JP5411043B2 - Imaging device - Google Patents
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Description
本発明は、遮光体を用いた撮像装置に関するものであり、特に低価格のカメラなどの撮像装置に関するものである。 The present invention relates to an image pickup apparatus using a light shield, in which relating particularly to an imaging apparatus, such as a low-cost camera.
例えば、複数のレンズ間に遮光体を挟んで使用されるレンズユニットにおいて、そこに使用される遮光体の表面は、レンズの先で結像する画質への悪影響を避けるために、その表面は光の反射を防止し、光を吸収する効果のある表面に改質する必要がある。また当該遮光体は、光学機構の設計上で必要となる寸法精度に対して、それを満足する最適な加工法にて製作されることが望ましく、また組み込み工程を含めて安定した形状が維持できるものである必要から、遮光体形成用の材料としてステンレスまたは銅合金を使用し、そのステンレスまたは銅合金をエッチング加工またはプレス加工することにより製作している。しかしこの場合、ステンレスの表面が剥き出しのままで使用したのでは、その表面で光を反射して結像する画像に悪影響を与えるので、当該表面を反射しないように改質する必要があって、そのために、例えばステンレスを電解することにより発色させたり、銅を酸化剤により酸化処理したりすることにより表面を黒色に改質して光の反射を防止し使用している。 For example, in a lens unit that is used with a light-shielding body sandwiched between a plurality of lenses, the surface of the light-shielding body used there is light to avoid adverse effects on the image quality formed at the tip of the lens. Therefore, it is necessary to modify the surface so as to prevent light reflection and absorb light. In addition, it is desirable that the light shielding body is manufactured by an optimum processing method that satisfies the dimensional accuracy required in the design of the optical mechanism, and a stable shape can be maintained including the assembling process. Since it is necessary to be made, stainless steel or a copper alloy is used as a material for forming a light shielding body, and the stainless steel or copper alloy is manufactured by etching or pressing. However, in this case, if the surface of the stainless steel is used as it is exposed, it will adversely affect the image formed by reflecting light on the surface, so it is necessary to modify the surface so that it does not reflect, For this purpose, for example, color is developed by electrolysis of stainless steel, or copper is oxidized with an oxidizing agent to modify the surface to black, thereby preventing light reflection.
ところで、従来の遮光体の表面に形成された上記黒色層の表面は、作業員の手や作業工具などと接触して擦られると傷付き、遮光性に変化が生じる問題がある。 By the way, the surface of the black layer formed on the surface of the conventional light-shielding body has a problem that it is scratched and changes in the light-shielding property when it is rubbed in contact with an operator's hand or work tool.
本発明の撮像装置は、少なくとも二枚のレンズを含むレンズ群、上記レンズ群の少なくとも各周縁部を保持する保持装置、上記レンズ群の上記周縁部が上記保持装置により保持された状態において上記レンズ間に挿設された遮光体を有する撮像装置であって、当該遮光体は、基体、上記基体の上に順次、黒色の金属化合物からなる遮光層、および上記遮光層の表面の黒色を保護する透光性ガラス層を有し、かつ、中央部に貫通孔が形成されたものであることを特徴とする。 The imaging device of the present invention includes a lens group including at least two lenses, a holding device that holds at least each peripheral portion of the lens group, and the lens in a state where the peripheral portion of the lens group is held by the holding device. An image pickup apparatus having a light shielding body interposed therebetween, wherein the light shielding body sequentially protects a base, a light shielding layer made of a black metal compound on the base, and a black surface of the light shielding layer. It has a translucent glass layer and has a through hole formed in the center .
本発明の遮光体は、上記遮光層の表面に形成されたガラスからなる透光性ガラス層を有することにより、作業員の手や作業工具などと接触して擦られても上記透光性ガラス層の存在により上記した表面の損傷を解消して、黒色に基づく遮光度が安定する効果がある。また当該遮光体は、上記の優れた遮光機能を維持し得るので、それを用いた上記撮像装置は鮮明な各種画像の撮像を可能にする。 The light-shielding body of the present invention has the light-transmitting glass layer made of glass formed on the surface of the light-shielding layer, so that the light-transmitting glass can be rubbed even if it comes into contact with an operator's hand or a work tool. The presence of the layer eliminates the above-described surface damage and has an effect of stabilizing the light shielding degree based on black. Moreover, since the said light-shielding body can maintain said outstanding light-shielding function, the said imaging device using it enables imaging of various clear images.
実施の形態1.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1を詳細に説明する。図1〜図4は、本発明の実施の形態1における遮光体例およびそれを含む撮像装置例を説明するものであって、図1は上記遮光体を含むレンズユニットの断面図であり、図2は本発明の撮像装置例の概念的断面図であり、図3aは図1〜図2に含まれている遮光体3の平面図、図3bは図3aのA−A線に沿った当該遮光体の断面図であり、図4は図3aのA−A線に沿った他の、且つ詳細な断面図である。
Hereinafter,
図1において、レンズユニット1は、一対のレンズ11とレンズ12、および遮光体3とから構成されている。レンズ11、レンズ12、および遮光体3は、共に同外径を有する円盤状体である。また遮光体3は、図1〜図4に示すように、その中央に円形の貫通孔を有し、一方、レンズ11とレンズ12とは、共に平板体の一面の中央に窪みが設けられた形状を有する。よって、遮光体3をレンズ11とレンズ12とで挟んで、且つ遮光体3の中央の円形貫通孔の位置とレンズ11、レンズ12の上記の各窪みの位置が合致するようにすると、当該3者の結合体は、図1、図2に示す断面構造を有することになる。一対のレンズ11と12とは、その両者で遮光体3を挟んだ状態では、図1、2に示すように、当該両者間の中央部には上記窪みのためにレンズ状の空間が生じている。
In FIG. 1, the
遮光体3は、図3および図4にその断面図例を示すように、ドーナツ状体であって、断面が矩形状の基体31、基体31の全表面に形成された遮光層32、および遮光層32の表面上に形成されて、透明なガラスからなる透光性ガラス層33を有する。なお図1〜図4では上記ドーナツ状体の内円を形成する孔の側面の形状例として、ドーナツ状体の表裏両面に対して直交する側面が例示されているが、本発明においては、当該側面の表面形状は、上記直交側面に限らず、各種の形状であっても良い。例えば当該表面は、その厚みの中間部がなだらかな山状のもの、急峻な山状に膨れた凸状のもの、当該中間部が上記とは反対に窪んだ凹状のもの、あるいは当該表面のエッジ部が盛り上がったもの、などが例示される。
3 and FIG. 4, the
基体31の構成材料としては、その表面に上記の遮光層32の形成が可能な材料であれば特に制限はなく、例えばステンレス、銅と各種の銅合金、ニッケル、アルミニウム、プラスチックス、セラミックなどである。上記のステンレスとしては、斯界で周知のものを採用し得て、例えば耐食性の優れた12%(重量%、以下同様)以上のCrを含むFe−Cr−Ni系合金類、フェライト系合金類、マルテンサイト系合金類、オーステナイト系合金類、フェライト−オーステナイト系合金類などが例示される。銅としては、純度が 99.96重量%以上のものであってよく、上記の銅合金としてはリン青銅や黄銅などであってよい。ニッケルとしては、純度が少なくとも99重量%の高純度ニッケル以外にも、各種のニッケル合金が使用可能である。プラスチックスとしては、その上に前記した遮光層32および透光性ガラス層33を後記する方法で形成可能な耐熱性、および本発明の撮像装置の使用温度以上の耐熱変形性を有するものであれば、各種の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が用いられる。セラミックとしても、上記プラスチックスと同様の形成可能性および耐熱変形性を有するものであればよい。
The constituent material of the base 31 is not particularly limited as long as the
次に遮光体3の一例に就き詳述すると、図4において、遮光層32は、ニッケルめっきからなる下地層321、銅からなる中間層322、黒色被膜層323、および透光性ガラス層33の4層から形成されている。黒色被膜層323を形成する上記金属化合物の例としては、銅酸化物、クロム酸化物、ニッケル酸化物、亜鉛・クロム・銀酸化物、染料で染めたアルミニウム酸化物、からなる群から選ばれた少なくとも1種、が例示される。
Next, an example of the
上記の下地層321を形成するニッケルめっきや中間層322を形成する銅めっきなどは、それぞれ従来から斯界で知られた方法並びに条件によって形成されてよく、例えば上記のニッケルめっきは、ニッケルストライクめっき浴を使用して、5A/dm2で5分間めっきし、銅めっき322は硫酸銅めっき浴を使用して1A/dm2で10分間めっきすることにより形成されてよく、ニッケルめっきの厚みは0.5μm〜1μm程度であり、銅めっきの厚みは1μm〜2μm程度でよい。
The nickel plating for forming the base layer 321 and the copper plating for forming the
本発明において、透光性ガラス層33は透光性ガラスにて形成されており、当該ガラス材としては、遮光体32の上にそれを形成可能な透光性材料にて形成されたものであれば特に制限はないが、遮光体32の表面上への形成の容易さ、および形成後における機械的強度の安定性の観点から、JIS K5600−6−3に規定された耐熱性を有するものが好ましく、さらに遮光体32上への形成可能温度が室温〜60℃程度であり、透光性ガラス層33の平均厚みが2μm〜4μm程度であり、またエンピツ硬度法で測定した表面硬度が4H以上であることが好ましい。
In the present invention, the
上記透光性ガラスの例としては、例えば無機ガラス類、有機ガラス類、無機ガラスと有機ガラスとの化学的あるいは物理的混合体類などであってよい。たとえば、SiO2を主成分とする通常の各種のガラス類であってよく、有機ガラス類としては、例えばSiO主鎖にSi−R3基(Rは、アルキル基、アラルキル基、OH基など)が置換したものが例示される。また上記以外にも、メタクリル樹脂、メタクリル酸メチル樹脂、ポリスチレン、不飽和ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニルなどの、硬度と透明性が良好なものが例示される。 Examples of the translucent glass may be, for example, inorganic glasses, organic glasses, chemical or physical mixtures of inorganic glass and organic glass, and the like. For example, it may be various kinds of ordinary glasses mainly composed of SiO 2 , and examples of organic glasses include Si—R 3 group (for example, R is an alkyl group, aralkyl group, OH group) in the SiO main chain. Are substituted. In addition to the above, those having good hardness and transparency such as methacrylic resin, methyl methacrylate resin, polystyrene, unsaturated polyester resin, and polyvinyl chloride are exemplified.
