以下、図1〜図67を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[固体撮像装置の全体構造]
まず、図1を用いて、以下に説明する第1の実施形態及び第2の実施形態が適用されるCMOS型の固体撮像装置、すなわち、CMOSイメージセンサの全体構造について説明する。
図1に示す固体撮像装置1は、Siからなる半導体基板13上に配列された複数の画素2から構成される撮像領域3と、撮像領域3の周辺回路としての垂直駆動回路4と、カラム信号処理回路5と、水平駆動回路6と、出力回路7と、制御回路8等を有して構成される。
画素2は、光電変換素子であるフォトダイオードと、複数のMOSトランジスタとから構成され、半導体基板13上に、2次元アレイ状に規則的に複数配列される。
撮像領域3は、2次元アレイ状に規則的に複数配列された画素2から構成される。そして、撮像領域3は、実際に光を受光し、光電変換によって生成された信号電荷を蓄積することのできる有効画素領域と、有効画素領域の周囲に形成され、黒レベルの基準になる光学的黒を出力するための黒基準画素領域とから構成される。
制御回路8は、垂直同期信号、水平同期信号及びマスタクロックに基づいて、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5、及び水平駆動回路6等の動作の基準となるクロック信号や制御信号などを生成する。そして、制御回路8で生成されたクロック信号や制御信号などは、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5及び水平駆動回路6等に入力される。
垂直駆動回路4は、例えばシフトレジスタによって構成され、撮像領域3の各画素2を行単位で順次垂直方向に選択走査する。そして、各画素2のフォトダイオードにおいて受光量に応じて生成した信号電荷に基づく画素信号を、垂直信号線を通してカラム信号処理回路5に供給する。
カラム信号処理回路5は、例えば、画素2の列毎に配置されており、1行分の画素2から出力される信号を画素列毎に黒基準画素領域(図示しないが、有効画素領域の周囲に形成される)からの信号によって、ノイズ除去や信号増幅等の信号処理を行う。カラム信号処理回路5の出力段には、水平選択スイッチ(図示せず)が水平信号線90とのあいだに設けられている。
水平駆動回路6は、例えばシフトレジスタによって構成され、水平走査パルスを順次出力することによって、カラム信号処理回路5の各々を順番に選択し、カラム信号処理回路5の各々から画素信号を水平信号線90に出力させる。
出力回路7は、カラム信号処理回路5の各々から水平信号線90を通して、順次に供給される信号に対し、信号処理を行って出力する。
以下に説明する第1〜第56の実施形態における固体撮像装置は、図1における固体撮像装置1を構成するものであり、特に有効撮像領域における画素の断面構成を示すものである。
〈第1の実施形態〉
[縦型ゲート電極を2つ有する例]
図2に本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示し、図3に、図2のA−A線上に沿う概略断面構成を示す。図2、及び図3は、1画素を構成する要部の平面図、及び断面図である。図2,3に示すように、本実施形態例の固体撮像装置は、半導体基板13内に形成されたフォトダイオードPDと、電荷読み出しトランジスタTrとを有する。電荷読み出しトランジスタTrは、フォトダイオードPD周辺部に形成された2つの縦型ゲート電極12a,12bと、フォトダイオード領域60の角部から外側の領域に架けて形成されたフローティングディフュージョン領域11とから構成される。本実施形態例においては、本発明の第1導電型をp型とし、第2導電型をn型として、以下に説明する。
半導体基板13は、p型のシリコン基板で構成される。
フォトダイオードPDは、半導体基板13の内部において、半導体基板13の裏面側から表面側に順に形成されたn型の不純物領域(n領域)14、n型の高濃度不純物領域(n+領域)15、p型の高濃度不純物領域(p+領域)16で構成される。このフォトダイオードPDは、主に、p+領域16とn+領域15との接合面であるpn接合jにより構成されるものである。本実施形態例においては、図2に示すように、フォトダイオードPDは、正面視で略正方形状のフォトダイオード領域60内に形成され、フォトダイオード領域60は、p型の半導体基板13で構成される画素分離領域10により、画素毎に区画される。本実施形態例では、フォトダイオード領域60を正方形状としているが、正方形状に限られるものではなく、矩形状や多角形状、種々の形状とすることができる。本実施形態例では、簡単の為、フォトダイオード領域60を正方形状としている。
尚、図2に示す平面図では、画素分離領域10内にフォトダイオードPDが形成されている領域をフォトダイオード領域60として図示している。
縦型ゲート電極12a,12bは、フォトダイオード領域60の外周部であって、フォトダイオード領域60の1つの角部を挟む二辺に沿うように1つずつ、計2つ形成されている。すなわち、平面視したときに多角形状、図2では正方形状をなすフォトダイオード領域60の隣り合う二辺に沿って、1つずつ形成されている。また、このときの縦型ゲート電極12a,12bの断面形状は長方形とされ、断面形状の長軸方向が、縦型ゲート電極12a,12bが形成されるフォトダイオード領域60の辺と平行となるように配置されている。そして、縦型ゲート電極12a,12bは、半導体基板13の表面から、半導体基板13内に形成されたフォトダイオードPDのpn接合jに接する深さまで、ゲート絶縁膜18を介して半導体基板13内に埋め込まれて形成されている。縦型ゲート電極12a,12bの低部を含む下部周辺部に対応した部分においては、フォトダイオードPDを構成するn+領域15とゲート絶縁膜18との間に、p+領域16よりも不純物濃度の低いp型低不純物濃度領域(p−領域)17が形成されている。また、フォトダイオードPDを構成するp+領域16において、ゲート絶縁膜18の近傍部分も、p型低不純物濃度領域(p−領域)17として形成されている。
フローティングディフュージョン領域11は、n型高濃度不純物領域(n+)により、縦型ゲート電極12a,12bに隣接するフォトダイオード領域60の角部から、フォトダイオード領域60の外側に架けて、半導体基板13の表面側の領域に形成されている。そして、フローティングディフュージョン領域11は、2つの縦型ゲート電極12a,12bにより共有されている。本実施形態例においては、フローティングディフュージョン領域11は、縦型ゲート電極12a,12bに、ゲート絶縁膜18を介して接触するように形成されている。
そして、半導体基板13内に、ゲート絶縁膜18を介して形成された2つの縦型ゲート電極12a,12bと、フローティングディフュージョン領域11により、電荷読み出しトランジスタTrが構成される。
その他、本実施形態例の固体撮像装置では、1画素を構成するリセットトランジスタ、アンプトランジスタ、選択トランジスタ等、所望のMOSトランジスタが、半導体基板13のフォトダイオード領域60周辺に構成されるが、図2においては図示を省略する。また、半導体基板13の表面側には、それぞれのMOSトランジスタを駆動するための配線層が層間絶縁膜を介して複数層形成される。
本実施形態例の固体撮像装置は、半導体基板13の表面側から光を照射する表面照射型の固体撮像装置として用いてもよいし、半導体基板13の裏面側から光を照射する裏面照射型の固体撮像装置として用いてもよい。
表面照射型の場合には、半導体基板13の表面側から、オンチップレンズ、及びカラーフィルタ膜等を介して光が入射され、裏面照射型の場合には、半導体基板13の裏面側から、オンチップレンズ、及びカラーフィルタ膜等を介して光が入射されることとなる。
[駆動方法]
以上の構成を有する本実施形態例の固体撮像装置における駆動方法を説明する。
まず、固体撮像装置のオンチップレンズが形成された側から光Lを照射する。そうすると、オンチップレンズにより集光された光は、半導体基板13内のフォトダイオードPDに入射される。
そして、フォトダイオードPDに入射した光は、n領域14や、pn接合j部分において光電変換し、フォトダイオードPDにおいて信号電荷が生成される。生成された信号電荷は、n+領域15に形成される電位の井戸に蓄積される。本実施形態例の固体撮像装置では、信号電荷の蓄積時に、縦型ゲート電極12a,12bに負電圧を印加しておく。そうすると、本実施形態例の縦型ゲート電極12a,12b及びゲート絶縁膜18の底部周辺には、p−領域17が形成されていることにより、ゲート絶縁膜18を介した縦型ゲート電極12a,12bの底部には、ホールがピン留めされる。このように、ホールがピン留めされる、ホールピニングが起こることにより、信号電荷の蓄積時において、縦型ゲート電極12a,12b及びゲート絶縁膜18底部から入る暗電流ノイズをp−領域17内に閉じ込めることができる。これにより、フォトダイオードPDに到達する暗電流を低減することができる。
信号電荷の蓄積後、縦型ゲート電極12a,12bに正電圧を印加する。ここで、2つの縦型ゲート電極12a,12bには、同電位を印加する。図4に、2つの縦型ゲート電極12a,12bに信号電荷読み出しのための電位を印加したときにフォトダイオード領域60内で発生するポテンシャルを、等高線表示で示す。図4に示すように、2つの縦型ゲート電極12a,12bに信号読み出しの為の電位を印加すると、縦型ゲート電極12a,12bで挟まれたフォトダイオード領域60の角部に向って矢印R1で示すように、ポテンシャルが深くなっていることがわかる。そして、本実施形態例では、縦型ゲート電極12a,12bで挟まれるフォトダイオード領域60の角部からフォトダイオード領域60の外側領域にかけてフローティングディフュージョン領域11が形成されている。このため、縦型ゲート電極12a,12bへ正電圧を印加することによりフォトダイオード領域60内にポテンシャル勾配が形成され、蓄積された信号電荷が、図2、図3の矢印R1で示す方向に、ポテンシャル勾配に沿って転送される。そして、信号電荷は、結果的にフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
すなわち、縦型ゲート電極12a,12bに正電圧を印加することにより、この縦型ゲート電極12a,12bに印加された電位に影響されてフォトダイオード領域60内のポテンシャルが、縦型ゲート電極12a,12bが形成された位置に向って深くなる。本実施形態例では、縦型ゲート電極12a,12bが、フォトダイオード領域60の1つの角部を挟む外周部の二辺に沿うように1つずつ形成されているので、特に、縦型ゲート電極12a,12bで挟まれた部分のポテンシャルが深くなる。そして、ポテンシャルが深くなる位置にフローティングディフュージョン領域11が形成されているので、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、ポテンシャルの谷に沿うようにして、フローティングディフュージョン領域11に読み出されるのである。
このように、本実施形態例では、電荷読み出しトランジスタTrによりフォトダイオード領域60内のポテンシャルの勾配を変化させて信号電荷を読み出すことができるので、従来の転送チャネルのみを伝うことなく、信号電荷が読み出される。これにより、縦型ゲート電極12a,12bの側面に生じる欠陥の影響を受けることなく、信号電荷の転送を行うことができる。このため、信号電荷の転送不良や暗電流の発生を抑制することができる。
また、本実施形態例では、縦型ゲート電極12a,12bは、フォトダイオード領域60の外周部に形成されているので、従来のようにフォトダイオードPDの中央に縦型ゲート電極を形成する場合よりも縦型ゲート電極12a,12bとその周りの面積分の飽和電荷量(Qs)の損失を低減することができる。すなわち、通常、単位面積あたりの静電容量が高い部分である、フォトダイオードPD中央部分の飽和電荷量(Qs)の損失を低減することができる。そして、これにより、飽和電荷量(Qs)及び感度の向上が図られる。
〈第2の実施形態〉
[縦型ゲート電極を2つ有する例]
図5に本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示し、図6に図B−B線上に沿う断面構成を示す。本実施形態例は、第1の実施形態のと、フローティングディフュージョン領域11が形成される位置が異なる例である。図5,6において、図2,3に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置では、フローティングディフュージョン領域11が、縦型ゲート電極12a,12bで挟まれるフォトダイオード領域60の角部からフォトダイオード領域60内部にかけて、半導体基板13の表面側に形成されている。そして、2つの縦型ゲート電極12a,12bにより、このフローティングディフュージョン領域11は共有されている。本実施形態例においては、フローティングディフュージョン領域11は、縦型ゲート電極12a,12bに、ゲート絶縁膜18を介して接触するように形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12a,12bへの正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って、矢印R1に示す方向に転送される。そして、この信号電荷は、結果的にフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
〈第3の実施形態〉
[縦型ゲート電極2つと、平面型ゲート電極を有する例]
図7に本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示し、図8に図7のC−C線上に沿う断面構成を示す。図7,8において、図2,3に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置では、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、平面型ゲート電極19と、縦型ゲート電極12a,12bと、フローティングディフュージョン領域11とから構成される。
縦型ゲート電極12a,12bは、フォトダイオード領域60の外周部であって、フォトダイオード領域60の1つの角部を挟む二辺に沿って1つずつ、計2つ形成されている。そして、縦型ゲート電極12a,12bで挟まれたフォトダイオード領域60の角部に位置する半導体基板13上面には、縦型ゲート電極12a,12bと一体に形成された平面型ゲート電極19が形成されている。この平面型ゲート電極19は、半導体基板13表面にゲート絶縁膜18を介して形成されるものである。また、この平面型ゲート電極19には、縦型ゲート電極12a,12bと同電位が印加される。
