JP5417608B2 - びん容器 - Google Patents
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Description
箱状の容器の場合、下記の特許文献1〜4に示されるように、錠剤等を1個又は数個ずつ小出ししやすいようにしたものが提案されている。
また、びん容器については、下記の特許文献5〜8に示されるように、容器の蓋又は中栓に複雑な構成を採用し、錠剤等を1個又は数個ずつ小出ししやすいようにしたものが提案されている。
しかし、びん容器自体は、吹製によって成形されるために、箱状の容器や蓋のように複雑な構成を採ることが困難であるので、びん容器自体を工夫して1個又は数個の所望の数を小出ししやすくしようとする考えは全くなかった。
本発明は、びん容器自体を工夫して、びん容器から錠剤等を1個又は数個ずつ小出ししやすくすることを課題とするものである。
びん容器の内周面に、周方向に亘って内面から内側に突出する障壁部を形成することで、錠剤などの出が制限され、錠剤等を1個又は数個ずつ小出しにすることが容易となる。
障壁部は、入味線より上のなるべく上方に設けることが望ましいが、成形の都合上、口部内周面に設けるのは困難であるので、肩部ないし胴部最上部に設けることが望ましい。
障壁部は横長に連続する突出部によって形成してもよいし、不連続の複数の突出部を錠剤等が通過できない小さな隙間を空けて横方向に並べて形成してもよい。
びん容器を小出しにしようとする場合、びん容器を少しずつ傾けながら軽く上下に振るのであるが、障壁部がない通常のびん容器の場合は一度に多数の錠剤等が出てくる可能性が大きいけれども、障壁部があると錠剤等が一度障壁部でせき止められるので、比較的少量の錠剤等を取り出すことが容易となる。
7mmを超えると、内容物の充填時に障害となる可能性がある。
また、びん容器の構造が簡単で、容易に実施でき、複雑な構造の蓋や中栓も不要であるので安価に製造できる。
びん容器Aは、胴部外径約50mm、口部外径約40mm、高さ約90mmの標準的な薬びん(ガラスびん)で、直筒状の胴部1と口部3の間が、上方ほど縮径する肩部2となっている。口部外周にはビードと蓋を螺着するためのねじが設けられている。
入味線より上の周壁内面に、周方向に亘って内面から内側に突出する障壁部4が2個所形成されており、その間が突出のないゲート部6(平面視における幅:W)となっている。2個所の障壁部4の形状は相互に同じで、水平で横に長いほぼ四辺形状をなし、高さ位置も等しくなっている。
障壁部4の高さ位置は、障壁部下端がびん容器最下端から62mmとなる位置で、胴部1の最上部に位置している。
障壁部4のびん容器内面からの突出量Hは、障壁部全体に亘ってほぼ等しくなっている。
他の方法としては、粗型によってパリソンを成形する際に、粗型に凹部を設けておくことでパリソンの当該部分に凸部を形成し、仕上型の当該部分は平滑にして仕上げ吹製すると、パリソンの外側の凸部が内側に反転し、びん容器の内周面に障壁部4が突出形成され、外周面は平滑になる。
びん容器Aの障壁部内周面突出量Hとゲート部幅Wを種々に替えて、種々の錠剤について錠剤取り出し試験を行った。
図11に示すように、びんの滑性試験器7の試料台8に錠剤を20錠入れたびん容器Aを載せ、ハンドル9を回して徐々に試料台及びびん容器を傾斜させていき、出てきた錠剤の数を測定した。なお、びん容器は、障壁部及びゲート部が下側になるようにセットした。
後述の25種類の試料びんのそれぞれについて、後述する5種類の錠剤の取り出し試験を1種について10回ずつ行った。
40°傾けても錠剤が出ない場合は0個としてその回の試験を打ち切った。
次のように、障壁部内面突出量H(最大値)5水準、ゲート部幅W5水準の合計25種類の試料びんを作成した。
障壁部内面突出量H:1mm、2mm、3mm、5mm、7mm
ゲート部幅W:5mm、10mm、15mm、20mm、25mm
錠剤は、次(a)〜(e)の非糖衣錠1種、糖衣錠1種、ソフトカプセル2種、およびハードカプセル1種の5種類を用いた。
(a) 直径8mm、高さ4mmの短円柱形状の非糖衣錠
(b) 直径8.5mm、高さ4.7mmの円盤状の糖衣錠
