JP5480020B2 - シール材、及びその製造方法 - Google Patents
シール材、及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5480020B2 JP5480020B2 JP2010128460A JP2010128460A JP5480020B2 JP 5480020 B2 JP5480020 B2 JP 5480020B2 JP 2010128460 A JP2010128460 A JP 2010128460A JP 2010128460 A JP2010128460 A JP 2010128460A JP 5480020 B2 JP5480020 B2 JP 5480020B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- mass
- parts
- sealing material
- foam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Sealing Material Composition (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
(1)前記ゴム組成物が、更に、前記ゴム成分100質量部に対して、ステアリン酸カルシウムを1〜3質量部含む。これにより、更に気泡径を小さくすることができ、より止水性に優れたシール材とすることができる。
(2)前記ゴム組成物の加硫発泡体が、更に、破泡処理されてなる。これにより独立気泡が破泡され、部分的に連続気泡構造が付与されたゴム発泡体となるため、寸法安定性及び柔軟性が向上され、止水性等のシール性能が向上したシール材とすることができる。
(3)前記共重合体ゴムを、前記ゴム成分の全量に対して、15質量%以上含む。
(4)密度が、20〜40kg/m3である。このような密度(質量/体積)であれば、十分に低密度化されたシール材であるといえる。本発明においては、上記範囲の低密度のシール材であっても、止水性に優れたシール材とすることができる。
(5)前記加硫剤が、硫黄を含む。
(6)前記発泡剤が、アゾジカルボンアミドである。
(7)前記共重合体ゴムが、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムである。
(8)前記破泡処理が、ロールクラッシュ法、真空クラッシュ法、ニードルパンチ法、及び平板挟圧法からなる群から選択される少なくとも1種の方法で行われている。
(1)前記ゴム組成物が、更に、前記ゴム成分100質量部に対して、ステアリン酸カルシウムを1〜3質量部含む。
(2)前記ゴム組成物を加硫発泡する工程後、更に、破泡処理する工程を含む。
(3)前記共重合体ゴムを、前記ゴム成分の全量に対して、15質量%以上含む。
(4)得られるシール材の密度が20〜40kg/m3である。
(5)前記加硫剤が、硫黄を含む。
(6)前記発泡剤が、アゾジカルボンアミドである。
(7)前記共重合体ゴムが、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムである。
(8)前記破泡処理工程が、ロールクラッシュ法、真空クラッシュ法、及びニードルパンチ法からなる群から選択される少なくとも1種の方法を用いる工程である。
[気泡径制御剤]
本発明においては、気泡径制御剤として、ステアリン酸、及びステアリン酸亜鉛を使用する。ステアリン酸は、気泡径を小さくする効果が大きいが、得られるゴム発泡体の圧縮硬度等の機械的強度を低下させる作用が強い。また、ステアリン酸亜鉛は、ステアリン酸と比較して、気泡径を小さくする効果がやや劣るが、ゴム発泡体の機械的強度を低下させる作用が低い。これらの気泡径制御剤を組合せて、上記ゴム成分100質量部に対して、それぞれ3〜5質量部配合することで、ゴム発泡体の機械的強度を大幅に低下させることなく、気泡径を十分小さくすることができる。それぞれ3質量部未満の場合は、ゴム発泡体の気泡径が大きくなり、止水性が低下し、5質量部を超えると加硫阻害が生じ、破泡処理性が悪化する。これらの気泡径制御剤は、上記ゴム成分100質量部に対して、3.5〜4.5質量部が更に好ましい。
ゴム発泡体の圧縮硬度等の機械的強度を向上する手段として、加硫剤を増加することや加硫促進剤等の添加剤をゴム組成物に添加すること等が考えられる。本発明においては、上述の気泡径制御剤との関係で、最も効果的な添加剤として酸化カルシウムを選定した。ゴム組成物にける酸化カルシウムの含有量は、上記ゴム成分100質量部に対して、7〜15質量部である。酸化カルシウムの含有量が15質量部を超えると、気泡径が著しく粗くなることで止水性が低下し、7質量部未満では、機械的強度が低下し破泡処理性が悪化する。より機械的強度を向上するため、酸化カルシウムは、上記ゴム成分100質量部に対して、10〜15質量部が好ましい。
ゴム成分は、上述の通り、エチレン−α−オレフィン−ジエン共重合体ゴムを少なくとも含む。エチレン−α−オレフィン−ジエン共重合体ゴムは、エチレン、α−オレフィン、及び非共役ジエンの共重合体である。
加硫剤としては、特に限定されるものでは無いが、硫黄や硫黄化合物類、亜鉛華(酸化亜鉛)、セレンや酸化マグネシウム、有機過酸化物類、ポリアミン類、オキシム類、ニトロソ化合物類等が挙げられる。これらを1種又は2種以上組合せて用いることができる。加硫剤は、得られるゴム発泡体の加硫発泡状態が良好な点から、硫黄を含むことが好ましい。
発泡剤は、発泡のためのガス発生のために使用されるばかりでなく、ゴム成分の加硫調整の作用も有する。特に限定されるものではないが、例えば、アゾジカルボンアミド(ADCA)、アゾビスイソブチロニトリル、バリウムアゾジカルボキシレート等のアゾ系化合物、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)等のニトロソ系化合物、4、4’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)等のヒドラジン系化合物、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム等の無機系化合物等が挙げられる。これらを1種又は2種以上組合せて用いることができる。特に、良好な発泡性、安全性、無毒性の点でADCAが好ましい。
ゴム発泡体に用いられる混和物は、他の添加剤を目的に応じてさらに含んでいてもよい。例えば、加硫を促進させるために、チアゾール系、ジチオカルバミン酸塩系、チオウレア系、ジチオホスファイト系、チウラム系の加硫促進剤、酸化亜鉛(活性亜鉛華)などの加硫促進助剤などが用いられる。
本発明のシール材の製造方法は、エチレン−α−オレフィン−ジエン共重合体ゴムを含むゴム成分、加硫剤、及び発泡剤を含むゴム組成物を加硫発泡する工程を含む。
(実施例1〜7、比較例1〜10)
表1及び2に示す配合において、発泡剤、加硫剤、加硫促進剤、気泡径制御剤(ステアリン酸及びステアリン酸亜鉛を含む)、及び酸化カルシウムを除いた配合物をニーダーにより、130℃で10分間混練した。次に、表面温度を25℃まで冷ました混練物に、表1に示す配合組成の通りに、発泡剤、気泡径制御剤、加硫剤、及び加硫促進剤をさらに加え、ニーダーにより、90℃で7分間混練した。そして、得られた混練物を、ゴム用押出し機によりシート状に成形し、これを加熱炉に入れて、170℃で60分間加硫発泡し、独立気泡構造を有するゴム発泡体を得た。
ステアリン酸(C17H35COOH、ステアリン酸50S、新日本理化株式会社製)
ステアリン酸亜鉛(Zn(C17H35COO)2、正同化学工業株式会社製)
ステアリン酸カルシウム(Ca(C17H35COO)2、正同化学工業株式会社製)
酸化カルシウム(CaO、近江化学工業株式会社製)
プロセスオイル(ダイアナ(登録商標)プロセスオイルPW−380、出光興産株式会社製)
(1)密度
密度は、破泡処理により得られたシール材について、JIS K 7222の規定に準じ、100×100×10mmのサンプルを精確に切り出し、質量を測定することにより求めた。
(2)気泡径
気泡径は、光学顕微鏡により発泡体の断面を観察し、ASTM D3576に準じて測定した。
(3)引張強度
破泡処理前のゴム発泡体の引張強度(長手方向における伸長破断時)を、JIS K 6767(A法)に準拠し、引張強度試験機(オートグラフ、株式会社島津製作所製)を用いて測定した。結果を表1に示す。
(4)80%圧縮硬度
破泡処理前のゴム発泡体の厚さ方向における80%圧縮硬度を、JIS K 6767に準拠し、硬度試験機(オートグラフ、株式会社島津製作所製)を用いて測定した。結果を表1に示す。
(5)破泡処理性
破泡処理前のゴム発泡体を連通過処理する際の容易性を評価した。結果を表1に示す。表1において、「○」、「△」、「×」はそれぞれ下記の状態を示す。
○:ひび割れ、裂け及び変形の発生が見られなかった。
△:小さなひび割れ、裂け及び変形の発生が見られた。
×:大きな割れ、裂け及び変形の発生が見られた。
(6)止水性
破泡処理後のシール材を、図1に示すように、厚さ(a)10mm、幅(e)10mm、高さ(f)130mm、両先端の間隔(g)を45mmとしてU字状に打ち抜いてサンプルS1を得、これを図2に示すように2枚のアクリル板2、3にて厚さ方向に80%圧縮し、U字内に100mmの高さ(h2)まで水を入れ、水が漏れるまでの時間を測定した。評価は以下の通りである。
○:24時間以上漏水が認められなかった。
△:12〜24時間に漏水が認められた。
×:12時間未満で漏水が認められた。
評価結果を表1及び2に示す。
2、3:アクリル板
Claims (8)
- エチレンと炭素原子数が3個以上のα−オレフィンと非共役ジエンとの共重合体ゴムを含むゴム成分、加硫剤、及び発泡剤を含むゴム組成物の加硫発泡体からなるシール材であって、
前記ゴム組成物が、更に、前記ゴム成分100質量部に対して、酸化カルシウムを7〜15質量部、
ステアリン酸を3〜5質量部、及び
ステアリン酸亜鉛を3〜5質量部含むことを特徴とするシール材。 - 前記ゴム組成物が、更に、前記ゴム成分100質量部に対して、ステアリン酸カルシウムを1〜3質量部含む請求項1に記載のシール材。
- 前記ゴム組成物の加硫発泡体が、更に、破泡処理されてなる請求項1又は2に記載のシール材。
- 前記共重合体ゴムを、前記ゴム成分の全量に対して、15質量%以上含む請求項1〜3のいずれか1項に記載のシール材。
- 密度が、20〜40kg/m3である請求項1〜4のいずれか1項に記載のシール材。
- エチレンと炭素原子数が3個以上のα−オレフィンと非共役ジエンとの共重合体ゴムを含むゴム成分、加硫剤、及び発泡剤を含むゴム組成物を加硫発泡する工程を含むシール材の製造方法であって、
前記ゴム組成物が、更に、前記ゴム成分100質量部に対して、酸化カルシウムを7〜15質量部、
ステアリン酸を3〜5質量部、及び
ステアリン酸亜鉛を3〜5質量部含むことを特徴とするシール材の製造方法。 - 前記ゴム組成物が、更に、前記ゴム成分100質量部に対して、ステアリン酸カルシウムを1〜3質量部含む請求項6に記載のシール材の製造方法。
- 前記ゴム組成物を加硫発泡する工程後、更に、破泡処理する工程を含む請求項6又は7に記載のシール材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010128460A JP5480020B2 (ja) | 2010-06-04 | 2010-06-04 | シール材、及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010128460A JP5480020B2 (ja) | 2010-06-04 | 2010-06-04 | シール材、及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011252125A JP2011252125A (ja) | 2011-12-15 |
JP5480020B2 true JP5480020B2 (ja) | 2014-04-23 |
Family
ID=45416303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010128460A Expired - Fee Related JP5480020B2 (ja) | 2010-06-04 | 2010-06-04 | シール材、及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5480020B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2843023B1 (en) * | 2012-04-26 | 2017-09-06 | Bridgestone Corporation | Sealing material |
JP6512842B2 (ja) * | 2015-01-30 | 2019-05-15 | キヤノン株式会社 | 転写ローラおよび電子写真画像形成装置 |
CN115612190A (zh) * | 2022-10-12 | 2023-01-17 | 上安实业江苏有限公司 | 一种耐老化橡胶止水带及其制备方法 |
-
2010
- 2010-06-04 JP JP2010128460A patent/JP5480020B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011252125A (ja) | 2011-12-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5627580B2 (ja) | シール材、及びその製造方法 | |
JP5969819B2 (ja) | シール材用組成物、及びこれを用いたシール材 | |
JP5746622B2 (ja) | シール材 | |
WO2012165216A1 (ja) | シール材 | |
JP5480020B2 (ja) | シール材、及びその製造方法 | |
JP5371225B2 (ja) | ゴム発泡体及びその製造方法 | |
JP6031093B2 (ja) | ゴム発泡体用組成物、及びこれを用いたゴム発泡体 | |
JP5961038B2 (ja) | シール材 | |
JP6115567B2 (ja) | シール材 | |
JP6744044B2 (ja) | ゴム発泡体用ゴム組成物、それを発泡させてなるゴム発泡体及びシール材 | |
JP2003160685A (ja) | シール用ゴム発泡体 | |
JP3647983B2 (ja) | ゴム発泡体 | |
JP5928131B2 (ja) | シール材の製造方法及びシール材 | |
JP3670457B2 (ja) | 止水性ゴム発泡体 | |
JP2005036053A (ja) | ゴム発泡体の製造方法 | |
JPH11106543A (ja) | ゴム発泡体 | |
JP5926104B2 (ja) | ゴム発泡体の製造方法 | |
JP2001310967A (ja) | 発泡ゴム及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130531 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140213 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5480020 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |