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JP5456054B2 - 湿式太陽電池および湿式太陽電池モジュール - Google Patents

湿式太陽電池および湿式太陽電池モジュール Download PDF

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Description

本発明は、湿式太陽電池および湿式太陽電池モジュールに関する。
化石燃料に代わるエネルギー源として、太陽光を電力に変換できる太陽電池が注目されている。現在、結晶系シリコン基板を用いた太陽電池および薄膜シリコン太陽電池が、一部実用化され始めている。
結晶系シリコン基板を用いた太陽電池には、シリコン基板の製造コストが高いという問題がある。薄膜シリコン太陽電池には、多種の半導体製造用ガスまたは複雑な装置を用いる必要があるため、製造コストが高くなるという問題がある。いずれの太陽電池においても、光電変換の高効率化による発電出力当たりのコストの低減が図られているが、上記の製造コストの問題を解決するには到っていない。
新たな方式の太陽電池として、金属錯体の光誘起電子移動を応用した湿式太陽電池を開示した先行文献として、特開平1−220380号公報(特許文献1)がある。特開平1−220380号公報に記載された湿式太陽電池においては、2枚のガラス基板にそれぞれ形成された電極間に、色素が吸着した金属酸化物半導体である光電変換部と、電解液部とが配置されている。光電変換部は、可視光領域の吸収スペクトルを有している。
湿式太陽電池においては、光電変換部に可視光が入射された際に電子が発生し、発生した電子は一方の電極に移動する。電極に移動した電子は、外部電気回路を通過した後、一方の電極に対向する他方の電極を経由して電解液部に移動する。さらに電子は、電解液中のイオンによって運ばれることにより、光電変換部に戻る。このようにして、湿式太陽電池から電気エネルギが取り出される。
複数の光電変換素子が直列に接続された色素増感型太陽電池モジュールを開示した先行文献として、特開2001−357897号公報(特許文献2)がある。図12は、特開2001−357897号公報に記載された色素増感型太陽電池モジュールの構造を模式的に示す断面図である。
図12に示すように、特開2001−357897号公報に記載された色素増感型太陽電池モジュールにおいては、一方のガラス基板21の上面に短冊形に透明導電膜(集電電極)25がパターニングされて形成されている。透明導電膜25の上面に、色素を吸着した酸化チタン層からなる光電変換部24が形成されている。他方のガラス基板22の上面で、白金層が短冊形に分割されることにより対極23が形成されている。
2枚のガラス基板21、22が貼り合わされて、ガラス基板21とガラス基板22との間に、電解液が注入されることによりキャリア輸送部26が形成されている。ガラス基板21とガラス基板22との間の外周は樹脂で封止されている。このようにして、同一のガラス基板上に複数の光電変換素子を有する色素増感型太陽電池モジュールが形成されている。
この色素増感型太陽電池モジュールにおいては、一の光電変換素子の透明導電膜25と、この光電変換素子に隣接する他の光電変換素子の対極23とが、導電性接続部28により電気的に接続されるている。その結果、各光電変換素子が直列に接続されている。導電性接続部28がキャリア輸送部26に接触することを防ぐために、互いに隣接する光電変換素子同士の間において、導電性接続部28の両側に絶縁性保護部27が形成されている。このような直列接続構造は、一般に、Z型構造と称呼されている。
他のZ型構造の色素増感太陽電池モジュールを開示した先行文献として、国際公開第WO97/16838号パンフレット(特許文献3)がある。図13は、国際公開第WO97/16838号パンフレットに記載された色素増感型太陽電池モジュールの構造を模式的に示す断面図である。
図13に示すように、国際公開第WO97/16838号パンフレットに記載された色素増感太陽電池モジュールにおいては、ガラス基板31の上面に、短冊形にパターニングされた透明導電膜(集電電極)32が形成されている。透明導電膜32の上面に、色素を吸着した多孔性酸化チタンからなる光電変換部33が形成されている。光電変換部33を覆うように、電解質を含有する多孔性絶縁部34が形成されている。多孔性絶縁部34の上面に対極35が形成されている。
上記の積層構造の周囲は絶縁部36に被覆されている。絶縁部36の上面に、絶縁性トップカバー37が配置されている。この色素増感型太陽電池モジュールにおいては、それぞれの対極35が、対極35に対向する光電変換部33に隣接する光電変換部33が上面に形成された透明導電膜32に接続されることにより、各光電変換素子同士が直列に接続されている。
短冊形状の色素増感型太陽電池セルを直列に接続した色素増感型太陽電池モジュールを開示した先行文献として特開2006−244954号公報(特許文献4)および特開2005−235725号公報(特許文献5)がある。特開2006−244954号公報および特開2005−235725号公報に記載された色素増感型太陽電池モジュールにおいては、複数の短冊形状の色素増感型太陽電池セルをストライプ状に並べ、それぞれの色素増感型太陽電池セルを直列に接続している。
色素増感型太陽電池などの光学装置における封止構造を開示した先行文献をして、特開2007−59181号公報(特許文献6)がある。特開2007−59181号公報に記載された封止構造においては、電解質層の端部に通じる開口を設け、その開口から電解液を注入する構造となっている。
光電変換部と対極との短絡を防ぐとともに対極の変形を防止した光電変換装置を開示した先行文献として、特開2006−269168号公報(特許文献7)がある。特開2006−269168号公報に記載された光電変換装置においては、光電変換部と対極とはそれぞれ別の基板に形成されている。光電変換部と対極との間に電荷輸送層が設けられることにより、光電変換部と対極との間の空間が機械的に固定されて、光電変換部と対極との短絡が防止されている。
特開平1−220380号公報 特開2001−357897号公報 国際公開第WO97/16838号パンフレット 特開2006−244954号公報 特開2005−235725号公報 特開2007−59181号公報 特開2006−269168号公報
