JP5408774B2 - 感温性粘着剤および感温性粘着テープ - Google Patents
感温性粘着剤および感温性粘着テープ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5408774B2 JP5408774B2 JP2009106398A JP2009106398A JP5408774B2 JP 5408774 B2 JP5408774 B2 JP 5408774B2 JP 2009106398 A JP2009106398 A JP 2009106398A JP 2009106398 A JP2009106398 A JP 2009106398A JP 5408774 B2 JP5408774 B2 JP 5408774B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- sensitive adhesive
- acrylate
- meth
- side chain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
(1)融点未満の温度で結晶化し、かつ融点以上の温度で流動性を示す感温性粘着剤であって、下記側鎖結晶性ポリマー(A)と側鎖結晶性ポリマー(B)とのポリマーブレンドからなることを特徴とする感温性粘着剤。
側鎖結晶性ポリマー(A):炭素数14以上の直鎖状アルキル基を有する(メタ)アクリレート40〜100重量部と、この(メタ)アクリレートと共重合可能なモノマー0〜60重量部との重合体である。
側鎖結晶性ポリマー(B):炭素数14以上の直鎖状アルキル基を有する前記(メタ)アクリレートのうち、側鎖結晶性ポリマー(A)に用いた前記(メタ)アクリレートと炭素数が4つ以上異なる直鎖状アルキル基を有する(メタ)アクリレート40〜100重量部と、この(メタ)アクリレートと共重合可能なモノマー0〜60重量部との重合体である。
(2)炭素数14以上の直鎖状アルキル基を有する(メタ)アクリレートと共重合可能な前記モノマーが、炭素数1〜6のアルキル基を有する(メタ)アクリレートおよび極性モノマーから選ばれる少なくとも1種である前記(1)記載の感温性粘着剤。
(3)前記側鎖結晶性ポリマー(A)の融点と、前記側鎖結晶性ポリマー(B)の融点との差が、絶対値で10〜50℃である前記(1)または(2)記載の感温性粘着剤。
(4)前記ポリマーブレンドに架橋剤を加え架橋反応してなる前記(1)〜(3)のいずれかに記載の感温性粘着剤。
(5)前記(1)〜(4)のいずれかに記載の感温性粘着剤を含有する粘着剤層を、基材フィルムの片面または両面に設けたことを特徴とする感温性粘着テープ。
合成例1:ステアリルアクリレート(直鎖状アルキル基の炭素数:18)およびセチルアクリレート(直鎖状アルキル基の炭素数:16)
合成例2:ベヘニルアクリレート(直鎖状アルキル基の炭素数:22)
この場合、合成例1において基準とする第1(メタ)アクリレートは、ステアリルアクリレートおよびセチルアクリレートのうち、合成例2のベヘニルアクリレートの前記炭素数との差が最も大きくなるセチルアクリレートである。
ステアリルアクリレート(ニチユ製)を15部、セチルアクリレート(ニチユ製)を30部、メチルアクリレート(日本触媒社製)を50部、アクリル酸を5部の割合で、それぞれ酢酸エチル230部に加えて混合し、55℃で4時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体(側鎖結晶性ポリマー)の重量平均分子量は45万、融点は23℃であった。
ベヘニルアクリレート(ニチユ製)を45部、メチルアクリレート(日本触媒社製)を50部、アクリル酸を5部の割合で、それぞれ酢酸エチル230部に加えて混合し、55℃で4時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体(側鎖結晶性ポリマー)の重量平均分子量は60万、融点は55℃であった。
ベヘニルアクリレート(ニチユ製)を22部、ステアリルアクリレート(ニチユ製)を8部、セチルアクリレート(ニチユ製)を15部、メチルアクリレート(日本触媒社製)を50部、アクリル酸を5部の割合で、それぞれ酢酸エチル230部に加えて混合し、55℃で4時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体(側鎖結晶性ポリマー)の重量平均分子量は55万、融点は40℃であった。
ステアリルアクリレート(ニチユ製)を45部、メチルアクリレート(日本触媒社製)を50部、アクリル酸を5部の割合で、それぞれ酢酸エチル230部に加えて混合し、55℃で4時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体(側鎖結晶性ポリマー)の重量平均分子量は50万、融点は34℃であった。
まず、前記合成例1,2で得られた各共重合体を、酢酸エチルで固形分が30%となるよう調製した。ついで、前記合成例1で得られた共重合体溶液と、合成例2で得られた共重合体溶液とを、75:25の重量比でブンレドした。この混合溶液に、アジリジン化合物を固形分換算で前記混合溶液の固形分総量に対して0.5重量%添加した。そして、この混合溶液を厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に塗布して100℃で10分間加熱して架橋反応を行わせ、厚さ10μmの粘着剤層が形成された感温性粘着テープを作製した。
得られた感温性粘着テープについて、60℃および80℃(加工工程)、23℃(搬送工程)、10℃(剥離工程)の各雰囲気温度におけるステンレス鋼に対する180°剥離強度(JIS Z0237準拠)を測定した。具体的には、以下の条件で感温性粘着テープをステンレス鋼板に貼着した後、ロードセルを用いて300mm/分の速度で180°剥離した。
各雰囲気温度で感温性粘着テープをステンレス鋼板に貼着して20分間静置した後、180°剥離した。
(10℃)
80℃の雰囲気温度で感温性粘着テープをステンレス鋼板に貼着し、雰囲気温度を10℃に低下させ、この雰囲気温度で1分間静置した後、180°剥離した。
(60℃および80℃:加工工程)
○:1.0N/25mm以上
×:1.0N/25mm未満
(23℃:搬送工程)
○:0.5N/25mm以上
×:0.5N/25mm未満
(10℃:剥離工程)
○:0.1N/25mm以下
×:0.1N/25mmを超える
まず、前記合成例2で得られた共重合体を、酢酸エチルで固形分が30%となるよう調製した。この共重合体溶液に、アジリジン化合物を固形分換算で前記共重合体溶液の固形分総量に対して0.5重量%添加した。そして、この共重合体溶液を厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に塗布して100℃で10分間加熱して架橋反応を行わせ、厚さ10μmの粘着剤層が形成された感温性粘着テープを作製した。得られた感温性粘着テープについて、前記実施例1と同様にして180°剥離強度を測定した。その結果を表2に示す。
合成例2で得られた共重合体に代えて、前記合成例1で得られた共重合体を用いた以外は、前記比較例1と同様にして、厚さ10μmの粘着剤層が形成された感温性粘着テープを作製した。得られた感温性粘着テープについて、前記実施例1と同様にして180°剥離強度を測定した。その結果を表2に示す。
合成例2で得られた共重合体に代えて、前記合成例3で得られた共重合体を用いた以外は、前記比較例1と同様にして、厚さ10μmの粘着剤層が形成された感温性粘着テープを作製した。得られた感温性粘着テープについて、前記実施例1と同様にして180°剥離強度を測定した。その結果を表2に示す。
前記合成例4で得られた共重合体を酢酸エチルで固形分が30%となるよう調製し、前記合成例1で得られた共重合体溶液と、合成例4で得られた共重合体溶液とを、50:50の重量比でブンレドした以外は、前記実施例1と同様にして、厚さ10μmの粘着剤層が形成された感温性粘着テープを作製した。得られた感温性粘着テープについて、前記実施例1と同様にして180°剥離強度を測定した。その結果を表2に示す。
Claims (5)
- 融点未満の温度で結晶化し、かつ融点以上の温度で流動性を示す感温性粘着剤であって、下記側鎖結晶性ポリマー(A)と側鎖結晶性ポリマー(B)とのポリマーブレンドからなることを特徴とする感温性粘着剤。
側鎖結晶性ポリマー(A):炭素数14以上の直鎖状アルキル基を有する(メタ)アクリレート40〜100重量部と、この(メタ)アクリレートと共重合可能なモノマー0〜60重量部との重合体である。
側鎖結晶性ポリマー(B):炭素数14以上の直鎖状アルキル基を有する前記(メタ)アクリレートのうち、側鎖結晶性ポリマー(A)に用いた前記(メタ)アクリレートと炭素数が4つ以上異なる直鎖状アルキル基を有する(メタ)アクリレート40〜100重量部と、この(メタ)アクリレートと共重合可能なモノマー0〜60重量部との重合体である。 - 炭素数14以上の直鎖状アルキル基を有する(メタ)アクリレートと共重合可能な前記モノマーが、炭素数1〜6のアルキル基を有する(メタ)アクリレートおよび極性モノマーから選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の感温性粘着剤。
- 前記側鎖結晶性ポリマー(A)の融点と、前記側鎖結晶性ポリマー(B)の融点との差が、絶対値で10〜50℃である請求項1または2記載の感温性粘着剤。
- 前記ポリマーブレンドに架橋剤を加え架橋反応してなる請求項1〜3のいずれかに記載の感温性粘着剤。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の感温性粘着剤を含有する粘着剤層を、基材フィルムの片面または両面に設けたことを特徴とする感温性粘着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009106398A JP5408774B2 (ja) | 2009-04-24 | 2009-04-24 | 感温性粘着剤および感温性粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009106398A JP5408774B2 (ja) | 2009-04-24 | 2009-04-24 | 感温性粘着剤および感温性粘着テープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010254803A JP2010254803A (ja) | 2010-11-11 |
JP5408774B2 true JP5408774B2 (ja) | 2014-02-05 |
Family
ID=43316097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009106398A Expired - Fee Related JP5408774B2 (ja) | 2009-04-24 | 2009-04-24 | 感温性粘着剤および感温性粘着テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5408774B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012197387A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Nitta Corp | 耐熱性感温性粘着剤 |
JP6116368B2 (ja) * | 2013-05-24 | 2017-04-19 | ニッタ株式会社 | 感温性粘着剤 |
TWI635591B (zh) * | 2013-11-05 | 2018-09-11 | 千住金屬工業股份有限公司 | 焊料轉印薄片 |
KR102281487B1 (ko) * | 2014-03-25 | 2021-07-26 | 니타 가부시키가이샤 | 감온성 점착제 |
JP7053194B2 (ja) * | 2017-09-04 | 2022-04-12 | ニッタ株式会社 | 感温性粘着剤、感温性粘着シートおよび感温性粘着テープ |