そして、本実施形態例では、フローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域60の外側の半導体基板13表面側領域であって、平面型ゲート電極19下部の半導体基板13と接する領域に形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12a,12b及び平面型ゲート電極19への正電圧の印加によってできるポテンシャル勾配によって転送され、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。
図9に、2つの縦型ゲート電極12a,12bと平面型ゲート電極19に信号電荷の読み出しのための電位を印加したときに発生する、フォトダイオード領域60内のポテンシャルを、等高線表示で示す。図9に示すように、2つの縦型ゲート電極12a,12b及び平面型ゲート電極19に信号読み出しの為の電位を印加すると、縦型ゲート電極12a,12b及び平面型ゲート電極19で挟まれた角部領域に向って、フォトダイオード領域60内のポテンシャルが深くなっていることがわかる。
また、第1の実施形態で示した図4と比較すると、図4では、縦型ゲート電極12a,12bで挟まれた角部に向けて、ポテンシャルが深くなるような勾配ができていたものの、角部において、矢印R2で示す方向に深くなるようにポテンシャル勾配ができていた。図4に示すようなフォトダイオード領域60の角部の矢印R2で示す方向のポテンシャル勾配は、信号電荷の転送残りを発生させてしまう可能性があるものである。一方で、本実施形態例では、図9に示すように、縦型ゲート電極12a,12bで挟まれた角部において、ポテンシャルが浅くなることなく、ポテンシャルが深くなる方向に勾配を有している。すなわち、図4に示したような矢印R2の勾配が無くなる。これは、平面型ゲート電極19の効果によるものである。すなわち、平面型ゲート電極19を、縦型ゲート電極12a,12bと併用することにより、フォトダイオード領域60内からフローティングディフュージョン領域11に架けて、よりポテンシャル勾配を効果的に形成することができる。これにより、信号電荷の転送残りの発生を抑制することができる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第4の実施形態〉
[縦型ゲート電極2つと、平面型ゲート電極を有する例]
図10に本発明の第4の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示し、図11に図10のD−D線上に沿う断面構成を示す。図10,11において、図7,8に対応する部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。本実施形態例は、第3の実施形態と、フローティングディフュージョン領域11の位置が異なる例である。
本実施形態例の固体撮像装置では、フローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域60内の半導体基板13表面側領域であって、平面型ゲート電極19下部の半導体基板13と接する領域に形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12a,12bへの正電圧の印加によってできる、フォトダイオード領域60内の矢印R1で示すポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
〈第5の実施形態〉
[平面ゲート電極下に縦型ゲート電極を有する例]
図12に本発明の第5実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示し、図13に図12のE−E線上に沿う断面構成を示す。図12,13において、図7,8に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置では、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、平面型ゲート電極19と、縦型ゲート電極12と、フローティングディフュージョン領域11とから構成される。
平面型ゲート電極19は、フォトダイオード領域60の角部に位置する半導体基板13上に、ゲート絶縁膜18を介して形成されている。そして、その平面型ゲート電極19の下部に、平面型ゲート電極19と一体に形成された縦型ゲート電極12が形成されている。この縦型ゲート電極12は、半導体基板13内部に形成されているフォトダイオードPDのpn接合jに接するようにゲート絶縁膜18を介して形成されている。また、縦型ゲート電極12の断面形状は略正方形状とされ、フォトダイオード領域60の角部に形成された平面型ゲート電極19の下部全面とはならない大きさで形成されている。
そして、本実施形態例では、フローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域60の外側の半導体基板13表面側領域であって、平面型ゲート電極19下部の半導体基板13と接する領域に形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内の矢印R1で示すポテンシャル勾配に沿って転送される。そしてこの信号電荷は、結果的に、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極12を、平面型ゲート電極23の下部全面とはならない大きさで形成している。このため、フォトダイオード領域60の電位勾配によってフローティングディフュージョン領域11に転送される信号電荷の転送が縦型ゲート電極12により遮られない。
また、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第6の実施形態〉
[平面ゲート電極下に縦型ゲート電極を有する例]
図14に本発明の第6の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示し、図15に図14のF−F線上に沿う断面構成を示す。図14,15において、図12,13に対応する部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。
本実施形態例は、第5の実施形態と、フローティングディフュージョン領域11の位置が異なる例である。
本実施形態例では、フローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域60内の半導体基板13表面側領域であって、平面型ゲート電極19下部の半導体基板13と接する領域に形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12a,12bへの正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内の、矢印R1で示すポテンシャル勾配に沿って転送される。そしてこの信号電荷は、結果的に、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極12を、平面型ゲート電極23の下部全面とはならない大きさで形成している。このため、フォトダイオード領域60の電位勾配によってフローティングディフュージョン領域11に転送される信号電荷の転送が縦型ゲート電極12により遮られない。
本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
〈第7の実施形態〉
[縦型ゲート電極を1つ有する例]
図16に本発明の第7の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図16におけるA−A線上に沿う断面構成は、図3と同一である。図16において、図2に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置では、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、縦型ゲート電極12aとフローティングディフュージョン領域11とにより構成される。
縦型ゲート電極12aは、フォトダイオード領域60の外周部の一辺に沿って1つ形成されている。この縦型ゲート電極12aも、半導体基板13内部に形成されたフォトダイオードPDのpn接合jに接する深さにゲート絶縁膜18を介して形成されている。
また、フローティングディフュージョン領域11は、縦型ゲート電極12aに隣接するフォトダイオード領域60の角部から外側に架けて、半導体基板13表面側に形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12aへの正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして、転送された信号電荷は、結果的に、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第8の実施形態〉
[縦型ゲート電極を1つ有する例]
図17に本発明の第8の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図7におけるB−B線上に沿う断面構成は、図6と同一である。図17において、図5に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例は、第7の実施形態と、フローティングディフュージョン領域11の位置が異なる例である。
本実施形態例の固体撮像装置では、フローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域60内の半導体基板13表面側に形成されており、縦型ゲート電極12aに隣接して形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12aへの正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、結果的に、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
〈第9の実施形態〉
[1つの縦型ゲート電極と平面型ゲート電極を有する例]
図18に本発明の第9の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図18におけるC−C線上に沿う断面構成は、図8と同一である。図18において、図7に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置において、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、縦型ゲート電極12aと、平面型ゲート電極19と、フローティングディフュージョン領域11とにより構成される。
まず、縦型ゲート電極12aは、フォトダイオード領域60の外周部の一辺に沿って1つ形成されている。この縦型ゲート電極12aも、半導体基板13内部に形成されたフォトダイオードPDのpn接合jに接する深さにゲート絶縁膜18を介して形成されている。
また、平面型ゲート電極19は、縦型ゲート電極12aに接するフォトダイオード領域60の角部の半導体基板13上に、ゲート絶縁膜18を介して、縦型ゲート電極12aと一体に形成される。
フローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域60内の半導体基板13表面側領域であって、平面型ゲート電極19下部の半導体基板13と接する領域に形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12a及び平面型ゲート電極19への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして、転送された信号電荷は、結果的にフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、平面型ゲート電極19を、縦型ゲート電極12aと併用することにより、フォトダイオード領域60内からフローティングディフュージョン領域11に架けて、よりポテンシャル勾配を効果的に形成することができる。これにより、信号電荷の転送残りの発生を抑制することができる。
〈第10の実施形態〉
[1つの縦型ゲート電極と平面型ゲート電極を有する例]
図19に本発明の第10の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図10におけるD−D線上に沿う断面構成は、図11と同一である。図19において、図9に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例は、第9の実施形態と、フローティングディフュージョン領域11の位置が異なる例である。
本実施形態例の固体撮像装置では、フローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域60の外側の半導体基板13表面側領域であって、平面型ゲート電極19下部の半導体基板13と接する領域に形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12a及び平面型ゲート電極19への正電圧の印加によってできる、フォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、結果的に、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
〈第11の実施形態〉
[二辺に跨る縦型ゲート電極、及び平面型ゲート電極を有する例]
図20に本発明の第11の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図20におけるF−F線上に沿う断面構成は、図15と同一である。図20において、図14に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置の1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、縦型ゲート電極12cと、平面型ゲート電極19と、フローティングディフュージョン領域11とから構成される。
まず、縦型ゲート電極12cは、フォトダイオード領域60外周部の隣接する二辺に跨って形成されている。この縦型ゲート電極12cは、半導体基板13表面から、半導体基板13内のフォトダイオードPDのpn接合jに接する深さまで、ゲート絶縁膜18を介して形成される。
平面型ゲート電極19は、縦型ゲート電極12cが形成されるフォトダイオード領域60の角部の領域に、縦型ゲート電極12cと一体に形成されている。
フローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域60内の平面型ゲート電極19に隣接する半導体基板表面側に形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12cへの正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。本実施形態例では、フォトダイオード領域60内に形成されるポテンシャル勾配により信号電荷が転送されるので、フローティングディフュージョン領域11は、縦型ゲート電極12cによって信号電荷の転送が遮られない位置に形成される必要がある。本実施形態例では、フローティングディフュージョン領域11が、縦型ゲート電極12cに対して、信号電荷が蓄積される側であるフォトダイオード領域60に形成されるので、信号電荷の転送が縦型ゲート電極12cに遮られることがない。
本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
〈第12の実施形態〉
[一辺と角部に跨る縦型ゲート電極、及び平面型ゲート電極を有する例]
図21に本発明の第12の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図21におけるF−F線上に沿う断面構成は、図15と同一である。図21において、図20に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置において、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、縦型ゲート電極12dと、平面型ゲート電極19と、フローティングディフュージョン領域11とから構成される。
まず、縦型ゲート電極12dは、フォトダイオード領域60の外周部の一辺と、その辺に隣接するフォトダイオード領域60の角部に跨って形成されている。この縦型ゲート電極12dは、半導体基板13表面から、半導体基板13内のフォトダイオードPDのpn接合jに接する深さまで、ゲート絶縁膜18を介して形成される。
平面型ゲート電極19は、縦型ゲート電極12dが形成されるフォトダイオード領域60の角部の領域に、縦型ゲート電極12dと一体に形成されている。
フローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域60内の縦型ゲート電極12dに隣接する半導体基板13表面側に形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12dへの正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、結果的にフローティングディフュージョン領域11に読み出される。本実施形態例の固体撮像装置においては、縦型ゲート電極12dがフォトダイオード領域60の外周部の二辺に跨って形成される。本実施形態例では、フォトダイオード領域60内に形成されるポテンシャル勾配により信号電荷が転送されるので、フローティングディフュージョン領域11は、縦型ゲート電極12dによって信号電荷の転送が遮られない位置に形成されるものである。すなわち、本実施形態例では、フローティングディフュージョン領域11が、縦型ゲート電極12dに対して、信号電荷が蓄積される側であるフォトダイオード領域60内に形成されるので、信号電荷の転送が縦型ゲート電極12dに遮られることがない。
本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
上述した第1〜第12の実施形態では、1画素分の構成について説明した。本発明の電荷読み出しトランジスタTrは、電荷読み出しトランジスタTrを構成する縦型ゲート電極、平面型ゲート電極、またはフローティングディフュージョン領域を、隣接する画素間において共有することが可能である。以下に、隣接する4画素を図示しながら、フォトダイオード領域に対する、電荷読み出しトランジスタのレイアウト例を説明する。以下の実施の形態の説明では、固体撮像装置の画素部の平面構成のみを図示し、断面構成の図示は省略するが、その断面構成は、前述した第1〜第12の実施形態の固体撮像装置における断面構成に対応するものである。したがって、断面構成は図示しないが、フォトダイオード領域は、半導体基板内に形成されたフォトダイオードが形成される領域を平面視したときの領域と定義する。また、縦型ゲート電極は、半導体基板表面から、半導体基板内に形成されたフォトダイオードのpn接合に達する深さまで、ゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と定義する。また平面型ゲート電極は、半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と定義する。
〈第13の実施形態〉
[隣接画素で平面型ゲート電極とフローティングディフュージョン領域を共有する例]
図22に本発明の第13の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図22は、隣接する4画素を構成する要部の平面図であり、隣接する画素が垂直方向もしくは水平方向にずれた、いわゆるハニカム画素配列とされた例を示している。図22において、図に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置において、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、平面型ゲート電極23と、平面型ゲート電極23と一体に形成された縦型ゲート電極12と、フローティングディフュージョン領域21とから構成される。
平面型ゲート電極23は、フォトダイオード領域60の周辺部の一辺と、その辺に隣接するフォトダイオード領域60の角部に跨る領域に、その辺と角部に沿って形成されている。そして、フォトダイオード領域60の角部に位置する平面型ゲート電極23の下部には、平面型ゲート電極23と一体に形成された縦型ゲート電極12が形成されている。この縦型ゲート電極12の断面は、略正方形状を為しており、フォトダイオード領域60の角部に形成された平面型ゲート電極23の下部全面とはならない大きさで形成されている。
フローティングディフュージョン領域21は、フォトダイオード領域60の外側であって、平面型ゲート電極23下部の半導体基板と隣接する領域に形成されている。
そして、本実施形態例の固体撮像装置では、斜めに隣接する画素において、フォトダイオード領域60の周辺部の一辺に沿って形成された平面型ゲート電極23がそれぞれ共有されている。さらに、垂直方向に隣接する画素においては、フォトダイオード領域60の外部に形成されたフローティングディフュージョン領域21が共有されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして、転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域21に読み出される。また、本実施形態例の固体撮像装置においては、フォトダイオード領域60の外周部の一辺に沿って形成された平面型ゲート電極23が斜めに隣接する2つの画素間で共有されている。このため、2画素分のフォトダイオード領域60に蓄積された信号電荷が同時に転送される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極12を、平面型ゲート電極23の下部全面とはならない大きさで形成している。このため、フォトダイオード領域60の電位勾配によってフローティングディフュージョン領域21に転送される信号電荷の転送が縦型ゲート電極12により遮られない。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、平面型ゲート電極23や、フローティングディフュージョン領域21を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第14の実施形態〉
[隣接画素で平面型ゲート電極を共有する例]
図23に本発明の第14の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図23において、図22に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第13の実施形態例と、フローティングディフュージョン領域の構成が異なる例である。
本実施形態例の固体撮像装置において、フローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域60内の半導体基板13表面側領域であって、平面型ゲート電極23下部の半導体基板13と隣接する領域に形成されている。すなわち、フローティングディフュージョン領域11は、隣接する画素間で共有されていない。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして、転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例の固体撮像装置においては、フォトダイオード領域60の外周部の一辺に沿って形成された平面型ゲート電極23を斜めに隣接する2つの画素間で共有するので、2画素分のフォトダイオード領域60に蓄積された信号電荷が同時に転送される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、平面型ゲート電極23を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第15の実施形態〉
[隣接画素で平面型ゲート電極を2つ共有する例]
図24に本発明の第15の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図24において、図23に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第14の実施形態において、フォトダイオード領域60の角部に形成される平面型ゲート電極が、隣接する画素間において共有される例である。
本実施形態例の固体撮像装置においては、フォトダイオード領域60の角部に形成される平面型ゲート電極25は、垂直方向に隣接する画素間において共有されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、平面型ゲート電極25は、隣接する斜めの画素間及び、隣接する垂直方向の画素間において共有されている。これにより、縦型ゲート電極12及び平面型ゲート電極23に正電圧を印加することで、図24に示す4画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例においては、斜めに隣接する画素、及び垂直方向に隣接する画素間で、平面型ゲート電極25を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
〈第16の実施形態〉
[2画素で平面型ゲート電極と縦型ゲート電極を共有する例]
図25に本発明の第16の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図25において、図24に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第15の実施形態において、縦型ゲート電極が、垂直方向に隣接する画素間において共有される例である。
本実施形態例の固体撮像装置では、垂直方向に隣接する画素間において、縦型ゲート電極26が共有されている。すなわち、本実施形態例における縦型ゲート電極26は、隣接する画素間に跨るように、断面形状が長方形とされている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、斜めに隣接する画素間、及び縦方向に隣接する画素間において、平面型ゲート電極25が共有されている。これにより、縦型ゲート電極26及び平面型ゲート電極23に正電圧を印加することで、図25に示す4画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例においては、縦方向及び斜めに隣接する2画素間で、平面型ゲート電極25を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第17の実施形態〉
[2画素で縦型ゲート電極とフローティングディフュージョン領域を共有する例]
図26に本発明の第17の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図26において、図2に対応する部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置において、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、縦型ゲート電極12b,27と、フローティングディフュージョン領域21とから構成される。
縦型ゲート電極12b,27は、それぞれのフォトダイオード領域60の外周部であって、フォトダイオード領域60の1つの角部を挟む外周部に1つずつ、計2つ形成されている。そして、2つの縦型ゲート電極12b,27のうちの一方の縦型ゲート電極27は、斜めに隣接する画素間で共有されている。そして、共有される縦型ゲート電極27の対向する側面が、それぞれ、異なるフォトダイオード領域60に面するように配置されている。
フローティングディフュージョン領域21は、フォトダイオード領域60の外側であって、縦型ゲート電極12b,27と隣接する半導体基板13表面側に形成されている。そして、このフローティングディフュージョン領域21は、垂直方向に隣接する画素間で共有されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12b,27への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域21に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極27は、隣接する斜めの画素間において共有されている。これにより、1画素を構成する2つの縦型ゲート電極12b,27に同時に正電圧を印加することで、図26に示す斜めに隣接する2画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフローティングディフュージョン領域21に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、縦型ゲート電極27及び、フローティングディフュージョン領域21を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第18の実施形態〉
[2画素で縦型ゲート電極を共有する例]
図27に本発明の第18の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図27において、図26に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第17の実施形態と、フローティングディフュージョン領域の構成が異なる例である。
