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JP5489273B2 - 車両用内装部品 - Google Patents

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JP5489273B2 JP2010029248A JP2010029248A JP5489273B2 JP 5489273 B2 JP5489273 B2 JP 5489273B2 JP 2010029248 A JP2010029248 A JP 2010029248A JP 2010029248 A JP2010029248 A JP 2010029248A JP 5489273 B2 JP5489273 B2 JP 5489273B2
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Description

本発明は、車両用内装部品に関する。
従来、自動車の車室内側にはルーフトリム、ドアトリム等の内装部品が装着され、車室内の美観の向上を図っている。そして、これら内装部品は車体パネルや他の内装部品に取り付けられて固定されている。
特許文献1には、車体に固定される樹脂製のフロントバンパに、樹脂製のラジエータグリルを取付ける際の構造が開示されている。上記の従来技術では、フロントバンパに形成される取付孔に、ラジエータグリルに形成される取付爪を挿入する。 そして、取付爪を取付孔の縁部に圧接させ、取付爪を取付孔に係止してラジエータグリルをフロントバンパに取付ける構成となっている。
特開2006-88731号公報
図8、図9は、他の従来の内装部品の取付構造を示す模式図並びに断面図である。図8に示すように、内装部品61には開口部64と、切り欠き部63が設けられて、切り欠き部63に挟まれるように係止リブ62が形成されている。そして、係止リブ62の端部には内装部品70に設けられた係止片71が係合されている。
図9(a)に示すように、内装部品70に設けられる係止片71は係止爪72とリブ73を備えている。そして、図9(b)に示すように内装部品70を内装部品61に取付ける際は、まず、内装部品70をY方向に移動させて係止片71を開口部64に挿入する。このとき、係止片71の端部に設けられた係止爪72の傾斜面72aを、係止リブ62の端縁に当接させながら係止片71を開口部64に挿入する。ここで、係止爪72は係止片71の先端側に設けられた傾斜面72aと、基部72c側に設けられた傾斜面72bを備えており、ほぼ三角形状になっている。そのため、係止片71を開口部64に挿入していくと、係止リブ62は傾斜面72aに沿うようにZ方向に歪む。そして、図9(c)に示すように、更に係止片71を開口部64に挿入すると、係止リブ62の端縁が傾斜面72aを乗り越え、係止リブ62は弾性により元の形状(図9(a)参照)にもどって係止片71を係合し、内装部品70を取付け方向Yにおいて固定する。
しかしながら、係止リブ62のZ方向への十分な歪み量を確保するためには、係止リブ62の長さeを大きくとる必要があり、内装部品70の取付けのために内装部品61に大きな設置面積を必要とする問題があった。
そこで、本発明は、上記問題点を鑑みてなされたもので、省スペースで効果的に取付部品を固定できる車両用内装部品を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用内装部品は、第1の内装部品と第2の内装部品との結合構造を有する車両用内装部品であって、前記第1の内装部品は、第2の内装部品を係止する係止片を有し、前記第2の内装部品は、前記係止片に押圧された後、弾性により前記係止片と係合位置で係合する基部と、前記基部の両側に設けられ、前記基部を橋架して保持する保持部と、を有し、前記保持部は、前記基部が前記係止片に押圧された際に弾性変形する弾性部を備えており、前記弾性部は、前記基部が前記係止片に押圧される方向と略反対方向に湾曲している事を特徴とする。
本発明によれば、基部が係止片に押圧されて歪むことができるだけの空間が基部の周辺に設けられていればよいため、取付構造の設定に必要なスペースを減らすことができる。また、保持部には弾性部が設けられているため、基部が係止片に押圧された場合に保持部が破損することを防止することができる。また、基部が係止片に押されると、弾性部が広がって保持部の長さが相対的に長くなるため、基部が歪みやすくなり、保持部が折れにくくなる。
さらに、本発明の車両用内装部品においては、前記保持部は、前記弾性部の両端に設けられた薄肉部を備える事を特徴とする。
これにより、弾性部の両端部に薄肉部を設けたことで弾性部の両端部の柔軟性が向上し、取付部品を取付ける際に、基部が歪みやすくなり、保持部が弾性部の両端部付近で折れにくくなる。
本発明に係る車両用内装部品によれば、省スペースで効果的に取付部品を固定できる車両用内装部品を実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、第1内装部品としての取付部品10を第2内装部品としてのルーフトリム1に取付ける場合の例として、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、各実施形態において相同する部分には同じ符号を付している。
図1は、本発明に係る車両用内装部品を説明するための模式図である。そして、図2は、本発明に係る車両用内装部品のA−A断面図である。図1に示すように、取付部品10には係止片11が設けられ、係止片11は先端部に係止爪12を備えている。また、ルーフトリム1には開口部4が設けられ、開口部4の内部に係止帯2が架設される。係止帯2は、基部2aと、基部2aの両側に設けられ基部2aを橋架して保持する保持部3とから構成される。そして、保持部3は基部2aが係止片11に押圧された際に弾性変形する弾性部3aと、弾性部3aの略両端に設けられる薄肉部3bから構成されている。ここで、ルーフトリム1並びに取付部品10はPP樹脂、ABS樹脂等を材料とし、射出成形工法、スタンピングモールド工法等で成形されている。
図2(a)は、ルーフトリム1に取付部品10を取付ける前の車両用内装部品を示しており、取付部品10をルーフトリム1に取付ける際は、まず、開口部4aに係止片11をB方向に挿入する。そして、図2(b)に示すように、係止爪12の傾斜面12aを、基部2aの側面6に当接させながら係止片11を開口部4aに挿入する。ここで、係止爪12は傾斜面12aと傾斜面12bを備える略三角形状に構成されている。そのため、基部2aは係止片11の挿入により傾斜面12aに沿うように開口部4b側(C方向)に歪む。そして、図2(c)に示すように、更に基部2aが傾斜面12aを乗り越えると、基部2aは弾性により元の位置にもどって係止片11と係合し、取付部品10を取付け方向Bにおいて固定する。
基部2aは、係止片11に押圧された後、弾性により係止片11と係合位置で係合する。そのため、開口部4bの幅aは、基部2aが係止片11に押圧されながら係止爪12を乗り越える際の、C方向における歪み量を吸収できるように設定されていればよく、図8に示す従来の係止リブ62を設ける構造よりも省スペース化を図ることが出来る。また、係止片11はリブ13で固定されているため、取付部品10はC方向においても固定される。
また、保持部3に備えられる弾性部3aは、基部2aが係止片11に押圧される方向(C方向)と略反対方向に湾曲している。そのため、基部2aがC方向に押されると、弾性部3aが広がって係止帯2の長さが相対的に長くなるため、基部2aがC方向に歪みやすくなる。また、取付部品10を取付ける際に係止帯2が折れにくくなる。
更に、保持部3は、弾性部3aの略両端であって、およそ基部2aが係止片11に押圧される方向側(C方向側)に薄肉部3bを備える。薄肉部3bは、基部2aがC方向に押されると係止帯2の側面6側を伸ばすように曲がるため、係止帯2がC方向へ歪みやすくなる。また、弾性部3aの両端部に薄肉部3bを設けたことで弾性部3aの両端部の柔軟性が向上し、取付部品10を取付ける際に、係止帯2が弾性部3aの両端部付近で折れにくくなる。
図3は、本発明に係る車両用内装部品の第2実施形態を説明するための模式図である。図4は本発明に係る車両用内装部品の第2実施形態のD−D断面図である。本実施形態のルーフトリム21に設けられる係止帯22は、側面26が係止爪12の傾斜面12aと対応するように傾斜している事を特徴とする。尚、係止帯22は上記の係止帯2と同様にルーフトリム21に設けられた開口部24に架設されており、基部22a並びに弾性部23aと薄肉部23bとからなる保持部23を備えている。そして、取付部品10は、開口部24a挿入した係止片11を基部22aに係合させてルーフトリム21に取付けられている。
図4(a)に示すように、取付部品10をルーフトリム21に取付ける際は、まず、開口部24aに係止片11をB方向に挿入する。そして、図4(b)に示すように、係止爪12の傾斜面12aを、基部22aの側面26に当接させながら係止片11を開口部24aに挿入する。このとき、基部22aは係止片11の挿入により傾斜面12aに沿うように開口部24b側(C方向)に歪む。ここで側面26は、傾斜面12aに対応するように、B方向において開口部24b側から開口部24a側に傾いている。そのため、取付部品10の取付け時に取付部品10がC方向にずれていても、係止片11の先端部を基部22aの側面26に当接させることが出来れば係止片11を容易に開口部24aに挿入でき、位置あわせから取付けまでの工程を簡単に行える。
そして、図4(c)に示すように、更に係止片11を開口部24aに挿入して基部22aが傾斜面12aを乗り越えると、基部22aは弾性により元の形状にもどって係止爪12と係合し、取付部品10を取付け方向Bにおいて固定する。尚、本実施形態では係止帯22の側面27も側面26と略平行となるように傾けているが、いかなる形状にしてもよい。ただし、開口部24bの最小幅bは基部22aが係止爪12を乗り越える際のC方向における歪み量を吸収できるように設定される必要がある。また、本実施形態では係止帯22の側面26は全て傾斜している構成としたが、本発明はこれに限定されず、側面26の基部22aに対応する部分のみが傾斜しているようにしてもよい。更に、側面26の基部22aに対応する部分が、図4(c)で係止片11と当接している領域は係止片11に面接触し、取付部品10に近い一部のみが傾斜するようにしてもよい。