JP7037388B2 (ja) * | 2018-02-22 | 2022-03-16 | ニッタ株式会社 | 感温性粘着剤、感温性粘着シートおよび感温性粘着テープ |
CN114514249B (zh) * | 2019-09-30 | 2024-07-09 | 霓达株式会社 | 调光膜用添加剂及温敏性调光膜 |
CN115003710B (zh) * | 2020-01-16 | 2024-04-12 | 霓达株式会社 | 温敏性微粒 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0471767B1 (en) * | 1989-05-11 | 1996-09-11 | Landec Corporation | Temperature-activated adhesive assemblies |
EP0571548B1 (en) * | 1991-02-12 | 1998-05-20 | Landec Corporation | Temperature zone specific pressure-sensitive adhesive compositions, and adhesive assemblies and methods of use associated therewith |
JP3485412B2 (ja) * | 1996-03-15 | 2004-01-13 | ニッタ株式会社 | 積層セラミックコンデンサ積層工程用の仮止め粘着テープ及び積層セラミックコンデンサの製造方法 |
US5889118A (en) * | 1996-06-03 | 1999-03-30 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Thermomorphic "smart" pressure sensitive adhesives |
JP2000071170A (ja) * | 1998-08-28 | 2000-03-07 | Nitta Ind Corp | 研磨用ウエハ保持部材及びそのウエハ保持部材の研磨機定盤への脱着方法 |
JP2000087004A (ja) * | 1998-09-17 | 2000-03-28 | Nitta Ind Corp | 被加工物用保持剤およびそれを用いた被加工物の脱着方法 |
JP2000355684A (ja) * | 1999-06-15 | 2000-12-26 | Nitta Ind Corp | 部品の仮止め粘着テープ |
JP2003183608A (ja) * | 2002-10-01 | 2003-07-03 | Nitta Ind Corp | セラミック電子部品用生シートの仮止め粘着テープ及びセラミック電子部品の製造方法 |
JP5118350B2 (ja) * | 2007-01-26 | 2013-01-16 | ニッタ株式会社 | 粘着剤 |
-
2009
- 2009-04-24 JP JP2009106398A patent/JP5408774B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010254803A (ja) | 2010-11-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5600604B2 (ja) | 平板表示装置製造用感温性粘着剤および平板表示装置製造用感温性粘着テープ | |
JP5408774B2 (ja) | 感温性粘着剤および感温性粘着テープ | |
JP5118350B2 (ja) | 粘着剤 | |
JP6542562B2 (ja) | 感温性粘着剤 | |
JP5512143B2 (ja) | 感温性粘着テープ | |
JP6754609B2 (ja) | 感温性粘着剤 | |
JP2009067824A (ja) | 感温性樹脂および感温性粘着剤、並びに感温性粘着テープ | |
JP7460451B2 (ja) | 感温性粘着剤 | |
JP2011037944A (ja) | 感温性粘着剤および感温性粘着テープ | |
KR102281487B1 (ko) | 감온성 점착제 | |
JP5379453B2 (ja) | 感温性粘着テープおよびこれを用いたチップ型電子部品の製造方法 | |
JP2012197387A (ja) | 耐熱性感温性粘着剤 | |
KR102655512B1 (ko) | 감온성 점착제, 감온성 점착 시트 및 감온성 점착 테이프 | |
JP5554933B2 (ja) | 感温性粘着剤 | |
KR20170113269A (ko) | 감온성 점착제 | |
CN108727996B (zh) | 感温性粘合剂 | |
CN107418461B (zh) | 感温性粘合剂 | |
KR102652136B1 (ko) | 감온성 점착제, 감온성 점착 시트 및 감온성 점착 테이프 | |
JP5433293B2 (ja) | 粘着テープ | |
KR20170113401A (ko) | 감온성 점착제 | |
JP5379455B2 (ja) | 感温性粘着剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120409 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130918 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131030 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131101 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R154 | Certificate of patent or utility model (reissue) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |