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JP5548577B2 - 触媒装置 - Google Patents

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JP5548577B2
JP5548577B2 JP2010231991A JP2010231991A JP5548577B2 JP 5548577 B2 JP5548577 B2 JP 5548577B2 JP 2010231991 A JP2010231991 A JP 2010231991A JP 2010231991 A JP2010231991 A JP 2010231991A JP 5548577 B2 JP5548577 B2 JP 5548577B2
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一豊 益子
和志 手塚
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Yutaka Giken Co Ltd
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Yutaka Giken Co Ltd
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Description

本発明は、内燃機関で発生した排ガスを浄化する触媒装置に関する。
内燃機関で発生した排ガスを浄化するための触媒装置が、多くの車両に搭載されている(例えば、特許文献1(図5)参照。)。
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図11(a)に示すように、触媒装置100は、内部に排気ガスが流され触媒を担持する触媒担体101と、この触媒担体101の外周に沿って設けられる外皮部材102と、この外皮部材102の外周に沿って設けられ外皮部材102を介して触媒担体101を保持するマット103と、このマット103を覆うように設けられるケース部材104とからなる。
外皮部材102に第1テーパ部105と、第2テーパ部106とを設け、この外皮部材102をマット103で巻く。排ガスの流れ方向を基準として、第1テーパ部105とマット103との摩擦力で触媒担体101が上流側(図上方)へ移動することを防止し、第2テーパ部106とマット103との摩擦力で触媒担体101が下流側へ移動することを防止する。
触媒担体101を収納するケース部材104は、マット103が巻かれた触媒担体101の上流側を収納する第1のケース111と、この第1のケース111の下流側に接合され下流側を収納する第2のケース112と、第1のケース111の上流側に設けられる上流側コーン部材113と、第2のケース112の下流側に設けられる下流側コーン部材114とからなる。
第1のケース111を、マット103が巻かれた触媒担体101の上流側から押込む。第2のケースも同様に、マット103が巻かれた触媒担体101の下流側から押込む。触媒担体101の上下から第1、第2のケース111、112を押込むことで、触媒担体101はケース部材104に収納される。
第1、第2のケース111、112を押込む際に、図11(a)のb部拡大図である(b)に示すように、第1のケース111と第2のケース112との間に、マット103が噛込まれ、噛込み部116が生じることがある。噛込み部116が生ずることで第1、第2のケース111、112間に隙間が生じ、触媒装置の寸法に誤差が生じうる。
マットの噛込みを防ぐことのできる触媒装置の提供が望まれる。
特開2008−88952公報
本発明は、マットの噛込みを防ぐことのできる触媒装置の提供を課題とする。
請求項1に係る発明は、内部に排気ガスが流され触媒を担持する触媒担体と、この触媒担体の外周に沿って設けられる外皮部材と、この外皮部材の外周に沿って設けられ外皮部材を介して触媒担体を保持するマットと、このマットを覆うように設けられるケース部材とからなり、
外皮部材は、排気ガスの流れ方向を基準として、触媒担体の上流側から下流側に向かって径が連続的に広がる第1テーパ部と、この第1テーパ部よりも下流側に触媒担体の下流側から上流側に向かって径が連続的に広がる第2テーパ部とを有する触媒装置において、
ケース部材は、触媒担体の上流側から軸方向中央まで設けられる上流側ケースと、触媒担体の軸方向中央から下流側まで設けられる下流側ケースとからなり、
上流側ケースは、下流側の端部に、触媒担体から離れるように立上げられる第1立上げ部と、この第1立上げ部の先端から軸に沿って下流側に延ばされる第1延長部とが設けられ、
下流側ケースは、上流側の端部に、触媒担体から離れるように立上げられる第2立上げ部と、この第2立上げ部の先端から軸に沿って上流側に延ばされる第2延長部とが設けられ、
第1延長部と第2延長部とが溶接され、マットは、触媒担体の軸方向中央近傍に配置される部位に切込み部が形成されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、第1延長部の先端は、第2立上げ部から所定の長さだけ離して設けられることを特徴とする。
請求項に係る発明は、内部に排気ガスが流され触媒を担持する触媒担体と、この触媒担体の外周に沿って設けられる外皮部材と、この外皮部材の外周に沿って設けられ外皮部材を介して触媒担体を保持するマットと、このマットを覆うように設けられるケース部材とからなり、
外皮部材は、排気ガスの流れ方向を基準として、触媒担体の上流側から下流側に向かって径が連続的に広がる第1テーパ部と、この第1テーパ部よりも下流側に触媒担体の下流側から上流側に向かって径が連続的に広がる第2テーパ部とを有する触媒装置において、
ケース部材は、触媒担体の上流側から軸方向中央まで設けられる上流側ケースと、触媒担体の軸方向中央から下流側まで設けられる下流側ケースとからなり、上流側ケースの下流側端部に設けられた第1の合わせ部と、下流側ケースの上流側端部に設けられた第2の合わせ部とが溶接されてなり、
マットは、第1の合わせ部よりも上流側であって第1テーパ部に巻かれる第1のマットと、第2の合わせ部よりも下流側であって第2テーパ部に巻かれる第2のマットとからなり、第1のマットは、下流側の縁部から触媒担体の軸に沿って切込み部が設けられ、第2のマットは、上流側の縁部から触媒担体の軸に沿って切込み部が設けられることを特徴とする。
請求項に係る発明では、上流側ケースは、触媒担体の上流に設けられ排気ガスを導入する排ガス導入部と、この排ガス導入部の下流側端部から触媒担体の軸に対して垂直に広げられ触媒担体の上流側を覆う上流側蓋部とを有し、
下流側ケースは、触媒担体の下流に設けられ排気ガスを排出する排ガス排出部と、この排ガス排出部の上流側端部から軸に対して垂直に広げられ触媒担体の下流側を覆う下流側蓋部とを有することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ケース部材は、上流側ケースと下流側ケースとからなる。これら上流側ケースの第1延長部に下流側ケースの第2延長部を溶接することで、上流側ケースと下流側ケースとは溶接される。第1、第2延長部は、マットから離して設けられる。マットから離して設けられるため、マットを噛み込む心配がない。即ち、マットの噛込みを防ぐことができる。
さらに、マットは、触媒担体の軸方向中央近傍に配置される部位に切込み部が形成されている。切込み部が形成されるため、マットの中央近傍は広がりやすい。広がりやすいマットの中央近傍に、外皮部材の最も径の大きい部位が配置される。最も径の大きい部位に、マットの切込み部を接触させ、マットを広げながら巻く。マットを広げながら巻くことで、マットが外皮部材から浮き上がることを防止できる。
請求項2に係る発明では、第1延長部の先端は、第2立上げ部から所定の長さだけ離して設けられる。第1延長部の先端を第2立上げ部に近づけると、ケース部材がマットを押圧する力が強くなり、第1延長部の先端を第2立上げ部から遠ざけると、ケース部材がマットを押圧する力が弱くなる。第1延長部の先端を第2立上げ部から所定の長さだけ離して設けることで、任意の力でマットにケース部材を押しつけることができる。
請求項に係る発明では、第1の合わせ部よりも上流側に第1のマットを巻き、第2の合わせ部よりも下流側に第2のマットを巻く。即ち、第1の合わせ部と第2の合わせ部を避けて、第1、第2のマットを巻く。重ね合わされる第1、第2の合わせ部を避けて第1、第2のマットを巻くことで、マットの噛込みを防止することができる。
加えて、請求項に係る発明では、第1、第2のマットに切込み部が設けられる。切込み部は、広がりやすい。外皮部材の径が大きくなる部位は、マットを広げながら巻く。マットを広げながら巻くことで、マットが外皮部材から浮き上がることを防止できる。
請求項に係る発明では、排ガス導入部の下流側端部から垂直に広げられる上流側蓋部と、排ガス排出部の上流側端部から垂直に広げられる下流側蓋部とを有する。上流側蓋部と下流側蓋部とをそれぞれ軸に垂直に設けることで、触媒装置の全長を短くすることができる。触媒装置の全長を短くすることで、装置の小型化を図ることができる。
本発明に係る触媒装置の断面図である。 図1の2部拡大図である。 実施例1に係る触媒装置の分解図である。 上流側ケースに下流側ケースを取付ける手順を説明する図である。 重ね合わせ部の作用を説明する図である。 図4の変更例を説明する図である。 実施例2に係る触媒装置の要部を説明する図である。 実施例2に係る触媒装置の断面図である。 触媒担体及び外皮部材の第1の変更例を説明する図である。 触媒担体及び外皮部材の第2の変更例を説明する図である。 図10の11−11線断面図である。 図11の変更例を説明する図である。 従来の技術の基本構成を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
先ず、本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、触媒装置10は、内部に排気ガスが流され触媒を担持する触媒担体11と、この触媒担体11の外周に沿って設けられる外皮部材12と、この外皮部材12の外周に沿って設けられ外皮部材12を介して触媒担体11を保持するマット13と、このマット13を覆うように設けられるケース部材14とからなる。
外皮部材12は、排気ガスの流れ方向を基準として、触媒担体11の上流側(図面上側)の端部11aから、触媒担体11の軸16に沿う方向を基準に、中央まで径が連続的に広がる第1テーパ部17と、触媒担体11の下流側(図面下側)の端部11bから触媒担体11の軸方向中央まで径が連続的に広がる第2テーパ部18とを有する。
第1テーパ部17の下流側端部と、第2テーパ部18の上流側端部との接触する部位は、外皮部材12の径が最大となる最大径部21である。
第1テーパ部17は、外皮部材12の厚さを軸方向に沿って変えることで形成される。第2テーパ部18も同様である。
ケース部材14は、触媒担体11の上流側から軸方向中央まで設けられる上流側ケース22と、触媒担体11の軸方向中央から下流側まで設けられる下流側ケース23とからなる。
上流側ケース22は、触媒担体11の上流に設けられ排気ガスを導入する排ガス導入部24と、この排ガス導入部24の下流側端部24aから触媒担体11の軸16に対して垂直に周方向に向かって広げられ触媒担体11の上流側を覆う上流側蓋部25と、この上流側蓋部25から外皮部材12の第1テーパ部17に沿って延ばされる上流側側壁部26と、この上流側側壁部26の先端に設けられる略L字形状の上流側差込部27とからなる。
下流側ケース23は、触媒担体11の下流に設けられ排気ガスを排出する排ガス排出部29と、この排ガス排出部29の上流側端部29aから軸16に対して垂直に周方向に向かって広げられ触媒担体11の下流側を覆う下流側蓋部31と、この下流側蓋部31から外皮部材12の第2テーパ部18に沿って延ばされる下流側側壁部32と、この下流側側壁部32の先端に設けられる略L字形状の下流側差込部33とからなる。
外皮部材12には、炭化珪素、コーディエライト、アルミナチタネート等任意のセラミックを用いることができる。
マット13は、金属繊維やセラミックス繊維を含有し、外皮部材12を介して触媒担体11を保持する。
マット13には、抄造マット、バーミキュライトを含んだマット、ニードル、グラスファイバー等任意のマットを用いることができる。
上流側差込部27を下流側差込部33に差し込むことで、上流側差込部27と下流側差込部33とが重ね合わされる重ね合わせ部30が形成される。
上流側差込部27と下流側差込部33との詳細について次図で説明する。
図2に示すように、上流側差込部27は、触媒担体(図1、符号11)から離れるように立上げられる第1立上げ部35と、この第1立上げ部35の先端から軸(図1、符号16)に沿って下流側に延ばされる第1延長部36とが設けられる。
下流側差込部33は、触媒担体(図1、符号11)から離れるように立上げられる第2立上げ部37と、この第2立上げ部37の先端から軸(図1、符号16)に沿って上流側に延ばされる第2延長部38とが設けられる。
第1延長部36と第2延長部38とを溶接することで、上流側ケース22と下流側ケース23とは、接合される。
溶接には、MAG溶接、MIG溶接、TIG溶接、レーザ溶接等任意の溶接手法を選択することができる。
このような触媒装置の組立方法について詳細を次図以降で説明する。
図3に示すように、まず、外皮部材12が外周に設けられた触媒担体11に、マット13を巻く。
マット13は、触媒担体11の軸方向中央近傍に配置される部位に、菱形の切込み部39が形成されている。また、一端が凸形状部41、他端が凹形状部42とされる。
最大径部21に切込み部39を重ね合わせ、凸形状部41を凹形状部42に嵌合させることでマット13を巻く。
切込み部39が形成されるため、マット13の中央近傍は広がりやすい。広がりやすいマット13の中央近傍に、外皮部材12の最も径の大きい部位(最大径部21)が配置される。最も径の大きい部位に、マット13の切込み部39を接触させ、マット13を広げながら巻く。マット13を広げながら巻くことで、マット13が外皮部材12から浮き上がることを防止できる。
マット13の浮き上がりを防止するのに、マット13に切り込みを入れる。マットの浮き上がりを防止する方法としては、扇形状のマットを用いることも考えられるが、扇形状のマットを用いる場合に比べマット素材の歩留まりをよくすることができる。また、マットに切り込みを入れるだけであれば、作業が容易であり、マット13を廉価にすることができる。
次に、マット13が巻かれた触媒担体11を、上流側ケース22及び下流側ケース23に収納する。詳細は次図で説明する。
図4(a)に示すように、触媒担体11を円滑に収納するために、押し治具44、44と、第1ガイドリング45、45と、第2ガイドリング46、46とを用いる。
押し治具44、44は、最大径部21に対応する位置を抑えることでマット13が浮き上がることを防止する。
第1ガイドリング45、45は、上流側差込部27に取付けられた半割円形状の治具であり、上流側ケース22の下流側端部に掛けられる断面視直線状の基部45aと、この基部45aの先端に一体的に設けられ断面視1/4円形状の押圧部45bとからなる。素材には、硬質樹脂を用いることができる。
第2ガイドリング46、46は、下流側差込部33に取付けられた半割円形状の治具であり、下流側ケース23の上流側端部に当接する断面視直線状の基部46aと、この基部46aの先端に一体的に設けられ断面視1/4円形状の押圧部46bとからなる。第2ガイドリング46も、素材には、硬質樹脂を用いることができる。
押し治具44、44でマット13を抑えた後に、触媒担体11の上流側から上流側ケース22を押込むようにして、上流側ケース22内に触媒担体11を収納する。
(b)に示すように、第1ガイドリング45がマット13を押圧し凹ませることで、上流側ケース22を押し込みやすくなる。
(a)に戻り、上流側ケース22を押込むのと同じ要領で、下流側ケース23も押込む。
上流側ケース22及び下流側ケース23を、押し治具44、44の近傍まで押し込んだら、押し治具44、44を後退させ、第1ガイドリング45、45を上流側ケース22から外し、第2ガイドリング46、46を下流側ケース23から外す。
押し治具44、第1、第2ガイドリング45、46を外した後も上流側ケース22と下流側ケース23とをさらに押込むことで、触媒担体11を収納する。詳細を次図で説明する。
図5(a)に示すように、第1延長部36の先端36aから第2立上げ部37までの長さが所定の長さL1になるまで上流側ケース22と下流側ケース23とを押込む。
第1延長部36の先端36aを第2立上げ部37に近づけると、ケース部材(上流側ケース22及び下流側ケース23)のマット13を押圧する力が強くなり、第1延長部36の先端36aを第2立上げ部37から遠ざけると、ケース部材のマット13を押圧する力が弱くなる。
第1延長部36の先端36aを第2立上げ部37から所定の長さだけ離して設けることで、任意の力でマット13にケース部材を押しつけることができる。マット13にケース部材を押しつける力を変えることで、触媒担体(図1、符号11)を保持する力を調節することができる。
(b)に示すように、ケース部材14へ触媒担体11が収納される。ケース部材14へ触媒担体11を収納した後に、第1延長部36と第2延長部38とを溶接し触媒装置(図1、符号10)は完成する。
マット13から離して設けられる第1延長部36と、マット13から離して設けられる第2延長部38とを合わせるため、マット13を噛み込む心配がない。 また、第1、第2のテーパ部17、18とマット13とで、触媒担体11の上流側及び下流側への両方向への移動を防止する。
即ち、触媒担体11の上流側及び下流側への両方向への移動を防止しつつ、マット13の噛込みを防ぐことができる。
加えて、上流側蓋部25と下流側蓋部31とをそれぞれ軸16に垂直に設けることで、触媒装置の全長L2を短くすることができる。触媒装置の全長L2を短くすることで、装置の小型化を図ることができる。
このような触媒装置の組立方法について、次図で変更例を説明する。
図6に示すように、押し治具(図4(a)、符号44)に代えて、外皮部材12の周りに巻いたマット13の外周から、テープ47を貼り付けることもできる。
テープ47の他に、ポリ塩化ビニリデンフィルムや、低密度ポリエチレンフィルム等の包装フィルムを用いることができる。
また、テープ47を貼り付けた上で押し治具で抑える等、これらの手段を組み合わせることもできる。即ち、任意の手段でマット13を抑え、ケース部材へ収納する際に発生し得るマット13が浮き上がることを防止することができる。
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。
図7に示されるように、触媒担体51は、上流側に配置される上流側の端部51aから軸方向中央まで径が連続的に拡大し、下流側の端部51bから軸方向中央まで径が連続的に拡大する形状を呈する。
触媒担体51の外周に外皮部材52を一定の厚さで形成する。触媒担体51の外周面51cがテーパ形状に形成されているため、外皮部材52を一定の厚さで形成することで、第1テーパ部53及び第2テーパ部54が形成される。
即ち、実施例1のような円筒形の触媒担体に代え、外周部がテーパ形状に形成された触媒担体51を用いる。外皮部材52の外周面がテーパ形状とされれば、触媒担体、外皮部材のどちらにテーパ形状を設けてもよい。また、触媒担体、外皮部材の両方にテーパ形状を設けることもできる。
マットは、上流側に巻かれる第1のマット55と、下流側に巻かれる第2のマット56とからなる。これらのマット55、56は端部がL字形状とされ、第1のマット55は、下流側の縁部55aから触媒担体11の軸16に沿ってV字形状の切込み部57が設けられ、第2のマット56は、上流側の縁部56aから触媒担体11の軸16に沿ってV字形状の切込み部58が設けられる。
切込み部57、58は、広がりやすい。外皮部材52の径が大きくなる部位は、マット55、56を広げながら巻く。マット55、56を広げながら巻くことで、マット55、56が外皮部材52から浮き上がることを防止できる。
図8に示すように、触媒装置60のケース部材61は、触媒担体51の上流側から軸方向中央まで設けられる上流側ケース62と、触媒担体51の軸方向中央から下流側まで設けられる下流側ケース63とからなり、上流側ケース62の下流側端部に設けられた直線状の第1の合わせ部64と、下流側ケース63の上流側端部に設けられた第2の合わせ部65とが溶接される。
第2の合わせ部65は、触媒担体51から離れるように立上げられる立上げ部67と、この立上げ部67の先端から軸16に沿って上流側に延ばされる延長部68とが設けられ、第1の合わせ部64に被せるようにして配置される。
第1のマット55は、第1の合わせ部64よりも上流側であって第1テーパ部53に巻かれ、第2のマット56は、第2の合わせ部65よりも下流側であって第2テーパ部54に巻かれる。
第1の合わせ部64と第2の合わせ部65を避けて、第1、第2のマット55、56を巻く。重ね合わされる第1、第2の合わせ部64、65を避けて第1、第2のマット55、56を巻くことで、マットの噛込みを防止することができる。
なお、実施例2に係る触媒担体51を実施例1に係る触媒担体に用いることや、実施例2に係るマット55、56の端部を凹凸形状にする等、組み合わせは任意である。
触媒担体及び外皮部材の変更例について次図以降で説明する。
図9に示すように、触媒担体71は、上流側端部71aから下流に向かって径が拡径する拡径部72と、この拡径部72の下流端から軸16に平行に延ばされる平行部73と、この平行部73の下流端から下流側端部71bに向かって径が縮径する縮径部74とからなり、断面視で樽型の形状を呈する。
触媒担体71の外周面に沿って、外皮部材75が一定の厚さで設けられる。触媒担体71に、拡径部72及び縮径部74が設けられることで、これらの外周に第1テーパ部76及び第2テーパ部77が形成される。触媒担体71の平行部73の外周部分は、軸16に平行な外皮部材平行部78とされる。
外皮部材75の外周の一部を外皮部材平行部78で形成した場合であっても、本発明による効果を得ることができる。即ち、外皮部材75の外周面を、全てテーパ形状とする必要はない。
図10及び図11に示すように、外皮部材81は、筒型の触媒担体11の外周に沿って上流側端部11aから下流に向かって一定の厚さで設けられる上流側一般部82と、この上流側一般部82の下流端に一体に繋がれ軸16から離れる方向に延ばされる第1テーパ部83と、この第1テーパ部83の下流端から下流に向かって軸16に平行に延ばされる外皮部材平行部84と、この外皮部材平行部84の下流端に一体に繋がれ軸16に向かう方向に延ばされる第2テーパ部85と、この第2テーパ部85の下流端から下流側端部11bまで軸16に平行に延ばされる下流側一般部86とからなる。
第1・第2テーパ部83、85と、外皮部材平行部84とからなり、マット(図1、符号13)の移動を防止する移動防止部87は、外皮部材81の軸方向の一部に設けられると共に、外皮部材81の周方向の一部に設けられる。外皮部材81の断面積を小さくすることができ、外皮部材81の軽量化を図ることができる。
図12に示すように、移動防止部88は、周方向に厚さを変えながら設けられる。厚さを変えながら設けられることで、想像線89で示すように、八角形の内周面に沿う形状にすることができる。このような形状とすることで、マット(図1、符号13)を巻きやすくすることができる。