特開2006−244954号公報および特開2005−235725号公報に記載された色素増感型太陽電池モジュールにおいて、色素増感型太陽電池セルの面積を大きくする場合、短冊形状の色素増感型太陽電池セルを長くすることになる。
大面積の色素増感型太陽電池セルにおいて、特開2007−59181号公報に記載された封止構造のように、電解質層の端部から電解液を注入する場合、電解液が色素増感型太陽電池セルの全体に浸透するまでに多くの時間を要する。具体的には、電解液を充填するための色素増感型太陽電池セルの内部の減圧に要する時間、および、色素増感型太陽電池セルの内部に電解液を充填に要する時間が長くなる。色素増感型太陽電池セルの全体に十分に電解液が充填できていない場合、色素増感型太陽電池セルの光の変換効率が低下する。
特開2006−269168号公報に記載されている光電変換装置においては、光電変換部と対極との空間を確保することにより短絡を防止しているが、光電変換部と対極とをそれぞれ別の基板に形成している。このように光電変換部と対極との間の空間を設ける場合、2つの基板を貼り合せる際の位置合わせがずれることにより、フィルファクタが低下、さらには、色素増感型太陽電池セルの発電性能が低下する。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、大面積の太陽電池セルにおいて、太陽電池セルの全体に十分に電解液を短時間で充填できることにより、太陽電池セルの発電性能を向上することができる、湿式太陽電池および湿式太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明に基づく湿式太陽電池は、受光面を有する基板と、基板に対向して配置される封止部と、基板の封止部に対向する側の面の上面に形成された第1電極とを備えている。また、湿式太陽電池は、第1電極と封止部との間に配置され、内部に空間が形成されるように四方を囲む絶縁枠部と、空間内において絶縁枠部に対して間隔を開けて、第1電極の上面に形成された光電変換部とを備えている。さらに、湿式太陽電池は、空間内において、上記第1電極に隣接する他の第1電極の上面から封止部に向けて延在するように形成され、上面の一部が封止部に対向する第2電極を備えている。また、湿式太陽電池は、光電変換部と第2電極との間に配置され、光電変換部と第2電極との間、および、隣接する第1電極同士の間を絶縁する多孔性絶縁部を備えている。上記空間内において、絶縁枠部と光電変換部との間に通じる空隙が、第2電極と封止部との間に形成されている。湿式太陽電池においては、上記空隙を含む空間の内部が、キャリア輸送部により充填されている。
上記の湿式太陽電池においては、絶縁枠部と光電変換部との間が、第2電極と封止部との間に形成された空隙に通じているため、キャリア輸送部を充填する際に、上記空隙が空気の流路となり、湿式太陽電池の内部を容易に減圧することができる。また、キャリア輸送部を充填する際に、上記空隙がキャリア輸送部の流路となり、湿式太陽電池の内部に容易にキャリア輸送部を充填することができる。そのため、大面積の湿式太陽電池において、短時間で湿式太陽電池の内部に十分にキャリア輸送部を充填することができる。
さらに、上記の湿式太陽電池においては、光電変換部と第2電極とを同一の基板上に形成しているため、封止部により湿式太陽電池を封止する際に、光電変換部と第2電極との相対位置を維持した状態で、湿式太陽電池の内部にキャリア輸送部を十分に充填することができるため、湿式太陽電池の発電性能を向上することができる。
本発明に基づく湿式太陽電池においては、上記空隙が、第2電極の上面の凹凸により形成されるようにしてもよい。
上記の湿式太陽電池においては、第2電極の凸部が封止部と接触した場合に、第2電極の凹部と封止部との間に空隙が形成されるため、第2電極と封止部との間の空隙を確保することができる。この場合、別の部材を設けることなく上記の空隙を確保できるため、湿式太陽電池の部品点数を増やす必要がなく、湿式太陽電池の製造コストの上昇を抑制することができる。
本発明に基づく湿式太陽電池においては、上記空隙が、第2電極の上面に形成されたスペーサにより形成されるようにしてもよい。
上記の湿式太陽電池においては、第2電極の上面に形成されたスペーサが封止部と接触した場合に、第2電極と封止部との間に空隙が形成されるため、第2電極と封止部との間の空隙を確保することができる。この場合、スペーサの厚さにより上記空隙の幅を幅広く設定することができる。
本発明に基づく湿式太陽電池においては、スペーサが、平面的に見て、第2電極の上面に直線状に形成された複数のパターンから構成されるようにしてもよい。この場合、直線状のスペーサの凸部と封止部とが接触した場合に、第2電極と封止部との間に隙間を確保することができる。
本発明に基づく湿式太陽電池においては、スペーサが、平面的に見て、第2電極の上面に点状に形成された複数のパターンから構成されるようにしてもよい。この場合、点状のスペーサの凸部と封止部とが接触した場合に、第2電極と封止部との間に隙間を確保することができる。
本発明に基づく湿式太陽電池においては、スペーサが、平面的に見て、第2電極の上面に、互いに所定の間隔を開けて矩形状に形成されたパターンから構成されるようにしてもよい。この場合、矩形状のスペーサの凸部と封止部とが接触した場合に、第2電極と封止部との間に隙間を確保することができる。
本発明に基づく湿式太陽電池においては、上記凹凸が、微粒子単体または微粒子の集合体から形成されるようにしてもよい。この場合、微粒子の粒形を反映した凹凸が形成され、微粒子の頂点と封止部とが接触した場合に、微粒子の半径に相当する幅の空隙を第2電極と封止部との間に確保することができる。
本発明に基づく湿式太陽電池モジュールは、上記のいずれかの湿式太陽電池を含む、複数の湿式太陽電池が互いに接続されている。
なお、一般に、湿式太陽電池とは色素増感型太陽電池を意味するが、本願の発明は太陽電池セルの内部の減圧、および、太陽電池セルの内部にキャリア輸送部などの液体を充填しやすい構造に技術的特徴を有する。そのため、ここで記載する湿式太陽電池とは、各種化合物系、各種有機系および量子ドット型など様々な太陽電池において、減圧工程およびキャリア輸送部などの液体の充填を必要とする太陽電池を含む概念である。
本発明によれば、絶縁枠部と光電変換部との間の隙間が、第2電極と封止部との間に形成された空隙に通じているため、キャリア輸送部を充填する際に、上記空隙が空気の流路となり、湿式太陽電池の内部を容易に減圧することができる。また、キャリア輸送部を充填する際に、上記空隙がキャリア輸送部の流路となり、湿式太陽電池の内部に容易にキャリア輸送部を充填することができる。そのため、大面積の湿式太陽電池において、短時間で湿式太陽電池の内部に十分にキャリア輸送部を充填することができる。
さらに、上記の湿式太陽電池においては、光電変換部と第2電極とを同一の基板上に形成しているため、封止部により湿式太陽電池を封止する際に、光電変換部と第2電極との相対位置を維持した状態で、湿式太陽電池の内部にキャリア輸送部を十分に充填することができるため、湿式太陽電池の発電性能を向上することができる。
本発明の一実施形態に係る湿式太陽電池の構造を模式的に示す断面図である。 同実施形態における光増感色素として好ましいルテニウム系金属錯体色素の第1の例を示す化学式である。 同実施形態における光増感色素として好ましいルテニウム系金属錯体色素の第2の例を示す化学式である。 同実施形態における光増感色素として好ましいルテニウム系金属錯体色素の第3の例を示す化学式である。 同実施形態に係るスペーサのパターン形状の第1の例を示す平面図である。 同実施形態に係るスペーサのパターン形状の第2の例を示す平面図である。 同実施形態に係るスペーサのパターン形状の第3の例を示す平面図である。 同実施形態に係るスペーサのパターン形状の第4の例を示す平面図である。 同実施形態の変形例の湿式太陽電池の構造を模式的に示す断面図である。 実験例1における、湿式太陽電池内の減圧時間と湿式太陽電池の変換効率との関係を示すグラフである。 実験例2における、湿式太陽電池内の減圧時間と湿式太陽電池内の圧力との関係を示すグラフである。 特開2001−357897号公報に記載された色素増感型太陽電池モジュールの構造を模式的に示す断面図である。 国際公開第WO97/16838号パンフレットに記載された色素増感型太陽電池モジュールの構造を模式的に示す断面図である。
以下、この発明に基づいた一実施形態における湿式太陽電池および湿式太陽電池モジュールについて、図を参照しながら説明する。
本発明は、色素増感型太陽電池および量子ドット型太陽電池など電解液を用いるモノリシック型太陽電池全般に関わる発明であるが、本実施形態においては、代表的なモノリシック型湿式太陽電池として、モノリシック型色素増感型太陽電池について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る湿式太陽電池の構造を模式的に示す断面図である。図1に示すように、本実施形態に係る湿式太陽電池1においては、太陽光14を受光する受光面を有する基板2の上面に、複数の第1電極3が形成されている。複数の第1電極3は、互いに所定の間隔を置いて形成されている。基板2および第1電極3により導電性支持体4が構成されている。
導電性支持体4の第1電極3が形成されている側の面に対向するように封止部11が配置されている。第1電極3と封止部11との間に、絶縁枠部10が配置されている。絶縁枠部10が四方を囲むことにより、導電性支持体4、封止部11および絶縁枠部10により囲まれる空間が形成される。
上記空間内において絶縁枠部10に対して間隔を開けて、第1電極3の上面に光電変換部5が形成されている。複数の湿式太陽電池1が接続された湿式太陽電池モジュールの場合、第1電極3が隣接する湿式太陽電池1に跨るように形成されている。上記空間内において絶縁枠部10に対して間隔を開けて、隣接する湿式太陽電池1から延設された第1電極3の上面から封止部11に向けて延在するように第2電極9が形成されている。
湿式太陽電池1が、単セルから構成される場合、第2電極9は、光電変換部5が上面に形成された第1電極3に隣接する他の第1電極3の上面から、封止部11に向けて延在するように第2電極9が形成されている。第2電極9は、封止部11の近傍において延在方向を異にし、第2電極9の上面の一部が封止部11に対向している。
光電変換部5と第2電極9との間に、多孔性絶縁部6が配置されている。多孔性絶縁部6により、光電変換部5と第2電極9との間、および、隣接する第1電極3同士の間が絶縁されている。多孔性絶縁部6と第2電極9との間に、触媒部7が形成されている。
第2電極9の上面にスペーサ13が形成されている。スペーサ13の上面が封止部11の下面に接触することにより、第2電極9と封止部11との間に空隙が確保されている。この空隙は、上記の空間内において、絶縁枠部10と光電変換部5との間、および、絶縁枠部10と第2電極9との間の隙間に通じている。
封止部11には、キャリア輸送部8となる電解液を充填するための開口部12が形成されている。開口部12は、第2電極9と封止部11との間の空隙に通じている。また、開口部12は、絶縁枠部10と光電変換部5との間、および、絶縁枠部10と第2電極9との間の隙間に通じている。開口部12から上記空隙および上記隙間を通じて、電解液が上記空間の内部に充填される。開口部12は、電解液の充填後に図示しない封止部材により封止される。
以下、本実施形態に係る湿式太陽電池1の各構成要素について説明する。
(基板2)
基板2として用いられる材料は、光電変換部5を構成する多孔性半導体層を形成する際のプロセス温度に耐えうる耐熱性、電気絶縁性、および、太陽光に対して光透過性を有する材料であれば特に限定されない。たとえば、ガラス基板、可撓性フィルムなどの耐熱性樹脂板、または、セラミック基板などを用いることができる。
基板2の耐熱性としては、たとえば、エチルセルロースを含有したペーストを用いて多孔性半導体層を形成する場合には、500℃程度に耐えうることが好ましい。エチルセルロースを含有しないペーストを用いて多孔性半導体層を形成する場合には、基板2は、120℃程度に耐えうる耐熱性を有すればよい。
また、キャリア輸送部8として揮発性溶媒を用いる場合は、基板2は、この揮発性溶媒に対して透湿性の低い材料から形成されていることが好ましい。より好ましくは、基板2の一表面または両面が、SiO2などの透湿性の低い材料によりコーティングされている。
(第1電極3)
第1電極3は、光電変換部5で発生した電子を外部回路に輸送する機能を有している。第1電極3を形成する材料としては、ITO(インジウム−スズ複合酸化物)、フッ素がドープされた酸化スズ、ボロンがドープされた酸化亜鉛、ガリウムまたはアルミニウムがドープされた酸化亜鉛、ニオブまたはタンタルがドープされた酸化チタンなどの透明導電性金属酸化物を用いることができる。また、第1電極3を形成する材料としては、金、銀、アルミニウム、インジウムなどの金属、カーボンブラック、カーボンホイスカ、カーボンナノチューブ、フラーレンなどのカーボンを用いることができる。
好ましくは、第1電極3を形成する材料として、透明導電性金属酸化物が用いられる。不透明材料である金属またはカーボンを第1電極3として用いる場合には、これらの材料を薄膜化して光透過性を付与することが好ましい。キャリア輸送部8として用いられる電解液に腐食される金属を第1電極3として用いる場合には、第1電極3の電解液と接触する部分に、耐腐食性材料をコーティングすることが好ましい。
第1電極3は、基板2の上面に、スパッタ法またはスプレー法などによって形成される。第1電極3の膜厚は、0.02μm〜5μm程度であることが好ましい。第1電極3の膜抵抗は低いほどよく、40Ω/sq以下であることが好ましい。
基板2の上面に、互いに所定の間隔を置いて複数の第1電極3を形成する方法としては、第1電極3をパターン形成する、または、基板2の上面に一様に形成した第1電極3の一部を除去する方法が考えられる。
第1電極3をパターン形成する方法としては、たとえば、フォトリソグラフィ法、または、メタルマスクもしくはテープマスクを用いる方法などがある。第1電極3の一部を除去する方法としては、溶液エッチングなどの化学的方法、または、レーザスクライブもしくはサンドブラスタなどの物理的方法がある。
(光電変換部5)
光電変換部5は、多孔性半導体層に光増感色素を吸着させることで形成される。
(多孔性半導体層)
多孔性半導体層は、半導体から構成され、その状態は、粒子状または膜状などの種々な状態のものを用いることができる。好ましくは、膜状の状態の半導体が用いられる。多孔性半導体層を構成する材料としては、酸化チタン、酸化亜鉛などの半導体を1種類または2種類以上組み合わせて用いることができる。変換効率、安定性、安全性の観点から、酸化チタンを用いることが好ましい。
膜状の多孔性半導体層を基板2の上面に形成する方法としては、たとえば、スクリーン印刷法またはインクジェット法などの、基板2の上面に半導体粒子を含有するペーストを塗布し、その後焼成する方法が挙げられる。厚膜化および製造コストの観点から、ペーストを用いたスクリーン印刷法を用いることが好ましい。なお、多孔性半導体層の膜厚は、特に限定されるものではないが、光電変換部5における変換効率の観点から、5μm〜50μm程度であることが好ましい。
光電変換部5における変換効率を向上させるためには、多孔性半導体層に多くの光増感色素を吸着させることが必要である。このため、膜状の多孔性半導体層としては、比表面積が大きなものが好ましく、比表面積が10m2/g〜200m2/g程度であることが好ましい。なお、本明細書において示す比表面積の値は、BET吸着法により測定した値である。
上記の半導体粒子としては、たとえば、1nm〜500nm程度の平均粒径を有する単一半導体または化合物半導体の粒子を用いることができる。
上記の多孔性半導体層の乾燥および焼成は、使用する基板2または半導体粒子の種類により、温度、時間、雰囲気などの条件を適宜調整して行なわれる。たとえば、大気中または不活性ガス雰囲気中において、50℃〜800℃程度の温度に10秒〜4時間程度保持されることにより、多孔性半導体層が乾燥および焼成される。乾燥および焼成は、単一の温度の下で1ステップで行なわれてもよいし、温度が異なる2ステップ以上で行なわれてもよい。
(光増感色素)
多孔性半導体層に吸着されて光増感剤として機能する色素としては、種々の可視光領域および/または赤外光領域に吸収をもつ、有機色素または金属錯体色素などの色素から1種または2種以上を選択的に用いることができる。
有機色素としては、たとえば、アゾ系色素、キノン系色素、キノンイミン系色素、キナクリドン系色素、スクアリリウム系色素、シアニン系色素、メロシアニン系色素、トリフェニルメタン系色素、キサンテン系色素、ポルフィリン系色素、ペリレン系色素、インジゴ系色素、ナフタロシアニン系色素などを用いることができる。有機色素の吸光係数は、一般的に、遷移金属に分子が配位結合した形態をとる金属錯体色素の吸光係数に比べて大きい。
金属錯体色素としては、Cu、Ni、Fe、Co、V、Sn、Si、Ti、Ge、Cr、Zn、Ru、Mg、Al、Pb、Mn、In、Mo、Y、Zr、Nb、Sb、La、W、Pt、Ta、Ir、Pd、Os、Ga、Tb、Eu、Rb、Bi、Se、As、Sc、Ag、Cd、Hf、Re、Au、Ac、Tc、Te、Rhなどの金属に、分子が配位結合したものを用いることができる。好ましくは、フタロシアニン系色素またはルテニウム系色素が用いられ、特に、ルテニウム系金属錯体色素が好ましい。
図2は、本実施形態における光増感色素として好ましいルテニウム系金属錯体色素の第1の例を示す化学式である。図3は、本実施形態における光増感色素として好ましいルテニウム系金属錯体色素の第2の例を示す化学式である。図4は、本実施形態における光増感色素として好ましいルテニウム系金属錯体色素の第3の例を示す化学式である。図2〜4に示す化学式で表されるルテニウム系金属錯体色素が、光増感色素として用いられることが特に好ましい。
また、多孔性半導体層に光増感色素を強固に吸着させるためには、光増感色素の分子中に、カルボン酸基、カルボン酸無水基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルキル基、スルホン酸基、エステル基、メルカプト基、ホスホニル基などのインターロック基が含まれていることが好ましい。特に、光増感色素の分子中に、カルボン酸基およびカルボン酸無水基が含まれていることが好ましい。なお、インターロック基とは、励起状態の光増感色素と多孔性半導体層の伝導帯との間の電子移動を容易にする電気的結合を提供するものである。
多孔性半導体層に光増感色素を吸着させる方法としては、たとえば、第1電極3の上面に形成された多孔性半導体層を、光増感色素を溶解した溶液(色素吸着用溶液)に浸漬する方法がある。
光増感色素を溶解させる溶剤としては、光増感色素を溶解するものであればよく、具体的には、エタノールなどのアルコール類、アセトンなどのケトン類、ジエチルエーテルまたはテトラヒドロフランなどのエーテル類、アセトニトリルなどの窒素化合物類、クロロホルムなどのハロゲン化脂肪族炭化水素、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素、ベンゼンなどの芳香族炭化水素、酢酸エチルなどのエステル類、水などを用いることができる。これらの溶剤を2種類以上混合して用いてもよい。
光増感色素を溶解した溶液中における光増感色素の濃度は、使用する光増感色素および溶剤の種類により適宜調整されるが、溶液の吸着機能を向上させるためには、光増感色素の濃度が高濃度である方が好ましい。たとえば、光増感色素の濃度が、5×10-4モル/リットル以上であることが好ましい。
(多孔性絶縁部6)
多孔性絶縁部6は、光電変換部5と第2電極9との物理的接触および電気的接続を阻止する機能を有している。多孔性絶縁部6としては、キャリア輸送部8中の電解質(酸化還元種)を内部に取り込み、かつ、電解質を移動させることができるものでなければならない。そのため、多孔性絶縁部6は、多孔性絶縁部6の内部に、連続した気泡を有する多孔体であることが好ましい。さらに、多孔性絶縁部6は、屈折率が高く、光電変換部5を通り抜けた太陽光14を反射して、光を再び光電変換部5の内部に入射させる機能を有していることが好ましい。
多孔性絶縁部6によって光電変換部5と第2電極9との物理的接触を阻止するために、光電変換部5の上面に隙間なく、所定の膜厚の多孔性絶縁部6を形成する。多孔性絶縁部6の膜厚を厚くする場合には、2回以上の膜形成を行なってもよい。
多孔性絶縁部6によって光電変換部5と第2電極9との電気的接続を阻止する方法としては、多孔性絶縁部6を構成する材料に高電気抵抗材料を用いる、または、光電変換部5と第2電極9との接触面積を減少させるなどの方法が考えられる。
高電気抵抗材料としては、酸化物半導体を用いることが好ましく、特に、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムおよび酸化チタンのうちの1種または2種以上を組み合わせた材料を用いることが好ましい。
また、光電変換部5と第2電極9との接触面積を低下させる場合、多孔性絶縁部6の表面の表面積を減少させることが好ましい。具体的には、多孔性絶縁部6の表面の凹凸の数を減少させる、または、多孔性絶縁部6が多孔体から形成されている場合、材料となる微粒子のサイズを大きくするなどの方法がある。
多孔性絶縁部6の形成方法としては、スクリーン印刷法、インクジェット法などにより光電変換部5を形成した導電性支持体4の上面に、半導体粒子を含有するペーストを塗布し、その後焼成する方法がある。
(キャリア輸送部8)
基板2、封止部11および絶縁枠部10により囲まれる空間に充填されるキャリア輸送部8は、イオンを輸送できる導電性材料、たとえば、電解液、高分子電解質などのイオン導電体から構成される。このイオン導電体としては、酸化還元性電解質を含むものが好ましい。酸化還元性電解質として、具体的には、鉄系、コバルト系などの金属類、または、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン化合物が用いられる。
酸化還元性電解質としてヨウ素を用いる場合、一般的な電池などに使用されるものであれば特に限定されないが、ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化カルシウムなどの金属ヨウ化物と、ヨウ素とを組み合わせて用いることが好ましい。さらに、ジメチルプロピルイミダゾールアイオダイドなどのイミダゾール塩を、ヨウ素に添加してもよい。
キャリア輸送部8の溶媒としては、プロピレンカーボネートなどのカーボネート化合物、アセトニトリルなどのニトリル化合物、エタノールなどのアルコール類、その他、水または非プロトン極性物質などを用いることができる。好ましくは、カーボネート化合物またはニトリル化合物が用いられる。これらの溶媒は、2種類以上を混合して用いることもできる。電解液の揮発が問題となる場合は、溶融塩を溶媒の代わりに用いてもよい。
キャリア輸送部8における酸化還元性電解質の濃度としては、電解質の種類により適宜選択されるが、0.01モル/リットル以上1.5モル/リットル以下であることが好ましい。
(触媒部7)
触媒部7は、多孔性絶縁部6中に存在する電解質(酸化還元種)の反応を促進する機能を有している。多孔性半導体層に光増感色素を吸着させる前に触媒部7を形成する場合、多孔性半導体層に光増感色素を吸着させ易くなるように、触媒部7は、たとえば、網状のように多数の孔を有する形状に形成されていることが好ましい。多孔性半導体層に光増感色素を吸着させた後に触媒部7を形成する場合は、触媒部7の形状は特に限られない。また、触媒部7は、酸化還元種と接触する面積が大きくなるように、多孔体で形成されていることが好ましい。
触媒部7を形成する材料としては、Fe、Coおよび白金族であるRu、Rh、Pd、Os、Ir、Ptといった8族元素、カーボンブラック、ケッチェンブラック、カーボンナノチューブ、フラーレンなどのカーボン類、PEDOT/PSS(H)などが用いられる。キャリア輸送部8を形成する材料として、腐食性の高いハロゲン系の酸化還元種を用いる場合は、耐食性の高い材料であるカーボン化合物または白金を用いることが、触媒部7の長期安定性の観点から好ましい。触媒部7の形成方法としては、特に限定されないが、たとえば、電子ビーム蒸着またはスパッタなどを用いることができる。
(第2電極9)
第2電極9は、第1の湿式太陽電池1の触媒部7と、第1の湿式太陽電池1に隣接する第2の湿式太陽電池1の第1電極3とを電気的に接続する機能を有している。第2電極9を形成する材料としては、特に限定されないが、導電性が高い金属または透明導電性材料を用いることができる。ただし、キャリア輸送部8として腐食性の高いハロゲン系の酸化還元種を用いる場合には、第2電極9の長期安定性の観点から耐食性の高い材料、たとえば、TiまたはTaなどの高融点金属を第2電極9として用いることが好ましい。
第2電極9は、キャリア輸送部8と接触しているため、カーボン類または白金族などの酸化還元を促進する材料から形成されない方がよい。その理由は、第2電極9とキャリア輸送部8との間において酸化還元反応が起こった場合、内部短絡が発生するからである。そのため、たとえば、Ti、Ni、Auおよびそれらの化合物(合金を含む)のうちの1種または2種以上を組み合わせた材料を用いて、第2電極9を形成することが好ましい。
多孔性半導体層に光増感色素を吸着させる前に第2電極9を形成する場合、多孔性半導体層に光増感色素を吸着させ易くするために、第2電極9は、たとえば、網状のように多数の孔を有する形状に形成されていることが好ましい。多孔性半導体層に光増感色素を吸着させた後に第2電極9を形成する場合は、第2電極9の形状は特に限られない。第2電極9の形成方法としては特に限定されないが、たとえば、電子ビーム蒸着またはスパッタなどを用いることができる。
第2電極9の上面にスペーサ13が形成される。たとえば、感光性樹脂を第2電極9の上面に、ディスペンサによりスペーサ13を形成する方法がある。他の方法として、第2電極9を形成した後、ガラスフリットを第2電極9の上面にスクリーン印刷法を用いてパターン形成することによりスペーサ13を形成してもよい。
図5は、本実施形態に係るスペーサのパターン形状の第1の例を示す平面図である。図6は、本実施形態に係るスペーサのパターン形状の第2の例を示す平面図である。図7は、本実施形態に係るスペーサのパターン形状の第3の例を示す平面図である。図8は、本実施形態に係るスペーサのパターン形状の第4の例を示す平面図である。
図5に示すように、第1の例のスペーサ13は、第2電極9の上面に、所定の間隔を置いて平行に並ぶ直線状に形成されている。この場合、スペーサ13の直線同士の間に、空隙が確保される。図6に示すように、第2の例のスペーサ13は、第2電極9の上面に、所定の間隔を置いて点状に形成されている。この場合、スペーサ13の点同士の間に、空隙が確保される。
図7に示すように、第3の例のスペーサ13は、第2電極9の上面に、互いに所定の間隔を開けて矩形状に形成されている。この場合、スペーサ13の矩形同士の間に、空隙が確保される。第3の例の場合、第2電極9の上面が網目状になるように、スペーサ13が配置されている。図8に示すように、第4の例のスペーサ13は、第2電極9の上面に互いに所定の間隔を開けて矩形状に形成されている。この場合も、第3の例のスペーサ13と同様に、スペーサ13の矩形同士の間に、空隙が確保される。第4の例の場合、第2電極9の上面が格子状になるように、スペーサ13が配置されている。
第1から第4の例のスペーサ13は、厚みが0.1μm以上となるように形成されることが好ましい。言い換えると、第2電極9の上面と封止部11との間の空隙の幅が、0.1μm以上であることが好ましい。スペーサ13を設ける場合、スペーサ13の厚さにより、上記空隙の幅を幅広く設定することができる。空隙の幅を広くするほど、湿式太陽電池1の内部をさらに容易に減圧することができ、キャリア輸送部8の充填を短時間で行なうことができる。
また、第1の例のスペーサ13の場合、第2電極9の上面と封止部11との間の空隙が、直線状のスペーサ13の向きによって、キャリア輸送部8が充填され易い所と、充填されにくい所ができる。そこで、スペーサ13の上面に凹凸を形成するようにしてもよい。このようにした場合、スペーサ13の上面に形成した凹部がキャリア輸送部8の流路となるため、直線状のスペーサ13の向きの影響を少なくして、キャリア輸送部を均一に充填することができる。樹脂からなるスペーサ13の上面に凹凸を形成する場合、ノズルの口径を適宜変更し、流量を調節することにより、上面に凹凸を有するスペーサ13を形成することができる。具体的には、凸部を形成する際には、ノズルの口径を大きくして樹脂の吐出し量を多くし、凹部を形成する際には、ノズルの口径を小さくして樹脂の吐出し量を小さくする。
図9は、本実施形態の変形例の湿式太陽電池の構造を模式的に示す断面図である。図9に示すように、変形例の湿式太陽電池においては、第2電極9の上面に凹凸が形成されている。この凹凸が、スペーサの役割を果たし、第2電極9と封止部11との間に空隙を確保している。
第2電極9の上面に凹凸を形成させるために、第2電極9を形成する前に、たとえば、粒径が400nm〜500nmである酸化ジルコニウムなどを使用して多孔性絶縁部6を形成する。この場合、図9に示すように、多孔性絶縁部6の上面には、酸化ジルコニウムの粒径が反映された凹凸が形成される。
その多孔性絶縁部6の上面に、たとえば、Tiなどを蒸着することにより、第2電極9を形成する。このように第2電極9を形成することにより、第2電極9の上面に、凹凸を形成することができる。好ましくは、第2電極9の上面の表面粗さRaが、0.01μm以上10μm以下となるように、凹凸が形成される。
このように、第2電極9の上面の凹凸は、微粒子単体または微粒子の集合体から構成されているようにしてもよい。この場合、微粒子の粒形を反映した凹凸が形成され、微粒子の頂点と封止部11とが接触した場合に、微粒子の半径に相当する幅の空隙を第2電極9と封止部11との間に確保することができる。この場合、別の部材を設けることなく上記空隙を確保できるため、湿式太陽電池1の部品点数を増やす必要がなく、湿式太陽電池1の製造コストの上昇を抑制することができる。
(絶縁枠部10)
絶縁枠部10は、キャリア輸送部8の酸化還元種の移動を阻止する機能を有している。また、絶縁枠部10は、湿式太陽電池1内において、第2電極9が、第2電極9と接続されている第1電極3とは異なる第1電極3に接触することにより、内部短絡が生ずることを防止する機能を有している。
基板2と封止部11との間には、異なる電位を持つ第1電極3が存在するため、キャリア輸送部8中の酸化還元種が偏在しないように、絶縁枠部10により各湿式太陽電池1が区画されている。その結果、隣接する湿式太陽電池1同士間において、キャリア輸送部8中の酸化還元種の移動が阻止される。
絶縁枠部10は、キャリア輸送部8中の酸化還元種が絶縁枠部10内を通過できない程度に、緻密な膜で形成されていることが好ましい。緻密な膜とは、隣接する湿式太陽電池1同士間を酸化還元種が通過できない膜であればよく、たとえば、独立した気泡を有する多孔体が含まれる。
また、絶縁枠部10は、隣接する第1電極3同士が導通することによる内部短絡が発生しないようにするため、隣接する第1電極3同士の間に絶縁材料にて形成される。図1に示すように、図の紙面に垂直な方向に、絶縁枠部10の二辺が延在するように配置されている。
絶縁枠部10を形成する絶縁材料としては一般的に高電気抵抗である無機酸化物が好ましい。たとえば、酸化ケイ素、酸化ホウ素、酸化亜鉛、酸化鉛、酸化ビスマス、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどの材料を絶縁枠部10として用いることができる。絶縁枠部10の形成方法としては、スクリーン印刷法、インクジェット法などにより、導電性支持体4の上面に半導体粒子を含有するペーストを塗布し、その後焼成する方法を用いることができる。
