JP5419843B2 - 自毛活用型かつら - Google Patents
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また、ボリュームを向上させるために、線状部材に取り付ける毛髪の剛性値を高くすることが考えられる。しかし、これも毛髪量の増加には寄与しない。
このように、毛髪の取付領域がフレームワークの主部又はかつらベースのベース本体部だけでなく、副部にも広がることで、副部に取り付けた複数の毛髪によって迷彩効果が向上し、フレームワークの主部又はかつらベースのベース本体部を構成する線状部材や連結用部材の露見の防止を一層図ることができる。
図1は本発明の第1実施形態に係る自毛活用型かつら(以下、単にかつらと称する場合がある。)1を示す斜視図であり、図2はかつら1の平面図である。このかつら1は、フレームワーク10とこのフレームワーク10に取り付けた複数の毛髪20とを備え、植毛フレームとして構成されている。
各線状部材111A〜111F及び連結用部材112の断面形状は、例えば円形又は楕円形が好ましい。主部110の重量は、その材質にもよるが、せいぜい約1〜5g程度の軽量に構成される。
本実施形態では、複数の副部120が主部110に取り付けられている。図1及び図2では主部110及び副部120を分かり易く説明するために、主部110に取り付けた副部120の描写を僅か3本だけ描くに止め大部分を省略している。
副部120は、主部110を構成する各線状部材111A〜111Fや連結用部材112に結着して取り付けられている。
各副部120は、図3に示すように、各線状部材111A〜111F及び連結用部材112に結着して形成された結び目(以下、これを取付部位と呼ぶ。)125から各両端までの部分(以下、これらをそれぞれ枝部と呼ぶ。)121A,121Bを有し、これらの枝部121A,121Bが取付部位125より高い位置へ向けて延びている。少なくとも枝部121A,121Bの先端は取付部位125より高い位置に配置される。なお、図1及び図2では、各副部120の各線状部材111C,111Eにおける取付部位(図中で破線の円Cで囲う部分参照)125の詳細な表示を省略して、各副部120が各線状部材111A〜111Fより上方へ延びた状態を模式的に表している。
副部120は、主部110を構成する線状部材111A〜111Fや連結用部材112に比べて太さが細く形成されている。この副部120は、好ましくは線状部材111A〜111Fや連結用部材112と同色であり、太さは線状部材111A〜111Fや連結用部材112よりも細いが取り付ける毛髪、例えば0.08mm程度の太さとすると良好な迷彩効果を奏する。この副部120の長さは毛髪よりも短い。副部120が毛髪よりも長過ぎると外観が不自然に見えると共に、副部120に取付けた全ての毛髪と自毛とを混ぜることができなくなる。
副部120の剛性は線状部材111A〜111Fや連結用部材112に比べて低い。副部120の剛性が高過ぎると上述の通り、線状部材111A〜111Fからの立ち上がりが高くなり過ぎて不都合が生じる。また、線状部材111A〜111Fは、装着者の頭部の輪郭形状の形態を保持する可能な程度の弾性と剛性とを有する。なお、取付部位125から両端に延びる一方の枝部121Aと他方の枝部121Bとは長さが同じでも不揃いでもよい。
この結び目122によって各副部120に取り付けた毛髪20が抜け落ちるのを防ぐことができる。この結び目122に代えて、副部120の先端部を例えば溶融して形成される膨出部、又は副部120の先端部に取り付けた別の塊状の部材、を脱落防止部材として利用してもよい。
毛髪20は、装着者Pの自毛と同色であれば不自然な感じを与えない。ファッション性を好む場合は、自毛とは異なる色彩を取り付ければ、おしゃれ用のかつらとすることもできる。
最初に、図4に符号200で示すように、好ましくは装着者Pの頭部形状にできるだけ一致するように成型した頭部形状を模した石膏頭型を製作する。この石膏頭型200上に主部の骨格状のパターン(図示省略)を書き込み、このパターンに沿って線状部材及び連結用部材用の合成樹脂製の線材を所定長さに切って配置する。図中の破線が石膏頭型200上に配置した線状部材111及び連結用部材112を表している。各線状部材111及び連結用部材112は、先の尖ったU字状のステープル(図示省略)で石膏頭型200に固定される。
最後に、フレームワーク10に毛髪20を取り付けることで、植毛フレームからなる自毛活用型かつら1が完成する。毛髪20は人毛でも人工毛髪の何れでも良い。フレームワーク10を構成する線状の部材、つまり線状部材111、連結用部材112及び副部120に毛髪を2つ折りにして、折り部付近を捲回して結着させて、毛髪20はフレームワーク10に取り付けられている。毛髪20のフレームワーク10への取付方法は、特に限定されるものではなく、公知の毛髪取付方法を利用してよい。
このようして、かつら1の装着が完了する。なお、かつら1の頭部への固定は、公知のかつら用ストッパー(例えば、特許文献5)をフレームワーク10の裏側へ固着しておき、このストッパーにて自毛を挟着して固定すれば便利である。
このように、毛髪20の取付領域が主部110だけでなく、副部120にも広がることで、副部120に取り付けた複数の毛髪20によって迷彩効果が向上し、主部110を構成する線状部材111や連結用部材112の露見の防止を一層図ることができる。
本発明の第1実施形態の変形例では、フレームワーク10を構成する主部が、第1実施形態の主部110と異なり、図5(A)〜図5(C)に示すように構成されている。図5の各主部110A〜110Cは、前述の主部110と線状部材111の数が相違しており、図5(A)では7本、図5(B)では5本、図5(C)では4本の形態が示されている。
このように構成された主部111A〜111Cに複数の副部120が取り付けられてフレームワーク10A〜10Cが構成され、このフレームワーク10A〜10Cに多数の毛髪20が取り付けられてかつら1A〜1Cが完成する。このかつら1Aも、第1実施形態と同様の効果を発揮する。尚、図5(A)〜図5(C)では、副部120と毛髪20の表示を僅か数本にし、それらの大部分の表示を省略している。
次に、本発明の第2実施形態に係る自毛活用型かつらについて説明する。第2実施形態のかつらでは、前述の第1実施形態のフレームワーク10に代えて、外周縁をもったかつらベース30を備えている。
図6は本発明の第2実施形態に係る自毛活用型かつら2を示す平面図である。図6ではかつら2のかつらベース30を分かり易く説明するために、かつらベース30に取り付けた毛髪20の描写を僅か数本だけ描くに止め大部分を省略しているが、毛髪20は実際には、かつらベース30の全体にわたって緻密に取り付けられている。前述の実施形態と同様の構成には同じ符号を付してその説明は省略する。
先ず、第1実施形態のかつら1の製造方法と同様に、先ず装着者Pの頭部形状にできるだけ一致するように成型した頭部形状を模した石膏頭型200(図4参照)を製作する。そして石膏頭型200上にベース本体部130の構成材料である複数の線状部材111の配置を示すパターンを書き込み、このパターンに沿って合成樹脂製の線材を所定長さに切って配置する。各線状部材111は例えば両端をステープルで石膏頭型に固定する。
先ず、枠部材131が人工皮膚で構成される場合について説明する。
石膏頭型200に剥離シートを被せる。この剥離シートの上に頭部形状の形を付けた線状部材111を所定位置に配置する。線状部材111を剥離シート上に固定する。そして、かつらベース30の開口132を画する領域部分をマスキングテープで覆う。このとき、マスキングテープからは各線状部材111の両端部がはみ出している。剥離シート上のマスキングテープ及びそこから突出した線状部材111の先端部を含む石膏頭型200の全領域に有機溶剤で溶解した合成樹脂溶液を塗布する。この塗布液が乾燥した後、マスキングテープを剥がす。さらに、乾燥して形成された人工皮膚の内、余剰部分を除去する。これによりベース本体部130が完成する。
