JP5476932B2 - 車両のドア構造 - Google Patents
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Description
すなわち、該特許文献1に開示された構造は、三角窓を支持するフレーム(窓枠)を、サイドドアのドア下部まで延長すると共に、ドア閉時において該フレーム上端部とフロントヘッダ部とをロックするロック部材を設けたものであって、このドア構造をオープンカーに採用した場合、車両がロールオーバ(横転)しても、上述のフレームで車体を支えて、車室内空間を確保するように構成されている。
すなわち、特許文献2に開示された構造は、運転席シートおよび助手席シートの後方において、車体の両側面を構成する左右一対のサイドパネル間に、車幅方向に延びるクロスメンバを張架し、このクロスメンバの運転席シート後部、助手席シート後部の対応位置に、上方に延びる逆V字状のロールバーを結合し、車両のロールオーバ時には上述のロールバーおよびクロスメンバで車体を支えて、車室内空間を確保するものである。
しかしながら、上記各特許文献2、3に開示された構造は、何れも車体側の構造であって、ドア側の構造ではない。
上記構成によれば、インパクトバーは上部のヒンジ部材に接続されて後方に延び、このインパクトバーにガラスランチャンネルの下部を固定すると共に、このガラスランチャンネルと下部のヒンジ部材とを接続するヒンジ補強メンバを設けたので、主として、ドア側の構造により、ドア剛性、ドアの取付け剛性および側突に対する剛性の向上を図ることができる。
上記構成によれば、ガラスランチャンネルの上端部が、フロントピラーの上方側部に接続されているので、車両のロールオーバ時の耐力が向上し、車室内空間をより一層確実に確保することができ、これにより、乗員の安全性向上を図ることができると共に、既存の部材(ヒンジ部材、ガラスランチャンネル、インパクトバー参照)を有効利用して補強をすることができるので、軽量化が図れる。
上記構成によれば、補強部でガラスランチャンネル下部とインパクトバーの固定部を補強したので、より一層剛性を高めることができ、サイドドアのドア剛性、車体剛性、ロールオーバ時の耐力向上を図ることができる。
上記構成によれば、ガラスランチャンネル下部とインパクトバーとの固定部が拡大形成されているので、より一層剛性を高めることができ、サイドドアのドア剛性、車体剛性、ロールオーバ時の耐力向上を図ることができる。
上記サイドドア本体には、前方が上部のヒンジ部材に接続されて後方に延びるインパクトバーが設けられ、上記ガラスランチャンネルの下部が上記インパクトバーに固定されていると共に、該ガラスランチャンネルと下部のヒンジ部材とを接続するヒンジ補強メンバが設けられ、該ヒンジ補強メンバの後端部が上記インパクトバーに接続され、上記ガラスランチャンネルの下部が下方に延長されて延長下端部が形成されており、該延長下端部は上記サイドドアの底部に固定され、上記ガラスランチャンネルの上記インパクトバーへの固定部において、上記ヒンジ補強メンバの後端部を、上記インパクトバーに接続するという構成にて実現した。
図面は車両のドア構造を示し、図1は車両のドア構造を備えた車両全体構成を示す側面図、図2はドアアウタパネルを取外した状態で示す図1の要部拡大側面図であって、図1、図2において、この車両は車室の上方が開放された2ドア構造のオープンカーであって、車室前面を覆うフロントウインド1の左右両側辺を支持して後方に傾斜して延びる左右のフロントピラー2,2を設けている。但し、図面では車両右側のフロントピラー2のみを示す。
ここで、上述のフロントピラーアウタ3の下面部には、リテーナ6を取付け、このリテーナ6でウエザストリップ7を保持している。このウエザストリップ7は後述する三角窓27およびサイドドアウインド23とフロントピラー2との間をシールするものである。
このサイドドア17は、図1に示すドアアウタパネル18と、図2に示すドアインナパネル19とから成るサイドドア本体20と、サイドドア本体20の内部から該サイドドア本体20の上方に延びるガラスランチャンネル21(ガラスガイドと同意)と、このガラスランチャンネル21にその前辺が案内されて上下方向に移動して上述のフロントピラー2とサイドドア17との間のドアウインド開口22(図1、図2参照)を開閉可能に覆うサイドドアウインド23と、を備えている。
さらに、上述のサイドドア17は、図2に示すように、その前部が上下に離間して配設された少なくとも2つのヒンジ部材としての上下一対のヒンジ部材28,29(いわゆるドアヒンジ)を介してヒンジピラー8に開閉可能に支持されている。
なお、下側のヒンジ部材29および、その周辺構造についても、図5に基づいて述べた上側のヒンジ部材28および、その周辺構造と同様に形成されている。
そして、上述の主面部19eには、図2、図3に示すように、ドアモジュール組付け用および軽量化用の開口38,39が形成されている。
上述のインパクトバー40は、図2〜図5に示すように、前後方向に延びる主体部40aと、この主体部40aの前後に一体形成された主体部40aよりも幅広の取付け部40b,40cと、該インパクトバー40の長手方向に一体形成された強度向上用のビード40d,40eとを有するものである。
ここで、上述のフロントピラーサポート部材41とガラスランチャンネル21とは溶接固定してもよく、またフロントピラーサポート部材41とインパクトバー40とは、溶接またはボルト締結手段にて固定してもよい。
なお、上述のフロントピラーサポート部材41の中間部41bを、ベルトラインレインフォースメント24の対応部に溶接固定すべく構成してもよい。
この凹部43は、車両がロールオーバ(横転)した時、該凹部43とガラスランチャンネル21の上端部21aとを係合させて、ロールオーバ時にフロントピラー2に入力される荷重を、ガラスランチャンネル21およびインパクトバー40で受けるように成すためのロック部材である。
