JP5416658B2 - 光変調器および光変調器モジュール - Google Patents
光変調器および光変調器モジュールInfo
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Description
このLN光変調器にはz−カットLN基板を使用するタイプとx−カットLN基板(あるいはy−カットLN基板)を使用するタイプがある。ここでは、第1の従来技術として特許文献1に開示されたz−カットLN基板と2つの接地導体を有し、基本モードの伝搬に有利なコプレーナウェーブガイド(CPW)進行波電極を使用したz−カットLN基板LN光変調器をとり上げ、その斜視図を図26に示す。図27は図26のA−A’線における断面図である。なお、以下の議論はx−カットLN基板やy−カットLN基板でも同様に成り立つ。
第1の従来技術における誘電体共振器としての共振周波数を光変調に必要な周波数領域よりも高周波側に外すことにより、光の変調指数における周波数ディップの影響を改善するために特許文献2に提案された技術を第2の従来技術として説明する。ここで、図26から図33に示した第1の従来技術と同一番号は同一機能部に対応しているため、ここでは同一番号を持つ機能部の説明を省略する。
fc = c0/(2n・d) (1)
で与えられるとのことである。ここで、c0は真空中の光速、nは高周波電気信号の等価屈折率、そして重要な物理量であるdは図34に示す横断面図において最も長くなる長さ(通常は、対角線の長さ)とされている。
図35は、特許文献3において提案されたDQPSK型の送信装置について示された第3の従来技術である。図35では、LN光変調器の他に、高周波電気信号を生成するDQPSK信号源700、光を出射するLD500、バイアスを安定化するABC回路100、2つのチャイルドマッハツェンダ干渉系間における光の位相差をπシフトするためのバイアス電圧を供給するバイアス供給部120−2、位相シフトの制御命令を出す位相シフト制御部110、あるいはπ/2シフトするためのバイアス電圧を供給するバイアス供給部120−3などの電気部品・電子部品・制御回路も含んでおり、図35はDQPSK送信装置と言える。
本発明における第1の実施形態と基板のみについての斜視図を各々図1と図2に示す。ここで、9はz−カットLN基板である。コネクタや入力用フィードスルー部などを介して外部回路から進行波電極に高周波電気信号を入力するが、一部の高周波電気信号が漏れて入力用フィードスルー部50の領域に漏れる。本発明においてはこの漏洩高周波信号が存在する領域の基板の厚みを薄くする。10はその厚みを薄くした領域(あるいは、厚みが薄い部位;薄厚部)である。また、図2のB−B´における断面図を図3に示す。z−カットLN基板9の厚みをD、厚みが薄い部位10の幅をW、そこでの基板の厚みをTとすると、D>Tが成り立っている。10´はザグリ部である。
fc = (c0/2)・{(mx/(nx・Lx))2+(my/(ny・Ly))2+(mz/(nz・Lz))2}1/2 (2)
また、z−カットLN基板1の上面には金属があり、下面の下方には充分に深い空隙があるとすると
fc = (c0/2)・{(mx/(nx・Lx))2+(my/(ny・Ly))2+((mz−1/2)/(nz・Lz))2}1/2 (3)
となる。勿論、z−カットLN基板1の下方にある空隙が有限の厚みであっても本発明は成り立つが、説明を簡単にするために、空隙の厚みが充分に厚いと仮定した(3)式で説明する。
Lz<<Ly、Lx (4)
と仮定すると、(2)式と(3)式は各々
fc = (c0/2)・mz/(nz・Lz) (5)
fc = (c0/2)・(mz−1/2)/(nz・Lz) (6)
と表現でき、z−カットLN基板9の基板の厚みLzにより周波数ディップfcが決定される。本発明においては(5)式あるいは(6)式におけるLzは近似的にz−カットLN基板1の基板の最も薄くなった部分の厚み(図3のT)により周波数ディップfcが決定される。
本発明における第2の実施形態で使用するz−カットLN基板12の斜視図を図6に示す。ここでz−カットLN基板12において厚みを薄くした領域を13としている。また、図6のC−C´とE−E´における断面図を各々図7と図8に示す。また、図6の上面図を図9に示す。
本発明における参考実施形態としての第3の実施形態で使用するz−カットLN基板14の斜視図を図10に示す。ここでz−カットLN基板14において厚みを薄くした領域を15a、15b、15cとしている。また、図10のF−F´における断面図を図11に示す。また、図10の上面図を図12に示す。
本発明における参考実施形態としての第4の実施形態で使用するz−カットLN基板16の斜視図を図13に示す。ここでz−カットLN基板16において厚みを薄くした領域を17a、17b、17cとしている。また、図13のG−G´とH−H´における断面図を各々図14と図15に示す。また、図13の上面図を図16に示す。
本発明における第5の実施形態で使用するz−カットLN基板18の斜視図を図17に示す。ここでz−カットLN基板18において厚みを薄くした領域を19としている。また、図17のJ−J´での断面図を図18に、I−I´とK−K´における断面図を図19に示す。また、z−カットLN基板18の上面図を図20に示す。本実施形態ではz−カットLN基板18の長手方向の縁に基板の薄い部分が無いので、z−カットLN基板18としての機械的強度が非常に高いという特徴がある。
本発明における参考実施形態としての第6の実施形態で使用するz−カットLN基板20の上面図を図21に示す。ここでz−カットLN基板20において厚みを薄くした領域を21a、21b、21cとしている。また、図21におけるM−M´での断面図を図22に、L−L´とN−N´における断面図を図23に示す。本実施形態においてもz−カットLN基板20の長手方向の縁に基板の薄い部分が無く、かつ厚みの薄い部位が分割されているので、z−カットLN基板20としての機械的強度が著しく高い。
本発明における第7の実施形態として、図1から図4において説明した第1の実施形態のLN光変調器を筐体に実装したLN光変調器モジュールを図24に示す。図24からわかるように、この第7の実施形態においてはz−カットLN基板1が導電性ペーストなどの接着剤により固定される筐体5の台座23´の表面は略平坦である。また、z−カットLN基板1のザグリ部10´に導電ペーストを充填しても良いし、塗布しても良いことは言うまでもない。あるいはSiなどの導電性膜をコーティングし、その後導電ペーストや導電性のない接着剤により筐体5の台座23´に固定しても良い。
本発明における第8の実施形態として、図1〜図4において説明した第1の実施形態のLN光変調器を筐体に実装したLN光変調器モジュールを図25に示す。図25からわかるように、この第8の実施形態においてはz−カットLN基板1が導電性ペーストなどの接着剤により固定される筐体22の表面には金属筐体22の表面の台座23´に設けた突起部23が形成されている。厚みが薄い部位10にこの突起部23が密着、あるいは適切な所定のクリアランスを持ってザグリ部10´に勘合し、両者が導電ペーストなどにより固定されることが好ましい。
以上においては、入力用フィードスルー部について述べたが、出力用フィードスルー部にも適用しても良いことは言うまでも無い。進行波電極としてはCPW電極を例にとり説明したが、非対称コプレーナストリップ(ACPS)や対称コプレーナストリップ(CPS)などの各種進行波電極、あるいは集中定数型の電極でも良いことは言うまでもない。また、光導波路としてはマッハツェンダ型光導波路の他に、方向性結合器や直線など、その他の光導波路でも良い。また、進行波電極の入力用フィードスルー部に本発明を適用する実施形態について説明したが、出力用入力用フィードスルー部にも適用可能であることは言うまでもない。
2:SiO2バッファ層(バッファ層)
3:光導波路
3a、3b:相互作用部の光導波路(光導波路)
4:進行波電極
4a:中心導体
4b、4c:接地導体
5、22:金属筐体
6a、6b:マイクロ波コネクタの芯線
7a、7b:マイクロ波コネクタの芯線の周囲にある空洞
8:金属のふた
9、12、14、16、18、20:z−カットLN基板(の厚みが厚い領域)
10、13、15a、15b、15c、17a、17b、17c、19、21a、21b、21c:z−カットLN基板(の厚みが薄い部位)
10´:ザグリ部
23:金属筐体の表面の台座に設けた突起部
23´:金属筐体の表面の台座
11:進行波電極にから漏れて基板共振を起こす高周波電気信号
50:入力用フィードスルー部
60:相互作用部
100:ABC回路
110:位相シフト制御部
120−1、120−2、120−3、120−41、120−42:バイアス供給部
200、300:チャイルドMZ
200a、300a:チャイルドMZのY分岐光導波路
200b、300b:変調電極(進行波電極)
200c、300c:バイアス電極
500:LD(レーザーダイオード)
400、600:ペアレントMZのY分岐光導波路
800−1、800−2:ドライバ
700:DQPSK信号源
900:フォトダイオード(PD)
Claims (5)
- 電気光学効果を有する基板と、該基板に形成された光を導波するための光導波路と、前記基板の一方の面側に形成され、前記光の位相を変調する高周波電気信号を印加するための中心導体及び接地導体からなる進行波電極とを有し、
前記進行波電極が、前記高周波電気信号を印加することにより前記光の位相を変調するための相互作用部と、外部回路から前記相互作用部に前記高周波電気信号を印加するための入力用フィードスルー部を具備する光変調器において、
前記基板は、前記入力用フィードスルー部の下方のみにおいて、少なくとも一部の部位の厚みが当該部位を除く他の部位の厚みよりも薄く形成された薄厚部を備え、
前記薄厚部は、前記相互作用部と交差する方向に向かって形成された溝部で構成され、
前記溝部の幅は、前記入力用フィードスルー部を構成する前記中心導体の幅と、当該中心導体とその両側に位置する前記接地導体とのギャップとの和よりも大きい幅であって、前記入力用フィードスルー部に印加された前記高周波電気信号の一部が漏れて前記基板を伝搬する漏洩高周波信号が所定量存在する領域の幅で構成され、
前記薄厚部を含む前記基板が誘電体共振器を形成し、前記薄厚部の厚みで定まる共振周波数が前記高周波電気信号の周波数よりも高くなるように、前記薄厚部の厚みと、前記薄厚部の厚み方向における前記高周波電気信号の等価屈折率の積が0.4mmより大きく、かつ15mmよりも小さく構成されていることを特徴とする光変調器。 - 請求項1に記載の光変調器と、前記光変調器が内部に固定される筐体とを備える光変調器モジュールであって、
前記筐体には、前記光変調器が固定される台座部の一部が盛り上がった突起部が形成され、当該突起部は前記基板の前記薄厚部の裏面に所定のクリアランスを介して勘合していることを特徴とする光変調器モジュール。 - 請求項1に記載の光変調器と、前記光変調器が内部に固定される筐体とを備える光変調器モジュールであって、
前記光変調器が固定される前記筐体の台座部が略平坦であり、前記基板の前記薄厚部の裏面と前記台座部との間に比誘電率が前記基板よりも低い低誘電率層を具備し、前記薄厚部の厚みと前記低誘電率層の厚みとから決定される共振周波数が前記高周波電気信号よりも高くなるように、前記薄厚部の厚みに応じて前記低誘電率層の厚みを設定したことを特徴とすることを特徴とする光変調器モジュール。 - 前記低誘電率層が空気であることを特徴とする請求項3に記載の光変調器モジュール。
- 前記低誘電率層は、比誘電率が空気よりも大きく、前記基板より小さな材料からなることを特徴とする請求項3に記載の光変調器モジュール。
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