最後に、かつらベース30の全体、つまり枠部材131、線状部材111及び副部120に複数の毛髪20を取り付けることで、自毛活用型かつら2が完成する。
なお、図6では、かつらベース30を分かり易く説明するために、かつらベース30に取り付けた毛髪20の描写を僅か数本だけ描くに止め大部分を省略しているが、毛髪20は実際には、かつらベース30の全体にわたって緻密に取り付けられている。また、ベース本体部130に取り付けた副部120の描写を僅か2本だけ描くに止め大部分を省略している。副部120の数も図示例に限定されるものではない。
本発明の第2実施形態の変形例では、かつらベースを構成するベース本体部が、第2実施形態のベース本体部と異なる。図7に示すように、本第2実施形態の変形例のかつら2Aでは、ベース本体部130Aの枠部材131Aが、前述のベース本体部130の枠部材131と相違しており、図示するように楕円形に形成されている。枠部材131Aの形状は図示例に限定されるものではなく、例えば矩形型でもよい。
さらに、本変形例のベース本体部130Aでは、枠部材131Aに固定されている各線状部材111が、その両端部を枠部材131Aの外周縁を超えてベース外側へ突出している。
このベース本体部130Aに複数の副部120が取り付けられてかつらベース30Aが構成され、このかつらベース30Aに多数の毛髪20が取り付けられてかつら2Aが完成する。このかつら2Aも、第1実施形態と同様の効果を発揮する。
なお、図7では、かつらベース30Aを分かり易く説明するために、かつらベース130Aに取り付けた毛髪20の描写を数本だけ描くに止め大部分を省略しているが、毛髪20は実際には、かつらベース30Aの全体にわたって緻密に取り付けられている。また、ベース本体部130Aに取り付けた副部120の描写を2本だけ描くに止め大部分を省略している。副部120の数も図示例に限定されるものではない。
また、脱落防止部材を省略して構成してもよい。
10,10A〜10C フレームワーク
20 毛髪
30,30A かつらベース
110,111A〜111C 主部
120 副部
130,130A ベース本体部
131,131A 枠部材
132 開口
111 線状部材
112 連結用部材
200 石膏頭型
Claims (3)
- 装着者の自毛を引き出す隙間を有するフレームワークと、このフレームワークに取り付けられた複数の毛髪と、を備え、上記フレームワークの隙間から引き出した自毛と上記フレームワークに取り付けた毛髪とを混ぜ合わせて装着する自毛活用型かつらであって、
上記フレームワークは、複数の線状部材だけを組み合わせて構成された主部と、上記主部の線状部材に取り付けられている複数の副部と、を備え、
上記副部は線状に形成されていると共に、当該副部は上記主部の線状部材への取付部位から延びる枝部を有し、上記枝部の先端は当該取付部位より高い位置に配設されていることを特徴とする、自毛活用型かつら。 - 装着者の自毛を引き出す開口を有するかつらベースと、このかつらベースに取り付けられた複数の毛髪と、を備え、上記かつらベースの開口から引き出した自毛と上記かつらベースの毛髪とを混ぜ合わせて装着する、自毛活用型かつらであって、
上記かつらベースは、上記開口を有するベース本体部と、上記ベース本体部に取り付けられている複数の副部と、を備え、
上記ベース本体部は、上記開口を内側に有する枠部材と、上記開口の領域で間隔を置いて横方向に並ぶように上記枠部材に取り付けられた複数の線状部材と、から構成され、
上記副部は線状に形成されていると共に、当該副部は上記ベース本体部の線状部材への取付部位から延びる枝部を有し、上記枝部の先端は当該取付部位より高い位置に配設されていることを特徴とする、自毛活用型かつら。 - 前記副部の先端部に、当該副部に取り付けた毛髪の抜けを規制する脱落防止部材を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の自毛活用型かつら。
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