(封止部11)
封止部11は、キャリア輸送部8の電解液の揮発の防止、および、湿式太陽電池1の内部への水などの浸入を防止する機能を有している。また、封止部11は、導電性支持体4に作用する応力または衝撃を吸収する機能を有している。さらに、封止部11は、湿式太陽電池1の長期にわたる使用において、導電性支持体4に発生するたわみなどを吸収する機能を有している。
封止部11を形成する材料としては、たとえば、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイソブチレン系樹脂、ホットメルト樹脂、ガラスフリットなどが好ましく、これらを2種類以上使用して2層以上に積層して用いてもよい。酸化還元性電解質の溶剤としてニトリル系溶剤、カーボネート系溶剤を使用する場合には、封止部11を形成する材料としては、シリコン樹脂またはホットメルト樹脂(たとえば、アイオノマー樹脂)、ポリイソブチレン系樹脂、ガラスフリットが特に好ましい。
封止部11には、開口部12が形成される。この開口部12は、封止部11をシリコン樹脂、エポキシ樹脂、ガラスフリットを用いて形成する場合には、ディスペンサにより設けることができる。封止部11をホットメルト樹脂を用いて形成する場合には、シート状のホットメルト樹脂にパターニングした穴を開けることにより、開口部12を設けることができる。
(開口部12)
開口部12は、キャリア輸送部8である電解液の湿式太陽電池1への充填入口となる。本実施形態においては、絶縁枠部10と光電変換部5との隙間に通じる位置に、少なくとも一つの開口部12を設けている。また、開口部12の位置としては、受光面側とは反対側に形成されていることが好ましい。
(湿式太陽電池モジュール)
本実施形態に係る湿式太陽電池モジュールは、本実施形態に係る湿式太陽電池1を少なくとも1つ含み、湿式太陽電池が直列に接続されて構成されている。言い換えると、湿式太陽電池モジュールを構成する少なくとも2つ以上の湿式太陽電池の中で、少なくとも1つが本実施形態に係る湿式太陽電池1であればよい。
上記の湿式太陽電池1および湿式太陽電池モジュールにおいては、絶縁枠部10と光電変換部5との間、および、絶縁枠部10と第2電極9との間の隙間が、第2電極9と封止部11との間に形成された空隙に通じているため、キャリア輸送部8を充填する際に、上記隙間および上記空隙が空気の流路となり、湿式太陽電池1の内部を容易に減圧することができる。
また、キャリア輸送部8を充填する際に、上記隙間および上記空隙がキャリア輸送部8の流路となり、湿式太陽電池1の内部に容易にキャリア輸送部8を充填することができる。そのため、大面積の湿式太陽電池1において、短時間で湿式太陽電池1の内部に十分にキャリア輸送部8を充填することができる。
さらに、上記の湿式太陽電池1においては、光電変換部5と第2電極9とを同一の基板2上に形成しているため、封止部11により湿式太陽電池1を封止する際に、光電変換部5と第2電極9との相対位置を維持した状態で、湿式太陽電池1の内部にキャリア輸送部8を十分に充填することができるため、湿式太陽電池1の発電性能を向上することができる。
実験例1
従来の湿式太陽電池において、湿式太陽電池内の減圧時間と湿式太陽電池の変換効率との関係を確認した。以下、本実験方法について説明する。
図13に示す、モノリシック型色素増感型太陽電池モジュールを構成する湿式太陽電池を作製した。導電性ガラス基板(日本板硝子社製、商品名:SnO2膜付ガラス、長さ1510mm×幅15mm)を用意した。この導電性ガラス基板の上面に、酸化チタンペースト(Solaronix社製、商品名:Ti−NanoxideD/SP)を、焼成後の形状が、長さ1500mm×幅5mm×膜厚13μmとなるように、スクリーン印刷機(ニューロング精密工業製LS−150)を用いて成膜した。
その後、導電性ガラス基板を500℃の温度で、60分間焼成することにより、多孔性半導体層を形成した。次に、多孔性半導体層の上方に、平均粒経50nmのジルコニア粒子を含むペーストを上記スクリーン印刷機を用いて成膜した。この導電性ガラス基板を500℃の温度で、60分間焼成することにより、平坦部分の膜厚が7μmである多孔性絶縁部を形成した。触媒層として、膜厚が50nmであるPt膜、および、第2電極として、膜厚が300nmであるTi膜を、共に電子ビーム蒸着機を用いて形成した。
図4に示す化学式のルテニウム色素(Solaronix社製、商品名:Ruthenium620−1H3TBA)を、アセトニトリルと1-ブタノールとを体積比で1:1に混合した溶媒に、濃度が4×10-4モル/リットルとなるように溶解させて、吸着用色素溶液を作製した。
この吸着用色素溶液に、上記多孔性半導体層を有する導電性ガラス基板を浸漬することにより、色素を多孔性半導体層(酸化チタン膜)に吸着させた。その後、吸着用色素溶液から取り出した導電性ガラス基板をエタノール(Aldrich Chemical Company製)で洗浄し、乾燥して、光電変換部を形成した。
次に、上記の積層体が形成された導電性ガラス基板の上面を覆うように、感光性樹脂(スリーボンド社製:31X−101)をディスペンサ(EFD社製:ULTRASAVER)により塗布した。感光性樹脂に封止部を貼り合わせた後、紫外線ランプ(EFD社製:NOVACURE)を用いて、導電性ガラス基板に紫外線を照射することにより、感光性樹脂を硬化させた。この際、第2電極と封止部との間の距離は5μmとし、導電性ガラス基板と封止部との間の空間に、隙間が形成されないように感光性樹脂を形成した。
封止部に形成された電解液注入口を通じて、30,120,450,1800秒間の4つの減圧時間において、湿式太陽電池の内部を減圧した。その後、電解液をキャピラリー効果により注入した。電解液注入後、電解液注入口を感光性樹脂にて封止することにより、湿式太陽電池を作製した。
キャリア輸送部として用いた電解液は、アセトニトリル(Aldrich Chemical Company製)に、濃度が0.1モル/リットルのヨウ化リチウム(Aldrich Chemical Company製)、濃度が0.01モル/リットルのヨウ素(Aldrich Chemical Company製)、濃度が0. 5モル/リットルのTBP(Aldrich Chemical Company製)、濃度が0.6モル/リットルのジメチルプロピルイミダゾールアイオダイド(四国化成製)を溶解させて調製した。
