JP5428398B2 - カードとその製造方法 - Google Patents
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Description
インキや電子線硬化型のインキを使用する方法、転写法によって隠蔽層や絵柄印刷層を形成する方法を本発明の発明者らは提案している。(特許文献9、10参照)。
は、少なくともコアシートと外装シートを有するカードであって、外装シートが実質的に非晶性共重合ポリエステル樹脂とポリカーボネート樹脂およびゴム系添加物を含む組成物からなり、該組成物全体に対して質量比率で、非晶性共重合ポリエステル樹脂:ポリカーボネート樹脂:ゴム系添加剤=15〜29:68〜82:3の割合で含まれることを特徴とするカードである。
本発明でいう共重合ポリエステル樹脂とは、まず、ポリエステル樹脂が芳香族ジカルボン酸とジオールの脱水縮合体をいい、さらに実質的に非晶性(非晶質)のポリエステル樹脂とは、いわゆる共重合ポリエステル樹脂の中でも特に結晶性が低いもので、熱プレス融着などの実用上頻繁に行われる熱加工を行っても、結晶化による白濁や融着不良を起こさないものを言う。
のが好ましい。加重平均分子量が10000以下であると展性が小さくなり、シートの破断までの伸びの低下が問題になる。一方、150000以上であると、ガラス転移温度が高くなり加工することが困難になる可能性がある。
が5000以下では非晶性共重合ポリエステル樹脂と同じくシートの破断までの伸びの低下が懸念される。一方、150000以上ではガラス転移温度が高くなり加工することが困難になる可能性がある。
PVCがある。
<実施例1>
磁気記録層を有する接触型ICカードを製造した例を以下に述べる。図1(a)〜(d)、図2(a)〜(c)は、磁気記録層を有する接触型ICカードの製造方法の一例を工程順に示す一連の模式断面構成図である。なお、以下の説明において、表側面とはICモジュールが埋め込まれる側のカード面であり、裏側面とは、ICモジュールが埋め込まれない側のカード面である。
み重ねした後、加熱プレス板100,100’の間に置き、それらを熱プレス装置の上下のプレス定盤(図示せず)の間に設置し、3者を熱ラミネート法により融着させた。なお、積み重ねる際、磁気記録層面6が外側になるように、またコアシート2上の印刷層3’が裏側面用外装シート1’の側になるようにした。また、裏側面用外装シート1’として使用したものは、表側面用外装シート1と同一の組成、厚さのものであり、加熱プレス板100、100’は表面研磨したステンレス板である。
磁気記録層を有する非接触型ICカードを製造した一例を以下に説明する。図3(a)〜(d)、図4(a)〜(d)、図5(a)、(b)は、非接触型ICカードの製造工程の一例を説明するための、一連の模式断面構成図である。また、図6は、実生産においては、大判のカード材を使用して、多面付けで処理することを示すための平面図である。
実施例1において、外装シートの組成をPETG:PC:スチレン系ゴム=15:82:3(質量比率)とした他は、実施例1と同様の方法で、接触型ICカードを作成した。
実施例1、2、3で得たカードに対して、エンボス適性テスト(割れとカール)、ATM繰り返し搬送テスト、折り曲げ耐性テスト、耐擦過性テスト、を行った。外装シート材の配合比を表1に示す。作成したサンプルと、そのテスト結果を表2に示す。
データカード社製の発行機(エンボス加工機)DC9000を用い、1と7の2種の数字を3列形成した。エンボス部分高さは0.40〜0.43mmであった。割れの有無は目視で判定した。カールは実測し、2.5mm未満を○、2.5mm以上を×とした。
JIS X6305−1 動的曲げ力(曲げ特性)に準拠した方法で判定した。規格内の場合○、規格外となった場合を×とした。
カード裏側面の外装シートの耐擦過性を、ネールスクラッチ法のうち、カードの表面保護層に爪を立てて引っ掻き、キズの程度(有無)を目視で観察、評価した。引っ掻く強さは、毎回同じになるように注意した。
表2において、エンボス割れ、エンボスカールは実施例1、2、3のいずれのカードにおいても発生しなかった。また、折り曲げ耐性は実施例1、2、3いずれのカードにおいても、規格内であった。ATM繰り返し搬送テストでは、実施例1、2、3いずれのカードにおいて、割れが発生しなかった。さらに、耐擦過性について、実施例1、2、3のいずれのカードにおいても、傷の発生が認められなかった。
1’・・・・・・裏側面用外装シート
2、2’・・・・コアシート
3、3’・・・・印刷層
4・・・・・・・隠蔽層
5・・・・・・・表面保護層
6・・・・・・・磁気記録層
7・・・・・・・ICモジュール設置用穴
8・・・・・・・接触型ICカード用ICモジュール
9・・・・・・・接触型ICカード
10・・・・・・・インレット
11・・・・・・・アンテナシート基材
12・・・・・・・アンテナコイル
13・・・・・・・非接触型ICカード用ICモジュール
20・・・・・・・センターコア
24、24’・・・コアシート
30、40・・・・中間製品
50・・・・・・・非接触型ICカード
100、100’・加熱プレス板
Claims (6)
- 少なくともコアシートと外装シートを有するカードであって、外装シートが実質的に非晶性共重合ポリエステル樹脂とポリカーボネート樹脂およびゴム系添加物を含む組成物からなり、該組成物全体に対して質量比率で、非晶性共重合ポリエステル樹脂:ポリカーボネート樹脂:ゴム系添加剤=15〜29:68〜82:3の割合で含まれることを特徴とするカード。
- 外装シートの厚さが40〜150μmの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のカード。
- 前記非晶性共重合ポリエステル樹脂がポリエチレンテレフタレート樹脂のエチレングリコール成分の10〜70モル%をシクロヘキサンジメタノールに置換してなる共重合ポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載のカード。
- ゴム系添加剤がブタジエン系、スチレン系、またはイソプレン系の合成ゴムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のカード。
- 外装シート面に形成された印刷層が紫外線硬化型インキ、電子線硬化型インキ、水性エマルション型インキのいずれか1種、または2種以上を使用して形成されたもの、または転写法によって形成されたもの、よりなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のカード。
- 少なくとも、コアシートとして非晶性共重合ポリエステル樹脂、非晶性共重合ポリエステル樹脂とポリカーボネート樹脂のポリマーアロイ、ポリ塩化ビニル樹脂のいずれかを主成分とする材料を使用し、外装シートとして実質的に非晶性共重合ポリエステル樹脂とポリカーボネート樹脂およびゴム系添加物を含む組成物からなり、該組成物全体に対して質量比率で、非晶性共重合ポリエステル樹脂:ポリカーボネート樹脂:ゴム系添加剤=15〜29:68〜82:3の割合で材料を使用したカードの製造方法であって、外装シートへの印刷に紫外線硬化型インキ、電子線硬化型インキ、水性エマルション型インキのいずれか1種、または2種以上を使用し、さらにプレス温度を130℃〜150℃、プレス時間を5分〜20分間とする熱プレスによって前記コアシートと前記外装シートを積層一体化することを特徴とするカードの製造方法。
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