JP5550047B2 - エレベータ用巻上機及びそれを用いたエレベータ - Google Patents
エレベータ用巻上機及びそれを用いたエレベータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5550047B2 JP5550047B2 JP2010142071A JP2010142071A JP5550047B2 JP 5550047 B2 JP5550047 B2 JP 5550047B2 JP 2010142071 A JP2010142071 A JP 2010142071A JP 2010142071 A JP2010142071 A JP 2010142071A JP 5550047 B2 JP5550047 B2 JP 5550047B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lubricant receiving
- cover
- bearing
- drive shaft
- lubricant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
- Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
Description
また、この油溜りによって受け止められたグリースは、巻上機の回転軸を支持するフレームの外端まで貫通する排出孔を通って油受け容器に排出され、回収される。
このため、これらのグリースを排出するための部位を清掃するためには、わざわざ巻上機を分解して取り出したり、露出させる等の必要性があり、その作業が煩雑なものとなっていた。
また、油溜りからフレームの外端まで貫通する排出孔によってグリースを油受け容器へと回収しているため、この排出孔が詰まることによりグリースが溢れ、油溜りから漏れ出す恐れがある。
また、軸受カバーに締結され、潤滑剤を排出する排出口を有し、軸受台から突出した駆動軸の外周を覆う潤滑剤受けカバーと、排出口の下方に配設された潤滑剤受け容器と、潤滑剤受け容器と、軸受台とを一体して締結する通しボルトと、を備える。
また、潤滑剤受けカバーは、軸受台から突出した駆動軸の上部外周を覆う上部潤滑剤受けカバーと、軸受台から突出した駆動軸の下部外周を覆う下部潤滑剤受けカバーと、を有する。
また、上部潤滑剤受けカバー及び下部潤滑剤受けカバーは、駆動軸の径方向外側へ突出するフランジ部に設けられた締結部により互いに締結され、締結部は、軸受カバーの外周面近傍に配設されている。
また、昇降路110の頂部に配設され、ロープ130を巻き掛けることにより乗りかご120を昇降させる巻上機100と、巻上機100の近傍に配設され、ロープ130が装架される反らせ車150を備える。
本実施の形態による巻上機100は、駆動軸11を回転させるモータ10と、駆動軸11に連動して回転する綱車40と、駆動軸11に連動して回転するブレーキディスク50を備える。
また、駆動軸11を支える軸支部32と、軸支部32内に配設されるグリース等の潤滑剤と軸受31とを封する軸受カバー33,34と、を有する軸受台30を備える。
また、軸受けカバー33に締結され、軸受カバー33を貫通して突出した駆動軸11の外周を覆う潤滑剤受けカバー80を備える。
また、潤滑剤受け容器81とガイド部82と軸受台32とを一体して締結する通しボルト等の締結具91a,91bを備える。
なお、本実施の形態において、モータ10と軸受台20,30は、マシンベース101上に載置されている。
軸受台30は、軸受31を備え、軸受31を介して駆動軸11を支える軸支部32と、軸支部32内に充填されたグリース等の潤滑剤を封する軸受カバー33,34を備える。
駆動軸11は、軸受カバー33の略中央を貫通して軸受台30から突出している。また、図3に示すように、軸受カバー33,34は、例えば、8個の通しボルト91a〜91hによって軸支部32に一体して締結されている。
軸受台20は、軸受台30と同様の構成であってもよい。ただし、図1においては、軸受け台20の2つの軸受カバー両方を駆動軸11が貫通している。また、軸受台20には制動腕は配設されていない。
なお、図2に示すように、その径方向に突出する突出部12を駆動軸11に設け、モータ10の停止時には、駆動軸11を伝うグリース等の潤滑剤をこの突出部12において滴下させるようにしてもよい。また、駆動軸11の回転時においても、回転の遠心力により、同様にこの突出部12においてグリースが駆動軸11から分離される。