図10は、実験例1における、湿式太陽電池内の減圧時間と湿式太陽電池の変換効率との関係を示すグラフである。図10においては、縦軸に湿式太陽電池の変換効率、横軸に湿式太陽電池内の減圧時間を示している。なお、湿式太陽電池には、AM(Air Mass)1.5、照射強度100mW/cm2の擬似太陽光を照射することにより変換効率を確認した。
図10に示すように、湿式太陽電池内の減圧時間が長いほど、湿式太陽電池の変換効率が高くなっている。これは、減圧時間を長くすることにより、湿式太陽電池内の多孔体の細部まで減圧することができ、その結果、湿式太陽電池内に電解液を充填する際に、多孔体の細部まで電解液が浸透するためである。
実験例2
本実施形態の湿式太陽電池のように、封止部と第2電極との間に空隙を形成した場合と、従来の湿式太陽電池において、封止部と第2電極との間に空隙を形成しない場合とにおける、湿式太陽電池内の減圧時間による湿式太陽電池内の圧力変化を確認した。
封止部と第2電極との間に空隙が形成されない湿式太陽電池として、実験例1において作製した湿式太陽電池を用いた。封止部と第2電極との間に空隙が形成された湿式太陽電池においては、第2電極の上面に、ガラスフリットを図5に示すパターンとなるようにスクリーン印刷した。第2電極の上面と封止部との間に形成された空隙の幅は、50μmとなるようにした。
図11は、実験例2における、湿式太陽電池内の減圧時間と湿式太陽電池内の圧力との関係を示すグラフである。図11においては、縦軸に規格化した湿式太陽電池内の圧力、横軸に湿式太陽電池内の減圧時間を示している。湿式太陽電池内の圧力は、湿式太陽電池内の減圧時間が0のときの圧力を1とした相対的な圧力を示している。なお、湿式太陽電池内の圧力は、湿式太陽電池内に接続したピラニーゲージにより確認した。
図11に示すように、第2電極と封止部との間に空隙を形成した方が、短時間で湿式太陽電池の内部を減圧することができている。これは、上記空隙が、空気の流路の役割を果たしているからである。
上記の結果から、第2電極の上面に凹凸を形成することにより、または、第2電極の上面にスペーサを形成することにより、第2電極と封止部との間に空隙を設けることで、短時間で湿式太陽電池の内部を減圧することができる。図10に示すように、十分に減圧された湿式太陽電池には、電解液が浸透しやすく高い変更効率が得られる。よって、第2電極と封止部との間に空隙を設けることで、湿式太陽電池の変換効率の向上が図りやすくなる。
第2電極の上面に凹凸を形成する場合に、第2電極の上面全体に凹凸を形成してもよいし、その一部にのみ凹凸を形成してもよい。第2電極の上面にスペーサを形成する場合に、第2電極の上面全体にスペーサを形成してもよいし、その一部にのみスペーサを形成してもよい。また、スペーサのパターンも適宜変更可能である。
第2電極の上面に凹凸を形成する場合、湿式太陽電池の内部に電解液を注入しやすい空隙を確保するために、第2電極の上面の表面粗さRaは、0.01μm以上であることが好ましい。さらに好ましくは、第2電極の上面の表面粗さRaが、0.01μm以上10μm以下である。この場合、図9に示すように、多孔性絶縁部を形成する材料の粒径を選択することにより、容易に、第2電極の上面に凹凸を形成することができる。
本発明は、湿式太陽電池の内部の減圧、および、湿式太陽電池の内部への電解液の注入を容易にするための技術である。そのため、実施形態に記載の湿式太陽電池の製造方法は一例であり、他の方法で製作された湿式太陽電池においても、湿式太陽電池の内部の減圧、および、湿式太陽電池の内部への電解液の注入を容易にする空隙が形成された湿式太陽電池は、本発明に含まれる。
なお、今回開示した上記実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 湿式太陽電池、2 基板、3 第1電極、4 導電性支持体、5 光電変換部、6
多孔性絶縁部、7 触媒部、8 キャリア輸送部、9 第2電極、10 絶縁枠部、11 封止部、12 開口部、13 スペーサ、14 太陽光、21,22,31 ガラス基板、23,35 対極、24,33 光電変換部、25,32 透明導電膜、26 キャリア輸送部、27 絶縁性保護部、28 導電性接続部、34 多孔性絶縁部、36 絶縁部、37 絶縁性トップカバー。

Claims (5)

  1. 受光面を有する基板と
    前記基板に対向して配置される封止部と
    前記基板の前記封止部に対向する側の面の上面に形成された第1電極と
    前記第1電極と前記封止部との間に配置され、内部に空間が形成されるように四方を囲む絶縁枠部と
    前記空間内において前記絶縁枠部に対して間隔を開けて、前記第1電極の上面に形成された光電変換部と
    前記空間内において、前記第1電極に隣接する他の第1電極の上面から前記封止部に向けて延在するように形成され、上面の一部が前記封止部に対向する第2電極と
    前記光電変換部と前記第2電極との間に配置され、前記光電変換部と前記第2電極との間、および、隣接する前記第1電極同士の間を絶縁する多孔性絶縁部と
    を備え、
    前記空間内において、前記絶縁枠部と前記光電変換部との間の隙間に通じる空隙が、前記第2電極と前記封止部との間に形成され、
    前記空隙を含む前記空間の内部がキャリア輸送部により充填され
    前記空隙が、前記第2電極の上面全体に亘って形成されたスペーサにより形成され、
    前記封止部においては、前記キャリア輸送部の充填入口となる開口部が前記隙間に通じる位置に形成されている、湿式太陽電池。
  2. 前記スペーサが、平面的に見て、前記第2電極の上面全体に亘って直線状に形成された複数のパターンから構成されている、請求項1に記載の湿式太陽電池。
  3. 前記スペーサが、平面的に見て、前記第2電極の上面全体に亘って点状に形成された複数のパターンから構成されている、請求項1に記載の湿式太陽電池。
  4. 前記スペーサが、平面的に見て、前記第2電極の上面全体に亘って、互いに所定の間隔を開けて矩形状に形成されたパターンから構成されている、請求項1に記載の湿式太陽電池。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の湿式太陽電池を含む、複数の湿式太陽電池が互いに接続された、湿式太陽電池モジュール。
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