図5は、本発明に係る車両用内装部品の第3実施形態を説明するための模式図である。ルーフトリム31にはボス34が離間して設けられ、ボス34の先端部に係止帯32が橋架されている。係止帯32は、他の実施形態と同様に基部32a、並びに弾性部33aと薄肉部33bとからなる保持部33を備える。取付部品10を取付ける際は、取付部品10をB方向に動かして係止片11に設けられた係止爪12で基部32aをC方向に押圧する。そして、基部32aが係止爪12を乗り越えると、基部32aの弾性により係止爪11が係合され、B方向において取付部品10がルーフトリム31に固定される。ここでは、ボス34と係止帯32とを、これらの周囲に他の構成が配置されていない部分に設けたが、基部32aが係止爪12を乗り越えるために必要な空間がC方向に確保出来れば、ボス34と係止帯32の周囲に他の構成を配置する事が出来る。
図6は、本発明に係る車両用内装部品の第4実施形態を説明するための模式図である。図7は本発明に係る車両用内装部品の第4実施形態のE−E断面図である。取付部品50には係止片51が設けられ、係止片51には係止孔52が形成されている。また、本実施形態の係止帯42も他の実施形態と同様にルーフトリム41に設けられた開口部45に架設されており、基部42a並びに弾性部43aと薄肉部43bとからなる保持部43を備えている。本実施形態の基部42aは係止帯42から取付部品50側に延設するように構成されている。そして、基部42aには、係止孔52に対応するように係止爪48が設けられている。
図7(a)に示すように、取付部品50は開口部45aに係止片51をB方向に挿入してルーフトリム41に取付けられる。そして、図7(b)に示すように係止片51の先端部51aを、係止爪48の傾斜面48aに当接させながら係止片51を開口部45aに挿入する。ここで、傾斜面48aは傾いているため、係止片51を開口部45aに挿入する際に、基部42aを容易にC方向へ歪ませることが出来る。
そして、図7(c)に示すように、更に係止片51を開口部45aに挿入して、係止片51の上側側面51bが係止爪48を乗り越えると、基部42aが弾性により元の形状にもどって、係止爪48を係止孔52の上面52aに係合させ、取付部品50を取付け方向Bにおいて固定する。この構成によれば、型構造等で係止片51に係止爪を設けることが出来ない場合であっても、基部42aに係止爪48を設けることで、容易に取付部品50をルーフトリム41に取付けることが出来る。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。ここでは、第1の内装部品としてのルーフトリムに第2の内装部品としての取付部品を取付ける場合を例として説明したが、本発明はこれに限定されず、第1内装部品及び第2内装部品はピラートリムやドアトリムなどの各種トリム、その他ユニットパネルやエスカッション等であって、弾性を有する部材に他の部材を取付ける際に利用できる。また、開口部内に基部と保持部を設ける構成を示したが、本発明はこれに限定されず、係止片を挿入する開口部(図1の4a等)が開放されている構成や、基部が弾性する方向(図1のC方向)に設けられる開口部(図1の4b等)が開放されている構成を取ってもよい。また、全実施例において、基部、保持部、及び係止片は樹脂で成形されているとしたが、本発明はこれに限定されず、弾性を有する金属等で構成してもよい。
本発明に係る車両用内装部品を説明するための模式図である。 本発明に係る車両用内装部品のA−A断面図である。 本発明に係る車両用内装部品の第2実施形態を説明するための模式図である。 本発明に係る車両用内装部品の第2実施形態のD−D断面図である。 本発明に係る車両用内装部品の第3実施形態を説明するための模式図である。 本発明に係る車両用内装部品の第4実施形態を説明するための模式図である。 本発明に係る車両用内装部品の第4実施形態のE−E断面図である。 従来の車両用内装部品を説明するための模式図である。 従来の車両用内装部品のX−X断面図である。
1・・・ルーフトリム
2・・・係止帯
2a・・・基部
3・・・保持部
3a・・・弾性部
3b・・・薄肉部
4・・・開口部
10・・・取付部品
11・・・係止片
12・・・係止爪
13・・・リブ
34・・・ボス
48・・・係止爪
52・・・係止孔

Claims (2)

  1. 第1の内装部品と第2の内装部品との結合構造を有する車両用内装部品であって、
    前記第1の内装部品は、第2の内装部品を係止する係止片を有し、
    前記第2の内装部品は、
    前記係止片に押圧された後、弾性により前記係止片と係合位置で係合する基部と、
    前記基部の両側に設けられ、前記基部を橋架して保持する保持部と、を有し、
    前記保持部は、前記基部が前記係止片に押圧された際に弾性変形する弾性部を備えており、
    前記弾性部は、前記基部が前記係止片に押圧される方向と略反対方向に湾曲している事を特徴とする車両用内装部品。
  2. 前記保持部は、前記弾性部の両端に設けられた薄肉部を備える事を特徴とする請求項に記載の車両用内装部品。
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