上部潤滑剤受けカバー60は、駆動軸11の上部外周を覆う例えば半円筒形状の軸覆部61と、軸覆部61の側面端部より突出するフランジ部62とを備える。
また、下部潤滑剤受けカバー70は、駆動軸11の下部外周をその内周によって覆う例えば半円筒形状の軸覆部71と、軸覆部71の側面端部より突出するフランジ部72とを備える。
また、作業者が軸受カバー33とブレーキディスク50との間の隙間に手を差し込む必要が無いため、この隙間を最小限に抑えることが可能であり、巻上機100の小型化を図ることができる。
また、この重なり代64を設けることにより、軸覆部61,71の内周の継ぎ目が覆われ、この継ぎ目への潤滑剤の滲入を防止できる。したがって、重なり代64を軸方向に延長して設け、継ぎ目全てを覆うようにしてもよい。
また、フランジ部62,72の互いの接触面において、軸覆部61,71の内周の継ぎ目近傍に、一方の面には凸部を、もう一方の面には凹部を設け、嵌め合わせることによって重なり代を形成してもよい。
上部潤滑剤受けカバー60及び下部潤滑剤受けカバー70によって受け止められた潤滑剤は、この排出口75を通って下方に滴下される。軸覆部71の内周面から外周面へと貫通する排出口75を設けることにより、潤滑剤の流れる流路が短縮される。これにより、排出口75の目詰まりが抑制される。
図2に示すように、潤滑剤受け容器81は、軸受カバー33に配設されたガイド部82に例えば軸受カバー33の面方向に沿って挿入され、位置決めされる。
また、ガイド部82と、ガイド部82に挿入された潤滑剤受け容器81は、通しボルト91a,91bによって軸受けカバー33,34と軸支部32に対し一体して締結されている。
このため、通しボルト91a,91bを外すことにより、潤滑剤受け容器81をガイド部82に沿って引き出し、取り出すことが可能である。潤滑剤受け容器81に溜まった潤滑剤は、このようにして潤滑剤受け容器81を取り出すことにより回収される。
このため、軸受カバー34側から通しボルト91a,91bを回すことによって、通しボルト91a,91bの締め・緩め作業を行うことが可能である。
したがって、作業者は、軸受けカバー33とブレーキディスク50の隙間に手を差し込むこと無く、潤滑剤受け容器81を取り外すことが可能であり、作業性の向上が図られる。また、取り外された潤滑剤受け容器81は、ガイド部81に沿って容易に引き出せる。
また、ガイド部81にストッパー部材等を設けて潤滑剤受け容器81の挿入長さを制限するようにしてもよい。本実施形態では、潤滑剤受け容器81がストッパー部材に当接した時に、上述のボルト孔の潤滑剤受け容器81の挿入方向の位置がちょうど一致するように設けられている。
これにより、潤滑剤受け容器81をガイド部82に挿入するだけでボルト孔の位置決めが行われ、潤滑剤受け容器81の取り付け、取り外し作業が簡易化される。
なお、締結具93を外しても、下部潤滑剤受けカバー70は、掛け留め部73が締結具通しボルト91c,91dに引っ掛かることにより、落下が防止される。
次に上部潤滑剤受けカバー60の締結板63に配設された締結具94を外す。そして、例えば締結板63をつかんで上部に引き上げることにより、上部潤滑剤受けカバー60を取り外す。
上部潤滑剤受けカバー60には、締結板63が設けられているため、作業者は狭いスペースでも容易に取り外しを行うことが可能である。
次いで、上部潤滑剤受けカバー60を軸受カバー33とブレーキディスク50との間に差し入れ、上部潤滑剤受けカバー60に設けた重ね代64を下部潤滑剤受けカバー70に嵌め合わせることにより、位置決めを行う。
そして、上部潤滑剤受けカバー60に配設された締結板63を、締結具94により軸受カバー33に締結する。
締結具93,94が軸受けカバー33の外周面近傍に配設されているため、上部潤滑剤受けカバー60及び下部潤滑剤受けカバー70の取り付け作業もまた容易である。
そして、潤滑剤受け容器81を引き抜くことにより、潤滑剤受け容器81を取り出す。本実施の形態においては、潤滑剤受け容器81をガイド部82によって軸受カバー33表面の面方向にガイドし、出し入れさせる構成とされている。このため、軸受カバー33とブレーキディスク50間の僅かな隙間であっても、潤滑剤受け容器81を軸受カバー33の面方向に引き抜く、または挿入することで、潤滑剤受け容器81を軸受台30から容易に脱着できる。
このように、ブレーキディスク50のようなブレーキ機構と軸受台30との間に潤滑剤を回収する構成を配設すると、潤滑剤が駆動軸11を伝ってブレーキディスク50に達することが防止される。したがって、ブレーキ機能に対する安定した保守管理がサポートされる。
また他にも、軸受台20と綱車40との間に同様な構成を設けてもよい。
Claims (7)
- 駆動軸を回転させるモータと、
前記駆動軸に連動して回転する綱車と、
前記駆動軸を支える軸支部と、円板状に形成され、前記軸支部内に配設される軸受と潤滑剤とを封する軸受カバーと、を有する軸受台と、
前記軸受カバーに締結され、前記潤滑剤を排出する排出口を有し、前記軸受台から突出した前記駆動軸の外周を覆う潤滑剤受けカバーと、
前記排出口の下方に配設された潤滑剤受け容器と、
前記潤滑剤受け容器と、前記軸受台とを一体して締結する通しボルトと、を備え、
前記潤滑剤受けカバーは、前記軸受台から突出した前記駆動軸の上部外周を覆う上部潤滑剤受けカバーと、前記軸受台から突出した前記駆動軸の下部外周を覆う下部潤滑剤受けカバーと、を有し、
前記上部潤滑剤受けカバー及び前記下部潤滑剤受けカバーは、前記駆動軸の径方向外側へ突出するフランジ部に設けられた締結部により互いに締結され、
前記締結部は、前記軸受カバーの外周面近傍に配設されている
巻上機。 - 前記軸受カバーに対して前記通しボルトにより締結され、前記潤滑剤受け容器の位置決めを行うガイド部を備える請求項1に記載の巻上機。
- 前記ガイド部は、前記駆動軸の軸方向に垂直な方向に前記潤滑剤受け容器を案内する請求項2に記載の巻上機。
- 前記下部潤滑剤受けカバーは、前記軸受台から突出する突出部に掛け留めることのできる掛け留め部を備える請求項1〜3に記載の巻上機。
- 前記潤滑剤受け容器は、前記通しボルトに螺合するナットが固着されている請求項1〜4に記載の巻上機。
- 前記上部潤滑剤受けカバーは、上記駆動軸の回転面方向に延伸する締結板を備える請求項1〜5に記載の巻上機。
- 昇降路内を昇降する乗りかごと、
前記乗りかごに対してロープを介して連結された釣り合い錘と、
前記ロープを巻き掛けることにより前記乗りかごを昇降させる巻上機と、
を含み、
前記巻上機は、駆動軸を回転させるモータと、
前記駆動軸に連動して回転する綱車と、
前記駆動軸を支える軸支部と、円板状に形成され、前記軸支部内に配設される軸受と潤滑剤とを封する軸受カバーと、を有する軸受台と、
前記軸受カバーに締結され、前記潤滑剤を排出する排出口を有し、前記軸受台から突出した前記駆動軸の外周を覆う潤滑剤受けカバーと、
前記排出口の下方に配設された潤滑剤受け容器と、
前記潤滑剤受け容器と、前記軸受台とを一体して締結する通しボルトと、を備え、
前記潤滑剤受けカバーは、前記軸受台から突出した前記駆動軸の上部外周を覆う上部潤滑剤受けカバーと、前記軸受台から突出した前記駆動軸の下部外周を覆う下部潤滑剤受けカバーと、を有し、
前記上部潤滑剤受けカバー及び前記下部潤滑剤受けカバーは、前記駆動軸の径方向外側へ突出するフランジ部に設けられた締結部により互いに締結され、
前記締結部は、前記軸受カバーの外周面近傍に配設されている
エレベータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010142071A JP5550047B2 (ja) | 2010-06-22 | 2010-06-22 | エレベータ用巻上機及びそれを用いたエレベータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010142071A JP5550047B2 (ja) | 2010-06-22 | 2010-06-22 | エレベータ用巻上機及びそれを用いたエレベータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012006682A JP2012006682A (ja) | 2012-01-12 |
JP5550047B2 true JP5550047B2 (ja) | 2014-07-16 |
Family
ID=45537705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010142071A Active JP5550047B2 (ja) | 2010-06-22 | 2010-06-22 | エレベータ用巻上機及びそれを用いたエレベータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5550047B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5756669U (ja) * | 1980-09-16 | 1982-04-02 | ||