本実施形態例の固体撮像装置においては、1画素の電荷読み出しトランジスタTrを構成するフローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域60内において、縦型ゲート電極12b,27に隣接して形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12b,27への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極27が、隣接する斜めの画素間において共有されている。これにより、1画素を構成する2つの縦型ゲート電極12b,27に同時に正電圧を印加することで、図27に示す、斜めに隣接する2画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、縦型ゲート電極27を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第19の実施形態〉
[隣接画素で縦型ゲート電極とフローティングディフュージョン領域を共有する例]
図28に本発明の第19の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図28において、図7に対応する部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置において、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、縦型ゲート電極12b,27と、平面型ゲート電極29と、フローティングディフュージョン領域21とから構成される。
縦型ゲート電極12b,27は、フォトダイオード領域60の外周部であって、フォトダイオード領域60の1つの角部を挟む二辺に沿って1つずつ形成されている。そして、縦型ゲート電極12b,27で挟まれたフォトダイオード領域60の角部に位置する半導体基板13上面には、縦型ゲート電極12b,27と一体に形成された平面型ゲート電極29が形成されている。そして、2つの縦型ゲート電極12b,27のうちの一方の縦型ゲート電極27は、斜めに隣接する画素間で共有されている。
フローティングディフュージョン領域21は、フォトダイオード領域60の外側であって、縦型ゲート電極12b,27と隣接する半導体基板13表面側に形成されている。そして、このフローティングディフュージョン領域21は、垂直方向に隣接する2つの画素間において共有されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12b,27への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域21に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極27が隣接する斜めの画素間において共有されている。これにより、1画素を構成する2つの縦型ゲート電極12b,27に同時に正電圧を印加することで、図28に示す斜めに隣接する2画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフローティングディフュージョン領域21に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、縦型ゲート電極27及び、フローティングディフュージョン領域21を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第20の実施形態〉
[隣接画素で、縦型ゲート電極を共有する例]
図29に本発明の第20の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図29において、図28と対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例は、第29の実施形態と、フローティングディフュージョン領域の構成が異なる例である。
本実施形態例の固体撮像装置においては、1画素の電荷読み出しトランジスタTrを構成するフローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域60内において、縦型ゲート電極12b,27に隣接して形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12b,27への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極27は、隣接する斜めの画素間において共有されている。これにより、1画素を構成する2つの縦型ゲート電極12b,27に同時に正電圧を印加することで、図29に示す斜めに隣接する2画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、縦型ゲート電極27を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第21の実施形態〉
[隣接画素で縦型ゲート電極と平面型ゲート電極を共有する例]
図30に本発明の第21の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図21において、図29に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例は、第20の実施形態と、平面型ゲート電極の構成が異なる例である。
本実施形態例の固体撮像装置においては、1画素の電荷読み出しトランジスタTrを構成する平面型ゲート電極30は、垂直方向に隣接する画素間で共有されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12b,27への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極は隣接する斜めの画素間において共有されている。また、平面型ゲート電極30が隣接する垂直方向の画素間において共有されている。これにより、1画素を構成する縦型ゲート電極12b,27、及び平面型ゲート電極30に同時に正電圧を印加することで、図30に示す4画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフォトダイオード領域に蓄積されていた信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、縦型ゲート電極27及び平面型ゲート電極30を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第22の実施形態〉
[隣接画素で二辺に跨る縦型ゲート電極を共有する例]
図31に本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図31において、図29に対応する部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置において、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、縦型ゲート電極31と、フローティングディフュージョン領域11とから構成される。
1画素を構成する縦型ゲート電極31は、フォトダイオード領域60の外周部の、隣接する二辺に跨って形成されている。そして、フォトダイオード領域60外周部の隣接する二辺に跨って形成される縦型ゲート電極31のうち、一辺に相当する部分が、斜めに隣接する画素間で共有されている。
平面型ゲート電極19は、縦型ゲート電極31が形成されるフォトダイオード領域60の角部の領域に、縦型ゲート電極31と一体に形成されている。
フローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域内の縦型ゲート電極に隣接して形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極31への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極31は、隣接する斜めの画素間において共有されている。これにより、図31に示す斜めに隣接する2画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、縦型ゲート電極31を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第23の実施形態〉
[隣接画素で二辺に跨る縦型ゲート電極及び平面型ゲート電極を共有する例]
図32に本発明の第23の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図32において、図31に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例は、第22の実施形態と、平面型ゲート電極の構成が異なる例である。
本実施形態例の平面型ゲート電極32は、垂直方向に隣接する画素間で共有されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極31への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極31は、隣接する斜めの画素間において共有されている。また、平面型ゲート電極32が、垂直方向に隣接する画素間において共有されている。これにより、縦型ゲート電極31への正電圧の印加により、図32に示す4画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する画素間で、縦型ゲート電極31及び平面型ゲート電極32を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第24の実施形態〉
[2画素で二辺に跨る縦型ゲート電極を共有する例]
図33に本発明の第24の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図33において、図32に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例は、第23の実施形態と、縦型ゲート電極の構成が異なる例である。
本実施形態例の縦型ゲート電極33は、フォトダイオード領域60の外周部の、隣接する二辺に跨って、かつ、垂直方向に隣接する画素間に渡って一体に形成されている。この縦型ゲート電極31の、フォトダイオード領域60外周部の隣接する二辺に跨って形成される縦型ゲート電極31のうち、一辺に相当する部分が、斜めに隣接する画素間で共有されている。また、縦型ゲート電極33の、垂直方向に隣接する画素間に渡って形成される部分は、垂直方向に隣接する画素間で共有されるように形成された平面型ゲート電極32下に形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極33への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極33が、斜めに隣接する画素間及び垂直方向に隣接する画素間において共有されている。また、平面型ゲート電極32が垂直方向に隣接する画素間において共有されている。これにより、縦型ゲート電極33及び平面型ゲート電極32への正電圧の印加により、図33に示す4画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、縦型ゲート電極33及び平面型ゲート電極32を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第25の実施形態〉
[隣接画素で縦型ゲート電極及びフローティングディフュージョン領域を共有する例]
図34に本発明の第25の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図34において、図26に対応する部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置において、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、縦型ゲート電極27と、フローティングディフュージョン領域21とから構成される。
1画素を構成する縦型ゲート電極27は、フォトダイオード領域60の外周部の一辺に沿って1つ形成されている。この縦型ゲート電極27は、斜めに隣接する画素間において共有されている。
また、1画素を構成するフローティングディフュージョン領域21は、フォトダイオード領域60の外側の半導体基板13表面側に形成されており、縦型ゲート電極27に隣接して形成されている。そしてこのフローティングディフュージョン領域21は、垂直方向に隣接する画素間において共有されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極27への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域21に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極は、隣接する斜めの画素間において共有されている。これにより、縦型ゲート電極27への正電圧の印加により、斜めに隣接する2画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、縦型ゲート電極27及びフローティングディフュージョン領域21を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第26の実施形態〉
[隣接画素で縦型ゲート電極とフローティングディフュージョン領域を共有する例]
図35に本発明の第26の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図35において、図18に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置において、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、平面型ゲート電極19と、平面型ゲート電極19と一体に形成された縦型ゲート電極27と、フローティングディフュージョン領域21とから構成される。
まず、縦型ゲート電極27は、フォトダイオード領域60の外周部の一辺に沿って1つ形成されている。そして、この縦型ゲート電極27は、斜めに隣接する画素間において共有されている。
また、平面型ゲート電極19は、縦型ゲート電極27に隣接するフォトダイオード領域60の角部に、縦型ゲート電極27と一体に形成される。
フローティングディフュージョン領域21は、フォトダイオード領域60の外側の領域に、平面型ゲート電極19の下部の半導体基板13に接して形成されている。このフローティングディフュージョン領域21は、垂直方向に隣接する画素間において共有されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極27への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域21に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極は、斜めに隣接する画素間で共有されている。これにより、縦型ゲート電極27への正電圧の印加により、斜めに隣接する2画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域21に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、縦型ゲート電極27及びフローティングディフュージョン領域21を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第27の実施形態〉
[隣接画素で縦型ゲート電極を共有する例]
図36に本発明の第27の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図36において図35に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例は、第26の実施形態において、フローティングディフュージョン領域の構成が異なる例である。
本実施形態例の固体撮像装置において、フローティングディフュージョン領域22は、フォトダイオード領域60内において、平面型ゲート電極19の下部の半導体基板13に接して形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極27への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送され、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極27は、斜め隣接する画素間で共有されている。これにより、縦型ゲート電極27への正電圧の印加により、斜めに隣接する2画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、縦型ゲート電極27を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第28の実施形態〉
[隣接画素間で縦型ゲート電極及び平面型ゲート電極を共有する例]
図37に本発明の第28の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図37において図36に対応する部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。
本実施形態例は、第27の実施形態と平面型ゲート電極の構成が異なる例である。
本実施形態例の固体撮像装置において、平面型ゲート電極32は、垂直方向に隣接する画素間において共有されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極27及び平面型ゲート電極32への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極27が斜めに隣接する画素間において共有されている。また、平面型ゲート電極32が、垂直方向に隣接する画素間において共有されている。このため、縦型ゲート電極27及び平面型ゲート電極32への正電圧の印加により、図37に示す4画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、縦型ゲート電極27及び平面型ゲート電極32を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第29の実施形態〉
[隣接画素間で縦型ゲート電極及び平面型ゲート電極を共有する例
図38に本発明の第29の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図38において、図37に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例は、第28の実施形態と縦型ゲート電極の構成が異なるものである。
本実施形態例においては、縦型ゲート電極37は、斜めに隣接する画素間及び垂直方向に隣接する画素間で共有されるように形成されており、かつ、斜めに隣接する画素間及び垂直方向に隣接する画素間に渡って一体に形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極37及び平面型ゲート電極32への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして、転送された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極37は、隣接する斜めの画素間及び隣接する縦方向の画素間において共有されている。また、平面ゲート電極が、垂直方向に隣接する画素間において共有されている。これにより、縦型ゲート電極37及び平面型ゲート電極32への正電圧の印加により、図38に示す4画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する画素間で、縦型ゲート電極37及び平面型ゲート電極32を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第30の実施形態〉
[隣接画素間で縦型ゲート電極を共有する例]
図39に本発明の第30の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図39において、図21に対応する部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置において、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、縦型ゲート電極39と、平面型ゲート電極19と、フローティングディフュージョン領域11とから構成される。
1画素を構成する縦型ゲート電極39は、フォトダイオード領域60外周部の隣接する一辺に沿って、その辺とその辺に隣接するフォトダイオード領域60の角部に跨って形成されている。そして、フォトダイオード領域60外周部の一辺に沿って形成された縦型ゲート電極39は、斜めに隣接する画素間で共有されている。
平面型ゲート電極19は、平面型ゲート電極19は、縦型ゲート電極39が形成されるフォトダイオード領域60の角部の領域に、縦型ゲート電極39と一体に形成されている。
フローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域60内において、縦型ゲート電極39に隣接して形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極39への正電圧の印加によってフォトダイオード領域60内にできるポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極39は、隣接する斜めの画素間において共有されている。これにより、図39に示す、斜めに隣接する2画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する画素間で、縦型ゲート電極39を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第31の実施形態〉
[隣接画素間で縦型ゲート電極及び平面型ゲート電極を共有する例]
図40に本発明の第31の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図40において、図39に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例は、第30の実施形態において、平面型ゲート電極の構成が一部異なる例である。
本実施形態例においては、平面型ゲート電極32が、垂直方向に隣接する画素間において接続されるように形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極39への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極39は、隣接する斜めの画素間において共有されている。また、平面型ゲート電極32は、垂直方向に隣接する画素間において共有されている。これにより、縦型ゲート電極39及び平面型ゲート電極32への正電圧の印加により、図40に示す4画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、縦型ゲート電極39及び平面型ゲート電極32を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第32の実施形態〉
[隣接画素間で、縦型ゲート電極及び平面型ゲート電極を共有する例]
図41に本発明の第32の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図41において、図40に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例は、第31の実施形態と、縦型ゲート電極の構成が一部異なる例である。
本実施形態例において、縦型ゲート電極41は、フォトダイオード領域60外周部の隣接する一辺に沿って、その辺とその辺に隣接するフォトダイオード領域60の角部に跨って形成されている。そして、フォトダイオード領域60外周部の一辺に沿って形成された縦型ゲート電極39は、斜めに隣接する画素間で共有されており、垂直方向に隣接する画素間に渡って形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極41への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極41が、斜めに隣接する画素間及び垂直方向に隣接する画素間において共有されている。また、平面型ゲート電極32が垂直方向に隣接する画素間において共有されている。これにより、縦型ゲート電極41への正電圧の印加により、図41に示す4画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
縦型ゲート電極41は、隣接する斜めの画素間において共有されている。このため、縦型ゲート電極41への正電圧の印加により、図41に示す4画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、縦型ゲート電極41及び平面型ゲート電極32を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第33の実施形態〉
[隣接画素で縦型ゲート電極を共有する例]
図42に本発明の第33の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図33において、図18に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置において、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、縦型ゲート電極42と、フローティングディフュージョン領域11により構成される。
縦型ゲート電極42は、フォトダイオード領域60の外周部に形成され、垂直方向に隣接する画素間に共有されている。そして、フローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域60と縦型ゲート電極42との間に形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極42への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送されて信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では垂直方向に隣接する画素間において、フォトダイオード領域60の外周部に形成された縦型ゲート電極42が共有されている。これにより、縦型ゲート電極42への正電圧の印加により、垂直方向に隣接する2画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、縦型ゲート電極42を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第34の実施形態〉
[隣接画素間で平面型ゲート電極とフローティングディフュージョン領域を共有する例]
図43に本発明の第34の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図43は、隣接する4画素を構成する要部の平面図であり、画素が水平方向および垂直方向への直交配列となる、いわゆる正方画素配列された例を示している。すなわち、図43では、水平方向に2画素、垂直方向に2画素の計4画素分の領域を図示している。図43において、図12に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置において、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、平面型ゲート電極44と、平面型ゲート電極44と一体に形成された縦型ゲート電極12と、フローティングディフュージョン領域43とから構成される。
平面型ゲート電極44は、フォトダイオード領域60の角部に形成されている。そして、この平面型ゲート電極44は、水平方向に隣接する画素間で共有されている。そして、その角部に位置する平面型ゲート電極44の下部には、平面型ゲート電極44と一体に形成された縦型ゲート電極12が形成されている。この縦型ゲート電極12の断面形状は略正方形状とされ、フォトダイオード領域60の角部に形成された平面型ゲート電極44の下部全面とはならない大きさで形成されている。
フローティングディフュージョン領域43は、フォトダイオード領域60の外側であって、平面型ゲート電極44下部の半導体基板13と隣接する領域に形成されている。そして、フローティングディフュージョン領域43は、垂直方向に隣接する画素間で共有されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12及び平面型ゲート電極44への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域43に読み出される。また、本実施形態例では、平面型ゲート電極44が水平方向に隣接する画素間において共有されている。このため、縦型ゲート電極12及び平面型ゲート電極44への正電圧の印加により、垂直方向に隣接する2画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域43に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極12を、平面型ゲート電極23の下部全面とはならない大きさで形成している。このため、フォトダイオード領域60の電位勾配によってフローティングディフュージョン領域43に転送される信号電荷の転送が縦型ゲート電極12により遮られない。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、縦型ゲート電極12及び平面型ゲート電極44を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第35の実施形態〉
[隣接画素間で平面型ゲート電極とフローティングディフュージョン領域を共有する例]
図44に本発明の第35の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図44において、図43に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第34の実施形態と、縦型ゲート電極の構成が異なる例である。
本実施形態例において、縦型ゲート電極46aは、平面型ゲート電極44下であって、フォトダイオード領域60の外周部の垂直方向に延びる一辺に沿って形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極46a及び平面型ゲート電極44への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域43に読み出される。また、本実施形態例では平面型ゲート電極は、水平方向に隣接する画素間において共有されている。このため、縦型ゲート電極46a及び平面型ゲート電極44への正電圧の印加により、垂直方向に隣接する2画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域43に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、縦型ゲート電極46aを共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第36の実施形態〉
[隣接画素間で平面型ゲート電極、縦型ゲート電極、及びフローティングディフュージョン領域を共有する例]
図45に本発明の第36の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図45において、図44に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例は、第35の実施形態と、縦型ゲート電極の構成が一部異なる例である。
本実施形態例では、縦型ゲート電極47は、平面型ゲート電極44下であって、フォトダイオード領域60の外周部に形成されている。そしてこの縦型ゲート電極47は、水平方向に隣接する画素間で共有されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極47及び平面型ゲート電極44への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域43に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極47及び平面型ゲート電極44が、水平方向に隣接する画素間において共有されている。このため、縦型ゲート電極47及び平面型ゲート電極44への正電圧の印加により、垂直方向に隣接する2画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域43に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、平面型ゲート電極44及び縦型ゲート電極47を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第37の実施形態〉
[隣接画素間で平面型ゲート電極、縦型ゲート電極、及びフローティングディフュージョン領域を共有する例]
図46に本発明の第37の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図46において図45に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例では、第36の実施形態と、縦型ゲート電極の構成が異なる例である。
本実施形態例では、縦型ゲート電極46bは、平面型ゲート電極44下であって、フォトダイオード領域60の外周部の水平方向に延びる一辺に沿って形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極46b及び平面型ゲート電極44への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域43に読み出される。また、本実施形態例では、平面型ゲート電極44は、水平方向に隣接する画素間において共有されている。このため、縦型ゲート電極46b及び平面型ゲート電極44への正電圧の印加により、垂直方向に隣接する2画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域43に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、平面型ゲート電極44及びフローティングディフュージョン領域43を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第38の実施形態〉
[隣接画素間で平面型ゲート電極、縦型ゲート電極、及びフローティングディフュージョン領域を共有する例]
図47に本発明の第38の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図47において、図46及び図45に対応する部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。本実施形態例は、第37の実施形態と、縦型ゲート電極の構成が一部異なる例である。
本実施形態例においては、縦型ゲート電極46bは、平面型ゲート電極44下であって、フォトダイオード領域60の外周部の水平方向に延びる一辺に沿って形成されている。また、縦型ゲート電極47は、平面型ゲート電極44下であって、フォトダイオード領域60の外周部に、水平方向に隣接する画素間で共有されるように形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極46b,47及び平面型ゲート電極44への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、縦型ゲート電極46bと縦型ゲート電極47の間の領域を通ってフローティングディフュージョン領域43に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極47は、水平方向に隣接する画素間において共有されている。このため、縦型ゲート電極46b,47及び平面型ゲート電極44への正電圧の印加により、水平方向に隣接する2画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域43に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する画素間で、平面型ゲート電極44、縦型ゲート電極47、及びフローティングディフュージョン領域43を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第39の実施形態〉
[隣接画素間で平面型ゲート電極、縦型ゲート電極、及びフローティングディフュージョン領域を共有する例]
図48に本発明の第39の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図48において図47に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第38の実施形態と、縦型ゲート電極の構成が一部異なる例である。
本実施形態例において、縦型ゲート電極46aは、平面型ゲート電極44下であって、フォトダイオード領域60の外周部の垂直方向に延びる一辺に沿って形成されている。また、縦型ゲート電極46bは、平面型ゲート電極44下であって、フォトダイオード領域60の外周部の水平方向に延びる一辺に沿って形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極46a,46b及び平面型ゲート電極44への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、縦型ゲート電極46aと縦型ゲート電極46bとの間の領域を通ってフローティングディフュージョン領域43に読み出される。また、本実施形態例では、平面型ゲート電極44は、水平方向に隣接する画素間において共有されている。このため、縦型ゲート電極46a,46b及び平面型ゲート電極44への正電圧の印加により、垂直方向に隣接する2画素分の信号電荷が同時に転送される。そして、それぞれのフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、それぞれのフローティングディフュージョン領域43に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、平面型ゲート電極44を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第40の実施形態〉
[隣接画素間で、フローティングディフュージョン領域を共有する例]
図49に本発明の第40の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図49において図12に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置において、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、平面型ゲート電極19と、平面型ゲート電極19と一体に形成された縦型ゲート電極12と、フローティングディフュージョン領域43とから構成される。
平面型ゲート電極19は、フォトダイオード領域60の角部に形成されている。また、縦型ゲート電極12は、フォトダイオード領域60の角部に位置する平面型ゲート電極19の下部に、平面型ゲート電極19と一体に形成されている。この縦型ゲート電極12の断面形状は略正方形状とされ、フォトダイオード領域60の角部に形成された平面型ゲート電極19の下部全面とはならない大きさで形成されている。
フローティングディフュージョン領域43は、フォトダイオード領域60の外側であって、平面型ゲート電極19下部の半導体基板13と隣接する領域に形成されている。そして、フローティングディフュージョン領域43は、垂直方向に隣接する画素間で共有されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12及び平面型ゲート電極19への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域43に読み出される。本実施形態例では、縦型ゲート電極12を、平面型ゲート電極19の下部全面とはならない大きさで形成している。このため、フォトダイオード領域60の電位勾配によってフローティングディフュージョン領域43に転送される信号電荷の転送が縦型ゲート電極12により遮られない。
本実施形態例においては、隣接する画素間で、フローティングディフュージョン領域を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第41の実施形態〉
[隣接画素間でフローティングディフュージョン領域を共有する例]
図50に本発明の第41の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図50において図49に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第40の実施形態と、縦型ゲート電極の構成が異なるものである。
本実施形態例において、縦型ゲート電極46bは、平面型ゲート電極19下であって、フォトダイオード領域60の外周部の水平方向に延びる一辺に沿って形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極46b及び平面型ゲート電極19への正電圧の印加によってできる半導体基板内のポテンシャル勾配に沿って転送される。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、フローティングディフュージョン領域43を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第42の実施形態〉
[隣接画素間でフローティングディフュージョン領域を共有する例]
図51に本発明の第42の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図51において図50に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第41の実施形態と、縦型ゲート電極の構成が異なる例である。
本実施形態例において、縦型ゲート電極46aは、平面型ゲート電極下であって、フォトダイオード領域60の外周部の垂直方向に延びる一辺に沿って形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極46a及び平面型ゲート電極19への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域43に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する画素間で、フローティングディフュージョン領域43を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第43の実施形態〉
[隣接画素間でフローティングディフュージョン領域を共有する例]
図52に本発明の第43の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図52において図51に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第42の実施形態と縦型ゲート電極の構成が異なる例である。
本実施形態例においては、縦型ゲート電極46aは、平面型ゲート電極19下であって、フォトダイオード領域60の外周部の垂直方向に延びる一辺に沿って形成されている。また縦型ゲート電極46bは、平面型ゲート電極19下であって、フォトダイオード領域60の外周部の水平方向に延びる一辺にそって形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極46a,46b及び平面型ゲート電極19への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、縦型ゲート電極46aと縦型ゲート電極46bとの間を通ってフローティングディフュージョン領域43に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する画素間で、フローティングディフュージョン領域43を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第44の実施形態〉
[隣接画素間でフローティングディフュージョン領域を共有する例]
図53に本発明の第44の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図53において図49に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置において、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、平面型ゲート電極19と、平面型ゲート電極19と一体に形成された縦型ゲート電極12と、フローティングディフュージョン領域51とから構成される。
平面型ゲート電極19は、フォトダイオード領域60の角部に形成されている。また、縦型ゲート電極12は、フォトダイオード領域の角部に位置する平面型ゲート電極19の下部に、平面型ゲート電極19と一体に形成されている。この縦型ゲート電極12の断面形状は略正方形状とされ、フォトダイオード領域60の角部に形成された平面型ゲート電極19の下部全面とはならない大きさで形成されている。
フローティングディフュージョン領域51は、フォトダイオード領域60の外側であって、平面型ゲート電極19下部の半導体基板13と隣接する領域に形成されている。そして、フローティングディフュージョン領域51は、垂直方向に隣接する画素、及び水平方向に隣接する画素の4画素間で共有されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12及び平面型ゲート電極19への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域51に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する4画素間で、フローティングディフュージョン領域51を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第45の実施形態〉
[隣接画素間でフローティングディフュージョン領域を共有する例]
図54に本発明の第45の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図54において図53に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第44の実施形態と、縦型ゲート電極の構成が異なる例である。
本実施形態例の画素のうち、同一対角線上に形成された一方の画素では、縦型ゲート電極46aは、平面型ゲート電極19下であって、フォトダイオード領域60の外周部の垂直方向に延びる一辺に沿って形成されている。また、同一対角線上に形成された他方の画素では、縦型ゲート電極46bは、平面型ゲート電極19下であって、フォトダイオード要行き60の外周部の水平方向に延びる一辺に沿って形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極46a,46b及び平面型ゲート電極19への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域51に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する4画素間で、フローティングディフュージョン領域51を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第46の実施形態〉
[隣接画素間でフローティングディフュージョン領域を共有する例]
図55に本発明の第46の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図52において図54に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第45の実施形態例と、縦型ゲート電極の構成が異なる例である。
本実施形態例において、縦型ゲート電極46aは、平面型ゲート電極19下であって、フォトダイオード領域60の外周部の垂直方向に延びる一辺に沿って形成されている。また、縦型ゲート電極46bは、平面型ゲート電極19下であって、フォトダイオード領域60の外周部の水平方向に延びる一辺に沿って形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極46a,46b及び平面型ゲート電極19への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域51に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する4画素間で、フローティングディフュージョン領域51を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第47の実施形態〉
[画素毎に電荷読み出しトランジスタを有する例]
図56に本発明の第47の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図56において図14に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置において、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、平面型ゲート電極19と、平面型ゲート電極19と一体に形成された縦型ゲート電極12と、フローティングディフュージョン領域11とから構成される。
平面型ゲート電極19は、フォトダイオード領域60の角部に形成されている。そして、また縦型ゲート電極12は、フォトダイオード領域60の角部に位置する平面型ゲート電極19の下部に、平面型ゲート電極19と一体に形成されている。この縦型ゲート電極12の断面形状は略正方形状とされ、フォトダイオード領域60の角部に形成された平面型ゲート電極19の下部全面とはならない大きさで形成されている。
フローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域60内であって、平面型ゲート電極19下部の半導体基板13と隣接する領域に形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12及び平面型ゲート電極19への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。本実施形態例では、縦型ゲート電極12を、平面型ゲート電極23の下部全面とはならない大きさで形成している。このため、フォトダイオード領域60の電位勾配によってフローティングディフュージョン領域11に転送される信号電荷の転送が縦型ゲート電極12により遮られない。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第48の実施形態〉
[画素毎に電荷読み出しトランジスタを有する例]
図57に本発明の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図57において図56に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第47の実施形態と、縦型ゲート電極の構成が異なる例である。
本実施形態例の縦型ゲート電極52は、平面型ゲート電極19の下部に、縦型ゲート電極52のフォトダイオード領域60側の側面がより大きい面積を有するように形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極52及び平面型ゲート電極19への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷はフローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極52のフォトダイオード領域60側の側面がより大きい面積を有するように形成されているので、フォトダイオード領域60内に、より大きな電位勾配を形成することができる。また、このように、縦型ゲート電極52を大きく形成した場合も、フローティングディフュージョン領域11が縦型ゲート電極52よりもフォトダイオード領域60側に形成されているので、転送される信号電荷を縦型ゲート電極52で遮ることがない。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第49の実施形態〉
[隣接画素間で平面型ゲート電極を共有する例]
図58に本発明の第49の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図58において図43に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例において、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、平面型ゲート電極44と、平面型ゲート電極44と一体に形成された縦型ゲート電極12と、フローティングディフュージョン領域11とから構成される。
平面型ゲート電極44は、フォトダイオード領域60の角部に形成されている。そして、この平面型ゲート電極44は、水平方向に隣接する画素間で共有されている。また、縦型ゲート電極12は、フォトダイオード領域60の角部に位置する平面型ゲート電極44の下部に、平面型ゲート電極44と一体に形成されている。この縦型ゲート電極12の断面形状は略正方形状とされ、フォトダイオード領域60の角部に形成された平面型ゲート電極19の下部全面とはならない大きさで形成されている。
フローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域60内であって、平面型ゲート電極44下部の半導体基板13と隣接する領域に形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12及び平面型ゲート電極44への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。本実施形態例では、縦型ゲート電極12を、平面型ゲート電極19の下部全面とはならない大きさで形成している。このため、フォトダイオード領域60の電位勾配によってフローティングディフュージョン領域11に転送される信号電荷の転送が縦型ゲート電極12により遮られない。
本実施形態例においては、隣接する画素間で、平面型ゲート電極44を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。さらに、本実施形態例の固体撮像装置においては、フローティングディフュージョン領域11がフォトダイオード領域60内に形成されるので、画素サイズの縮小化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第50の実施形態〉
[隣接画素間で平面型ゲート電極を共有する例]
図59に本発明の第50の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図59において、図58に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第58の実施形態と、縦型ゲート電極の構成が異なる例である。
本実施形態例の縦型ゲート電極52は、平面型ゲート電極44の下部に、縦型ゲート電極52のフォトダイオード領域60側の側面がより大きい面積を有するように形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極52及び平面型ゲート電極44への正電圧の印加によってできる半導体基板内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極52のフォトダイオード領域60側の側面がより大きい面積を有するように形成されているので、フォトダイオード領域60内に、より大きな電位勾配を形成することができる。また、このように、縦型ゲート電極52を大きく形成した場合も、フローティングディフュージョン領域が縦型ゲート電極52よりもフォトダイオード領域60側に形成されているので、転送される信号電荷を縦型ゲート電極52で遮ることがない。
本実施形態例においては、隣接する画素間で、平面型ゲート電極44を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第51の実施形態〉
[隣接画素間で平面型ゲート電極を共有する例]
図60に本発明の第51の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図60において、図59に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第50の実施形態と、縦型ゲート電極の構成が異なる例である。
本実施形態例の縦型ゲート電極53は、平面型ゲート電極44の下部に、縦型ゲート電極53のフォトダイオード領域60側の側面がより大きい面積を有するように形成されている。そして、この縦型ゲート電極53は、水平方向に隣接する画素間に共有されるように形成された平面型ゲート電極44下において、水平方向に隣接する画素間に渡って形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極53及び平面型ゲート電極44への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極53のフォトダイオード領域60側の側面がより大きい面積を有するように形成されているので、フォトダイオード領域60内に、より大きな電位勾配を形成することができる。また、このように、縦型ゲート電極53を大きく形成した場合も、フローティングディフュージョン領域が縦型ゲート電極53よりもフォトダイオード領域60側に形成されているので、転送される信号電荷を縦型ゲート電極53で遮ることがない。
本実施形態例においては、隣接する2画素間で、平面型ゲート電極44を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第52の実施形態〉
[隣接画素間で平面型ゲート電極を共有する例]