なお、図中、45は乗員用シート、46はロールバー、47はリヤフェンダ、48はサイドシルである。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
車両(車室の上方が開放されたオープンカー)がロールオーバ(横転)すると、この車両は左右一対のフロントピラー2,2間のフロントヘッダと、ロールバー46とで支持されるが、フロントピラー2に入力される荷重により、該フロントピラー2の一部に形成されたロック部材としての凹部43の位置が変位して、この凹部43がガラスランチャンネル21の上端部21aに係合し、該凹部43により、ガラスランチャンネル21の上端部21aとフロントピラー2との間がロックされる。
この構成によれば、ヒンジ補強メンバ44の後端部44eを、インパクトバー40に接続したので、剛性が高いインパクトバー40に荷重伝達ができ、より一層の剛性向上を図ることができる。
この構成によれば、ガラスランチャンネル21の上端部21aが、フロントピラー2の上方側部に接続されているので、車両のロールオーバ時の耐力が向上し、車室内空間をより一層確実に確保することができ、これにより、乗員の安全性向上を図ることができると共に、既存の部材(ヒンジ部材28,29、ガラスランチャンネル21、インパクトバー40参照)を有効利用して重量増加を招くことなく、補強をすることができるので、軽量化が図れる。
この構成によれば、ガラスランチャンネル21の下部21bを下方に延長(延長下端部21c参照)して、サイドドア本体20の下部に固定したので、ドア剛性が高い下部(底部)で荷重を受けることができ、これにより、剛性をさらに高めることができ、サイドドア17のドア剛性、車体剛性、ロールオーバ時の耐力向上を図ることができる。
図4で示した構造に代えて、図8で示す構造を採用してもよい。
この実施例2では、ガラスランチャンネル21の下部、詳しくは、フロントピラーサポート部材41の下端部と、上述のインパクトバー40との固定部を補強する補強部41Rが設けられたものである。
この構成によれば、上述の補強部41Rでガラスランチャンネル21の下部21bとインパクトバー40の固定部(この実施例では、フロントピラーサポート部材41とインパクトバー40の固定部)を補強したので、より一層剛性を高めることができ、サイドドア17のドア剛性、車体剛性、ロールオーバ時の耐力向上を図ることができる。
この構成によれば、ガラスランチャンネル21の下部21bとインパクトバー40との固定部が拡大形成されているので、上記補強部41Rとインパクトバー40との接合面積が前後方向に増大して、インパクトバー40への荷重を前後方向に拡大された幅広面で受けることができて、より一層剛性を高めることができ、サイドドア17のドア剛性、車体剛性、ロールオーバ時の耐力向上を図ることができる。
この発明の車両は、実施例のオープンカーに対応し、
以下同様に、
乗員乗車開口は、ドア開口16に対応し、
ガラスランチャンネルの下部が下方に延長された部分は、延長下端部21cに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、必要に応じてフロントピラー2を構成するフロントピラーアウタ3とフロントピラーインナ4との間に、フロントピラーレインフォースメントを介設する構造を採用してもよい。
2…フロントピラー
8…ヒンジピラー
16…ドア開口(乗員乗車開口)
17…サイドドア
20…サイドドア本体
21…ガラスランチャンネル
21c…延長下端部
22…ドアウインド開口
23…サイドドアウインド
28,29…ヒンジ部材
40…インパクトバー
41R…補強部
44…ヒンジ補強メンバ
44e…後端部
Claims (4)
- 車室前面を覆うフロントウインドの側辺を支持して後方に傾斜して延びるフロントピラーと、
該フロントピラーに接して車両側部に配設され、車室側部の乗員乗車開口を開閉可能に覆うサイドドアと、を備えた
車両のドア構造であって、
上記サイドドアは、上記フロントピラーの下端から上下方向に延びるヒンジピラーに、前部が上下に離間して配設された少なくとも2つのヒンジ部材を介して支持されたサイドドア本体と、
該サイドドア本体の上方に延びるガラスランチャンネルに前辺が案内され上下に移動して上記フロントピラーと上記サイドドアとの間のドアウインド開口を開閉可能に覆うサイドドアウインドを具備すると共に、
上記サイドドア本体には、前方が上部のヒンジ部材に接続されて後方に延びるインパクトバーが設けられ、
上記ガラスランチャンネルの下部が上記インパクトバーに固定されていると共に、
該ガラスランチャンネルと下部のヒンジ部材とを接続するヒンジ補強メンバが設けられ、
該ヒンジ補強メンバの後端部が上記インパクトバーに接続され、
上記ガラスランチャンネルの下部が下方に延長されて延長下端部が形成されており、該延長下端部は上記サイドドアの底部に固定され、
上記ガラスランチャンネルの上記インパクトバーへの固定部において、上記ヒンジ補強メンバの後端部が、上記インパクトバーに接続された
車両のドア構造。 - 上記車両は車室の上方が開放されたオープンカーであって、
上記ガラスランチャンネルの上端部は、上記フロントピラーの上方側部に接続されるように構成された
請求項1記載の車両のドア構造。 - 上記ガラスランチャンネルの下部と上記インパクトバーの固定部を補強する補強部が設けられ、
上記補強部は、側面視三角形状であり、上記インパクトバーとの固定部において該補強部の前後方向の長さが長くなるように、前後方向に拡大して形成されており、その拡大部分の下端が、側面視で上記ヒンジ補強メンバの後端部と重なりをもつよう形成された
請求項1または2記載の車両のドア構造。 - 上記ガラスランチャンネルの下部の上記インパクトバーとの固定部が前後方向に拡大して形成された
請求項1〜3の何れか1に記載の車両のドア構造。
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