部支持バー720、721により支持される支持部分を構成している。下部ねじ軸722は、一対の下部摺動体753、754の間の中央位置に位置するように下部可動フレーム750に対して配置されている。下部可動フレーム750も、中間領域と左右の延出領域とを有し、中間領域は、一対の下部摺動体753、754の間に存在する領域である。上部可動フレーム730の中間領域は、上方に延出する上方張出部730aを有している。下部可動フレーム750の左右の延出領域は、下部可動フレームの下端角部を切り欠いて形成されている。上部駆動モータ738のモータホルダ739は、上部可動フレーム730の上部張出部730aに固定され、下部駆動モータ758のモータホルダ759は、下部可動フレーム750の右側の延出領域の下端部に固定されている。図8に示すように、下部出力プーリ760は下部ねじ軸722と同じ高さの位置に配置されている。この出力プーリの配置により、下部伝達ベルト762の長さが短くなり、駆動動作中でのベルト長さの変動が低減される。本実施形態のスロッタユニット6Cにおいて、各駆動モータは可動フレームの中間領域に配置されることが、可動フレームの重量バランスの観点から好ましい。上部可動フレーム730の中間領域は、図3に示すクリーザユニット5Cの上部可動フレーム530の中間領域に比べて広いことから、上部駆動モータ738は上部可動フレーム730の中間領域に配置されている。一方、下部可動フレーム750の中間領域の下方に存在する空間は上下方向において制限があることから、駆動モータの配置位置の自由度を大きくするために、下部駆動モータ758は延出領域に配置されている。
上部ねじ軸712は、上部可動フレーム730が支持される支持部分を構成する一対の上部摺動体733、734の配置位置を結ぶ線上に位置するように配置されている。この上部ねじ軸712の配置構成により、上部可動フレーム730が上部駆動モータ738の駆動により上部ねじ軸712に沿って移動するときに、2個所の支持部分に作用する2つの反力に起因する回転モーメントが互いに打ち消し合う方向に働くことから、上部可動フレーム730が、上下方向において上部ねじ軸712に対して傾くことなく、円滑に移動することができる。
図8に示すように、ねじ軸712、722は、搬送経路PLに垂直な共通の線上にほぼ位置している。上部摺動体733、734の間の中央位置と、下部摺動体753、754の間の中央位置とは、上記の垂直な共通線上に位置している。上部可動フレーム730が上部第1および第2スロッタ610、620、上部駆動モータ738などの種々の部材を支持した状態において、上部可動フレーム730の重心が上記の垂直な共通線上にほぼ位置するように、上部可動フレーム730の形状が決定されている。同様に、下部可動フレーム750が下部第1および第2スロッタ611、621、下部駆動モータ758などの種々の部材を支持した状態において、下部可動フレーム750の重心が上記の垂直な共通線上にほぼ位置するように、下部可動フレーム750の形状が決定されている。
(駆動モータの配列)
5組のスロッタユニット6A〜6Eの上部駆動モータ738の配列について図10を参照して説明する。各スロッタユニットの各部分は、図8に示すスロッタユニット6Cと同じ構成部分について、そのスロッタユニット6Cの各部分を示す番号に、各スロッタユニットに対応するアルファベット文字A〜Eを付して示されている。図10は、上部ねじ軸712に関する5つの上部駆動モータ738A〜738Eの配列を、ねじ軸712の上方から見た平面図である。なお、図10において、上部伝達ベルト742は除かれている。
図10において、隣り合う2つの上部可動フレーム上の2つの上部駆動モータは、ねじ軸712を挟んで互いに反対側に配列されている。たとえば、上部可動フレーム730Aの上部駆動モータ738Aは、ねじ軸712の右側に配置され、上部可動フレーム730Bの上部駆動モータ738Bは、ねじ軸712の左側に配置されている。この結果、上部駆動モータ738A、738C、738Eは、ねじ軸712の右側に配列され、上部駆動モータ738B、738Dは、ねじ軸712の左側に配列されている。
図10において、隣り合う2つの上部可動フレーム上の2つの動力伝達機構は、2つの上部可動フレームが互いに対向する面に配置されている。たとえば、上部可動フレーム730Bに関して、上部ナット部材737Bおよび上部出力プーリ740Bは、上部可動フレーム730Bの後側の面に位置するように配置されている。上部可動フレーム730Cに関して、上部ナット部材737Cおよび上部出力プーリ740Cは、上部可動フレーム730Bの後側の面と対向する上部可動フレーム730Cの前側の面に位置するように配置されている。上部可動フレーム730D、730Eに関しても、動力伝達機構は同様に配置されている。
5組のスロッタユニット6A〜6Eの下部駆動モータ758の配列は、図6に示す5組のクリーザユニット5A〜5Eの下部駆動モータ558の配列と同じであるので、その説明を省略する。
《電気的構成》
第1の実施形態の段ボールシート製函機1の電気的構成について、添付図面を参照して以下に説明する。図11は、本実施形態の段ボールシート製函機1の電気的構成を示すブロック図である。図11に示すように、段ボールシート製函機1において段ボールシートの加工を全般的に管理するために、上位管理装置1000および下位管理装置1100が設けられる。本実施形態では、上位管理装置1000は、予め決められた多数のオーダに関する加工管理計画に従って、主駆動モータ8の回転速度、段ボールシートのサイズおよび加工数量などに関する制御指令情報を、下位管理装置1100に送る。
下位管理装置1100は、上位管理装置1000から送られる制御指令情報に従って、主駆動モータ8、各加工ユニットの上部駆動モータおよび下部駆動モータなどの駆動部の動作を制御するとともに、各オーダに関する段ボールシートの加工数量を計数して上位管理装置1000に送るなどの管理制御を行う装置である。下位管理装置1100は、段ボールシート製函機1に備えられる駆動部全体の動作を制御するものであるが、その駆動部の中で、本発明に直接に関係する駆動部のみが図11に示される。すなわち、図11は、クリーザ装置5およびスロッタ装置6の各加工ユニットをシート幅方向(前後方向)に移動し位置決めするために上部駆動モータおよび下部駆動モータを回転制御する構成のみを示している。
下位管理装置1100は、クリーザ制御装置1200およびスロッタ制御装置1300にそれぞれ接続されている。下位管理装置1100は、各オーダの段ボールシートのサイズ、シート幅方向において罫入れおよび溝切りなどの加工を施す加工位置に関する指令情報を両制御装置1200、1300に供給する。クリーザ制御装置1200は、上部検出器541A〜541Eおよび下部検出器561A〜561Eからの回転パルスを受け取るように構成されている。クリーザ制御装置1200は、罫入れの加工位置を表す指令情報と、上部検出器541A〜541Eからの回転パルスとに基づいて、上部駆動モータ538A〜538Eの回転方向、回転量および回転速度を決定して、各上部駆動モータを個別に駆動する。また、クリーザ制御装置1200は、罫入れの加工位置を表す指令情報と、下部検出器561A〜561Eからの回転パルスとに基づいて、下部駆動モータ558A〜558Eの回転方向、回転量および回転速度を決定して、各下部駆動モータを個別に駆動する。同様に、スロッタ制御装置1300は、上部検出器741A〜741Eおよび下部検出器761A〜761Eからの回転パルスを受け取るように構成されている。スロッタ制御装置1300は、溝切りの加工位置を表す指令情報と、上部検出器741A〜741Eからの回転パルスとに基づいて、上部駆動モータ738A〜738Eの回転方向、回転量および回転速度を決定して、各上部駆動モータを個別に駆動する。また、スロッタ制御装置1300は、溝切りの加工位置を表す指令情報と、下部検出器761A〜761Eからの回転パルスとに基づいて、下部駆動モータ758A〜758Eの回転方向、回転量および回転速度を決定して、各下部駆動モータを個別に駆動する。スロッタ制御装置1300は、本発明のモータ制御部の一例である。
クリーザ制御装置1200は、シート幅方向(前後方向)において上部可動フレーム530A〜530Eが位置している現在位置を表す情報を各上部可動フレームに対応する内部カウンタに保持し、またシート幅方向において下部可動フレーム550A〜550Eが位置している現在位置を表す情報を各下部可動フレームに対応する内部カウンタに保持している。同様に、スロッタ制御装置1300も、シート幅方向における上部可動フレーム730A〜730Eの現在位置情報および下部可動フレーム750A〜750Eの現在位置情報を各可動フレームに対応する内部カウンタに保持している。各制御装置は、各駆動モータの回転に伴い各検出器から発生される回転パルスに基づいて、各可動フレームの移動方向および移動量を決定し、各内部カウンタを加算または減算する。この結果、各内部カウンタの内容は、各可動フレームの現在位置を表している。
クリーザ制御装置1200およびスロッタ制御装置1300は、指令情報により表わされた加工位置と各内部カウンタの内容により表わされた現在位置とが一致するように、各駆動モータの回転方向および回転量を制御するように構成されている。
《第1の実施形態の動作および作用》
(通常の罫入れおよび溝切りの加工)
第1の実施形態の段ボールシート製函機1の動作および作用について以下に説明する。まず、本実施形態において、通常の罫入れおよび溝切りの加工が段ボールシートSSに施される場合の動作および作用について説明する。多数のオーダに関する加工管理計画中の所定オーダを実行する際には、上位管理装置1000は、所定のオーダを実行するために必要な制御指令情報、たとえば、段ボールシートのシートサイズや加工位置を指令する情報を下位管理装置1100に供給する。下位管理装置1100は、罫入れの加工位置を指令する指令情報をクリーザ制御装置1200に供給し、溝切りの加工位置を指令する指令情報をスロッタ制御装置1300に供給する。
クリーザ制御装置1200は、図4に示す段ボールシートSSの前側の側端部FSを押圧してその側端部FSに近接した1番目の罫線K1を形成するために、指令情報により表わされる罫入れの加工位置と内部カウンタの内容により表わされる現在位置との差分に応じて、上部駆動モータ538Aおよび下部駆動モータ558Aを所定の回転方向に回転させ、上部可動フレーム530Aおよび下部可動フレーム550Aを所定の罫入れ加工位置に移動させる。クリーザ制御装置1200は、図4に示す段ボールシートSSの2番目から4番目までの罫線K2〜K4を形成すると共に、後側の側端部BSを押圧するために、指令情報により表わされる罫入れの加工位置と内部カウンタの内容により表わされる現在位置との差分に応じて、上部駆動モータ538B〜538Eおよび下部駆動モータ550B〜550Eを所定の回転方向に回転させ、上部可動フレーム530B〜530Eおよび下部可動フレーム550B〜550Eを所定の罫入れ加工位置に移動させる。
スロッタ制御装置1300も、クリーザ制御装置1200と同様な制御動作を行う。具体的には、スロッタ制御装置1300は、図9に示す段ボールシートSSの前側の側端部FSを押圧して継ぎしろCMを形成すると共に1番目から3番目までの溝S1〜S3を形成し、後側の側端部FSを押圧するために、指令情報により表わされる溝切りの加工位置と内部カウンタの内容により表わされる現在位置との差分に応じて、上部駆動モータ738A〜738Eおよび下部駆動モータ758A〜758Eを所定の回転方向に回転させ、上部可動フレーム730A〜730Eおよび下部可動フレーム750A〜750Eを所定の溝切り加工位置に移動させる。
クリーザ装置5の各上部可動フレームおよび各下部可動フレームが位置決めされたとき、受面を有する上部加工具50aと突条を有する下部加工具51aとは互いに対向する加工可能位置状態にある。この加工可能位置状態で、下位管理装置1100が主駆動モータ8を駆動すると、段ボールシートSSが搬送されることにより、図4に示す罫入れ加工が遂行される。また、スロッタ装置6の各上部可動フレームおよび各下部可動フレームが位置決めされたとき、スロッタ刃610aはスロッタ受刃611aに嵌入可能であると共に、スロッタ刃620aはスロッタ受刃621aに嵌入可能であり、各スロッタ刃と各スロッタ受刃とは互いに対向する加工可能位置状態にある。この加工可能位置状態で段ボールシートSSが搬送されることにより、図9に示す溝切り加工が遂行される。
(素通し動作)
本実施形態において、段ボールシートSSがダイカッタ装置7により特殊形状に裁断される場合、段ボールシートSSは、クリーザ装置5およびスロッタ装置6により何ら加工されることなく、素通しされる。この素通し動作について、図12および図13を参照して以下に説明する。図12は、段ボールシートSSが素通しされる場合におけるクリーザユニット5A〜5Eの位置状態を示す説明図である。図13は、段ボールシートSSが素通しされる場合におけるスロッタユニット6A〜6Eの位置状態を示す説明図である。
多数のオーダに関する加工管理計画の中で、素通しを必要とする所定オーダを実行する際には、上位管理装置1000は、所定のオーダを実行するために必要な制御指令情報、たとえば、段ボールシートSSのシートサイズなどの情報と、罫入れおよび溝切りの加工を禁止する指令とを下位管理装置1100に供給する。下位管理装置1100は、シートサイズ情報および罫入れ加工を禁止する指令をクリーザ制御装置1200に供給し、シートサイズ情報および溝切り加工を禁止する指令をスロッタ制御装置1300に供給する。
クリーザ制御装置1200は、罫入れ加工を禁止する指令に従って、図2に示すように上部加工具50aA〜50aDおよび上部押圧体50bA、50bEと、下部加工具51aA〜51aDおよび下部押圧体51bA、51bEとが対向する加工可能位置状態から、クリーザユニット5A〜5Eの中の少なくとも1つのクリーザユニットの上下の加工具および押圧体がシート幅方向に離れる加工不能位置状態に切り換えるために、上部駆動モータ538および下部駆動モータ558の駆動制御を行う。シート幅方向における各上部加工具50a、各下部加工具51a、各上部押圧体50bおよび各下部押圧体51bの位置は、素通しされる段ボールシートSSのシートサイズ情報に従って決定される。たとえば、図12において、上部加工具50aAおよび下部加工具51aAは、上部押圧体50bAおよび下部押圧体51bAと共に、段ボールシートSSの通過領域から退避するために、互いに対向する状態で前側に移動される。上部押圧体50bEおよび下部押圧体51bEは、段ボールシートSSの通過領域から退避するために、互いに対向する状態で後側に移動される。上部加工具50aBおよび下部加工具51aBは、互いに対向する状態で前側に移動され、上部加工具50aBの後側下端部と下部加工具51aBの後側上肩部との間で段ボールシートSSの前側の側端部が挟持される位置に、両加工具50aB、51aBが位置決めされる。上部加工具50aDおよび下部加工具51aDは、互いに対向する状態で後側に移動され、上部加工具50aDの前側下端部と下部加工具51aDの前側上肩部との間で段ボールシートSSの後側の側端部が挟持される位置に、両加工具50aD、51aDが位置決めされる。下部加工具51aCは、段ボールシートSSのシート幅方向の中央位置に位置決めされ、段ボールシートSSを下方から支持する。上部加工具51aCは、下部加工具51aCからシート幅方向に離れた位置に位置決めされる。
スロッタ制御装置1300は、溝切り加工を禁止する指令に従って、図7に示すようにスロッタ刃610aがスロッタ受刃611aに嵌入可能なように上部スロッタ610と下部スロッタ611とが対向する加工可能位置状態から、スロッタユニット6A〜6Eの中の少なくとも1つのスロッタユニットの両スロッタがシート幅方向に離れる加工不能位置状態に切り換えるために、スロッタ刃がスロッタ受刃に嵌入していない状態で上部駆動モータ738および下部駆動モータ758の駆動制御を行う。シート幅方向における各上部スロッタ610および各下部スロッタ611の位置は、素通しされる段ボールシートSSのシートサイズ情報に従って決定される。たとえば、図13において、上部スロッタ610Aおよび下部スロッタ611Aは、上部押圧体610bAおよび下部押圧体611bAと共に、段ボールシートSSの通過領域から退避するために、スロッタ刃610aAがスロッタ受刃611aAに嵌入可能なように互いに対向する状態で、前側に移動される。上部スロッタ610Eおよび下部スロッタ611Eは、段ボールシートSSの通過領域から退避するために、上部押圧体610bEおよび下部押圧体611bEが互いに対向する状態で、後側に移動される。上部スロッタ610Dおよび下部スロッタ611Dは、スロッタ刃610aDがスロッタ受刃611aDに嵌入可能なように互いに対向する状態で、後側に移動され、上部スロッタ610Dの前側下端部と下部スロッタ611Dの前側上端部との間で段ボールシートSSの後側の側端部が挟持される位置に、両スロッタ610D、611Dが位置決めされる。一方、上部スロッタ610B、610Cは、スロッタ刃610aB、610aCがスロッタ受刃611aB、611aCに嵌入していない状態で、下部スロッタ611B、611Cからシート幅方向に離れて移動される。この場合、下部スロッタ611Cのスロッタ受刃611aCが、段ボールシートSSのシート幅方向の中央位置に位置決めされ、段ボールシートSSを下方から支持する。また、下部スロッタ611Bのスロッタ受刃611aBは、上部スロッタ610Cのスロッタ刃610aCが嵌入可能なように互いに対向する状態に移動され、上部スロッタ610Cの後側下端部と下部スロッタ611Bの後側上端部との間で段ボールシートSSの前側の側端部が挟持される位置に、上部スロッタ610Cおよび下部スロッタ611Bが位置決めされる。上部スロッタ610Bは、段ボールシートSSの通過領域から退避するために、下部スロッタ611Bから離れて前側に移動される。
クリーザ装置5およびスロッタ装置6が、図12および図13に示すように加工不能位置状態に切り換えられた後に、下位管理装置1100が主駆動モータ8を駆動すると、クリーザ装置5の上部罫線ロール50および下部罫線ロール51が回転し、またスロッタ装置6の上部第1および第2スロッタ610、620と下部第1および第2スロッタ611、621とが回転する。段ボールシートSSは、罫線ロール50、51の回転によりクリーザ装置5において素通しされ、スロッタ610、611、620、621の回転によりスロッタ装置6において素通しされる。詳細には、クリーザ装置5の素通しにおいては、段ボールシートSSの前側および後側の側端部は、上部加工具50aBの後側下端部および下部加工具51aBの後側上肩部の間と、上部加工具50aDの前側下端部および下部加工具51aDの前側上肩部の間とで、挟持されることから、段ボールシートSSは上下の罫線ロールの回転により搬送される。スロッタ装置6の素通しにおいては、段ボールシートSSの前側および後側の側端部は、上部スロッタ610Cの後側下端部および下部スロッタ611Bの後側上端部の間と、上部スロッタ610Dの前側下端部および下部スロッタ611Dの前側上端部の間とで、挟持されることから、段ボールシートSSは上下のスロッタの回転により搬送される。図12に示すように、クリーザ装置5において段ボールシートSSが素通しされるとき、段ボールシートSSは、下部加工具51aCにより下方から支持されることから、下方に垂れ下がることなく水平な状態に維持され、円滑に搬送される。また、上方に反っている段ボールシートSSがクリーザ装置5において素通しされるときには、上部加工具50aCが段ボールシートSSを上方から押圧することで、反っている段ボールシートSSが水平な状態に矯正される。スロッタ装置6において段ボールシートSSが素通しされるときも、段ボールシートSSは、スロッタユニットCにおける下部スロッタ611Cのスロッタ受刃611aCおよび下部スロッタ621のスロッタ受刃により下方から支持されることから、下方に垂れ下がることなく水平な状態に維持され、円滑に搬送される。
本実施形態において段ボールシートSSの素通しが実行されるとき、図12に示すように、クリーザユニット5Cの上部加工具50aCは、クリーザユニット5Cと隣り合うクリーザユニット5Dの上部加工具50aDおよび下部加工具51aDのシート幅方向における配置位置よりも、クリーザユニット5Cの下部加工具51aCに近い位置に、その下部加工具51aCから離間して位置決めされる。この結果、クリーザユニット5Cの上部加工具50aCが、クリーザユニット5Cの下部加工具51aCの配置位置に近い位置までの短い距離だけ移動すれば加工不能位置状態に切り換えることが可能となり、上部加工具および下部加工具の位置状態の切換えを迅速に行うことができる。
[第2の実施形態]
段ボールシートに印刷および溝切りなどの加工を行う段ボールシート製函機に本発明を適用した第2の実施形態について、図14および図15を参照して以下に説明する。第2の実施形態は、クリーザ装置における上部罫線ロールの上部加工具の構成に関して第1の実施形態と相違する。第2の実施形態の構成について、第1の実施形態と同一の構成部分には、同一の番号が付されている。図14は、第2の実施形態におけるクリーザ装置5の内部構成を示す部分断面正面図であり、第1の実施形態を示す図2に対応する図面である。図15は、クリーザユニット5Cの上部罫線ロール50の上部加工具50aC−1と下部罫線ロール51の下部加工具51aCとを拡大して示す図面である。
《全体的構成》
図14において、クリーザ装置5は、5組のクリーザユニット5A〜5Eを有している。各クリーザユニットは、第1の実施形態と同様に、ねじ軸とナット部材との螺合により、各駆動モータの回転に伴ってシート幅方向(前後方向)に移動可能に構成されている。各クリーザユニットの上部罫線ロール、たとえば、クリーザユニット5Cの上部罫線ロール50は、上部加工具50aC−1を備えている。図15に示すように、2つの受面52、53が、シート幅方向に並んで上部加工具50aC−1の外周面に形成されている。受面52は、比較的硬いウレタンゴムから構成され、受面53は、比較的軟らかいウレタンゴムから構成されている。たとえば、受面52の硬度は90度で、受面53の硬度は70度である。受面52は、パルプなどの上質紙を原材料として構成され弾力性のある段ボールシートSSに罫入れ加工を施すときに使用される。受面53は、古紙を原材料として構成された段ボールシートSSに罫入れ加工を施すときに使用され、罫入れ加工時の段ボールシートSSの割れを防止するために有効である。
《電気的構成》
第2の実施形態の段ボールシート製函機の電気的構成について以下に説明する。第2の実施形態は、図11に示す第1の実施形態の電気的構成と同じ構成であるが、上位管理装置、下位管理装置およびクリーザ制御装置の制御動作に関して第1の実施形態と相違する。なお、第2の実施形態の電気的構成については、第1の実施形態と同一番号を使用して説明する。
第2の実施形態において、上位管理装置1000は、予め決められた多数のオーダに関する加工管理計画に従って、主駆動モータ8の回転速度、段ボールシートのサイズおよび加工数量などに関する制御指令情報と共に、段ボールシートの紙質に関する紙質指定情報を、下位管理装置1100に送る。
下位管理装置1100は、第1の実施形態と同様に、上位管理装置1000から送られる制御指令情報に従って、主駆動モータ8、各加工ユニットの上部駆動モータおよび下部駆動モータなどの駆動部の動作を制御する。また、下位管理装置1100は、上位管理装置1000から送られる紙質指定情報に従って、受面を指定する受面指定情報をクリーザ制御装置1200に供給する。クリーザ制御装置1200は、シート幅方向(前後方向)における受面52と受面53との間隔を内部メモリに予め記憶すると共に、下部加工具51aが現在対向している受面の種類を内部メモリに記憶している。クリーザ制御装置1200は、第1の実施形態と同様に、下位管理装置1100から供給される指令情報により表わされた加工位置と各内部カウンタの内容により表わされた現在位置とが一致するように、各駆動モータの回転方向および回転量を制御するように構成されている。また、クリーザ制御装置1200は、下位管理装置1100から供給される受面指定情報により指定された受面と内部メモリに記憶された受面とが相違するときに、内部メモリに記憶された両受面の間隔に基づいて、受面指定情報により指定される受面が下部加工具51aと対向するように、下部駆動モータの回転方向および回転量を制御するように構成されている。スロッタ制御装置1300の制御動作は、第1の実施形態と同じであるので、その説明を省略する。
[変形例]
本発明の実施形態について以上説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当業者であれば種々の変形を加えることができる。
(1)第1の実施形態は、搬送経路PLに沿って第1および第2のスロッタサブユニット61、62を有するスロッタ装置6を備えたダブルスロッタ方式の段ボールシート製函機である。このダブルスロッタ方式の構成に代えて、本発明は、1つのスロッタシリンダに2つのスロッタ刃が取り付けられたシングルスロッタ方式の構成にも適用される。この場合、スロッタ装置のスロッタシリンダと、クリーザ装置の罫線ロールとは、1つの可動フレームに支持され、シート幅方向において一緒に移動する。上部可動フレームと下部可動フレームとは、スロッタ刃がスロッタ受刃に嵌入していないときに、互いに相対移動することが許容される。
(2)第1および第2の実施形態では、クリーザ制御装置1200およびスロッタ制御装置1300は、指令情報により表わされる加工位置と内部カウンタの内容により表わされる現在位置との差分に応じて、上部駆動モータおよび下部駆動モータをサーボモータとして使用して所定の回転方向に回転させ、上部可動フレームおよび下部可動フレームを所定の加工位置に移動させる構成である。この構成では、現在位置を知るために検出器が設けられている。このサーボモータおよび検出器を備える構成に代えて、各駆動パルスに応答して一定角度ずつ回転するパルスモータが駆動モータとして使用される場合には、検出器が不要となる。
(3)第2の実施形態では、2つの受面52、53が上部罫線ロール50a−1に設けられているが、3つ以上の受面が設けられても良い。また、第2の実施形態では、シート幅方向において2つの受面52、53と下部加工具51aとの相対的位置を変化させるために、下部駆動モータの回転方向および回転量が制御される構成であったが、これに代えて、上部駆動モータまたは両駆動モータの回転方向および回転量が制御される構成であっても良い。
(4)第1および第2の実施形態では、5つのナット部材が1つのねじ軸に螺合する構成であったが、本発明はこの構成に限定されず、複数のねじ軸が設けられた場合には、複数のナット部材が複数のねじ軸の少なくとも1つのねじ軸に螺合する構成であれば良い。たとえば、2つのねじ軸が軸線を一致させて装置フレームに固定され、5つのナット部材中の3つのナット部材が一方のねじ軸に螺合し、残りの2つのナット部材が他方のねじ軸に螺合する構成であっても良い。この場合、各ナット部材がねじ軸上を移動する範囲は小さくなるが、装置フレームの間に架設された2つのねじ軸は軸線を一致させて配置されていることから、1つのねじ軸を備えた第1および第2の実施形態と同様に、装置内部の構成を簡単で小型化することができる。
(5)第1および第2の実施形態では、上部駆動モータおよび下部駆動モータは、その回転軸が各可動フレームに平行となるように各可動フレームに固定されることにより、各加工ユニットがシート幅方向に大きなスペースを占めることがないように構成されている。しかし、小型のモータが駆動モータとして使用可能である場合には、駆動モータの回転軸が可動フレームに垂直になるように駆動モータが可動フレームに固定されても良い。
(6)第1および第2の実施形態では、上部ナット部材および下部ナット部材が、各可動フレームに回転可能に取り付けられている。本発明は、回転体であるナット部材が可動フレームに直接に取り付けられる構成に限定されず、ナット部材が、可動フレームに固定された部材または装置のハウジングを介して可動フレームに取り付けられる構成であっても良い。たとえば、ガイド部材がラックから構成され、回転体がラックに噛み合うピニオンから構成され、そのピニオンが駆動モータの回転軸に連結される場合、ピニオンは、駆動モータの回転軸またはその回転軸に連結された部材を介して可動フレームに取り付けられる。
(7)第1および第2の実施形態では、上部第1および第2スロッタ刃610A、620Aは上部第1および第2スロッタ610、620の外周から常に突出した状態で両スロッタに取り付けられている。この構成に代えて、各スロッタ刃が、偏心回転体の回転に伴いスロッタの外周からの突出およびスロッタ内部への収納が可能なようにスロッタに取り付けられる構成であっても良い。この突出および収納可能な構成においてスロッタ刃が収納した状態で段ボールシートSSの素通しが行われる場合、上部可動フレームが段ボールシートSSの通過領域からシート幅方向に退避することは必要でなくなり、上部第1および第2スロッタ610、620が下部第1および第2スロッタ611、621に対してシート幅方向に離れることで、段ボールシートSSは、上部および下部のスロッタ間の押圧により傷つけられることなく搬送される。
(8)上部加工具および下部加工具がシート幅方向に相対的に移動される場合として、第1の実施形態では段ボールシートSSが素通しされる場合を例にして説明し、第2の実施形態では上部加工具50aー1の2つの受面52、53が切り換えられる場合を例にして説明した。本発明は、上記の2つの例以外にも、公知の2面継ぎが実行される場合にも適用することができる。2面継ぎの場合には、クリーザユニット5A、5Bの上部加工具50aA、50aBおよび下部加工具51aA、51aBが加工可能位置状態に位置決めされ、残りのクリーザユニット5C〜5Eの加工具が加工不能位置状態に位置決めされる。また、スロッタユニット6A、6Bのスロッタ刃およびスロッタ受刃が加工可能位置状態に位置決めされ、残りのスロッタユニット6C〜6Eの上部スロッタは、段ボールシートSSの通過領域から退避した位置に位置決めされる。
(9)第1の実施形態では、クリーザ装置5の素通しにおいて、図12に示すように、段ボールシートSSは1つの下部加工具51aCにより下方から支持され、1つの上部加工具50aCにより上部から押圧されている。このような支持および押圧の方法に代えて、図16に示すように、段ボールシートSSが2つの下部加工具51aB、51aCにより下方から支持され、2つの上部加工具50aB、50aCにより上方から押圧され、段ボールシートSSの前側および後側の側端部が、上部加工具50aAの後側下端部および下部加工具51aAの後側上肩部の間と、上部加工具50aDの前側下端部および下部加工具51aD前側上肩部の間とで、挟持される方法を採用することもできる。
(10)第1の実施形態では、スロッタ装置6の素通しにおいて、段ボールシートSSはスロッタ受刃611aCにより下方から支持されている。しかし、段ボールシートSSのシート幅方向のサイズが余り大きくない場合は、スロッタ受刃により下方から支持する必要がないので、段ボールシートSSが下方から支持されることなく段ボールシートSSの前側および後側の側端部が上部スロッタの下端部および下部スロッタの上端部の間で挟持されて搬送されても良い。この場合、スロッタ装置6の素通しのために、上部スロッタおよび下部スロッタは、スロッタ刃がスロッタ受刃に嵌入可能なように、互いに対向する状態でシート幅方向に移動される。
本発明の第1の実施形態に係る段ボールシート製函機1の全体的構成を示す図面である。 第1の実施形態に係るクリーザ装置5の内部構成を示す部分断面正面図である。 第1の実施形態に係るクリーザユニット5Cの構成を示す部分断面側面図である。 第1の実施形態において罫入れ加工が施された段ボールシートSSを示す平面図である。 第1の実施形態に係るクリーザ装置5の上部駆動モータ538A〜538Eの配列状態を示す平面図である。 第1の実施形態に係るクリーザ装置5の下部駆動モータ558A〜558Eの配列状態を示す平面図である。 第1の実施形態に係るスロッタ装置6の内部構成を示す部分断面正面図である。 第1の実施形態に係るスロッタユニット6Cの構成を示す部分断面側面図である。 第1の実施形態において溝切り加工が施された段ボールシートSSを示す平面図である。 第1の実施形態に係るスロッタ装置6の上部駆動モータ738A〜738Eの配列状態を示す平面図である。 第1の実施形態に係る段ボールシート製函機1の電気的構成を示すブロック図である。 第1の実施形態においてクリーザ装置5が加工不能位置状態に切り換えられた状態を示す説明図である。 第1の実施形態においてスロッタ装置6が加工不能位置状態に切り換えられた状態を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るクリーザ装置5の内部構成を示す部分断面正面図である。 第2の実施形態に係る上部加工具50aC−1と下部加工具51aCとを拡大して示す断面図である。 第1の実施形態の変形例においてスロッタ装置6が加工不能位置状態に切り換えられた状態を示す説明図である。
1 段ボールシート製函機
5 クリーザ装置
5A〜5E クリーザユニット
6 スロッタ装置
6A〜6E スロッタユニット
50aA〜50aD、50a−1 上部加工具
51aA〜51aD 下部加工具
50bA、50bE 上部押圧体
51bA、51bE 下部押圧体
52、53 受面
500、501、700、701 装置フレーム
512、712 上部ねじ軸
522、722 下部ねじ軸
530A〜530E、730A〜730E 上部可動フレーム
550A〜550E、750 下部可動フレーム
537A〜537E、737A〜737E 上部ナット部材
557A〜557E、757 下部ナット部材
538A〜538E、738A〜738E 上部駆動モータ
558A〜558E、758 下部駆動モータ
610aA〜610aD、620a スロッタ刃
611aA〜611aD、621a スロッタ受刃
610bA、610bE 上部押圧体
611bA、611bE 下部押圧体
クリーザ制御装置 1200
スロッタ制御装置 1300
SS 段ボールシート

Claims (10)

  1. 搬送経路に沿って搬送される段ボールシートに加工を施すために搬送経路を横切るシート幅方向に配列された多数の加工ユニットであって、各加工ユニットが、搬送経路の上下に配置された上部加工具および下部加工具と、シート幅方向に移動可能に配置され、上部加工具および下部加工具をそれぞれ支持する上部可動フレームおよび下部可動フレームとを有する多数の加工ユニットと、
    前記多数の加工ユニットがそれぞれ有する多数の上部可動フレームを前記シート幅方向に案内するために前記シート幅方向に延び、装置フレームに固定された1つの上部ガイド部材と、
    前記多数の加工ユニットがそれぞれ有する多数の下部可動フレームを前記シート幅方向にガイドするために前記シート幅方向に延び、装置フレームに固定された1つの下部ガイド部材と、
    前記多数の上部可動フレームに回転可能にそれぞれ設けられ、前記上部ガイド部材とそれぞれ係合する多数の上部回転体と、
    前記多数の下部可動フレームに回転可能にそれぞれ設けられ、前記下部ガイド部材とそれぞれ係合する多数の下部回転体と、
    前記多数の上部可動フレームにそれぞれ固定され、前記多数の上部回転体をそれぞれ回転駆動する多数の上部駆動モータと、
    前記多数の下部可動フレームにそれぞれ固定され、前記多数の下部回転体をそれぞれ回転駆動する多数の下部駆動モータと、
    前記上部加工具および下部加工具が、互いに対向する加工可能位置状態と、前記シート幅方向において離間する加工不能位置状態との間で位置状態を切り換えるために、前記多数の上部駆動モータおよび多数の下部駆動モータの駆動を制御するモータ制御部と、
    前記各加工ユニットの上部可動フレームおよび下部可動フレームを前記シート幅方向に移動可能にそれぞれ支持するために、前記搬送経路と平行な方向に所定の間隔を置いて装置フレームに架設された一対の上部支持バーおよび一対の下部支持バーと、を備え、
    前記各上部駆動モータは、前記一対の上部支持バーにより支持された各上部可動フレーム上の2個所の支持部分の間に存在する中間領域に位置するように固定され、
    前記各下部駆動モータは、前記一対の下部支持バーにより支持された各下部可動フレーム上の2個所の支持部分の間に存在する中間領域から前記搬送経路に平行な方向に延びる延出領域に位置するように固定される段ボールシート製函機。
  2. 前記多数の上部可動フレームまたは前記多数の下部可動フレームにそれぞれ固定された前記多数の上部駆動モータまたは前記多数の下部駆動モータは、前記シート幅方向において隣り合う2つの上部可動フレームまたは2つの下部可動フレームにそれぞれ固定された2つの上部駆動モータまたは2つの下部駆動モータが前記上部ガイド部材または前記下部ガイド部材を挟んで互いに反対側に位置するように配列される請求項1に記載の段ボールシート製函機。
  3. 前記上部ガイド部材は、前記一対の上部支持バーにより支持された上部可動フレーム上の2個所の支持部分を結ぶ線上に位置するように固定される請求項1または請求項2に記載の段ボールシート製函機。
  4. 前記上部ガイド部材は、前記一対の上部支持バーにより支持された各上部可動フレーム上の2個所の支持部分の中央位置に固定され、
    前記下部ガイド部材は、前記一対の下部支持バーにより支持された各下部可動フレーム上の2個所の支持部分の中央位置に固定される請求項1〜3のいずれかに記載の段ボールシート製函機。
  5. 前記多数の加工ユニット中の特定の加工ユニットが有する上部加工具および下部加工具の位置状態が前記加工不能位置状態に切り換えられる場合、前記モータ制御部は、前記上部加工具および下部加工具の一方の加工具が、その特定の加工ユニットと隣り合う別の加工ユニットが有する上部加工具および下部加工具の前記シート幅方向における配置位置よりも、他方の加工具の配置位置に近い所定の位置に、他方の加工具から離間して位置決めされるように、前記多数の上部駆動モータおよび前記多数の下部駆動モータの駆動を制御する請求項1〜4のいずれかに記載の段ボールシート製函機。
  6. 前記多数の上部駆動モータまたは前記多数の下部駆動モータの駆動力を前記多数の上部回転体または前記多数の下部回転体にそれぞれ伝達するために、前記多数の上部可動フレームまたは前記多数の下部可動フレームにそれぞれ設けられた多数の動力伝達機構を備え、
    前記多数の動力伝達機構は、前記シート幅方向において隣り合う2つの上部可動フレームまたは2つの下部可動フレームが互いに対向する面に配置される請求項1〜5のいずれかに記載の段ボールシート製函機。
  7. 前記段ボールシートのシート幅方向に広がるシート面に加工を行わない場合に、前記モータ制御部は、前記加工不能位置状態にある少なくとも1組の上部加工具および下部加工具が、シート面に対向して位置するように前記多数の上部駆動モータおよび前記多数の下部駆動モータの駆動を制御する請求項1〜6のいずれかに記載の段ボールシート製函機。
  8. 前記各上部駆動モータは、前記上部可動フレーム上で前記上部加工具が支持された支持部分より上方において前記上部可動フレームに固定され、
    前記各下部駆動モータは、前記下部可動フレーム上で前記下部加工具が支持された支持部分より下方において前記下部可動フレームに固定される請求項1〜7のいずれかに記載の段ボールシート製函機。
  9. 前記各加工ユニットは、段ボールシートに罫入れの加工を施す罫入れユニットから構成され、
    前記罫入れユニットは、罫入れのための突条が形成された第1加工ロールと、その突条との間で段ボールシートを挟持する少なくとも2つの受面を有する第2加工ロールとを搬送経路を挟んで上下方向に有しており、
    前記第2加工ロールの少なくとも2つの受面は、前記シート幅方向に配置され、異なる硬さの材料から形成され、
    前記モータ制御部は、前記突条が前記少なくとも2つの受面のいずれかと選択的に対向するように、前記上部駆動モータおよび下部駆動モータの少なくとも一方の駆動を制御する請求項1〜8のいずれかに記載の段ボールシート製函機。
  10. 前記上部ガイド部材および下部ガイド部材は、前記搬送経路に垂直な共通の線上に位置するように装置フレームに固定される請求項1〜9のいずれかに記載の段ボールシート製函機。
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