透光性ガラス層33が上記の無機ガラス類で形成される場合、当該層33は、例えば通常のゾルゲル法やそのゾルゲル法を改良したスーパーゾルゲル法などにより形成することができる。即ち通常のゾルゲル法では、原料混合液に水や反応触媒を添加し、加水分解や縮合反応によりゾルを生成し、さらにかかる反応を進め、あるいは溶媒を除去してゲル化し、次いで当該ゲルを加熱硬化してガラス化する。一方、スーパーゾルゲル法では、原料混合液に反応触媒を添加し、溶媒除去した後、空気中の湿気により加水分解および縮合反応を開始せしめ、次いで室温硬化せしめてガラス化する。従って、通常のゾルゲル法では、ゲルのガラス化に加熱が必要となるので、その加熱によって遮光体32の一部が崩壊あるいは変形する問題が生じる可能性があるが、スーパーゾルゲル法では、室温硬化にてガラス化するので上記の問題が生じない利点がある。
When the
上記スーパーゾルゲル法に用いられる材料例としては、ナノコンポジットが挙げられる。ナノコンポジットは、シリカ粒からなる層中に、粒径が1〜100nm程度の超微細な1種のポリマー粒または複数の各種のポリマー粒の混合物が、シリカを海とし、ポリマーを島とする海島状態で分散した構造を有するものであって、例えば日東紡社の商品名SSGコートが例示される。またナノコンポジットは、室温で硬化して透明なガラス状被膜を形成するので、本発明の上記透光性ガラス層33の形成材として特に好適である。
Examples of the material used for the super sol-gel method include nanocomposites. A nanocomposite is a sea island in which a layer of silica particles is composed of one ultrafine polymer particle having a particle size of about 1 to 100 nm or a mixture of various polymer particles, with silica as the sea and polymers as islands. For example, a product name SSG coat of Nittobo Co., Ltd. is exemplified. In addition, the nanocomposite is cured at room temperature to form a transparent glassy film, and thus is particularly suitable as a material for forming the
次に、本発明の遮光体3の製造方法例に就き説明する。この製造例においては、基体31の表面に機械的に安定した遮光層32を形成するために、当該表面を前処理し、次いで遮光層32を形成することが好ましい。かかる前処理の方法としては、アルカリ性洗剤を用いた脱脂、および電解脱脂をした後に、塩酸などの酸を用いた酸洗浄で表面を活性化し、後記する方法にて本発明の遮光層32を形成する。
Next, an example of a method for manufacturing the
本発明において、上記の方法で清浄化された遮光体3の表面に、下記の方法で直接、遮光層32を形成しても良いが、好ましくは遮光層32を構成する材料と化学的に親和性のある第三の材料からなる親和層を形成し、その上に遮光層32を形成することが好ましい。かかる親和層としては、遮光層32が銅酸化物/クロム酸化物/ニッケル酸化物からなる場合は、ニッケルめっき層が好ましく、亜鉛・クロム・銀酸化物からなる場合には、ニッケル+銅めっき層が好ましい。
In the present invention, the
基体31の表面(ステンレスの表面)に形成される遮光層32の平均厚みは、一般的には3〜5μm程度、好ましくは2〜3μm程度、特に好ましくは1〜2μm程度である。
The average thickness of the
次に、図2により本発明の撮像装置の例を説明すると、当該撮像装置例は、これまでに詳述したレンズユニット1、およびフィルター4、イメージセンサー5、並びに外枠体6から構成されている。外枠体6は、半割り可能な筒状体であって、その内壁にレンズユニット1を挿着可能なリング状溝部61、およびフィルター4を設置するためのリング状突起62を有する。当該撮像装置は、外枠体6を半割りに近い状態においてリング状突起62の上にフィルター4を設置し、リング状溝部61にレンズユニット1を挿着し、次いで外枠体6を半割り状態から筒状態とし、筒状態の下部にイメージセンサー5を設置することにより完成する。
Next, an example of the image pickup apparatus of the present invention will be described with reference to FIG. 2. The image pickup apparatus example includes the
以下、本発明を実施例と比較例とにより一層詳細に説明する。
実施例1.
遮光体3の基体31として、Cr含有量が18重量%、Ni含有量が8重量%であって、残部がFeであるFe−Cr−Niステンレスからなる、厚さ0.02mm、外径2.5mm、内径0.5mmのドーナツ状のステンレス板を用い、先ずその全面を、脱脂、酸洗い、および電解脱脂を順次行って清浄化し、次いで温度25℃のニッケルストライクめっき浴にて5A/dm2の電流密度で5分間めっきすることで、厚さ0.5μmの下地ニッケル層を形成し、更に、当該下地ニッケル層の上に温度25℃の硫酸銅めっき浴にて1A/dm2の電流密度で10分めっきし、厚さ2μmの銅めっき層を形成してから、当該銅めっき層について、温度95℃の亜塩素酸ソーダ溶液に1分間浸漬して酸化処理することで、当該銅めっき層の表面全体に平均厚さが2μmの黒色酸化銅層を形成した。次いでこの黒色酸化銅層の全表面に、日東紡社の商品名SSGコートを塗布し、大気中の室温下7日間放置して当該SSGコートを硬化しガラス化せしめて平均厚さが2μmの透光性ガラス層を形成して実施例1の遮光層を得た。
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples and comparative examples.