図61に本発明の第52の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図61において図58に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例において、1画素を構成する電荷読み出しトランジスタTrは、平面型ゲート電極54と、平面型ゲート電極54と一体に形成された縦型ゲート電極12と、フローティングディフュージョン領域11とから構成される。
平面型ゲート電極54は、フォトダイオード領域60の角部に形成されている。そして、この平面型ゲート電極54は、水平方向に隣接する画素間、及び垂直方向に隣接する画素間で共有されている。すなわち、平面型ゲート電極54は、4画素間で共有されている。また、縦型ゲート電極12は、フォトダイオード領域60の角部に位置する平面型ゲート電極54の下部に、平面型ゲート電極54と一体に形成されている。
フローティングディフュージョン領域11は、フォトダイオード領域60内であって、平面型ゲート電極44下部の半導体基板13と隣接する領域に形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極12及び平面型ゲート電極54への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例においては、隣接する4画素間で、平面型ゲート電極54を共有することで、画素サイズの縮小化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第53の実施形態〉
[隣接画素間で平面型ゲート電極を共有する例]
図62に本発明の第53の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図62において、図61に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第52の実施形態と、縦型ゲート電極の構成が異なる例である。
本実施形態例の縦型ゲート電極52は、平面型ゲート電極54の下部に、縦型ゲート電極52のフォトダイオード領域60側の側面がより大きい面積を有するように形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極52及び平面型ゲート電極54への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極52のフォトダイオード領域60側の側面がより大きい面積を有するように形成されているので、フォトダイオード領域60内に、より大きな電位勾配を形成することができる。また、このように、縦型ゲート電極52を大きく形成した場合も、フローティングディフュージョン領域11が縦型ゲート電極52よりもフォトダイオード領域60側に形成されているので、転送される信号電荷を縦型ゲート電極52で遮ることがない。
本実施形態例においては、隣接する4画素間で、平面型ゲート電極54を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第54の実施形態〉
[隣接画素間で平面型ゲート電極が共有される例]
図63に本発明の第54の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図63において、図62に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第53の実施形態と、縦型ゲート電極の構成が異なる例である。
本実施形態例の縦型ゲート電極53は、平面型ゲート電極54の下部に、縦型ゲート電極53のフォトダイオード領域60側の側面がより大きい面積を有するように形成されている。そして、この縦型ゲート電極53は、水平方向に隣接する画素間に共有されるように形成された平面型ゲート電極54下において、水平方向に隣接する画素間に渡って形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極53及び平面型ゲート電極54への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極53のフォトダイオード領域60側の側面がより大きい面積を有するように形成されているので、フォトダイオード領域60内に、より大きな電位勾配を形成することができる。また、このように、縦型ゲート電極53を大きく形成した場合も、フローティングディフュージョン領域11が縦型ゲート電極53よりもフォトダイオード領域60側に形成されているので、転送される信号電荷を縦型ゲート電極53で遮ることがない。
本実施形態例においては、隣接する4画素間で、平面型ゲート電極54を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第55の実施形態〉
[隣接画素間で平面型ゲート電極を共有する例]
図64に本発明の第55の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示す。図64において、図63に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第54の実施形態と、縦型ゲート電極の構成が異なる例である。
本実施形態例の縦型ゲート電極55は、平面型ゲート電極54の下部に、縦型ゲート電極55のフォトダイオード領域60側の側面がより大きい面積を有するように形成されている。そして、この縦型ゲート電極55は、水平方向及び垂直方向に隣接する画素間に共有されるように形成された平面型ゲート電極54下において、水平方向及び垂直方向に隣接する画素間に渡って形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置においても、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷は、縦型ゲート電極55及び平面型ゲート電極54への正電圧の印加によってできるフォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って転送される。そして転送された信号電荷は、フローティングディフュージョン領域11に読み出される。また、本実施形態例では、縦型ゲート電極55のフォトダイオード領域60側の側面がより大きい面積を有するように形成されているので、フォトダイオード領域60内に、より大きな電位勾配を形成することができる。また、このように、縦型ゲート電極55を大きく形成した場合も、フローティングディフュージョン領域11が縦型ゲート電極55よりもフォトダイオード領域60側に形成されているので、転送される信号電荷を縦型ゲート電極55で遮ることがない。
本実施形態例においては、隣接する4画素間で、平面型ゲート電極54を共有することで、画素サイズの微細化が可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈第56の実施形態〉
[フォトダイオードを2層有する例]
図65に本発明の第56の実施形態に係る固体撮像装置の概略平面構成を示し、図66に、図65のA−A線上に沿う断面構成を示す。図65,66において、図2,3に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。本実施形態例は、第1の実施形態において、フォトダイオードの構成が異なる例である。
図66に示すように、本実施形態例の固体撮像装置では、半導体基板13のフォトダイオード領域60内において、半導体基板13の深さ方向に第1のフォトダイオードPD1及び第2のフォトダイオードPD2が積層して形成されている。第1のフォトダイオードPD1は、半導体基板13の内部において、半導体基板13の表面側から裏面側に順に形成されたp型の高濃度不純物領域(p+領域)16a、n型の高濃度不純物領域(n+領域)15a、n型の不純物領域(n領域)14aで構成される。この第1のフォトダイオードPD1は、主に、p+領域16aとn+領域15aとの接合面であるpn接合j1により構成されるものである。また、第2のフォトダイオードPD2は、第1のフォトダイオードPD1を構成するn+領域15aより下方に順に形成されたp+領域16b、n+領域15b、n領域14bで構成される。この第2のフォトダイオードPD2は、主に、p+領域16bとn+領域15bとの接合面であるpn接合j2により構成されるものである。
このように、本実施形態例ではフォトダイオード領域60内に形成されるフォトダイオードは、半導体基板13の深さ方向に2層積層された構造を有している。
縦型ゲート電極12a,12bは、半導体基板13の表面から、半導体基板13内の深い位置に形成された第2のフォトダイオードPD2のpn接合j2に接する深さまで、ゲート絶縁膜18を介して半導体基板13内に埋め込まれて形成されている。
このような構成を有する固体撮像装置において、第1の実施形態と同様に、縦型ゲート電極12a,12bへ正電圧を印加し、フォトダイオード領域な60内のポテンシャル勾配を変動させる。そうすると、第1のフォトダイオードPD1及び第2のフォトダイオードPD2に蓄積された信号電荷は、フォトダイオード領域60内のポテンシャル勾配に沿って、矢印R1に示す方向に同時に転送される。そして、この信号電荷は、結果的にフローティングディフュージョン領域11に読み出される。
本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態例の固体撮像装置では、フォトダイオード領域60内において、第1のフォトダイオードPD1及び第2のフォトダイオードPD2の2つのフォトダイオードが積層された構造を有している。このため、フォトダイオード領域60内の飽和電荷量(Qs)が増加する。そして、これらの第1のフォトダイオードPD1、及び第2のフォトダイオードPD2に蓄積された信号電荷を同時に読み出すので、感度の向上が図られる。
本実施形態例では、第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2の2つのフォトダイオードの積層構造としたが、2層以上の複数層積層する例としてもよい。その場合、縦型ゲート電極12a,12bは、半導体基板13の表面側から最も深い位置に形成されたフォトダイオードのpn接合に達するように形成する。
このように、半導体基板13の深さ方向に、フォトダイオードを複数積層した構成は、第2〜第55の実施形態のうち、フローティングディフュージョン領域をフォトダイオード領域内に有さない例に適用することが可能である。この場合においても、フォトダイオード領域60内の飽和電荷量(Qs)が増加するので、感度の向上が図られる。
上述した第1〜第55の実施形態に係る固体撮像装置では、可視光の光量に応じた信号電荷を物理量として検知する単位画素が行列状に配置されてなるイメージセンサに適用した場合を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明はイメージセンサへの適用に限られるものではなく、画素アレイ部の画素列ごとにカラム回路を配置してなるカラム方式の固体撮像装置全般に対して適用可能である。
また、本発明は、可視光の入射光量の分布を検知して画像として撮像する固体撮像装置への適用に限らず、赤外線やX線、あるいは粒子等の入射量の分布を画像として撮像する固体撮像装置に適用可能である。また、広義の意味として、圧力や静電容量など、他の物理量の分布を検知して画像として撮像する指紋検出センサ等の固体撮像装置(物理量分布検知装置)全般に対して適用可能である。
さらに、本発明は、画素アレイ部の各単位画素を行単位で順に走査して各単位画素から画素信号を読み出す固体撮像装置に限らない。例えば、画素単位で任意の画素を選択して、当該選択画素から画素単位で信号を読み出すX−Yアドレス型の固体撮像装置に対しても適用可能である。
なお、固体撮像装置はワンチップとして形成された形態であってもよいし、撮像部と、信号処理部または光学系とがまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。
また、本発明は、固体撮像装置への適用に限られるものではなく、撮像装置にも適用可能である。ここで、撮像装置とは、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等のカメラシステムや、携帯電話機などの撮像機能を有する電子機器のことを言う。なお、電子機器に搭載される上記モジュール状の形態、即ちカメラモジュールを撮像装置とする場合もある。
〈第57の実施形態〉
[電子機器]
以下に、上述した本発明の固体撮像装置を、電子機器に用いた場合の実施形態を示す。以下の説明では、一例として、カメラに、第1〜第56の実施形態のいずれかを適用した固体撮像装置1を用いる例を説明する。
図66に、本発明の第3の実施形態に係るカメラの概略平面構成を示す。本実施形態に係るカメラは、静止画撮影又は動画撮影可能なビデオカメラを例としたものである。
本実施形態に係るカメラは、固体撮像装置1と、光学レンズ110と、シャッタ装置111と、駆動回路112と、信号処理回路113とを有する。そして、この固体撮像装置1には、第1〜第55の実施形態の固体撮像装置を適用できる。
光学レンズ110は、被写体からの像光(入射光)を固体撮像装置1の撮像面上に結像させる。これにより固体撮像装置1内に一定期間当該信号電荷が蓄積される。この光学レンズ110は、複数の光学レンズから構成される光学レンズ系としてもよい。
シャッタ装置111は、固体撮像装置1への光照射期間および遮光期間を制御する。
駆動回路112は、固体撮像装置1の転送動作およびシャッタ装置111のシャッタ動作を制御する駆動信号を供給する。駆動回路112から供給される駆動信号(タイミング信号)により、固体撮像装置1の信号転送を行なう。信号処理回路113は、各種の信号処理を行う。信号処理が行われた映像信号は、メモリなどの記憶媒体に記憶され、あるいはモニタに出力される。
本実施形態例のカメラに用いられる固体撮像装置1では、フォトダイオード中央部分の飽和電荷量(Qs)の損失を低減でき、これにより、飽和電荷量(Qs)及び感度の向上が図られる。また、隣接する画素間で電荷読み出しトランジスタの構成を共有した固体撮像装置を用いれば、画素サイズの小型化が図られる。このため、本実施形態例のカメラでは、カメラの小型化が可能であり、かつ、より高画質化されたカメラを得ることができる。すなわち、電子機器の小型化、高解像度化、高画質化が可能とされる。
1・・固体撮像装置、2・・画素、3・・撮像領域、4・・垂直駆動回路、5・・カラム信号処理回路、6・・水平駆動回路、7・・出力回路、8・・制御回路、9・・垂直信号線、10・・画素分離領域、11・・フローティングディフュージョン領域、12,12a,12b,12c,12d・・縦型ゲート電極、13・・半導体基板、14・・n領域、15・・n+領域、16・・p+領域、17・・p−領域、18・・ゲート絶縁膜、60・・フォトダイオード領域