JPS63306186A (ja) * | 1987-06-04 | 1988-12-14 | 三菱電機株式会社 | エレベ−タ−用巻上機 |
JPS63306185A (ja) * | 1987-06-04 | 1988-12-14 | 三菱電機株式会社 | エレベ−タ−用巻上機 |
JPH09216779A (ja) * | 1996-02-13 | 1997-08-19 | Hitachi Building Syst Co Ltd | 油圧エレベータプランジャレールの油受け装置 |
JP5251257B2 (ja) * | 2008-05-26 | 2013-07-31 | 株式会社明電舎 | エレベータ用巻上機 |
-
2010
- 2010-06-22 JP JP2010142071A patent/JP5550047B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012006682A (ja) | 2012-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3139058B1 (en) | Servicing system and method for servicing a brake device of a brake system having a horizontally arranged brake disc | |
JP6260024B2 (ja) | エレベータの巻上機 | |
JP2009107790A (ja) | エレベーター並びにそれに用いる巻上機及びモータ | |
JP5600749B2 (ja) | 軸受カートリッジアッセンブリおよびエレベータマシンアッセンブリ | |
JP5550047B2 (ja) | エレベータ用巻上機及びそれを用いたエレベータ | |
EP3095744B1 (en) | Elevator machine with oil-lubricated bearings | |
CN106352092B (zh) | 可快速更换的盾构机主驱动密封结构 | |
CN108408540B (zh) | 曳引机和电梯 | |
JP2012137074A (ja) | 立軸ポンプ | |
JP7032291B2 (ja) | 巻上機及びエレベーター | |
JP5341710B2 (ja) | エレベータ装置及び巻上機 | |
JP5951038B2 (ja) | エレベータの吊り車装置 | |
JP6235833B2 (ja) | ポンプ吊上げ治具、ポンプ吊上げ方法、ポンプ分解方法 | |
JP2020117339A (ja) | エレベーターの張り車の清掃装置 | |
JP2017177245A (ja) | ロータリーエンコーダ取り外し治具 | |
JP5809567B2 (ja) | エレベータ装置及びエレベータ装置の巻上機 | |
CN202469441U (zh) | 机械设备防护罩 | |
JP2013018630A (ja) | エレベータ用巻上機、及び接触材の交換方法 | |
JP2008030898A (ja) | エレベータのかご装置 | |
JP2005126166A (ja) | エレベータの改造作業方法及びエレベータ | |
JPH0521829B2 (ja) | ||
JP2013112502A (ja) | エレベーター用薄型巻上機 | |
JP2010037042A (ja) | エレベータの駆動装置 | |
JP2515617B2 (ja) | エレベ―タ巻上機 | |
JP6781305B1 (ja) | エレベータの安全装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20120615 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20130821 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130827 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131001 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140422 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20140513 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5550047 Country of ref document: JP |