(c) 直径8mm、長さ12mmのラグビー球状のソフトカプセル
(d) 直径7mm、長さ11mmのラグビー球状のソフトカプセル
(e) 直径5.5mm、長さ15.5mmの俵形状のハードカプセル
錠剤取り出し試験結果をまとめたものを図12,13に示す。
この試験結果は、障壁部内面突出量H5水準×ゲート部幅W5水準の合計25種類の試料びんのそれぞれについて、前記(a)〜(e)の5種類の錠剤の取り出し試験を10回ずつ行った集計結果である。
「排出個数」が少ないほど、錠剤の小出しが容易であると評価できる。
障壁部内面突出量H:1mm〜7mmのいずれも、コントロールに比べて排出個数が少なく、障壁部の効果は明らかである。
また、障壁部内面突出量Hが大きいほど効果が大きくなる。
いずれの実施例もコントロールに比べて排出個数が少なく、障壁部及びゲート部の効果は明らかである。
W=5mmの場合が最も排出個数が少なくなっているが、これは40°傾けても1個も出てこなかった(排出個数0)の回数が多かったためで、実質的にはW=15mmを中心にW=10〜20mmが最も好適であるといえる。
この実施例も、前記のびん容器Aとほぼ同等の効果を発揮する。
この実施例も、前記のびん容器Aとほぼ同等の効果を有し、錠剤の出方は若干滑らかである。
この実施例も、前記のびん容器Aとほぼ同等の効果を発揮する。
このように、障壁部の形状は特に限定されるものでなく、周方向に亘って突出形成されていれば、内容物(錠剤)の出が制限されて、本発明の作用効果が発揮される。
このように、障壁部は必ずしも連続して突出形成されている必要はなく、各突出部の間隔が、隙間から錠剤が出てこない程度であれば、連続して突出形成されている場合と同様の作用効果を発揮する。
これは、前記びん容器Aのゲート部幅W=0に相当し、前記錠剤取り出し試験のWが5mmの場合の試験結果に近似したものとなり、コントロールに比べれば明らかな作用効果を有する。
1 胴部
2 肩部
3 口部
4 障壁部
5 窪み
6 ゲート部
7 滑性試験機
8 試料台
9 ハンドル
10 錠剤
Claims (6)
- 入味線より上の、直筒状の胴部、又は直筒状の胴部と口部の間の上方ほど縮径する肩部の周壁内面に、周方向に亘って内面から内側に突出し、内容物の出が制限される障壁部を2個所有し、平面視における前記2個所の障壁部の間を突出のないゲート部としたことを特徴とするびん容器。
- 前記2個所の障壁部が同じ高さで水平に形成されている請求項1に記載のびん容器。
- 前記2個所の障壁部が異なる高さで水平に形成されている請求項1に記載のびん容器。
- 前記2個所の障壁部が正面視ハ字状に傾斜して形成されている請求項1に記載のびん容器。
- 前記ゲート部の平面視における幅が10〜20mmである請求項1〜4のいずれかに記載のびん容器。
- 前記障壁部の内面最大突出量が2〜7mmである請求項1〜5のいずれかに記載のびん容器。
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JP2009251804A JP5417608B2 (ja) | 2009-11-02 | 2009-11-02 | びん容器 |
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JP2009251804A JP5417608B2 (ja) | 2009-11-02 | 2009-11-02 | びん容器 |
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JP2011093599A JP2011093599A (ja) | 2011-05-12 |
JP5417608B2 true JP5417608B2 (ja) | 2014-02-19 |
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Family Applications (1)
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2009
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