外皮部材81の厚みを調整することで、八角形の他の正多角形や、楕円形等、任意の形状に外皮部材81を形成することで、マットを巻きやすくすることができる。
尚、本発明に係る触媒装置は、上流側ケースに下流側ケースを被せて溶接したが、下流側ケースに上流側ケースを被せて溶接してもよく、どちらを選択するかは任意である。
本発明の触媒装置は、ディーゼル車両に好適である。
10、60…触媒装置、11、51、71…触媒担体、12、52、75、81…外皮部材、13…マット、14、61…ケース部材、16…軸、17、53、76、83…第1テーパ部、18、54、77、85…第2テーパ部、22、62…上流側ケース、23、63…下流側ケース、24…排ガス導入部、25…上流側蓋部、29…排ガス排出部、31…下流側蓋部、35…第1立上げ部、36…第1延長部、37…第2立上げ部、38…第2延長部、39、57、58…切込み部、55…第1のマット、56…第2のマット、64…第1の合わせ部、65…第2の合わせ部。

Claims (4)

  1. 内部に排気ガスが流され触媒を担持する触媒担体と、この触媒担体の外周に沿って設けられる外皮部材と、この外皮部材の外周に沿って設けられ前記外皮部材を介して前記触媒担体を保持するマットと、このマットを覆うように設けられるケース部材とからなり、
    前記外皮部材は、前記排気ガスの流れ方向を基準として、前記触媒担体の上流側から下流側に向かって径が連続的に広がる第1テーパ部と、この第1テーパ部よりも下流側に前記触媒担体の下流側から上流側に向かって径が連続的に広がる第2テーパ部とを有する触媒装置において、
    前記ケース部材は、前記触媒担体の上流側から軸方向中央まで設けられる上流側ケースと、前記触媒担体の軸方向中央から下流側まで設けられる下流側ケースとからなり、
    前記上流側ケースは、下流側の端部に、前記触媒担体から離れるように立上げられる第1立上げ部と、この第1立上げ部の先端から前記軸に沿って下流側に延ばされる第1延長部とが設けられ、
    前記下流側ケースは、上流側の端部に、前記触媒担体から離れるように立上げられる第2立上げ部と、この第2立上げ部の先端から前記軸に沿って上流側に延ばされる第2延長部とが設けられ、
    前記第1延長部と前記第2延長部とが溶接され、
    前記マットは、前記触媒担体の軸方向中央近傍に配置される部位に切込み部が形成されていることを特徴する触媒装置。
  2. 前記第1延長部の先端は、前記第2立上げ部から所定の長さだけ離して設けられることを特徴とする請求項1記載の触媒装置。
  3. 内部に排気ガスが流され触媒を担持する触媒担体と、この触媒担体の外周に沿って設けられる外皮部材と、この外皮部材の外周に沿って設けられ前記外皮部材を介して前記触媒担体を保持するマットと、このマットを覆うように設けられるケース部材とからなり、
    前記外皮部材は、前記排気ガスの流れ方向を基準として、前記触媒担体の上流側から下流側に向かって径が連続的に広がる第1テーパ部と、この第1テーパ部よりも下流側に前記触媒担体の下流側から上流側に向かって径が連続的に広がる第2テーパ部とを有する触媒装置において、
    前記ケース部材は、前記触媒担体の上流側から軸方向中央まで設けられる上流側ケースと、前記触媒担体の軸方向中央から下流側まで設けられる下流側ケースとからなり、前記上流側ケースの下流側端部に設けられた第1の合わせ部と、前記下流側ケースの上流側端部に設けられた第2の合わせ部とを合わせて溶接することで形成され、
    前記マットは、前記第1の合わせ部よりも上流側であって前記第1テーパ部に巻かれる第1のマットと、前記第2の合わせ部よりも下流側であって前記第2テーパ部に巻かれる第2のマットとからなり、
    前記第1のマットは、下流側の縁部から前記触媒担体の軸に沿って切込み部が設けられ、前記第2のマットは、上流側の縁部から前記触媒担体の軸に沿って切込み部が設けられることを特徴とする触媒装置。
  4. 前記上流側ケースは、前記触媒担体の上流に設けられ前記排気ガスを導入する排ガス導入部と、この排ガス導入部の下流側端部から前記触媒担体の軸に対して垂直に広げられ前記触媒担体の上流側を覆う上流側蓋部とを有し、
    前記下流側ケースは、前記触媒担体の下流に設けられ前記排気ガスを排出する排ガス排出部と、この排ガス排出部の上流側端部から前記軸に対して垂直に広げられ前記触媒担体の下流側を覆う下流側蓋部とを有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の触媒装置。
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