Example 1.
The base 31 of the light-shielding
実施例2.
遮光体3の基体31として、Cr含有量が18重量%、Ni含有量が8重量%であって、残部がFeであるFe−Cr−Niステンレスからなる、厚さ0.02mm外径2.5mm内径0.5mmのドーナツ状のステンレス板を用い、先ずその全面を、脱脂、酸洗い、および電解脱脂により清浄化し、次いで温度20℃の黒クロムめっき浴にて4Vの電圧で5分間めっきし、厚さ0.1μmの黒色酸化クロム層を形成した。次いでこの黒色酸化クロム層の全表面に、上記SSGコートを塗布し、大気中の室温下で7日間放置して当該SSGコートを硬化しガラス化せしめて平均厚さが2μmの透光性ガラス層を形成して実施例2の遮光層を得た。
Example 2
The base 31 of the light-shielding
実施例3.
遮光体3の基体31として、実施形態1で用いたドーナツ状のステンレス板を用い、先ずその全面を、脱脂、酸洗い、および電解脱脂により清浄化し、次いで温度25℃のニッケルストライクめっき浴にて5A/dm2の電流密度で5分めっきすることで、厚さ0.5μmの下地ニッケルめっき層を形成し、そのニッケルめっき層の表面を希硫酸で洗浄した後に黒ニッケルめっき浴(30℃)にて0.1A/dm2の電流密度で5分めっきし、厚さ0.1μmの黒色酸化ニッケル層を形成した。次いでこの黒色酸化ニッケル層の全表面に、上記SSGコートを塗布し、大気中の室温下で7日間放置して当該SSGコートを硬化しガラス化せしめて平均厚さが2μmの透光性ガラス層を形成して実施例3の遮光層を得た。
Example 3
The donut-shaped stainless steel plate used in the first embodiment is used as the base 31 of the light-shielding
実施例4.
遮光体3の基体31として、実施形態1で用いられたドーナツ状のステンレス板を用い、先ずその全面を、脱脂、酸洗い、電解脱脂により清浄化し、次いでニッケルストライクめっき浴(25℃)にて5A/dm2の電流密度で5分めっきすることで厚さ0.5μmの下地ニッケル層を形成し、その後、当該下地ニッケル層の上に硫酸銅めっき浴(25℃)にて1A/dm2の電流密度で10分めっきし、厚さ2μmの銅めっき層を形成してから、更に、当該銅めっき層の上にノーシアン亜鉛めっき浴(30℃)にて4A/dm2の電流密度で15分めっきし、厚さ5μの亜鉛めっき層を形成してから、当該亜鉛めっき層について、黒クロメート処理液(20℃)に3分間浸漬し、酸化処理することで、当該亜鉛めっき層の表面全体に0.1μm以下の厚みの黒色酸化亜鉛・クロム・銀層(黒クロメート皮膜)を形成した。次いでこの酸化亜鉛・クロム・銀層層の全表面に、上記SSGコートを塗布し、大気中の室温下で7日間時間放置して当該SSGコートを硬化しガラス化せしめて平均厚さが2μmの透光性ガラス層を形成して実施例4の遮光層を得た。
Example 4
The donut-shaped stainless steel plate used in the first embodiment is used as the base 31 of the light-shielding
実施例5.
遮光体3の基体31として、実施形態1で用いられたドーナツ状のアルミニウム板を用い、先ずその全面を、脱脂および酸洗いにより清浄化し、次いで陽極酸化皮膜処理浴(20℃)にて1.7A/dm2の電流密度で酸化することで、厚さ10μmの陽極酸化皮膜層を形成し、その後、黒色染色液(クラリアントジャパン社のサノダル・ディープ・ブラックMLW 使用)を55℃に保持してそれに15分浸漬し、水洗の後、酢酸ニッケル溶液(97℃)に15分浸漬して封孔処理することで、黒色アルミニウムの陽極酸化皮膜処理(黒染)層を形成した。次いでこの黒色アルミニウムの陽極酸化皮膜処理(黒染)層の全表面に、上記SSGコートを塗布し、大気中の室温下で7日間放置して当該SSGコートを硬化しガラス化せしめて平均厚さが2μmの透光性ガラス層を形成して実施例5の遮光層を得た。
Example 5.
The doughnut-shaped aluminum plate used in the first embodiment is used as the base 31 of the light-shielding
実施例6.
遮光体3の基体31として、純度が99.9%、厚さ0.3mm、外形3mm、内径0.5mmのドーナツ状の銅板を用い、先ずその全面を、脱脂、酸エッチング、酸洗浄により清浄化し、次いで亜塩素酸ソーダ溶液(95℃)に1分間浸漬し、酸化処理することにより当該銅表面全体に平均厚さが2μmの黒色酸化銅層を形成した。次いでこの黒色酸化銅層の全表面に、上記SSGコートを塗布し、大気中の室温下で7日間放置して当該SSGコートを硬化しガラス化せしめて平均厚さが2μmの透光性ガラス層を得た。
Example 6
A donut-shaped copper plate having a purity of 99.9%, a thickness of 0.3 mm, an outer shape of 3 mm, and an inner diameter of 0.5 mm is used as the base 31 of the
実施例7.
遮光体3の基体31として、実施例6で用いられたドーナツ状の銅板を用い、先ずその全面を、脱脂、酸洗い、電解脱脂により清浄化し、次いで黒クロムめっき浴(20℃)にて4Vの電圧で5分めっきし、厚さ0.1μmの黒色酸化クロム層を形成した。次いでこの黒色酸化クロム層の全表面に、上記SSGコートを塗布し、大気中の室温下で7日間放置して上記SSGコートを硬化しガラス化せしめて平均厚さが2μmの透光性ガラス層を形成して実施例7の遮光層を得た。
Example 7.
The donut-shaped copper plate used in Example 6 was used as the base 31 of the light-shielding
実施例8.
遮光体3の基体31として、実施例6で用いられたドーナツ状の銅板を用い、先ずその全面を、脱脂、酸洗い、電解脱脂により清浄化し、次いでニッケルストライクめっき浴(25℃)にて5A/dm2の電流密度で5分めっきすることで、厚さ0.5μmの下地ニッケル層を形成し、そのニッケルめっき層表面を希硫酸で洗浄した後に黒ニッケルめっき浴(30℃)にて0.1A/dm2の電流密度で5分めっきし、厚さ0.1μmの黒色酸化ニッケル層を有する実施例8の遮光体を製造した。次いでこの黒色酸化ニッケル層の全表面に、上記SSGコートを塗布し、大気中の室温下で7日間放置して当該SSGコートを硬化しガラス化せしめて平均厚さが2μmの透光性ガラス層を形成して実施例8の遮光層を得た。
Example 8
The donut-shaped copper plate used in Example 6 was used as the base 31 of the light-shielding
実施例9.
遮光体3の基体31として、実施例6で用いられたドーナツ状の銅板を用い、先ずその全面を、脱脂、酸洗い、電解脱脂により清浄化し、硫酸銅めっき浴(25℃)にて1A/dm2の電流密度で10分めっきし、厚さ2μmの銅めっき層を形成してから、更に、当該銅めっき層の上にノーシアン亜鉛めっき浴(30℃)にて4A/dm2の電流密度で15間めっきし、厚さ5μm亜鉛めっき層を形成してから、当該亜鉛めっき層について、黒クロメート処理液(20℃)に3分間浸漬し、酸化処理することで、当該亜鉛めっき層表面全体に0.1μm以下の厚みの黒色酸化亜鉛・クロム・銀層(黒クロメート皮膜)を有する実施例9の遮光体を製造した。次いでこの黒色酸化亜鉛・クロム・銀層の全表面に、上記SSGコートを塗布し、大気中の室温下で7日間放置して当該SSGコートを硬化しガラス化せしめて平均厚さが2μmの透光性ガラス層を形成して実施例9の遮光層を得た。
Example 9.
The doughnut-shaped copper plate used in Example 6 was used as the base 31 of the light-shielding
次に、上記実施例1〜9で得られた各黒色遮光層付きのステンレス板、銅板、あるいはアルミニウム板を対象として、また比較例1として、上記実施例1とは透光性ガラス層が無い点のみが異なるものを用い、比較例2として、実施例5とは透光性ガラス層が無い点のみが異なるものを用い、また、比較例3として、実施例6とは透光性ガラス層が無い点のみが異なるものを用い、それらに就き、その効果を比較すると、透光性ガラス層を付加したことにより、黒色遮光層の表面が格段に安定し、取り扱い易く、使い易いものになっていることが確認できた。 Next, for the stainless steel plate, copper plate, or aluminum plate with each black light shielding layer obtained in Examples 1 to 9, and as Comparative Example 1, there is no translucent glass layer as in Example 1 above. As a comparative example 2, a material that differs from Example 5 only in that there is no translucent glass layer is used. Also, as a comparative example 3, a translucent glass layer is different from Example 6. Compared to the effects of using different ones, there is no point, and by adding a translucent glass layer, the surface of the black shading layer becomes much more stable, easy to handle and easy to use. It was confirmed that
特に、その表面が外力に対して機械的に弱い比較例1と実施例1との対比、および比較例1と同様の比較例3と実施例6との対比において、透光性ガラス層の有無による差が顕著であった。また、透光性ガラス層を形成するためのコーテイング剤(ベース)にガラスの微粒子をマット剤(つや消し剤)として添加することにより、反射率を広範囲に調整することが容易にできることから、本発明の遮光体は、広範囲な素材に対して、安定した特性のものを、取り扱いし易いものとして、提供することができる。 In particular, in the comparison between Comparative Example 1 and Example 1 whose surface is mechanically weak against external force, and in the comparison between Comparative Example 3 and Example 6 similar to Comparative Example 1, the presence or absence of a translucent glass layer The difference by was remarkable. In addition, since the fine particles of glass are added as a matting agent (matting agent) to the coating agent (base) for forming the translucent glass layer, the reflectance can be easily adjusted over a wide range. The light-shielding body can be provided with a stable characteristic for a wide range of materials as being easy to handle.
本発明の遮光体は極めて優れた遮光性能を有するので、当該遮光体を用いた本発明の撮像装置は、携帯用カメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラなど、撮像を目的とした機器のレンズの遮光板および光学機器の分野で使用される撮像装置用として好適である。 Since the light-shielding body of the present invention has extremely excellent light-shielding performance, the imaging device of the present invention using the light-shielding body is a light-shielding plate for a lens of a device intended for imaging such as a portable camera, digital camera, video camera, etc. And suitable for an imaging apparatus used in the field of optical equipment.
1:レンズユニット、3:遮光体、32:遮光層、33:透光性ガラス層、
4:フィルター、5:イメージセンサー、6:外枠体、61:リング状溝部、
62:リング状突起
1: lens unit, 3: light-shielding body, 32: light-shielding layer, 33: translucent glass layer,
4: Filter, 5: Image sensor, 6: Outer frame, 61: Ring-shaped groove,
62: Ring-shaped protrusion
Claims (6)
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